Alex's Diary
2024-01-29T09:43:01+09:00
alexsea
From Seattle, WA, USA
Excite Blog
ロンドン2023~2024: 最後の呪い
http://alexsea.exblog.jp/29834418/
2024-01-03T00:00:00+09:00
2024-01-29T09:42:16+09:00
2024-01-29T09:42:16+09:00
alexsea
旅行記
窓からの景色も見納め。
ナイトショットで撮ったので明るく写ってるけど、本当はもっと真っ暗だった
7時頃部屋を出てチェックアウト。今日は早いからGranier Bakeryはまだ空いているだろうと思って行ってみたら、案の定ガラガラだった。バタークロワッサンとチョコクロワッサン、それにダブルエスプレッソで朝食にした。やっぱりここのパンは美味しいや。
とてもヨーロピアンな朝食
電車でヴィクトリア駅に向かう間にスマホでGatwick Expressのチケットを買って、ヴィクトリア駅からガトウィック空港まで約30分の電車に乗る。今回の僕のホテルや去年のAirbnbの近辺(Bayswaterの辺り)に泊まるんだったら、近くのパディントン駅からすぐに行けるヒースロー空港を使った方が便利だなぁ。まぁヒースロー空港は空港税が高いらしいし、今回は選択肢がなかったのでいいんだけどね。
ガトウィック空港ではゲートが表示されるのを待つ間に、ちょっと早いランチを食べてしまおう。これからアイスランドで乗り継ぎで、そこまでの便では食事は事前注文していなかったので、ここで食べておかないと後でお腹が空くことになる。ちょうどShake Shackがあったのでチキンバーガーを頼んだんだけど、やっぱりここのバーガーは僕には合わないみたいだ。不味いということはないんだけど、美味しいと感じることもない。たぶん味付けの方向性が僕とは合ってないんだろうな。
Shake Shackのチキンバーガー。
まぁ普通の味…
そんなこんなで中継地のアイスランドまでの便に乗ると…、えっ、窓際の席なのに、窓がない? 周りを見てみると、同じ列の通路を挟んだ反対側には窓があるし、窓がないのは本当に僕の席の横だけ。えーっ、なにこれ! ここでもネチネチと何かの呪いが続いてるんですか? そりゃフライトがキャンセルされたとか、そんな大きな不運ではないけれど、2日前の電車で頭から水ぶっかけられ事件といい、ちょっとネチッこすぎるんじゃないですか?? …まぁこの程度の不運で済んでいるんだから、ラッキーなのかもしれないと思うことにした。
僕のところだけ窓がない!
でも外が見えないというのは、とても不安になる。たぶん閉所恐怖症の類なんだろうな。これから3時間20分の飛行に耐えられるんだろうかと思うと、不安が襲ってきてパニックアタックになりそうだったので、精神安定剤を一錠の半分だけ飲んでおくことにした。随分前に医者に処方された薬だけど、普段は飲まなくても、持っているだけでパニックアタック避けになる。しばらくするとザワザワした気分が落ち着いてきてホッとした。
この後の帰路は順調。アイスランドの空港では、この間レイキャビクで食べたホットドッグの店を見つけた。その時は上にかかっているソースかマスタードのせいで、僕には甘すぎてほとんど食べられなかったけど、リベンジに挑戦してみようかな。というわけで、ケチャップだけつけてもらうことにして、また一つ買ってみた。うん、この間のように甘すぎることはないけど、フツー感満載だったことは否めない。この程度のホットドッグだったらどこにでもあるので、そんなに特筆するような美味しさじゃないよなぁ。まぁマーケティングに大成功した店ということでしょうか。
またアイスランドに帰ってきたよ
ホットドッグをリベンジ!
アイスランドからシアトルまでの便は、本来の飛行機にトラブルが見つかったらしく、予定とは違う機体になってしまった。2-3-2並びのはずが、3-3並びの小さい機体に変更。僕はちゃんと予定していた窓際の席が貰えたんだけど、同行人と別々になってしまった人もいたみたい。僕の隣の席の女性も、「ボーイフレンドと別々になっちゃったんだけど、できたら彼の席と代わってくれない?」と頼んできた。でもその席は窓際じゃなかったので、ごめんなさいと断ってしまったけど、彼女はすぐに笑顔で納得してくれたのでよかった。約8時間の飛行は順調。シアトルの空港で荷物が出てくるのにかなり待たされた後、家までUberで帰った。疲れたー、もう体中バキバキ!(笑)
頼んでおいたオープンサンドイッチは、可もなく不可もなく
こういう景色は結構好きだ
本当に色々なトラブルが次から次へと降り注いだ旅だったし、ロンドンでは丸々2日間風邪で寝込まなきゃいけなかったのは大変だった。でもとんでもない自然災害に遭うこともなく(火山は噴火したけど(笑))、旅を途中で中止しなきゃいけないなんてこともなく、最後には「行ってよかった」と思わせてくれる旅になって安心した。
でもあの電車で頭から水バシャ事件や、僕のところだけ窓がない!事件など、チマチマした嫌がらせのような不運は一体何だったんだろう? 今だからこそ笑えるけど、あれだけ続くと結構怖かった。一度どこかでお祓いしてもらった方がいいのかな? でも前に書いたように、それくらいの程度で済んだことは本当に感謝しなくちゃいけないと思う。僕を護ってくれている方々、本当にありがとうございました。
健康と体力がすごく大事だと感じられた旅でもあった。これからの旅で体を壊さないように、これから少しずつ体力づくりをしていくことにしよう。言うだけじゃなくて、マジで!]]>
ロンドン2023~2024: トトロの舞台版で感動
http://alexsea.exblog.jp/29833969/
2024-01-02T00:00:00+09:00
2024-01-28T17:26:51+09:00
2024-01-28T17:26:51+09:00
alexsea
旅行記
定番のマクドナルド朝食
雨が降る中Royal Oakの駅まで歩き、そこから電車に乗ってKing’s Cross St. Pancras駅を目指す。今日の最初の目的地は、そこから10分ちょっと歩いたところにあるLightroomという場所。その辺には去年も行ったけど、昔石炭置き場だった場所が再開発されて、ショップやレストラン、エンターテイメント施設などが作られたエリアの中にある。Lightroomは没入型ミュージアムのような場所で、この時点ではトム・ハンクスがナレーターをしている “The Mookwalkers: A Journey With Tom Hanks” という月面着陸に関してのプログラムを上映していた。
King's Cross駅の雰囲気が好き
Lightroomの前のオブジェ
Lightroomに入って、傘とコートを預けてからシアターの方に行ってみると、僕が最初の客だった。1階席と2階席があるみたいだったので、近くに立っていた係員のお姉さんにどこに座ったらベストか聞いてみると、1階のあの辺りがいいと思いますよと親切に教えてくれた。それじゃそこに座ることにしましょう。
10時から始まったショーはトム・ハンクスのナレーションと共に、アメリカの月面着陸の歴史と、これからの月面探査プロジェクトなんかのことを50分間で語ってくれた。想像していたよりもエンターテイメント性は低かったけど(もっとガンガン映像が動くのかと思ってた)、とにかく天井以外全てがスクリーンなのでかなりの迫力だし、昔の宇宙飛行士や、新しいプロジェクトの宇宙飛行士のインタビューも聞けて面白かった。僕は結構好きだったけど、普通のドキュメンタリーの豪華版といった感じのショーなので、人によってはつまらないと思うかもしれないな。
天井以外はスクリーンなので、時には情報過多に
場面によって全く雰囲気が違うってのは面白かった
月から見た地球の図。
まるで僕らが月の表面にいるかのような感覚
この後は雨の降る中リージェンツ運河(Regent’s Canal)沿いを歩き、初めて行くカムデン・パッセージ(Camden Passage)という場所を目指す。リージェンツ運河は去年も歩いてとても気に入った場所だったので、またそこら辺を散歩したいと思ってたんだ。雨がパラパラ降る中の散歩で、運河沿いを歩く人はほとんどいなかったけど、こんな風に景色を見ながら歩くのは大好きだ。
リージェンツ運河は僕のお気に入りの場所の一つ
カムデン・パッセージは店が並ぶそれほど長くない路地で、水曜日と土曜日にはここにアンティークマーケットが出るらしい。今日は出ていないけど、結構雰囲気がいい場所だと思った。まぁ僕個人としてはショッピングに興味がないので、この場所の魅力もそれほど高くはないんだけど。
カムデン・パッセージには可愛い店が立ち並ぶ
そこから何分か離れた場所には小さな公園があって、その中には『ボブという名の猫』の彫像がある。この時点では猫の彫像があることくらいしか知らなかったんだけど、後で調べてみると、この猫に関しては本や映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』が出ている。ドラッグ中毒でホームレスだった青年が、この野良猫に出会ってからちゃんとした人生を送ろうと決心したという、実話に基づいたお話。映画を観てみたけど、すごくよかった! ロンドンに行く前に映画を観ておけばよかったなぁ。この猫は残念ながら、2020年に交通事故で亡くなったらしい。合掌……。
ボブという名の猫の彫像
この後はカムデン・パッセージにあるコーヒーショップでちょっと一息。次の目的地まで歩く予定だったんだけど、雨が降っていてはちょっと楽しめそうにないので、さっきの公園のすぐ前からバスに乗っていくことにした。僕が乗るバスが来たのはいいんだけど、運転手が別の方向を見ていてドアを開けてくれない! ノックしたりしても、こっちを全然見てくれない。もしかしたらワザとやってる?とか思っちゃったよ。このバスの後ろのドアから降りてきた女性が見かねて、「私だったら後ろのドアから入っちゃうわ」と言ってくれたので、ちゃんと乗ることができた。一体なんだったんだろう?
Farringdon駅でバスを降りたら、まずランチを食べる場所を探すことにしよう。旅程を立てた時には、この近所のミシュラン1つ星レストランSt. JOHN Restaurantに予約を入れていたんだけど、時間を気にしてセカセカするのもイヤだったので、ちょっと前にキャンセルしてしまっていた。
そのすぐ近所に別の良さそうなレストランVinoteca Farringdonを見つけたので、そこに決定。ワインバーのような場所だった。Googleの評価が高かったので期待してたんだけど、僕が頼んだパスタは味が薄くてガッカリ。トロフィエのパスタにペストソースを使うのは定番だけど、ここのはそれにひねりを入れようとしたのか、バジルじゃなくてケールでペストソースを作ったらしい。お陰でバジルの香りが全くない、面白くもなんともないソースができてしまったわけ。ひねりは別のところに加えてほしかったなぁ。さすがにワインバーだけあって、ペアリングされたワインは美味しかったけど。
Trofie Pasta, Kale Pesto, Lemon Pangratto (£16)
Peninsula Pinot Noir 2021 (£10.40)
この後は10分ちょっと歩いて、今日の僕のメイン・イベントとでも言うべき、バービカン・センター(Barbican Centre)へ。ここには1年前にも来たけど、その時は外側から庭園を見るだけだった。今回はここの中の劇場で上演されている、『となりのトトロ』の舞台版 “My Neighbour Totoro” を観に来たんだ。この舞台は去年僕がロンドンに来た時にも広告を見かけたんだけど、ずっと席が埋まっていて入れなくて残念だったんだ。去年が初めての公演だったらしく、今回は2度目の公演。去年のロンドン旅行の後、この舞台のすごくいい評判を聞いていた。今回「まさか空いてないよねー」とか思いながら調べると、この日に席が1つだけ空いていることを発見! 高かったけど(£168.80=2万6千円以上!)、これを観る機会はもうないかもしれないと思って、すぐに買ってしまった。
バービカン・センターも結構好きな場所
入ってすぐのところには小さなトトロショップが
子ども連れも多い中、ソロで座っているのは僕一人のような感じだったので居心地は悪かったんだけど、舞台が始まるともうそんな思いはどこへやら。今どきの舞台にしては結構ローテクな気がするかもしれないけど、演技良し、音楽良し、特殊効果良しで、最高だった。元の映画にかなり忠実だったし、黒子のアンサンブルを上手く使って、不思議な世界をとても良く表現していた。シンガーが一人いて映画からの歌を時々歌ってくれるんだけど、日本語と英語が半々の歌詞を歌っていて、原作の日本語に対するリスペクトがスゴイなって思った。『風のとおり道』の音楽が演奏された時には、全然泣くシーンでもないのに涙がポロポロこぼれ落ちてきてしまって、それ以降はずっとハンカチを手放せなかったりしたし。いやはや、久しぶりに心から楽しめる舞台を観ることができて本当によかった!
楽しみだー!
原作にかなり忠実だった
(撮影禁止だったので写真はネットから借用)
黒子のアンサンブルの使い方が素晴らしかった
(撮影禁止だったので写真はネットから借用)
休憩を挟んで2時間40分の舞台の後は、興奮冷めやらぬままバービカン・センターを後にした。少しでも舞台のことを考えると笑顔になってしまうので、なるべく考えないようにしなきゃいけなかったのはツラかったな(笑)。
バービカン・センターの庭園は最高に好き
旅程を立てた段階では、この後ホテルに一旦戻ろうと思ってたんだけど、時間はこの時点で16:50くらい。ディナーの予約が18:45にあるので、ホテルに戻ったとしても全然ゆっくりできない。なのでホテルに戻るのはパスして、どこかでショッピングすることにした。バッグを持ってこなかったので、舞台のプログラムを入れる袋が欲しいし。
というわけでOxford Street駅まで行き、去年もここでシャツを1着買ったMarks and Spencerというデパートに入って、シャツを2着購入(1着£30)。紙のショッピングバッグを貰えたので、これで舞台のプログラムを入れておくことができるぞ。
オクスフォード・ストリートのイルミネーション
その後は、そういえば今回の滞在では行っていなかったカーナビー・ストリート(Carnaby Street)を見てみることにしよう。1年前にここに来た時には昼間だったのでそれほど輝いては見えなかったけど、今回は夜なのでやっぱりすごく綺麗だ。ロンドンのクリスマスイルミネーションの中でも、トップ3に入る場所じゃないかな。
桁外れに賑やかなカーナビー・ストリートのイルミネーション
この壁画も結構有名らしい
この後はこの間行ったパブで、ビールを1杯だけ飲んで時間を潰していた。建物の中だと電波が届きにくくてLioとSnapperと連絡が取れないので、外に出でメッセージを送ろうと思っていた矢先に、偶然そこを通りかかった2人に声をかけられた。彼らも夕食の時間までこの辺をブラブラしようと思っていたらしい。せっかく3人揃ったので、違うパブに入ってビールを飲みながらゆっくりすることにしよう。
今日の夕食は、去年も訪れたことのあるタイ料理レストランKiln。ミシュランのビブグルマン付きレストランで、去年来た時にも美味しさに感動したので、ロンドン訪問の最後のディナーとして18:45に予約しておいたんだ。地下のテーブルを貰ってカクテルを飲みながら、いくつかの料理を頼んでシェアすることにした。全て美味しいんだけど、こんなに辛かったっけ?! 確かに去年来た時には3品頼んだうちの1つはとても辛かった覚えがあるけど、今回はかなり辛い皿ばかりを注文してしまったようで、みんなヒーヒー言いながら食べてた。僕は結構大丈夫だったんだけど、2人とも辛さはあまり得意じゃなかったみたい。ごめんよー! でもみんなでワイワイ飲み食いして、テーブルの持ち時間の1時間半がすごく短く感じた。
Kilnの外観
カクテルで乾杯!
Roasted Shrimp Relish (£6.50)
Northern Laap Sausage (£5.80)
Jin Toob (£14.00)
Monkfish Liver Curry with Squash (£12.50)
Citrus & Fermented Fish Salad (£12.50)
Grilled Tamworth Loin Chop (£24.00)
彼らはまだカーナビー・ストリートを見ていないというので、そこでセルフィーを撮ったりした後、駅の近くのパブに入って最後の乾杯。今回僕は風邪で2日も寝込んでしまったけど、大晦日のディナークルーズは最高だったし、2人との観光や飲み食いもすごく楽しかったし、とても素晴らしいロンドン滞在になったと思う。誘ってくれて本当にありがとうね!
