From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ポルトガル2016: 車を借りてサレマへ
ホテルのチェックアウトは昼の12時なので、今日はその前までは結構ノンビリできる。朝・昼兼用の食事をマーケットでしようと思ってたので、今朝もホテルでの朝食はパス。結局ホテルで朝食は一度も食べなかったな。

8時半ごろホテルを出て、ここ数日行きたいと思っていても混雑していて行けなかったサンタ・ジュスタのエレベーター(Elevador de Santa Justa)に行くことにした。ホテルからは徒歩2分。この間は人でいっぱいだったエレベーターに到着してみると…、誰もいない?! 7時オープンはずなのに! 日曜だからスケジュールが違うのかと思って表示板を見たんだけど、そんなことは何も書いてない。どうしよう?? 5分ほど入口のところでウロウロしていたら、エレベーターが下りてくる音が! ドアが開くと、お姉さんが招き入れてくれた。なーんだ、単に人が少ない上に、エレベーターは上に行ってたわけね。

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荘厳な感じのサンタ・ジュスタのエレベーターはバイシャ地区とシアード地区を結ぶ

サンタ・ジュスタのエレベーターの外観はとてもゴシック的で、なんとなくバルセロナのグエル邸を彷彿とさせたな。大きなエレベーターで上に着くと、そこから階段でちょっと上ったところに展望台がある。この階段は9時に開くらしくて10分ほど待たなきゃいけなかったけど、お姉さんが9時ちょっと前に開けてくれたので展望台に一番乗りできた。今日はちょっと雲が多くて霞んでるけど、かなりいい景色。リスボンの展望台は色々と行ったけど、それぞれの良さがあるみたいだな。階段は鉄製の細い螺旋階段で、下りていくときにはかなり怖かったー!

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エレベーターの上の展望台からの景色

エレベーターから出ると、一日目に行ったカルモ教会のすぐ横の路地に抜けるので、そこからバイロ・アルトの方に歩いていく。A Brasileiraに行ったら結構ガラガラだったので、外のテーブルに座ってホットチョコレートを注文して一服した。リスボンの人たちは週末の朝は遅いのかな。夜は繁華街のようだったこの辺りも、あまり人がいなくて気持ちいい。ペソア像の写真はこないだも撮ったけど、今日は人がいないということで、またゆっくりと一緒に写真を撮ることができた。

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ペソア像とツーショット

この後はこの間見るだけだったケーブルカーのビカ線で坂を下りた後、鉄道の駅カイス・ソドレ駅の方まで歩いていく。目的地は駅のすぐ前のTime Out Mercado Da Ribeiraというマーケット。ここは以前は大きなマーケットだったらしいけど、今ではレストランがたくさん詰まった大きなフードコートになってる。

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ケーブルカーで急な坂道を下りていく

10時オープンのマーケットは、僕のようなレストラン好きにとっては天国! 大きな屋内マーケットの真ん中にはビールやワインバーがあって、テーブルや椅子もたくさん設置されていて、周りをぐるっと囲むように数々のレストランが軒を連ねてる。これはフードコートの高級バージョンだ。

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食いしん坊にはたまらないフードコート

僕はもうウキウキしまくりでどれを食べようか悩んだ挙句、二軒のレストランで一つずつ注文することに決定。オーダーを入れようとしたら、今はまだ準備中で12時からだと言われて超ガッカリ。こんなにたくさんレストランがあるのに、12時前に食べ物を買える場所はほんの数軒しかない。なにそれー、ウェブサイトには10時オープンって書いてあったのに! こんなにたくさんのレストランがあるのに、ほとんどで食べられないなんて拷問だよ…。仕方ないので、食べ物がオーダーできる数少ない場所の中からPizza A Pezziというピザ屋を選択。マッシュルームピザとソーセージピザを注文した。悪くはなかったけど、ちょっとしょっぱい感じだったかな。

