From Seattle, WA, USA
by Alex
プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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いきなり南アフリカ: グルメなランチ、ニューヨーク再び
 ニューヨークJFK空港には朝の7時に到着。シアトル行きの便は夕方5時に出発。どうしようかさんざん迷ったあげく、空港に荷物を預けて、タクシーでダウンタウンまで出ることにした。その前にシアトルで調べてきたレストランにランチの予約を入れることも忘れない。

 ダウンタウンではセントラルパークの散歩。大勢の人がゼッケンを着けて走ってる。なんかのマラソン大会かな? ゆっくりとニューヨークの朝の日差しを満喫した後は、5th Avenueの本屋Barnes&Nobleにまたもや向かい、「ハリー・ポッター」の第四巻をゲットする。思えばこの旅は、「ハリー・ポッター」がなくてはならない旅だったと言えましょう(笑)。ペーパーバックがまだ出てない重い最新刊をバックパックに詰めて、セントラルパークのすぐ隣にある、予約しておいたレストラン"Jean Georges"に向かう。最初にカニのサラダみたいなのを頼んだんだけど、これにかかってるソースっていうか柑橘系の汁が、すごく舌に刺激を感じる味で、うーんまだ体調が完璧じゃないのかなーって思ってたら唇の一部がタラコのように腫れてきてしまった。毒が入っていたわけじゃないと思うけど、柑橘系フルーツの酸味が強すぎたってのと、僕の体の抵抗力がダウンしてたのの相乗効果だったらしい。カニ自体はとても新鮮で、文句なしに美味しかったけどね。メインは何を頼んだかまたもや忘れてしまったんだけど(はい、これからはメモを取るようにします…)、僕の皿が運ばれてくるのを見て、隣のテーブルに座った上品そうなカップルのおばさんが興味を持ったらしく、何を頼んだのか聞いてきたのは憶えてる。あと、その料理を頼んで大正解だったってこともね。ちょっと頭に来たのが、ここでシャンペンを頼もうとしたんだけど、日曜はある時間まで酒を出しちゃいけないっていう、とてもバカげた州の法律がニューヨークにはあるらしく、アイスティーで我慢しなきゃならなかったこと。どうやら教会に行くことを前提に考えられているらしい。…この政治と宗教のミックスアップ勘弁してくれ、とか思いながら、でもこのJean Georgesでのランチに完全に満足してレストランを離れ、タクシーでまた空港へと戻った。

 シアトルまで約5時間、ファーストクラスで帰る。とても疲れていたので、ゆったり座れる椅子が有難かった。ここでも本を読みながら、でも疲れたらウトウトしながら、とてもスムーズな帰途だった。

 空港から自宅までタクシーに乗っている時に、今までの旅を振り返ってみる。もう遠い昔の旅のように思えてしまうのはなぜなんだろう。今回の旅は「出会い」がキーワードだった。いろんなコーラスのいろんな人と出会って、自分の人生がまた一つ輪をかけて豊かになった、そんな気分。僕が人と出会うときに、その人をそんな気持ちにしてあげられているんだろうかと、ちょっと不安になったりしたとき、見慣れた我が家が見えてきた。

 ただいまー。
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by alexsea | 2001-02-17 05:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
いきなり南アフリカ: 寒さで凍えるケープタウン
 いつまでも居たかったMalelane Sunに別れを告げ(バフェ形式の朝食がまたまた美味しかった!)、バスでいったんヨハネスバーグまで戻り、そこから飛行機で二時間の、ケープタウンへ飛ぶ。アフリカ大陸最南端のこの場所、着いたときには雨こそ降っていなかったものの、風がものすごく強い! おまけに曇っていて、ケープタウンのシンボルであるテーブルマウンテンやライオンズ・ヘッドが見えない! こんなんで天気は大丈夫なのかなーという不安と共に、バスはCommodore Hotelに到着。ここはプレトリアのホテルみたいにジュースじゃなくて、シェリー酒で出迎えてくれた。とても幸せ。さて、ひと段落した後は、お約束のレストラン探し。Dennisと一緒に、ホテルのコンセルジュの所に行って、この夜と翌々日(次の夜はもう予定が入っているため)のレストランを探す。ケープタウンで一番のレストランと聞いて教えてもらったのが、Five FliesとBeluga。どちらにも予約を入れてもらう。

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この波の高さで
風の強さがわかるでしょうか
部屋から中庭を見たところ

 部屋でお風呂に入ってちょっと休んだりした後、ちゃんとした服装に着替えてタクシーで"Five Flies"へ。中はとてもコスモポリタンな感じのレストラン。巨大なワインセラーがガラスで仕切られていて、見物することができるようになっている。最初にキャビアをアピタイザーとして頼んだんだけど、なんか舌が痺れるような味がして、「これって本来こんな味?」って言って、僕のレストラン人生で初めて取り替えてもらった。次に来たキャビアも似たような味だった。保存方法が悪かったのか、もともとああいった味のキャビアなのか…。仕方ないので、それで我慢することにする。まぁ不満はそれくらいで、とにかく全ての料理が最高に美味しかった。ワインも浴びるほど飲んじゃったし。南アフリカに来てから、ほとんど毎晩ワインをたくさん飲んでるんだよね。最後に頼んだデザートは、何種類かのチーズの上に洋ナシの赤ワイン漬けを乗せたもので、これがまた最高にキレイで美味しい。絶対に太るぞ、こりゃ。一緒に行ったメンバーも、Dennisが食べることが大好きなメンバーを厳選して招待しただけあって、話していてとても楽しい人たちばかり。やっぱり美味しいものを一口頬張った後の恍惚感に満ちた表情ってのは、食べるの大好き人間たちに共通したものらしい(笑)。こんなに一杯食べて飲んだりして、一人$50くらいってんだから、アメリカの標準から考えて約半分くらいの値段。またまた幸せ。

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泣くほど美味しいデザート

 次の日は、バスによるケープタウンの市内観光から始まる。この日も風が強く、おまけに雨模様、それに寒い寒い。ちょっとハズレかもしれないけど、こんなことで怯んでちゃ南アフリカまで来た意味がない! Camps Bayや南アフリカ博物館なんかを回った後は自由行動。ホテルのすぐ近くにあるビクトリア&アルフレッド・ウォーターフロントというショッピングセンターに入って、そこで昼食にする。その後は買い物全開モード。アフリカ的なアクセントの入ったシャツを二枚買ったり、「ハリー・ポッター」の二巻目を買ったりして(笑)、午後をゆっくりと過ごしていた。ショッピングセンターの中でDennisと出会って、ここのアフリカン・アートを集めたギャラリーがすごくいいよと教えてくれる。そこに入ってみてなるほど。他のギャラリーはどうも土産物屋のようなところばかりなのに、そこはとても高級感が溢れた場所で、お値段の方もとても高め。一つ、大きな矢印のような形をしたサビだらけの鉄の塊がスポットライトに照らされていて、すごく気に入ってしまった。聞いてみると、かなり昔にアフリカで使われていた、本物の貨幣なのだという。昔の貨幣は、アクセサリーみたいなものにどんどん鉄を足していったものだったんだって。買おうかどうしようかかなり迷ったんだけど、もうちょっと迷ってみようってことで、その場は一時撤退した。本当に欲しければ、そのモノに呼ばれるハズである。

 かなり疲れたんで、この後はホテルに戻って昼寝してました。

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Josh変な顔シリーズ第四弾
博物館から出てきたところ
雨がすごい!風が強い!

 この晩は、アフリカ各地の料理をいろいろと出してくれるThe Africa Cafeというレストランに、全員で行くことになっていた。一つ一つのフロアはちょっと狭めなんだけど、4~5階あったんじゃないかな。そのトップフロアを貸し切って、さぁ"Feast"の始まり始まりー。

 最初はアフリカ風のパンと、それをつけて食べるソースのようなものが二種類。続いて小皿料理がいろいろと出てくる。運ばれてくるときに、お姉ちゃんがこれは何地方のこんな料理ですって説明してくれるので、とても面白い。こんなに小さな皿で来て、本当に最後には腹一杯になるのかなって最初のうちは思ってたんだけど、とにかく後から後から違う料理が際限なく出てくる。まるで料理のディズニーランド。インド料理っぽいものもあれば、どこの料理ともいえないようなものもある。いろいろな国の料理が全部混ぜこぜになったような感じかな。とにかく心から楽しめた。日本やアメリカじゃこういうレストランには行けないからね。南アフリカワインも飲みたいだけ飲んで、お腹がはちきれんばかりに食べて、全部で一人$30ほど。ケープタウンに行かれる方、ここは絶対要チェックです。

 さて次の日は、今まで浴びるように飲んできた南アフリカワインの産地を訪れる、ワインランドツアー。バスで約一時間半の所にあるステレンボッシュと呼ばれる地域は、ナパやソノマと同じような渓谷の谷間。あーこの地形だったらいいワインが出来るんだろうなぁと思いながら、最初のワイナリーに到着。ここでは説明を聞いた後、暖炉のある暖かい部屋で(この日も寒かった)テイスティング。ここのワインはとても美味しかった。特にどっしりした赤。たくさんの人が買ってたみたいだけど、僕は荷物になるのがイヤなのでスキップ。コレクターじゃないしね。

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最初のワイナリーの説明兄ちゃん
テイスティング(美味しい!)