みんなで最後にセルフィー
まだ22時前だったけど、この後はどこにも行かず、おとなしくホテルに戻って休むことにした。明日は7時にはホテルを出ようと思っているので、早起きしなきゃいけない。ロンドンという街、去年ゆっくり滞在するまではあまり魅力を感じなかったけど、やっぱりすごくいい街だ。新旧がいい具合に入り混じってる感じで、ちょっと違う場所に行けば全く違う雰囲気を楽しめる。パリと違って、あまり言葉の心配をしなくていいというのも個人的には嬉しい。今度はいつ来れるだろう? いつかスコットランドも含めて、英国を縦断してみたい気がするな。
いろいろあったけど楽しかったよ。ありがとね、ロンドン。]]>
ロンドン2023~2024: 不運続きの元旦
http://alexsea.exblog.jp/29832978/
2024-01-01T00:00:00+09:00
2024-01-27T10:45:08+09:00
2024-01-27T10:45:08+09:00
alexsea
旅行記
今日は午後まで何もすることがないので、ゆっくりと起床。みんなと落ち合う前に、元旦にも開いているらしいテート・ブリテン(Tate Britain)にでも行ってみようかとも思っていたけど、やっぱりやめて部屋でゆっくりしていることにした。熱っぽさも消えてほとんど通常運転モードになってきたとはいえ、疲れて夜の予定が台無しになったら大変だからね。
お昼はどうしようか悩んでいたんだけど、近くのFour Seasonsという中華料理屋にでも行ってみることにしようかな。ここは以前シアトルの友達が、一番美味しいローストダックを食べたと言っていたのを覚えてたんだ。
開店12時の5分前くらいに行ってみると、もう7~8人並んでいた。やっぱり人気のある場所なのかな。メニューを見ても「ローストダック」がどれなのかよくわからなかったので、鴨肉の炒め物とエビチャーハンを頼んだ。注文した後に、あちこちのテーブルからローストダックを注文する声が聞こえてきて、間違ったものを注文してしまったことに気がついた。僕は別のページを見ていたみたいで、有名なローストダックを頼んでいなかった。えーん、まぁ仕方ないか。鴨肉の炒め物もエビチャーハンも、とても美味しかったのでよかったけど。
エビチャーハンと鴨肉の炒め物。
どちらもとても美味しかった
お腹が一杯になった後は、またホテルの部屋でゴロゴロ。
左側に今回泊ったホテルがあって、右側に去年泊った部屋がある
今夜はキューガーデン(Kew Gardens)という王立植物園で、クリスマス・アット・キュー(Christmas at Kew)というイルミネーションを見に行くことになっている。16:40の入場チケットを買ってあるので、16時前には部屋を出て郊外の植物園に向かわなければいけない。15時を過ぎた頃にGoogle Mapsで電車の時間を調べてみると……、え? キューガーデンの最寄り駅に行くまでの電車が、信号故障のため運航停止?? 朝調べた時にはそんなことなかったのに! 他の行き方を調べてみると、バスを使う方法だったり、別の駅から1時間歩く方法だったりして、とても16:40の入場には間に合わない。またここに来て呪い全開ですか?? えーん、なんでこんなことにー!!(泣)
Snapperは彼らのホテルで休んでいて、Lioは従兄弟の家で宴会中。絶望しながらみんなに連絡を入れた。Lioはまだ従兄弟の家で、Snapperはホテルを出て今は駅にいるらしい。グループ電話で事情を伝え、16:40までに行くのは絶望的だという話をした。キャンセルはできないし、キューガーデンではディナーも前払いしていたので、3人分で£208、日本円にして3万円以上をドブに捨てることになる。これは痛い…。
僕はもう諦めていたんだけど、Lioが従兄弟に事情を話すのを電話で聞いていたら、電車が動いている最後の駅Turnham Greenまで行けば、そこから従兄弟が車に乗せていってくれるという。もともとLioは従兄弟の家からキューガーデンまで車に乗せていってもらう予定だったし、Turnham Greenの駅も従兄弟の家とキューガーデンの間くらいにあるらしい。えーっ、マジですか! もう完全に諦めていたのに、救われたー! 急遽待ち合わせ場所をTurnham Green駅に変更して、そこでみんなで落ち合うことになった。駅に到着した時にわかったけど、Snapperと僕は同じ電車に乗っていたらしい(笑)。
駅で15分くらい2人で待っていたら、Lioが従兄弟の車に乗って到着。彼の車に乗せてもらって、キューガーデンに到着したのは16:40ピッタリくらいだった。よかったー! 従兄弟さんに心からお礼を言ってから、みんなでキューガーデンに入場することができた。
いやー、本当にこれは怖かったよ。ここまで来てまた不運続きですか…とか思っていたんだけど、考えてみると最後の最後で救われたんだから、これはラッキーだったんじゃないかい? Lioが別行動で従兄弟の家に行っていなければ、僕らはキューガーデンに行くことができなかった。アイスランドでも僕らがいる間に火山が噴火しなければ、空港のストライキが継続されてスウェーデンに到着するのが遅くなっていただろうし、スウェーデンでは家族のクリスマスがキャンセルされたからこそ、のんびりとクリスマスイブを過ごすことができたし。よくよく考えてみると、ちゃんといつも最後には救われている気がする。これは母や祖母や神様が護ってくれているお陰なのかもしれないと考えると、感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。本当に、心からありがとうございます。
残念ながら雨が降っていたんだけど、傘を差しながらキューガーデン内に飾られた綺麗なクリスマスのイルミネーションを3人で見てまわった。木々がライトアップされていたり、様々なイルミネーションが道沿いに飾ってあったり、光のトンネルのような場所を通り抜けたり、音楽に合わせて光が踊る場所があったり、ろうそくが浮かんでいるかのような道があったり、綺麗なアートやイルミネーションばかりで僕らを飽きさせない。最後にはグリーンハウスの前の池で、軽快な音楽に合わせて光と噴水が舞い踊って、とても感動的だった。
トレイルの入り口
こんな綺麗なアートがあちこちにある
このグリーンハウスは、照明のためにアジア的に見える
音楽に合わせて光が踊る場所も
綺麗なアーチの下でセルフィー!
ろうそくが浮かんでる感じの道は、まるでハリーポッターの世界のよう
こんな道が延々と続く
時にはSFチックな場所も
この木のイルミネーションは本当に綺麗だった!
キラキラと輝く鳥たち
最後にはグリーンハウスの前の池で、音楽に合わせてライトショー!
ただ、全部トレイルを歩くのは2時間ほどかかると書いてあったので、そのタイミングでディナーの予約を入れたんだけど、結局1時間で全部まわれてしまったので、ショップ横のカフェでホットチョコレートを飲みながら随分時間潰しをしなければならなかった。
そろそろ予約の19時だからとレストランに向かうと、玄関前にかなりの人が集まっていて、レストランの中を見ると一定間隔でフラッシュのような光が見える。え、あれってもしかして火災報知器のフラッシュ?? 近くにいたレストランのマネージャーらしき人が言うには、あちこちチェックしたけど火事じゃなくて、でも消防署の人が火災報知機を解除するまで中に入れないとのこと。「20分くらいで営業が再開できればいいんですが、今のところは何とも言えないんですよ…」と申し訳なさそう。いやー、呪い絶好調ですね!(笑) もうここまで来ると笑うしかないので、目の前の池のライトショーの音楽を聴きながら待っていると、5分ほどでフラッシュが消えてみんな中に戻っていった。よかった、ここでも救われた。ありがとう!
ここの食事自体は、中の中といったところ。アペタイザーのセルリアックスープはなかなか美味しかったけど、メインの七面鳥がドライすぎて泣く! 後で3人で話してたんだけど、もしかするとこの七面鳥は災報知器騒ぎの時にずっとオーブンに入っていたので、こんなにドライになってしまったのかもしれない。真相はどうだかわからないけどね。昼の中華がまだ胃に残っている感じで、あまり食欲がなかったので完食は絶対に無理だった。七面鳥に至ってはドライだということもあって、2口くらい食べただけでギブアップしてしまったくらい。まぁ仕方ないか。
Celeriac and truffle soup, kitchen garden herb oil
Turkey ballotine stuffed with sausage meat and cranberries, honey glazed carrots, parsnips, chestnut buttered sprouts, Yorkshire pudding, pigs in blanket
Christmas pudding with brandy cream
さて、帰りがまた問題だ。最寄り駅からの電車はまだ動いていないようなので、別の方法を考えなければならない。LioとSnapperは20分くらい歩いた別の駅から電車に乗って帰るらしく、僕はバスでEaling Broadwayという駅まで行ってCentralラインで帰るのがよさそう。まだ雨の降る中キューガーデンを出ると、僕が乗るバスがちょうど来たところだったので、速攻で2人と別れてバスに飛び乗った。
バスの中は混んでいたとはいえ、2階の席にちゃんと座れたからよかった。Ealing Broadway駅からガラガラの電車に乗って発車するのを待っていると、電車が動いた瞬間にバシャッ!と頭から水をかけられた。何が起こったのかわからずにキョロキョロしていると、僕のちょうど頭の上にあったエアコンの吹き出し口から水が滴っているのを発見。どうやら雨水がどこからか電車の中に入って、それが発車と同時に溢れ出したらしい。僕の車両には他にずっと遠くに座っている1人だけで、こんな目に遭ったのは僕だけみたい。僕の座っている席だけピンポイントで狙ってきますか! もうなんだか笑ってしまう。本当に何が起こっているんだろう?? まぁただの雨水なので全然大丈夫なんだけど、この不運があったことで、他のもっと重篤な不運が消えてくれるといいな。そんなことを思いながらホテルに戻った。
バスは混んでいたけど座れたのでよかった
明日はロンドンで観光できる最終日。LioとSnapperとは夕食まで別行動。色々と予定を入れてあるので、楽しみだ!]]>
ロンドン2023~2024: 感動の年越しディナークルーズ
http://alexsea.exblog.jp/29832878/
2023-12-31T00:00:00+09:00
2024-01-27T06:17:02+09:00
2024-01-27T06:17:02+09:00
alexsea
旅行記
ホテルの近くの道。
もうすっかり「近所の道」という感覚
このレストランは僕のホテルから2本の地下鉄を乗り継いでいかなきゃいけない場所にあるけど、地下鉄は1本だけ使って、そこから先は歩いていくことにした。それほど長くは歩かなくていいみたいだし、ロンドンの街を歩くのは楽しいしね。
歩いているとこんなものが突然現れたりする
ここでは一体何が起こってるんだ?!
レストランには僕が最初に到着。重い木の扉や、全て木で作られたアートのような階段を上ってテーブルに通される。バッキンガム宮殿のあるグリーン・パーク(Green Park)を眺められる、景色のいい角のテーブルを貰えたのは嬉しかった。みんなが到着した後、僕は紅茶と、お目当てのトリュフのスクランブルエッグを注文。この品は普通の黒トリュフ版でも£36とすごく高いんだけど、白トリュフを使ったバージョンにすると£58(=1万円以上!)になる。白トリュフは大好きだし、こういうところでケチって後で後悔するのはイヤなので、白トリュフバージョンを頼むことにした。ホテルや買い物はケチりまくる僕だけど、レストランでの食事となると話は別。感動させてくれる美味しい料理には、お金を遣うことを惜しまない方針なんだ。
レストランHIDEの階段は、それだけでアート
景色の良い角の席を貰えてラッキー
出てきた皿には、トーストの上に完璧な調理具合のスクランブルエッグが乗せてあって、その上から白トリュフのスライスをこれでもかというくらいかけてある。あぁ、この白トリュフの蠱惑的な香り、前に嗅いだのはいつだっただろう? トリュフと玉子の相性が抜群なことは知っているのでワクワクしながら食べてみると…、美味しいっ! 素晴らしいっ!! 最高!!! シンプルながらにすごい説得力のある料理だ。最近、というかちょっと前からだけど、トリュフオイルを乱用する料理がかなり多くなっていて、トリュフ大好き人間としては辟易してたんだ。フライドポテトとかにもトリュフオイルをかけたりして、まぁそれはそれで好きな人もいるんだろうけど、あれはちょっと使いどころを間違えているような気がする。でもここのは本物の白トリュフを使ってあるからだと思うけど、香りもやさしく、玉子の味との馴染み感が半端ない。こんな高いものは頻繁に食べられないけど、今回一度だけでも体験できたのはとても嬉しかった。Snapperが黒トリュフバージョンを頼んだのでちょっと味見させてもらったんだけど、白トリュフほど蠱惑的な香りはないものの、森の土のような香りがしてなかなかだった。でも僕的には、白トリュフバージョンを頼んで正解だったな。
Truffled scrambled eggs on toast with white truffle (£58)
この後は、冷戦中にロシアのスパイが連絡用に使っていたという街灯を見たりしながら、ハイド・パーク(Hyde Park)の横を3人で北上。途中で雨がパラパラ降ってきたからどうしようかと思ったけど、すぐに止んだのでよかった。今夜はディナークルーズで大晦日の花火を見る予定なので、夜に雨が降らないことを祈るばかりだ。
なんだかスゴイ表情の豹の置き物
冷戦中、ロシアのスパイがこの街頭にメッセージを入れて情報交換していた
目的地はハイド・パークの北東の角にある、Framelessという没入型ミュージアム。壁に有名な絵画を動かしながら映し出すもので、以前フランスで体験したゴッホのアトラクションと同じ感じなのかもしれない。ロンドンのことを調べている時に偶然見つけた場所だけど、かなり評価が高いみたいなので僕だけで行こうと思っていたら、別行動をする予定の2人も興味があるということだったので、3人で行くことになった。10時半のチケットを買っておいたんだけど、それよりもちょっと前に到着しても入れてくれた。
ここにはギャラリーが4つあるらしく、それぞれに違うプログラムを流しているとのこと。ギャラリーの部屋自体は結構シンプルなもので、四方の壁と床に有名な絵画を動かしながら照射している。各ギャラリーにテーマはあるものの、複数のアーティストの作品を使ったものなので飽きる感じがしない。ループになっているので、見たいだけ見ていることが可能。ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』や、ムンクの『叫び』なんかの作品が部屋全体に動きながら登場するってのは迫力満点。音楽や効果音も凝っていて、すごく楽しませてくれた。それぞれのギャラリーでテーマが違うので楽しいし、最後に行ったギャラリーでは部屋の中で動くと、それに反応して床に照射された紙吹雪が飛び散るなんていう芸当も見せてくれた。LioもSnapperも、すごくよかったと言ってくれたので安心した。
有名なアートが動きまくる
静止画では迫力を伝えられないのが残念
別のギャラリーでは違うテーマのアートが
このギャラリーで歩くと、床に投影された紙吹雪が散らかる
ゴッホの前でセルフィー
約1時間半、動くアートを楽しんだ後は、2人とはここで別れて夜まで別行動になる。僕はこの後インド料理の店をランチで予約してあるので、そこに歩いて向かうことにした。
僕が向かったのは、Trishnaというミシュラン1つ星のインド料理レストラン。自分で各コースを選ぶことができる3コースメニューが£45だったので、それを頼むことにした。でもね、料理を食べ始めてから、全然食欲がないことに気がついて愕然! 朝食は軽かったから3時間でお腹は空くだろうと思ってたんだけど、もう全然お腹に入らない感じ…。まだ体調が完全じゃないことも関係しているのかもしれないなぁ。ソフトシェルクラブ、サーモン、仔羊のカレーと、全て僕の好きな味でとても美味しかったんだけど、一口ずつくらいしか食べられなくて本当に悲しかった。「何か問題がありましたか?」とサーバーに聞かれた時には、「昨日ロンドンに着いたばかりで、まだお腹が時差ボケみたい」と嘘をついてしまった。美味しい料理を食べられない時が、一番ツライよ…。
Lunch Tasting 3 courses (£45)
Variety of Papads and Chutneys
Nandu Varuval (masala fried soft shell crab, white crab, tomato chutney)
Dill & Pepper Salmon (royal cumin, dill raita, smoked raw papaya & samphire chaat)
Gongura Lamb (Welsh lamb, pickled sorrel leaf, Guntur teja chilli)
旅程を立てた段階では、この後博物館や美術館に行くことも考えていたんだけど、今夜はこの旅のメインディッシュとも言えるディナークルーズ。体調は完璧にしておきたいので、この後はホテルに戻って、クルーズの集合時間まで休むことにした。せっかくのディナークルーズでまた食べられなかったりしたら、もう悲しいどころの騒ぎじゃないもの。
ホテルを18時過ぎに出て、地下鉄でTower Hill駅まで。そこから歩いてディナークルーズの発着場に向かった。今夜は大晦日の花火が上がるので、あちこちの道路が閉鎖されて観客席が作られているらしい。LioとSnapperのホテルの近くの道路も閉鎖されてしまったらしく、予定とは別の方法で発着場まで行かなければならないので、少し遅れるとの連絡が入って、ちょっと心配だった。
夜のロンドン塔はライトアップされてまるで要塞のよう。
って、要塞だったんだけど
発着場Tower Bridge Quayはタワーブリッジのすぐ脇で、ライトアップされたタワーブリッジがとても綺麗。最初は近くのコーヒーショップかレストランで時間を潰そうと思ってたんだけど、どこの店も大晦日のディナーかパーティーで予約客しか受け入れていないようなので、それは諦めるしかなかった。でもよく見ると、発着場にはもう15人くらい並んでいるのが見えたので、僕らが乗る船の列かどうかを確認した後、僕も列に入ることにした。LioとSnapperが到着した頃には列がかなり長くなっていたので、早い時間から並んでおいて大正解だった。
綺麗なタワーブリッジを見ながら船を待つ
19時半から乗船のはずだったんだけど、それをちょっと過ぎた時間から乗船が始まった。僕らが乗るSilver Sturgeon号は、かなり大きくて豪華な船。テーブルは割り振られているとはいえ、そのテーブル内では自由席。僕らのテーブルには一番乗りだったので、窓際の良い席を取ることができた。結果的に3人のグループが3つで、合計9人。僕は結構こういう場所ではシャイなことが多いので、同じテーブルの客とコミュニケーションを取るのは面倒だなぁと思ってたんだけど、飲み放題のワインの力もあってか、楽しく会話することができてよかった。
僕らが乗るSilver Sturgeon号
僕らのテーブルは27番。テーブル内では自由席
このディナークルーズ、乗船時にヴーヴ・クリコ(Veuve Clicquot)のシャンペンを1杯、またカウントダウン前にも1杯貰えるほか、白と赤ワインはある銘柄だけ飲み放題。その他のワインを欲しい時には有料で注文できるけど、飲み放題のワインもなかなかのクオリティだったので、注文しなくても全然OKだった。(Chardonnay, Marquis de Pennautier Terroirs D’Altitude, Languedoc, France 2022 & Bodegas Azabache Rioja Reserva, Spain 2018)
乗船してから1時間弱で船が静かに出発すると共に、食事が運ばれてきた。観光用のクルーズで心から美味しいと思った食事をしたことがなかったので、このディナークルーズでもそれほど期待はしていなかったんだけど、出てきたものを食べてみてビックリ。えっ、美味しいんですけど! これは普通の観光クルーズの食事とは全く違うレベルだ。
アミューズはリンカンシャー・ポーチャーと呼ばれるチーズのサブレと、ショットグラスに入ったニンジン、サフロン、キャラウェイ、タラゴンのスープ。サブレはチーズの深い味わいがとても素晴らしくてため息が出てしまいそうだったし、その強さに負けないくらいスパイスとハーブの香りのするスープも、口の中の味覚を全て励起させてくれる感じ。アミューズからして一流レストランの味で、とても嬉しいサプライズだった。
Lincolnshire Poacher Sable, Roscoff Onion Cream, Marinated Mi-Cuit Tomato & Saffron Sand Carrot, Caraway and Tarragon Soup Shot
スターター(アペタイザー)としては、マスのコンフィ。身が締まったマスは旨味がふんだんに詰まっていてとても美味しいし、パリッと揚げられた皮も香ばしさを添えてくれていて、これもかなりのクオリティ。
Lemon & Clove Confit Chalk Stream Trout, Exmoor Caviar, Set Veuve Clicquot Champagne, Seasonal Sea Herbs
メインコースは、14日間熟成させた牛肉を使ったビーフ・ウェリントン。パイ皮の中にはマッシュルームのペーストが塗ってある。見ての通り牛肉は最高の調理具合で、しかもとても軟らかい。たぶん真空調理してあるんだろうな。牛肉の旨味がパイ皮のマッシュルームペーストとボルドレーズソースによって高められて、これも素晴らしい美味しさだった。Lioはこの料理にとても感動したようで、一口一口感動のため息をつきながら食べていた。大人数のクルーズなのに、これほどのクオリティの食事を作るのは大変だっただろうなぁ。一つだけ不満を言われてもらえば、トリュフ入りのポテトピュレがちょっと硬かったこと。もっとクリーミーに仕上げてくれたら最高だったんだけどなぁ。それにステーキ自体がかなり深い味わいなので、このポテトピュレにトリュフはいらないと思う。
Cumbrian Shorthorn Beef Wellington, Black Truffled Potato Purée, Braised Shallot, Château Gachon Bordelaise Sauce
美味しい料理を仲の良い友達と食べるのって最高!
