From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ポルトガル2016: 岩の村、モンサントへ
今日はナザレを離れなければいけない日。ビーチで遊ぶわけでもないし、特にここにいて何をやりたいってわけでもないんだけど、離れるときにはなぜか後ろ髪を引かれる思いだった。

予定していた3つ目の修道院があるトマール(Tomar)までは、ナザレから1時間ちょっとの旅。トマールのキリスト教修道院(Convento de Cristo)は、昨日の2つの修道院とは雰囲気が違って、まるでお城のような外観だった。

最初見学し始めたときには思わなかったんだけど、この修道院広すぎ!! 回廊だけで4つ以上もあって、地図を手にしていても「あれ? こっち行ったっけ?」としばしば迷子になってしまった。本当に色々なものがあって、この修道院自体が一つの村のように感じる。たくさんある回廊もそれぞれに雰囲気が違っていて面白かったんだけど、やっぱりここでの見どころといえば、『テンプル騎士団聖堂』だと思う。部屋の真ん中の円堂は、まるで天井に溶け込むかのようなカーブを持っていて、色とりどりに装飾されていて豪華そのもの。SFに例えるのが好きだねって言われそうだけど、本当にSF映画の宇宙船のコンピュータかコアエンジンルームみたいな感じに思えてしまった。とにかく、ものすごい存在感だった。

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圧倒的な存在感のテンプル騎士団聖堂

あと印象に残ってるのは、修道士たちの寝室。長い長い廊下に小さい部屋がたくさんあって、言っちゃ悪いけどまるで牢屋みたいな感じ。部屋の一つは暖房専用になっていて大きな煙突があり、ここで薪を燃やして、その空気を各部屋に流していたらしい。今でいうセントラルヒーティングだけど、効率は悪かっただろうなぁ。

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大小の回廊がたくさんある

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長い廊下に並ぶ修道士たちの寝室

最後には足が痛くなってしまうくらい広い場所で、ここに他の2つの修道院の後来なくてよかったと心から思った。もし3つの修道院を一日で周ってたら、肉体的にも精神的にもキツかったと思う。

修道院を出た後は、駐車場の脇にカフェがあったので、そこでランチとしてパンを食べることにした。クロワッサンのようなパイ皮の中にソーセージが入ったヤツだったんだけど、これが美味しくないことこの上ない。この先モンサントまで行く途中でどこで食べられるかわからないから、ここで食べておくのがベストだと思ったんだけど…。

今日の目的地モンサント(Monsanto)までは、ここから約2時間ちょっと。途中から細い道になって、いくつかの小さな村を通り抜ける。人もまばらだったし天気もどんよりとした曇り空だったので、なんだか寂しい感じだったなぁ。村と村の間は、本当に何もないような草原が広がってたし。ふと気づくと、大きな岩山の中腹くらいに村があるところが見えた。あれがモンサントだ! 細いウネウネ道を上っていって、やっとのことでモンサント到着。止めようと思っていた駐車場は満杯だったので、路上駐車した。幸い車を止めるところはたくさんあったし。

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あの岩山に村が見える。あれがモンサントだ!

ホテルには1時半過ぎに到着。Casa Pires Mateusという場所。おばあさん姉妹が経営していて、建物はかなり新しくていい感じ。一泊€60。おばあさんたちはあまり英語が話せないらしいので、Koreyがポルトガル語に堪能でよかった。チェックインのときに地図を見せてくれながら、どこに何があるとか色々と細かく教えてくれた。明日の朝食は9時かららしいんだけど、僕たちは8時頃モンサントを出発しなきゃならないのでそのことを伝えると、「それじゃダイニングのテーブルの上に、あなた達専用で今晩から出しておくわね」とのこと。こういう心配りはとても嬉しい。

部屋に荷物を置いて顔を洗ってリフレッシュした後は、待ちに待ったモンサントの観光。村の細い道は石畳で覆われていて、石造りの建物ばかりでとても雰囲気がいい。観光案内所に行ってみると、2時すぎだというのに開いてない。ドアにも午後は2時からと書いてあるのになんで開いてないんだろう?と不思議に思っていた矢先に、バイクに乗った男の人が到着。鍵を開けて中に入っていった。このノンビリ感がまたいい(笑)。中で地図をもらってから、頂上の城跡まで行ってみることにしよう。

どんどん坂を上っていくと、いかにこの村が巨石と共存しているかがよくわかる。背丈の2倍以上もある大きな岩があちこちにあって、それらを除けて村を作ってるんじゃなくて、逆に活用している感じ。二つの大きな岩に挟まれた間には『洞窟』という名で部屋を作ってあったり、傾いた岩があるところには、その下に石のブロックを積み上げて塀のようにしてたりとか。すごく現実離れした光景だけど、作り物のように感じられないのは、岩の表面が苔むしていて時代を感じさせてくれるからだろう。

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岩だらけのモンサント

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岩と生活感のある洗濯物とのシュールなブレンド

城壁の手前には、なぜか石で作られた豚小屋があった。『豚小屋』って名前は地図に書いてあったから、昔豚小屋に使ってたのかなとか思ったんだ。ブヒブヒ音が聞こえるのは臨場感を出すためにテープか何かで流してると思ったんだけど、いきなり本物の豚が顔を覗かせてビックリ。なんかちょっと疲れた顔をした豚だった(笑)。

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石造りの豚小屋の中には本物の豚が!

大きな岩に囲まれながら、運動不足の体にはかなりキツイ坂を上って城跡の中に入る。これは本当に城の遺跡だね。門と城壁、塔や井戸のようなものが残ってるだけで、他は昔どんな姿をしていたのかわからないものばかり。見張り塔のようなものがあることから、昔は何かの守りの拠点だったのかな。教会とかも建てられてたけど、これは城よりもずっと後の時代のものだと思う。墓地が発掘された場所もあって、内側が人型をした石棺がいくつもあって、ちょっと怖かった。

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こんな急な坂道を上っていく

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城跡の一番上は広場みたいになってる

一番上には山の頂上を示すであろう柱が立っていて、ここからの村の風景は素晴らしかった。遠く彼方には水のようなものも見えたけど、川か湖なんて近くにあったっけ?

