From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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メキシコシティ2010: テオティワカン (Day 4)
 さてさて、今日はピラミッドのあるテオティワカンに行く日。これは最初は観光スケジュールに組み込まれていなかったんだけど、僕も含めて何人からかリクエストがあったらしく、スケジュール変更で行くことになった場所。ここは17年前にメキシコの遺跡巡りツアーで行ったことがあったけど、また絶対に行きたい場所だった。

 直接テオティワカンに行くかと思いきや、ホテルのガイドを乗せたバンはまず三文化広場へと向かう。今日のスケジュールは全てこのガイドがプランしたものらしい。三文化広場は僕は初めての場所。アステカ時代のトラテロルコ遺跡を外側から眺めながら、ガイドの話を聞く。「三文化」というのは、アステカ時代のトラテロルコ遺跡、16世紀にそれを壊してその石材で造られたサンティアゴ教会、それらを取り囲むように立ち並ぶ現在の建物群の、三つの時代の文化を指す。この広場では1968年のメキシコ・オリンピックのときに、反政府抗議の学生と軍隊が衝突して、300人以上の死者を出したらしい。あまり歴史には興味がない僕なんだけど、それを聞いた時には神妙な気持ちになってしまった。こういう衝突って、21世紀の今でも世界のあちこちで起こってるんだよね。

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トラテロルコ遺跡の前で説明してくれるガイドのLuciano

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三文化広場の慰霊碑

 この後バスはグアダルーペ寺院へ。奇跡でマントに浮き出たといわれる「グアダルーペの聖母」が祀られている場所。すぐ横に18世紀に建てられた旧聖堂があるんだけど、地盤沈下のためにすごく傾いてしまっている。そのため旧聖堂の中は坂だらけ。こんなのでよく持ちこたえてるもんだと思うんだけど、崩れてこないようにちゃんと支えがしてあるんだろう。この旧聖堂に代わって建てられた新聖堂は、すごくモダンなデザインの建物。代々木競技場体育館のような曲線的な屋根は、マントが広がる様子を表しているらしい。

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記念撮影。後ろの旧聖堂はすごく傾いてる

 ミサが行われていた内部はすごく広くて、教会というよりは国連本部の会議場といった感じ。奇跡のマントを拝める場所には、止まることができないように動く歩道が設置されている。これは大勢の人が拝めるようにとの配慮らしい。17年前に来たときにも思ったんだけど、奇跡的に浮かび上がったというにはあまりにもはっきりとしていて、とても美術的な聖母像。「絶対に誰かが描いたものだと思うんだけどなぁ…」っていう思いは、周囲の信者の人々の信仰心に阻まれて、口にすることはできなかった。

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素晴らしく豪華でモダンな新聖堂内部

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「グアダルーペの聖母」

 この後バンは一路テオティワカンへ。もう2時近かったのでランチに行くかと思いきや、連れて行かれた場所はピラミッド近くの土産物屋。ここでいきなりその場所の主人による、サボテンの解説が始まってしまった。最初は「えー? 土産物屋と抱き合わせなの??」とか思ったけど、聞いてみるとなかなか面白い話だった。マゲイというサボテンは、アステカ時代から様々なことに利用されていたらしい。中の柔らかい繊維は薄く剥ぎ取ると紙のようになって、そこに文字を書くことができるし、その繊維の間にある液体は髪を洗うのに使うことができる。先端の鋭い部分には糸のような繊維がついていて、これは矢じりに使うことができる。サボテンを切って実演しながら聞かせてくれる話は、予想以上に面白かった。昔の人の知恵ってやっぱりスゴイよなぁ。

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こんな風にサボテンから紙のような繊維を引き出せる

 このマゲイからは、プルケという酒を作ることもできる。これはマゲイの茎に溜まる蜜を発酵させたもので、アステカ時代から飲まれていたものらしい。今でもプルケリアという店に行けば飲めることができるらしいけど、ここではそれを試飲することができた。白く濁った液体。匂いは…臭い靴下のような匂い。意を決して飲んでみると、酸っぱい以外にあまり味がしない! はっきりいって、すごくマズイ。一緒にテキーラももらったので、それで口直し。そっか、この一緒にもらったテキーラにはそういう意味があったのか(笑)。このおじさんはプルケのことを「セクシー・ワイン」と呼んでいて、自然のバイアグラなんだそうな。でもこの匂いと味じゃ、ロマンチックな気分も萎えちゃうと思う…。

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プルケとテキーラの試飲会

 この後はその店のお土産物あさり。黒曜石でできた亀の置物を友達に買ったりした。何人かは外でビールを飲んだりしてた。そしたら店のおばさんにメキシカン・ハットと綺麗な布を着せられて、撮影大会になったりして。

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撮影大会!