デザートは、英国で有名らしいミリオネア・スライスというお菓子。リッチなチョコレートの味わいで大人のデザートという感じなんだけど、チョコレートの味がほんのちょっとだけ酸味が強い気がしたな。まぁこれは僕の個人的な好みなので、クオリティが素晴らしいことには変わりない。いやー、観光クルーズの食事だと見くびっていてごめんね。素晴らしいディナーだった!
Millionaire's Slice, Pump Street Bachelor's Hall Estate Chocolate, Blood Orange, Candied Pink Pepper
デザートが出た後くらいにダンスフロアの音楽がスタート。70年代ディスコの音楽で始まって、それにつられて少しずつ人々がダンスフロアに集まってきた。ディスコ音楽をすごく楽しみながら一人で踊っているおじさんもいて、見ていてこっちが笑顔になってしまう。しばらく眺めていたけど、僕はこういう感じのダンスはあまり好きじゃないので、上の展望デッキからの風景を見にいくことにした。
みんなダンスを楽しんでる
外はちょっと寒いけど、ワインで体が火照っている感じだったのでちょうどいい。雨が降らなくてよかった! 周りにはたくさんの観光船がいて、橋の上にも花火を待つたくさんの人たちが見える。いくつもの橋の上にはスピーカーが設置されているようで、大音量の音楽が聞こえてきた。花火が始まったらBGMを流してくれるんだろうな。ライトアップされたロンドン・アイの観覧車や、ビッグ・ベンの建物も素晴らしく綺麗だった。
ロンドン・アイをバックに記念撮影
ライトアップされたロンドンの街が綺麗だー!
あぁ、このクルーズに参加することができて本当によかった! このディナークルーズがロンドン旅行のメインイベントだったとはいえ、実はプラン段階では料金の高さにひるんで、LioとSnapperに「ごめん、クルーズは2人だけで行ってー!」と辞退したことがあった。このディナークルーズの料金は一人£595。日本円にして一人10万円以上になる。ミシュラン3つ星レベルというならともかく、普通のディナークルーズの3コースの料理にそれだけの料金を支払うというのは、僕としてはとても許容できなかった。その時はまだこのディナーのクオリティを知らなかったしね。LioとSnapperは一度は受け入れたけど、「いや、君のクルーズ料金は僕らが払う。いつも大晦日のパーティーとかでお世話になってるし!」と言われてビックリ! 最初は固辞したんだけど向こうも揺るがないので、仕方なく受け入れるしかなかった。その代わりと言っちゃなんだけど、ウィンター・ワンダーランドや今朝のFrameless、明日行く予定のキュー・ガーデンなんかの料金は全て僕が持つことにした。ああ、本当に良い友達を持ったものだ。
ダンスフロアではまだかなりの人が踊っている中、僕らは新年の30分くらい前にデッキに出て場所取りをすることにした。これは結果的に大正解! 12時が近づくにつれてデッキにはどんどん人が増えてきてかなりの混雑になったけど、僕らは外側の景色がよく見える場所を取れたので、混雑を気にすることなく花火を待つことができた。
12時ちょっと前にヴーヴ・クリコのシャンペンが配られて、ロンドン・アイの方を向いて待っていると、ドローンらしいもので空にカウントダウンが表示された。みんなで一緒に大声でカウントダウンして、新年の幕開けと共にロンドンの空に花火が! いやー、感動感動! こんな素晴らしい瞬間を仲の良い友達と一緒に過ごせるなんて、僕はなんてラッキーなんだろう。今までの不運も風邪の苦しさも、全てこれで帳消しになった感じ。
ドローンが空中にカウントダウンを描く
しっかしロンドンのこの花火、すごく激しい。日本の花火のようにリラックスして見られる感じじゃなくて、次から次へ「これでもか、これでもか!」と言うかのごとく花火が弾けまくる。ちょっと間違ったら「乱暴」という域に達しちゃうくらい(笑)。かと思うと、ルイ・アームストロングの “What A Wonderful World” をBGMに、ドローンでシャボン玉を吹く子供が空に描かれたりして、緩急のつけ方が素晴らしかった。ドローンのパフォーマンスを実際に見るのはこれが初めてだけど、すごい事ができるもんだなぁ。理屈はわかっているけど、自分の目で見るとやっぱり感動してしまう。
Happy New Year!!
ドローンと花火のコラボも素晴らしい
15分ほど続いた花火の後は、みんな感動冷めやらぬ顔で船の中に戻り、またダンスフロアに戻る人たちや、僕らのようにテーブルで歓談する人たちに分かれた。僕らのテーブルの他のグループ、すごくいい人たちでよかったな。特にアメリカから来た父親と娘2人のグループとは話に花が咲いて、最後にはみんなでセルフィーを撮ったくらい。また会うことがあるかどうかわからないけど、こういう縁って素晴らしいなと思った。
楽しかった! みんなでセルフィー!
夜中の1時に船は発着場に戻り、下船が始まる。本当に素晴らしい時間を過ごせたので、なんだか名残惜しい気がしたな。大晦日の夜は、地下鉄は全て無料。以前Lioとロンドンで年越しした時には、動けないようなひどい人混みにビックリしたので今回も心配だったんだけど、もう1時過ぎということもあってか、地下鉄はガラガラで座れたので安心した。
本当に楽しい年越しだった。死ぬまでに経験することができて本当に良かった。こういう幸せな思いはいつでも思い出せるように、ずっと心に持ち続けていたい。明日は午後遅くまで予定がないので、ゆっくりと寝られるぞ!]]>
ロンドン2023~2024: 人混みに揉まれる一日
http://alexsea.exblog.jp/29832365/
2023-12-30T00:00:00+09:00
2024-01-26T13:06:15+09:00
2024-01-26T13:06:15+09:00
alexsea
旅行記
僕は食べたことのない、ここの名物らしいベーコン・ナーンロール(Bacon Naan Roll)とチャイを注文。ベーコン・ナーンロールはナーンの中にクリームチーズ、トマトとチリのジャム、コリアンダーの葉、それにベーコンを挟んだもの。トマトとチリのジャムに微かな甘みがあるみたいで、それが個人的にはちょっと好きじゃなかったけど、全体的にとても美味しかった。でも結構量は少なかったので、インド風スクランブルエッグのアクリ(Akuri)とかも頼めばよかったかなぁ。チャイはお代わり無料とのことだったので、一度だけお代わりさせてもらった。ここのスパイシーなチャイ、大好き!
Bacon Naan Roll (£8.90)
今日はこれからポートベロー・マーケット(Portobello Market)に向かうんだけど、せっかくだから近くのケンジントン・ガーデンズ(Kensington Gardens)の中を歩いていこう。週末の朝だからか、この公園にはたくさんのランナーが走ってる。ケンジントン宮殿(Kensington Palace)なんかも横目で見ながら、どんどんボートベロー・マーケットに向かって北上していった。
朝は少しだけ雨がパラついたりもしてるけど、今日は天気は大丈夫みたい
Notting Hill Gate駅の辺りからどんどん人が多くなっていく中、ポートベロー・マーケットで一番混みあっていると思われる場所に到着したのは11時近くになってからのこと。とにかくものすごい人波の中を進んでいくのがやっとで、出店をじっくりと見る機会があまりなかったのは残念。まぁ並んでいるものといえば結構観光客向けのものが多いし、食べ物も去年経験したように、クオリティが高いものは少ないと思うからいいんだけどね。
ポートベロー・マーケットはすごい人混みで楽しむどころじゃない
今回僕も初めて行ったのが、映画『ノッティングヒルの恋人(Notting Hill)』でロケ地だった2箇所。主役の2人が誕生日ディナーに参加した家と、その後に柵をよじ登って入ったプライベート庭園。この辺りの家々はちゃんと手入れが行き届いている上に、パステルカラーに塗られているものが多いので、とても可愛く見える。買うとしたらどのくらいの値段なんだろうねとLioと話しながら、大好きな映画のロケ地巡りを楽しんだ。
映画ではこの緑色の家で誕生日パーティーをしたんだと思う
(91 Lansdowne Rd)
主役の2人がよじ登ったフェンス
(6 Rosmead Gardens)
またポートベロー・マーケットに戻ってちょっと店を見たりした後は、次の目的地に向かうために地下鉄の駅に行くことにしよう。もうこの時点で12時頃。ちょっと疲れていたので、駅の近くのパブThe Knight of Notting Hillに入って、一杯だけサイダーを飲んで喉の渇きを潤した。
映画で有名な『青い扉の家』の前も、撮影順番待ちがあるほど
次の目的地はバラ・マーケット(Borough Market)。食べ物が中心のマーケットなので、そこでランチを食べるつもりなんだ。途中で一度乗り換えて、London Bridge駅に行き、そこから約5分歩いてバラ・マーケットに到着。……って、ここもすんごい人混みなんですけど! 立ち止まって商品を見る余裕もないような、とてつもない人波。2人もちょっとこの人混みには引いているよう。ん-、困ったなぁ。ここら辺でランチにしようと思ってたんだけど、いい場所も見つからないし、この後ちょっとだけ寄る予定だったヘイズ・ガレリア(Hay’s Galleria)というショッピングモールに行って、そこでレストランを探してみようかな。
バラ・マーケットはすごい人混みで品物を見てる場合じゃない
ここら辺でランチにしようと思ったんだけど、いい場所が見つからないよー
ヘイズ・ガレリアは、昔の倉庫をレノベしたショッピングモールで、バラ・マーケットからはLondon Bridge駅の反対側にある。去年ちらっと通り抜けた時、結構好きな雰囲気だったんだよな。巨大なクリスマスツリーが立つヘイズ・ガレリアの中で最初に目についたレストランに入って、軽食を食べることにした。この時点で13時半。今夜はディナーの予約が19時に入っているので、ここでお腹を一杯にしては夕食が食べられなくなってしまう。僕は白のグラスワインとカリフラワースープ。どちらも「あぁ、観光地クオリティ」と呼ぶしかないようなもので、はっきり言って美味しくない。まぁ体を休められたのはよかった。風邪の症状はまだ薬で抑えていて、体調が完璧じゃないのも事実だ。無理をして風邪がぶり返したりしたら大変だもんね。
ヘイズ・ガレリアは結構雰囲気的に好きな場所
不味いワインと不味いスープ…
しばらくここで休んだ後は、川沿いをタワーブリッジ(Tower Bridge)まで歩いていこう。川沿いはいまだにクリスマスマーケットで賑わっていて(ヨーロッパのクリスマスは普通1月6日まで続く場所が多い)、ここでもかなりの人波に揉まれてしまった。あー、なんか今日はこういうのばっかり。普段の旅行では、混みあう場所にはその時間を避けて行くようにしてるんだけど、今回はマーケットが主役だったので、店が出ていない時に行っても面白くないので今回のようなプランになってしまった。人混みは本当に苦手だよ…。
タワーブリッジはロンドンのシンボルの一つなので、写真を撮りまくる人たちで賑わっている。近くには動物を擬人化したようなアートがたくさんあって、そこでも撮影大会が開かれていた。そういえば去年ここら辺を訪れた時には、猿の彫像がたくさんあったよな。もしかして同じアーティストなのかな? 結構たくさん彫像があるのに、全部定期的に入れ替えてるみたいだってのはスゴイと思った。
ロンドンのシンボルの一つをバックに記念撮影
たくさんの動物が長ーい自転車に乗って漕いでる
このシリーズ、結構好きかもしれない
この後はロンドン・アイ(London Eye)の近くにあるLioとSnapperのホテルに向かって、川沿いをどんどん西に向かうことにしよう。テムズ川の南岸を歩くのって去年もやったけど、これは結構オススメなルートだと思うんだ。見どころがたくさん並んでいる場所だし、夜になるとイルミネーションがとても綺麗だし。
テムズ川の南岸では、あちこちで大道芸をやってる
結構歩き疲れたので、途中でまたカクテル休憩を入れることにした。カクテルが美味しいバーとしてチェックを入れていたLyanessに行ってみよう。僕は行ったことがないんだけど、かなり人気のある場所っぽいから入れないかなとも思いながら行くと、すぐに席に通してもらえてよかった。とても雰囲気のいいこのバーからは、南岸を歩く人たちとテムズ川の景色を眺めることができる。
カクテルで有名な場所だけあって、ここにはオリジナルカクテルがたくさんある。変わった名前やストーリーがそれぞれに付けられているけど、メニュー内でとても役に立ったのは、味のグラフ。横軸左側は昼、右側が夜に似合うカクテルで、縦軸上側は軽め、下側はリッチな味わいというグラフで、どのカクテルがどういう位置づけかを示してある。僕の気分は夜のリッチな味の気分だったので、グラフの右下のカクテルから選ぶことにした。Rapoport Cocktail(£15)とComma Chameleon (£14.50)という2つのカクテルを飲んだけど、どちらもとても美味しかった! 特に最初に飲んだRapoport Cocktail。メニューの説明に「原子力災害は私たちに研究すべき大量の情報を与えてくれましたが、そのほとんどは不可解です。 『赤い森』はまったく予想外の方法で衰退し、生物多様性に奇妙な飛躍をもたらしました」とか書いてあるし、材料の一つが「大量の微生物」ってのも面白かったけど、たぶんヨーグルトとか乳酸菌系のものなんだろうな(笑)。ここには15時半過ぎから17時半くらいまで、たっぷり2時間ほど3人で飲みながら喋っていた。
カクテルを選ぶ目安になるグラフ
Rapoport Cocktailはディープな味で美味しかった
すっかり暗くなった外に出て、また西に向かって歩いていく。サウスバンク・センターの辺りのクリスマスマーケットはもうなくなっちゃったみたいだけど、イルミネーションがある場所が多くてとても綺麗だった。やっぱりテムズ川の南岸は夜に歩くのが正解だなぁ。
テムズ川南岸は夜がとても綺麗
彼らのホテルまで戻って、部屋を見せてもらったりYouTubeの動画をみんなで見たりして時間を潰した後は、夕食に出かけることにしよう。今日のディナーは、去年も行ったことがあるBerenjak Soho。中東系の料理で、ミシュランのビブグルマン付きの店。予約の19時ちょっと前に到着すると、入り口の前がかなり賑わってる。若い女の子の2人組が「予約しようと思ったんだけどできなかったのー」とか言いながら店の人と話していて、外のカウンターは2時間、中のテーブルは3時間待ちだと言われて、ガッカリしながら2時間待ちのウェイティングリストに追加してもらっていた。やっと僕らの番だと思っていたら、横から30歳くらいの男が「ちょっとゴメンね」と言って横入りして店の人と話し始めた。「さっき3時間待ちって言われたんだけど、まだテーブル空かない?」とか聞いてる。店の人はリストを調べて、「あなた方には3時間待ちと言いましたが、あれからまだ1時間しか経っていませんよ」と言われて肩を落として去っていった。横入りなんかするんじゃねーよバーロー、今度からは予約しな!と心の中で叫びながら(笑)、僕らはすぐに店内のテーブルに通された。
アラカルトでも注文できるけど、一人£45の『ご馳走メニュー(Feast Menu)』が楽しそう。パンやアペタイザーのディップっぽいものはほとんど全部ついてくるみたいだし、メインは一人ひとり好きなものを選ぶことができる。僕らはメインに一つずつ違うものを選んで、みんなでシェアして食べることにした。去年来た時に感動してBlack Truffle Oliviehは、チキンとマヨネーズのサラダに黒トリュフを加えたもの。パンですくって食べると、トリュフの香りがフッとして最高に美味しい。あー、もうこれやっぱり大好きー! 去年食べられなかった様々なアペタイザーも試せて、とても嬉しい。メインは仔羊の肩肉のミンチ、鶏の胸肉、仔羊の臀部の肉とバラエティに富んでいて、どれも最高に美味しかった。Snapperはちょっと前にモロッコの食事でイヤな思いをしたそうなので中東料理は心配だったけど、旅の終わりには「Berenjakでの食事が一番美味しかった」と言ってくれるほどの高評価でとても安心した。やっぱりここの店、クオリティがとても高い。こんな店がシアトルにあったらいいのになぁ…。
アペタイザーの数々
Feast Menu (£45)
Taftoon (Clay tanoor baked sourdough seeded flatbread)
Sangak (Whole wheat flatbread baked on pebbles)
Hummus (Black chickpeas, tahini, walnuts and somagh)
Mast O Khiar (Rezet Turkish yoghurt, cucumber, mint and green raisins)
Black Truffle Olivieh (Corn fed chicken mayo salad with potato, egg, salted baby cucumbers and black truffle)
Mirza Ghasemi (Coal cooked aubergine, garlic, tomato and cacklebean eggs)
Koobideh Kabab (Minced lamb shoulder, onions and black pepper)
Jujeh Kabab (Boneless chicken breast marinated in saffron, lemon, yoghurt and tomato)
Barreh Kabab (+15) (Lamb rump chunks marinated in chili, tarragon and yoghurt)
この後は3人でパブ・ホッピングでもしようかと思ったけど、最初のパブからして激混みだったので、うんざりして解散することになったのは残念。まぁ年末の土曜日だしね、スゴイ人出は仕方ないかもしれない。早い時間(20時半くらい)だからもったいない気もしたけど、解散後はすぐにホテルに帰って寝ることにした。ここで体を壊したら元も子もないもんね。人混みに揉まれたけど、いい一日だった!]]>
ロンドン2023~2024: リッツで贅沢アフタヌーンティー
http://alexsea.exblog.jp/29831583/
2023-12-29T00:00:00+09:00
2024-01-25T14:21:32+09:00
2024-01-25T14:21:32+09:00
alexsea
旅行記
今日は11時半に、リッツのクリスマスアフタヌーンティー(Festive Afternoon Tea at The Ritz)を予約してある。午前中からアフタヌーンティーですかって感じだけど、かなりお腹にたまるものなので、ランチ代わりにしようと思ったんだ。1年前に来た時にはリッツは満杯で入れなかったので、今回はそのリベンジというわけ。
考えていた旅程では、リッツに行く前に一人で麻酔ヘリテージセンター(Anaesthesia Heritage Centre)なる場所に行こうと思ってたんだけど、まだ体調が万全じゃないのでそれはパスして、アフタヌーンティーに直接向かうことにした。リッツではドレスコードがあるので、ネクタイとジャケットを着用しなきゃいけない。今日はずっとその恰好で観光することになる。
どうやって行こうか悩んだんだけど、ホテルの近くの大通りからバス一本で行けるみたいなので、それを使ってみることにした。そういえばロンドンでバスに乗るのは、これが初めてかな? かなり新しい感じの2階建てバスの2階に乗って、リッツまでの景色を楽しんだ。バスは地下鉄よりも不確定要素がたくさんある気がするけど、景色が見えるのは最高だし、地下鉄では届かない場所にも連れていってくれるし、長所もかなりある。これからは気軽に使ってみたいな。
2階建てバスの一番前は、やっぱり景色がよくて嬉しい
シアトルの友達LioとSnapperには、リッツの中で落ち合った。会えて嬉しかったー! シアトルでは結構頻繁に遊んでいるとはいえ、外国で会えるとまた気分が上がる。Lioとは13年前にロンドンで年越ししたので、今回は2度目のロンドンでの年越しになる。
重鎮なリッツホテル
リッツの巨大なクリスマスツリーも結構有名
リッツのアフタヌーンティールームは超豪華! 去年行ったサヴォイのアフタヌーンティーもすごくよかったけど、インテリアが少しだけ他人行儀な感じを受けた。それに対してリッツでは、豪華でトラディショナルな感じの内装だけど、緊張せずに落ち着いてお茶を楽しめる感覚があって、個人的にすごく好きだったな。まぁ今回は一人じゃなくて、友達と一緒だったという気楽さも関係しているのかもしれない。
豪華絢爛なんだけど、なんだか落ち着けるのが不思議
リッツの『クリスマス・ティー』は一人£105で、シャンペンがついてくる。とりあえずは僕が動けるくらいまでに快復したことと、みんなでロンドンで会えたことを祝して、シャンペンで乾杯! 僕はお茶に “The Ritz Royal English” を選んで、仲の良い友達と一緒に美味しいものをたらふく食べた。やっぱりリッツのアフタヌーンティー、さすがに美味しいよ! 去年行った他のアフタヌーンティーでも結構美味しかったけど、ここのサンドイッチはそれに輪をかけて美味しい。全てが一つ上のランクといった感じで、サンドイッチはみんな全て平らげてしまった。それを見たサーバーは、「もう少しいかがですか?」と言って、いくつかのサンドイッチのおかわりを置いていってくれた。こういうさりげないサービスは、リッツならではって感じがしたな。サンドイッチとスコーンだけでお腹がいっぱいになってしまって、スイーツはちょっとずつ味見することしかできなかったのが残念。大食いの人でも、アフタヌーンティーのメニューを全て食べられる人って、そうそういないんじゃないかなぁ? アフタヌーンティーはお茶と食事も大切だけど、やっぱり会話が重要だね。友達と一緒にこのアフタヌーンティーを楽しむことができて、心からそう思った。
SANDWICHES
Ham with Grain Mustard Mayonnaise on Brioche Bread
Cheddar Cheese with Chutney on Tomato Bread
Cucumber with Cream Cheese, Dill and Mint on Granary Bread
Breast of Chicken with Chestnut and Sage Stuffing on Malt Bread
Scottish Smoked Salmon with Lemon Butter on Sourdough Bread
Egg Mayonnaise with Chopped Shallots and Watercress on Brioche Roll
SCONES AND PASTRIES
Freshly Baked Plain and Fruit Scones with Cornish Clotted Cream and Strawberry Preserve
Assortment of Festive Afternoon Tea Pastries and Cakes
CHRISTMAS AFTERNOON TEA
Including a glass of Barons de Rothschild, "Réserve Ritz", Brut NV
たっぷり1時間半ほど食べて飲んで喋って、とても満足してリッツを後にした。ここ、最高に気に入った! かなり高い値段設定だけど(クリスマスメニューだから特に)、ロンドンに来る時には毎回ここでアフタヌーンティーを堪能したい感じ。何か月も前から予約を入れなきゃいけないのが大変だけどね。
仲の良い友達とアフタヌーンティー体験できたのが嬉しい!