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頂上から見たモンサントの村

体に鞭を打ちながら1時間近くも城跡を見学してたけど、そろそろ一服したいなぁ。見晴らしのいいテラス席のあるレストランみたいなところが途中にあったので、そこに行くことにしよう。Taverna Lusitanaというレストランには、屋上に木でデッキが作ってある。ちょうど一番上のテーブルが空いたのでラッキーだった。ここからだと村の方も、城跡の方も、どっちも見渡せる。サイダーを飲みながら、重労働で吹き出た汗を乾かしながら、この岩だらけの不思議な村の景色を心ゆくまで楽しんでた。

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村を眺めながら一服

しばらく休憩した後は、村の道を練り歩いてみることにしよう。地元のおばさんたちが手作りの人形を売ってたり、家の外で煙草ブレイクしてるおばさんがいたり、もう地元の色が満載だった。屋根の上に大きな岩が突き出ていたり、岩に溶け込んでしまったかのような家もあって、もう僕は驚いてばかり。こういう風景が見たかったんだ。本当に来てよかった! 途中で工事中の家があって横目に見ながら歩いていたら、英語を話すおじさんが出てきて、中を見せてくれたりした。彼はリスボンに住んでるポルトガル人なんだけど、このモンサントが大好きでちょくちょく来てるらしい。家もここに何軒も持っていて、人に貸したりしているらしい。長期滞在者用のアパートみたいな感じなのかな。すごくフレンドリーに改築のことを話してくれて、なんだか嬉しくなってしまった。こういう旅先のコミュニケーション、後々まで記憶に残りそうだ。

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岩に支えられてるような家があったり

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屋根まで岩が突き出た家があったり

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岩の上に建てちゃったような家があったり

村は小さいから1時間もあれば十分に見学ができてしまう。疲れたことだし、ホテルに戻ってちょっと休むことにしよう。部屋で1時間ほど寝た後ベッドから出たら、全身が震えだしてビックリした。それほど寒いっていう気温じゃないのに、寒くて寒くてたまらない。たまらずにベッドの中に戻って、震えながら体を温めるように動いたら、少しはましになった。こんな震えはギリシャで1日インフルエンザにかかったときに経験したなぁ。でも今回は熱があるような感じもないし、震え以外は全て正常に思えるし、一体なんなんだろう? 夕食に行く時間までにはなんとなく収まったのでよかったけど、これは本当に焦った。もしかしてこれは脱水症状の一つなんじゃないかなぁ。城跡を探索してるときに、喉は渇いてなかったので水は飲まなかった。下りてきてからもサイダーとかアルコールの入ってるものを飲んでたし。これからは気をつけなきゃ。

夕食は Adega Tipica O Cruzeiro (訪問記へ)で。最初に着いたときには誰もいなくてドキドキしたけど、そのうちに人が出てきてくれてよかった。この村では10分くらいの遅れは当たり前なのかもしれない。ディナーは量がすごく多かったけど、素晴らしい味で大満足! ワインもたくさん飲んでいい気持になっちゃった。いつも食事のときにはあまり飲まない水もがぶ飲みしてたんで、やっぱり体に水分が足りてなかったんだなぁ。危ない危ない。

レストランからホテルまでは歩いて5分ほど。とても静かな夜の村は、オレンジ色の光に照らされて、まるでこの世のものではないような気さえする。ポルトガルに来たいという気を起こさせてくれたこの村の写真。実際に来ることができて本当によかった。交通の便は悪いけど、こういう雰囲気が好きな人は一度は来てみる価値があると思う。

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ひっそりとした村はミステリアスな雰囲気

9時過ぎにはベッドに入って寝たと思う。明日はポルトまでの長時間ドライブだ。
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# by alexsea | 2016-10-21 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ポルトガル2016: ナザレから修道院巡り
今日は本当はナザレに滞在してペデルネイラ地区とシティオ地区を見ようと思ってたんだけど、ペデルネイラ地区はあまり面白くなさそうだし、明日モンサントに行く途中で3つも修道院に寄るのはちょっと消化不良になりそうだし…。ということで、今日の午前中は近くのアルコバサとバターリャにある、世界遺産にも登録されている修道院2つを見に行くことにした。ホテルで朝食をとって、8時半頃ナザレを出発。今日はどんよりとした曇り空だけど雨は降ってないし、海で遊ぶわけでもないからいいんだ。

最初の目的地アルコバサ(Alcobaça)には9時過ぎに到着。アルコバサ修道院(Mosteiro de Alcobaça)は開館直後だった。入口でチケットを買うときに、3つの修道院の共通チケットがあると教えてくれた。個別に行くと€6ずつだけど、アルコバサ、バターリャ、トマールの3つの修道院の共通チケットは€15。それに一週間の有効期限ということで、今日・明日で3つ全て訪れる予定の僕らには嬉しいニュース。たった€3得なだけだけど、ちょっとでも安いのに越したことはない。

修道院に入ってすぐは教会なんだけど、この光景に息を呑んだ。まるでSFの世界のような感じ。後で知ったんだけど、ここは質素をモットーとする宗派で、禁欲主義をベースにデザインされたらしい。だから絵や彫刻なんかは一切なし。本当に映画の中の世界みたいで、のっけから感動させてもらった。

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まるでSF映画にでも出てきそうな教会

教会の奥には悲恋の物語の主人公たちが眠る棺が置いてあって、これらの棺の彫り物がすごい。真っ白で色が全く使われていないからかもしれないけど、すごく純粋なもののように感じた。愛し合っていた二人なのになぜ足を向け合って棺が置かれているかというと、最後の審判の後、起き上がったときに初めて見る相手がお互いでありたいという願いかららしい。すごくいいストーリーだけど、こういう棺を見るといつも思ってしまうのが、中に本当に遺体が入っているんだろうかということ。もし入っているとすると、こんな風に大勢の観光客に毎日見られても大丈夫なのかなーってこと。やっぱり日本とヨーロッパでは、死者に関する感覚が全く違うみたいだ。

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棺の装飾の素晴らしいこと!

まだ観光客はまばらだったので、静かな回廊はすごく雰囲気がよかったし、『僧の広間』と呼ばれる場所は天井のアーチが素晴らしくてツボにはまりまくりだった。厨房や食堂も、今といかに生活感が違うかってことを目の当たりにできた気がする。

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こういう雰囲気大好き。他に人がいなかったから特に。

空いてたし結構早いペースで見たので、40分くらいで見学が終了してしまった。でもものすごく印象に残った場所だった。修道院を出る頃には、観光客の団体が大勢教会の中に入ってきてた。静かに見学できたことに感謝!

次の目的地は、バターリャ(Batalha)のバターリャ修道院(Mosteiro da Batalha)。アルコバサからは30分以内で着ける場所なんだけど、途中でGPSがメインの道を外れて裏道に誘導してビックリした。地図で見てみるとメインの道をずっと真っすぐ走っていればいいはずなのに、なぜか一本外れて小さい村の中の道を通ってる。だからスピードも落とさなきゃいけなかったし。10分くらいその道を走ったら、またメインの道に帰るように言われた。んー、このGPSの地図データ、たぶん古いんだろうなぁ。たぶんデータが作られた当時は、メインの道路は工事中か何かで迂回しなきゃいけなかったんだろう。スマートフォンのGPSの信頼性がわからなかったので、専用のGPSを買ってきたのが裏目に出たか…。