 この時点でもう3時。お腹の空きは頂点に達してるんだけど、食事はテオティワカンを見学した後なんだそうな。えー?? 今日も昨日みたいに昼ごはんが早いかもしれないと思ったから、朝食をちょっとしか食べなかったのにぃ。それならそうと事前に言ってくれないところが、ちょっとメキシカンなのかもしれないなぁ。

 テオティワカンでは、ジャガーの宮殿からケツァルパパロトルの宮殿を通り抜け、月の広場へと抜ける。宮殿には美しい色とりどりの壁画が残っているんだけど、その色をどうやって作ったかっていうことを、ガイドと絵葉書売りのおじさんが説明してくれた。サボテンにつく虫の卵を紙に乗せて潰すと黒みがかった赤に変わり、サボテンの茎から出る汁は紙の上で黄色に変わる。しかも乾いた後には、白いシャツにこすりつけても色落ちしない。この化学実験的なデモンストレーションには、みんなもかなり驚いてた。それにしてもあんなに大きな壁画を塗るには、どれだけの卵を使わなきゃいけなかったんだろう?

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今でも綺麗な壁画は…

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虫の卵から取れる染料などで塗られていた

 この後はみんなで、死者の道の最北端に位置する月のピラミッドに登る。かなり急な階段だけど、チチェン・イツァのエルカスティージョの階段に比べれば大したことはない。それでもどんどん登っていくうちに僕の中の高所恐怖症の虫が動き出して、途中で止まったら動けなくなってしまいそう。なので、両手両足を階段につけながら急なペースでどんどん登っていった。ひー、やっぱり17年前よりも体力落ちてるー。以前もゼーハーしてたけど、こんなにエネルギーを消耗してなかったと思うぞ。でも頂上に到着すると、爽やかな風に汗を乾かされて、すぐに気持ちよくなった。こういう遺跡も、やっぱり一種のパワースポットなのかもしれないな。やっぱりここから見るテオティワカンの景色は絶景! 目の前には死者の道がずっと続いていて、その横には世界で三番目に大きい太陽のピラミッドがそびえ立っている。

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荘厳な月のピラミッド

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ずっと続く死者の道の左側には太陽のピラミッド

 つい最近テレビで見たんだけど、このテオティワカンの建物群、太陽のピラミッドを中心にすると、太陽系の惑星の配置を正確に縮小したものだという説もあるらしい。世界が天動説・地動説なんてことを議論するずっと前に、こういう知識を持った人たちがいたっていうのがスゴイ。もしかすると、やっぱりアステカ文明やマヤ文明は宇宙人に導かれたものだったのかもしれないね。

 月のピラミッドの上で撮影タイムを楽しんだ後は、みんなで太陽のピラミッドへ。でももうこの頃になると、僕はガス欠で走ってる車のようなもの。空腹でエネルギーはないわ、目眩はするわ、強烈な日差しを受けて日射病寸前だったりするわで、もう大変。太陽のピラミッドには登らないことに決定。17年前に一度登ってるから、もういいんだ。太陽のピラミッドの前に座ってちょっと休んだ後、待ち合わせの駐車場まで行って、そこでコーラをがぶ飲み。いつもならダイエット・コークしか飲まないんだけど、このときは砂糖が入ってなきゃダメ!ってことでレギュラーのコーラ。このお蔭で少しは気分が良くなって安心した。

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世界で3番目に大きな太陽のピラミッド

 みんなが集まるのを待って、バンは近くのレストランEl Jaguarへ。5時にランチって…どうよ? ガイドのミスなのか、メキシコのアバウトさなのか。とにかく、今夜は8時にレストランを予約してあるので、ここでお腹いっぱいにしてしまうわけにはいかない。仕方がないので、僕はソパ・デ・アステカ(トルティーヤのスープ)だけを注文。特殊な容器に山盛りに乗ってくる他の人の食べ物を見てたら羨ましくなったけど、今夜美味しいものをたくさん食べる予定だからいいんだ!と自分に言い聞かせる僕。スープは予想以上に美味しかった。スープにはトルティーヤが入ってるんだけど、好みでついてきた唐辛子の揚げたやつやチチェロン(豚の皮を揚げたもの)を中に入れて食べてもいい。僕は全部入れてみた。この唐辛子を揚げたものがシャリッとしていて、ちょっと苦みのある辛さで、スープの味と絶妙なハーモニーを作り出してくれて最高だった。でも腹二分目にしておかなければならないので、半分以上残さなきゃいけなかったのが残念。

