From Seattle, WA, USA
by Alex
プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ヨーロッパ卒業旅行: 憧れのパリと、チカン
 ドーバー海峡からホバークラフトに乗ってフランスに向かう。このホバークラフトがもう揺れる揺れる。朝何も食べてなかったりしたもんだから、初めて船酔いしそうになっちゃったよ。最悪の事態は免れたけど、とんだフランスの旅の始まりだなって思った。ホバークラフトを降りてから電車に乗り、夕方くらいに北駅に着くと、さすがにホテルの客引きが多い。すごく人の良さそうなおばさんが声をかけてきたので、なんとなく聞いてると、アパートの一室を貸し出してるっていう。値段も手頃だし、ホテルじゃない場所に泊まれるってのも面白そうだってことでOKしちゃった。このアパート、6階にあって、しかもエレベータがないっていうオチがあるんだけどね(笑)。でも窓からはサクレ・クール寺院が見えるし、パリの普通の人の暮らしを体験してるって感じで、僕はすごく好きだった。友達にはすごく不評だったけど。わかるんだけどねー。トイレがすごく変わってて、水で「流す」っていうよりも、ディスポーザーみたいなヤツがついてて、それで噛み砕く感じ? だからモーターの音がすごくうるさくて、夜中に上か下の人がトイレ使う度にその音が響き渡って、それでちょっと起きちゃったり。

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アパートから見えるサクレ・クール寺院

 みんなパリに着くなり日本食が恋しいなんて言い出して、なんで花のパリで最初から日本食を食わなきゃいけないんだとか思ったけど、ガイドブックに載ってた日本食レストランにみんなで行くことにする。僕の食べた九州ラーメンはノビノビ、チャーハンは油っぽくベチャっとしてて激マズで、「フランスって食べ物美味しいはずなのに…」って初日の夜から大ハズシだった。

 次の日は朝からヴェルサイユ宮殿。すごく混んでたけど庭園はすごくきれいだった。その後はルーブル美術館が改修工事のため閉まってたのでオルセー美術館、セーヌ川を登ってエッフェル塔なんかをみんなで見て回った。ルーブルが閉まってたのはショックだったけど、オルセーもかなり面白かったと思う。そうそう、美術館の前で飲んだ、その場で作ってくれるオレンジジュースが美味しかった!

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ヴェルサイユ宮殿の池の前で

 その次の日はみんなとは別行動で、凱旋門からシャンゼリゼ大通りを歩き、アエロフロートのオフィスで再発行手続きをしてもらう。が、警察の紛失届けがないと再発行はできないという。「ロンドンのオフィスでここに来て手続きしろって言われたんだ」って言うと、渋々「それじゃパリで失くしたってことにして、そこの警察に行って紛失届けを貰って来い」と言う。警察に行ったら行ったで、財布以外の紛失届けはできないって言われる。まぁ日本円の入った財布も入ってたしってことで、とりあえず財布の紛失証明をもらってアエロフロートのオフィスに戻る。するとやっぱり「これは財布の紛失証明で、チケットのじゃない」って言ってくる。もうここらへんまでくると僕もブチ切れで、「財布以外の紛失証明は書けないって警察で言われたんだ! 文句があるなら警察に聞いてくれ!」ってまくしたてる。そのおねーさん、警察に電話をかけた後、納得して再発行手続きをしてくれた。ちゃんとそのくらいわかってろよー。勘弁してくれって感じ?結局再発行までにはちょっと時間がかかるらしく、これからの旅行日程を告げ、ミュンヘンのオフィスでチケットを受け取ることになる。パワーを吸い取られた感じでヘロヘロになった後、シャンゼリゼ通りのパン屋さんでフランスパンのサンドイッチを買って、食べながら歩いちゃう。これが美味しかった~! コンコルド広場、オペラ座、ポンピドーセンターなんかを見た後、ノートルダム大聖堂に向かう。ここの中で、涙を流しながら何かを必死に祈ってた17歳くらいの美少年(いやホントに)がいたのが印象的だった。その後はカルチェ・ラタン周辺、リュクサンブール公園を通った後、サクレ・クール寺院に行った。寺院の一番てっぺんまで階段で登ると、足もすくむような怖さなんだけど、パリの街が一望できて絶景の一言(98年に行った時にはもう登ることができなくなってた)。人々が寺院の前の階段に座って、大道芸なんかを見てる。すごくゆったりとした時間を感じることができて、ここが心底気に入ってしまった。