 その次は"Haute Cabriere"というワイナリー兼レストランで昼食。ここではバットで顔を横から殴られたかのような衝撃を受けた。前知識が全然なかったので、ただのレストランかと思いきや、この南アフリカの旅行期間中、一番美味しい場所だった。洞窟みたいな場所にレストランがあって、ガラスで仕切られた向こう側にはワインのタルが山積みになってる。メニューを見ると、料理に合わせてお勧めワインが書いてあって、色々とMix & Matchできるようになってる。何を頼んだのか忘れちゃったけど(本当にこれからはメモを取るようにしなきゃダメだなぁ)、一口目から感動の嵐。オマケにこれと一緒に頼んだお勧めワインが美味しい! 最初のワイナリーのワインも美味しかったけど、ここのは別格って感じがする。料理の力もあるんだろうけどね。美味しさで泣きそうになりながら、デザートまで怒涛の如く食べまくってた。ここを出るときに気づいたんだけど、アメリカン・エクスプレスや有名な所から様々な賞をもらってるレストランらしい。いやー、本当に、マジで、スゴかった。うーん、噂に聞く、ナパバレーにある"French Laundry"もこんな感じなのかなー。早く行ってみなくちゃ。

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Haute Cabriere
デザート

 大きなお腹を抱えて、もう一つのワイナリーを訪れる。ここではなんとなく歳を取ったトム・クルーズって感じの兄ちゃんがにこやかに説明してくれた。ワインセラーみたいなところで、みんなでズラッと並んで座ってテイスティング。…でもここのワイン、あんまり美味しくないんだよね。前のレストランで舌が肥えちゃってたのかもしれないけど、腰がなく弱々しい感じで、なーんか物足りない。低音域が全然出ないステレオで、シャカシャカと耳障りな音楽を聴いてるみたいな気持ち。他の人たちもあんまり美味しいとは思わなかったらしく、ここでワインを買った人は少ししかいなかった。

 ワインランドのツアーを終わった後は、ホテルに戻って横になって休む。寒さのせいで風邪をひいてしまったらしく、体がだるいし熱っぽい。風邪薬を飲んでずっと寝ていた。この日の夜には、ケープタウンのEuphonicsとGood Hope MCCという二つのコーラスと会う予定(リハーサル)があるんだけど、どうにも起きられなくて仕方なくスキップさせてもらった。この夜にはレストランBelugaも予約してあることだし、それまでには少しでも回復しておきたかったからね。

 レストランの予約の時間ぎりぎりに起きてみると、体のだるさはかなり取れたみたい。まだパーフェクトじゃないけど、この分だったら大丈夫そうだ。ホテルからタクシーで"Beluga"に向かう。他のみんなは、リハーサル会場からそこに直接向かってる。レストランに着くともう全員集まっていた。Five Fliesよりももっとカジュアルだけど、シックな雰囲気のインテリア。人気の場所らしく、周りはドレスアップした人たちでいっぱい。あんまり重いものは食べられないかなってことで注文したマッシュルームリゾット。すごく美味しかったんだけど、なんだか胃が受け付けない感じ。気持ち悪いとかそういうのはないんだけど、とにかくお腹に入らない。ワインもあんまり飲もうって気にならなかったし。おまけに口内炎までできてるみたいで口の中が痛いし。うー、せっかくのレストランなのに、こんなのってないよーと心の中で叫ぶ。結局アピタイザーのフォアグラと、リゾットを約1/3だけ食べて終わりにしてしまった。あー、こんなの初めてだぜ。悔しいよぅ。まぁみんなと合流できて会話できて、ちょっとだけど美味しいものも食べられたからヨシとするかって割り切った。何人かはこの後バーに繰り出したみたいだけど、僕は帰ってホテルのバーでAngel's Kiss(フランジェリコに熱いミルクを注いでブランデーグラスに入れたもの…寝る前にピッタリ)を飲んで、ゆっくり寝ました。明日は元気になりますように。

 次の日。熱っぽさや体のだるさはだいぶなくなったみたい。本当によかった。一日寝てなきゃいけないとかなったら、泣くよ僕。この日はロベン島というところへフェリーで行く予定だったんだけど、まだ風が強かったのでフェリーは運休。仕方がないので雲がかかってるテーブル・マウンテンにロープウェイで上った。このロープウェイ、上っていくときに中が回転するようになってて、外を見てるだけで360度ケープタウンの景色を楽しめるようになってる。街はキレイだったけど、頂上は完全雲の中状態(笑)。寒いのでホットチョコレートを買って飲んで、それだけで下に下りてきましたとさ。

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初めて顔を出したライオンズ・ヘッド
雲の中のテーブル・マウンテンに上っていく

 この後は、ビクトリア&アルフレッド・ウォーターフロントに戻って、やはりずっと気になっていたあのアフリカン・アートを買ってしまうことにする。それに服をもう一枚と、お土産物をたくさん。この日はかなり買い物しちゃった気がする。まだ夜までには時間があったんで、ウォーターフロントのすぐ前のIMAXシアターで、洞窟探検の映画を観る。なかなか面白かったんだ、これが!

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ヘンな形のアフリカン・アート

 さて南アフリカ最後の夜は、ケープタウンのコーラスとのコンサート。といっても僕たちはまた"How could anyone?"を一曲唄うだけだけどね。ケープタウンのコーラスは、プレトリアのコーラスとは全然違ったスタイルを持ってて面白かったなぁ。特にこのGood Hope MCCのコーラスメンバー(だよね?)でソロを唄った兄ちゃんが、とてもアフリカンな感じでよかった。本当に音楽は際限がないアートだと思う。

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コンサートでの僕たちの一曲
Good Hope MCCのソロ兄ちゃん

 コンサートの後は、すぐ近くの講堂みたいなところで、彼らがまたパーティーを主宰してくれる。ここはプレトリアと違って飲み物とかは有料だったけど、とにかくガンガンに音楽をかけまくって、完全ダンスクラブ状態。最後にはみんなで電車になって踊ったりしてた。そこに居た全ての人が満面の笑顔で、本当に心から楽しかった。アフリカ大陸最後の夜はこうして更けていった。

 次の日はアメリカに戻らなければいけない日。ケープタウンからヨハネスバーグに戻り、そこからニューヨーク行きの直通便に乗り換える。ヨハネスバーグで時間があったので、「ハリー・ポッター」の第三巻を買いに本屋に走る(二巻目はこのヨハネスバーグの乗り継ぎ待ちで読み終えちゃったんだよね)。そうそう、ここで僕の大好きなAmarulaも買ったんだった。アメリカでも手に入るといいんだけど、見たことないんだよなー。今度ちゃんと探してみよう。ニューヨーク行きの便は、最初はガラガラに思えたんだけど、今度は途中に小さな島で給油するらしく、そこで大勢の人が乗り込んできた。僕の隣に座ったのは、よりによって小さな赤ちゃんを抱えたお姉ちゃん。この赤ん坊、泣きこそしないものの、時々手足をバタつかせるんで、僕の手や足にぶつかって寝てられやしない。肝心のお母さんはグーグー寝てるし。仕方ないからそういう時には、またもやここでも大活躍の「ハリー・ポッター」第三巻を取り出して読んでた(笑)。
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by alexsea | 2001-02-17 04:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
いきなり南アフリカ: サファリとリゾート、贅沢なクルーガー国立公園
 ちょっとだけ二日酔いっぽい頭を抱えながらバスに乗り込み、クルーガー国立公園のすぐ脇にあるリゾートホテル、The Malelane Sunを目指す。途中のランチ休憩を入れて約4~5時間の旅。着いてみると、完全な高級リゾート施設が目の前に! すごくセンスのいいロビーから、美味しいアイスクリームのお出迎え(僕はこれが泣くほど嬉しかった)。大きなレストランはあるし、滝のあるプールはあるし、その前には大きなバーがあるし。部屋はキャビン形式で二部屋ずつ別々の建物。部屋はアフリカン・アートできれいに飾られているし。もう最高! ベッドルームから外にも出られるようになってるんだけど、外は草むらで虫がブンブン飛んでたので、すぐに閉めて部屋に避難した(笑)。うーん、この虫を除いては、ここにだったら何日でも居られそう。

 プールから歩いて一分のところには、ホテルのすぐ前を流れるCrocodile Riverを眺めながら飲むことのできる、展望台+バーがあった。大きなライトも備え付けてあって、夜対岸に近寄ってくる動物を照らして見ることもできるらしい。何人かは早速プールに入って遊んでたみたいだけど(アフリカは冬なんだけどとても暖かかった)、僕はこの展望台に行ってちょっとゆっくりしてた。夕日が沈むのがとてもキレイだったなぁ。川は名の通り、時々ワニがスーッって泳いでいくのが見えたりとか。次の日の早朝サファリでどんな動物を見れるか知らなかったから、この段階ではワニごときでキャーキャー言って喜んでたんだよね。

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Josh変な顔シリーズ第三弾
ホテルのすぐ前のCrocodile River

 部屋に戻ってバブルバスでさっぱりした後は、Dennis達と集まってレストランで夕食。外の席にしてもらった。高級なバフェもあったんだけど(自分で取ることもできるし、いくつかは自分の好きな材料を皿に取ってそれを調理してもらうこともできる)、それは次の夜に体験することにして、僕はアラカルトの料理を注文した。アピタイザーはワニ肉サラダ、メインディッシュはLamb。ワニ肉は僕は初めてだったんだけど、白身の肉でちょっと酢漬けにしてスモークしてあるらしく、身が引き締まっててとても美味しかった。チキンみたいな歯ざわりなんだけど、なんとなく魚の肉の味もする。ちょっとだけ重いし、山盛り乗ってるから全部はとても食べられなかったんだけど、すごくいい体験をしたと思う。Lambもすごくナイスだった。それでまた南アフリカのワインがこれまた美味しいんだ。白も赤も頼んだんでどっちも飲んでたんだけど、カリフォルニアともオーストラリアとも違う性格。なんとなくチリのワインに似てるような気もしないでもなかったけど、やっぱり南アフリカ独特の味を持っている。これで南アフリカワインが大好きになっちゃった。夜になって涼しくなったやさしい風、虫の声と蛙の声に包まれて、満点の星の下で食べる料理はもう最高。それに何年ぶりだろう、天の川を見たのは。なんかモワッとした白っぽいものが空を横切ってるから「えっ??」とか思ったんだけど、やっぱりそうらしい。僕がそれを言うと、みんなも見上げて感動してた。それも南半球から見る天の川。いやぁ、幸せだねぇ。最後にAmarulaっていう南アフリカ独自のリキュールをデザートに頼んでみる。これは象が好んで食べる木の実から作られたものらしくて、Bailey'sやIrish Creamによく似てる。でももうちょっとフルーティーな味がして、最高に美味しかった。部屋に戻って、こんなに幸せでいいんだろうかと思いながら、心地よい眠りについた。

