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From Seattle, WA, USA
by Alex
プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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イタリア2009: さらばイタリア! (Day 15)
 朝6:30の飛行機に乗るために、朝3時にチェックアウトしてタクシーで空港へ向かう。空港では国際線のターミナルがまだ閉まっているらしく、違うターミナルで降ろされる。雨が降ってたんだけど、そうこうしているうちに雷雨になって、雷の音がかなり頻繁に聞こえる。飛行機が離陸できるかどうか心配だったんだけど、その時間までには落ち着いたみたいだったのでよかった。

 アムステルダムまで2時間、シアトルまでは約10時間。なんとシアトル→アムステルダム便で一緒だったフライト・アテンダントも一緒だった。でも彼は今回はファーストクラス担当らしい。でも僕たちにはこっそりと離陸前のスパークリングワインを持ってきてくれたけどね。本当に感謝!

 シアトルにはお昼過ぎに到着。イタリアが暖かすぎるくらいだったので、シアトルの冷たい空気が新鮮に感じた。あー、もう体がバキバキ。本当は最後にチンクェ・テッレでリラックスするために南から北への旅を考えてたんだけど、寒くなる季節のことを考えて予定を逆に変更したんだ。今度こういう長い旅を計画するときには、最後にリゾートっぽいリラックス期間を設けなきゃダメかも。まぁそれにしてもよく歩いて、よく見て、よく食べた。天候にも恵まれたし、満点に近い旅だったんじゃないかと思う。今度イタリアに行くときには南部をまわってみたいし、また小さな町も訪れたいな。

 でも一番印象に残ってるのは食べ物のことだったりする。イタリア料理、恐るべし!(笑)
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by alexsea | 2009-11-08 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
イタリア2009: ナポリ / ポンペイ (Day 14)
 さて、イタリア滞在最後の一日。今日はローマから日帰りでポンペイに行く予定。昨日とはうってかわってとても気持ちのいい晴天! テルミニ駅で朝食のパンとコーヒーを買い込み、7:19発の電車に乗って、ナポリに9:30着。ナポリを通るからにはピザを食べなきゃ!ということで、この町で老舗ナンバーワンのDa Micheleというピッツェリアに行くことにする。

 ナポリの町は、ローマに輪をかけて雑多でごちゃごちゃしている感がある。裏道に入ると、建物の上の方の窓には、住人の洗濯物がヒラヒラと舞ってるし。ずっと昔のイタリアって、みんなこんな感じだったのかなって思った。

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ナポリの町並み

 開店が10:30だったらしくちょっと待たなきゃいけなかったけど、最初の客として入店。ここでは二種類のピザしか出さない。マリナーラとマルゲリータ。どちらも頼んで半分こして食べることにする。最初に気がついたのが、トマトソース。普段よく食べる酸味ばかりが強いトマトソースと違って、これは酸味と甘味がバランスしていて、すっきりと澄んでいる。それにこのピザ生地が、なんでこんなに美味しいの?って叫びたくなるくらい美味しい。香ばしくて、ちゃんと主張のある味をしていて、もちもちしていて、それがこのトマトソースとピッタリ。シンプルさの勝利って感じだけど、一つひとつの素材がいいから、全体として素晴らしいものに仕上がるんだろう。かなり大きなピザだったんだけど、全部残さず食べてしまった。

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マリナーラとマルゲリーアを半分ずつ。我が人生最高のピザ!!!

 大満足のピザの後は、ヴェスーヴィオ周遊鉄道に乗りこんで約30分、ポンペイへと向かう。電車の窓から見えた、青空に向かってそびえるヴェスーヴィオ火山が、雄大でとてもキレイだった。

 チケットを買った後、インフォメーションで地図と解説書をもらい、いよいよ遺跡へと。いやー、広いとは聞いてはいたけど、まさかこんなに広いとは。全部見てまわろうとしたら一日じゃ終わらないよ、これ。見学スポットもたくさんあって、この遺跡に関しての予習を怠ったことが悔やまれた。一応地図の裏側に、2時間、4時間、6時間のモデルコースが書いてあるんだけどね。途中でちょっと遺跡に座って、そのモデルコースのスポットと、ガイドブックに載ってるスポットを合わせて、地図にマーキングしておいた。ガイドをつけるってこともできたんだけど、今回はなんとなく自分の足で見たい気がしたのでパス。またここを訪れることができたら、そのときにはガイドを雇ってもいいかな。

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アーチの向こうに見えるのがヴェスーヴィオ火山

 近場からいろいろと見てまわったんだけど、修復作業中で入れない場所もあってガッカリ。中でもヴェッティの家やスタビアーネ浴場は、ガイドブックにも載っている有名な場所で、その二つに入れなかったのは残念この上なかった。スタビアーネ浴場の前で、「えー?? ここも入れないの?」って大声でガッカリしてたら、アメリカ人らしき兄ちゃんが「もう一つ浴場があるけど行ってみた? ジュピター神殿の裏にあるよ」と教えてくれる。ここはノーマークだったので教えてもらって助かった。いい人だー。

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遺跡は壮大

 それにしてもすごい場所だ。大きな道にはいつも水が流されていて、町全体を清潔に保っていたらしい。歩行者が濡れずにすむように、ところどころには橋の役目をする石が点々と地面から伸びている。かなりの文化レベルを持った町だったんだろう。一瞬にして滅びてしまうなんて、誰が考えたことだろう。もしかすると僕たちのこの世界だって、戦争や汚染、隕石の落下や、太陽フレアの爆発なんかで、一瞬にして消えてしまえるものなのかもしれない。

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こういう道にはいつも水が流れていた

 印象に残っているのが、ポンペイ時代のパン屋らしき場所。石臼やかまどは1900年の年代を全然感じさせなくて、今でも使えるんじゃないかって気にさせてくれる。あとはやっぱり娼婦の館かな。石造りのベッドの部屋がいくつもあって、廊下の壁には様々な体位が描かれている。「世界で一番古い職業」って言われるのもわかるかも。

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パン屋のかまどと石臼

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娼婦の館の壁画

 ポンペイ遺跡を発掘した当時、研究者たちが灰の中に空洞があるのを発見した。これは灼熱の火山灰に埋もれて亡くなった人々の体が朽ちてできたもの。そこに石膏を流し込むと、遺体の骨や灰の入った当時の人型の出来上がり。いくつもこの人型が保存してあるんだけど、どれからも悲鳴が聞こえてきそうなくらいリアルだった。一瞬で死ぬことができたのか、苦しみながら死んでいったのか…。

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ポンペイで亡くなった人の人型

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まるで悲鳴が聞こえるよう…

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死んだのは人間だけじゃない

 公衆浴場は、当時の人々にとっては欠かせないものだったらしい。安価でよく使われていたとのこと。みんな午後の早い時間に浴場にでかけたんだそうな。一種の社交場的感覚でもあったのかな。冷たい部屋・暖かい部屋・暑い部屋と温度によって分かれた部屋があるなんて、まるで今の温泉リゾートと一緒だなって思った。

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公衆浴場

 結局遺跡自体の滞在は約3時間。これだけでもかなり疲れたので、もっとたくさん見ようとするとハードな旅になるだろう。遺跡内の売店で喉を潤してから、ナポリ行きの周遊鉄道に乗り込む。ローマ行きの電車が15~20分遅れたけど、ローマには7時前に帰り着くことができた。