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サクレ・クール寺院の屋上から

 …どの時点だったか忘れちゃったけど、アパートに帰るためにみんなで地下鉄に乗ってたときに、前にいた50歳くらいのおじさんの手が僕のヘンなところに当たるんだよね。その人は僕の前に直角に位置してて、手だけなんとなく押しつけてくる感じ。目は僕を見てないんだけど。全然混んでるわけでもないからおかしいなって思って、ちょっとだけ場所を変えたら、おじさんも平行移動してきて手も当たったまんま。…ひょっとして、これっていわゆる、チ・カ・ン、ですか? その場で友達に言い出せるわけもなく、急にグループの反対側に場所を変えたもんだから、友達も変な顔してたけどね。なんかもう今となっては、笑うしかない思い出です(笑)。

[Memo]
Ciceron (70 Rue Doudeauville, Paris)
九州ラーメン よっちゃん (3 rue Sainte-Anne, Paris)

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# by alexsea | 2001-02-04 03:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ヨーロッパ卒業旅行: 恐怖のランディングとポーチ紛失事件
 飛行機は成田を出た後、モスクワを経由してロンドンに向かう。乗ってみると、同じく卒業旅行に行くらしい人達でいっぱい。順調な飛行だったんだけど、モスクワに着陸するときに飛行機が大揺れに揺れる。これがもう半端じゃない。席を隔てた向こう側に座っていた女の子なんかは、お守りを手に握り締めて必死に祈ってる。僕も「どうせ落ちるんなら帰りの飛行機にしてくれよ~」って思うことしきり(笑)。まぁなんとか無事に到着したけどね。モスクワ-ロンドン間の機内食は、成田-モスクワ間とは一変して、まるで囚人食のよう。硬い肉に、パン、それと…これはイクラ? 後で知ったんだけど、イクラってロシア語で「魚の卵」って意味なんだってね。向こうではキャビアと同類に扱われているらしく、どうもアレはパンに乗っけて食べるのが正解だったらしい。説明書でもつけてほしかったな。ロンドンに到着した後は、迷いに迷った後やっとのことでホテルに辿り着き、すぐに眠りについたのでした。

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一緒に行った仲間達

 ロンドンではお決まりの観光コース。バッキンガム宮殿(衛兵交代はなんかディズニーランドみたいだったけど)、大英博物館、ピカデリーサーカス、テムズ川、ビッグ・ベン、英国議会などなど。ピカデリーサーカスで、同じ大学の他のグループとバッタリ会っちゃったのは笑ったね。みんな同じような旅行日程だったんだなぁ。ロンドンで一番記憶に残ってるのが、最初の晩の夕食。「地球の歩き方」に載ってた、とても美味しいといわれるベジタリアンの店にみんなで行ったんだけど、ここがみんなにものすごく不評! 永蔵なんかは、卒業旅行の話が出る度にこのことを持ち出すもんな(笑)。確かに僕もあまり美味しいとは思わなかったけど、みんなは大爆笑しながらまずいまずい言って食べてました。

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同じ大学の他のグループとばったり…

 ロンドンの後のケンブリッジは僕の一存で決めちゃったところ。イギリスの映画の学校シーンがすごく頭に残ってて、どうしても行きたかったんだよね。ケンブリッジでB&Bに荷物を置いた後は、僕だけみんなと別れてケンブリッジの学校近辺をウロウロしてた。石造りの古い建物と広い広いコートヤードは、本当に映画で観た通りな感じで、もう雰囲気に呑まれながら歩いてた。他のみんなにとってはあんまり面白い所じゃなかったみたいだけど、僕は本当に行ってよかったって思ったな。