 朝4時半に起床。5時半にロビーに集合。ロビーに用意してあるマフィンを食べてコーヒーを飲み、三台の小さなオープンバスに分かれて乗り込んで、クルーガー国立公園のサファリに出発する。外は少しだけ明るくなりかけてるような気はするけど、まだまだ暗い。それにしても寒い! ジャケットを両手で抑えるように着ながら、バスは公園のゲートを通過する。公園の中に入って動物が見え始めた頃には、太陽もちょっとだけ顔を出してだいぶ明るくなってた。このバスのガイドはDirkっていう人。他のバスとトランシーバーで情報交換しながら運転していく。彼はガイドと運転と両方やらなきゃいけないので、何か見えたらすぐに教えてくれと言われた。

 他のバスの運転手が無線を通じて、「それじゃそろそろ檻を開けて動物を出していいよ~」とか冗談を言ってたのをみんなで笑いながら、最初に目に入ったのはインパラ。初めての動物らしい動物なのですごく感動してたら、Dirkが「インパラはサファリが終わるまでにはイヤってほど見るよ」とのこと。お尻に二本の黒い線が付いていて、後ろから見るとMのように見えることと、どこにでもいるってことから、彼らの間ではインパラのことをマクドナルドと呼んでいるそうな(笑)。シアトルだったらスターバックスだねって誰かが言って、バス中大笑い。しっかし、色々な動物が見える度に本当に感動だった。とにかく動物園みたいに檻に入ってるわけじゃなく、ガラスで仕切りがしてあるわけでもない。手を伸ばせばすぐに届きそうなところに、実際の動物が居るんだから。この旅行の話が来るまで、サファリなんてあんまり面白くないだろうなんて思ってた自分は、思いっきり「バーカ」。

 Dirkに「ビッグ・ファイブ」の話を聞く。これはアフリカ象、アフリカライオン、クロサイ/シロサイ、ヒョウ、バッファローの5つ。サファリで人気の高い動物たちらしい。この5つを全て見ることはとても難しいらしい。Dirkも、よほどラッキーでないと5つ全部は見ることができないだろうって言ってた。特にヒョウが稀にしか見れないんだって。5つ全部見たいけど、あんまり高望みしすぎてあとで後悔するのもイヤだから、過度の期待はしないようにしようと努力する。でもバスの中の雰囲気からして、みんな密かに5つ全部見れることを期待してるってのがビシバシ伝わってきた。だからまず最初のビック・ファイブの一つ、バッファローの群れが見えたときには喜んだねー。一つも見れなくても落ち込まないようにしようって自分に言い聞かせてたから(笑)。

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インパラ
バッファローの群れ
(ビッグ・ファイブ No.1!)

 続いてビッグ・ファイブの二つ目が登場。これはバスに同乗してたBobが見つけたんじゃなかったかな。サイは僕、たぶん実際に見るのは初めてだと思う。鼻の上にあるツノがすごく大きくて、ちと怖かった。キリンはのほほんとして木になった何かの実を食べてたみたい。よくみると面白い形してるよねー。

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サイ
(ビッグ・ファイブ No.2!)
キリン

 ビッグ・ファイブが次々と登場。アフリカ象がいきなり道路のすぐワキに! 耳で虫を払いながら、鼻でそこらの草を掴んで口に入れてた。鳥が二匹くらい象の体や頭にとまったり飛んだりしてた。象の体についた虫を食べてあげてるらしい。ふーん、これが共生関係っていうんだねぇ。次に見たのは、インパラのようだけど、体にペンキで白い線を描いたような、独特の縞模様のあるクードゥーという動物。これは肉は食べられるんだそうで、レストランのメニューにも載ってた。まさかここの公園から捕ってくるわけじゃないと思うけど。

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アフリカ象
(ビッグ・ファイブ No.3!)
クードゥーだって

 次にまたもやBobが息を呑んで、"Stop!! Back up!!"と叫ぶ。Dirkが車を少しバックさせると、道のすぐワキにはヒョウがこっちをジーッと見ている! うっわー、ヒョウを見れるのってすごく稀なんじゃなかったっけ?? Dirkも興奮気味で無線を使って他のバスに連絡している。このヒョウ、耳をピクピクさせながら僕たちをしばらく見た後、すごくしなやかな動作でクルッと振り返って向こうの方に行ってしまった。しばらくすると他の二台もバスも集まってきた。この頃にはさっきのヒョウは、ちょっと離れた木の上に上ってる。あんなところで何をしてるのかってDirkに聞いてみると、遊んでるんだよとの答え。確かに、一つの枝でしばらくジッとしてるかと思ったら、いきなり反対側の枝に移って、また元の枝に帰ってくる。そして枝の上にお腹を全部くっつけて、手と足を枝の両脇にブラーンと垂らし、小休止のポーズ。これはバスのみんなからカワイー!の声が上がる。まるで猫が遊んでるみたい。いやー、感激。まさか一番レアといわれていたヒョウに出会えるとは思わなかったね。それに遊んでるところも見れて、またまた感激。他のバスの奴らは、遠くの木に登ってからしか見てないので、道のすぐワキで見れたのは僕たちだけ。ちょっとだけ優越感に浸りながら(笑)、興奮冷めやらぬままその場を後にした。

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ヒョウがこんなに近くに!
(ビッグ・ファイブ No.4!)
木に登る猫じゃないヒョウ

 最初にヒョウを見つけたBobをべた褒めしながら、次に見た動物はシマウマ。これは動物園でも見たことがあるけど、何匹か群れをなしてるところは初めて。もっと大きいかと思ったら、子馬くらいの大きさなんだよね。あれって子供だったのかな? それと立派なツノを持った、水牛らしきものも見た。あれで突かれたらさぞかし痛いことだろう。

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シマウマ
水牛?

 途中売店のある所で、パックに入った朝食が配られる。気がつかないうちに時間はもう9時近く。中身は平凡なサンドイッチだったけど、お腹が空いていたので全部平らげてしまう。この時気づいたんだけど、砂埃で白いジャケットやバックパックがまっ茶色。回りの人たちもしきりにはたいて落としてた。

 小休止した後、最初に出会ったのはこの黒い鳥。名前は何か教えてくれたけど、難しい名前だったから忘れちゃった。目がオレンジ色ですごく不気味。それがグリグリ動きながら僕たちのことを見てるみたい。なんだか本当に人間の目みたいな表情があるみたいで、見つめられると寒気がする。隣のヤツが「あっ目が合っちゃった!」とか言ってるんで、「石にならなくてよかったねー」って言ってあげたらDirkが大爆笑してた。さて、小さな川にいた子ワニを見る頃くらいから、僕たちにも欲が出てきた。今まででビッグ・ファイブのうちの4つを見れてしまったのだ。そうなると最初の「過度の期待しない状態」はどこへやら。残りの一つ、ライオンも見てみたいって、バスの中でみんなで言ってた。

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なんだか知らないけど
目がすごくコワかった
子ワニ

 探せど探せどインパラばかりでライオンがいない。Bobがみんなで「ライオン波」を出そうと提案し、バスの中は一時期ニューエイジ番組状態。みんな必死に「ライオン~、ライオン~」って唱えてる。…そんな努力も報われず、それでも見れなかったんだよね。ところがその後5分ほど走っていると、他のバスから無線が入り、Dirkが急いで引き返す。と、バスの横、ちょっと河原のようになっているところの緑の近くに、ライオンを発見! すごく遠いけど、確かにオスのライオンが見える。かなり歳をとったオスで、他のメスが餌を持ってくるのを待っているモノグサなライオンだとDirkは言う。メスがハンティングに行くんだそうな。言われてみると、毛並みとかがなんとなくヨレヨレしてて、年寄りって雰囲気がある。寝転んだり顔を上げたりして、ハンティングの成果を心待ちにしている様子。自分で取りに行けやー!ってツッコミを入れたくなるくらいなLazy Lionだった。これでビッグ・ファイブ全て確認! Dirkも君たちはすごくラッキーだって笑いながら言ってくれる。たった一度のサファリで、それも4時間ほどで全部見れちゃったんだもんね。あー、幸せ。もう言うことはございません。ライオンの所を離れてしばらくドライブした後、誰かが木の上にとまっている鳥を指差す。頭が黄色、胸がピンク、羽が青色の、それはそれはとてもキレイな鳥。こんなカラフルな鳥は今まで見たことがない。Dirkが「今から飛ばせるから羽の下を見てごらん」という。口で破裂音を出すと、鳥がパッと飛び立つ。その瞬間を撮ることができなかったのが悔やまれてしょうがない。羽の下はとてもきれいな紫色。思わず声を上げちゃった。

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真ん中に小さく見えるのがライオン
(ビッグ・ファイブ No.5!!)
カラフルで綺麗な鳥

 サファリはお昼の12時まで。最後の方になってくると、さすがに疲れてきた。朝が早かったしね。あの鳥を見た後は、ほとんど動物が見れなかったし。約6時間のサファリを終えてホテルに帰って来た頃にはもうヘロヘロだった。でも本当に面白かった。来てよかった~!