 さて今夜はいよいよイタリア最後のディナー。予約トラブルのあったIl Pagliaccioに8時。ここはかなり新しめのレストランだけど、ミシュランでも2つ星を取ったし、芸能人なんかもよく行くような場所らしい。レストランに入ると、ホストらしき男性が予約トラブルのことを謝ってきた。なんでも、僕が予約メールを送った後に予約確認のメールを彼が返信したらしいんだけど、メーラーからエラーが出たらしい。再度送ってもエラーが出るだけだし、僕からは何も連絡がないしで、キャンセルするしかなかったんだって。僕の方には、そういえば同じ文面が二度届いていた。別に僕に返信を求めるようなことは書いてなかったから、気に留めてなかったんだけど。…でもさー、「もし届いているのなら返信をください」って付け足してまた送るとかさー、アメリカの電話番号を書いてあるんだから電話してみるとかさー、キャンセル以外に色々と方法があったんじゃないの? ってツッコミを入れても仕方がないので、結局はここで食事することができたわけだし、結果オーライということで向こうにもお礼を言っておいた。

 ここでもシェフのお任せコースを食べることに。昨日のレストランと同じように、切れのある澄んだ味でかなり興奮。La Pergolaに比べると、もうちょっと一ひねりしてある料理が多かったかな。それに昨日のはフランス料理だって言っても納得したかもしれないけど、ここのレストランのはイタリア料理っていうのを前面に押し出している気がする。どっちも素晴らしかったけど、個人的にはこっちのレストランの料理の方が好みかもしれない。スープではかなり感動させてくれたしね。店の中もいい雰囲気で、ゆっくりとこのイタリア旅行を振り返ってみることができた。イタリア最後のディナーの場所としては完璧だった。

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by alexsea | 2009-11-07 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
イタリア2009: ローマ 2日目 (Day 13)
 朝早く起きて朝食を済ませた後、フォロ・ロマーノに通じる道を歩いていく。空は厚い雲に覆われている。ミケランジェロ作のモーゼ像があるサン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会が途中にあるので、そこにも寄ることにする。ここには卒業旅行のときに来たらしいけど全然覚えてない。ホテルのチェックインのときにも、お姉さんがしきりにここを薦めてたっけ。長い階段を上って教会に入ったのはいいけど、奥の方でミサをやってるらしかったので、モーゼ像を探すことができずに引き返してしまった。ま、今回は縁がなかったということで。

 フォロ・ロマーノに着いたのは開場の9時ちょっと前。チケットを買って中に入ると……雨が降ってきた。ここでもRick Stevesの音声ガイドを使おうと思ってたんだけど、どんどん激しくなる雨の中では結構キツイ。じっくりと見る余裕なんてなくて、ざっと一通りまわっただけで、ティトゥス帝の凱旋門からコロッセオ側に抜けることにする。

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雨の中のフォロ・ロマーノ

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コロッセオに抜ける道

 まだ朝早かったのでコロッセオにはそんなにたくさんの人はいなかった。それでもチケットを買うための行列は少しできてたけどね。コロッセオはフォロ・ロマーノとの共通チケットなので、チケットを買うラインには並ばずにゲートを通り抜ける。ここに来るのも三度目だけど、雨が降ったのは初めて。フォロ・ロマーノと違い、コロッセオに降る雨はなぜか情緒を感じさせたな。完成から約2000年後の現在、雨が降るなか岩肌をむき出しにした遺跡になってるっていうのが、なんとなくわび・さびを思わせるものがあって物悲しい感じがして…。

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雨のコロッセオには情緒を感じさせられた

 本来ならばこの後『真実の口』まで歩いていこうと予定してたんだけど、この雨のなかじゃとてもじゃないけど楽しい散歩にはならない。観光の疲れも出てきてるってことで、思い切ってカットしてしまうことにした。次はヴァティカン美術館を2時に予約してあるから、その前にランチを食べなければいけない。サン・ピエトロ大聖堂は、ヴァティカン美術館を見た後にしようと思ってたんだけど(セキュリティの列に並ばないで済むので)、もしランチまでにまだ時間があるんだったら見ちゃってもいいかな。ということで、地下鉄を使ってヴァティカン市国の方に向かうことにする。

 地下鉄でテルミニ駅まで行って、そこからヴァティカンの方に行く別の線に乗り換えようと思ったんだけど、すごい人の群れに行く手を阻まれてしまう。列車故障か何かで、電車がかなり遅れているらしい。ホームで電車を待っていても、人が多すぎて身動きが取れない状態だし、いつ次の便が来るのか不明だってのも頭にくる。しょうがないので、地下鉄を諦めて地上からタクシーに乗ることにした。ところがやっぱり考えることはみんな同じなのか、それとも雨が降っているからなのか。タクシー乗り場の前には長蛇の列! まあ地下鉄のように身動きが取れないわけじゃないだけマシか。結局20分以上待ってタクシーに乗り込み、ヴァティカン市国に向かった。

 ヴァティカンに着いたのはいいけど、ここでもサン・ピエトロ大聖堂には長~い列ができてる。こんな長い列はディズニーランドでも見たことない!サン・ピエトロに向かう列がウネウネと何重にも折り曲がってる。列の最後に並んだけど、結局10分くらいでギブアップ。こんなんじゃ中に入るのに2時間はかかるってば。仕方がない。レストランが開く12時までカフェで時間つぶししますか。

 カフェでエスプレッソを飲んだりした後、予定していたレストランHostaria dei Bastioniに向かう。これはヴァティカン美術館の入口まで徒歩5分の場所。半地下になっているレストランの内部は、いかにも大衆食堂といった感じ。メニューから野菜スープとBastioni風パスタを注文した。野菜スープはいわゆるミネストローネみたいな感じで、ホッと心休まる味。雨の中を歩いていて体がちょっと冷えてた感じだから、このスープには本当に救われる感じがした。

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野菜スープで体が温まった

 Bastioni風パスタは、フェットゥチーニのようなパスタにオレンジを使ったソースがかけてある。パスタはシコシコで申し分のない美味しさだし、このソースがオレンジのいい香りがしてまた絶品! かといって甘いソースじゃないんだよね。確かに甘さのヒントはあるんだけど、それが前面には出ないようになってる。一体何がベースのソースなんだろう。あまりにも美味しかったので、吸い込むように食べてしまった。

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Bastioni風パスタはオレンジの風味で最高!

 そういえば、ネットでこのレストランのことを調べたときに、「観光スポットにあるからマズイかと思いきやクオリティにビックリ!」とかいう書き込みをたくさん見つけたんだった。美味しいレストランはたくさんあるけど、観光スポットど真ん中にあるレストランで、こんなにいいコストパフォーマンスを持っているところを見つけると本当に嬉しくなってしまう。

 さて、いよいよヴァティカン美術館に入る。ヴァティカン市国が提供するガイドツアーを2時に予約してある。ツアーグループは20人くらいだったかな。全員にワイヤレス・ヘッドフォンを貸してくれて、これでガイドの話を聞くことになる。ちなみに僕たちのガイド、『ジェシカおばさんの事件簿』のジェシカ・フレッチャーにそっくりで笑ってしまった。

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我がガイド、ジェシカおばさん

 ヴァティカン美術館は卒業旅行のとき(20年前!)に見たらしいんだけど、全然覚えてない! 今回はガイド付きだってことで、目玉作品を効率よく見てまわることができたからよかったな。中でも印象に残っているのが、地図のギャラリーの豪華な天井と、ラファエッロの間の『アテネの学堂』かな。システィーナ礼拝堂は言わずもがな。特に映画『天使と悪魔』を観た後だったから、感動はなおさらだった(映画の撮影はヴァティカンでは行われなかったんだけど)。

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『ラオコーン』

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地図のギャラリーの天井

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『アテネの学堂』

 約2時間のツアーの後は、システィーナ礼拝堂の中の違う出口から出て、サン・ピエトロ大聖堂に向かう。でも途中で道を間違えたのか、なぜかクリプト(納骨堂)に入ってしまって、前の法王の墓のまわりで祈ってる人たちを横目で見ながら通り過ぎたりした。その後やっとのことで地上に出て、サン・ピエトロ大聖堂に入る。