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まぁ美味しかったけど…

ちょっと残念な感じのランチを終えた後は、またケーブルカーでバイロ・アルトに戻って、階段からの景色が綺麗なカルサダ・ド・ドゥケ通りを歩いたりしながら、ホテルまで帰った。11:45くらいにチェックアウト、タクシーを呼んでもらって空港へ向かった。空港のSixtというレンタカー会社で車を予約してある。ラッシュアワーだったのか、カウンターの前はすごい行列! Koreyが会社でも使うのでプレミアムメンバーになってくれていたお蔭で列をスキップすることができたけど、車を借りられたころにはもう午後1時をまわっていた。

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カルサダ・ド・ドゥケ通り。ここにはレストランやバーがたくさんある

車に持参のGPSを取りつけて、いざポルトガル最南端のアルガルヴェ地方(Algarve)へと車を走らせる。最初GPSが僕らが高架道路にいると勘違いしたせいで、空港を出るのにちょっと手間取っちゃったけど、高速道路に乗ってしまえばもう安心! ポルトガルにはあちこちに有料道路があるんだけど、レンタカー会社に固定料金を払えばいくらでも使えるプランにしたので、何も考えなくていいのが嬉しい。ヴァスコ・ダ・ガマ橋(Ponte Vasco da Gama)という17kmもある海峡にかかる橋を渡った後、どんどん南へと車を走らせた。

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長い長いヴァスコ・ダ・ガマ橋を渡ってる

ポルトガル人はかなり車の運転が乱暴という噂も聞いていたのでちょっと身構えてたんだけど、なんのなんの、みんな親切じゃないですか。それに有料道路が数多くあるせいか、すごくよく整備されてるし、それに混んでない。どんどん移り変わる景色を楽しみながらドライブを楽しんでいた。道路の両サイドには、松の木っぽいんだけどチアガールのポンポンのような形をした気がたくさん生えていて、別の土地にいるということを実感させてくれる。二度のトイレ休憩を入れてのドライブ。目的地のサレマに着いたのは、もう4時半頃になっていた。

サレマ(Salema)はアルガルヴェ地方の中でもとても小さな漁村。日本人にはあまり馴染みのない場所だけど、アメリカでは僕の大好きなガイドブックの著者Rick Stevesが紹介していることもあって、最近かなりの人気になっているらしい。昔からアルガルヴェ地方はイギリス人が休暇でよく訪れる場所だったらしいけどね。

Casa Praia Marというホテルにチェックインすると、安い部屋を予約しておいたのに、海側の部屋が空いてるからということでアップグレードしてくれた。これは嬉しいな。ホテルから海までは徒歩3分もかからない。早速荷物を置いて、海の方に行ってみることにしよう。

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部屋のベランダからの景色

サンダルを持ってくるのを忘れてしまったので、海の手前の売店で€19で購入。すごく高いけど、靴じゃ海辺を歩けないから仕方がない。それにしてもこのサンダル、履き心地が悪いぞ。

全体的に雲はあるけど一応太陽は出てるから、海岸の散歩は気持ちいい。海で遊んでる人があまりいないから水が冷たいのかな?と足を漬けてみると、やっぱりすごく冷たい! 散歩する人、犬とキャッチボールをして遊ぶ人、子供を全裸で遊ばせる家族(笑)など、混んでない海岸はノンビリ感が満載。ずっと西の方に海岸を歩いていくと、恐竜の足跡が残る岩を発見。この情報はサレマのことをネットで調べてるときに見つけたんだけど、本当だとしたら面白いな。

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村もビーチも、こじんまり

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恐竜の足跡って…本当なのかな?

戻る途中、もっと水の近くを歩いてみたくて海の方に行ったら、いきなり大きめの波が来て膝の辺りまで濡れてしまった。それと同時にサンダルが砂の中に沈み込んで、足を取られてもうちょっとで水の中に倒れ込んでしまうところだった。いやー、危ない危ない。膝まで濡れたジーンズをどうしようかと考えながら歩いてたら、どうもサンダルを履いた足がヒリヒリすることに気がついた。ちょっと脱いでみたら、サンダルと肌の間に砂が入って、それが擦れて赤くなっちゃってる。うひゃー、サンダルのせいで擦り傷ですか。サンダルなんて買わないで、裸足で歩けばよかったなぁ。僕は海で遊ぶ経験値が低いから、こういうことで失敗しちゃいます。