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雰囲気ビシバシ
ケンブリッジの学校群

 ケンブリッジの後は、電車でロンドンまで一度戻って、他の電車でエディンバラまで向かう。長い電車の旅を終えた後、観光案内所でホテルを探そうとしたら、日本円の入った財布や、トラベラーズチェック、帰りの航空券とかの入ったポーチがなくなっていることに気づいたからド大変。電車に忘れたのか、観光案内所でどこかに置いたのを誰かに持って行かれたのか、全然見当もつかない。パスポートやユーレイルパスは身に着けてたから旅は続けられるものの、やっぱりショックだった。とりあえず警察に届けた後案内所の前でちょっと休んでたら、さっき案内所で働いてて僕たちも話した男の人が通りかかって、大丈夫かとか、お金もなくしちゃったんなら今夜はウチに泊めてあげようかとか心配してくれて、感動してしまった。この人のお世話になるのも悪いし、これからホテルを探すのもナンだということで、さっき駅で客引きしてたB&Bに決めちゃった。僕が客引きの人と話して泊まるところを決めたのを見ていた土田が「よく落ち着いていられるなー。俺だったらパニックになってるよ」とか行ってたのが頭に残ってる(笑)。だって、もうなくしちゃったものは仕方がないじゃん。B&Bはちょっと離れてるところだったけど、結構いいところだった。そこのおばさんが朝食の時に、「あなたにはこれはブランデーよ、あなたはシェリー酒ね」とか言いながら紅茶を注いでくれたのが面白かった。次の日に早速アメリカン・エクスプレスでトラベラーズチェックの再発行をした後、エディンバラ城やホーリールード宮殿の見学をしたりして、無事予定通りの観光をすることができた。

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買っててよかったトラベラーズチェック
再発行後

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ホーリールード宮殿

 さてさて予定ではエディンバラからロンドンに帰った後、ドーバーまで行ってから宿泊しようってことになってたんだけど、僕の帰りの航空券を再発行してもらわなきゃいけないってことで、ロンドンに泊まることにした。アエロフロートのオフィスでさんざん待たされた挙句、これからパリに行くんだったらそこで再発行手続きをやってくれと言われる。むー、なんだかなぁ。

[Memo]
London: Royal National Hotel (Bedford Way, London WC1H ODG)
Cambridge: Kirkwood House (172 Chesterton Road, Cambridge CB4 1DA)
Edinburgh: The Gorvic Guest House (14 Granville Terrace, Edinburgh EH10 4PQ)
London: Mayflower Hotel (26-28 Trebovir Road, Earl’s Court, London SW5 9NJ)

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# by alexsea | 2001-02-04 02:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ヨーロッパ卒業旅行: 旅行のプラニング
 さてさて大学も4年になってくると、あっちこっちで「卒業旅行どこ行く?」ってな会話をよく耳にする。最初はあんまり真剣には考えてなかったんだけど、やっぱりみんなワイワイ話してるのを見ると実に楽しそう。それに会社に入っちゃうと大きな休みは取れなくなっちゃうし。てなわけで、仲良くしていた友達3人(風間(永蔵)、阿瀬、土田)と一緒に、ヨーロッパに行こうという話になった。出発は卒業研究が終わったすぐ後。3月の終わりには卒業式があるんで、みんなそれまでに帰って来たいというので、3週間の旅になった。卒業式はサボってもう一週間くらいヨーロッパにいようよって僕は提案したんだけど、あえなく却下された。早速「地球の歩き方」ヨーロッパ編を買ってきて、どんなコースにするのか計画を練る。僕以外の奴らはあんまり明確なイメージを持ってなかったらしくって、ほとんどルートは僕が決めちゃったんじゃなかったかな(笑)。着いた日のホテル一泊つきで、どこからでも入ってどこからでも出てこられるっていうパッケージが約14万円だったので、こりゃいいやってことでそれに決定。アエロフロートはあんまし良くないって噂は聞いてたんだけど、やっぱり貧乏学生にとっては安さには変えられません。以下が旅行日程。