バターリャ修道院では回廊がすごくよかった。緻密で繊細な装飾で覆われていて、古い建物をより荘厳に見せてくれてた。あちこちにモダンアートが置いてあったのも印象的だったな。古いデザインの中の新しいアート、このギャップが個人的には大好きだ。『参事会室』には無名戦士の墓があって、二人の兵士がガードしてる。修道院の中に無名戦士の墓があるなんて知らなかったから、ちょっとビックリしたな。この修道院で一番印象に残っているのは、最後に見た『未完の礼拝堂』。アルハンブラ宮殿を思い出させるような緻密な装飾が散りばめられていて、ステンドグラスもちゃんとはめ込まれているんだけど、なぜか屋根がない。そのせいか遺跡のような印象も受けるんだよなぁ。薄暗い中で見る礼拝堂と違って、すごく新鮮に思えた。

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雰囲気のいい回廊の真ん中にはモダンアートが置いてあったり

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無名戦士の墓は、どこでも厳格な雰囲気を受ける

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未完の礼拝堂は屋根がない。またそこがいい。

やっぱり修道院を立て続けに2つ見ると、結構お腹いっぱいな気がする。当初のプランのように、モンサントに行く前に3つの修道院に寄るっていうのは、ちょっと無謀だったな。

ナザレに帰ってきたのは12時半頃。どこでランチを食べようか決めていかなったので、安直に宿の一階にあるレストランAdega Oceanoで食べることにした。でもこれが大当たり。またパスタ的な気分だったのでエビのスパゲッティを頼んだんだけど、このソースがすごく美味しくてビックリ。もちろんエビも新鮮で臭みが全くない。なかなかいいレストランなのかもしれないな。宿に泊まってるってことで、割引価格だったのも嬉しかった。

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予想外に美味しかったエビのスパゲッティ

この後は崖の上のシティオ地区(O Sítio)に行く前に、海岸沿いからちょっと中に入ったペスカドーレス地区(Bairro dos Pescadores)を歩いてケーブルカーまで行ってみることにした。海岸沿いの道は活気があって観光地のようだったけど、ちょっと中に入ったらすごくローカルな雰囲気になる。地元の人が家の外に出した椅子でくつろいでたり、ナザレの素顔が見られる感じかな。そうそう、今夜予定していたレストランもこの辺りなので、位置確認のためにちょっと覗いてみることにしよう。レストランRosa dos Ventosに行くと…、えー閉まってる! エヴォラの二の舞ですか。22日にならないとオープンしないらしい。仕方ないので第二候補のレストランA Tasquenhaに行ってみると、こっちも閉まってるー! 10月のこの時期、みんなバケーションに行っちゃうのかなぁ? ホテルに帰ったら今晩のレストランをネットで探さなきゃ…。

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ペスカドーレス地区は海岸沿いにはない生活感が

ケーブルカーの駅はすごくモダンな感じで、最初は銀行かと思っちゃったくらい。往復料金€2.40を払って、シティオ地区へ上っていく。いつのまにか空を覆っていた雲はどこかへ消えて、青空が広がってる。これは上からの景色が楽しみだぞ。

シティオ地区は、なんだかまるで違う町みたい。ペスカドーレス地区のような生活感がなくて、もう少し高級な感じ? メインの広場のすぐ横にあるのが、メモリア礼拝堂(Capela da Memória)。なんでも昔々ある城主が馬で狩りをしていたときに、獲物を追って崖から落ちそうになったんだって。その時聖母マリアが目の前に現れ、馬が崖から後戻りして奇跡的に助かったらしい。その城主が感謝のために、礼拝堂をここに立てたとのこと。本当に小さい礼拝堂で、中にはハエが何匹も舞ってたりして入るのがちょっとためらわれちゃった。中のアズレージョに覆われた小さな階段を下ると、キリストに乳をやるマリア像があって、天井にはその言い伝えを描いたアズレージョがある。ちゃんと花が供えてあるところをみると、地元の人たちもお参りに来てるんだろうな。

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崖っぷちに立つメモリア礼拝堂

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ここのストーリーが天井のアズレージョに描かれている

メモリア礼拝堂の横の展望台からは、素晴らしいナザレの景観が楽しめる。ビーチにはほとんど誰もいないけど、夏のピークシーズンにはたくさんの人で賑わってるんだろうなぁ。この展望台の前あたりには豆を売ってるおばさんたちが何人かいたけど、アメリカのガイドブック著者Rick Stevesによれば、季節によってフジツボを売ってるらしい。ポルトガルではフジツボを食べるんだって。僕も食べてみたいと思って期待してたんだけど、残念ながら見つけられなかった。どんな味がするんだろう?

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展望台からの素晴らしい景色!

シティオ地区のずっと端には灯台があるらしいけど、僕らはなんとなく長時間歩く気にはなれなかったのでパス。メインの広場のすぐ横にある、大きなノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会(Igreja de Nossa Senhora da Nazaré)に入ることにした。この教会の内部はバロック様式でとても豪華。アズレージョもふんだんに使ってある。静かな音楽が流れていてすごく気持ちがいいんだけど、近くで工事でもやってるのかチェーンソーのような音も聞こえてきて雰囲気が台無し(笑)。

ここにはナザレの名のきっかけとなったマリア像が置いてある。ある僧が8世紀頃マリア像をこの地に持ってきたんだけど、それがイスラエルのナザレのものだったことに由来するらしい。教会の1階に置いてあるのはレプリカで、お金を払うと奥の階段から2階に上がって本物を見ることができる。さすがに1,300年以上も経っているので本物は真っ黒になってしまってるけど、これがこの辺りの人々の信仰の中心になってたことを考えると、結構感慨深いものがある。

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町の名の由来となったマリア像

ちょっと疲れたので広場の脇にある店に入ってアイスクリームを食べながら休憩した後、ケーブルカーで下に戻る。その後はゆっくりと海岸を散歩。地元の人たちがベンチに座ってお喋りしてる。一人の女性はナザレの伝統的な衣装を身にまとっていて、都会的な海岸沿いに地元の色を添えていた。ビーチにはたくさんの魚を干して売っているおばさんたちもいて、ちょっと魚臭いんだけど美味しそう。僕もすごく食べてみたかったんだけど、慣れないものを食べてお腹を壊すといけないからやめておいた。あー残念!