 ここではミケランジェロの『ピエタ』が有名。この作品、1972年に精神病を患った男に鉄鎚で叩かれ、大ダメージを被ったらしい。修復作業の後は、防弾ガラスを通してでしか見ることができなくなったとのこと。大理石の中に流れるような曲線を生み出したこの作品、やっぱりすごいと思った。触ったら柔らかそうなんだもの。

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『ピエタ』

 しっかしこの大聖堂は本当に豪華絢爛。すごい金がかかってると思う。アッシジの聖フランチェスコの目指した清貧からは、とてつもなくかけ離れた世界だなって思った。でもヴァティカンは政治と宗教が結びついた最たるもの。政治として人を強制的に「動かす」には、それなりのパワーが必要だったんだろう。僕は信仰心自体は美しいものだと思うし、人間の存在を超える「何か」はあると思う。でも組織された宗教は、「私が正しくてお前は間違っている」みたいに、人に考えを強制させるところがあるので僕は大嫌いだ。一生関わりたくない。

 外に出ると、雨もいつの間にか止んで日が暮れてきている。歩き回って疲れていたので、迷うことなくタクシーを使ってホテルまで戻ることにした。ホテルではディナーの時間まで小休止。

 ちゃんとした服に着替えてタクシーに乗り込む。行き先はローマの外れの丘の上に建つホテル、ローマ・キャバリエリ。この中にあるローマで唯一のミシュラン3つ星レストランLa Pergolaに午後7:30に予約してある。さすが最高級ホテルの一つだけあって建物は豪華絢爛! そのトップフロアにあるレストランなので、景色もキレイだろう。

 せっかくだから、シェフのおすすめコースを注文。どれもこれも澄んだ味わいで、素材の良さが前面に押し出されていて、文句のつけどころのない味だった。美味しいワインと美味しい食事でとても幸せになれた。窓際のテーブルだったので、ローマの夜景が一望できて素晴らしかったし。こんなにスゴイ体験だったんだけど、どうも「これは!」というような感動があまりなかった気がする。全ての料理がオリジナリティに溢れていて、とてつもなく美味しいものばかりだったのになぁ。高望みしすぎなのかな? シアトルのLampreiaで食べた子牛肉にチーズのソースをかけたもの、ニューヨークのper seで食べたMo’iという魚のコース、パリのAlain Ducasseで食べたシーフードとトリュフのアペタイザー。どれもテーブルの上で踊りだしたくなるくらい美味しい料理だったんだけど…。でもこればっかりは個人の感性の問題だから、宝くじみたいなものなのかもしれないね。結果としては、このレストランに来ることができて本当によかったと思った。

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by alexsea | 2009-11-06 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
イタリア2009: ローマ 1日目 (Day 12)
 今日はいよいよ一週間近く乗っていた車を返して、トスカーナにさよならをする日。いやはや、本当に今回のドライブ旅行は楽しかった。車だと、電車やバスの時間を気にすることがないからすごく自由。好きなところで止まって写真を撮れるしね。それにしても今回はGPSに大感謝だった。はっきりいって、このナビゲーションシステムを持ってこなかったら疲労度100倍だったと思う。あぁ、文明の利器よのう。

 宿の前のカフェで、ペイストリーとエスプレッソで朝食を済ませた後は、後ろ髪を引かれながらコルトーナを発ち、約40分のドライブのあとペルージャに到着。レンタカーを返却して、昼ごはん(僕はサラミの入ったサンドイッチみたいなものだったかな)を買い、ローマ行きの電車に乗り込む。ペルージャからローマまでは特急列車のようなものは直通では走っていないらしく、ローマまで3時間弱かかったけど、電車の窓から他の丘上都市が見えたりして退屈はしなかった。アッシジの駅で、僧服を着た若者とその母親らしき人が乗り込んできたのが印象的だった。その若者はずっとラップトップをいじってた。なんだか僧侶とラップトップって、考えてみると不思議な組み合わせだよなって思った。

 ローマには午後2時過ぎに到着。大きな都市独特の、あのピリピリとしたエネルギーを感じる。駅から10分くらいのHotel Raffaelloまで歩いていってチェックイン。同時に、ローマで行く二つのレストランの予約再確認もしてもらうことにする。

 顔を洗ったり荷物の整理をしたりした後、いざ観光に出かけようとロビーに下りると、予約再確認でトラブルがあったと言われる。翌日行く予定のレストランLa Pergolaは予約OKだったけど、翌々日のIl Pagliaccioに予約が入っていないと言われたらしい。えー?? E-Mailでちゃんと予約して、確認のメールももらったのに! 今から予約しようにもその日は一杯だと言われたらしい。そんなのってないよー! とりあえず、これはこのホテルの責任ではないので、フロントのお姉さんにはお礼を言ってチップを渡した。幸い今日観光するルートからそのレストランはさほど遠くないので、途中で寄って事情を聞いてみることにしよう。

 ローマの町は僕にとってこれが3度目。最初は大学の卒業旅行の時でもうほとんど忘れてるし、2度目に母を連れてきたときはスペイン階段近くに泊まったので環境が全然違う。今回のホテルは駅の近く。ここからまずパンテオンまで歩いて行くことにする。これはパンテオンあたりからスペイン階段までの道が暗くなってからが楽しいってRick Stevesのガイドブックに書いてあったので、事前にちゃんと予定してたことなんだけどね。

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ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂

 ローマの景色の代表ともいえるヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂を横目に見ながら、パンテオンまで歩く歩く。パンテオンは紀元前に「全ての(パン)神々(テオン)」に捧げるべく造られた場所なんだけど、今はイタリアの最初の統一者、エマヌエーレ2世の墓や、ラファエッロの墓がある場所として知られている(映画『天使と悪魔』を観た後ではまた格別!)。丸天井の一番上の穴が開いているような場所はガラスか何かで塞がれているんだろうなと以前は思ってたんだけど、塞がれていないということを聞いてビックリ。今回は雨が降ったときの排水がどうなっているかをじっくり調べた。いくつかの床板に穴が開いていて、そこから排水できるようになってるんだよね。うまく作ってある。

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パンテオンのスケールのデカさは本当にスゴイ

 パンテオン前は観光客の群れでごった返してた。その一角にとてもモダンな感じの光るソファとかがあるカフェがあったので、そこに入ってまたまた一杯飲むことにする。夕方のカクテル、やっぱりいいよねー。ここでもちゃんと美味しいおつまみがついてきた。パンテオンの真ん前ということもあって、かなり高いだろうと予想してたんだけど、他の場所よりはほんのちょっとだけ割高なくらいでホッとした。なにより美味しいお酒を飲みながら観光名所のピープル・ウォッチングができるというこの贅沢は、少しの割高では安いくらいかもしれない。

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パンテオン前のきらびやかなバー

 日が傾いてちょっと空が暗くなってきた頃に再び観光を開始。カンポ・デ・フィオーリ広場からファルネーゼ広場に抜ける道を歩いていく。ファルネーゼ宮はフランス大使館になってるんだけど、見上げると大舞踏室のような場所に描かれているフレスコ画が外からでも見える。なぜかこれが非現実的な景色に思えて、しばし見入ってしまった。予約しておけば見学できるらしいので、今度ローマに行く機会があればぜひ見てみたい場所だ。

 翌々日行く予定だったレストランIl Pagliaccioは、ここから徒歩5分ほどのはず。やっとのことで見つけてみると、まだ開店はしていないようだ。呼び鈴を鳴らすとコックコートを着た女性が出てきた。予約のトラブルのことを話すと、にこやかに中に通してくれて予約帳を調べてくれた。やっぱり彼女が調べても予約が入っていないらしい。でもラッキーなことに一つテーブルが空いているらしいので、そこに予約を入れてくれた。ホテルの人は新しい予約はできなかったって言ったんだけど、キャンセルでもあったのかもしれないな。本当によかった! ここのレストランは絶対に来てみたかったんだ。

 レストランを出る頃には空は真っ暗。ナヴォーナ広場の西のジェラート屋Gelateria Del Teatroで一時停止。事前に口コミサイトを調べたら、ここがローマで一番のジェラテリアだという評判だったんだよね。外は肌寒いのでそんなにジェラートを買ってる人もいなかったけど、僕はコーヒーのジェラートを注文。本当に美味しかった!