13時近くにリッツを出て、今日はこの後ずっと東に進むことになっている。いつも人で賑わうピカデリーサーカス、クリスマスマーケットが出ているトラファルガー広場、巨大なクリスマスツリーが立つコヴェント・ガーデンなんかを見ながら、ゆっくりと歩いていった。ロンドンの街は一人で歩いても楽しいけど、やっぱり友達と一緒だと楽しさが倍増する。赤い電話ボックスでポーズを記念写真を撮ったり、立ち止まって面白いショーウィンドウを眺めたり。歳を忘れてはしゃぎながら、みんなとの時間を楽しんだ。
ピカデリーサーカスで記念撮影
あちこちのショーウィンドウで見入ってしまう
誰かがこんなニット帽を郵便ポストに被せてくれていた
やっぱりコヴェント・ガーデンは人が多いー!
赤い電話ボックスで遊ぶ人たち
ちょっと歩き疲れたので、ここら辺でカクテル休憩を入れることにしよう。コヴェント・ガーデンの辺りは激混みでゆっくりできなさそうなので、ちょっとだけそこから外れたOne AldwychというホテルのLobby Barに行くことにしよう。この時点で14時くらい。結構ガラガラだったので、すぐに座れてよかった。LioとSnapperはオリジナルカクテルを頼んで、僕はジンのリストから、オークの樽で寝かせたビーフイーターのジンを使ったマティーニを頼んだ。これは樽の香りがして、すごく美味しかった! この2人とは一緒に日本にも行ったけど、こういう感じのちょっと高級なバーでくつろぐのが大好き。一緒に「雰囲気を」楽しめる友達って、結構貴重だと思う。
カクテル休憩で乾杯!
1時間くらいカクテル休憩を入れた後は、また東に向かって歩いていく。道の途中で “JIM MORRISON” と書かれた石碑の前に花がたくさん置かれている場所があって、「え、これってあの歌手のジム・モリソン? 彼の墓はパリで見たけど、ここで亡くなったの??」とみんなで言っていたら、ユニフォームを着た女性の警官が近づいてきて、「そこは以前ジム・モリソンという警官が殺された場所よ」と教えてくれた。後で調べてみたら、名前の前のD.C.というのは “Detective Constable” のことで、日本で言う「巡査」みたいなランクらしい。1991年、当時26歳だったジム・モリソン巡査は、勤務時間外に目撃した窃盗犯人を追った末に、この場所で刺殺されたらしい。あの女性警官がちゃんと教えてくれてよかった。たぶん僕らのように間違える観光客がたくさんいるんだろうな。
ジム・モリソン巡査が亡くなった場所
この後はサマーセットハウスのスケートリンクを見たり、トワイニングのショップをチラッと見たりしながら、セント・ポール大聖堂(St. Paul’s Cathedral)へ。14~16時に入れるチケットを事前に買っておいた。ここでは中を見学した後、去年やったようにミサのコーラスを聴くために席を確保。待っている間に3人で気づいたんだけど、祭壇の真ん前で写真を撮り合っているアジア人の若い女の子2人組がいる。たぶんインスタ用に撮っているみたいで、振り向いたポーズを撮ったり、片足をあげてポーズしたり、10分くらい2人で撮りあってた。なんだか同じアジア人として、とても恥ずかしかった。そりゃここでポーズを取っちゃいけないなんて決まりはないけど、他の人たちが待っている中で延々と様々なポーズで撮りまくっている姿は、なんだか教会にとって失礼なことのように感じた。たぶん日本人じゃないと思うけど、ああいうのと一緒に見られてしまうのは我慢ならない。まぁそれは置いておいて、ミサのコーラスはとても綺麗で感動した。ここでは毎日17時からコーラスを聴けるので、ロンドンに行ったらぜひ試してほしい。
セント・ポール大聖堂の一角には、こんなモダンなアートも
コーラスが練習するのを見ることもできた
やっぱりこの大聖堂、個人的に大好きだなぁ
約45分間のミサの後、外に出たらもう真っ暗だった。今日のロンドンでの日没は15:58だもんな。暗い中をまた歩いて、レドンホール・マーケット(Leadenhall Market)へ。この後の予定までにはまだ時間があったので、このマーケットの雰囲気を楽しんだ後は、パブの一つに入ってちょっと休憩することにした。
レドンホール・マーケットで一度飲みたいと思ってたんだ
この後はすぐ近くのスカイガーデン(Sky Garden)の前で、ロンドンに住むLioの従兄弟と奥さんと合流。展望階にあるレストランDarwin Brasserieで一緒にディナーを食べた。2人とも話しやすい人でよかった。クリスマス時期で週末ということもあってか、レストランで出しているのは3コースのセットメニューだけ。アペタイザーから1品、メインコースを1品、デザートを1品、個人個人で選択できる。それで1人£79.50(=14,000円以上)ってのは、やっぱり観光地価格だなぁ。クオリティは悪くないけど、まあまあとしか言えない感じ。やっぱり風邪で体力が落ちていたみたいで、食欲があまりなかったのがちょっと残念だった。でもちゃんと歩き回れているんだから感謝しなくちゃ!
夜のスカイガーデンの展望階は、まるでダンスクラブのような賑わい
Mackerel Paté (pickled cucumber, seeded bread)
Smoked Haddock & Salmon Fishcake (poached egg, garlic spinach, Hollandaise)
Ice Creams & Sorbets
21:30頃まで食事を楽しんで、この後はBank駅までみんなで行って解散。あー、長い一日だった! でも動けるようになったことには心から感謝しなきゃ。まだ薬で抑えていなきゃダメっぽいけど、明日もこんな感じで行動できるといいな。ホテルに帰った後はちゃんと薬を飲んで、ベッドに倒れこむように寝てしまった。]]>
ロンドン2023~2024: 闘病モード Part 2
http://alexsea.exblog.jp/29830616/
2023-12-28T00:00:00+09:00
2024-01-24T08:53:41+09:00
2024-01-24T08:53:41+09:00
alexsea
旅行記
やっぱりこの体調だったら、残念ながら今日のディナーは参加できないと思う。薬で症状を抑えていたとしても、料理をフルに楽しめないんじゃしょうがない。すごく楽しみだったのに、これはとても残念だ! 僕の分のキャンセル料は僕が払うから、彼らだけで行ってくれと頼むと、2人分の予約に変えられないかどうかレストランに聞いてみると言ってくれた。
今日の朝食に行こうと思っていたレストランはホテルの近くではないので、昨日のうちにキャンセルしておいた。まだダメダメな体調だとはいえ、食事のために外に少し出るのは大丈夫そう。中華料理の店にでも行こうと思っていたんだけど、Google Mapsで調べてみると、すぐ近くにマレーシア料理の店があるらしい。これは去年はなかったよなー。最近オープンしたのかな? Googleの評価も高いし、朝から開いているらしいので、そこで食べてみることにした。
行ってみると、なんかホテルの中のレストランみたい? レストランの表示がある方向に行っても、鉄のドアがあるだけで何もない。フロントに戻ってレストランは開いてないの?と聞くと、「どうして開いてないと思うんです?」と聞いてきた。これはすげーカチンときた。矢印の方向に行っても鉄のドアがあるだけでレストランが見つからないから聞いてるんだと言うと、レストランはその鉄のドアの向こうの中庭にあると言われた。そんなことどこにも書いてないじゃん! このホテルに泊まってる人は中庭の存在も知ってるんだろうけど、外から来たらそんなこと全然わからないよ。まぁここもちゃんとしたホテルじゃなくてただのB&Bみたいなので、サービスの悪さは仕方ないのかもしれない。鉄のドアを開けて中庭に出て、右側にずっと進んだところにレストランがあった。
Halia Restaurantの従業員はちゃんと丁寧に対応してくれたのでよかった。渡されたメニューを見ると、あれ、まだ朝食メニューだぞ。まぁまだ11時過ぎなので仕方ないかな。朝食メニューにも食べたいと思っていたナシゴレン(マレーシア風チャーハン)があったので、それを注文した。結構すぐに出てきたナシゴレンはすごくシンプルなんだけど、白コショウの辛味がすごく効いていてとても美味しい。鈍重な味じゃなく結構メリハリがあって、僕の好きなタイプの味だ。Googleでの評価が高いのも頷けるな。後で聞いてみたら、ランチメニューは11時半頃からなんだそうな。また時間があったら、ここに来てもいいかもしれないな。
Nasi Goreng Malaysia (£8.70)
(cooked rice fried with vegetables, chicken slices and fish cake)
ホテルに戻ると友達から連絡が来て、時間は少し早くなるけどディナーの予約を3人から2人に変更できたとのこと。えー! それは不幸中の幸いだ。食べられない食事のキャンセル料として4万円も払わなくていいというのは、すごく大きい(ここのコース料理は£215)。ミシュラン3つ星レストランなので変更は絶対に難しいだろうと思っていたんだけど、本当に救われた感じだ。ああ、よかった。これで安心して病と闘うことができるぞ。
この日も寝たり起きたりしながら、ずっとベッドの中で体を休めていた。薬で抑えているとはいえ、なんとなく少しずつ良くなっている感じがするのは気のせいかな? 昨日のように意識が朦朧となるようなことはなかったので、もうすでに快方に向かっていると信じたい。
寝ながらそんなことを考えていると、逆方向にも考えが進んで、今回の旅のトラブル続きが全て繋がっているんじゃないかと思えてきた。こんなに次から次へと様々な不運が続くのって、もしかして誰かに呪われてるとか?? こんなことを真剣に考えてしまうのは、まだ熱に浮かされている証拠なのかもしれないけど、何もしないよりはいいよなということで、ネットで「呪い返しの呪文」を検索して、『不動王生霊返し』の呪文を何度か唱えておいた(「もえん不動明王、火炎不動王、波切不動王…」ってやつ)。気休めにはなるよね。いつもは全く宗教には手を出さないのに、こんな時だけ神仏頼みだなんて全く都合のいい話だけど、弱い時にはそうしたくなるのが人間というものだと思う。
さて、夕食はどうしようかとGoogle Mapsで近所のレストランを検索すると、去年から行きたいと思っていた近くの日本料理屋が目に入った。ここは去年来た時に時間があったら行きたいと思っていたけど、オンラインで予約できないこともあって、結局行かなかったんだよな。電話するのはあまり好きじゃないけど、ずっと行きたいと思っていた場所なことだし、勇気を出して19時に電話予約をしておいた。
Eat Tokyo (Notting Hill Gate)は、一昨日行ったChurchill Armsに行くまでの道の途中にある。結構あちこちのサイトで「純粋な日本食をロンドンで食べたかったらココ!」と紹介されていたEat Tokyoだけど、創業は40年前のことで、ロンドンには8軒の支店があり、なんと東京にも6軒あるとウェブサイトに書いてある。僕は予約を入れておいたからすんなりカウンターに通されたけど、ディナーラッシュということもあってか、店内の階段(店は地下1階にある)のところにはかなりの人数が行列を作っていてビックリした。やっぱり人気のある店なんだな。
Eat Tokyoの入り口
選択肢がすごく多いメニューを見てまたビックリしたのが、値段の安さ。えっ、ちょっとこれ、大都市価格じゃない気がするんですけど(笑)。何を食べようか結構迷ったけど、シンプルにとんかつ弁当を選ぶことにした。チューハイもスペシャル価格で安かったので、それを結局2杯飲みながらとんかつ弁当を完食。1枚半くらいあるとんかつの他に、揚げ出し豆腐、サラダ、巻き寿司が2つ、それにご飯と、かなり盛りだくさんの内容。これが£10(=1,800円くらい)というのは、物価の激高なシアトルから来るととてもお得に感じる。クオリティはそれほど高いとは言えないけど(とんかつは完全に冷凍だと思うし)、イギリスナイズ(笑)されていない日本食をお手頃価格で楽しめるというのは、とてもいいと思う。ここは友達とみんなで来て、居酒屋感覚で楽しみたい場所だなぁ。
とんかつ弁当は不味くはないけど、それほど美味しいというわけでも…
うん、まだ微熱っぽいとはいえ、薬で抑えている分には問題なく動けるみたいだ。ちゃんと食べ物を食べられるというのもありがたい。今夜の3つ星レストランを逃したのは本当に残念だったけど、明日からは復帰できそうだぞ。貴重な2日間を丸々闘病に使ってしまったけど、明日からの観光には支障が出ないことを本当に祈るばかりだ。「神頼み」はあまりしたくないけど、今回ばかりは神様、母、祖母、Fox、昔買っていた柴犬のエス、みんなに頼み込んでおいた。明日からはちゃんと動けますように!
[今日行けなかった場所]
- Dishoom Kensington (朝食)
- Kynance Mews
- Victoria and Albert Museum
- Saatchi Gallery
- Core by Clare Smyth (ディナー)]]>
ロンドン2023~2024: 闘病モード
http://alexsea.exblog.jp/29830529/
2023-12-27T00:00:00+09:00
2024-01-24T07:01:40+09:00
2024-01-24T07:01:40+09:00
alexsea
旅行記
9時過ぎに近くの薬局に向かう。1年前にも行って薬を買った場所だ。咳止め、コロナのテストキット、イブプロフェン、それと熱が高い時に交互に飲むといいとシアトルで医者に言われたアセトアミノフェン(アメリカではTylenol)を買おうとしたら、アセトアミノフェンは医者の処方がないと出せないと言われた。えっ、アメリカとイギリスって、そんなに違うの?? イブプロフェンだけじゃちょっと心もとないので、交互に飲める薬は何かないか聞くと、パラセタモール(Paracetamol)を出してくれた。これだったらイブプロフェンと一緒に飲んでも大丈夫だとのこと。あーよかった、これでじっくりと休養が取れるぞ。
1年前によく行ったパン屋Granier Bakeryに行くと、結構人が並んでる。ここのパンは美味しいので仕方ないよな。クロワッサンとパン・オー・ショコラを2つずつくらい買って帰ろうと思っていたら、どちらも3つ買うと割引価格になるらしい。それじゃ3つずつ買うことにしましょうか。多すぎたとしても、明日の朝くらいまでなら美味しく食べられるだろうから。
Granier Bakeryはいつも結構な人が並んでたりする
こんな風にクロワッサンが大量に並んでるのを見るとドキドキする
さて帰ろうと思って店を出たら、目に入ったのがマクドナルド。ん-、なんかソーセージエッグマフィンが食べたい感じだぞ? 体調が悪いとはいえ、食欲があるのはいいことだ。重すぎて後で気持ち悪くならないといいなぁと思いながら、ソーセージエッグマフィンを1つだけ購入してからホテルに戻った。
さて、まず部屋でしなきゃいけないことは、コロナかどうかのテスト。シアトルでも何度もやったので、やり方はちゃんとわかってる。結果が出るまでの間、ソーセージエッグマフィンを食べながら待っていると…。
薬と食べ物の闘病セット
コロナテストの結果は陰性! よかったー!