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海沿いの道では、地元の人たちが午後のお喋り

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干物を売っている場所も。美味しそうだったなぁ

この後は僕はホテルでシャワーと昼寝。Koreyはその間バーに行って、よさそうなレストランを探して予約を取ってきてくれた。夕食までの間は海が見えるテラスに座って、買ってきたワインとビールでリラックス。雲がなくなったので、真ん前に沈んでいく夕陽がとても綺麗だった。

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ホテルのテラスで、ワインを飲みながら夕陽が沈んでいくのを眺めてた

Koreyが見つけてきたレストランはMaria do Mar(訪問記へ)。ケーブルカー駅の近くのレストランで、ネットを見ると結構評判が良さそう。すごくアットホームなサービスもよかったし、イカ&エビライスはちょっとライスが硬かったけどとても美味しかった。経営者のMarinaは、レストランの名前についてるMariaの娘さんらしい。店で時々ファドのショーもするみたい。Marinaもファドが大好きらしく、鼻歌を歌いながら後片付けとかしてたのがおかしかった。楽しいおばさんだったなぁ。

美味しい料理とワインでちょっと暑くなってしまった。涼しい海風で顔の火照りを冷ましながら、海岸沿いをゆっくりと歩いてホテルまで戻った。明日はナザレを離れなければならない日。人ごみは嫌いだけど、夏のナザレも体験してみたいなとかちょっと思った。
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# by alexsea | 2016-10-20 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ポルトガル2016: ポルトガル版ストーンヘンジと、オビドス、ナザレ
今日も予定が満載なので早起きして、7時半にホテルで朝食。食べ物のセレクションはあまり多くなくて、一人€6。でもホテルだから仕方ないか。

もう一日くらい居たかったエヴォラに別れを告げ、車に乗っていざ出発。今日の最終目的地はナザレだけど、その途中にオビドスにも立ち寄る予定。旅行のプランを立てているときに、エヴォラの近くにポルトガル版ストーンヘンジがあることをネットで発見。『アルメンドレス環状列石』(Cromeleque dos Almendres)と呼ばれるもので、エヴォラから車で30分ほどの場所にあるらしい。こういうものがすごく好きな僕としては、ぜひ行かねばなるまい!

小さい村を通り抜けてアルメンドレス環状列石へ向かったんだけど、なんと途中から舗装されていないダートロードだということが判明。かなりスピードを落とさなければならなかったので、到着までは45分くらいかかってしまった。ダートロードの周りはコルクの木だらけ! ポルトガルはコルクの産地として有名だもんね。つい最近表面を削り取ってコルクを収穫したらしく、木の幹が赤茶けた色になっていて数字の6が書いてある。あの数字はなんだろうねって話してたんだけど、他の数字が書いてある木は幹が再生しつつあることもあって、これはコルクを取った年の最後の一桁なんじゃないかっていう結論に達した。後で人に聞いてみたら、まさにその通りだったらしい。コルクは9年に一度収穫することができるんだって。

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収穫された後、丸裸になったコルクの木

ダートロードはかなり狭いので他の車とすれ違ったら大変だなと思ってたんだけど、観光客にはあまりよく知られていない場所なのか、誰ともすれ違うことはなかった。唯一到着直前の駐車場で、入れ替わりに他の車一台が出て行ったくらい。だから現地では僕らだけ。貸し切り状態でこれを見れるなんて、本当に嬉しかった。

アルメンドレス環状列石は、紀元前4,000~6,000年の間に立てられたものらしい。1960年代に発見されたときには列石のほとんどが倒れてしまっていたんだけど、70年代から90年代にかけての考古学者たちによる研究の成果によって、今のように立て直されたらしい。東西に長い楕円形であるということや昼夜平分の位置関係などから、太陽と月の動きに深く関わっているということはわかっているらしいけど、詳細はまだ不明とのこと。ただ、『自然のサイクル』を祝う神聖な場所だったんじゃないかという説はあるらしい。いくつかの石には、円や蛇、コップなどの彫り物がされているものもあるけど、長年の浸食によってほとんど消えてしまっているとのこと。

なだらかな坂になっている広場に人の背ほどもある大きな岩が何十個もそびえ立っているのは、本当に壮観だった。僕ら以外誰もいないこの場所、聞こえてくるのはサワサワという葉擦れの音と、僕らの足音だけ。今から6,000年以上も前の文化がどんなものだったのか、そんなことを考えるのにピッタリの舞台だったな。本当に気持ちのいい場所。ここに来ることができてよかった。エヴォラに行くことを決めたのはアルメンドレス環状列石のことを知る前だったし、こんなにも感動するっていうのは、もしかするとこの場所に呼ばれたのかもしれないな。

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本当にストーンヘンジだ。すごいー!

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6,000年も前の昔に、この場所で何が行われていたんだろう?

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帰り道にあったコルクの木。本当に幹がコルクなんだ!

この後はまたダートロードをゆっくりと運転して、西へと車を走らせる。約2時間でオビドス(Óbidos)到着。11時過ぎには、なだらかな丘の斜面を抱くように白い壁の家々が見えてきた。城壁のすぐ外には大きい駐車場があって、人の多さからここが観光地であることを再認識させられる。車を止めてまず目に入るのは、外側の駐車場の向こうにずっと長く延びている水道橋。静かに佇む無数のアーチは、悠久の時を感じさせてくれる。人の多い城壁側とは対照的な感じ。

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オビドスの水道橋

観光案内所で地図をもらった後、いよいよ城壁の中に歩いていこう。町に続く城壁の門は、ポルタ・ダ・ヴィラ(Porta da Vila)と呼ばれている。中のアーチのところはアズレージョで覆われていて、とても綺麗。18世紀のものであることを感じさせない、はっきりとした色だった。

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ポルタ・ダ・ヴィラのアズレージョはとても綺麗

この門からは、オビドスのメインの通りであるディレイタ通り(Rua Direita)がまっすぐ延びていて、その両側はレストランや土産物屋で溢れてる。白い壁に青や黄色の縁取りがしてあってとても綺麗。所々には大きなブーゲンビリアの木があって、赤紫色の花が白い壁と青空に映えて息を呑むような美しさだった。

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この色のコンビネーションが何とも言えない!

レストランの外でジンジーニャをチョコレートカップに入れて売ってるところがあったので、一杯飲んでみた。飲んだ後にチョコレートを食べると、サクランボの風味とチョコレートがとてもよくマッチしてすごくいい。ケーキとかでもチョコレートとサクランボの組み合わせはよくあるもんね。

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チョコレートカップ入りのジンジーニャは納得の美味しさ

この後は、町の中心にあるサンタ・マリア教会(Igreja de Santa Maria)に寄ってみた。こじんまりとした教会で、壁はアズレージョに覆われ、祭壇の向こうには数々の宗教画が見えた。教会のすぐ前の広場には屋外のバーがあって、とても気持ちよさそう。後で時間があったら来てみることにしよう。

またディレイタ通りに戻って、その一番終わりまで行ってみることにした。行き止まりのサンティアゴ教会の隣には、城壁にアーチの門が開いていて、その向こうから城壁に上れるようになってるみたいだ。この門のところにはまたミュージシャンがいて、ちょっとビデオを撮っていたらダメダメと言われた。仕方ないので€1をギターケースに入れて立ち去ろうとしたら、(お金をくれたから)撮ってもいいよとのこと。なるほど、チップ抜きの撮影はダメってことだったんだね。僕はいつも撮影するときにはチップを忘れないようにしてるんだけど、この時はいい曲を演奏してたから、それをまず撮ってからチップを渡そうと思ってたんだ。皆さんも撮影時にはチップをお忘れなく。