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コーヒーのジェラート!

 ナヴォーナ広場の噴水を見て、パンテオンのロトンダ広場に戻った後は、コロンナ広場経由でトレヴィの泉へ。最初にローマに来たときにはトレヴィの泉は工事中だったし、二度目に来たときには朝早い時間だったので人が全然いなかったので、こんなに人で溢れかえっているのは僕にとっては初めて! ライトアップされるとすごく豪華なトレヴィの泉。なるほど、夜のローマ散策っていいもんだなぁ。トレヴィの泉の後はスペイン階段までゆっくり歩いて、そこから地下鉄でテルミニ駅まで戻る。外は結構寒かったんだけど、地下鉄の中は蒸し暑くて死にそうになっちゃったよ。

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ナヴォーナ広場

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トレヴィの泉

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スペイン階段

 ホテルでちょっとゆっくりした後は、ディナーを食べに8時に予約しておいたレストランTrattoria Montiへと向かう。ここはホテルから徒歩10分程度。ミシュランで星こそついていないものの「安くて美味しいレストラン」マークがついている場所で、ネットの口コミサイトで見てもかなり人気のあるところだった。

 まずはラディッキオ(チコリー)のフランにアシアゴ・チーズのソースがかかったもの。ラディッキオの風味が濃厚なアシアゴ・チーズの味に加わって、最高のアペタイザー。よくこんな組み合わせを思いつくもんだ。

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ラディッキオのフランは、なんとなく大人の味

 次はトルテッロとトマトソース。トルテッロとは大きなラヴィオリのようなもので、中に卵が入ってる。ナイフで切ると、中から半熟状態の黄身が流れ出てきた。卵黄+パスタ+軽い風味のトマトソース。これはかなり黄金の組み合わせだ。この料理は、このレストランをネットで調べていたときに他の人が絶賛していたもので、ここのレストランの代表料理の一つらしい。なるほど、それも頷ける味だな。こういうシンプルな味の足し算でスッキリと仕上がってる料理は僕は大好きだ。

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スッキリとしていてキレイな味わいのトルテッロ

 メインコースはウサギ肉で詰め物を巻いたもの。この日のスペシャルの一つだった。すごく美味しいんだけど、詰め物のせいなのか、個人的にはちょっとだけ重たい気がした。それでも残さず食べられたけどね。

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ウサギ肉のメインコースはちょっと重たかった

 デザートは、ヘーゼルナッツのアイスクリームに二種類のソースがかかったもの。これは最高の締めくくり。ミシュランが評価しているだけあって、ここのコストパフォーマンスは抜群だった。最初から最後まで店はずっと満杯で、予約していなかった人たちは1時間以上待たされているみたいだった。このレストランは本当にオススメ。予約をお忘れなく!

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ヘーゼルナッツのアイスクリーム

 こうしてローマの最初の夜は更けていった。
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by alexsea | 2009-11-05 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
イタリア2009: コルトーナ (Day 11)
 いよいよシエナを離れ、映画『トスカーナの休日(Under The Tuscan Sun)』で有名なコルトーナ(Cortona)に向かう。まっすぐに行くと高速道路に乗るから面白くないので、途中AscianoとSan Giovanni d'Assoという町を経由することにする。このルートは「ラウレンティーナ道路」と呼ばれていて、シエナに来るときにも一部通ったけど、景観の素晴らしい道として知られている。今日はあいにくの曇り空。それでもトスカーナの雄大さは十分に楽しめたけどね。

 シエナを出てから約1時間半ちょっとでコルトーナ到着。今日泊まるホテルのRugapiana Vacanze B&Bに行ってみると、チェックインは午後からだからまた後で来てくれと言われる。荷物とかはまだ車に載せてあったんでラッキーだった。ポツポツと降ってきた雨の中、コルトーナの散策に出かけることにする。

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天気のせいか、なんとなくどんよりとした町並み

 オフシーズンで、しかも今日は天気が良くないせいか、人通りがまばらでなんとなく寂しい感じがする。でもメイン・スクエアのリプッブリカ広場に着いたとたん、『トスカーナの休日』で観た風景が目の前に広がる。クリスマスに聖歌隊が歌っていた市庁舎前の階段。尼僧たちがケーキを食べていた劇場横の椅子。主人公が覗きこんでいた不動産屋の店先…。映画のシーンでこんなに興奮できるなんて、結構僕もミーハーだなぁ(「ミーハー」ってもしかして死語??)。

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コルトーナのメイン・スクエア

 しばし写真やビデオを撮りまくった後は、ドゥオーモの外観を見て(ミサ中だったみたいなんで)、すぐその前の教区博物館に入る。ここにはフラ・アンジェリコの『受胎告知』があって、これを見るためにコルトーナを訪れる人もいるんだそうな。人もまばらの博物館には、素晴らしい美術品の数々や昔の司教が着たローブなんかが展示してあって、思いのほか楽しめた。お次はエトルリア博物館。これはエトルリアの歴史と遺跡から出た品々を展示してある場所で、近年リニューアルされたのか、とてもモダンな感じの博物館だった。

 さて、お昼時なので、調べておいたレストランRistorante Dolce Mariaに行ってみると…閉まってる?! げーん、またですか。やっぱりオフシーズンは休みが多くなるのかなぁ。仕方がないので、ガイドブックで良さそうなところを探してそこに飛び込む。Trattoria La Grottaというレストラン。僕らが最初の客だったみたいなんだけど、店のご主人はとてもにこやかに迎え入れてくれた。

 僕が頼んだのは、まだ飽きないの?って言われてもしょうがない感じのトリュフのパスタ。でもねー、これが美味しかったんだ! トリュフを使ったパスタではここが一番美味しかったかもしれない。薄く削ったフレッシュな黒トリュフの他に、ちょっとだけトリュフオイルも使ってるんじゃないかな。今までのトリュフ料理の中で一番匂いが強かったもの。でもそれがパスタのシンプルな塩味と調和して、身震いしたくなるほどの美味しさ。あー、このトリュフの蠱惑的な香り! 猫がマタタビに恍惚になるときって、こんな感じなのかもしれないな。

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トリュフのパスタは美味しかった!

 ランチでは普通デザートは頼まない方なんだけど、美味しそうなものがあったんで頼まずにはいられなかった。コーヒーのジェラートをバニラのジェラートで包んで、それをエスプレッソの中に入れたもの。この甘苦いデザートは歩き回って疲れた体には最適だった! 予定してなかったレストランなんだけど、素晴らしい大ヒットだった。

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このデザートも最高!

