From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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イタリア2009: ナポリ / ポンペイ (Day 14)
 さて、イタリア滞在最後の一日。今日はローマから日帰りでポンペイに行く予定。昨日とはうってかわってとても気持ちのいい晴天! テルミニ駅で朝食のパンとコーヒーを買い込み、7:19発の電車に乗って、ナポリに9:30着。ナポリを通るからにはピザを食べなきゃ!ということで、この町で老舗ナンバーワンのDa Micheleというピッツェリアに行くことにする。

 ナポリの町は、ローマに輪をかけて雑多でごちゃごちゃしている感がある。裏道に入ると、建物の上の方の窓には、住人の洗濯物がヒラヒラと舞ってるし。ずっと昔のイタリアって、みんなこんな感じだったのかなって思った。

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ナポリの町並み

 開店が10:30だったらしくちょっと待たなきゃいけなかったけど、最初の客として入店。ここでは二種類のピザしか出さない。マリナーラとマルゲリータ。どちらも頼んで半分こして食べることにする。最初に気がついたのが、トマトソース。普段よく食べる酸味ばかりが強いトマトソースと違って、これは酸味と甘味がバランスしていて、すっきりと澄んでいる。それにこのピザ生地が、なんでこんなに美味しいの?って叫びたくなるくらい美味しい。香ばしくて、ちゃんと主張のある味をしていて、もちもちしていて、それがこのトマトソースとピッタリ。シンプルさの勝利って感じだけど、一つひとつの素材がいいから、全体として素晴らしいものに仕上がるんだろう。かなり大きなピザだったんだけど、全部残さず食べてしまった。

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マリナーラとマルゲリーアを半分ずつ。我が人生最高のピザ!!!

 大満足のピザの後は、ヴェスーヴィオ周遊鉄道に乗りこんで約30分、ポンペイへと向かう。電車の窓から見えた、青空に向かってそびえるヴェスーヴィオ火山が、雄大でとてもキレイだった。

 チケットを買った後、インフォメーションで地図と解説書をもらい、いよいよ遺跡へと。いやー、広いとは聞いてはいたけど、まさかこんなに広いとは。全部見てまわろうとしたら一日じゃ終わらないよ、これ。見学スポットもたくさんあって、この遺跡に関しての予習を怠ったことが悔やまれた。一応地図の裏側に、2時間、4時間、6時間のモデルコースが書いてあるんだけどね。途中でちょっと遺跡に座って、そのモデルコースのスポットと、ガイドブックに載ってるスポットを合わせて、地図にマーキングしておいた。ガイドをつけるってこともできたんだけど、今回はなんとなく自分の足で見たい気がしたのでパス。またここを訪れることができたら、そのときにはガイドを雇ってもいいかな。

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アーチの向こうに見えるのがヴェスーヴィオ火山

 近場からいろいろと見てまわったんだけど、修復作業中で入れない場所もあってガッカリ。中でもヴェッティの家やスタビアーネ浴場は、ガイドブックにも載っている有名な場所で、その二つに入れなかったのは残念この上なかった。スタビアーネ浴場の前で、「えー?? ここも入れないの?」って大声でガッカリしてたら、アメリカ人らしき兄ちゃんが「もう一つ浴場があるけど行ってみた? ジュピター神殿の裏にあるよ」と教えてくれる。ここはノーマークだったので教えてもらって助かった。いい人だー。

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遺跡は壮大

 それにしてもすごい場所だ。大きな道にはいつも水が流されていて、町全体を清潔に保っていたらしい。歩行者が濡れずにすむように、ところどころには橋の役目をする石が点々と地面から伸びている。かなりの文化レベルを持った町だったんだろう。一瞬にして滅びてしまうなんて、誰が考えたことだろう。もしかすると僕たちのこの世界だって、戦争や汚染、隕石の落下や、太陽フレアの爆発なんかで、一瞬にして消えてしまえるものなのかもしれない。

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こういう道にはいつも水が流れていた

 印象に残っているのが、ポンペイ時代のパン屋らしき場所。石臼やかまどは1900年の年代を全然感じさせなくて、今でも使えるんじゃないかって気にさせてくれる。あとはやっぱり娼婦の館かな。石造りのベッドの部屋がいくつもあって、廊下の壁には様々な体位が描かれている。「世界で一番古い職業」って言われるのもわかるかも。

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パン屋のかまどと石臼

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娼婦の館の壁画

 ポンペイ遺跡を発掘した当時、研究者たちが灰の中に空洞があるのを発見した。これは灼熱の火山灰に埋もれて亡くなった人々の体が朽ちてできたもの。そこに石膏を流し込むと、遺体の骨や灰の入った当時の人型の出来上がり。いくつもこの人型が保存してあるんだけど、どれからも悲鳴が聞こえてきそうなくらいリアルだった。一瞬で死ぬことができたのか、苦しみながら死んでいったのか…。

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ポンペイで亡くなった人の人型

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まるで悲鳴が聞こえるよう…

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死んだのは人間だけじゃない

 公衆浴場は、当時の人々にとっては欠かせないものだったらしい。安価でよく使われていたとのこと。みんな午後の早い時間に浴場にでかけたんだそうな。一種の社交場的感覚でもあったのかな。冷たい部屋・暖かい部屋・暑い部屋と温度によって分かれた部屋があるなんて、まるで今の温泉リゾートと一緒だなって思った。

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公衆浴場

 結局遺跡自体の滞在は約3時間。これだけでもかなり疲れたので、もっとたくさん見ようとするとハードな旅になるだろう。遺跡内の売店で喉を潤してから、ナポリ行きの周遊鉄道に乗り込む。ローマ行きの電車が15~20分遅れたけど、ローマには7時前に帰り着くことができた。

 さて今夜はいよいよイタリア最後のディナー。予約トラブルのあったIl Pagliaccioに8時。ここはかなり新しめのレストランだけど、ミシュランでも2つ星を取ったし、芸能人なんかもよく行くような場所らしい。レストランに入ると、ホストらしき男性が予約トラブルのことを謝ってきた。なんでも、僕が予約メールを送った後に予約確認のメールを彼が返信したらしいんだけど、メーラーからエラーが出たらしい。再度送ってもエラーが出るだけだし、僕からは何も連絡がないしで、キャンセルするしかなかったんだって。僕の方には、そういえば同じ文面が二度届いていた。別に僕に返信を求めるようなことは書いてなかったから、気に留めてなかったんだけど。…でもさー、「もし届いているのなら返信をください」って付け足してまた送るとかさー、アメリカの電話番号を書いてあるんだから電話してみるとかさー、キャンセル以外に色々と方法があったんじゃないの? ってツッコミを入れても仕方がないので、結局はここで食事することができたわけだし、結果オーライということで向こうにもお礼を言っておいた。

 ここでもシェフのお任せコースを食べることに。昨日のレストランと同じように、切れのある澄んだ味でかなり興奮。La Pergolaに比べると、もうちょっと一ひねりしてある料理が多かったかな。それに昨日のはフランス料理だって言っても納得したかもしれないけど、ここのレストランのはイタリア料理っていうのを前面に押し出している気がする。どっちも素晴らしかったけど、個人的にはこっちのレストランの料理の方が好みかもしれない。スープではかなり感動させてくれたしね。店の中もいい雰囲気で、ゆっくりとこのイタリア旅行を振り返ってみることができた。イタリア最後のディナーの場所としては完璧だった。

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by alexsea | 2009-11-07 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
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