ちょっとだけ城壁に上ってみたけど、やっぱりいい景色。周りにはのどかな風景が広がっていて、とても気持ちいい。城壁の上を歩いてオビドスを一周している人たちもいたけど、僕らはこの風景だけで十分な気がしたので、パスすることにした。

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城壁から見える、のどかな景色

さあオビドスの城壁内はここが終点なので、今来た道を戻ることにしよう。さっきの門のすぐ横には、ずっと前は城だったんだけど今はホテルになっているポザーダ・カステロ・オビドス(Pousada Castelo Óbidos)がある。豪華絢爛というわけではないけど、落ち着いた高級感のある場所だった。僕のように、ホテルは場所がよくて清潔なら安い方がいいという人間には向いてないけど、ホテルの高級感も重視する人にはいい場所なんじゃないかな。

さっき通り過ぎてきたサンティアゴ教会に入ってみると…、あれ、ここ教会じゃなくなったのかな? 中は本屋になっててビックリした。昔祭壇だったであろう場所の方まで本棚があって、結構面白い雰囲気だった。

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こんな風情のある小路がたくさん

お昼までには少し時間があるので、さっきのサンタ・マリア教会の横の屋外バーで、ちょっとビール休憩。この日は日差しが強くてちょっと暑かったので、日陰のテーブルでくつろいだ。その後レストランの開く時間になったら、調べてきたPetrarum Domusという場所でお昼にすることにしよう。あれ、ここはさっき店の前でジンジーニャを飲んだところだ。石造りの店内は、なんとなくワインセラーを彷彿とさせる感じ。僕はここでビーフ・ストロガノフを頼んだんだけど、これが大当たり! パプリカが効いていて、なんとなくハンガリーのグラーシュを思い出させる味。肉も臭くないし、こんな美味しいビーフ・ストロガノフは初めてかもしれない。観光地のレストランで心から美味しいランチを食べられることって結構稀なんだけど、今回はとてもラッキーだったな。

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予想外に美味しいビーフ・ストロガノフ

ランチの後はディレイタ通りを外れてサン・ペドロ教会(Igreja de São Pedro)に行ってみたんだけど、なぜか閉まっていてガッカリ。この辺りは歴史地区に指定されているらしく、昔僧侶が住んでいて19世紀には市庁だった建物とかがあって興味深かった。観光客もあまりいなくて、静かなオビドスを楽しむことができたし。

さて、この裏道を通って再びポルタ・ダ・ヴィラを通り抜け、車に戻ってナザレに向かうことにしよう。オビドスは確かに可愛い町だったけど、あまりにも観光地化されている気がして、のんびりしようという気にはなれなかったなぁ。観光客と土産物屋の多さに、なぜかここがアミューズメントパークのように「作られた」場所のようにも思えてしまった。まぁ僕らも観光客だから文句は言えない。やっぱりこういう場所が本当の顔を見せるのは、日暮れの後なのかもしれない。

オビドスからナザレ(Nazaré)までは結構近くて、約30分の車の旅。あれよあれよという間にどんどん家が多くなってきて、気づいたらビーチタウンの様相だった。サレマのような小さな漁村に比べたら、ナザレは都会だー!

2時過ぎにAdega Océano Hotelにチェックイン。海沿いのレストランの上に宿があって、一晩€30と超お得だった。僕らの部屋は横の路地に面しているので海はちょっとしか見えないんだけど、海に面する側に共用のデッキがあって、テーブルも椅子も置いてある。これはなかなかいいかも。

今日は何も予定を入れてないし、朝から観光続きで結構疲れてしまっていたので、Koreyが外をぶらついてる間に昼寝することにした。歳も歳だし、こういうブレイクがないとやっていけないや(笑)。

1時間ちょっと休んだ後は、ビーチ沿いを歩いてみることにした。いやー、やっぱりナザレは大きい。サレマとエヴォラの後だから、いきなり都会に来てしまった感じがする。ビーチ沿いの道には波の模様にタイルが敷いてあって、ブラジルのコパカバーナビーチを思い出させてくれた。リオデジャネイロはもっともっと都会だけど、ナザレはそのミニバージョンみたいな感じかな。それでもかなり大きい街だけど、まだ少しは田舎っぽさも残ってる気がする。

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ナザレの海岸沿いは、コパカバーナビーチのミニバージョンって感じ

ビーチに張り出すようにバーがあったので、そこに入ってサングリアを飲みながらしばらく海を見ていた。さっきまで青空が広がってたのに、かなり雲が出てきたな。それほど暑いって気温じゃないので、海辺で遊んでいる人は数えるくらいしかいない。たぶん水が冷たいんだろうな。帰ってきたらしい漁船には、たくさんの鳥が群れていた。大漁だったから、そのおこぼれを貰おうとしてるんだろうな。さっきまで水際で遊んでいた人が素っ裸になって着替えてたりして、ヨーロッパの感覚の違いを思い知らされたりもした(笑)。

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美味しいサングリアを飲みながら、ビーチ沿いのバーでリラックス

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晴れた日には夕陽が素晴らしいんだろうな

曇ってきたら風が冷たくなってきたので、ホテルに戻って上着を着ることにした。今夜の食事は Taverna “do 8 ó 80”(訪問記へ)。僕が昼寝している間に、Koreyが歩いて行って7時半に予約を入れてきてくれたんだ。ナザレはもちろんシーフードの街だけど、ここは肉料理が美味しいと聞いてる。旅行プランを立てているときに、たぶんポルトガルではシーフードばかり食べると思うから、この辺で肉料理を入れておこうと思ったわけ。でも考えてみたら昨日エヴォラでも肉を食べたような。

結果的に、すごく美味しかった! 仔牛肉(といっても仔牛と成牛の中間ぐらい)のステーキは、自分たちで焼くこともできるし、キッチンで焼いてもらうこともできるんだけど、僕らは焼いてもらうことにした。表面だけを焼いた肉をテーブルまで持ってきて、目の前でスライス。それをまたキッチンに持ち帰って、好みの加減にまで調理してくれる。完成品と一緒に色々なソースやチャツネが出てきたんだけど、この肉は何もいらない! ジューシーで肉の旨みが溢れていて、それだけで最高の美味しさ。なるほど、肉料理が美味しいと評判のレストランなわけだ。美味しい肉を頬張って、美味しい赤ワインを飲んで、すっかり気持ちよくなっちゃった。

レストランを出たら、昼間はあんなに活気がある感じだったビーチ沿いの道が、暗くなったら結構ひっそりとしてる。たぶん夏場は夜も賑やかなんだろうな。ナザレのシティオ地区に上るケーブルカーが、3色にライトアップされていてちょっと綺麗。明日は周辺の観光をした後に、シティオ地区にも上ってみる予定。

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夜のナザレは、季節がらなのかとてもひっそり

ホテルに戻った後Koreyはまた飲みに出かけたけど、僕は部屋で旅行記を書いた後、おとなしくベッドに入って寝ることにした。
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# by alexsea | 2016-10-19 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ポルトガル2016: エヴォラへの旅
朝6:45に起床。また近くのパン屋で買ってきたクロワッサンをベランダで食べる。今日は昨日よりは雲が多いけど、雨が降ってないだけよしとしよう。