 さて、車から荷物を引っ張り出してきて、宿にチェックイン。この部屋の窓は高い位置についていて、単なる換気口の役割しかしていないみたいで暗めの部屋だったけど、それを補うようにベッドや調度品が洒落たものばかりだったので、結構満足かもしれない。顔を洗ったりしてリフレッシュした後は、再びコルトーナの町へと繰り出す。

 目指すはコルトーナの一番高い場所にあるサンタ・マルゲリータ教会。ここはコルトーナ市民のヒロインらしい、聖マルゲリータの遺体が置いてある場所。…でもここに行くまでが大変だった! すごく急な坂道を15分くらいずっと上らなきゃいけない。周りの町並みや景色はキレイなんだけど、ずっとこの旅行中ムチ打ってきたこの体にはかなりツラかった。でも一番上からはコルトーナの町を含めたトスカーナの景観が見えて、とても気持ちがよかった。

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コルトーナの裏道

 メイン・スクエアに戻ってきてからは、ホテルと同じメイン・ストリートにあるバーに入り、マティーニを注文。イタリアのバーではコペルト(席代)を払う場所が多く、そのほとんどでかなり気の利いたおつまみを出してくれる。ここでも例外なく美味しいおつまみを出してくれた。でもこの時点で4時半。7時にはレストランを予約してあるので、お腹がいっぱいにならないように気をつけなきゃ。あー、でも疲れた体にはジンが染み渡る感じで、最高に美味しいマティーニだった。五臓六腑に染み渡るって、こういうのを言うんだね。

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やっぱり疲れた体にはマティーニ

 お土産を買ったりホテルでウダウダした後は、予約してあるレストランRistrante La Bucacciaへ。ここは夫婦で経営していて、奥さんがシェフ、旦那さんが接待係。キアニーナ牛の料理と自家製パスタで有名な場所らしい。この旦那さん、サービスは上々でにこやかに接してはくれるんだけど、なーんかその笑顔が偽物って気がしてならなかった。なぜなんだろう? 他に一人いたウエイトレスに横柄っぽく接してるのを見たからかもしれない。でもこんなことを思ってて、本当はすごくいい人だったなんてことになったら嫌だけど。

 まずトーストにオリーブオイルをかけただけのものが出される。オリーブオイルの風味を十分に味わってくださいということらしい。緑色のオリーブオイルには嫌な香りは全然なくて、素晴らしい風味だった。

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プレーンなブルスケッタ?

 アペタイザーは生ハムとメロン。このメロンが日本のマスクメロンのようなものでもなく、かといってオレンジ色のロック種のものでもなく、黄色っぽくて独特の風味があったな。美味しかったけど。

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生ハムとメロン

 お次はポテトにチーズのソースをかけて、黒コショウをまぶしたもの。これが僕には大ヒットの味! ポテトとチーズなんて、あーた、僕の二大好物じゃないですか。ねっとりと絡まったチーズのソースは、すごくどっしりとしてる。ポテトにチーズソースだけだと重すぎるかもしれないけど、黒コショウをかけることで、その重さを軽減してるみたいな感じ。これはできたら家でも作ってみたい料理だな。メールしたら作り方を教えてあげるって言ってたから、本当にメール出してみようかな。

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ポテトとチーズ

 ここはキアニーナ牛の料理が有名なだけあって、牛肉の料理だけをとってもソースの違いで何種類もある。僕はデザートでお馴染みの甘いワイン「ヴィン・サント」をメインに使ったソースで、それにパンチェッタを加えたヤツを頼んだ。牛肉の品質が素晴らしいのはもちろんのこと、甘めのヴィン・サントのソースとパンチェッタの塩味が加わって、口の中はオーケストラの嵐。うん、この店がキアニーナ牛料理で有名だというのが納得。文句のつけどころのない味で本当にハッピーになれた。コショウはあまり使ってなかったんだけど、VegniのCortona Syrahの赤ワインとなかなかの相性だった。

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キアニーナ牛のステーキ、ヴィン・サントソース

 最後はフルーツが山ほど乗ったジェラートと、甘いデザートワインで終了。いやはや、本当にいい体験ができた。

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デザートのジェラート

 この後はホロ酔い気分でガリバルディ広場という場所まで行って、トスカーナの大地に広がる夜景を眺めたりした。今日は天気はあまり良くなかったけど、ザンザン降りだったわけじゃないし、美味しいものもたくさん食べられたし、よかったよかった。

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日の暮れたコルトーナは寂しい感じ

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by alexsea | 2009-11-04 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
イタリア2009: サン・ジミニャーノ / ヴォルテッラ (Day 10)
 願いが叶ったのか、本日は快晴! ホテルで朝食を済ませた後、世界遺産の町サン・ジミニャーノ(San Gimignano)へと約50分の車の旅に出発する。

 サン・ジミニャーノは「塔の町」として知られていて、昔は60くらい町の中に塔が立っていたらしいんだけど、今では14の中世時代からの塔が立っている。城壁の外の駐車場に車を止め、大きな門をくぐり抜けて町の中に入る。町の中心はチステルナ広場で、ここからはニョキニョキとそびえる塔がいくつも見える。チステルナとは「貯水池」の意味で、13世紀に掘られた井戸からこの広場の名前がつけられたらしい。

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「塔の町」サン・ジミニャーノ

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チステルナ広場の井戸

 メインの通りはなだらかな坂になっていて、その通りを北の端にあるサンタゴスティーノ教会まで歩いていく。まだ朝10時頃だったので、そんなに観光客もいなくて気持ちいい。サンタゴスティーノ教会の中はとても静かで落ち着いた雰囲気だったけど、写真・ビデオ撮影が禁止されていたのが残念。この教会のすぐ隣にある回廊が、花がたくさん咲いててとても気持ちのいい場所だった。

 メインの通りを戻り、今度はドゥオーモへ。ドゥオーモ自体もう見飽きた感があるけど(笑)、ここのは左側に旧約聖書、右側に新約聖書を描いてあるのが特徴。この絵で人々にキリスト教というものを教育してたんだよね。ドゥオーモの脇の階段では、イタリア人らしきカップルが結婚式の服装で写真撮影をしてた。

 サン・ジミニャーノで一番印象に残っているのは、ロッカと呼ばれる城砦跡。オリーブの木がたくさんある公園を抜けて城砦に上ると、サン・ジミニャーノの町の景色と郊外の景色が楽しめる。ここからの眺めは最高だった。あー、本当に晴れてよかった!

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ロッカの上から町を見る

 町を後にする前にチステルナ広場のカフェに入って、サン・ジミニャーノで有名なワイン、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ(Vernaccia di San Gimignano)を飲むことにする。これはなんと、初めて1966年にD.O.C.( 原産地統制呼称)に登録されたワインらしい。そしてその後、白ワインとしては2番目に1993年に上のクラスのD.O.C.G.に昇格。飲んでみると、とてもフルーティーで軽く、どことなくピノ・グリージオに似た雰囲気を持ったワインみたいだな。カフェでこのワインを飲みながら、チステルナ広場を行き交う人々を眺めるってのは、とても贅沢な時間だと思った。

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ヴェルナッチャは軽くてなかなかだった

 ちなみにD.O.C./D.O.C.G.はフランスのAOCと同様に、法律で定められた地域や製法を守っている製品のことで、政府がその品質を保証しているようなもの。D.O.C.G.はD.O.C.よりも上で、イタリアワインの最上位に位置づけられる分類のこと。こういうものがついていなくても美味しいワインは山ほどあるけど、一応このマークがついていれば少しは安心できると、こういうことでしょうか。

 さてさて、また車を走らせて、ヴォルテッラ(Volterra)の町まで約30分の旅。サン・ジミニャーノとヴォルテッラの間にはブドウ畑がずーっと続いている場所があって、青空の下それがものすごくキレイだった。ワインのせいか、ヴォルテッラに着く頃には膀胱が破裂寸前で大変だったけど(笑)。

 町の中ではまずランチを食べることにする。調べておいたレストランLa Vecchia Liraに行ったんだけど、…なんか閉まってる?? よく見るとドアのところに張り紙がしてあって、政府によってクローズされたみたいなことが書いてあるらしい。えーん、なんだよそれ。仕方がないので、ガイドブックに載っていた「ヴォルテッラ一のピザが食べられる」とされる、Pizzeria Ombra della Seraに入ってピザを食べる。12時過ぎだったのに、客が僕らだけしかいなくて本当に大丈夫なのか?!って感じだったけど、ピザは確かにすごく美味しかった。美味しいピザって、上に載ってる具も大切なんだけど、ピザ生地の味が違うんだよね。小さいのを頼んだんだけど直径30cmはあって、もちろん食べきれずに残してしまったのが残念。そういえば今回イタリアに来てから、ピザは初めてだった。

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今回イタリアでは初めてのピザ!