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ドライバー兼ガイドのDirk
ホテルのプールエリア

 ホテルに戻った後はレストランでサンドイッチを食べ、部屋まで水着を取りに行って、プールでとても平和な午後を過ごした。最初水はちょっとだけ冷たく感じたんだけど、入ってみるとそうでもない。プールのすぐワキにバーがあるので、スクリュードライバーを頼んで、プールに入ったままゴクゴク飲む。あー、これが幸せってものなんだねーって感じ。上を向いて水に浮くと、このまま時が止まってしまえばいいと本気で思ってしまう。他のバスにいた連中に彼らのサファリはどうだったかプールで聞いてみると、だいたい僕たちと同じ動物を見たらしい。ただ僕たちが見れなくて彼らが見た動物が一匹、マントヒヒ。あー、見たかったなぁ。でも贅沢を言ったら始まらない。ビッグ・ファイブを全部見れただけで幸せです。

 今夜も同じようなメンバーで食事。今回はバフェの方に行ってみる。自分で好きな肉や野菜を取って、いくつかのソースの中から一つ選んで調理してもらったりした。なんとなく中華風な感じで、とてもグー。またここのデザートバーがスゴイんだ。ありとあらゆるデザートが、すごく大きなテーブルの上に山積みになっていて、まるでお菓子の家状態。一体どこからこんなにたくさんのデザートを運んで来るんだろうとか考えながら、あまり取り過ぎない程度に色々と試食してみた。すごく美味しかったけど、やっぱりAmarulaには敵わないな。またバーからAmarulaを頼んで、このホテル最後のディナーを締めくくった。お腹が一杯になった後は、Crocodile Riverを眺める展望台に行って、対岸を大きなライトで照らしてみる。真っ暗な中、二匹ほど動物が見えた。なんか猪豚みたいなヤツだったけど、Dirkがいなかったから本当の正体は謎(笑)。
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by alexsea | 2001-02-17 03:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
いきなり南アフリカ: 南アフリカの明と暗、ヨハネスバーグ、プレトリア
 ニューヨークからヨハネスバーグまでは、直通便でも14時間半かかる。今までの僕の旅行履歴の中で、最高クラスの長旅。かなり退屈するんじゃないかと思ってたけど、ここで救世主の如く登場したのが、ニューヨークで買った「ハリーポッター」第一巻。ちょっとだけ読んでみるかなって程度の思いで読み出したんだけど、あらまーやめられない止まらない状態。ベストセラーってのは伊達じゃないぞって感じ。読み疲れたらちょっと寝て、また起きたら再開するってことを何度か繰り返しているうちに、飛行機はヨハネスバーグに到着。「えっ?もう?あと二章で終わりなんだから全部読ませてくれー」って感じだった(笑)。

 ヨハネスバーグ空港では、プレトリアのコーラスメンバーが何人か出迎えてくれた。初めて聞く南アフリカ訛りの英語はとても新鮮で、違う土地なんだということをヒシヒシと感じてしまう。バスで僕たちの泊まるホテルCourt Classique Hotelのあるプレトリアまで、約40分ほどの旅。初めてのアフリカ大陸。植物形態はなんとなく似てたけど、街と街との間にある平原の感じが、アメリカのそれとは全然違う。プレトリアのホテルは、それはそれは素敵なところ。着くと同時にジュースを配ってくれたりする気遣いが嬉しかった。部屋もすごくナイスで、バスルームもシャワーとバスが別々になっていて、もちろんバブルバスの元も置いてあってもう最高。とりあえず顔を洗ったりしてリフレッシュした後、ホテルのレストランでちょっとお腹に何か入れる。最初レストランには誰もいなくてどうしようかと思ったけど、少し経ったら一人の男の人が慌てて出てきて、どうやら僕たちの到着時間がうまく伝わってなかったらしく、「まだコックが来てないんですよー。この軽食メニューならできるんですが…」と申し訳なさそう。僕は軽食で十分だったので、クラブサンドイッチを注文する。後から後からコーラスのみんなもレストランに押し寄せて来て、小さなレストランだったのであっという間に満員になってしまった。一人で切り盛りしてるおじさんは大変そうだったけどね。美味しいサンドイッチを食べた後は、合同リハーサルまでにはまだ時間があったので、部屋に戻ってバブルバスに入り、その後ずっと気がかりだった「ハリーポッター」の最後の二章を読み切ってしまう。

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到着直後のJosh
Josh変な顔シリーズ第一弾
ホテルでウェルカムドリンク

 リハーサルの30分くらい前に、プレトリアのコーラスメンバーが車で迎えに来てくれた。みんなで車に分乗して、リハーサル会場となるプレトリアのダウンタウンにある教会へ向かう。リハーサルとはいっても、今回は僕たちはレパートリーは用意していない。プレトリアのコーラスが用意した一曲をみんなで練習して、親交を深めましょうといった趣旨のもの。プレトリアのダウンタウンにある教会で渡された曲"Shosholoza"はとてもアフリカ的なもので、国歌なわけじゃないけど、昔からある伝統的な歌らしい。何度か練習したり、アメリカ/カナダのコーラス、プレトリアのコーラス(ほとんど白人)、ヨハネスバーグのコーラス(ほとんど黒人)がそれぞれ自己紹介したりして、リハーサルは終わった。僕たちはこの次の日に、同じ場所で彼らのコンサートを聞く予定になっている。リハーサル後は、プレトリアコーラスのメンバーが話をつけておいてくれたバーにみんなで行って、色々な人と話してみる。みんな満面の笑顔で挨拶してくれてとても嬉しかった。ここのバーで個人的に驚いたのが、アメリカで"Smirnoff Ice"っていう、Smirnoffウォッカの製造元から出てる、ワインクーラーみたいな透明なモルト飲料があるんだけど、こっちのSmirnoff Iceには本当にウォッカが入ってる! どうやらアメリカでは色々な法律がからんできて、そういったHard Liquorの混ぜ物は気軽に売れないらしい。だからアメリカのSmirnoff Iceは単なるワインクーラーになり下がっちゃってる。やっぱり本物のウォッカが入ったヤツは美味しい~。プレトリアコーラスのメンバーから、南アフリカの伝統的なお酒のビン詰めを一人一人にプレゼントされて(そういやまだアレ飲んでないや)、いろんな人に会って、ウォッカ入りのSmirnoff Iceを飲んで気持ちよくなっちゃった僕は、南アフリカの初日を大成功のうちに終えたのだった。

 次の日は、朝からヨハネスバーグ/プレトリアの観光。僕らの観光バスにはガイドが一人付いてるんだけど、ヨハネスバーグのSoweto (South-Western Township)に向かう前には、そこに詳しいガイドを途中でピックアップしたりした。このガイド、本名がワンダーボーイ(Wonderboy)ってヤツ。考えられないような名前なんだけど、本人はすごく気に入ってるらしい。Sowetoというのは、まだ人種隔離政策アパルトヘイトが1994年に解消するまで、黒人が住む地域として定められていた場所で、今でも多くの人々が住んでいる。最初は閑静な住宅街から観光が始まった。ここはアメリカの標準からいっても、とてもいい家が立ち並んでいる区域。ただよく見ると、家の壁の上に電流の流れれる有刺鉄線がかかってたり、防犯カメラがあったりして、警備がものものしい。このあたりは、黒人でもかなり裕福な人たちが住む場所らしい。最初にこの「明」を見せてくれたお陰で、次の「暗」がより暗く思えた。

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真ん中がWonderboy
電流の流れた有刺鉄線

次はSowetoの中心部。広場のようなところに、トタン屋根造りの「家」が見渡す限り続く場所。ここでは、このSowetoに住む黒人青年二人が、僕たちのグループを二つに分けて、迷路のようなこの「住宅街」を案内しながらいろいろと説明してくれた。すべてトタンでできた家。2~3畳ほどしかない家の中は暗く、とても人が住むような所とは思えない。こんな場所に住まなければならなかった黒人の人たちに同情すると同時に、アパルトヘイトがつい最近の1994年まで実際に存在したということすら知らなかった自分をひどく恥じた。政治と宗教には手を出さないと決めているとはいえ、こんな悪魔のような政策が最近までまかり通っていたということにとてもショックを受けた。自分の知っている世界だけ見ていれば、時代はもう21世紀だし、先は明るいという気になっていたけど、光だけ見ていて影を知らなかった自分が情けない。こんな影を作り出してしまう人間は、本当に賢い動物と呼べるんだろうかと真剣に思ってしまう。とにかくこのSowetoは、僕の世界に対する見方を変えてしまうほど、ショッキングな場所だった。アパルトヘイトが終わったとはいえ、現在も南アフリカ内での貧富の差は歴然としている。どうしたらそれがなくなるのかわからないけど、一刻も早く、一人でも多くの人がより良い暮らしを手に入れられることを祈るばかりだ。Sowetoを離れるときには、バスの中の空気が少し違っていた。たぶんみんなも同じようなことを思っていたに違いない。

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「メインストリート」 マンデラ通り
子供たちもここで生まれここで育つ

 次に訪れたのは、名前は忘れたけど、有名な教会。アパルトヘイト時にはここが銃で蜂の巣にされたらしい。中には有名な黒人のマリアとキリストの絵や、南アフリカのあちこちで見た、無防備な子供が銃で撃たれて逃げ惑う人々の絵があった。

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黒人のマリアとキリスト
撃たれた子供を運び逃げる人々の絵

 ここらへんには下の写真のような、まるで塔みたいなランプがある。これはアパルトヘイト時代に、夜このランプで地上を明るく照らし、黒人が三人以上で出歩くことのないように監視していたんだそうな。それじゃまるで囚人じゃないか。信じられないようなことがつい最近まで起こっていた。世の中には、まだまだおかしなことが僕らの知らないうちにどこかで起こっているに違いない。

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昔はこのライトで黒人を監視していた
「世界人類が平和でありますように」

 さて、ちょっと重くなった後は南アフリカ料理の店で昼食。ここはバフェ形式で、好きなものを好きなだけ取って食べられるという場所。ほとんど僕たちだけで貸切りになっちゃったみたい。お腹が空いてたしすごく美味しかったからペロッと食べちゃった。

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食べ物に飢えるJosh
Josh変な顔シリーズ第二弾
汚くてゴメン
食べる前に撮るの忘れちゃった

 この後はフォールトレッカー開拓者記念堂や、プレトリアのダウンタウンを見て回った。フォールトレッカー開拓者記念堂は、いわば白人たちのアフリカ開拓の歴史博物館+モニュメントみたいな感じで、黒人たちにとっては複雑なものらしい。確かに黒人にしてみれば、これは白人の侵略博物館のようなもの。このモニュメントに対抗するために、ハイウェイを挟んだ反対側に、先住民族を讃えるモニュメントを建てる計画もあるってことをガイドから聞いた。黒人と白人の間の溝は、僕が思っていたよりもずっと深かった。