公衆トイレの手洗い場で砂まみれの足を洗った後は、海岸沿いのバーでワイン休憩。昨日まで押せ押せの観光だったので、こういうノンビリしたひと時がすごく嬉しい。観光にも、こんな風に緩急をつけることが理想だよね。

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海を眺めながらワインでリラックス

この後はホテルの部屋のベランダで風景を見ながら旅行記を書いたりした後、6時半頃食事に出かけた。ビーチに面するBOIAのテラス席に座って食事を注文したんだけど、アペタイザーのガーリックブレッドを食べてる間に陽が沈んでどんどん涼しくなってきた。こりゃ料理を食べる頃には寒いかなということで、室内に移動。タコのサラダも、シンプルなサーディンのグリルも、やっぱり漁村だけあって新鮮で美味しかった!

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BOIAのテラス席から夕暮れを見ていた

食事の後は、もうひっそりとしている村のメインの道を歩いて、近くのAventura Barでエスプレッソ・マティーニをデザートとして頼んだ。小さめのバーだけど、天井の黒板はは格言や客の誕生日記念メッセージとかで埋め尽くされていて、なかなか面白い雰囲気。イギリス人オーナーのKarlも話しやすかったし、エスプレッソ・マティーニも食後にはピッタリの甘さだったし、すごくいいひと時を過ごした。

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Aventura Barで食後の一杯

ホテルまでの道の間にちょっとビーチに寄って、満月に近い月に照らされる海をちょっとの間見ていた。すごく忙しかったリスボンでの三日間の後なので、人のいないこういう静かな景色がすごく胸に染み入る気がする。リラックスしてホテルに帰った後は、早いけど10時前にはベッドに入って寝てしまったと思う。

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月に照らされた海が綺麗だった

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# by alexsea | 2016-10-16 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ポルトガル2016: 霧の中のシントラ
ぐっすりと寝た後は、今日も早起き。7:15頃ホテルを出発して、すぐ近くのパン屋さんのカウンターでサンドイッチとオレンジジュースの朝食。ホテルは朝食付きなんだけど8時からなので、僕たちのスケジュールに合わないのが残念。でもパン屋さんのカウンターだと、地元の人たちに囲まれながらの朝食なので、雰囲気は抜群にいい。

今日は郊外のシントラ(Sintra)を観光する予定なので、5分もかからないRossio駅に歩いて行く。Lisboa Cardでシントラ往復の電車代もカバーされているのが嬉しい。8:01発の電車に乗り込んで、シントラには8:41着。今日は雲が多いなとは思ってたけど、電車に乗ってる途中で雨が降ってるところがあった。観光中に雨が降らないことを祈ろう。

シントラの駅からは主要な観光名所を巡るバスが出ていて、駅に戻ってくるループの間、どこでも乗り降りが可能らしい。最初のバスは9:15なので30分ほど待たなきゃいけなかったけど、観光スポットが開くのは9:30以降なのでしょうがないかな。やっと来たバスに一番で乗りこんで席をゲット。バスはシントラ・ヴィラと呼ばれる中心部を通り抜けた後、山道を上っていく。この山道が狭いこと! 急にストップしたから何事かと思ったら、左側に駐車してある車がギリギリのところらしい。時速5kmくらいのスピードで、ゆっくりゆっくりすり抜けていく。車とバスの間はまさに3cmくらいで、右側の岩壁との間もそのくらい。岩壁から生えている植物が、バスの壁に当たりまくっているのが見えた。すごいなぁ、最近の車みたいに電子的なセンサーもないのに、よくこんなところをぶつからずに通り抜けられるもんだ。まさに熟練の技!