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みんなはこんなの食べてたけど

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僕はこれだけ…。美味しかったけど

 みんなが食べ終わると、ここでもまたBenの誕生日パーティーを開催。Benはメキシカン・ハットを被らされて、巨大なテキーラボトルの置物を抱きかかえて撮影タイム。この後バースデイ・ケーキが出てきて、何故か目隠しをしてロウソクを吹き消さなきゃいけないと店の人に言われる。目隠しをしてロウソクを吹き消す練習を二回ほどした後、いよいよ火を灯して本番。思いっきり吸い込んで息を吹き出すBenの顔の前には、小麦粉がたくさん入った皿が差し出されて、当然のようにBenの顔は粉で真っ白に! みんなはもう大爆笑! 笑いながら写真を撮りまくるみんなも、店の人に容赦なく粉を振りかけられて、悲鳴を上げながら逃げ惑う。僕もビデオカメラを守るのがやっとだった。あー、でもこれは楽しすぎー! まるで学生時代に戻ったかのように笑ってしまった。

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笑ってられるのは今のうち…

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顔中粉だらけになるBen

 約1時間の「ランチ」の後は、ぎゅうぎゅう詰めのバンでホテルへと戻る。途中の通り雨の後、綺麗な虹が見えたのが嬉しかった。ホテルに戻った後は、大急ぎでシャワーを浴び、きちんとした服に着替えて、ホテルにタクシーを呼んでもらってレストランへと向かう。

 今夜のディナーはみんなとは別行動。ネットで評判の高かったPujol(プヨール)を8時に予約してある。このレストランがあるのは、メキシコシティでも高級ブティックの立ち並ぶ場所、ポランコ地区。タクシーの窓から見える景色は、まるでロデオ・ドライブのよう。Pujolは15しかテーブルがない、とてもモダンな小さなレストラン。一週間前だったんだけど、予約が取れて本当によかった。

 まず椅子に座ってメニューも出る前に運ばれてきたのが、暖かい白い液体の上に緑色の泡が乗ったもの。「ケサディアを分解したもの」だそう。ケサディアはトルティーヤにチーズを挟んで焼いたものなんだけど、これがそうなの? そのまま口元に持って行ってグイッと飲んでみると…、えーー? これはビックリ。確かに口の中には、香ばしいトルティーヤとチーズの、ケサディアの味が広がる。なんだか手品を見せられたような感じで、大興奮してしまった。かなりサラッとした液体なのに、こんな味を含んでるとは! 緑色の泡は何かのハーブらしい。最初からこんなに驚かせてくれるとは、このレストランすごく期待できるかも。

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ケサディアを分解したもの

 僕は初めてのレストランでは、コースメニューを頼むのが好き。ここでも7コースと4コースのメニューがある。迷うことなくワインのペアリングつきの7コースを頼むことにする。

 最初のコースはサーモンのような魚のセヴィチェ。あまりきつくない酢と玉ねぎの味が、魚の甘みを引き立てている。ペアリングされた飲み物は、キュウリとライムのフローズン・マルガリータ。キュウリの味と香りが爽やかで、初夏の日差しを感じさせる。味的には全然違うんだけど、なぜか僕はシャービックの爽やかさを連想してしまった。子供の頃、夏場にシャービックを食べるのが大好きだった。セヴィチェはどうやっても魚の味が前面に押し出されるから、ワインのペアリングがかなり難しいと思う。そこにいきなりのフローズン・マルガリータ。どんぴしゃのペアリングだった。

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爽やかなセヴィチェ

 次のコースはアボカドのスライスにサンドイッチされたエビ。チリペッパーとシラントロとペストソースを使ったマヨネーズが上に乗ってる。エビの甘さとアボカドの脂肪の甘さ、それにマヨネーズから来る酸味と辛さが加わって、これまた素晴らしく爽やかな味。これについてきたのは、フランスのRuinartのロゼ・シャンペン。キリッと引き締まった味がよく合った。魚臭さは微塵も感じられなかった。

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エビのアボカドサンドイッチ

 お次はタマレがチーズとランチ・ドレッシングの泡に包まれたもの。周りに塗ってあるのはモレ・ソースだと思う。サーブしてくれた後、ウェイターが布に包んだ何かを皿の上に持って、ポンポンとはたいて細かい粉を上にかけてくれた。タマレをナイフで切って口に運ぶと、コーンの風味が口いっぱいに広がった後、ピリッとした辛味と共にチーズの風味が広がる。これがねー、なんていうか、素晴らしいの一言に尽きる。たぶんあの振りかけた粉はチポトレか何かだったんだろう。これも一番最初に出てきた分解ケサディアのように、感触は全く違っても味は一緒という感じの一品で、メキシコ料理の粋を味わうことができる。伝統的メキシコ料理の、超モダンな解釈といったところかな。これについてきたのはCucapá Oscuraというバハ・カリフォルニアからの黒っぽいビール。ビールの甘みがこのコースにピッタリで感動。そういえば、ペアリングでビールがついてきたってのは今回が初めてかもしれない。