結果は陰性! シアトルに戻ったKoreyにもすぐテストしてもらって、彼も陰性だった。ホームテストキットは時として外れることがあるけど、同じ症状の2人がテストしてどちらも陰性だったら、結果にまず間違いはないだろう。とりあえずコロナじゃないことがわかって安心したけど、ただの風邪だとしてもちゃんと治さなきゃ! 3~4時間ごとにイブプロフェンとパラセタモールを交互に飲むことにして、ベッドに入って本格的に寝ることにした。あっ、その前にパラセタモールのことをスマホで調べたんだけど、パラセタモールってアセトアミノフェンのことじゃん! じゃああの処方箋がないと出せないって言われたものは、一体何だったんだろう?? 薬局の人が信用できなくなった一瞬だけど、まぁちゃんと薬が手に入ってよかった。
時々起きてスマホをちょっといじったりする以外は、今日は完全に闘病モード。午後に一度起きた時には熱がかなり高い感じで(しまった、体温計を買ってくるの忘れた!)、少し意識が朦朧としてるみたい。窓を開けて冷気を入れたりして、なんとか落ち着いた。体中が痛い感じだし、熱もあるみたいだし、こんなに苦しいのは久しぶりだ。コロナが流行ってから家からあまり出なくなって病気にならなかったので、最後にこんな苦しい思いをしたのはコロナ以前なんだよな。
結局この日はこんな感じで過ぎていった。明日の日中は元々友達と別行動をする予定だったけど、夜にはミシュラン3つ星レストランにみんなで行くことになっているので、それまでに治ってほしいんだけど、どうなるかなぁ…。
[今日行けなかった場所]
- The Barbary (ランチ)
- Neal’s Yard
- Leicester Square
- Piccadilly Circus
- Carnaby Street
- Regent Street
- Oxford Street
- Mercato Mayfair
- Hyde Park Winter Wonderland
- Bancone Golden Square (ディナー)]]>
ロンドン2023~2024: ロンドン到着と体調不良
http://alexsea.exblog.jp/29830217/
2023-12-26T01:00:00+09:00
2024-01-24T04:03:16+09:00
2024-01-24T04:01:27+09:00
alexsea
旅行記
ホテルから中央駅まではすぐだということはわかっていたけど、アーランダエクスプレスの駅はさらにホテルに近いことを発見。たった1ブロック、徒歩で2分もしないうちに駅に着いてしまってビックリした。アーランダエクスプレスは前にストックホルムに来た時にも使ったけど、駅の場所はよく覚えてなかったんだ。チケットを表示したスマホをスキャンしてゲートを通り抜け、「次の発車」と書いてあるアーランダエクスプレスに乗り込む。7:20発の電車らしい。空港までは18分しかかからないので、これだと到着が早すぎてチェックインカウンターが開くのを待つことになるかもしれないな。だんだんと明るくなっていく景色を見ながら、これからのロンドンでの予定に心思いを馳せていた。
アーランダエクスプレスは、かなりのスピードでかっ飛ばす
空港までの旅は、本当にすぐに思えた。案の定チェックインカウンターはまだ開いていなかったので待つことになったけど、遅くなってハラハラするよりは100倍いい。やっと開き始めたチェックインカウンターの前の列に並んで、10人目くらいにチェックイン。セキュリティを通り抜けた後は、朝食にすることにしよう。オンラインで購入してある機内食は離陸した後結構早く出ると思うので、それほどお腹一杯にしなくてもいい。空港内のコンビニでチョコレートクロワッサンと水を買い込んで、椅子に座って食べることにした。
ストックホルムの空港にも雪が残ってた
ディアイシング(除雪・除氷)に時間がかかったらしく、結局飛行機が離陸したのは予定時刻を30分ほど過ぎてからだった。ロンドンの空港から市内までのバスのチケットはもう買ってあるので、その時間に間に合うかちょっと心配だったけど、かなり余裕を見てあるので多分大丈夫だろう。到着予定は12:20で、バスの時間は13:55。到着が30分遅れたとしても、まだ1時間は余裕がある。2時間半ちょっとの飛行時間は、かなり短く感じた。ヨーロッパは、この程度飛ぶだけで違う国に行けちゃうんだから羨ましい。僕がヨーロッパに住んでいたら、あちこちの国に行きまくってると思うぞ。
事前に頼んでおいた機内食はなかなか美味しかった
やっと陸地が見えてきた!
案の定到着も30分ほど遅れたけど、時間的には全然大丈夫。バスがどこから出ているのかちょっと迷ったけど、なんとかバス停を発見。この時点でバス出発の30分くらい前だった。屋外で待つことになったけど、ストックホルムやレイキャビクよりも暖かいので全然平気! 肌を切るような寒さが全くない。今までの気温に比べると10℃近く高くて、寒いとは思わなかった。
ロンドンのガトウィック空港から市内までは、本来ならば電車で行くのが一番早い。でも今日はクリスマス翌日のボクシング・デー(Boxing Day)。イギリスでは多くの観光地が閉まるほか、電車も路線によっては全く動かないらしい。ガトウィック空港から市内までの路線もその一つ。だから今日はバスか車で市内に行くしか方法がない。
出発予定の10分くらい前に来たNational Expressのバスに乗り込んで、市内までの長い旅が始まった。かなり前にチケットを買ったせいか、このバスの料金はたった£4.30(=800円くらい)だったのには驚いた。ヴィクトリア駅の近くのバスターミナルまでは、車で行けば1時間以内で着ける場所だけど、このバスはヒースロー空港を経由するので2時間半かかる。バスの中ではほとんど寝ていて、ヴィクトリアのバスターミナルには予定通り16:30に到着した。
バスは結構ゆったりしている上にガラガラ
到着直前に、明かりの灯ったアルバート橋(Albert Bridge)が見えた
そこから鉄道のヴィクトリア駅まで10分ほど歩いて、Circleラインに乗りBayswater駅まで。去年ロンドンに来た時にもこのエリアのAirbnbに泊ったので、駅から出た後の風景がとても懐かしかった。
Lords Hotelに着いてチェックイン。僕が泊るのは別館らしく来た道をちょっと戻らなきゃいけなかったけど、…あれ、ここ、去年泊った部屋の道を隔てた真ん前じゃん! うわー、なんという偶然。近くだってことは知っていたけど、去年窓から見ていた建物に泊ることになるとは! 部屋に入ったのは結局17時をまわってから。うきゃー、狭い! それに暖房がガンガンかかっていて暑い!! すぐに窓を開けて冷気を入れ、これから8泊する部屋に荷物のセットアップを始めた。まぁホテルには寝に帰るだけなのでこれでもいいんだけど、ちょっと独房級の狭さというか何というか(笑)。それにベッドフレームが金属でできていて、ベッドの上で動くとキーキーと軋む音がする。寝る時にこれが邪魔にならないといいなぁ。まぁ8泊で£631.25だったんだから我慢しなきゃ。プライベートバスのついている部屋でこれだけ安い場所は、ロンドン市内では他に見つからない。
独房級に狭い部屋(笑)
窓からの景色。生活感があって結構好きだな、こういうの
今日はボクシング・デーでレストランも数多く閉まっているので、夕食は事前に開いているレストランを見つけて予約を入れておいた。いくつか候補はあったけど、結局去年ロンドン到着日に行ったのと同じ、Churchill Armsに行くことにした。
去年訪れた時にはクリスマスよりもっと前だったので、レストランにあまり飾りつけはされていなかったんだけど(それでもかなり派手だった)、今年はド派手なイルミネーションを見ることができて感動! こういうのは、見ているだけで気分が上がるよね。
Churchill Armsのクリスマスデコレーションはド派手!
相変わらず中は激混みだったけど、僕は予約を入れてあるので大丈夫。アペタイザーにエビロール(£7)、メインはグリーンカレー(£13)を頼んだ。エビロールは生春巻きだと思ってたんだけど、来たのは小ぶりのエビに皮を巻きつけて揚げたもの。アツアツの揚げたてで、外はカリカリ。ビールのつまみによく合う~! さすがロンドンの老舗パブ。ビールに合う料理を研究してあるんだろうな。グリーンカレーはこれといった特色はないとはいえ、過不足のない味わいでとても美味しかった。少しだけ甘みを感じるけど、シアトルのタイレストランで出されるような過度の甘みはない。美味しかったので、ビールを2杯飲みながらも完食することができた。
美味しいタイ料理で夕食
部屋に帰ってきたのは20時過ぎ。朝早くからの移動日だったので、結構疲れてしまった。でもそれだけじゃないな。外にいた時には気を張っていたから大丈夫だったけど、ホテルに戻って気を抜くと、全身が重いことに気がついた。あー、これはヤバイやつだ…。咳も軽いとはいえ結構頻繁に出てるし、これから熱も出る予感がする。スマホで調べてみると、近くの薬局はもう全て閉まってるし、それ以前にボクシング・デーでは開いている場所を見つけるのが難しかっただろう。仕方ない、コロナ検査キットや薬を買うのは明日の朝にするとして、それ以前に観光のことを考えないと!
明日はシアトルからの友達と会って、ランチから観光からディナーから盛りだくさんの一日のはずだったんだけど、この体調じゃたぶん出るのは無理だろう。それにコロナじゃなくてただの風邪だったとしても、ロンドンに着いたばかりの友達にうつすわけにはいかないし。明日は去年一人で行った遊園地兼クリスマスマーケットのウィンター・ワンダーランドに3人で行ける予定だったから楽しみにしていたんだけど、明日の予定は僕側は全てキャンセルするしかないなぁ。友達にその旨のメッセージを入れて、2人だけでも行けるようにウィンター・ワンダーランドのチケットをメールで送った。すぐに返事が来てとても心配されたけど、彼らは彼らだけでロンドン観光をするから大丈夫とのこと。ごめんねー! 予約していたランチとディナーのレストランも、普通なら24時間以内のキャンセルには罰金を払わなきゃいけないんだけど、事情を話して無料でキャンセルしてもらえたのでよかった。レストランの一つにはぶつぶつ文句を言われたけど、一体どうしろっていうんだよ。まぁレストランにとって、ドタキャンは大問題だからわかるんだけどね…。
去年ロンドンに来た時も体調が悪かったし、これがロンドンで恒例にならなきゃいいなぁ。とんだロンドン編の始まりだけど、明日には少しは良くなっていることを祈ろう。キーキーとベッドが軋むけど、睡眠を妨げるほどじゃなかったからよかった。]]>
ロンドン 2023~2024
http://alexsea.exblog.jp/29829529/
2023-12-26T00:00:00+09:00
2024-01-29T09:43:01+09:00
2024-01-23T15:45:29+09:00
alexsea
旅行記
12/27: 闘病モード
12/28: 闘病モード Part 2
12/29: リッツで贅沢アフタヌーンティー
12/30: 人混みに揉まれる一日
12/31: 感動の年越しディナークルーズ
2024/1/1: 不運続きの元旦
1/2: トトロの舞台版で感動
1/3: 最後の呪い
記事の下の"<<"リンクを辿っていくと、時系列で読めます。
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アイスランド&スウェーデン2023: スウェーデンでの最終日
http://alexsea.exblog.jp/29829527/
2023-12-25T00:00:00+09:00
2024-01-23T15:42:49+09:00
2024-01-23T15:42:49+09:00
alexsea
旅行記
9時に朝食。今日はランチの予定は入れていないので、しっかり食べておこう。レストランに関していつもきっちり予定を立てる僕にしては珍しいことだけど、クリスマス当日にどれだけレストランが開いてるかわからないので、今日は臨機応変に行きましょうというわけ。ディナーの予約はちゃんと入れてあるので、そこは問題ない。朝食はビュッフェの食材でハムチーズサンドイッチを2つ作って、それに加えて今日はアラカルトのメニューからも頼んでみることにしよう。どうせ無料なんだから! Smashed Avocadoはパンの上にアボカドとポーチドエッグが乗っていて、エスペレット唐辛子がかけてあるもの。想像していたよりも小さかったけど、結構美味しかった。
朝食は自作サンドイッチと…
メニューから頼んだ『潰したアボカド』という一品
荷造りをして11時半ちょっと前にチェックアウト。ここのホテルでもう1泊できればよかったんだけど、別のホテルの料金をもう支払ってしまっているのでしょうがない。普通僕は直前までキャンセルできるホテルを予約するんだけど、今回のスウェーデンの2つのホテルはキャンセルできる部屋でできない部屋でかなり値段が違ったので、仕方なく払ってしまったわけ。その時点では予定が大変更になるなんて思ってないじゃん! でもまぁこのHotel Rivalに泊まれたのはよかった。部屋もサービスもすごくよかったし、場所的にもすごく気に入った。ただ僕のいつものホテルレベルじゃないので(いつもはもっと安ホテル)、もしストックホルムにまた来ることがあったとしても、ここには泊まれないだろうな。
VIP待遇だからか(笑)チェックアウト時間を遅くすることもできるらしかったので、次のホテルのチェックイン時間までここでノンビリしていようかとも最初は考えたんだけど、クリスマス当日に唯一開いている博物館は次のホテルからの方が近いので、移動してしまうことにした。
地下鉄で中央駅T-Centralenまで行って、そこから歩いてすぐのProfilHotels Centralへ。チェックインは15時なので、まだ部屋には入れない。だから大きな荷物だけ預けて、すぐに観光に出ることにした。
地下鉄は途中で地上に出る場所もある。
これはガムラ・スタンの駅に止まる直前の景色
ホテルから歩いて3分ほどの場所からトラムに乗って、北方民族博物館(Nordiska Museet)へと向かう。クリスマス当日にストックホルム内で開いている観光場所はここだけ。気が向かなかったら行かなくてもいいかなとも考えていたんだけど、当日になってみると、やっぱり何もしないで時間を潰すのはやりきれない気がしたので、行くことにした。北方民族博物館は、以前ストックホルムに来た時に行ったヴァーサ号博物館のすぐ隣にある。あの時は北方民族博物館はそれほど興味を持てなかったので、素通りしてヴァーサ号博物館に行っちゃったんだよな。
トラムは結構空いていてよかった
とても豪華な北方民族博物館の建物
入ってすぐのところでは、スウェーデンを独立させたグスタフ・ヴァーサ王の巨大な彫像が出迎えてくれた。後で調べたらこれはカシの木でできていて、カール・ミレスによって作られたものらしい。いくつものクリスマスツリーに囲まれて、とても迫力があってカッコいい。
入ってすぐ、ヴァーサ王が出迎えてくれる
まず最初はすぐ横にある “The Arctic – While the Ice Is Melting” という展示から見ていこう。これは北極圏での生活を紹介すると共に、温暖化によってどんなものが変わっていっているかを学ぶことができるもの。博物館の入り口で無料のオーディオガイドを借りることもできたけど、僕らは借りなかった。2人で行動しているとタイミングを合わせづらいしね。でもこの展示は、オーディオガイドを借りてたらもっと楽しめたかもしれないなぁ。
上から見ると亀裂の入った氷のような形をしている展示エリア
温暖化による影響に関してもたくさん展示されていた
可愛い木彫りの犬たちを思わず撮ってしまった
“British – Ever So Nordic” というイギリスの影響を受けた北欧のファッションの展示や “Traditions” という北欧文化の「伝統」にスポットを当てた展示もあって、かなり幅のある博物館だなと思った。
イギリスに多大な影響を受けた北欧のファッション
シュールストレミング(surströmming)は発酵させたニシン。
ものすごい匂いがするので、屋内で缶を開けることは禁止されているらしい
所々にこういう人形が置いてあって、ビクッとしてしまう
伝統的なクリスマスの風景の展示を眺める少年も人形だったり
疲れてきたしお腹が空いたので、1階にあるカフェテリアのようなレストランでちょっと休むことにした。なんだか体がだるい感じがするのは、疲れのせいだと信じたい。明日からはロンドンで密なスケジュールが詰まっているので、風邪でもひいたら大変だ。食欲はあまりなかったし、なんだか甘いものが欲しい感じだったので、シナモンロールとコーヒーだけで休憩。それほど美味しいシナモンロールじゃなかったけど、甘さが体に心地よかった。
シナモンロールとコーヒーで一服
この後は1階の “Strindberg vs Youssef” という、わけのわからない展示を見たり(笑)、1940年代の北欧の部屋を再現してある展示を見たりした。1940年代の部屋はとてもシンプル。でも「古めかしさ」はあまり感じられなくて、フラットスクリーンTVか壁にあったら、現代の部屋と言っても納得する感じのインテリアだった。いつかTVで見たことのあるような懐かしさは感じたけど。
"Strindberg vs Youssef" の展示
1940年代の部屋はこんな感じ
この北方民族博物館、それほど期待していなかったんだけど、結構面白くてよかったな。クリスマス当日に開いていてくれたのは、本当に救いだった。ショップとかで時間を潰した後、14時半前には博物館を出て、またトラムでホテルに戻ったら部屋は用意できていた。
ストックホルム駅近くでプライベートバスのある部屋としては、一番安い部類に入るこのホテル。部屋は結構広くて安心した。景色は楽しめないとはいえ、1泊だけだし、ここには後で寝に帰るだけなので気にしない。なぜか部屋の壁にはダンベルも取り付けてあって笑ってしまった。ジムがない代わりに、部屋でエクササイズしてくださいってことなのかな。こんなホテルの部屋は初めてだ。
安めのホテルにしては大きな部屋
部屋の壁には、なぜかダンベルが
夕食の時間はまだまだ先なので、僕はシャワーを浴びた後昼寝、Koreyはいつものごとく近くのバーを探すことにした。この部屋のシャワーも問題ありー! シャワー周りはプラスチックの壁で囲まれているんだけど、隙間から水が外に流れ出てしまう! この前と同じ感じで、シャワーを浴び終えた後にはバスルームの床が半分濡れている状態だった。スウェーデンのシャワーって、どこもこんな感じなの??