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壁と車の間をぎりぎりで通り抜けるバス。ハラハラしちゃったよ

最初の目的地、ムーアの城跡(Castelo dos Mouros)で降りたのは僕たちだけ。ハイシーズンはペーナ宮殿は混むらしいからどっちにしようか迷ったんだけど、まず人があまりいないであろうムーアの城跡から見ることにした。チケット売り場ではペーナ宮殿とのコンボチケットをゲットしておいた。

開いたばかりなので僕らの他には2カップルくらいしか人がいなくて、ムーアの城跡に続く道を歩いていくのは気持ちよかった。元々曇り空だったんだけど、下界の風景が見えるところでは、雲がどんどん下に降りてきてるみたい。このまま雨が降らないでいてくれるといいんだけどな。

チケットを買った場所から10分ほど歩いたところに、ムーアの城跡の本当のゲートがある。ここでチケットのチェックをしてもらって中に入ると、うわっ、結構規模がスゴイや。城の遺跡だけのことはある。城壁の所々にはウォッチタワーのような塔があるのも見える。これは僕のツボにピッタリだ。

城壁の上に登って歩き始めると、空にはいつの間にか青空が広がっている場所があって、下界に雲の影が流れていくのが見える。これは壮大な景色だ。ベストの瞬間に太陽が出てくれて本当にラッキー。神様ありがと~!

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タイミングよく出てきてくれた太陽が、下界に雲の影のアートを作り出す

最初は規模の大きさにビックリしてたんだけど、景色を見ながら歩いてるとそんなに大変じゃない。でもだんだん空は雲に覆われ始めて、ずっと向こうに見えるペーナ宮殿も霧の中に入ってしまった。まだちゃんと見えるんだけど、真っ白な中に浮かぶ色とりどりのペーナ宮殿は、なにかこの世のものではないような、とてもシュールな印象を受けた。そうこうしているうちに、ムーアの城跡にも霧が降りてきた。そんなに濃い霧じゃないんだけど、さっきとは全然印象が違う、やっぱり別世界のような感じ。負け惜しみじゃなくて、本当にこの時に霧が出てきてよかったと思った。一度に二つの顔を楽しめる機会なんて滅多にないもん。ムーアの城跡自体は、最初から最後まで45分ほどで歩くことができた。お昼時に天気がよかったら、ここでピクニックってのもいいかもしれないな。

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風景を眺めながら城壁の上を歩く

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雲が下りてきたー!

さてこの後は、シントラ観光のメインとされるペーナ宮殿(Palácio Nacional da Pena)に向かって山道を歩く。15分ほどだから、いつ来るかわからないバスを待つよりは歩いた方が早い。チケットはもう買ってあるんだけど、門から宮殿までの間を走るシャトルバスのチケットはギフトショップで買わなきゃいけなかった。端境期とはいえ人気スポットなので、シャトルバスを待つ人の行列がやっぱりすごい。二台のバスを見送って、三台目でやっと乗車できた。

宮殿に到着すると、やはり霧の中にすっぽりと包み込まれているみたい。宮殿が見えないことはないけど、トワイライトゾーンのような不思議な感覚を受ける。雨がポツポツと降ってきたんだけど、すぐに宮殿の中に逃げ込むことができたのでよかった。

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霧の中のペーナ宮殿はトワイライトゾーン感覚

宮殿の中は、色とりどりの外壁と同じようになんでもありって感じ。普通に貴族が暮らしていたようなダイニングルームもあれば、不思議な雰囲気の中庭もあったり、いきなりベルサイユ宮殿のような豪華な場所があったり。ゴシックやマヌエル、はたまたイスラムなど、色々な様式がひしめき合ってるみたいだ。まぁ面白いことは面白いんだけど、やっぱり変な感じの和洋折衷みたいで、僕には住めないなって思った(笑)。

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こじんまりしたダイニングルームもあれば

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豪華な調度品でいっぱいの部屋もあったり

ちょっと残念だったのが、宮殿の窓から外を見ても真っ白で何も見えなかったこと。中の見学を終わって外に出ると、雨は止んでくれたものの、さっきよりも濃い霧にすっぽりと包まれている。テラスのカフェみたいなところでカプチーノ休憩したんだけど、まるでこの宮殿が白い雲の中に浮かんでるかのような気になった。天気が良かったらいい景色が見られたんだろうなぁ。でも今朝ペーナ宮殿に先に来てたら、ムーアの城跡であの壮大な景色を見ることができなかっただろうから、今回の経路でよかったのかもしれない。僕としては、ペーナ宮殿よりもムーアの城跡の方が感動したし。