 さて今夜は前日の教会で、プレトリアの"Free Voices"という白人中心のコーラスと、ヨハネスバーグのSowetoコーラスのジョイントコンサート。両者ともにスタイルが全然違っていて面白かった。Free Voicesはだいたい僕たちとルーツが同じような唄い方で、Sowetoコーラスはやはりどことなくソウルフルな響きがあって、とても力強かった。Free Voicesはアメリカから来た僕たちを歓迎するために、"New York, New York"を最後に唄ってくれたりして、みんなの笑いを買った。アンコールは二つのコーラスを合体して、南アフリカの国家を唄う。初めて聴いたんだけど、力強く希望に溢れるようなメロディで、すごく好きになってしまった。

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プレトリアの"Free Voices"とヨハネスバーグのコーラス

 このコンサートの後は、Free Voicesがある会場を貸し切って、ウェルカムパーティーを催した。これはDennisの案によるもので、こちらがみんなでお金を出し合って、アメリカのコーラスとの親睦だけでなく、南アフリカコーラス同士での親睦も深めようという試みだった。パーティーは思っていたよりもずっとアップスケールで、美味しい料理は出るわ、南アフリカの美味しいワインは飲み放題だわで、僕はもう最高に幸せ。中でも"Boboti"(ボブティ)っていう、カレーみたいな南アフリカの名物料理を、心から気に入ってしまった。コーラスのメンバーと飲みながら色々な話ができたのが嬉しかった。みんなすごくいい人たち。旅って、一生出会えなかったかもしれない人たちと出会えるチャンスをくれるからスゴイ。最後に僕たちが"How Could Anyone?"という簡単な唄を南アフリカコーラスのみんなに教えて、みんなで唄ったときには涙が出てきてしまった。初めて会った人たちと、唄いながらこんなにも打ち解けてしまえた。あの一瞬、ずっとずっと忘れない。

"How Could Anyone?"

How could anyone ever tell you
You are anything less than beautiful?
How could anyone ever tell you
You are less than whole?

How could anyone fail to notice
That your loving is a miracle
How deeply you're connected to my soul?

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by alexsea | 2001-02-17 02:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
いきなり南アフリカ: 旅の前哨戦…ニューヨークでグルメ
 僕が所属するコーラスのディレクター&指揮者Dennis Colemanが、「希望者だけで南アフリカに行くっていうツアーを作ろうと思ってるんだけど、行く?」と個人的に聞いてきた。南アフリカのいくつかの小さなコーラスグループに会いに行くのが目的。彼らは他のコーラスグループの存在も知らないらしいので、彼ら同士を引き合わせるっていうのも二次目的。Dennisは僕が大の旅行好きだということを知っていたし、彼も美味しいもの大好き人間なので、コーラスでヨーロッパに行ったときには、パリで最高級レストランの一つで一緒に食事したりしてた。でも南アフリカと聞いて驚いた。僕のレーダーから完全に外れていた国だからだ。以前会社の同僚が結婚したときに新婚旅行でアフリカに行ったという話を聞いて、スライドとかも見せてもらったりしていたのだが、そのときには自分では行こうという気は起きなかった。サファリも面白そうだけど、動物園もあまり興味がない方なので、わざわざ見に行くほどのものでもないと考えていたからだ。ところがこの話を聞いてからいろいろと南アフリカについて調べてみて、なんとなく面白そうだということがわかってきた。こういう話でも来ないと、自分では行こうって気にならないしね。というわけで、ツアーの話にオーケーしてしまった。

 ニューヨークからヨハネスバーグまでの直通便があるため、ツアーはニューヨーク集合。僕の大好きな街ニューヨークに行くのに、そこで楽しまないワケにはいかないと、出発を一日早めてニューヨークで一泊する予定を立てる。お目当ては当然レストラン。Zagat Surveyで調べて、最高のレストランの一つとされるDanielに予約を入れた。その次の昼ももしかすると時間があるかもしれないので、一応他のいいレストランの情報もプリントアウトして、いざニューヨークへ向けて出発!

 ニューヨークまでの往復は、マイレージを使ったファーストクラス。実はエコノミーをマイレージで押さえようとしたんだけど、エコノミーは一杯でファーストクラスなら空いているという。マイレージもたくさんあるし、国内線のファーストクラスにもちょっと興味があったので、スパッと使ってしまう。乗ってみての第一印象…「こんなもんなの?」。それまで日本―アメリカ間のビジネスクラスや、アップグレードによるファーストクラスを経験していたもんで、国内線のファーストクラスは予想をはるかに下回ってしまった。まぁニューヨークまで5時間、座席が広めだからゆっくり寝れるってのが唯一の利点かな。食事は確かに少しはいい気がするけど、やっぱり機内食っていう印象は変わらないし。とてもキレイなニューヨークの景色を見ながら、JFK空港には夕方到着。タクシーでダウンタウンまで行って、セントラルパークのすぐ南にあるHelmsley Windsorホテルにチェックイン。ムアッとした暑さと雑踏の匂いが、ニューヨークに来たということを再確認させてくれる。ホテルでちょっと休んだ後、いい服に着替えてから、歩いて約10ブロックのDanielへいざ出発。

 "Daniel"はUpper East Sideにあるとてもアップスケールな雰囲気のレストラン。有名なスター達や金融業界の大物なんかが足しげく通う場所らしい。ドアを開けてみると、明るくてとてもトラディショナルなインテリアが目に飛び込んできて、まるで高級ホテルのロビーに入ったかのような雰囲気。入ってすぐのバーで予約のテーブルが空くのをしばし待つ。高級感ビシバシの場所なんだけど、サービスはとてもフレンドリーでプロフェッショナル。横でカチンコチンになってたカップルをにこやかに誘導する様は、なるほどニューヨーク最高のレストランの一つだということを感じさせてくれる。メインダイニングルームに通されると、そこは映画に出てくる最高級レストランの世界。高価な花が惜しげもなく飾ってあって、ドレーパリーや壁紙もすごくセンスが良く、まさに「さすが」の世界。ただ一つ気になったのが、他の高級レストランに比べてちょっとだけうるさい。普通こういうClassyな場所はみんなヒソヒソ話をしなきゃいけないような雰囲気なんだけど、ここは照明が明るいせいか、みんな普通の音で話してる。大きな部屋にたくさんテーブルも並んでるしで、これだけの人が同時に喋っているとかなりな音量になる。それに加えて、僕のテーブルのウェイターがフランス語訛りの英語でボソボソと喋るので、聞き取りにくいことこの上ない。まぁ不満といったらこのくらいで、この後の料理は全て素晴らしいの一言に尽きた。…ところがどんなものを頼んだのか憶えてない。やっぱり旅行記を書くくらいだったら、ちゃんとメモ取ってないとダメだよね。ワインを味わいながら、アピタイザーの料理を一口一口噛み締めるようにして楽しんでいると、ワインを注ぎ足しに来たウェイターが「レストラン業界の方ですか?」だって(笑)。にこやかに"No"って答えたけどね。とにかく最高の体験だった。荷物になるっていうのに、ここのシェフ/オーナーDaniel Bouludの料理本も買っちゃったし。あまりにも気持ちがよくて、帰り道を歩いてるときに唄いだしたいくらいだった。唄わなかったけど。

 次の日は、前日からニューヨークに来ている連中だけで、Dennisの泊まっているホテルのレストランで朝食。メニューを見てみると日本食コースもあるみたいなので、興味がてらに頼んでみる。他の人たちもどんなものが出てくるか見たかったらしいし。内容はご飯、味噌汁、漬物、鮭の焼き物…あと何があったかな、とにかく普通の日本食。でもこれが予想に反して美味しかった! アメリカのホテルで日本食とかいうから、普通はご飯はベッチョリ、ぬるい味噌汁ってのを覚悟してたんだけど、ここのご飯はそれほど悪くなかった。漬物も美味しかったし、特に鮭の焼き物が最高だった。そんなに食べられるとは思ってなかったんだけど、全部キレイにたいらげることができたもん。値段は約$30と朝食にしては法外な値段だけどね(笑)。

 さてこの後は、空港で待ち合わせる2時までフリー。それまで市内観光をしましょうかってことで、まずは持ってくるのを忘れた僕ご用達の"Cool Water"っていうコロンを買いに、Davidoffの店まで。その真ん前にあるソニーのショールームにちょっと顔を出した後、飛行機の中で読む本を買いにBarnes&Nobleへ。最初は雑誌を買おうと思ってたんだけど、入ってみるとハリーポッターの本が山積みになってる。そういえばこれって大人が読んでも面白いらしいしなぁ、ということで、とりあえず一巻目を買ってみることにする。時間はまだまだあるので、5th Avenueを南下してEmpire State Building方面に向かう。僕はこの5th Avenueが大好き。すごくニューヨークを肌で感じさせてくれる。以前来たときよりももっと豪華でキレイになってるみたい。あっちこっちの店に入りながら、ニューヨークを上から眺めてみようと、Empire State Buildingに入る。…が、とてもとても長い列ができていたのでサクッと諦め、Rockefeller Centerまで北上し、冬にはスケートリンクができる場所にあるレストランでランチ。調べてきた高級レストランでランチをしようかとも思ったんだけど、朝が遅かったしあんまりお腹が空いていなかったので、今回はパスすることにした。時間もあまりなかったしね。僕はシーザーサラダだけを頼む。味はまぁまぁだったけど、屋外だったので気持ちよかったからグー。アイスティーを飲みながら、ゆっくりとニューヨークの雑踏に耳を傾けて街の雰囲気を満喫した後、タクシーで空港に向かった。

 空港にはツアーに参加する人が集まっていた。今回はシアトルだけではなく、Dennisが呼びかけた、ニューヨーク、ロスアンゼルス、サンフランシスコ、カナダのコーラスからも参加者がいる。シアトルからが一番多くて17人、全部で総勢34人の旅。果たしてどんな旅が待ち受けているのやら。
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by alexsea | 2001-02-17 01:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
いきなり南アフリカ (2001)
South African Adventure
いきなり南アフリカ
August 15, 2001 - August 26, 2001