ゆっくりと休んで、18時半頃ホテルを出た。雪交じりの雨が降っていて寒かったけど、傘を差して歩いて行くことにした。クリスマス当日だというのに、いくつかのレストランが開いていたのには驚いた。ネットで検索した時には、チェーン店のようなレストランは対象から外れていたのかな。これだったら予約を入れなくても大丈夫だったかなとも思ったけど、逆に食べる場所が見つからなくてなくよりは全然いい。
セルゲル広場を通り抜ける時、一昨日遠くに見た赤く光る塔を発見。あれはセルゲル広場にあるオブジェだったのか。3日前にセルゲル広場を通り抜けた時に見ていたはずなんだけど、赤く光っていなかったので眼中になかったようだ。ちょっとレトロな雰囲気を醸し出していて、かなり好きだな。とても綺麗に思えたので、写真を撮る手が止まらなかった。
セルゲル広場の赤いオブジェが心を掴んでしまった
王立公園の横の道を入って、予約の19時頃にBerns Asiatiskaに到着。ここはBernsというホテルの中にあるレストランで、まるで昔のボールルームのような、とても時代を感じさせるホールにダイニングルームがある。いつもから人気があるのか、クリスマス当日で他のレストランが開いていないからなのか、ダイニングルームは満杯の人で賑わっていた。こういう雰囲気、個人的にとても好きだ。
まるで昔の舞踏会場のようなダイニングルーム
こんな感じのインテリアなんだけど、実はここで出すのはアジア料理ってのが面白い。寿司や中華料理のアイテムでいっぱいのメニューからは、まず食前酒として『リンゴと柚子』という名のカクテル。食べ物はバオ、シュウマイ、揚げたイカを注文。カクテルはどっちつかずの味に感じたけど、不味いことはなかった。食べ物はなかなか本格的な味で、感動はないけど「うん、美味しい」と素直に言える感じ。揚げたイカのピリ辛加減が結構よかったな。そんなにお腹が空いていないように思っていたんだけど、食べ始めてみたら結構入ってしまう。まだ物足りない感じもしたので、台湾風クリスピービーフなるものをご飯と一緒に注文。この牛肉は揚げてあるのかな? なんか昔給食で食べたことのあるような懐かしい味で、これもなかなか。味はちょっと濃くて、ご飯と一緒に食べるとちょうどいい感じ。スウェーデンでの最後の食事が、なかなか美味しいものでよかった。やっぱりアジア料理は心に染み入る感じがする。
Apple & Yuzu (Bombay Premier Cru, Swedish apples, yuzu, Sichuan pepper, dill) 185 SEK
Bao Bun 95 SEK
Steamed Dumplings 95 SEK
Spicy Salt & Pepper Squid (crispy fried squid, green pepper, chili, garlic) 175 SEK
Taiwanese Crispy Beef (pak choi, scallions, dried chili, ginger, garlic, oyster sauce) 275 SEK
帰り道では、デパートのショーウィンドウで動き回っているクリスマスの人形たちをしばし眺めた。雨も交じっているとはいえ、雪の降る中クリスマスのショーウィンドウを眺めるというのは、かなりオツなものがある。計画していたスウェーデンでのクリスマスとは違うものになっちゃったけど、こんな静かなクリスマスも悪くない。
雪の降る中、デパートのショーウィンドウを眺める
アイスランドとスウェーデンの旅。出発前からかなり予定が狂うことになったけど、結構楽しめる旅になってよかったと思う。不運なことも多い中、幸運に思えたことも多かったので、それは心から感謝したいと思うl。
ホテルに戻ったら、軽く荷造り。明日の朝には、Koreyはシアトルに戻り、僕はロンドンに飛んでシアトルの友達と年越しをする。Koreyは空港行きの電車に10時前くらいに乗ればいいけど、僕の便は数時間早いので、7時過ぎくらいの電車で空港に向かわなければいけない。ここのホテルの朝食は7時かららしいので、食べられないのが残念だな。朝食は空港で食べることにしよう。荷造りをした後は、すぐにベッドに入って寝ることにした。
……んだけど、なーんか軽い咳が頻繁に出始めたし、喉の奥の方に膜が張ったような感触があって、気持ち悪くて眠れない。やっばー、これは風邪じゃないの? 3日くらい前からKoreyがちょと咳をしていたのは気づいていたけど、彼は「単に胃酸の逆流から来る咳だよ」と言っていた。昨日もまだ咳をしていたんで「それやっぱり胃酸の逆流じゃなくて、コロナなんじゃないの??」と聞くと、「…胃酸の逆流じゃないみたいだけど、コロナじゃなくて単なる風邪だよ」と言う。あー、たぶん彼から貰っちゃったんだな…。同じような行動をしていたとはいえ、彼は一人でバーとかに行ってたし、症状が現れるのが僕よりもかなり早かったしね。どーすんだよ、もー!
夜中に起きた時に、この風邪でロンドンの観光が台無しになっちゃうんじゃないかという不安でミニ・パニックアタックになって、随分久しぶりに安定剤を飲まなければいけなかった。そのお陰かしばらくしたらちゃんと眠れたみたいだけど、本当にロンドンでの観光に支障が出ませんように!
というわけで、アイスランド&スウェーデン編はこれでおしまい。明日からはロンドン編の(不安な)はじまりはじまりー。]]>
アイスランド&スウェーデン2023: ホワイトクリスマス
http://alexsea.exblog.jp/29823846/
2023-12-24T00:00:00+09:00
2024-01-21T10:16:21+09:00
2024-01-21T04:01:53+09:00
alexsea
旅行記
朝食はホテルの2階にあるレストランで食べられる。当然のようにセレクションは多いし、メニューからいくつかアラカルトも無料で注文できるらしい。やっぱりここのホテル、結構スゴイな。でもいつも僕がこのクラスのホテルに泊まることがないから、もしかすると他の同じようなクラスのホテルもスゴイのかもしれない。ランチが遅いので、たくさん食べておこうと思って食べ物を取りすぎてしまったけど、なんとか完食することができた。14時までにお腹が空くことを祈ろう(笑)。
朝食のセレクションは当然のように多い
ちょっとイングリッシュ・ブレックファスト的にしてみました
クリスマスイブに開いている観光スポットはほとんどない。うまく見つけられたのが、ホテルと同じセーデルマルム島にある、写真がメインのFotografiskaという美術館。幸いランチのレストランもそこから近いので、美術館に行った後にランチに行こうと思って、美術館は12時のチケットを買っておいた。最近の博物館・美術館は、時間指定でチケットを買えることが多くなった。…というか、ルーブルのように時間指定チケットを事前に買っておかなければならない場所も少なくない。一日の観光スケジュールのタイミングが難しくなるけど、時間指定チケットがあれば、長い列に並んだりしなくていいのが嬉しい。それほど人気のない観光スポットでも、事前にチケットを買っておけば割引になることも多い。
というわけで、今朝はとてもゆっくり。朝食の後も部屋で休んで、11時半くらいにホテルを出ることにした。今日は快晴でいい天気! でもそのせいですごく寒いから、ジーンズの下にインナーを履いたりして、防寒対策はしっかりと。
最初に向かったのは、旅程を立てている時にGoogle Mapsで偶然見つけた、ホテルから歩いて5分ほどのMariabergetという展望台。雪が残っていて滑りやすい階段を上がった先には、市庁舎やガムラ・スタンを見渡せる素晴らしい景色が広がっていた。快晴の空の下、所々雪に包まれたストックホルムの街はなんて美しいんだろう。ガイドブックにも載っていないような場所なのであまり人がいないだろうと思いきや、結構たくさんの人がセルフィーや写真を撮っていて、ちょっと驚いた。どのくらいが観光客で、どのくらいが地元の人かわからないけど、こんないい景色の散歩道だったら人が多いのも頷ける。
雪が残る階段は気をつけないと
うっわー、これは想像以上の綺麗さだ!
結構な人で賑わっていた
この後はゆっくり歩いて美術館に向かう。地下鉄の駅Slussenの辺りは工事中の場所が多く、迷わずに行けるかどうかちょっと心配だったんだけど、行き先ごとの方向表示があちこちにあったので、それに沿って行くことができた。前にGoogle Mapsで調べた時には、ものすごく遠回りになるような行き方しか表示されなくてビックリしたんだけど、美術館の公式サイトには「Google Mapsで表示されるみたいに遠回りしなくてもちゃんと行けるよ!」との注意書きが書いてあった。まぁSlussenの周りは大改造の最中らしいからGoogle Mapsが間違っているのも仕方ないのかもしれないけど、オンランだからこそ、ちゃんと正しい最新のデータを入れておいてほしいなぁ。
レンガ造りのFotografiska
Fotografiskaに到着したのは、指定時間の12時を数分過ぎたとき。入ってすぐの所には、ヒップホップの50年に渡る歴史を写真やアートで紹介した特別展示 “Hip-Hop: Conscious, Unconscious” があって、とても面白かった。ヒップホップはアメリカで1970年代に生まれた、音楽やダンス、ファッショに関わる黒人文化のこと。僕自身はヒップホップにあまり興味がないとはいえ、その文化を色々な角度から見た感じの写真やアートは、とても見応えがあった。
ヒップホップの歴史を写真で語る
かなり見応えのある特別展示だった
ちょっと怖い感じの3Dアートにも目が引かれた
隣の部屋にはVR(バーチャル・リアリティ)もあった。予約したり追加料金を払わなきゃいけない類のものかなと思って説明書きを呼んでいると、若い係員が「やってみますか?」と聞いてきた。そりゃ無料だったら、やらなきゃ損でしょ! “The Temple”という名のこのVRプログラムは、昔のスウェーデンのアーティストHilma af Klintの作品の中を飛んでいくような感じのもの。VRヘッドセットを頭に被ると、シュールな世界が目の前に広がる。視野角はそれほど広くないので、ちょっと大きめのスクリーンに映し出された映像のように感じるけど、上下左右に頭を動かすとちゃんとそっちの風景が見える。CGで作られた世界にはHilma af Klintの作品がたくさん散りばめられていて、その中をゆっくりと飛んでいく感じ。アートが動いたり、作品の世界に入っていくシーンもあった。12分間の映像の中には、193ものHilma af Klintの作品が含まれていたらしい。とてつもなくサイケな世界なので、あーこれをハイになった時に観たら楽しいだろうなぁなんて、不謹慎ながらに思ってしまった(笑)。後で調べてみたら、Hilma af Klintはスピリチュアルな世界にとても傾倒した人で、降霊術に頻繁に参加したり自動筆記で絵を描いていたらしいので、あのサイケさも納得がいった感じ。
椅子に座ってVRヘッドセットを着ける
階段を上がると、そこはスウェーデンの若い(といっても現在38歳だけど)アーティスト、Erik Johanssonの “The Echo Chamber” という展示があった。あれ、男性がシャボン玉に包まれたこの作品、なんだか見覚えがあるぞ。去年ロンドンに3週間ちょっと滞在した時に、どこかでこの展示をやってるという広告を見た気がする。シャボン玉に包まれた人がすごく印象的だったので、頭に焼きついてたんだ。現実とアートの境目がわからなくなるような感じの作品ばかりで、これもかなり気に入ってしまった。なにこのFotografiska、ちょっと最近行った美術館の中で一番面白いんですけど!
このアート、前にも見たことがあるぞ!
この路地が明るくなったり暗くなったり
絵画と、模型と…
実際のハシゴと。
次元を超えたアートって感じで大好きだった
この上の階には普通の「写真美術館」らしい作品がたくさん置いてあって、インパクトは少ないとはいえ面白かったな。イラン人アーティストShirin Neshatによる “The Fury” という映像作品も、かなり見応えがあってとてもよかった。
この辺りは普通の「写真美術館」って感じ
結構じっくりと見た気がしたんだけど、1時間ほどで全部のコーナーをまわれてしまった。まだまだランチまでには時間があるので、一番上の階にあるレストランに入ってサイダー休憩。ここからはストックホルムの街が見渡せて、とてもいい感じ。かなり混んでいたので、窓際の席は順番待ちのリストがあったみたい。ここで景色をあまり楽しめなかったのは残念だけど、朝に展望台からの素晴らしい景色を見たばかりだったので、それほど悔しくはなかった。
最上階のレストランで休憩
休憩の後は、逆の順番でまたちょっと作品を見たり、出口のショップで色々とアイテムを見たりして、14:10くらいに美術館を出た。今朝来た道を戻るような感じで、ランチのレストランまで歩いて行く。
レストランGondolenには予約の14時半ちょうどくらいに到着。一度席まで連れて行かれたんだけど、まだテーブルの準備ができていないようだったので、バーでシャンペン(たぶんスパークリングワインだろうけど)を飲んで待っていてくださいと言われた。結局20分ちょっと待たなきゃいけなかったけど、「最初の席よりもいい場所だと思いますよ」と通されたテーブルは本当にその通りだった。最初のテーブルは一人が景色に背を向けて座らなきゃいけないけど、通された二人席ではどちらも景色を楽しむことができる。バーで飲んだシャンペンも無料だったし、これはラッキーだったと思う。
あの渡り廊下のような場所がレストラン
だんだん暗くなっていくストックホルムの街を見ながらのランチ
ちょうど日没の時刻(今日は14:49)なので、だんだんと暗くなっていくストックホルムが窓から見えて、素晴らしく綺麗。ここのレストランは、カタリーナエレベーター(Katarinahissen)という19世紀終わりに建設されたエレベーターへの連絡通路の下にある。以前ストックホルムに来た時にカタリーナエレベーターのことは調べて知ってたんだけど、2010年から大改装工事のためにずっと閉まっていたので残念に思ってたんだ。2023年の10月にリオープンしたことは全く知らなかったよ! 偶然とはいえ、僕が来たいと思っていた場所のレストランを予約してくれたMattias。これに関してはイイネ!をあげましょう(笑)。
アペタイザーは大きなチーズクラッカーにトリュフが山盛りになったようなもので、メインはリゾットとシチューの中間のような『貝ライス』と呼ばれるものを食べた。濃厚なチーズの味と香りがするアペタイザーはとても美味しかったけど、トリュフの香りはちょっと弱かったな。メインはシーフードの味が出ていてなかなか美味しかったけど、クリームベースっぽい感じなので、結構重たくて食べきるのに苦労した。どちらも感動はないけど、及第点の味。でも景色のいいレストランとしては、かなり上の方の味だと思う。
Pâte à choux with truffle and Comté (95 SEK)
Shellfish rice, blue mussels, pike perch, prawn and saffron (370 SEK)
満足な遅いランチの後は階段で上に行って、エレベーターまでの渡り廊下(さっきまでいた場所の上)を歩いてみることにしよう。寒いとはいえ、高い位置からストックホルムの夜景を一望できるってのは気持ちがいい! 本来ならば今日はスウェーデンの伝統的なクリスマスを楽しんでいるはずだったけど、この場所に来れたことはラッキーだったと思う。今回の旅はラッキーとアンラッキーの波が激しい感じだ。
渡り廊下の上からは絶景が!
Slussenの席から地下鉄に乗って次の駅で降り、ホテルに戻ったのは16時半過ぎ。戻りがけにフロントに寄って、昨日教えてくれたギフトのシャンペンを部屋に持ってきてもらうことにしよう。部屋の窓際のテーブルに座って、貰ったシャンペンで乾杯! シャンペンといって、たぶんスパークリングワインとかカヴァとかなんじゃないかと思ってたんだけど、これは正式なシャンパーニュじゃないですか! ラベルの写真を撮って後で調べてみたら、$50近い値段のものでまたビックリ。普通に買って$50だったら、レストランだったら$100くらい払わなきゃいけないレベルだよ。道理で美味しいわけだ。Hotel Rivalの社長さん、ありがとー!
ホテルからプレゼントされたシャンペンでメリークリスマス!
この後はまた至福のバスタイムやテレビを見たりして時間をつぶして、予約していた20時にホテルのレストランRival Bistroに向かった。朝食と同じ場所。ランチが遅かったので、アペタイザーはパス。『マンダリン語を話しますか(Do You Speak Mandarin)』という変わった名前のカクテルを飲んだ後は、メインにスウェーデン風ブイヤベースを注文。来た皿を見てヤバッと思った。さっきランチで食べたものに味の構成が似てるかもー! シーフードの入ったクリームベースのシチュー。なんとなく同じ方向性の味で、さっきと同じように重い! まあ美味しかったけど、全部食べられなかったのは残念だった。ブイヤベースって言われたら、普通クリームベースを想像しないよー。ちょっと残念なディナーになってしまったけど、まあいっか。
Swedish bouillabaisse, fish, shrimps, mussels, parmesan crème, croutons (275 SEK)
食事をしている時に気づいたんだけど、外は雪が降ってる! 今日はクリスマスイブなので、ホワイトクリスマスだー! ってことは、さっきの残念ディナーがクリスマスディナーってことになるのね(泣)。防寒着もないのに、思わず外に出てはしゃいでしまった。ちょっと前から降り始めたみたいで、地面にはもう何センチか積もってる。ああ、これでスウェーデン人の家族と一緒に過ごせていたら、これほど素晴らしいクリスマスはなかったのに…。でもまぁ考えてみたら、僕にとっては初対面の人たちの中に長時間も居たら気を遣って疲れちゃうし、こんな風に過ごす方が気軽といえば気軽だよな。物事には良い面も悪い面もある。クリスマスイブの雪に感謝しなくちゃ!
かなり激しく降る雪の中、犬のようにはしゃいでしまった
こうして静かなクリスマスイブの夜は更けていった。部屋に戻ったらすぐに寝ちゃったけどね。]]>
アイスランド&スウェーデン2023: VIP待遇のホテル
http://alexsea.exblog.jp/29821747/
2023-12-23T00:00:00+09:00
2024-01-21T10:16:58+09:00
2024-01-19T15:39:42+09:00
alexsea
旅行記
今日はこのホテルをチェックアウトして、Mattiasが予約してくれた別のホテルに移動しなければならない。7時半頃起きて荷造りをして、朝食をしっかり食べてから10時過ぎにチェックアウト。次のホテルは歩いても20分くらいで行ける場所だけど、大きい荷物を持っているのでUberを使って今日から泊まるホテルに向かった。
朝食はシンプルにオープンフェイスサンドイッチ
ホテルの部屋の窓から右をみると、こんな感じだった
ホテルのすぐ前。地面は雪で真っ白
Hotel Rivalはガムラ・スタンのすぐ南の、セーデルマルム島(Södermalm)という地区にある。ここは人気の店やレストランが集まるホットスポットだということは聞いていたんだけど、今まで行く機会がなかったんだよな。
小さな公園の前にあるHotel Rivalは、かなり豪華っぽいホテル。ABBAのBenny Anderssonがオーナーらしく、ロビーからしてセンスある遊び心に溢れている感じ。14時チェックインだから部屋に入れないかと思いきや、すぐに入れてラッキー。目の前の公園を眺めることができる景色のいい広い部屋だし、このホテルの社長がMattiasの友達だからか、ベッドの上にはホテルのニット帽とオーナーからのパーソナルメッセージが置いてあった。きゃーん、こういうのには弱いんだよー。
Hotel Rivalのロビー。このインテリア感覚は結構好きかも
部屋も広くていい!