またシャトルバスを待つ行列に並んで、満員バスで入口まで。それからまたさっきのループバスに乗ろうと思ったんだけど、ここもすごい行列だった。仕方ないなぁと思ったところに、トゥクトゥクのようなバイクが人を降ろしているのを発見。聞いてみるとシントラ・ヴィラまで二人で€10だというので、乗ることにした。バスを待つ時間を無駄遣いしたくないもんね。

シントラ・ヴィラではまずランチ。迷路のような路地をGPSを頼りに歩いて、Piriquita IIに到着。お菓子が有名な場所の二号店なんだけど、ここでは軽食も取れるらしい。焼きサンドイッチも美味しかったけど、僕がここで本当に食べたかったのは、デザートとして頼んだケイジャーダ(Queijada)とトラヴェセイロ(Traveseiro)という伝統的なお菓子。ケイジャーダはチーズを使ったお菓子で、あまり甘くない。チーズのような味はそれほどせずに、よくよく味わうと乳製品なのかなとわかる程度。結構地味な味だった。トラヴェセイロというのはポルトガル語で枕のことで、確かに言われてみればそんな形ではある。パイ生地の中にはアーモンドのクリームが入っていて、サクッとした後のアーモンドの風味がとても美味しい。こちらはケイジャーダとは違って、結構甘い。コーヒーと一緒だったら、このくらい甘くてもいいと思うな。どちらも美味しかったけど、アーモンドクリームが個人的に気に入ったので、僕的にはトラヴェセイロの勝ちー。

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伝統的なお菓子、ケイジャーダとトラヴェセイロ

ランチの後は、シントラで僕が一番楽しみにしていたレガレイラ宮殿(Palácio e Quinta da Regaleira)に向かう。徒歩約15分。普段足をあまり使わないせいか、ちょっと足が痛くなってきた。もっといつもから歩くようにしなきゃいけないな。道を歩いていくうちに、左側にレガレイラ宮殿が見えてきた。門があるんだけどそこは出口で、入口は坂の上にあるらしい。結構ツラかったけど、なんとか到着!

ウェブで読んだ情報によると、レガレイラ宮殿は「まるでロールプレイングゲームのような」場所とのこと。最初歩き始めた辺りは普通の公園のようで、このどこがロールプレイングゲームなんだろうとか思ってた。確かに広場のようになったところの端には、物見塔のような石造りの建物があったり、半円状の石の壁の真ん中にはちょっと噴水があったりして、雰囲気はいいんだけどRPGほどじゃないなぁなんて思ってたんだよね。

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普通の噴水っぽいんだけど…

ところがその噴水を写真に撮っているときに、石壁の裏側に通路のようなものがあるのを発見。ちょっと中に入ってみると…、えっっ? 洞窟のようなものがずっと奥まで続いてるんですけど! 足元には電飾があって少しは明るくなってるんだけど、この写真のような明るさじゃない。もっともっと薄暗い。だから奥へ入っていくと、なんだか冒険しているような気になってしまう。なるほど、これはRPG的だわ(笑)。

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その裏には実は洞窟が!

洞窟の中を歩いていくと、地下と地上を結ぶ螺旋階段の塔のような場所に出た。ここは以前イタリアのオルヴィエートで行ったサン・パトリツィオの井戸を連想させる。とても上っていく気にはなれなかったので、僕らは螺旋階段を下に行くことにした。洞窟はその後いくつか枝分かれしてたんだけど、その一つは緑色の藻に覆われた池に続いてた。その上には小さな岩で点々と道が作ってあって渡れるようになってたり、小さな滝があったりで、これもかなり現実離れした場所みたいだった。こういうの大好き!

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螺旋階段の塔があったり

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藻に覆われた池があったり

洞窟を抜けた後は敷地内のあちこちを歩いたんだけど、やっぱりあの洞窟が一番ユニークで面白かったかな。他にも塔みたいな場所とか礼拝堂とかたくさんあるんだけど、一番現実離れしていたのはあの洞窟。ここにはまだ疲れていない朝一番で来て、ゆっくりと楽しんだ方がよかったかな?