2/25(Sat)成田1pm → ロンドン 7:50pm
Royal National London泊
2/26(Sun)ロンドン観光, 宿泊
2/27(Mon)ロンドン観光, 宿泊
2/28(Tue)ロンドン(Liverpool) 9:05am → ケンブリッジ 10:30am
ケンブリッジ観光, 宿泊
3/1(Wed)ケンブリッジ 9:25am → ロンドン(Liverpool) 10:50am
ロンドン(King’s Cross) 12pm → エディンバラ 4:26pm
エディンバラ宿泊
3/2(Thu)エディンバラ観光, 宿泊
3/3(Fri)エディンバラ → ロンドン
ロンドン宿泊
3/4(Sat)ロンドン → ドーバー
ドーバー → パリ (ホバークラフト)
パリ 宿泊
3/5(Sun)ヴェルサイユ観光
パリ観光, 宿泊
3/6(Mon)パリ観光
パリ 11pm → フランクフルト 3/7 7:29am
3/7(Tue)フランクフルト観光, 宿泊
3/8(Wed)フランクフルト観光
ロマンチック街道バス: フランクフルト 8am → フュッセン 6:30pm
フュッセン宿泊
3/9(Thu)フュッセン観光, 宿泊
3/10(Fri)フュッセン → ミュンヘン
ミュンヘン観光, 宿泊
3/11(Sat)ミュンヘン観光
ミュンヘン 11:20pm → ミラノ 3/12 8:30am
3/12(Sun)ミラノ → ストレーザ
ストレーザ観光, 宿泊
3/13(Mon)ストレーザ → ミラノ → ベニス
ベニス観光, 宿泊
3/14(Tue)ベニス → ローマ
ローマ宿泊
3/15(Wed)ローマ観光, 宿泊
3/16(Thu)ローマ観光, 宿泊
3/17(Fri)ローマ 9:10am → モスクワ 2:50pm
モスクワ 7:20pm → 成田 3/18 10:55am

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# by alexsea | 2001-02-04 01:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
今までで一番の旅 ヨーロッパ卒業旅行 (1989)
Best Friends in Europe
今までで一番の旅 ヨーロッパ卒業旅行
February 25, 1989 - March 18, 1989


旅行のプラニング
恐怖のランディングとポーチ紛失事件
憧れのパリと、チカン
アップルワインとソーセージとビールと幽霊
駅弁、ピッツェリア、ティラミス
We’ll travel the world as old friends do…

記事の下の"<<"リンクを辿っていくと、時系列で読めます。
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# by alexsea | 2001-02-04 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ああ、憧れのアメリカ (1988)
I Left My Heart in Seattle
ああ、憧れのアメリカ
August 3, 1988 - October 6, 1988


 大学時代は、今勤めている某会社の日本支社でアルバイトをずっとやってたんだけど、大学4年の夏休みに長期本社出張をさせてもらった。それも韓国から帰ってきた翌々日から(笑)。大学はもう9月には始まっちゃうってことで、ゼミの先生とちょっとだけもめたりしたんだけど、なんとかOK。卒業に必要な単位はもう3年までで取っちゃってたから、そんなにもめるとは思わなかったんだけど、僕がゼミの合宿に参加しない(できない)ってのと、ゼミの卒業研究をちょっと軽く見てたってのが先生は気に食わなかったらしい。ここで太文字にして言っちゃうけど、大学では何一つ役に立つことを学ばなかった。全てのカリキュラムがとても古臭くて、特に情報処理関係に関しては先生達の方が準備できてなかった感じだし。友達を作れたってのと、時間を好きなことに使えた、いわばモラトリアムが大学に入った唯一の利点だった。この時期にASCIIや今の会社でバイトして、自分で就職への足がかりも作ったし。だから、僕が卒業と同時に就職するであろう会社の出張を先生が渋ったってのが、なんとも納得がいかなかったんだよね。ま、それでも最終的にOKを出してくれた先生、本当にありがとうございました。この旅なくしては、今の僕はありえません。