旅の前哨戦…ニューヨークでグルメ
南アフリカの明と暗、ヨハネスバーグ、プレトリア
サファリとリゾート、贅沢なクルーガー国立公園
寒さで凍えるケープタウン
グルメなランチ、ニューヨーク再び


記事の下の"<<"リンクを辿っていくと、時系列で読めます。
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by alexsea | 2001-02-17 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
コーラスと行くヨーロッパツアー: 暑い暑いロンドン
 バスはアムステルダムを離れ、フランスまで一度戻って、そこから電車でドーバー海峡を渡る。この電車、とてつもなく長い。中にバスで入っていくと、各車両間の扉が開け放されているので、まるで永久回廊のよう。なんとなくスタートレックとか、近未来的な映画の一シーンを思い出させるような感じ。バスの中は驚きの声で溢れてたしね。ドーバー海峡横断自体はそんなに時間はかからない。ドーバーに着くと、バスは電車の反対側から出ていく。ドーバーから約一時間ほどでロンドンに着いたと思う。ホテルにチェックインして部屋に入ると…暑い! このホテルは今回の旅行の中で、唯一クーラーが付いていない所だった。しかも外はムッとした暑さ。確かに8月なんだから当たり前なんだけど、今までの日程はとても過ごしやすい日々だったので、この暑さがとてつもないものに思えてしまう。僕たちの部屋はシャワーもなんかヘンだったし。うー、最後の最後でハズレを引いてしまったかと、ちょっとガッカリ。

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こんな長い電車でドーバー海峡を渡る
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ホテルの部屋から見た景色

 そんなガッカリの中、面白かったのが、ホテルに置いてあったアイスクリームの自動販売機。お金を入れ番号を押すと、掃除機の吸い込み口のような「手」がその番号のアイスの場所に行って、掃除機スイッチオン! すごい音でアイスを吸い付けた後は、またシュルシュルと動いて取り出し口の上で掃除機オフ。離れたアイスは取り出し口に落ちてくるという仕掛け。UFOキャッチャー、アイスクリーム版といった感じ。あまりにも面白いので、僕が買うのを見ていた他の人たちもトライしてたみたい(笑)。この日の夜は、ピカデリーサーカス周辺で食事をして、その辺りのバー巡りにMark達と出かけた。食事は最高級って感じじゃなかったけどとても美味しかったし、その後のバー巡りもなかなかオツだった。疲れてた体にビールは最高!(普通はビールは飲まないんだけどね)。

 次の日は朝から半日バス観光ツアー。お決まりの観光スポットを回ったと思うけど、なにせ自分の足で歩いてないもんだからあんまり憶えてない。面白かったのが、ある教会の前(もしかしてウェストミンスター大聖堂?)で記念撮影を行った後、そのままいきなり即興ミニコンサートが始まっちゃったこと。みんなで"We Shall Overcome"という曲を唄っちゃった。最初は僕もビックリして「こんなところで唄っていいのかなぁ」ってオドオドしてたんだけど、通行人の人々も立ち止まって笑顔で見てくれてるし、最後には気持ちよく唄いきってしまった。あー、スッキリした。

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ホテルにあったアイス販売機
(掃除機式)
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教会の前で記念撮影
+即興ミニコンサート

 その後はタワーブリッジなんかを回った後、ウェストミンスター寺院でみんなバスを降りる。このウェストミンスター寺院の真ん前に、今夜のコンサートホールがある。ここからはウェストミンスターはもちろん、ビックベンや国会議事堂が見えて、ロンドンの典型的な一ショットといったところ。コンサートホールに入る前に、貼ってあるチラシを見てビックリ。顔が大きく写っているじゃぁないですか。いきなりのロンドンデビューに恥ずかしいやら恥ずかしいやら。コンサートホールの中をちょっと見た後は夜まで自由時間だったので、Harrod'sという有名なデパートにMarkと一緒にショッピングに行った。ここはかなり高級感溢れるところで、確かドレスコードもあったんじゃないかな。僕は肩にかけるバックパックみたいなのをしてたんだけど、肩にかけたままでは入れなくて、手に持たなきゃいけなかった。売ってるものは日本の伊勢丹や三越と変わらない気がするけど、やっぱり見所は歴史のある建物。年代を感じさせるドッシリとした石造りの建物は、すごく威厳を感じさせた。ここのランチバーでお昼ごはん。すごく美味しかった!

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タワーブリッジ
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ちらしに顔が載っててビックリ(前列右)

 夜のコンサートは相変わらず大盛況。このコンサートの企画した人なのかな、挨拶してたんだけど、それがすごく長かったのが玉にキズ。でも唄い終わった後は、ホール総立ちの拍手喝采。あぁこれがあるから止められない。外に出てみると、ビッグベンが夜空に映えていた。

 ホテルに戻って、フェアウェルディナー。長かった旅も今夜で終わり、次の日にはシアトルに戻ることになる。といっても、半数くらいの人は旅をちょっと伸ばして、ロンドンやその近郊の観光に行ったみたいだけどね。僕のルームメートだったMarkは、ロンドンにもう二日ほどいて、その後友達のいるドイツに行くんだそうな。ディナーはホテルのバンクェットルームで、食事はそれほど美味しくはなかったんだけど、なんせ旅の最後だってことでみんな盛り上がる盛り上がる。最後には"Never, Ever"っていう、コンサートのプログラムに入っていた歌をみんなで唄った。これは「今回りの人と一緒に共有しているこの時を感じられるのは今しかない。こんな一瞬は未来には二度とあり得ない。だから一瞬一瞬を贈り物だと思って大切に生きよう」といった感じの曲で、このフェアウェルディナーにピッタリの曲だった。何人かの人は感極まってたみたい。フルスケジュールですごく疲れたこの旅だけど、来て本当によかった。みんなと感動を共有できて、本当によかった。

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ロンドンのコンサートホール
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お別れディナーは
やっぱり歌で締めくくり

 次の日は約半数の人で、バスに乗ってヒースロー空港に向かう。空港ではもうみんなバラバラ。フライトまでにはまだ時間があったし、今更ショッピングをする気もなかったので、どうしようかなと思っていると、"Caviar Bar"の表示が! 何を隠そう僕は大のキャビア好き。空港内にポンとキャビアバーがあるなんて、泣かせてくれるぜヒースロー。最後に贅沢しちゃってことで、バーに飛び乗ってキャビアとウォッカを注文。キャビアは小さいパンケーキみたいなのと一緒に出てきて、好みによってこれに乗せて食べられる。予想外にこれが美味しかった。ウォッカを二杯飲んで(一杯が結構大きい)いい気持ちになった頃に、搭乗開始。ウォッカのせいでもう幸せになっていたので、すぐに眠りについちゃった。

 精神的にも体力的にもハードだったこの旅、ちょっとだけ贅沢に終わらせたのはすごくよかった。この旅行、印象が強かったので、ずっとずっと憶えてるだろうな。
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by alexsea | 2001-02-16 04:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
コーラスと行くヨーロッパツアー: 混沌と喧騒の街、アムステルダム
 大好きなパリにも別れを告げ、バスに乗ってアムステルダムを目指す。ベルギーに入ったくらいから、窓からの景色の中に風車がちらほら見え始める。「おー、これこれ。やっぱりベルギーとかオランダはこうでなくちゃ」と一人でニコニコ笑いながら、バスは人で溢れるアムステルダムに到着。コーラスの確保したホテルは街の外でかなり離れているらしいというので、僕はウチのコーラスので指揮者Dennisの予約を流用させてもらい、アムステルダムでも最高級ホテルのうちの一つ、Hotel Pulitzerに泊まることになっていた。このPulitzer、確かにとても豪華だった。階段があっちこっちにあって、部屋に行くまでに上ったり下りたりしなきゃいけないんだけど、中庭はキレイだし、部屋もかなり豪華。バスルームにはちゃんとバブルバス用の液体ソープみたいなやつも置いてあったし。

 アムステルダムに着く頃には、ちょっとこの旅に疲れかけていた。やっぱり100人以上もの団体旅行は、気を遣うことが多い。それにアムステルダムの人ごみが追い討ちをかける。とにかくSex、Drug、なんでもアリアリの街で、僕にとっては"too much, too many"な感じ。精神的に疲れてしまった僕は、最低限の観光をする以外、あまり外に出ることはなかった。食事もルームサービスを何度も頼んじゃったし。今から考えてみると、もったいないことをしたなって思うんだけど、でもそのときは結構深刻だった。

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バスから見えた風車群
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4つ星ホテルHotel Pulitzer

 ここでも一人で観光に出てみる。まるで新宿の街のようなアムステルダムは、大道芸をやっている人たちも多い。ホテルからすぐなので、最初はアンネ・フランクの家から見ようかと思ったんだけど、行ってみると長蛇の列! この日は諦めて、また次の日の朝に再チャレンジ。開いてすぐくらいに行ったというのに、もう並んでいる人がいる。でも前日の行列よりはかなり少ないので、仕方なく列の一番最後へ。僕は歴史にも詳しくないし「アンネ・フランクの日記」も読んだことがない。でもこのアンネ・フランクの家は、僕にとってすごくショッキングだった。迫害されて隠れて生きていかなければならなかった彼女。そんな切なさがすごく伝わってきて、涙をこらえるのがやっとだった。今僕たちが生きているこの現代に、彼女が経験したような迫害は本当に消えてなくなったんだろうかと疑問に思いながら、この場所を後にした。

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街にはこんな大道芸もいっぱい
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アンネ・フランクの家にできた長~い行列

 街の中心部は人で溢れかえっているとはいえ、ちょっと外れてみると、ひっそりとした運河沿いのウォーキングを楽しむことができる。運河のわきには、典型的なアムステルダムの建築物が立ち並んでいて、とてもキレイ。やっぱり歴史と伝統を感じさせてくれる風景だった。その中ですごく違和感があったのが、この「マジック・マッシュルーム、4つ買えば5つあげます」の看板。見た瞬間大爆笑しちゃった。ドラッグって、ここまで自由だったんだっけ? もちろん買わなかったのでご安心を(笑)。ゴッホの絵で有名なマヘレのはね橋を渡ったりしながら、集合場所のバス駐車場へと向かう。これから公園でミニコンサートがあるのだ。