 ヴォルテッラの町にはエトルリア博物館があるんだけど、この季節は午後1:45で閉まってしまうのでダメ。ゆっくり歩きながら町並みを見ること以外あまりすることがない。それでも特産品のアラバスターの店を見てまわったり、結構楽しかったかも。ヴォルテッラはトスカーナ地方ではかなり人気が高い町らしい。確かにいい町ではあるんだけど、僕の心にはあまり響いてこなかった。今まで色々な丘上都市を見てまわっていたせいで感覚が麻痺してるのかな? 何泊かすると良さが見えてくるのかもしれないな。

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ヴォルテッラの門には侵食された彫刻が

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ローマ劇場の遺跡

 町の北にあるローマ劇場の遺跡なんかを上から眺めた後(冬は週末しかオープンしないらしい)、シエナへの帰路につく。ホテルの裏庭から見えたトスカーナの夕暮れの景色は最高だった。

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こういう夕暮れの景色はいつまでも心に残る

 ホテルで昼寝した後は、シエナ最後の夜のディナーに出かける。レストランRistorante Guidoriccioはガイドブックでもインターネットでも人気の高かった場所なので、最初の晩ホテルに着いたときに予約してもらっておいた。ここはカンポ広場からすぐの場所。店のおじさんがすごくにこやかに対応してくれた。

 まず最初にシェフからのプレゼントで、トマトのみじん切りにオリーブオイルを加えたようなものを運んできてくれた。ちょっと甘くてオリーブオイルの香りが鼻に抜けて、とてもいい感じ。すごくいいアペタイザーだった。

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すっきりとした一皿

 パスタコースは、僕は野菜とマッシュルームのリゾットを注文。これは僕のストライクゾーンど真ん中といった感じの料理で、全てがちょうど良い味加減。わき目も振らずに食べきってしまった。

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マッシュルームのリゾット

 メインコースには牛肉の薄切りにハーブのソースをかけたもの。これはコッテリ感が多かった今までのイタリア料理に比べて、独特の味わいだったな。すっきりしていて、ハーブの香りがよくて、それがレアぎみの牛肉にとてもよく合って。…今これを書いてて気づいたんだけど、これって確かどこかの料理本を読みながらずっと前に作ったことがあるかも! その時も、すごくシンプルなんだけど美味しいなって思った覚えがある。

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牛肉の薄切り、ハーブソース

 美味しい料理を食べた後は、シエナも今夜で最後だということで、町の反対側にあるEnoteca Italianaという場所に食後酒を飲みに行く。ここにはレストランもあって、その晩はある団体に貸しきられてたみたいだけど、ワインバーはちゃんと開いていたのでよかった。レンガで洞窟のようなアーチが作られていて、とてもモダンな感じの場所。ここでパーティーをやったら楽しいだろうな。僕は甘いスパークリングワインのモスカト・ダスティを注文。すっきりとした味わいで美味! 一日を締めくくるのにピッタリの味だった。

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Enoteca Italianaはとてもオシャレな感じ

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by alexsea | 2009-11-03 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
イタリア2009: シエナ / モンタルチーノ (Day 9)
 ホテルで朝食をとった後、シエナの観光に出かける。まず目指すは一番最初に開くドゥオーモ付属美術館。ここで買うチケット€10はドゥオーモや洗礼堂など5つの場所で有効なので、ハイシーズンなどドゥオモが混雑しているときには、他の空いている場所で買えばいいらしい。

 ドゥオーモ付属美術館はオープンと同時に入ったので、僕らが最初の客。シーンと静まり返った館内で見る彫刻の数々はなんとなく恐いものがあったけど。有名なドゥッチョによる『荘厳の聖母(マエスタ)』は存在感がもの凄くて、しばしの間じっくりと見入ってしまったほど。数々の美術品も結構よかったけど、この美術館の目玉は展望台らしい。狭い螺旋階段を上っていくと、柵が腰の辺りまでしかない展望台に到着。高所恐怖症の僕としてはすげー恐い~! でもここからの眺めは最高だった。カンポ広場は見えるし、すぐ隣のドゥオーモも外壁の修復工事をしてるのがよく見えた。気持ち良さ半分、恐さ半分の、なかなか面白い場所だった。

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『荘厳の聖母(マエスタ)』

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気持ちのいい景色!

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だけど恐いよう。柵は腰の辺りまでしかない

 お次はメインディッシュのドゥオーモ。イタリアン・ゴシック建築の代表作とも言えるもので、ピンクと白の外壁は、アッシジのサンタ・キアーラ聖堂を思い出させる。ここでは何が一番印象に残ってるかっていうと、床に描かれた宗教場面と図書室。床は保存のためらしくほとんどが板で覆われていたんだけど、ところどころに見える床板の周りには観光客が群がっていた。図書室はきらびやかなことこの上ない。色とりどりのフレスコ画に囲まれて、芸術は爆発だ状態。こんなとこじゃ、落ち着いて本も読めませんがな。

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シエナのドゥオーモ

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図書室の壁はきらびやかにキレイ

 この後は洗礼堂とクリプトを見学。洗礼堂では「洗礼を受けるキリスト」の絵があって、ちょっと混乱。キリストって神の子だから洗礼受けなくてもいいんじゃないの? っていうか、一番最初に洗礼する側になった人って誰なんだ?、みたいな。この辺はキリスト教の人ならすぐに答えられる疑問なんだろうけど、なんとなく僕としては「卵が先か、ニワトリが先か」的なパラドックスを感じてしまった。

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カンポ広場の噴水はハトたちの憩いの場所

 カンポ広場で噴水の水を飲むハトの群れに少々見入った後は、ホテルまで戻り、モンタルチーノ(Montalcino)まで約50分車を走らせる。朝から雲に覆われた空だったけど、途中から雨が降り出してしまって、モンタルチーノで車を降りる頃にはなんと暴風雨! 風が強いのは丘の上だから仕方ないけど、傘も差していられないような感じで大ショック。逃げ込むようにして、モンタルチーノの城壁の中にあるEnoteca la Fortezzaというワイナリーに入る。

 本当はここではワインのテイスティングだけしようと思ってたんだけど、ちゃんとした料理も出してるみたいじゃありませんか。なので、ワインのテイスティングと一緒に料理も注文してしまうことにした。アペタイザー盛り合わせと、イノシシ肉のパッパデーレ。それにブルネッロ・ディ・モンタルチーノのテイスティング。普通バージョンと高級バージョンがあって、それぞれ3種類のテイスティングができるらしい。それじゃどっちも頼んで、合計6種類のテイスティングにしちゃいましょう。

 モデルのようにキレイな黒人のお姉さんが6種類のワインを持ってきてくれた。「どれが高級バージョンのものかは言わないから、テイスティングして当ててみて」ってことだった。これは面白いぞー! 各グラスにつけられた紙に書かれているのは、(1) 2004 Tassi、(2) 2006 Fossacolle、(3) 2004 Sasso di Sole、(4) 2006 Cuparo、(5) 2004 Cerretalto (Casanova di Neri)、(6) 2002 Soldera Ris。

 (5)はすごくどっしりとしてるんだけど、味の層がいくつにも分かれる感じがして美味しいので、これは高級バージョンに違いない。(6)はすごくエレガントでストロベリーの香りが突出して素晴らしい。これも高級バージョンだと思う。あと一つはすごく迷った。(2)か(4)か…。(4)はまろやかな味わいでいい感じなんだけど、他の5種類とは全く違った若草のような香りがする。(2)は単調といえば単調なんだけど、どっしりとしていて僕の好みの味。結局(4)の若草の香りが相容れない感じがしたんで(2)を選んだ。