2日間お世話になったホテルをチェックアウトし、いざ出発。今日の目的地はエヴォラだけど、その前にラーゴス(Lagos)の近くのFarol da Ponta da Piedadeという場所に寄ってみることにする。通り道だしね。ここはネットでポルトガルのことを調べているときに偶然見つけたんだけど、海岸の崖がアーチのようになっている場所があって、とくに夕陽が綺麗とのこと。ネットの写真になんとなく心を奪われて行ってみたくなった。サレマから約30分ほどのドライブ。ラーゴスの町を通り抜けて崖の方に続く道をどんどん進むと、灯台のところで行き止まり。この灯台の横からその場所に行けるようになってる。この辺には写真付きのサインがたくさん出てたから、迷うことはなかった。

岩がゴツゴツと突出している赤茶けた崖の中に、下に行ける階段が作ってある。えー、こんなの下りたら後で上がってくるのが大変じゃん!とか思ってたんだけど、海の上にかかるアーチが見えだした頃からは、もっと全貌を見たくてどんどん階段を下りていった。これは確かに迫力がある場所だなぁ。海岸は岩場だけど、これが砂浜だったりしたら芋洗い状態になってるかもしれないな。この風景、見に来てよかった! 僕らの他にはスポーティーな服を来た観光客グループが5~6人いるだけだったんだけど、車のところまで戻ったときには、観光バスがちょうど着いたところだった。あの狭い階段を、大勢の人と一緒に上り下りすることにならなくて本当によかった。

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海辺の入り組んだ岩山は結構すごい景色

さてここからエヴォラまでは約3時間のドライブ。空港からサレマまでの道とはちょっと風景が違っていて、今回はずっと草原のような場所を走る感じだった。所々、煙っているような感じの場所があったのが印象的。何カ所もあったから自然の火事じゃないと思う。雑草とりとか、畑を耕すためとか、きっと何かのためにわざと計画的に火をつけてるんじゃないかな。

エヴォラ(Évora)に着いたのは12時半頃。城壁に囲まれた旧市街の中の道は入り組んでいるので、ホテルにチェックインする前には城壁の外に駐車しておこうと思っていたのに、成り行きで旧市街に入ってしまってさあ大変。ラッキーなことに、ホテルを通り越してすぐのところに駐車スポットを見つけることができた。いつもこういう旧市街に車で来たときには外の駐車場に止めていたので、旧市街での路上駐車は初めてのような気がする。

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こんなところ路上駐車

そこから歩いてすぐのMoov Hotel Évoraにチェックイン。結構モダンな造りのホテルで、しかも旧市街の中なのにお値段は格安ときてるから嬉しい。ホテルの地下には専用駐車場があるから、部屋に荷物を置いた後は車を取りに行って(一度城壁の外に出なきゃいけなかった)地下に止めたんだけど、地下に続くトンネルがすごく狭いのにビックリ。日本ではこのくらいの狭さは当たり前なのかもしれないけど、広いアメリカに慣れてる僕らとしては怖かったー!

さて観光に出かけることにしましょうか。ホテルの前の道を町の中心に向かうと、ジラルド広場(Praça do Giraldo)にぶつかる。一応エヴォラのメイン広場みたいだけど、こじんまりとしていて雰囲気がいい。観光客は多いんだけど、なんだかせかせかした気がしないんだよね。お腹も空いたので、土産物屋で溢れている10月5日通り(Rua 5 de Outubro)に入って、予定していたPáteoというレストランに行ったんだけど閉まってる! えー、シーズンオフはディナーだけなのかなぁ? 仕方ないので、10月5日通りで最初に目についたMr. Pickwickというレストランに入った。メニューを見ると何を食べても同じような感じがしたので、無難にスパゲッティ・ボロネーゼを注文。まぁ予想通りの、観光地のレストラン!って感じの味でした。

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スパゲッティ・ボロネーゼは想像通りの味

この後は10月5日通りをさらに上って、ディアナ神殿へ(Templo de Diana)。ローマ時代の遺跡なんだけど、こういうのが町の中にポンッとあるっていうのは結構シュールな景色。それほど大きくもなく、中にも入れないんだけど、この神殿の存在自体がこの辺りを異質なものにしていた気がする。

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ディアナ神殿はとても異質な感じ

ディアナ神殿の向こうには公園があって、地元の人たちが思い思いにくつろいでるみたい。ここはちょっと高台になっているので、エヴォラの町を見渡すことができる。展望台のようなところには『波立つ海の中に光る満月』という彫刻が置いてあって、これは日本人に作られたものらしい。落ち着いた感じの彫刻で、この場所にはピッタリだった。

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『波立つ海の中に光る満月』

この後はちょっと戻ってカテドラル(Sé de Évora)へ。ここは中も豪華で落ち着いていていい雰囲気なんだけど、屋上から見えるエヴォラの町が気持ちよかった。石造りの手すりは苔むしていて、長い時代を感じさせてくれる。

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カテドラルの屋上からはエヴォラの町が見渡せる

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カテドラル自体も豪華で立派

併設の宝物館に入ってすぐに、シアトルの家から携帯にメッセージが入ったことに気がついた。従妹の息子がシアトルに留学しているので、彼に僕らがいない間、母のことを頼んでおいたんだけど、家で何かあったんだろうか?! すぐに折り返し電話を入れてみると、地下の冷凍庫の電源が止まってしまったので、メインの冷凍庫に食材を入れ替えている最中に、冷凍庫の中の柵が外れちゃったんだけどどうしよう?とのこと。緊急事態かと思ってハラハラしたよ~(笑)。なんとか解決できたみたいでよかった。そういえば何年か前にスカンジナビアのクルーズ船に乗ったときも、朝起きたらシアトルの隣の家から4回も着信履歴があってビックリしたことがあった。電話してみると、「カニのお裾分けをしようと思って」とのこと。海の上だったから着信してもすぐに切れるので、何度もかけ直したらしい。これもかなりドキドキした経験だった。

この後はアズレージョで有名なロイオス教会(Igreja dos Lóios)へ。アズレージョで覆いつくされている教会なんだけど、カテドラルとは全く違った美しさがあった。それにアズレージョは基本的にタイルだから、なんとなく南国の教会のイメージがある。カテドラルを見た直後だったから、別の国に来てしまったかのようなトリップ感があった。床の一部には、地下にある骨が覗ける窓が開いているところがあった。美術品のようなアズレージョでいっぱいの教会で、すぐ下を見ると人骨があるなんて、これもシュール以外の何物でもない。