ホテルの社長からのメッセージとプレゼント
でもなんといっても一番嬉しかったのが、広いバスルームにはシャワーの他に、ゆったりとしたバスタブがあったこと! ヨーロッパではバスタブのついている部屋なんて、かなり値段の高いホテルに行かないとないので、これには感激だった。後でゆっくりとお風呂に入ることにしよう。
バスタブがあるのが嬉しい~!
窓からは、すぐ外の公園が見渡せる
部屋の外の廊下は刑務所風というか独房風で、
こういう遊び心が笑える
今日はMattiasがランチに連れて行ってくれることになっている。ホテルに迎えに来たMattiasと、ロビーのすぐ横にあるバーで一杯飲んだ後、Uberでランチのレストランへ。どこに行くか昨日まで知らなかったんだけど、ストックホルムで老舗レストランの一つ、Prinsenに行くらしい。
古めだけど綺麗にメンテされているレストラン内は、カッコいい時代を感じる制服を着たサーバーが働いていて、すごくいい雰囲気。なんでも創業は1897年のことらしい。こういうクラッシーな場所ではなぜかマティーニが飲みたくなってしまうので、みんなマティーニで乾杯! メニューを眺めていて、そういえば今回はスウェーデンでミートボールを食べていないことに気がついたので、それを注文。付け合わせはリンゴンベリー(コケモモ)のジャム、ポテトピュレ、キュウリの漬物と、伝統を崩さない正統派の一品。前にスウェーデンに来た時にレストランDen Gyldene Freden(その時の訪問記)で食べたミートボールには敵わない感じだったけど、過不足のない味でとても美味しかった。
老舗レストランのマティーニで乾杯!
Meatballs in cream sauce, lingonberries, pickled cucumber, potato puree (265 SEK)
大満足のランチの後は、そこからすぐの人気レストランSturehofのバーで、ビールで乾杯。ここは実はクリスマス当日にも開いている数少ないレストランだったので、25日のディナーはここにしようかと考えたこともあったけど、メニューに惹かれるものがあまりなかったので、別のレストランに予約を入れたんだった。Mattiasにストックホルムで行く&行ったレストランのことを話したら、「いい場所ばかり選んでてリサーチがすごいねー!」と感心されて嬉しかった(笑)。
この辺りにはまだ雪がたくさん残っていた
この後はMattiasと別れて、15時過ぎだけど暗くなってきたストックホルムの街をしばらく歩いてみることにした。やっぱりここら辺も、夜になるとイルミネーションが灯ってとても雰囲気がいい。王立公園にはクリスマスのアイススケートリンクが設置されていて、それほど人は多くないけど、みんな気持ちよさそうに滑っている。2014年にこの公園を通った時は夏だったし、大熱波のせいでうだるような暑さだったので、公園内の店に入ってドリンク休憩しなきゃいけなかったのを覚えてる。だからその場所に今はアイススケートリンクがあるのが不思議に感じてしまった。
やっぱりクリスマス時期は夜が輝くよね
この時点ではあの赤い塔が何かわからなかったけど、
とても綺麗だと思った
王立公園にはクリスマスツリーとアイススケートリンクが
みんな楽しそうに滑ってる
王立公園をのんびり歩いた後は、Uberに乗ってホテルまで帰ることにした。Koreyはバーに飲みに行って、僕は部屋のお風呂にバスジェルを入れて、バブルバスでリラックス。気持ちよかったー! たまっていた旅の疲れを、ようやく少し落とせた感じ。歳を取るごとに、旅行中のお風呂とマッサージがどんどん重要になってきてることがちょっと悲しい。
お風呂から上がってしばらくすると、フロントから電話がかかってきた。サービスでシャンペンのボトルを用意しているんだけど、今欲しいかとのこと。えー、Koreyはまだバーにいるし、この後は夕食に行っちゃうから今はいらないなぁ。明日時間を作って、その時にリクエストするということを伝えておいた。しっかし、ニット帽といいシャンペンといい部屋のクオリティといい、Mattiasの手回しのせいでVIP感が半端ない。ホテルの代金は僕らが払わなきゃいけないとはいえ、お友達価格ということで結構割引してくれたみたい。それでも昨日までのホテルよりは高いし、いつも泊まるホテルの値段レンジよりもかなり上の料金だった。でも突然だったし、しょうがないよな。
今日の夕食のレストランTjoget(「ショーゲット」と発音)は、ホテルから近くもないけど、それほど遠くもない。レストランのリサーチをしている段階で、この名前は頻繁に出てくるからチェックしていたんだけど、セーデルマルム島にあるということで対象から除外してたんだよね。でもセーデルマルム島に泊まることになったんだから行かなくちゃ!ということで、予約を入れた場所。
思ったんだけど、このセーデルマルム島って、シアトルで僕が住むキャピトル・ヒルという地区に似ているかもしれない。観光スポットで溢れるダウンタウンとは違うけど、地元の人が集まる人気レストランがたくさんあって、ナイトライフも充実している感じ。なるほど居心地も良くて、ストックホルムに住むんだったらこの地区に住みたいなと思うほどだった。
レストランはホテルから歩いても30分弱の距離だけど、寒いし地面は雪に覆われているしで、地下鉄で行くことに決定。ホテルのすぐそばの地下鉄の駅から電車に乗って2駅。今回スウェーデンで公共交通機関を使うのはこれが初めてだけど、ロンドンの地下鉄のように、スマホにクレジットカードを登録(Apple PayやGoogle Payとか)しておけば、スマホをかざすだけで入れるのが素晴らしい。早くこういうのが全世界的に標準になればいいなぁ。東京のSuicaとかは規格が違うらしく、日本で買ったスマホでないと使えないのが心から残念。こういうところも国際化した方がいいと思うんだけどなぁ。
この旅行とは全く関係ない話だけど、日本は支払い方法が多すぎ! 現金とクレジットカードの他に、交通系カードとかQRコードとか、選択肢が多すぎて混乱しちゃうよ。最初にコンビニで支払い方法を聞かれた時、「コーツーケーですか?」と言われて全く意味がわからなかったもん。一度慣れたら問題ないんだろうけど、別の国から来る人のことも考えなきゃ。この支払い方法のこととか、都市部にゴミ箱がほとんどないこととか、変なところで「おもてなし」ができてないと思う。
話がそれたけど、レストランTjogetには予約の19時半に到着。人気のある場所らしいからもっと混んでることを予想してたんだけど、結構ガラガラで驚いた。今日はクリスマスイブイブなので、それも関係してるのかもしれない。
Tjogetとは20のことなので、
20のマス目のネオンが店の看板になってる
ここはカクテルとタパスの店なので、いつもはボトルワインを注文するところだけど、今日はカクテルメインで行きましょう。4品ほど料理を頼んで、それを食べながら3種類のカクテルを堪能。料理もカクテルも美味しかった! 美味しくて踊りだしたくなる感じではないけれど、友達とワイワイ食べたり飲んだりするのにはピッタリの場所だ。とても満足のいくディナーだった。
Polo Lounge 175 SEK
Beets by Tjoget 175 SEK
Café con Leche 175 SEK
Salami salchichôn iberico 105 SEK
Squid, chorizo, pepper, basil 175 SEK
Leek, corn cream, truffle 145 SEK
Suppli with garlic sauce 165 SEK
ホテルの最寄りの駅まで地下鉄で戻り、すぐ近くのバーでサイダーを一杯だけ飲んでからホテルに戻った。明日はクリスマスイブ。予定はかなりスカスカなので早く寝ることはないけど、起きていても何もすることがないので結構すぐに寝てしまった。
ホテル近くのバーで一杯
ホテルの外観。ライトアップされていて綺麗
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アイスランド&スウェーデン2023: ミレスの彫刻たち
http://alexsea.exblog.jp/29820402/
2023-12-22T00:00:00+09:00
2024-01-21T10:17:13+09:00
2024-01-18T14:26:35+09:00
alexsea
旅行記
7時には起床。シャワーを浴びた時に問題を発見。ここのホテル、部屋は広いんだけど、バスルームはかなり小さめ。まぁそれ自体はいいとしても、トイレとシャワーの間にはガラスの壁が半分あるだけなので、どんなに気をつけてシャワーを浴びていても、トイレの方まで水が出てバスルームが水浸しになってしまう。これは気持ち悪いよー。使用済みのバスタオルで床を拭かないと、濡れた足が気持ち悪かったもの。どんな改善方法があるかわからないけど、これは改良してほしい点だなぁ。
シャワーの壁が半分しかないってのはどうなのよ
スウェーデンのホテルはどこも、朝食付きのところばかりのような気がする。ここも例外でなく、地下に朝食ルームがあるらしいので行ってみた。それほど期待してなかったんだけど、食べ物はかなりのセレクションがあって驚いた。大満足の朝食で一日を始めることができてよかった。僕は朝食には普通あまり重みを置かない人だけど、特に旅先では、しっかりした朝食ってのもいいもんだな。
朝食ルームの食べ物のセレクションはピカいち
とても満足のいく朝食だった
今日はガムラ・スタン以外を観光の予定。9時半くらいに外に出てみると、粉雪が降っていて寒い! ジーンズだけだとシンシンと寒さが伝わってきたので、部屋に戻ってスノーパンツをジーンズの上から履くことにした。防水性なので少しくらいの雨や雪では濡れないから、今日みたいに歩き回る日には便利だと思う。
寒々とした道を歩き、ストックホルムの中心地ともいえるセルゲル広場(Sergels Torg)を通り抜け、さらに北上していく。この辺りはいわゆるショッピングストリートになっていて、デパートやたくさんの店が立ち並ぶ繁華街だ。10時過ぎなのでほとんどの店は開いているし、たくさんの人が歩いているとはいえ、どことなくヒッソリとした印象を受ける。天気のせいなのかな? でも夜にはイルミネーションが灯って綺麗だろうな。
ショッピングストリートは、天気のせいかヒッソリとした印象
ホテルから歩いて30分弱で、ヒュートリエット(Hötorget)に到着。この広場は市場として使われているので見てみたかったんだ。広場には店がいくつも立ち並んでいるけど、想像していたよりも小さい。それに花や植物の店ばかりで、食べ物の店も多いだろうという予想が外れてしまった。雨が降っているせいか店を見る客もあまりなく、なんだか少し物寂しい感じだった。
ヒュートリエット市場も、この時点では寂しい感じ
こんなもんなのかーと思っていた時、Koreyが「あそこには入らないの?」と言って、広場のすぐ脇にあるHötorgshallenという大きな建物を指差してきた。そこはガイドブックにも載っていなかったけど、Koreyが言うにはその中にもたくさん店が入っているとのこと。へー、それじゃまだ時間もたっぷりあることだし、入ってみましょうか。
一階はレストランが並ぶフードコートみたいだったんだけど、エスカレーターで地下に下りると、そこはまさにスウェーデン版のデパ地下。たくさんの食材屋やレストランが入っていて、これは見てるだけでも楽しいや。こういうフードマーケットって、その国の食事事情を直に肌で感じられる気がするから大好きだ。
エスカレーターで地下に行くと、スウェーデン版デパ地下が!
食材屋は、買わなくても見ているだけで楽しい
ここから歩いてすぐのところには、ブランケベルク・トンネル(Brunkeberg Tunnel)という歩行者専用のトンネルがある。1886年に開通した古いトンネルで長さは231m。こういう長い歩行者用トンネルは個人的に大好きなので、来てみたかったんだ。このトンネルに行くことを昨日Mattiasに話したら、一体なんでそんなとこ行くの?みたいな反応をされてしまって笑った。まぁ市民が普通に使うトンネルなので、「観光名所」じゃないよな。入り口はなんだか映画『アメリ』にも出てきた、パリのLamarck – Caulaincourt駅に似ているかもしれない。トンネルの入り口には、帽子を被って杖を持った男性の小さな彫像がある。これはスウェーデンのジャーナリストErnst Thörnbergを象ったものらしい。
ブランケベルク・トンネルの入り口にある可愛い彫像
入り口近辺の壁には広告やポスターがたくさん貼られているんだけど、そこを過ぎるとずっと長いトンネルが続いているのが見えて、結構壮観だった。
長い長い歩行者用トンネル。こういう景色は個人的に大好き
時間も11時近くなので、今日のメインイベントのミレスゴーデン(Millesgården)に向かうとしよう。ミレスゴーデンはスウェーデン生まれの彫刻家、カール・ミレス(Carl Milles)の作品を集めた屋外美術館。彼の作品のことを初めて知ったのは、以前ストックホルムに来た時。ユステル島からストックホルムまでフェリーを使った時、ストックホルム到着直前に変わった形の噴水が見えた。とても印象に残ったので後で調べてみると、それはカール・ミレスの作品だと知った。ストックホルムには彼の作品を展示した屋外美術館もあるみたいだったので、今回の旅行では絶対に行ってみたかったんだ。
カール・ミレスのことを知るきっかけとなった噴水
雪交じりの雨が降って寒い中、トンネルから近くのホテルの入り口でUberを呼び、ミレスゴーデンに向かう。車だと15分くらいの場所だけど、公共交通を使おうとすると、電車とバスを乗り継いでいかなければならなくてアクセスが悪い。どちらの方法も候補として考えていたんだけど、こんな天気の中バスを待ったりするのは大変なので、Uberを使うことを即決したわけ。開館直後の11時過ぎに到着した。
郊外にあるミレスゴーデンの入り口
美術館の入り口の建物の中では、布地やなんかの「パターン」に関する特別展示もやっていたけど、これはざっと見るだけでパス。メインの屋外展示へはどこから行くんだろうと思っていたら、入場料金を払った場所のすぐ横に外に続くドアがあった。
外に出ると雪が降り始めていて、屋外庭園は雪に覆われていて真っ白! 天気のためかほとんど人がいないので、貸し切りみたいで気持ちよかった。適度にデフォルメされたカール・ミレスの作品たちが、静かに雪の中に立っている。素晴らしく神秘的だ。雪の日じゃなくて、人もたくさんいる時だったらこんな感動はなかったかもしれない。色々と不運続きの旅だったけど、こういう幸運には本当に感謝したい。雪の中でこの作品たちを見ることができる機会なんて、滅多にないだろう。こんな風に屋外にたくさん彫像が並んでいるのを見ると、オスロのヴィーゲラン公園のことを思い出すなぁ。あの時はすごく暑くて、今回はすごく寒い。僕が屋外美術館を訪れる時の気温って、結構極端だ(笑)。雪に霞む風景の中、たくさんあるカール・ミレスの作品を心から堪能した。この美術館に来ることにして本当によかった!
雪の中の彫像たちは神秘的
『人とペガサス』
これも有名な作品『神の手』
たくさんの天使がラッパを吹いてる
屋外美術館だということしか知らなかったんだけど、カール・ミレスが住んでいた家もここにあると知ってビックリ。ここは彼の家と庭園がある場所だったのか! 広い邸宅内も見学できて、ミレスという人をとても身近に感じられた。彼のアトリエではどうやって彫刻を作るかを紹介したビデオが流されていて、それも興味深く見ることができた。僕らの他には客は数えるくらいしか見なかったので、庭園も邸宅もゆっくりと楽しむことができて本当によかった。
カール・ミレスのアトリエもクリスマス色に
時間もちょうど12時頃だったので、美術館に併設されているレストランMillesgården Lanthandelに向かった。ここは小さなカフェテリアのようなレストランで、ランチメニューには4品しかない。僕は仔牛のローストを注文(240 SEK)。ポテトグラタンとラタトゥイユがついてきて、かなりのボリュームだ。結構こってりとして見えるんだけど、ソースがこの料理にはちょっと弱い感じ? 仔牛のロースト自体もちょっとだけパサパサしていて、口の中で不協和音を奏でる感じ。はっきり言って、メインよりもサイドのポテトグラタンの方が美味しかった。不味いってわけでもないけど、感心しない料理だったなぁ。かなり量が多かったこともあって、半分くらいしか食べられなかったのも残念。これだったらトマトスープを頼んだ方がよかったなぁ。
仔牛のローストは、ちょっと残念だった
13時過ぎに美術館の外に出ると、もう雪は止んでいた。Uberを呼んでホテルまで帰った後は、またガムラ・スタンの散策に出かけることにした。市庁舎、王宮、ノーベル博物館なんかのメジャーどころは以前来た時にすでに見学しているので、今回は行く必要がないんだよね。雰囲気のいいガムラ・スタンを目的もなく歩き回るってのもいいもんだ。ショッピング自体はあまり興味ないけど、クリスマス色に飾られたショーウィンドウを見ながら歩くのはとても楽しい。
スウェーデンの硬く薄いパン『クネッケブレード』や
キャンディーを使って作られたクリスマスのシーン
ちょっと歩き疲れたので、広場のすぐ前にあるレストランに入ってホットチョコレートで休憩。大きな器に入ったホットチョコレートの上には生クリームがなみなみと浮かべられていて、かなり豪華。でも生クリームを溶かしたら、ホットチョコレートが全然ホットじゃなくなってダメじゃん! ぬるいけど、美味しいことは美味しかった(笑)。
巨大なホットチョコレート
またクリスマスマーケットの中を通り抜けたり、店のショーウィンドウを眺めながら、ゆっくりとガムラ・スタンを歩く。三角帽子を被って長い髭を生やした人形をショーウィンドウによく見かける。これはスウェーデンでは「トムテ」と呼ばれるノーム(土の妖精)で、僕はなぜかこれにいつも心惹かれてしまう。シンプルながらに、表情が見えないミステリアスさも持っていて、とても可愛いと思った。
ほとんどどこの店にもトムテが飾ってある
あるショーウィンドウを覗いた時、サンタっぽいおじさん(これもトムテなのかな?)と犬がハイファイブしている置物を見つけて、目からハートが飛び出した。可愛い犬の表情も相まって、これは反則なくらい僕のツボど真ん中だ。こういう置物は普段は全く興味がないけど、これは絶対に欲しい! 値段も聞かずに「あれください!」と言ってしまった。明細を見たら265 SEK(3,750円くらい)だったのでホッとしたけど(笑)。家に帰ったらクリスマス時期は過ぎているのでもう飾れないけど、次のクリスマスが楽しみだ!