 大学のことはさておき。この出張は僕が子供の頃から憧れていたアメリカだし、しかも2ヶ月間! 韓国から帰ってきてすぐとはいえ、出発が待ちきれなかった。当日は僕の上司役の人と、日本支社の社長と僕の3人。上司役の人は1~2週間の出張で、社長は単にミーティング出張だったんじゃないかな。なんとビジネスクラスでのアメリカ行きは、感動感動の嵐だった。シアトルに着いて荷物を待っているときに、小さなかわいいビーグル犬がしきりに人や荷物を嗅ぎまくってた。「あー、これが話に聞く麻薬捜査犬なのかな」とか思ってたら、その犬が僕の荷物にやってきて、コレが怪しいと言わんばかりにちょこんと座ってしまう。もうすっかりパニック。麻薬なんて持ってないぞ!とか心拍数180で思ってたら、「何かナマもの入ってる?」って犬を連れてる人に聞かれて、震えながらバッグを開けると、寿司の折り詰めが。そういえば成田で社長が買ってくれた寿司の残りを、カバンの中に入れてたんだっけ。麻薬捜査犬ではなく、ナマものとかの検疫のチェックをする犬でした(笑)。「あーこれならいいよ」って言われたんだけど、さすがに8時間もバッグの中に入っていた寿司を食べる勇気もなく、ゴミ箱行きとなりました。

 初めて感じるシアトルの風は、オーストラリアの時と同じようにドライで、でも8月だというのになんとなく肌寒かったのを憶えてる。「アメリカに来たんだから、まずはアメメシ食わなきゃ」って社長に連れて行かれたのは、Red Robinというアメメシレストラン。ハンバーガーとフライドオニオンを頼んで、出てきたものを見てビックリ。ハンバーガーなんてビッグマックの2倍はゆうにありそうな大きさだし、フライドオニオンなんかはバスケットに山盛りで4人で食べても余っちゃいそうな感じ。結局ハンバーガーは半分、フライドオニオンは2個か3個食べるだけで降参。僕の驚いた顔を見てさぞ満足したことでせう(笑)。>社長

 まだ頭から離れないのが、出張先に着いた時に感じた、今さっき刈られたような芝生の匂いと、針葉樹の匂い。あっちこっちのスプリンクラーで芝生には水が撒かれてる。これに青空+太陽+ドライな風を加えると、天国の出来上がり。とにかく初めてのアメリカに興奮してて、時差ボケは全く感じなかった。驚いたのは、夜9時近くまで明るいこと。確かに北海道と同じかもう少し北にあって、しかも夏時間が採用されてるから、夜遅くまで明るいってのは理に適ってるんだけど、それでもやっぱり驚いてしまう。

 初めての英語でのミーティングはすごく緊張したけど、同じオフィスになった将来僕の上司になる人がすごく英語を話せる人だったんで、とても助かった。とにかくみんなのびのびとして仕事してるなってのが第一印象。日本みたいにタイムカードを押す必要もなく、自分の好きな時に出社して、好きな時に退社してる。天気のいい金曜日の午後なんかは、3時くらいには会社にほとんど誰もいなくなっちゃってたし。アパートがあったのはシアトル郊外のベルビュー(Bellevue)というところだったので、シアトルのダウンタウンにはそんなに頻繁には行けなかったんだけど、上司役の人とかによく連れて行ってもらった。着いた日の翌々日には、ダウンタウンでSea Fairのパレードがあってそれを見に行ったり、週末にはスペースニードルに上ったりして、シアトルの観光もちゃんとこなしてた。自分でもバスを使えるようになってからは、行動範囲が広がった。

 アメリカに来てからちょうど一ヶ月経った9月の頭の連休(Memorial Day)に、カナダのバンクーバーへの一人旅を企画した。朝早く起きてバスでシアトルのダウンタウンまで行って、グレイハウンドバスのターミナルからバンクーバー行きのバスに乗り込む。

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グレイハウンドバスのターミナル

 さすがに最初は一人旅だってことで緊張したんだけど、あの「シドニー空港一時間半ウロウロ事件」を思えば、もうなんでも来いって感じ。バンクーバーではYMCAに泊まって、自分の足であっちこっち見て回ったり、カピラノ渓谷に行くグレイラインの半日バスツアーを申し込んだりした。バスツアーは大勢の人だったんだけど、僕の他に唯一、一人で旅をしているらしい女の人を発見、カピラノ渓谷で思い切って話しかけてみた。彼女はLibbyっていうオーストラリア人で、あっちこっちをバックパッカーとして旅をしているんだけど、バンクーバーが旅の最後で、この後はオーストラリアに帰るらしい。