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タマレ

 次はスープ。チチャロンという豚の皮を揚げたものがスープ・ボールに乗って出てきて、その上にスープを注いでくれる。カリカリした皮がスープを吸ってネットリとして、ほとんどゼラチン質ともいえる感触を取り戻す。それにトルティーヤの香りのするトマトベースのスープ。ああ、これは味覚と触覚を同時に刺激する素晴らしいコースだ。ペアリングされたアルゼンチンのCatena Altaシャルドネは、このスープに負けてしまわないどっしりとしたワインで、スープの背骨を支えている感じだった。素晴らしいペアリング能力だと思う。

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チチャロンとトルティーヤのスープ

 魚のコースはEscolar。ネットで調べたら、日本語では「アブラソコムツ」と呼ばれるものらしい。シアトルの寿司屋でも時々見かけるけど、これは真っ白な脂肪ばかりの身を持つもの。だから食べすぎると下痢を起こしてしまうらしい。この身の上にオアハカのアドボ・スパイスが塗ってある。この魚、確かに全てが脂肪分みたいな感じだけど、それがこのスパイスと合わさって素晴らしいハーモニーを作り出してる。これについてきたワインはフランスのLa Borde Vieille。これははっきり言ってあまり覚えてない。印象が薄かったのかな。

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ムツ科のEscolar

 メインの肉コースは牛ヒレ肉がコンソメスープに浸っているもの。肉は申し分のない味わいなんだけど、どうもコンソメの意義がわからない。肉の味が強すぎるので、コンソメスープは肉にはあまり影響がないし。野菜とコンソメスープは抜群の相性だったけどね。たぶん肉とコンソメスープは場を共有しているだけで、スープは単に野菜のためといった感じなんだろう。ワインはバハ・カリフォルニアのMogor Badán。肉の味を引き立てるだけのパワーがあるワインだった。

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牛ヒレ肉はコンソメスープに乗ってきた

 デザートの最初のコースは、たぶんパレット・クレンザー的な役割をするシャーベット。ラズベリーとストロベリーとチェリーのシャーベットに、メツカルというテキーラのようなお酒に火を灯したものをテーブルで注いでくれた。暗い店内で、液体の火がシャーベットの上に注がれてしばらく柔らかい炎を放っているというのは、とてもワクワクさせてくれる体験。ベリー系の味わいのシャーベットにメツカルのヒントが加わって、大人の雰囲気に変えてくれていた。

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これは火が消えちゃってるけど、火の灯ったシャーベットは綺麗だった!

 デザートのメインコースは、トレス・レチェス(三つのミルク)と名付けられたもの。海綿のようなスポンジケーキに、エバポレーテッド・ミルクと、クリーム、それに練乳の三種のミルクを使ったソースがかけてある。スポンジケーキが練乳の独特の甘みを吸って、しっとりとした感触が口の中に広がる…。これは個人的に今までで一番好きなデザートかも! いつもならデザートはあまり食が進まない感じなんだけど、これは一口ごとに感動ジィン!って感じで、悶えながら食べてた。ああ、今でもあの味が口の中に広がる。これはメキシコでは有名なデザートらしい。ワインはオーストラリアからTorbreckのThe Bothie。爽やかな甘みのあるワインで、ミルクのねっとりとした甘みを洗い流す感じで、とても美味しかった。

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トレス・レチェスは感動じぃんの味

 最後にプチ・フール。お腹がいっぱいだったけど、これくらいだったら!と頑張って全部食べた。

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プチ・フール… スペイン語では何ていうんだろう?

 あー、本当に美味しかった! 満足度120%! さすがにネットで評判だっただけのことはある。料理も美味しかったけど、飲み物のペアリングも素晴らしかった。マルガリータやビールを組み合わせてくるってのはかなり冒険的に思えるけど、料理とピッタリ合っちゃうんだからスゴイ。メキシコ料理を新たなレベルまで引き上げたこのレストラン、本当に来てよかったと思わせてくれる場所だった。

 ホテルに帰った後は、幸せに体を包まれたままベッドに倒れこんで寝てしまった。
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by alexsea | 2010-06-28 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(2)
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Commented by Damian at 2010-07-07 20:34 x
メキシコ時間にだいぶ戸惑ってたみたいだね(笑)
読んでて思わず笑いが出たわ(^^;)

それにしても、美味しいお店をよく見つけるね
この時間(日本時間20時30分過ぎ、夕食まだ・・・><)にはとても酷な内容よ(笑)
Commented by alexsea at 2010-07-09 06:29
>Damian

いやー、この日は本当に参りました(笑)。普通ならさ、ランチが遅くなるなら事前に知らせてくれると思うじゃん! それを知らせてくれないところが、やっぱりお国柄なのかなぁ。でも楽しかったからいいけどね。/ 旅行に行くと、必ず評判のレストラン一軒は絶対に訪れようと決めています。観光情報よりも、レストラン情報発掘の方に時間を使ってるくらいだもん!
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