心のツボをドキュンされた置物。お買い上げ~!
この時点で時間的には15時近く。今日の観光はこのくらいにして、ホテルに戻って昼寝することにした。
夕食の予約は19時。ガムラ・スタンにあるレストランなので急ぐ必要はないけど、18時半頃にホテルを出てゆっくりと歩いてレストランに向かった。夜のガムラ・スタンは大好きだ。雪交じりの雨が降っているけど、裏通りの静かな雰囲気はまた格別。ガムラ・スタンに宿を取っていると、こんな風にいつでも見てまわれるのがいいな。
「雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう…」
今日のディナーのレストランはAifur。ヴァイキングの雰囲気が楽しめる場所らしい。こういう中世風のレストランは外れなことが多いので最初は候補から外していたんだけど、かなり絶賛している人たちもいたし、旅行中に一度くらいは雰囲気を味わうディナーがあってもいいんじゃないかなと思って予約しておいた。予約名を告げて中に入ると、ダイニングルームを見渡せる場所で、スタッフの男性が吹き笛を吹いて客の注目を集め、「はるばるシアトルからのお客さんがご到着―! どうか仲間として歓迎してくれー!」と大声で紹介されて、ダイニングルームに下りていく僕らにみんな拍手喝采! 恥ずかしかったけど、これで一気に気分が上がった感じ。
Aifurの入り口の看板はルーン文字風
吹き笛を吹いて、僕たちのことを全ての客に紹介してくれた
ホールのようなダイニングルームには長テーブルが置いてあって、ちょっと高い場所には竪琴を持ったミュージシャンが演奏してる。なるほど、これは素晴らしくヴァイキングな雰囲気だ。大学時代に大好きだった、コミック『クリスタル・ドラゴン』の世界を思い出してしまう。
大きなメニューから、アペタイザーにムール貝、メインには仔羊を注文。飲み物はやっぱりRPGの世界でも有名なミード(蜂蜜酒)でしょ! 店の名前がついたミードがあったので、それをグラスで頼んでみた。好みの味と違ったらいけないと思ったのか、サーバーはまず最初に試飲用の小さなグラスを持ってきてくれた。飲んでみると、甘みはあるけどとても美味しい。僕の大好きなサイダー(シードル)に似た味わいだな。普通のミードにクローブとシナモンが足してあるせいか、どことなくクリスマス的な雰囲気の味だ。とても気に入ったので、グラスのミードを飲み終えた後は、ボトルで頼んでしまった(笑)。
こういうパフォーマンス的な場所では食べ物のクオリティは二の次なことが多いのでちょっと心配だったんだけど、アペタイザーのムール貝も、メインの仔羊肉も、とても満足のいく味で安心した。昨日Mattiasと車の中で話した時に、「最初Aifurに行くと聞いて、あそこは観光客ズレした場所っぽいからどうかなぁと思ってたんだ。でも食通の友達に聞いたら、Aifurではかなり名の知れたシェフが調理しているらしくて、食べ物のクオリティはとてもいいと聞いたよ。たぶん選んで正解だったと思うよ」と太鼓判を押されたので、嬉しかったんだ。不満は全くなかったかというと嘘になるけど、全てがゆうに及第点を飛び越えているクオリティだったと思う。雰囲気も含めて、ここは大オススメだな。
美味しいミードと、美味しい料理!
とても賑やかでうるさい場所だけど、雰囲気と生演奏と美味しい酒と食事で、始終笑顔にしてくれた。サーバーは食事の後にヴァイキングのコスプレ道具を持ってきてくれて、それを着てテーブルで記念撮影。楽しかったなぁ。心から満足した!
コスプレ用具を持ってきてくれた可愛いサーバーと
いまだ笑顔のままレストランを後にすると、雪が降ってる! この雰囲気のいいガムラ・スタンに雪という最高の調味料が足されると、もう本当にため息が出るほど美しい。ひっそりとした鉄の広場のツリーにも明かりが灯って、雪がクリスマス気分をこれでもかというくらい押し上げてくれる。今回スウェーデンで伝統的な家族のクリスマスは体験できなくなったとはいえ、こんな素晴らしい雰囲気を味わえたっていうのは本当に感謝しなきゃいけないと思う。神様、ありがとう。
クリスマス感が半端ない
まだホテルには帰りたくないので、また近くのバーで一杯。ふと気がついてさっきのレストランのレシートを見返してみると……、え?? ミードはグラス1杯とボトルを1本頼んだだけなのに、レシートはボトルを5本も頼んだことになってる! そのために結構すごい金額を支払ってしまっていた。Koreyさーん、レシートはちゃんと現地でチェックしてよー! こんな間違いが許されるわけはないので、まだ歩いてすぐのAifurに戻って、さっきのサーバーに言って直してもらうことにした。サーバーは平謝りで、なんでそんなことになったのかわからないという。結局マネージャーも出てきて、ボトル4本分を返金してもらうことになってホッとした。かなりスムーズに間違いを訂正してくれたことは高く評価したい。でも気づいてみたら、最初の金額分のチップを払っちゃったことになるんだよな。間違いを犯したサーバーに素晴らしく多額のチップを払ったことになるけど、まぁそれくらいはいっか、楽しかったんだから。
クリスマスマーケットがあった広場に行ってみると、もう22時半過ぎなのでマーケットはみんな閉まってひっそりとしている。イルミネーションの灯ったクリスマスツリーが、雪で白い地面に映えて、とても綺麗だった。
ひっそりと静まり返ったクリスマスマーケットの広場
このままホテルに戻ろうかと思ってたんだけど、昨日Mattiasが「時間があったら行くべき!」と勧めてくれていたカクテルバーPharmariumがすぐ横にあるのをKoreyが発見。まだいい気分をちょっと持続させたい気持ちだったので、入ってみることにした。
すごく人気のある場所らしく5分ほど待たなきゃいけなかったけど、カウンター席に座ることができた。アート感覚のカクテルメニューから、僕はジンベースの“Blush Potion”( 『頬染め薬』)というカクテルを注文。フルーティーで、でもクラシックなカクテル感もあって、最近飲んだカクテルの中で一番美味しいと思った。SEK 195(2,800円くらい)と、新宿のニューヨークバーくらい高いカクテルだったけど、かなり満足の行く味だったので不満は全くない。大昔の薬局をテーマにしたインテリアもとても居心地が良くて、なるほどこれは人気の場所だというのも頷けた。偶然見つけることができてよかった!
とてもアートなメニューからカクテルを選ぼう
カクテルも美味しかったし、雰囲気のいいバーだった!
今日は最初から最後まで、とてもラッキーで素晴らしい一日だったと思う。明日はホテルを替えてガムラ・スタンから離れなきゃいけないけど、またこんな楽しい一日になるといいな。素晴らしい気分のまま徒歩5分のホテルに戻って、荷造りをすることもなく寝てしまった。]]>
アイスランド&スウェーデン2023: いざスウェーデンへ
http://alexsea.exblog.jp/29817705/
2023-12-21T00:00:00+09:00
2024-01-21T10:17:28+09:00
2024-01-16T02:21:22+09:00
alexsea
旅行記
乗ってからすぐにウトウトし始めて、目が覚めると、走っている幹線から分かれて左の方に行く大きな道路が見えた。スマホの地図でチェックすると、もう空港の近くで、左に行く道路はブルーラグーンへと向かう道だ。あれ、そうすると噴火しているって場所も向こうの方だよな。そっちの方を目をこらして見てみると、真っ暗な中に本当にぼんやりと光っている場所があった。微かなやわらかい光に照らされて、地形のシルエットが見える。あれは人工の光じゃないぞ。溶岩の光だ! 「火山が噴火」といっても、今回の噴火は地面の裂け目から溶岩が噴き出ているらしいので、地面が光っているのも頷ける。かなり遠くだったけど、ちょっと興奮してしまった。
空港には5:15に到着。セキュリティを通り抜けた後、中のコーヒーショップでパン・オー・ショコラとコーヒーで朝食。7:35出発予定のストックホルム行きは少々離陸が遅れたものの、約3時間ちょっとの飛行の後ほぼ定刻通り到着。荷物を取って外に出ると、Koreyの従兄弟Mattiasが「Korey / Alex」と表示させたタブレットを手に持って待っていた。3人で笑っちゃったよ。彼とは2014年に会ったのが最後。ほとんど変わってなくて安心した。ハート型のレンズの眼鏡をかけているので、お前はエルトン・ジョンか!って言いそうになった。旅のプランを大幅変更しなきゃいけなかった原因のMattiasに対する不信感は消えてないけど、せっかく来たんだから楽しまなきゃいけないよな。彼の車に乗り込んで、ストックホルムに向かって車を発車させたのは12時になってからだった。
パン・オー・ショコラは大好き
忙しいストックホルムの街を通り抜けて、旧市街ガムラ・スタンにあるHotel Gamla Stanに到着。チェックインは15時なんだけど、部屋は用意できているみたいなのでよかった。Mattiasとはここで別れて、2日後にランチを一緒に食べる予定になってる。
ガムラ・スタンは旧市街で雰囲気がよく、僕も大好きな場所。でもホテルは一様に高いことが多いので今までは旧市街の外に泊っていたけど、今回はお手頃な値段のホテルが見つかったのでラッキーだった。ここのホテルは近年改装されたらしく、かなり綺麗。部屋もヨーロッパにしては広い方で、ちょっとビックリした。窓は路地に面しているので景色はあまり良くないけど、ホテルには寝に帰るだけなのでそれほど気にしない。フロントの人たちもすごく親切だったし、ここのホテルを選んでよかったな。
ヨーロッパにしては広い部屋で、結構快適
顔を洗ったりしてリフレッシュした後は、早速出かけることにする。13:40頃ホテルを出て、ガムラ・スタンを歩きまわろう。
ここには約9年半前に来たことがあるけど、やっぱりヨーロッパの旧市街は雰囲気がいい。以前は知らなかった情報もネットでたくさん手に入れたので、今回はそれを全部見てまわろうと思っていた。
ホテルと同じ大通りにある大きな建物の正面玄関上には、妻を寝取られた建物の所有者が、妻の恥部と自分の泣き顔の彫刻を取りつけたんだとか。雨が降った時、自分の顔を伝った雨水が、まるで涙のように恥部に降り注ぐように設計したらしい。ストックホルム観光の最初がこれかよって感じだけど(笑)、前に来た時に気づかなかった発見をするのは面白い。
『寝取られ男』の彫像 (Skeppsbron 44)
鉄の広場(Järntorget)にはクリスマスツリーが立っていたけど、とてもひっそりとしていた。以前来た時には、ここにはパティオ席があってたくさんの観光客で賑わっていたのに。まぁ、あれは夏だったしね。冬の寒い時期に外に座ろうとしたら、ヒーターを入れたりして色々大変だもんな。
鉄の広場は、冬はひっそり
明日行く予定のレストランAifurの入り口の上には、古ぼけた木でできたサインが。ここには400年前に路地があったらしく、今ではこの標識が残るのみとなっているらしい。たぶんオリジナルのサインじゃないとは思うけど、歴史を感じることができていいと思った。こういうのって、前知識がないと絶対見落としてるよね。
400年前の路地のサイン
ガムラ・スタンのショッピングストリートは、観光客用の土産物屋が立ち並ぶ場所だけど、雰囲気自体は僕は大好き。それに今はショーウィンドウもクリスマス一色で、見ていてウキウキしてしまう。美味しそうなスイーツもたくさん見かけたけど、今日は早めのディナーの予約があるので、我慢我慢。
土産物屋だらけとはいえ、こういう雰囲気は大好きだ
スイーツを食べたかったけど、我慢我慢!
これも知らないと絶対に見落としてしまうけど、ガムラ・スタンにはルーンストーンが見られる場所がある。蛇をテーマとして、その周りをルーン文字が囲んでいるもので、「息子のためにこの石を設立する」と書いてあるらしい。一体この石にどんなドラマがあったんだろう?
このルーンストーンには一体どんな物語が?
(Kåkbrinken & Prästgatan)
そこからすぐそば、ノーベル博物館のすぐ近くには、鉄の玉が壁に食い込んだ建物がある。伝説によると、これは16世紀にデンマークの王が放ったものとのこと。でも実際には、18世紀終わりに家具屋の店主が店を改築するときに、16世紀にスウェーデンを解放した戦いを敬う目的でこういうデザインにしたらしい。どこから嘘の伝説が出てくるのかわからないけど、とても面白いと思った。
砲弾を受けたかのような建物の角 (24A Skomakargatan)
またここからすぐそばには、1890年に設置された男性用の公衆便所がある。一人用でとても小さいので、パッと見では何だかわからないだろう。今でもちゃんと使えるみたいなのでスゴイ。でもここで用を足す人はいるんだろうか?
130年以上前からある男性用公衆便所
ノーベル博物館の前のストックホルムで最も古い広場のストールトルゲット(Stortorget)広場には、クリスマスマーケットが出ていた。今まで見てきたヨーロッパの他のクリスマスマーケットに比べると規模は小さめだけど、古い建物に囲まれた広場だけあって、とても雰囲気がいい。ここでスウェーデン版グリューワインとも言えるグレッグ(Glögg)を飲んだんだけど、ドイツで飲みまくったグリューワインに比べると、スパイスもアルコールも弱い気がした。サッパリとしてるんだけど、僕はもっと強くて体が温まる感じの方が好きだなぁ。
ストックホルムで最も古い広場でクリスマスマーケット
グレッグ(Glögg)は美味しいけど、個人的にいまいち
歩き回ってちょっと疲れてしまったので、バーに入って休憩することにした。一杯飲んでから外に出ると、もう暗くなってきてる! そっか、ストックホルムの今日の日没は14:48なので、15時を過ぎたら暗くなってくるはずだ。少しずつ暗くなって明かりが灯り始めたガムラ・スタンは、最高の雰囲気だ。このままホテルに戻ってしまうのももったいないので、またさっきのクリスマスマーケットまで行ってみることにした。やっぱりイルミネーションが灯ったクリスマスマーケットは綺麗! ここまで昼と夜とで印象が違うってのもスゴイよね。やっぱりクリスマスはイルミネーションがなきゃ!
明かりが灯ったクリスマスマーケットは一層輝く
まだ15時半なのに、この暗さ
今日の夕食は17:45の予約なので、一度ホテルに戻ってちょっと横になって休むことにした。
ホテルの前から見える巨大なクリスマスツリー
17:20頃、ホテルの前からUberを頼んで、ミシュラン一つ星のレストランEkstedtに向かう。ここはコース料理(2,600 SEK)のみの店で、しかもガスや電気は一切使わずに、昔ながらの薪や石炭で調理するという店。すごく楽しみだったんだ。せっかく遠くまで来たんだから、ここでは奮発して飲み物のペアリング(1,600 SEK)も頼んでしまおう。
店に入ってすぐのラウンジに座らされて、メニューを渡してくれる。これからこのラウンジでドリンクと一緒に何品が食べた後、キッチンのツアーをしてくれて、その後ダイニングルームに通されるらしい。カクテルを飲みながら、素晴らしく可愛い一口サイズの料理を口に運ぶ。繊細な味つけで、僕の好みの方向性にピッタリかもしれない。これは期待できそうだ。
店を入ってすぐ、落ち着いた雰囲気のラウンジがある
キッチンに通された後は、目の前で2品調理してくれた。特に面白かったのは、トナカイの脂を真っ赤に熱した円柱形の器具に入れて、そこから流れ出る火のついた脂を牡蠣にかけて調理してくれた時。すごい迫力なんだけど、完成品の牡蠣を食べてみると、身に火が通り過ぎることはなく半生で、ため息が出るほど美味しかった。このまま出されても美味しいと思っただろうけど、調理する瞬間を見たことによって、そのビジュアルと期待でさらに美味しく感じた。人を楽しませようという意気込みがスゴイなぁ。
キッチンツアーでは迫力の調理を見せてくれた
ダイニングルームの席では、次から次へと運ばれてくる料理とワインペアリングを心から堪能した。時にはテーブルサイドで最後の仕上げをしてくれて、目も舌も楽しませてくれる。すべて美味しかったけど、印象に残っているのはスモークされたトナカイの肉と、220 SEKの追加料金を払って足すことができるチーズのコースかな。トナカイの肉はテーブルサイドで煙の入った容器を開けて、燻煙の香りを十分に楽しんだ後、その強さに負けないトナカイの肉の味を堪能した。軟らかいチーズのコースにはスライスされた黒トリュフがたくさん乗っていて、一緒に来た手作りのクラッカーですくって食べる。どっしりしたチーズの旨味とトリュフの香りが一体となって、個人的なツボのど真ん中! 最後はまたラウンジに通されて、そこでデザートワインとプチフールを食べた。いやはや、素晴らしい体験だった!
でもさんざん褒めておいてから落とすのもなんだけど、全ての料理が不満なく美味しかったとはいえ、僕が「感動」した料理は少なかった気がする。これって個人的な好みに左右されるので、どんなものに感動するのか僕もわからないんだけどね。ちょっとだけどっちつかずの味というか、テーブルで踊りだしたくなるような域まで踏み出せていないというか。そういうところが一つ星と三ツ星の違いなのかもしれないな。まぁ三ツ星レストランでも、僕の味の方向性に合わないこともあるけど。そういう微妙な不満はあったとはいえ、パフォーマンスも含めて、とても充実したディナーだった。このレストランを選んでよかったと思う。
COLD SMOKED raw shrimp, unripe blackcurrant and crown dill
CHARCOAL CREAM, dry aged raw beef and vendace roe
EMBER BAKED scallop and roe
FLAMBADOU wild oyster and beurre blanc
EMBER BAKED chérie potato, sugar kelp and sturgeon caviar
CHARCOAL FIRED celeriac, juniper and spruce shoot
WOOD OVEN BAKED sourdough bread, butter and smoked whey
HAY FLAMED pike perch, squid and mangaliza
SEAWEED FIRED langoustine, parsley root and solaris
JUNIPER SMOKED reindeer, hen-of-the-woods and spruce flowers
BAKED Edhe guld, Markisinnan, black truffle and pickled pears (+220 SEK)
TOASTED hay granita, flowering quince and apple
WOOD OVEN FIRED cep mushroom soufflé, woodruff and blueberries
BAKED blackcurrant leaf ice cream
PRESERVED sea buckthorn and lemon verbena
ROASTED pumpkin seed, saffron and raisin
CARAMELIZED fennel and cloudberry praline
今日は朝も早かったことだし、結構疲れていたので、Uberでホテルに戻ったら結構すぐに寝てしまった。]]>
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