「あ、そっか。ここって宮殿もあるんだよね」と気がついて、最後はちゃんと宮殿も見てきた(笑)。入ってすぐに素晴らしいピアノの演奏が聴こえてきて、見学中の雰囲気をとても盛り上げてくれてたんだけど、音楽室のような場所でピアニストがリハーサルしてたらしい。ほんの数分で曲が終わってしまって、その部屋にも鍵をかけてピアニストがどこかに行ってしまったのが残念だった。この部屋でコンサートがあったりするのかな?

この宮殿はペーナ宮殿よりはずっと小規模で、でもかなり統一された造りになっていたからか、すごく上品に思えた。この宮殿の一室に足を踏み入れようとしたとき、思わずビックリして声をあげそうになってしまった。図書室みたいだけど、本棚に囲まれた床が宙に浮いてる?! 薄暗い照明だったからよけいにそう思えたんだけど、よくよく見てみると本棚の前30cmくらいの床が、部屋を囲うようにぐるっと鏡になってる。だから本棚がずっと下の階まで続いてるように見えて、床が浮いてる感覚を作り出してたんだ。最後の最後まで、本当によく驚かさせてくれました。この図書室のアイデア、すごくいいなぁ(笑)。

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宙に浮く図書室!?

さて、レガレイラ宮殿の見学が終わったのが3時ちょっと前。まだ時間があったんだけど、結構今日は歩け歩けだったのでかなり疲れてしまった。ということで、一応はスケジュールに入れておいた王宮(Palácio Nacional de Sintra)はパスすることにした。ポルトガルは気に入っちゃったから、王宮はまた今度来たときにでも行くことにしましょう。

シントラ・ヴィラまでまたのんびり歩いて帰って、そこから朝使ったループバスに乗って駅まで戻る。まだ電車の時間までには間があったので、バス停の前の売店の外に出てたテーブルに座ってしばしサイダー休憩。今日は変わりやすい天気だったとはいえ、重要なところで雨が降らなくて本当によかった。感謝感謝!

3:50発の電車に乗って4:29にリスボン着。景色を見ていたかったんだけど、体は疲れてたから道中眠かったー! ホテルに着いたらすぐにシャワーを浴びて、その後はもちろん昼寝。今夜はリスボン最後の夜だから、ちゃんと疲労回復しておかなきゃ!

6:30頃ホテルでタクシーを呼んでもらって、7時に予約していたレストランCantinho Lusitano(訪問記へ)へ向かう。リスボン最後の晩にどこで食べようか随分悩んだんだけど、ポルトガル料理にあまりヒネリを入れ過ぎない、でも美味しい場所ってことで見つかったのがこの場所。Trip Advisorでかなりの上位にランクインしているし、訪問者のコメントにも頷けるものが多かったので予約しておいた。ホテルから徒歩で20分ほどのところなんだけど、迷いやすい場所らしかったのでタクシーで行くことにした。帰りはどこかバーにでも寄りながら歩いて帰ればいいし。結果的にCantinho Lusitanoでのディナーは最高だった! 昨日のように最先端のダイニング経験もいいけど、今夜の食事はポルトガル料理の真髄を確かめられた感じ。珍しいだけじゃなくて、どの料理も輝いた味で感動だった。

さてホテルまでの帰り道。途中で酔い覚ましにバーに寄ったり(笑)しながら、満月が出てる空を見ながらホテルの方向にゆっくりと歩いていった。そういえばリスボンの夜景をまだ見てないなぁ、ということでサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台に行くと…、なんだかすごい人ごみなんですけど! 出店が出てるし、テーブルもたくさん並べられていてみんな飲んだり食べたりしてる。Koreyが店の人に聞いてみると、シーズン中の週末は結構こんな感じでお祭りっぽくなるらしい。旅はとことん予習しつくすタイプの僕でも知らなかったよ! 去年のリミニのお祭りもそうだけど、こんな予期せぬサプライズがあると心から嬉しくなっちゃう。僕らも出店でイベリコ豚の生ハムとワインを買って、テーブルに座ってしばらく風景と雰囲気を楽しんでた。満月は綺麗だし、リスボンの夜景は最高だし、イベリコ豚は超美味しくていくらでも食べられちゃうし、このビヤガーデンみたいな雰囲気もすごくいいし、もう神様本当にありがとー!!って心の中で叫ぶ感じだった。

