From Seattle, WA, USA
by Alex
プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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いきなり南アフリカ: 南アフリカの明と暗、ヨハネスバーグ、プレトリア
 ニューヨークからヨハネスバーグまでは、直通便でも14時間半かかる。今までの僕の旅行履歴の中で、最高クラスの長旅。かなり退屈するんじゃないかと思ってたけど、ここで救世主の如く登場したのが、ニューヨークで買った「ハリーポッター」第一巻。ちょっとだけ読んでみるかなって程度の思いで読み出したんだけど、あらまーやめられない止まらない状態。ベストセラーってのは伊達じゃないぞって感じ。読み疲れたらちょっと寝て、また起きたら再開するってことを何度か繰り返しているうちに、飛行機はヨハネスバーグに到着。「えっ?もう?あと二章で終わりなんだから全部読ませてくれー」って感じだった(笑)。

 ヨハネスバーグ空港では、プレトリアのコーラスメンバーが何人か出迎えてくれた。初めて聞く南アフリカ訛りの英語はとても新鮮で、違う土地なんだということをヒシヒシと感じてしまう。バスで僕たちの泊まるホテルCourt Classique Hotelのあるプレトリアまで、約40分ほどの旅。初めてのアフリカ大陸。植物形態はなんとなく似てたけど、街と街との間にある平原の感じが、アメリカのそれとは全然違う。プレトリアのホテルは、それはそれは素敵なところ。着くと同時にジュースを配ってくれたりする気遣いが嬉しかった。部屋もすごくナイスで、バスルームもシャワーとバスが別々になっていて、もちろんバブルバスの元も置いてあってもう最高。とりあえず顔を洗ったりしてリフレッシュした後、ホテルのレストランでちょっとお腹に何か入れる。最初レストランには誰もいなくてどうしようかと思ったけど、少し経ったら一人の男の人が慌てて出てきて、どうやら僕たちの到着時間がうまく伝わってなかったらしく、「まだコックが来てないんですよー。この軽食メニューならできるんですが…」と申し訳なさそう。僕は軽食で十分だったので、クラブサンドイッチを注文する。後から後からコーラスのみんなもレストランに押し寄せて来て、小さなレストランだったのであっという間に満員になってしまった。一人で切り盛りしてるおじさんは大変そうだったけどね。美味しいサンドイッチを食べた後は、合同リハーサルまでにはまだ時間があったので、部屋に戻ってバブルバスに入り、その後ずっと気がかりだった「ハリーポッター」の最後の二章を読み切ってしまう。

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到着直後のJosh
Josh変な顔シリーズ第一弾
ホテルでウェルカムドリンク

 リハーサルの30分くらい前に、プレトリアのコーラスメンバーが車で迎えに来てくれた。みんなで車に分乗して、リハーサル会場となるプレトリアのダウンタウンにある教会へ向かう。リハーサルとはいっても、今回は僕たちはレパートリーは用意していない。プレトリアのコーラスが用意した一曲をみんなで練習して、親交を深めましょうといった趣旨のもの。プレトリアのダウンタウンにある教会で渡された曲"Shosholoza"はとてもアフリカ的なもので、国歌なわけじゃないけど、昔からある伝統的な歌らしい。何度か練習したり、アメリカ/カナダのコーラス、プレトリアのコーラス(ほとんど白人)、ヨハネスバーグのコーラス(ほとんど黒人)がそれぞれ自己紹介したりして、リハーサルは終わった。僕たちはこの次の日に、同じ場所で彼らのコンサートを聞く予定になっている。リハーサル後は、プレトリアコーラスのメンバーが話をつけておいてくれたバーにみんなで行って、色々な人と話してみる。みんな満面の笑顔で挨拶してくれてとても嬉しかった。ここのバーで個人的に驚いたのが、アメリカで"Smirnoff Ice"っていう、Smirnoffウォッカの製造元から出てる、ワインクーラーみたいな透明なモルト飲料があるんだけど、こっちのSmirnoff Iceには本当にウォッカが入ってる! どうやらアメリカでは色々な法律がからんできて、そういったHard Liquorの混ぜ物は気軽に売れないらしい。だからアメリカのSmirnoff Iceは単なるワインクーラーになり下がっちゃってる。やっぱり本物のウォッカが入ったヤツは美味しい~。プレトリアコーラスのメンバーから、南アフリカの伝統的なお酒のビン詰めを一人一人にプレゼントされて(そういやまだアレ飲んでないや)、いろんな人に会って、ウォッカ入りのSmirnoff Iceを飲んで気持ちよくなっちゃった僕は、南アフリカの初日を大成功のうちに終えたのだった。

 次の日は、朝からヨハネスバーグ/プレトリアの観光。僕らの観光バスにはガイドが一人付いてるんだけど、ヨハネスバーグのSoweto (South-Western Township)に向かう前には、そこに詳しいガイドを途中でピックアップしたりした。このガイド、本名がワンダーボーイ(Wonderboy)ってヤツ。考えられないような名前なんだけど、本人はすごく気に入ってるらしい。Sowetoというのは、まだ人種隔離政策アパルトヘイトが1994年に解消するまで、黒人が住む地域として定められていた場所で、今でも多くの人々が住んでいる。最初は閑静な住宅街から観光が始まった。ここはアメリカの標準からいっても、とてもいい家が立ち並んでいる区域。ただよく見ると、家の壁の上に電流の流れれる有刺鉄線がかかってたり、防犯カメラがあったりして、警備がものものしい。このあたりは、黒人でもかなり裕福な人たちが住む場所らしい。最初にこの「明」を見せてくれたお陰で、次の「暗」がより暗く思えた。