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ロイオス教会はアズレージョで埋め尽くされた壁がスゴイ

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ふと足元を見ると人骨が

その隣のカダヴァル侯爵邸(Palácio dos Duques de Cadaval)に入ってすぐ、まるで空襲警報のようなサイレンが鳴り響いてビックリした。中庭の観光客は何事かとオロオロしてたけど、侯爵邸で働いている人たちは全然動じてないみたい。サイレンが止まってから聞いてみると、消防署がすぐ横にあって、火事のときにはああいうサイレンが鳴るらしい。いやー、映画やドラマの空襲警報にそっくりだったからドキドキしたこと! エヴォラはハラハラドキドキの町との印象が残ってしまいそうだ(笑)。

侯爵邸は結構普通だった。この前に豪華なカテドラルやロイオス教会を見てしまったから、印象は薄かった。ただ、ここからだとディアナ神殿が斜め上からの角度で見えるので、写真に収めるのにはピッタリだったかな。

結構疲れてきてたけど、もう一つ、エヴォラで絶対に見ておきたかったものがあった。それはサン・フランシスコ教会(Igreja de São Francisco)に併設されている人骨堂(Capela dos Ossos)。怖がりなくせに、結構こういうのは好きなんだよな。10月5日通りをジラルド広場まで戻って、そこから東に向かう。サン・フランシスコ教会はスキップして、まずはお目当ての人骨堂へ。

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土産物屋やレストランで溢れる10月5日通り

うひゃー、やっぱりスゴイ。パリのカタコンベもすごかったけど、ここのはコンパクトに収まっているせいか、かなり迫力がある。それになんだろう、嫌な圧迫感と共にちょっと軽い吐き気も感じるんだよな。興味本位で見に来たことを、よく思われてないのかな? ごめんなさいー!

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人骨堂はとにかく骨・骨・骨

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少し気分が悪くなってしまったのは骨たちの怒りの想念?

そんなわけで人骨堂はじっくり腰を据えて見ることができなかったんだけど、この後はサン・フランシスコ教会へ。教会自体もレンガ造りのような壁が印象的でよかったんだけど、個人的にはそれよりも、屋上に抜ける通路に置いてあったキリスト降誕のアートコレクションの方が面白かった。ガラスで作られたものもあるし、前衛アートのようなものもある。僕が気に入ったのは、ポルトガルらしくコルクで作られたキリスト降誕の図。すごくシンプルなんだけど、上品でいい味を出してた。

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コルクで作られたキリスト降誕アート

屋内の市場(Mercado Público)が教会のすぐそばにあるらしいので行ってみると、もうほとんどが閉まっていてガッカリ。午後6時までと書いてあったんだけど、この時点で4時半。まぁ普通市場は朝早くが一番活発だよね。

明日の朝食のパン屋を探そうと思ったんだけど、予定していたパン屋が予想外に遠いことが判明。朝から長時間歩く気にもなれないので、ホテルで食べることにしますか。この後はサンフランシスコ教会のすぐ前のカフェで、教会を見ながらビール休憩。エヴォラに着いてからパワー観光したので、結構疲れちゃったよ。ホテルに戻って、ちょっとだけ昼寝することにしよう。

さて夕食は、ネットで見つけたBotequim da Mourariaというレストランで食べることになってた。ここは予約が入れられない場所で、7時オープンなんだけど大人気なので30~45分くらい前から人が並び始めるらしい。というわけで、5:45くらいにはホテルを出てのんびりとレストランまで歩いて行くと…、閉まってる?! サインが出ていて、11月まで休暇中とのこと。えー、そんなのないよー! 楽しみにしてたのにぃ…。

道の向かいに住んでるおじいさんが窓から顔を出して、閉まってるよと教えてくれた。ついでに、オススメのレストランへの行き方も教えてくれた。え、そのレストランって、僕が第二候補に考えていた場所じゃん! 確かにここから近いし、ちょっと歩いて行ってみることにしよう。ありがとう、おじいさん。こういう旅先で出会う小さな親切は、旅の楽しさを何倍にも増幅してくれる。

レストランTipica Quarta-Feiraまでは徒歩5分ほどだった。レストランはまだ開いてなかったんだけど、ワインとかを運び入れてる最中でドアが開いてた。Koreyがちょっと中に入って予約が必要か聞いてみると、その方がいいとのことだったので、7時半の予約をそこで入れておいた。Koreyが名前を告げようとしたら、「アメリカ人だろ? 覚えてるから大丈夫だよ」と言われた。どうやら彼がここのオーナーらしい。

予約の時間まではあと1時間半もある。どこかのバーにでも入って飲みながら待つことにしようということで、ジラルド広場までのんびり歩いて帰った。この広場にテーブルと椅子があったので、ここに座ってビール休憩。夕暮れの時間なので、広場から続く細い道の向こうに沈んでいく夕陽がとても綺麗だった。黄昏時になると、目の前のサント・アンタオ教会(Igreja de Santo Antão)がライトアップされてとてもいい雰囲気。その前の噴水のところには、地元の人たちが集まっきてのんびりしてるのが見える。いいな、こういうの。こういう観光地では、夕暮れ以降に一番その土地の色が出てくるのかもしれない。この教会がライトアップされていたからディアナ神殿もそうなってるかなと思って、レストランに戻る途中で寄ってみると、こちらの方は照明がなくて暗いままでちょっとガッカリした。

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ジラルド広場から見た沈んでいく夕陽

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教会の前の噴水は地元の人々の憩いの場所

Tipica Quarta-Feiraでのディナーは最高だった! メニューはなく、オーナーZéのおススメ料理が次々に出されるだけ。一人€30で最高に満足のいく料理が楽しめる。気難しそうな顔をしたZéのサービスもすごくよかったし。ここは超オススメ! それにしても予約しておいてよかった。すぐに店はいっぱいになって、外で待ってるグループが何組もいたもん。

美味しい料理と美味しいワインで気持ちよくなった後は、とても静かなエヴォラの小路を通ってホテルに戻り、すぐに寝てしまった。
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# by alexsea | 2016-10-18 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ポルトガル2016: サグレス観光とのんびりした午後
朝7時半頃起床。大学のときの親友の夢を見たんだけど、今となってはどんな夢だったか思い出せない。ベランダから外を見ると見事な朝焼けが! 今日もいい日になりそうだ。近くのパン屋でKoreyが買ってきてくれたクロワッサンとパステル・デ・ナタで朝食。食べるものは豪華じゃなくても、海の見えるベランダで食べる朝食は満足度100%!

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綺麗な朝焼け!