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まるでビアガーデンみたいな雰囲気で、みんな週末の夜を楽しんでる

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リスボンの夜景も満月も最高に綺麗

リスボン最後の夜を心から堪能した後は、ケーブルカーのグロリア線に乗ってバイシャ地区まで降りて、ホテルに戻った。本当に楽しい一日だった。明日もこんな気持ちになれますように!
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# by alexsea | 2016-10-15 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ポルトガル2016: ベレン観光とアルファマ散策
昨夜あんなに眠かっただけあって、時差ボケはどこへやら。結構ぐっすりと眠れたんじゃないかな。6時に起床。7時過ぎには用意できてしまったので、部屋でダラダラしているよりは出発してしまうことにする。

日の出は7:45なので、まだ外は暗い。ひんやりとした空気を感じながら、昨日通ったフィゲイラ広場まで歩いていく。今日はベレン(Belém)の観光から始めるために、ここで7:30発の市電15Eに乗り込んだ。昨日買ったLisboa Cardが使えるので、車内の読み取り機にピッと音が鳴るまで当てるだけ。それほど混んでいない車内を見回すと地元の人ばかりで、どうやら観光客は僕らだけのようだ。だんだんと明るくなってくるリスボンの街を見ながら、ベレンまで約30分の旅。8時ちょっと前に、朝焼けに照らされてピンク色に輝くジェロニモス修道院前に到着。すごく綺麗だった!

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朝焼けに照らされたジェロニモス修道院

まずは朝食!ちょっと道を戻るように歩いて、有名なPastéis de Belémに行くと……、開いてない?! えー、8時開店のはずなのに! でも5分くらい外で待ってたら開いたのでホッとした。

Pastéis de Belémは、リスボンに来たらこれは絶対に食べなきゃいけないと誰もが言う、パステル・デ・ナタ(Pastel de Nata)で有名な店。大昔から継がれてきたレシピは極秘扱いにされていて、レシピの全貌を知る人は3人しかいないらしい。なんでも一日に10,000個ものパステル・デ・ナタが作られるとか。カウンターでテイクアウトすることもできるけど、僕らはテーブル席に座ってパルテル・デ・ナタとカフェオレを注文。まだほんのりと温かいパステル・デ・ナタ。サクサクのパイ皮を噛み切ると、中にはネットリとしたカスタードが詰まってる。このカスタードが最高に美味しい! 甘すぎることはなく、卵の風味が素晴らしくて、でもそれだけじゃない何か緑色の味も感じる。何かのハーブが入ってるのかな? それが全体的な印象を引き締めていて、なるほどこれは人気があるわけだって感じの味になってる。僕は二つペロッと平らげちゃったんだけど、まだちょっと食べ足りない感じだったので、ソーセージの入ったパイを注文。これも美味しかったけど、やっぱり作りたてのパステル・デ・ナタには敵わないかな。

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カフェオレとパステル・デ・ナタの朝食!

店の中はかなり広くて、たくさんの部屋があった。キッチンの一部はガラス張りになっていて、中が見えるようになってる。パステル・デ・ナタがズラッと並んでいたのでビデオに撮っていたら、キッチンの中のお姉さんが容器をこちら側に傾けて、よく見えるようにしてくれた。最初は写真やビデオを撮っていいのかわからなかったんだけど、こんなサービスを笑顔でしてくれるところを見ると、いい意味で観光客慣れしてるんだろうな。パステル・デ・ナタは素晴らしかったし、ここが必須の店というのもわかる気がする。

さて、お腹がいっぱいになった後は、ジェロニモス修道院の前の公園を抜けて、さらに地下道を通り抜けて、発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)に向かって歩く。事前にFacebookで友達の投稿を見て改装中だということはわかっていたけど、実際に足場だらけのモニュメントを目の前にすると、やっぱり超ガッカリ。それも一部だけじゃなくて全体を覆うようにビッチリと足場が組まれているから、雰囲気すら伝わってこない。モニュメントを覆う壁が、それに登場する彫刻たちをポップアートっぽくしたものだったので、それで通常の姿を想像するしかなかった。リスボンにはまた来なきゃいけないってお告げかな?