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あのーマジック・マッシュルームって…
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ゴッホで有名、マヘレのはね橋

 ミニコンサートのある公園は、いろいろな乗り物の置いてある、いわば遊園地のミニバージョン。親子連れがたくさん来て遊んでた。僕たちも本番までにはちょっと時間があったので、半分くらいの人が乗り物に乗って遊んでたみたい。大の大人がギャーギャーいいながら乗ってる姿はなかなか面白おかしかった。ミニコンサートでは一曲だけ、"Still I Rise"という曲を唄った。これはまだ黒人への差別が激しかった時代に、バスで白人のために席を譲れと運転手に言われたのに、それを拒否したという黒人の女性を讃えて書かれた曲。僕が大好きな歌だった。これを青空の下、大声で唄えるってのは、本当に最高だった。確かにホールじゃないから音響的にはダメダメなんだけど、外で唄うってことがものすごく開放感があったので、超感動モノ。なんだかストレスから何から、全部吹き飛んじゃう感じ。やみつきになりそう。

 公園でのコンサートが終わった後は、有名なコンセルトヘボウ(Concertgeboum)というホールで、フルコンサート。超満員の観客は、僕たちのコンサートをすごく喜んでくれた。有名なコンサートホールで唄えるってのは、またまた気持ちよかった。

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公園でミニコンサート。気持ちよかった!

 次の日はリハーサルをスキップして(笑)、Garyと二人で「地球の歩き方」に載ってた、ザーンセ・スカンスという場所に行ってみる。電車で近くの駅まで乗って行って、そこから15分くらい歩くと、そこはもう絵本の世界。イメージにあった風車がいくつも並んでいて、中にも入れるようになっている。観光客も少なくて、とてものんびりした時間が流れていた。特に人ごみにはうんざりしていた時だったので、こういう静かな時を過ごせるってのは、すごく嬉しかった。風車の中は思ってたよりもハイテクで、本当によくこんなものを考え出したなって感じ。昔の人に脱帽。粉を挽くような風車もあったり、何かの種から油を取るような風車もあったりで、いろいろな用途があることに初めて気づいた。ザーンセ・スカンスの中には土産物屋やチーズ売り場なんかがあって、観光地化されているとはいえ、昔のアムステルダムを見るには一番の場所だった思う。チーズはすごく買いたかったんだけど、食べ切れそうもなかったので、泣く泣く諦めた。

 こんな感じで、喧騒の街アムステルダムでの滞在は、平和に終わっていったのだった。

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ザーンセ・スカンスの最寄り駅
Koog Zaandijk
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はしゃぐ僕

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風車の中はこんな風になってたりする
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チーズも売ってたり

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by alexsea | 2001-02-16 03:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
コーラスと行くヨーロッパツアー: 大好きなパリ、最低の始まり
 寝台車は全然寝心地がよくなかった。誰かが大イビキをかいてて、途中で起きたらもう寝るどころの騒ぎじゃなくて…。やっぱり寝るときには一人じゃないとダメだなぁ。すごい寝不足のまま、電車はパリに到着。花のパリにはもっと豪華に到着したかったなぁ。コンコルドまでとはいかなくても、ミモサ(シャンペン+オレンジジュース)で朝食とかね。夜行列車にそれは望みすぎなのかもしれないけど、僕が大好きな街にこんな惨めな状態で入るのは気がひけたなぁ。でもパリではコンサートはないので、リハーサルもなし。二日間、完全な観光モード。最低の始まりだとしても、この二日間を最高のものにしないわけにはいかない。

 電車を降りてすぐに市内観光のバスに乗り込む。市内観光っていっても、ホテルに行くまでの道をちょっと遠回りして、途中で一回だけ降りて観光できるだけなんだけどね。バスは駅から(どの駅に降りたかすら定かではない)、ノートルダム寺院、カルチェ・ラタン周辺、リュクサンブール公園、アンヴァリッド、エッフェル塔と回り、シャイヨ宮で外に出てエッフェル塔を見ることができた。約15分の写真タイムを終えた後は、凱旋門からシャンゼリゼ大通りを抜けて、オペラ・ガルニエの前を通った後、モンマルトルの近くにあるホテルに到着した。そこで朝食と、部屋が開いていればチェックイン。僕たちの部屋はまだ開いてなかったから、荷物だけ置いて、徒歩で行けるサクレ・クール寺院まで何人かで行った。十年ぶりのサクレ・クール寺院は人で溢れかえっていて、前来たときに行った寺院のてっぺんまで登れなくなってなのにはショックだった。小さくて居心地のよかった村が、十年後に帰ってみると都会になっていたって感じ。でも音楽をプレイしてる人たちもいて、のんびりした雰囲気自体はそのままだったけどね。

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エッフェル塔と、ふざけるDavid
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大好きなサクレ・クール寺院

 その後は一度ホテルまで戻りチェックインした後、Markと一緒にルーブル美術館へと向かう。たくさんの人が並んでたけど、思ってたよりも早く入れたんじゃないかな。美術館の中ではMarkとは別行動、自分のペースで見て回る。ルーブル美術館はとにかく広い! 一つ一つじっくり見て回ったら、丸一日あっても絶対に足りない。興味のあるポイントを事前に押さえてから、早足で見て回った。有名なモナリザはガラスの向こうにあり、黒山の人だかりがしていた。「ふーん、これが本物なんだねぇ。…次行こ、次」ってくらいにしか思わなかった。ここでよかったのは、知っているアートを見て回るっていうよりも、知らなかった絵画で自分の気に入ったものを見つけたとき。なんとなくギャラリーを回ってるみたいな感じかな。いくつか見たこともない絵ですごく気に入ったのがあって、とても楽しめた。またパリに行くときには、ここに二日くらいじっくりかけてもいいかもしれない。オルセー美術館は今回は行けなかったから、これも次回のお楽しみ。

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この絵がひどく気に入ってしまった
こういうの大好きなんだよね
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ガラスで封印されたモナリザ
なんかかわいそう

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ニケ像…だっけ?
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この絵、よく見たことはあったけど
ここにあるとは知らなかった

 さすがにコーラスのみんなも同じようなコースを辿ってるらしくて、美術館の中で何人も出会ってしまった。出てきてから、下の写真のようにバカなことをやるヤツラもいたけどね(笑)。この日はホテルでオススメのシーフードレストラン(名前を忘れちゃった!)に何人かで行って、珍しいフランス風シーフードを楽しんだ。僕が頼んだ魚は、尾頭付きで自分の尾びれを食べてるように丸く調理してあって、そういうのを見たことがなかった人にはかなり奇異に映ったらしい。すごく美味しかったけどね。

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人の目も気にせずに
人間彫像をやるSteve
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…とTony

 さて次の日は、一人でパリの街を見て回る。まずは凱旋門からスタート。以前は外観だけ見て終わりだったので、今回はてっぺんまで上ってみる。シャンゼリゼ大通りが目の前に見えて、すごく気持ちよかった。パリの街は高層ビルがあんまりないみたいで、とても見晴らしがいい。やっぱり街の景観を維持することに力を注いでるのかな。シャンゼリゼは僕の大好きな通り。卒業旅行で来た時には、アエロフロートのオフィスと警察を行ったり来たりして、帰りのチケットを再発行してもらわなきゃいけなかったけど(「今までで一番の旅 ヨーロッパ卒業旅行」参照)、今回はそんなことはないので、パリの雰囲気を思う存分楽しめた。途中のパン屋でフランスパンにハムとチーズを挟んだサンドイッチを買って昼食とした。あ~、パリのサンドイッチって、どうしてこんなに美味しいんだろう。もう最高!

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凱旋門のてっぺんから見た
シャンゼリゼ大通り
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シャンゼリゼにあるパン屋さん
ここのサンドイッチでランチ

 お腹が一杯になった後は、コンコルド広場を通り抜け、橋を渡って、セーヌ河沿いをシテ島に向かって歩く。あまり天気のいい日ではなく、雨もポツポツ落ちてきたりしてたけど、傘を差すほどじゃなかったからよかった。サント・シャペル寺院は初めて行く場所。ステンドグラスが美しい場所だって聞いてたから期待してたんだけど、入った場所はそんなにすごくもなくて、「ふーん、ちょっと期待ハズレかな?」とか思ってた。ところがここには二階があって、階段を上ってビックリ。確かに光の洪水! 思わず驚きの声が出てしまった。とにかく柱と柱の間が全てステンドグラスで埋め尽くされていて、歩くとこの場所全体がキラキラ輝いて見える。このスケールと美しさ、こんなにスゴイのはこの世界広しと言えど、かなり稀だろう。本当に行ってよかった。

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サント・シャペル寺院
ステンドグラスがすごい!!
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とにかく光の洪水

 次はお隣のノートルダム寺院。ここは外装工事中らしく、半分がビニールシートに覆われていてちょっと残念。上まで登ることができるらしいんだけど、それがディズニーランドにも勝るとも劣らないくらいの行列。今回はパスして、内部を見て回る。中も人で溢れてたけどね。卒業旅行で来たときに、ここで涙を流しながら必死に何かを祈っていた少年がいたのを思い出す。あの少年は今幸せに暮らしているんだろうか。ノートルダム寺院を出た後は、その外のベンチで一休みした後、カルチェ・ラタンに向かう。パンテオンは以前も入ったことがあったけど、地下のクリプト(埋葬所)まで入るのは今回が初めて。独特な雰囲気があって、人があんまりいなかったりもして、結構怖かったな。本当にここに埋葬されてるのかな?