このホテルでも洗濯してくれるらしいので、本当はナザレで出そうと思っていた洗濯物をここでお願いすることにした。昨日海水に浸かってしまったジーンズもあることだし、気になってたんだよね。そして9時すぎにサグレス岬に向けて出発。途中にポツポツと町はあるんだけど、結構何もないのどかな風景が続く。約20分の旅だった。

サグレス要塞(Fortaleza de Sagres)は9:30オープン。駐車場にもまだあまり人がいなくて気持ちがいい。要塞までずーっと続く道を歩いて中に入ると、バーンとものすごく広い大地が目の前に広がる。これって、この岬のほとんどが要塞ってことか。建物は所々にあるだけなんだけど、とにかく場所的にはデカい。まず目の前にあるのが風向盤。ポルトガル語では『風のバラ』と呼ばれるもの。直径40mほどの巨大な円が地面に刻んであって、40分割してある。風の向きを読む巨大なコンパスらしいけど、これがどのように使われていたかは不明らしい。

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サグレス要塞の風向盤

入口の建物の上には、鉄の砲台がたくさん外を向いて置いてあった。やっぱりこれをみると要塞って感じがするなぁ。リスボンのサン・ジョルジェ城にもあったけど、砲台はヨーロッパのどこの国に行っても見ることができる感じ。

ここから海沿いの崖の近くを歩く道もあるけど、ずっと向こうに見える灯台にまっすぐに続く道もある。ちょっと迷ったけど、海側は後でも歩けそうなので、灯台に続く道に行ってみることにした。まっすぐな道の脇は、ゴツゴツした岩ばかりの平原。どうしてこんなに贅沢に土地を使おうと思ったんだろう? やっぱり要塞って守りの要だからなの?

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灯台までずーっと続く道

10分近く歩いてやっと灯台に着いてみると、周りにロープで囲いがしてあって立ち入り禁止のサインが立ってる。この灯台は今でも使われているのかな? ちょっと残念だったけど、コンパクトな灯台が見られてよかった。この灯台、高さ10mもないんじゃないかな。高い岬のほとんど端に立ってるので、高く作る必要がなかったんだと思う。

ここから横に道を辿っていくと、地面に大きな穴が開いている場所があった。周りに囲いはしてあるけど、一部には展望台のような感じで木製のステージがあって、そこから穴を覗けるようになってた。穴からはゴーッという風の音とともに、水の音も聞こえてくる。ビデオカメラでズームしてみたら、一番下に水があるのが見えた。どうやらこの穴は海まで通じているらしい。こういうの、なんとなくアメリカの国立公園の展示物みたいな気がして、すごくいいなぁ。しばらく足を止めて見ていたかったもん。

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海にまで達する風穴

そこからまた道を進むと、コンクリートの円をいくつも重ねたような建造物があった。中は簡単な迷路のようになっていて、中心の円形の部屋の床は鉄の柵で覆われていて風穴が見え、時々ゴーッという音と共に風が吹きあがってくる。さっきの大きな穴のミニバージョンといった感じ。それをアート作品のようにしてしまうなんて、すごく面白い演出だと思った。

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風穴を中心にしたアート作品のような場所

海を望む崖の上の道を歩くと、あちこちの岩の上に石を積み上げたものがたくさん見えた。道から外れちゃいけないのに、観光客が積んでいくんだろうな。まぁ景観をそれほど損ねるわけじゃないし、ちょっと笑ってしまうような風景ではある。崖の上には、釣りをしている人たちがたくさんいてビックリした。どうも地元の人みたいだけど、こんな高い崖から釣りをするなんてスゴイ。ここじゃなきゃ釣れない魚がいるのかな? 釣れた魚はどうするんだろう? 売るんだろうか、それとも自分で使うんだろうか。

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崖っぷちは岩場

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たくさんの人が釣りをしていた

出口に向かう途中で、かわいい礼拝堂を見つけた。とても質素なんだけど、外も中も落ち着いた感じで、すごく雰囲気がよかった。教会がゴテゴテした飾りつけで鼻持ちならない贅沢品のように思うこともあれば、こういう小さな礼拝堂に美しい信仰心が沁みついているかのように思うこともある。宗教自体は嫌いだけど、人々の信仰心は純粋なのかもしれない。

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かわいい礼拝堂

9時半に着いて、要塞の観光が終わったのは11時近く。1時間半もあっちこっち歩いてたのか。気持ちのいい景色がたくさん見れたし、本当に天気のいい日でよかったと思った。

この後はサン・ヴィセンテ岬(Cabo de São Vicente)まで車を走らせる。10分もかからない道のりだった。外には土産物屋が連なってるし、中もレストランや店ばっかり。しかも観光客がさっきの10倍くらい多い。みんなやっぱり、ここがヨーロッパ大陸の南西端だということで見に来るんだろう。人は多かったけど、気持ちのいい景色が見れたからよしとする。でもやっぱり『南西端』という謳い文句がなかったら、サグレス要塞だけで十分な気がするなぁ。

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サン・ヴィセンテ岬の入口

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ここがヨーロッパの南西端!

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観光客も多かった

もうお昼も近いので、ランチに行こう。サグレスの町にあるA Sagres(訪問記へ)というレストランを決めておいた。行ったときにはまだランチは準備できてなくて、とりあえずコーラを飲みながら注文だけしてしまうことにした。このレストランは昔からずっと家族経営でやってきた場所らしく、昔の白黒写真がたくさん壁に掛けてある。いい匂いがするし、店のおじさんはにこやかですごく印象がいいし、ここは期待できるかな。12時過ぎまで待った後、僕らがいたカフェの隣のレストランに通された。この時点で初めてカフェとレストランが別々だってことがわかったんだよね。頼んだのはポルトガルを代表する料理の一つ、フィッシュライス。エビ、イカ、タラ、アンコウなど、盛りだくさんのシーフードのスープの中に、ご飯も入ってる。これがねー、もう本当に堪えられない美味しさ! スープには魚の旨みが十分に溶け出していて、全く文句のつけられない味。シーフードは美味しいし、ご飯も美味しいし、もう本当に最高だった。自家製のピリピリソースをちょっとかけて食べても、またちょっと違った雰囲気の味になっていい。ポルトガルで一番印象に残った味だったなぁ。帰途についてからも、ずっとこの料理のことで盛り上がってたもん。

今日の観光はこれで全て終了。サレマに戻ることにしましょう。帰ってからは、昨日買ったサイダーを飲みながらベランダでまったり。その後はまた海岸まで行って漁船を見たり、店に入ってワインを飲んだり、昨日は歩かなかった村の奥の方も歩いてみたりした。白い家々がずっと続いていて、とてもいい雰囲気だった。

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サレマのビーチに置いてあった漁船

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使い古されたタコ壺

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海を見ながらワインでリラックス

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村の奥の方もいい雰囲気

ディナーの前にはAtabuaというバーでカクテル。Água na Boca(訪問記へ)でまあまあのディナーを食べた後は、またAventura Barに行ってカクテルを飲んだり、もう本当に贅沢な時間の使い方をしてた。今夜はAventura BarはKarlの奥さんが切り盛りしていて、明日エヴォラへ行くってことを言ったら、その途中のいいワイナリーの情報とかを教えてくれたりした。

昨日、今日とすごくゆっくりと過ごしたせいで、リスボンでの疲れが抜けたみたい。今夜も10時前にはベッドに入って寝てた。
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# by alexsea | 2016-10-17 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)