まさに「寝ても醒めても」とはこの事だ。フォトンを知ったその日から、あのフィールドを、あのユニット音を、あの音楽を、頭から追い払うことができない。フィールドでどういう動きをすればもっと点数が取れるかばかりをいつも考えていた。初めてのフォトンのときに買ったストラテジーパッドがさらに追い打ちをかける。会社のブースに貼って、ちょっとヒマができるとすぐに眺めていた。これほど一つのことが頭から離れないのは本当に久しぶりのこと。前にこんなことを感じたのは…、そう、コンピュータと知り合って間もないときのこと。初めてコンピュータに出会ったときも新鮮な感動だった。あのときも毎日毎日コンピュータのことしか考えられなくて、毎日学校が終ってからショップに通っていたことははっきりと覚えている。あのときと全く同じ感覚。
次の日曜日までの時間がどれだけ長く感じたことか。今度こそはもっといい点数を…という思いを胸に、6月4日(日)に2度目のフォトンに出向いたのである。この日は元TTYFのTERMINATERが来ていて、Genich!に紹介された。ゲームでもいつも高得点を取っているし、フェーザーステーションでは正確な狙いでどんどんスコアを上げていく。フェーザーを右手と左手とに持ちかえながらのプレイは、横で見ていて本当にカッコいいと思った。いつかは僕もこんなにカッコよく点数を取りたいと願ったのだった。これが最初の『フォトニアンへの憧れ』である。
正確な日付は覚えていないのだが、HOBGOBLINと出会ったのもこの頃だったと思う。パブリックのステージングで並んでるときに、誰かにこれがHOBGOBLINだよと紹介されて、「あぁ、あの有名な…」と思わず言ってしまったのだ。彼の「オレって有名?!」という返答は、今でも心に焼き付いて離れない。出会ったときの印象がここまで深かったのはHOBGOBLINが初めてだと思う。
とにかく、こうして僕は『職業フォトニアン』たちと知り合っていったのである。