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ノートルダム寺院
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パンテオンの地下クリプトに眠る
ルソー(ちょっとおちゃめ)

 クリプトでちょっと寒くなった後は、リュクサンブール公園のキレイな風景で心を暖める。ここは本当に人々の憩いの場という感じで、とてものんびりした時間が流れていた。この後はサン・ジェルマン・デ・プレ教会なんかを見ながら、オルセー美術館の近くまで歩き、それから地下鉄に乗ってホテルに戻った。今回のディナーは、コーラスの何人かで予約しておいた、ミシュランの最高レベル3つ星を持つ、L'Arpègeというレストラン。ここは天才的なシェフAlain Passardという人の持つレストランで、パリでもかなり注目の的らしい。中はとてもモダンな作り。料理はとにかく、スゴかったことしか憶えていない。全てに細心の注意を払ってあって、悪いところが何一つ見当たらない。これが本場のフランス料理なんだっていう、どっしりした自信みたいなものを感じて、圧倒されっぱなしだった。財布はすごく軽くなっちゃったけど(笑)、こういう経験のためにならいくらお金をはたいてもいいと思えちゃうから不思議。またパリに行くときには、こういう店を片っ端から征服していきたい。経済的に破綻するかもしれないけど。こうしてパリ最後の夜は更けていった。

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リュクサンブール公園
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ミシュラン3つ星(最高レベル)
レストラン L'Arpège

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by alexsea | 2001-02-16 02:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
コーラスと行くヨーロッパツアー: いざバルセロナへ
 僕が所属するSeattle Men’s Chorusと、ニューヨークの男声コーラス、合わせて100人以上で、ヨーロッパツアーをやることになった。最初はロシアの方も入ったルートが企画されていたんだけど、最終的にバルセロナ→パリ(コンサートはここではなし)→アムステルダム→ロンドンと回る旅になった。もちろん自由参加の自費参加。ポンと出せるような金額でもないので、参加した大半の人は資金作りに骨を折ったみたい。こんなに大きなツアーには参加したことがなかったので、結構不安だった。この旅行でルームメートになるMark Ellisとは、仲がいいとはいえ、こんなに長く一緒に生活するのは初めてだったので、これも不安の一つ。大体僕は寝るときは一人じゃないとよく眠れない方なのだ。同じ部屋に人がいると、イビキをかくのが怖くて、ほとんど眠れないという状況。はてさて、この旅どうなることやら。

 シアトルからニューヨーク経由で、最初の目的地バルセロナに向かう。スペインという国は「すごく行きたい国」のリストからは外れてたんだけど、昔サントリーのテレビコマーシャルで見たガウディの建造物がずっと心の中にあって、それがこのバルセロナにあると聞いたときには飛び上がって喜んだ。死ぬまでに絶対見ておきたいものの一つだった。

 なぜか「スペインは暑い国」という観念があったんだけど、着いてみると全然暑くない。7月の終わりだというのに、すごく過ごしやすい温度と天気。ウキウキ旅行の始まりである。普通だったら僕の旅行では絶対に泊まらないような高級ホテルにチェックインして、ホテルでウェルカムディナーを食べ、長い一日は終わった。

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ホテルの部屋
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ウチのコーラスの指揮者(右)と
ニューヨークのコーラスの指揮者(左)

 次の日はフルスケジュール。半日バスツアーの後、3時間リハーサル、そして夜の10時からは有名なPalau de la Musicaというホールでのコンサート。リハーサルがあるということが、ただ遊びに来たわけではないということを思い出させる。ホテルの近くの公園で記念撮影をした後、バスツアーの始まり。

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貼り出されるフルスケジュール
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この大人数で記念撮影

 まずはモンジュイックの丘に登りそこからバルセロナの街を一望した後、サグラダ・ファミリア聖堂に行く。ここの前の公園では人々がゲートボールみたいなことをして遊んでたな。サグラダ・ファミリアはとにかく感動の一言。雰囲気からして、生まれてから今まで見てきたどんな建造物とも全然違う。どことなく不気味さを匂わせてるけど、ただの建物に終わらない、何となく有機的な感じも受ける。1882年に着工されたこの聖堂、未だに工事が終わっていない。完成するのは一体いつになるんだろうか。バスツアーは半日ということで、サグラダ・ファミリアの内部には入らずに、この後はゴシック地区のカテドラル、王の広場などを見て回る。カテドラルの内部は荘厳の一言。静かな雰囲気の中、いつまでもそこに居たくなる。バスは最後に、バルセロナの目抜き通りと言われている、ランブラス通りをゆっくりと走った後、ホテルに戻った。

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サグラダ・ファミリア聖堂
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カテドラルの中

 さて、Palau de la Musicaでのリハーサル。着いた時にはみんな開いた口が塞がらなかった。とにかく豪華! シアトルでの僕たちのコンサートホールBenaroya Hallも音響技術の粋を尽くした所でとてもキレイだけど、Palau de la Musicaは芸術的にグンと上。壁からミューズは飛び出そうとしてるわ、見上げてみるとまるでステンドグラスのような天井があるわで、とにかく「こんな場所で歌えるのか!」っていう感動で胸一杯だった。リハーサルと本番との間にはちょっと時間があったので、食事をしにMarkとJoelと3人で出かける。食事をした後、バルセロナの裏通りをぶらついて、パン屋さんでデザート代わりのパンも買って、いい気分。コンサートの本番は、予想を上回る人が来て場内超満員。お客さんの反応もよくて、大成功。最後には総立ちの拍手!初めてのアメリカ以外の観客へのコンサート、こんなに受けがいいとは思わなかった。

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コンサートホールのかわいいチケット売り場
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Palau de la Musica

 さてお勤めを終えた後は、お遊びの時間。次の日はシッチェス(Sitges)というビーチにバス3~4台を使ってみんなで行く。ここはいかにもビーチで有名な場所って感じのところで、ごみごみしてたけど結構楽しかった。水はちょっと冷たかったけど、異国の地での海水浴はなかなかオツなものがある。日焼け止めもちゃんと塗ってたんだけど、さすがアジア人ってことで、みんなよりも早く黒くなって「いいなー」と羨ましがられました(笑)。白人は赤くなっちゃう人が多いんだよね。夜はバルセロナに戻ってきてから、ホテルの人に勧められた"7 Portes"っていう海岸沿いのレストランでディナー。個室に通されて、なんとなく中華レストランを想像してしまうような雰囲気。シーフードがメインのところで、とても美味しかった…と思う。あんまり憶えてないってのは、まあまあだったか、酔いつぶれてたかのどちらかだと思うけど、前者だと思うに一票。

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シッチェスのビーチ
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…沿いにあるジェラート屋さんで

 次の日はMarkと二人で、バルセロナのパワー観光。彼も僕も見たいものは一致していた。ガウディに関するものを全て見たい! ということで、まず始めはカサ・ビセンスの外観を見た後、歩いてグエル公園へ。この公園は絶対にオススメ。ガウディ感覚の公園で、街の風景も一望できる。ガウディ博物館もあったな。

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グエル公園入り口の噴水
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一緒に回ったMark

 ちょっと疲れたので、そこからタクシーに乗ってサグラダ・ファミリアへ。今回は中もちゃんと見てやる!ってことで、上まで登ってみた。塔と塔の間に渡り廊下みたいなのが架かってて、しかもそれが吹きっさらしなもんで、高所恐怖症の僕としてはかなり怖かった。Markは笑ってたけど、まるでYsのダームの塔を連想してしまった(笑)。でもやっぱりすごい建築物っすよ、これは。細かい所まで手抜きがないっていうか、「これでもか!」みたいな意気込みを感じさせられる場所。ずっと心の奥にあった場所だけあって、感無量だった。上から見て工事中のところがたくさんあったけど、完成されたらどんなことになるんだろうか。

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聖堂の中の螺旋階段
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僕たちはこの真向かいの
ちょうど同じような所にいる

 サグラダ・ファミリアの近くで昼食をとった後、歩いてカサ・ミラへ。ここはアパートみたいなところの上に博物館があって、そこから屋上に出られるようになってる。屋上に出ると、そこはまたまたガウディの世界。煙突なんかが、全て生き物みたい。こういうデザインを考え出すガウディってば、やっぱりどっかイッちゃったところがあったに違いない、とか思いながら、屋上でのんびりしてみる。

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カサ・ミラの屋上
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建物の一階にあった、
ガウディ版王様とお姫様?

 この後は、ドラゴンの鱗のような外観で有名なカサ・バトリョを見たりして、サン・ジュセップ市場までランブラス通りを南下して、そこで次の日の夜行列車用のチーズやなんかを買い込んだりした。この日の夕食は、またホテルで教わった、カタルーニャ広場の近くにある、"4 Cats(のスペイン語版…本当の名前忘れちゃった)"。ここは7 Portesよりももっと若者向けなオシャレな感じのレストラン。雰囲気といい食べ物といい、こっちの方が前の晩よりも断然ベター。ちょっとドイツ的な雰囲気も受けたのはなぜだろう。何を食べたかメモしてくるんだったなぁ。ただすごく美味しかったってことしか憶えてないや。

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カサ・バトリョ
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市場の中のチーズ屋さん

 次の日はいよいよバルセロナを離れてパリに夜行列車で行く日。雨の中バスはバルセロナを離れ、途中ダリ美術館で有名なフィゲレス(Figueres)で昼食をとる。残念ながら、ダリ美術館は長蛇の列で中に入ることができなかったので、仕方なく近くのミュージアム・ショップでお土産を買ってた。この後バスはスペイン国境を越え、崖だらけの道をフランスに入っていくんだけど、かなり途中で時間を食ってしまったらしく、電車の出発の時間までそんなに間がない。出発5分前くらいに駅について、大きな荷物を抱えながら、長い階段を上ったり下りたり…。100人以上がなんとか電車に乗り込むと、約3分後にはパリへ向けて発車していた。みんな汗ダクダクかきながらゼーハーいってた。とてもとてもグラマラスな出発とは言えないよね。部屋に入った後、みんなで持ち寄った食べ物で夕食として、いつものごとく浅い浅い眠りについた。

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バスは崖ぎりぎりの所を走る
その度に社内に響き渡る悲鳴
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やっと乗り込んだ電車で食事
クラッカーとスモークド貝かなんか

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by alexsea | 2001-02-16 01:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)