 高級バージョンの正解は(4)、(5)、(6)。なんだよ、単に横に並べただけじゃんか(笑)。でも3つのうち2つ当たったのは嬉しかった。(4)だけ他のとは性格が違うみたいだけどってお姉さんに聞くと、「よくわかったわね! ここのワイナリーでは有機栽培を推し進めているからなのよ」と教えてくれる。(5)は一瓶€160、(6)は€180もするワインだった(ちなみに(2)は€49、(4)は€99)。こんなのアメリカとか日本とかに行ったら随分高くなっちゃうだろうな。ワインの名前はあまり覚えられない僕なんだけど、こういうブラインド・テイスティングは大好き! 自分の味覚を試されてるみたいで、久しぶりにワクワクしてしまった。

 ワインだけじゃなくて料理も美味しかった。特にイノシシ肉のパッパデーレは、しこしこしたパスタに加えてイノシシ肉のミートソースが素晴らしい出来で、とても満足のいく味だった。外に出る前にお姉さんに「本当にありがとう、とても楽しめた!」って言うと、満面の笑顔でお礼を言ってくれた。こういう笑顔を見ると、エネルギーを貰える気がする。

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アペタイザー盛り合わせ

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イノシシ肉のパッパデーレ

 さて、外に出ると暴風雨はまだ止んでいない。これからモンタルチーノの町をちょっと歩こうと思ったんだけど、傘が飛ばされないように押さえてるだけで精一杯で、とても楽しめそうにない。この後時間があったら行こうと思っていたピエンツァ(Pienza)もたぶん雨だろう。仕方がないので、おとなしくホテルに戻ることにする。今までずっと晴天続きだったんだし、この雨の中でも素晴らしいワイン体験ができたんだから感謝しなくちゃ!

 ホテルに帰ってからは、ガイドブックを読んだり昼寝したりして、ずっとウダウダしてた。今夜は7時にAntica Osteria Da Divoというレストランを予約してある。シエナで高級料理が食べたかったらココ!とガイドブックに書いてあった場所。今まで普段着の料理がずっと続いたので、「高級」とされるレストランの食事も体験してみたいと思って選んだ。

 ドゥオーモの脇の小道まで雨の中を歩いていく。Antica Osteria Da Divoのインテリアは、エトルリア時代の遺跡をそのまま使ったらしい。洞窟のような場所なのにモダンな絵がかけてあったりして、結構面白い雰囲気。せっかくだから今日味わったブルネッロのテイスティングをもうちょっと続けましょうってことで、2003 Mastrojanniというワインを注文。少し軽めだったけど、なかなかだった気がする。

 最初はシェフからのプレゼント(アミューズ・グーシュの位置づけ)。チーズパフのようなものにクリームソースが添えてある。チーズの香りがして美味しかった。

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アミューズはなかなか

 アペタイザーは、ホタテにオレンジ味のパン粉のようなものがつけてある。少し重めな感じがしたけど、まあまあの味だったかな。オレンジソースがもっとスッキリした味だったらよかったんだけど。

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ホタテはちょっと重かった

 パスタには、シエナ風パスタにエビとコニャックのソース、ヒヨコマメのクリームにかりかりベーコンもついてる。美味しいことは美味しいんだけど、なんか考えすぎなんじゃない?って感が否めない。なんだか味のベクトルがあっちこっち向きすぎていて、ひどく重たく感じてしまう。何でもかんでも盛り込みすぎな気がしてならなかった。

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パスタはすごく重かった

 メインコースはペコリーノ・チーズとほうれん草を豚肉で巻いたものにトリュフのソース、それとポテトケーキがついてくる。これはとても美味しかったけど、やっぱり重い。特にあのパスタの後だとちょっと…。それぞれの選択を間違えたのかなぁ? でも他のメニューの他のパスタも結構手を加えてあるものばかりだったし。なんだか色々と盛り込みすぎて、濁った味になっちゃってる感がある。メインコース自体が結構重たいんだから、付け合せはもうちょっとスッキリしたものにすればいいのに。

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メインもかなり重かった(泣)

 デザートはクルミとチョコレートの入ったセミフレッド。これは「半分冷たい」という意味で、生クリームを泡立てて冷やして固めただけのもの。舌触りは滑らかで、まさに冷たくて硬いクリームを食べてるみたい。本当に「半分冷たい」といった食感そのもの。感動はしなかったけど、うーむなかなかって感じ。

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デザートのセミフレッドはなかなか

 最後にもう一つ。Rick Stevesのガイドブックを持ってるのを見たのか、ビスコッティとヴィン・サントを出してくれた。これは安心できる美味しさ。

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イタリアではどこでも食べられるみたいなデザート

 結果的に、今回の「高級」レストランは失敗だった。美味しかったことは確かなんだけど、味の組み立てが僕の好みじゃない。個人的にはもっとスッキリとした味の足し算の料理が好きなんだよなぁ。でも普通のイタリア料理とは一線を画していたので、普段着の料理に飽きた人にはいいのかもしれない。すごく繁盛してたみたいだし。

 外に出ると雨は止んでいた。明日は晴れますようにと願いながらベッドに入った。
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by alexsea | 2009-11-02 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
イタリア2009: チヴィタ / モンテプルチアーノ / シエナ (Day 8)
 この日の朝はちょっとのんびりして9時過ぎくらいに出発、オルヴィエートを後にする。30分くらい車を走らせて、「死にゆく町」として知られているチヴィタ・ディ・バニョレージョ(Civita di Bagnoregio)に行く。ここは今回の旅行を計画するきっかけになった場所。スペイン&ポルトガルにするかイタリアにするかまだ悩んでいた頃に、Rick Stevesのイタリア旅行DVDを見て、その中で紹介されていたのがチヴィタ。この小さな丘の上にある町は、端から端まで歩いても5分もかからない場所らしい。これを見た瞬間にチヴィタが即効で旅行予定に入ってしまった。こういう直感的な瞬間ってとても好きだ。

 まるで要塞のようなチヴィタを初めて実際に目にしたときには、感動のため息が漏れてしまった。渓谷の中にニョッキリと立っている小さな小さな町と、それに続く橋。こういう非日常的な景色って大好きだ。橋のたもとに車を止めて、町の中へと入っていく。昔はこの橋は自然の岩でできていたらしいんだけど、浸食が激しくて、人工の橋に置き換えられたんだそうな。いつかはこの町自体も侵食に逆らえずに朽ちていくのだろうか。

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チヴィタ・ディ・バニョレージョ

 まだ10時をまわった頃なので、まだ町の中はひっそりとしている。「死にゆく町」と言われているのは、ここに観光客目的以外で住んでいる人がもう一人もいなくなってしまったことが理由らしい。つい最近まで老夫婦が住んでいたらしいんだけど、旦那さんが亡くなって、おばあさんだけではこの不便な場所に暮らせなくなって町を出て行ったらしい。悲しい話だけど、時間の流れには誰も逆らえない。

 快晴の空の下、鳥たちの鳴き声の中、ゆっくりとチヴィタを歩いてみる。まるで遺跡のような町並みの中をやさしい風が吹いていて、気持ちがいいことこの上ない。Rick Stevesが一押ししているせいか、最近はかなり観光客も増えているらしい。でもこの時期、この時間、すごく静かに見てまわることができた。

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チヴィタの教会と鐘楼

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夢の中の風景みたいで大好きだ

 お腹も空いたので、Rick StevesのDVDでも紹介されていたAntico Frantoio Bruschetteriaへ。ここはキレイな花壇が古い建物の前にある、とても素敵な場所。開いているかどうかわからなかったので、中にいた女性に聞いてみるとあと少しで開くらしい。とてもにこやかに、店の中をどうぞ自由に見てくださいとのことだったので、中にある昔使っていたオリーブオイルを絞る石臼をカメラに収めたりしてた。この石臼は約1500年前からあって、1960年代まではロバが引いて使っていたらしい。

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Antico Frantoio Bruschetteria