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真ん中がWonderboy
電流の流れた有刺鉄線

次はSowetoの中心部。広場のようなところに、トタン屋根造りの「家」が見渡す限り続く場所。ここでは、このSowetoに住む黒人青年二人が、僕たちのグループを二つに分けて、迷路のようなこの「住宅街」を案内しながらいろいろと説明してくれた。すべてトタンでできた家。2~3畳ほどしかない家の中は暗く、とても人が住むような所とは思えない。こんな場所に住まなければならなかった黒人の人たちに同情すると同時に、アパルトヘイトがつい最近の1994年まで実際に存在したということすら知らなかった自分をひどく恥じた。政治と宗教には手を出さないと決めているとはいえ、こんな悪魔のような政策が最近までまかり通っていたということにとてもショックを受けた。自分の知っている世界だけ見ていれば、時代はもう21世紀だし、先は明るいという気になっていたけど、光だけ見ていて影を知らなかった自分が情けない。こんな影を作り出してしまう人間は、本当に賢い動物と呼べるんだろうかと真剣に思ってしまう。とにかくこのSowetoは、僕の世界に対する見方を変えてしまうほど、ショッキングな場所だった。アパルトヘイトが終わったとはいえ、現在も南アフリカ内での貧富の差は歴然としている。どうしたらそれがなくなるのかわからないけど、一刻も早く、一人でも多くの人がより良い暮らしを手に入れられることを祈るばかりだ。Sowetoを離れるときには、バスの中の空気が少し違っていた。たぶんみんなも同じようなことを思っていたに違いない。

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「メインストリート」 マンデラ通り
子供たちもここで生まれここで育つ

 次に訪れたのは、名前は忘れたけど、有名な教会。アパルトヘイト時にはここが銃で蜂の巣にされたらしい。中には有名な黒人のマリアとキリストの絵や、南アフリカのあちこちで見た、無防備な子供が銃で撃たれて逃げ惑う人々の絵があった。

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黒人のマリアとキリスト
撃たれた子供を運び逃げる人々の絵

 ここらへんには下の写真のような、まるで塔みたいなランプがある。これはアパルトヘイト時代に、夜このランプで地上を明るく照らし、黒人が三人以上で出歩くことのないように監視していたんだそうな。それじゃまるで囚人じゃないか。信じられないようなことがつい最近まで起こっていた。世の中には、まだまだおかしなことが僕らの知らないうちにどこかで起こっているに違いない。

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昔はこのライトで黒人を監視していた
「世界人類が平和でありますように」

 さて、ちょっと重くなった後は南アフリカ料理の店で昼食。ここはバフェ形式で、好きなものを好きなだけ取って食べられるという場所。ほとんど僕たちだけで貸切りになっちゃったみたい。お腹が空いてたしすごく美味しかったからペロッと食べちゃった。

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食べ物に飢えるJosh
Josh変な顔シリーズ第二弾
汚くてゴメン
食べる前に撮るの忘れちゃった

 この後はフォールトレッカー開拓者記念堂や、プレトリアのダウンタウンを見て回った。フォールトレッカー開拓者記念堂は、いわば白人たちのアフリカ開拓の歴史博物館+モニュメントみたいな感じで、黒人たちにとっては複雑なものらしい。確かに黒人にしてみれば、これは白人の侵略博物館のようなもの。このモニュメントに対抗するために、ハイウェイを挟んだ反対側に、先住民族を讃えるモニュメントを建てる計画もあるってことをガイドから聞いた。黒人と白人の間の溝は、僕が思っていたよりもずっと深かった。

 さて今夜は前日の教会で、プレトリアの"Free Voices"という白人中心のコーラスと、ヨハネスバーグのSowetoコーラスのジョイントコンサート。両者ともにスタイルが全然違っていて面白かった。Free Voicesはだいたい僕たちとルーツが同じような唄い方で、Sowetoコーラスはやはりどことなくソウルフルな響きがあって、とても力強かった。Free Voicesはアメリカから来た僕たちを歓迎するために、"New York, New York"を最後に唄ってくれたりして、みんなの笑いを買った。アンコールは二つのコーラスを合体して、南アフリカの国家を唄う。初めて聴いたんだけど、力強く希望に溢れるようなメロディで、すごく好きになってしまった。

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プレトリアの"Free Voices"とヨハネスバーグのコーラス

 このコンサートの後は、Free Voicesがある会場を貸し切って、ウェルカムパーティーを催した。これはDennisの案によるもので、こちらがみんなでお金を出し合って、アメリカのコーラスとの親睦だけでなく、南アフリカコーラス同士での親睦も深めようという試みだった。パーティーは思っていたよりもずっとアップスケールで、美味しい料理は出るわ、南アフリカの美味しいワインは飲み放題だわで、僕はもう最高に幸せ。中でも"Boboti"(ボブティ)っていう、カレーみたいな南アフリカの名物料理を、心から気に入ってしまった。コーラスのメンバーと飲みながら色々な話ができたのが嬉しかった。みんなすごくいい人たち。旅って、一生出会えなかったかもしれない人たちと出会えるチャンスをくれるからスゴイ。最後に僕たちが"How Could Anyone?"という簡単な唄を南アフリカコーラスのみんなに教えて、みんなで唄ったときには涙が出てきてしまった。初めて会った人たちと、唄いながらこんなにも打ち解けてしまえた。あの一瞬、ずっとずっと忘れない。

"How Could Anyone?"

How could anyone ever tell you
You are anything less than beautiful?
How could anyone ever tell you
You are less than whole?

How could anyone fail to notice
That your loving is a miracle
How deeply you're connected to my soul?

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by alexsea | 2001-02-17 02:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
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