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恐怖! カピラノ渓谷の吊り橋

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オーストラリア人のLibby

 グラウス・マウンテンってところにケーブルカーで昇って昼食だったんだけど、このときも彼女と一緒にハンバーガーを食べて、いろんな話をした。一人旅も気楽だけど、こんな風な出会いも楽しいなって心底思った。ツアーが終わった後は、一人でまたいろんな所に行ってみる。特に朝のスタンリーパークのサイクリングがすごく気持ちよかった。最初の一人旅、大成功だった。

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スタンリーパークでのサイクリング

 バンクーバーへの旅行で味をしめた僕は、日本に帰る前にもう一度ということで、9月の終わりに今度はカナダのビクトリアへの旅を計画した。この頃はシアトル-ビクトリア間の高速船もなく、車も積み込める大きなフェリーでの4時間半かかる旅だった。バンクーバーに行った時にはYMCAは予約してたんだけど、今回はちょっと旅慣れた感じで観光案内所に行ってホテル探しをしてもらったりした。ブッチャートガーデンのツアーも申し込んだり、有名なエンプレス・ホテルでのアフタヌーン・ティーも予約を入れたりした。アフタヌーン・ティーの予約を入れるときに、ホテルに行って注意書きを呼んでみると、ジーンズは不可とのこと。「どひー、ジーンズしか持ってきてないよー」ってことで、一応それを係のおばさんに言ってみたら、僕の服装を上から下まで見て、「その服装だったら大丈夫よ」って笑ってくれた。確かにジーンズを履いてたんだけど、シャツはボタンダウンのちゃんとしたヤツだったからOKだったのかもしれない。とにかくブッチャートガーデンも、アフタヌーン・ティーも本当に良かった。ガーデン巡りは一人でも楽しかったけど、やっぱりアフタヌーン・ティーは一人じゃちょっと寂しい感じだったな。ウロウロしながら時間を持て余してたら、シガニー・ウィーバー主演の映画 “Gorillas in the Mist” が封切りになってるのを発見。思わず入って観ちゃった。外国での初めての映画体験。今回の旅もバンクーバーのときと同じく大成功。シアトルにフェリーで着いたのはもう真っ暗になってからだったから、バスを待ってるときはちょっとハラハラしたな。治安のいい町とはいえ、やっぱり暗くなってからの雰囲気はちょっとヤバそげな感じがあったし。

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ブッチャート・ガーデン

 とにかく2ヶ月の間、仕事もしながら、詰め込めるだけ詰め込んだ旅だった。今度出張に来たときには一人で行動できるようにってことで、車の免許もこっちで取ったし。アメリカに来るまでは、車を運転することなんて一生ないだろうって思ってたんだけど、やっぱりアメリカでは必需品。簡単な筆記試験をパスした後、ちゃんと教習所に申し込んで一から運転を習った。こっちでは「教習所」っていう場所は存在しなくて、教官が車に乗って会社まで迎えにきて、公道で運転を習っちゃう。初めてのレッスンでいきなり公道だったからすげービビった。でも最初の実地試験で見事合格してよかったよかった。あとやっぱり心に残ってるのが、会社の人に乗せてもらった小型飛行機。ボーイングフィールドから飛びたって、『ツイン・ピークス』で有名なスノカルミーの滝の方までぐるっと回って飛んできた。「趣味で飛行機の運転習ってる」とかって言えちゃうところがやっぱりアメリカだよなってひどく感心した。

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小型飛行機!
左が僕の上司(パイロットじゃありません)

 アメリカの生活は、一つ一つのことに驚いたり感動したりするんだけど、すぐ馴染んじゃうんだよね。まるでここに生まれたときから住んでましたって感じに。子供の頃から特別な存在だったアメリカ、もしかしたら前世はアメリカ人だったのかもなんて思っちゃう。初めて来て2ヶ月も住んじゃうなんて思いもよらなかったけど、すごくいい経験だった。
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# by alexsea | 2001-02-03 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)