 中に座るか外に座るか聞かれたので、迷わず外の一つしかないテーブルに座ることにする。ここのスペシャルティであるブルスケッタはトッピングを選べる。とりあえずトマト、チーズ、それとソーセージの3種類を選択、それと「本日のスープ」と1/2リットルの白ワインを注文。トマトはとても瑞々しく胡椒とハーブがかかっていて、カリッとしたパンの上で「これぞブルスケッタの王道」って感じの味を出してる。ペコリーノ・チーズの薄切りの上にはトリュフのソースがちょっとだけ載っていて、トリュフ・マジックによってシンプルながらも奥行きのある素晴らしい味。ソーセージはこのままメインディッシュになりそうなくらい、どっしりとした主張に溢れた味。こんなに美味しいブルスケッタは初めてだ。色々と具を混ぜすぎてないってのがいい。暖かい日差しの中、そよ風に吹かれながら、美味しいワインを飲みながらだよ? もう天国以外の何物でもない。スープは豆とマッシュルーム、それにパンを細かく千切ったものが入ってる。これもねー、家庭料理!って感じですごくホッとする味だった。オリーブオイルの香りが素晴らしいんだよなぁ。この気持ちのいい場所で1時間くらい、飲んだり食べたり、幸せな時間を過ごしていた。

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名物ブルスケッタは死ぬほど美味しい

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豆とマッシュルームのスープはとても素朴で深い味わい

 帰りにはオリーブオイルをお土産で買うついでに、ここの店の息子さんらしいMaurizioと写真を撮ってもらっちゃったりした。さっきの女性は彼のお母さんなのかな。シアトルに帰ってから友達と感謝祭のディナーをするときに、ここから買って帰ったオリーブオイルでブルスケッタを作ってみたくて、Maurizioにメールを送って詳細を聞いたらすぐに答えてくれた。お陰で僕のブルスケッタは大好評だった!

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Maurizioとはもうちょっと話がしたかったな

 この後エトルリア時代の遺跡見学なんかした後、またこの町をゆっくりと歩いた。今日はこの後他の町に行かなきゃいけないけど、チヴィタを出るときには後ろ髪を引かれる思いだった。本当に最高の体験。また絶対に来たい場所の一つになった。

 チヴィタを後にした後は、モンテプルチアーノ(Montepulciano)まで約2時間。いくつかの町を通り抜けながら車を北に走らせる。町の外に車を止めて、城壁の大きな門をくぐりぬけて中に入る。町の中も結構いい雰囲気だけど、この町でのお目当てはContucci Cantinaというワイナリー。ワイン大好きだし、Rick StevesのDVDで紹介されていたので行ってみたかったんだ。中に入るとすぐにDVDで見たことのある顔を発見。ここのオーナーのAdamoさん。イタリア人観光客らしい人と話をしてたんだけど、「開いてる?」と聞いたときに、僕がRick Stevesのガイドブックを持っているのを彼が発見。いきなり笑顔になって、僕の手から取り上げて「ほら、ここに僕の写真が載ってるんだよ!」と、そのイタリア人観光客に見せている。このガイドブックはアメリカではNo.1なんだとか言ってるのが、イタリア語だったけどなんとなくわかった。すごく大げさな手振りで「入ってきなよ!」と言ってくれる。最初に自分たちであちこち見学したら、あとでワインのテイスティングさせてくれるらしい。

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モンテプルチアーノの町並み

 このワイナリーではヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ(Vino Nobile di Montepulciano)を生産してる。たくさんの樽とかを写真に撮った後はテイスティングルームへ。Adamoがグラスに結構な量のノビレを注いでくれる。一番安いのから高級品まで3種類味わうことができた。一番安いのもかなり美味しかったんだけど、最後のヤツには絶対敵わない。どっしりとしたボディ、それに口の中で味わいが何層にも分かれる感じで、フィレンツェで飲んだブルネッロよりも数倍美味しかった。最初は一本だけ買ってホテルででも飲もうと思ってたんだけど、結局二本買ってアメリカまで持って帰ることにした。Adamoは恐い顔だけどすごく気のいいおじさんで、自分からRick Stevesのガイドブックにサインしてくれちゃったりした(笑)。イタリア語で「美味しい」とか「幸せ」とかいう単語は覚えておいたので、それを言ったらまた笑顔になって、たぶん売り物であろう絵葉書にまたサインしてプレゼントしてくれた。こういう人との出会いって旅の醍醐味だと思うなぁ。

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樽からはワインのいい香りがプンプン

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Adamoはとても気さくなおじさんだった

 Adamoとの出会いと美味しいワインに大興奮のままモンテプルチアーノを後にした。ここからは1時間ちょっとで今夜の宿、シエナ(Siena)の町に到着する。モンテプルチアーノとシエナの間の道は景観の素晴らしい道として有名らしいんだけど、どこまでもなだらかな丘が続いていて、「これぞトスカーナ!」って感じの景色で感動。途中、車を止められるところでちょっと降りて、しばし景色に見入っちゃった。どんどんピンク色になっていく空の下の、雄大なトスカーナの大地。これはやっぱりドライブ旅行でないと味わえないかもしれない。

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まさに僕の中の「トスカーナ」のイメージにピッタリ!

 シエナについたのは午後5時頃だったんだけど、もうだいぶ暗くなっていた。ホテルはシエナの門のすぐ外にあるHotel Santa Caterinaを予約してあって、これからここに3泊する予定。値段が安い割に中はちょっとした貴族の館みたいな感じで、スタッフもフレンドリーでなかなか良さそう。フロントで今夜の夕食の予約をしてもらおうと思ったんだけど、なんと予定していたレストランが日曜は休みなんだそうな。仕方がないので、他のレストランに急遽変更することにする。予約がなくても開店と同時くらいだったらたぶんOKだろう。

 ホテルからは徒歩5分程度でシエナの門、そこから約10分で中心のカンポ広場に到達する。今までの小さな町とは違って、ここは中規模の町。それなりに観光客も多かったし、車もかなり通っていた。カンポ広場はこの町のメイン・スクエアで、すり鉢状になった独特の広場。映画『007/慰めの報酬』の冒頭シーンであったように、夏に二回「パリオ(Palio)」と呼ばれる馬による競技が開かれる場所としても有名。夏の昼間には観光客でごった返すらしいんだけど、オフシーズンの夜というだけあって、なんとなくロマンチックな雰囲気が漂っていた。ヨーロッパの町は本当に照明を上手く使ってると思う。ライトアップされたカンポ広場は本当にキレイだった。

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夜のカンポ広場はとてもロマンチック

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ライトアップされたマンジャの塔

 今夜の夕食は、カンポ広場から路地を入ってすぐのところにあるレストランTrattoria La Torreに決定。ここは家庭的な料理で有名な場所らしい。メニューは出してくれなくて、オーナーのおじさんらしき人が「今日はこんなのがあるけどどうする?」って感じで説明してくれた。僕は自家製トルテリーニに、グリーンサラダ、それと子牛肉の煮込みに決定。トルテリーニはミートソースのようなものと粉チーズが山ほどかかっていて、ホッとさせてくれる味。子牛肉は薄く三枚にスライスしてあって、軽いコンソメのようなソースがかかってる。これを食べたときに、なるほど、これは家庭的な味だって思った。きらびやかなものじゃないけど、一日の労働を終えて家に帰ってきたときのような安心感がある味だった。このソースが本当に絶妙なんだ。これだったら毎日食べても飽きない味のような気がする。日本のお惣菜とどこか通じるものがあるかもしれない。やっぱりイタリアって平均レベルがすごく高い。

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トルテリーニ

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子牛肉の煮込みはホッとする味

 食後の散歩を兼ねて、夜のシエナを散策。まだまだたくさんの人々が同じように散策しているみたい。店は閉まっているところが多いけど、ライトアップされた場所とかあってすごくキレイ。特にサリンベーニ広場と呼ばれる場所が、たくさんの照明を使っていて素晴らしかった。ここは日中に見てもあまり面白くないかもしれないな。盛りだくさんの一日だったんで、この日は宿に戻るとすぐに寝てしまった。
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by alexsea | 2009-11-01 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)