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残念無念。足場で覆われた発見のモニュメント

今日は快晴なので、すぐ横のテージョ川沿いの景色がとても気持ちいい。ちょっと離れたところにはベレンの塔(Torre de Belém)が見える。なんとなくスターリングのウォレスの塔を思い出させるな。丘の上の塔系統は僕が大好きな景色だけど、川沿いの塔もカッコいい。水辺をベレンの塔の方向にゆっくり歩いていくと、川沿いで釣りをしている人を何人も見かける。すごくのどかでよかったけど、ベレンの塔のすぐ前の公園まで来ると、観光バスに乗った団体が続々と到着してくるのが見えてゲンナリ。まぁ僕らも観光客の一部だからしょうがないよね。ベレンの塔が開く10時までは20分くらいあったけど、入口には列ができ始めていたので、僕たちも並ぶことにした。気候もよかったんで、開門を待つのは全然苦じゃなかったな。

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優雅な佇まいのベレンの塔

オープンと同時に中に入って、Lisboa Cardでコンボチケットをゲット。ジェロニモス修道院はハイシーズンにはかなり長い列ができるらしいので、あまり並ばないベレンの塔でコンボチケットを取っておくと、チケット売り場の列に並ばずにスムーズに入場できるらしい。しかもLisboa Cardを使うと、ベレンにある主要な観光場所はすべて無料! Lisboa Cardはとてもお得かもしれない。

チケットを買った後は、一階の展示をチラッと見るだけで、てっぺんまで上ってしまうことにした。狭い螺旋階段は93段。ピーッ、ピーッ、という音が響いていて、なんなんだろう、うるさいなぁと思いながら一番上まで到着。それほど高さがあるわけではないんだけど、やっぱり頂上からの景色はとても気持ちよかった。テージョ川と空の青がなんて綺麗なんだろう。向こうの方には4月25日橋とクリスト・レイが見える。この塔が建てられた500年前には、リスボンを離れる船が見る一番最後のものがこの塔だったんだろう。その時代には、この辺りはどんな風景だったんだろう。そんなことに思いを巡らせながら景色を楽しんでいた。

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頂上からは素晴らしい景色が見渡せる

階段を下りようとしたときに、階段の入口のところに信号があるのを発見。狭い階段なので、上る人と下る人が途中ですれ違うことのないように設置されているらしい。さっき上ってくるときにピーッ、ピーッと鳴っていたのは、信号が変わるので階段から出なさいということだったらしい。えー、その音を聞きながら上がってきてしまった僕らって一体…。そんなのもっと大きくサインを出してくれないとわからないよー!

砲台のあるテラスからは、ベレンの塔がいかに精巧に作られているかがよくわかる。綺麗な聖母マリア像もあって、ここから見るとまるでお城のような、とても優雅な雰囲気を感じた。

さて十分に見学したので、ベレン観光の目玉らしい修道院まで戻ることにしよう。喉が渇いていたので途中のキオスクでジュースを買って一気飲みしたりしながら約15分歩くと、人でいっぱいのジェロニモス修道院(Mosteiro dos Jerónimos)が見えてきた。ハイシーズンではないとはいえ、チケット売り場はかなりの列。ベレンの塔でジェロニモス修道院のチケットももらっておいて本当によかった!

中に入っていきなり目に入るのが回廊。マヌエル様式の精巧な飾りが散りばめられたこの場所は、その素晴らしさからなぜかアルハンブラ宮殿のような印象を受けた。なるほど、ここは見応えがある。わー綺麗だなぁ、わースゴイなぁと僕は感動するだけなんだけど、建築や歴史を勉強している人にとっては、最高にたまらない場所なんだろう。

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回廊の雰囲気は、なぜかアルハンブラ宮殿を連想させる

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人がいない静かなジェロニモス修道院を楽しんでみたいなぁ

十分にジェロニモス修道院を楽しんだ後(ちょっと人当たりしそうになったけど)、パステル・デ・ナタを食べたPastéis de Belémの前をまた通って、国立馬車博物館に向かう。この時点で11時20分ごろだったんだけど、Pastéis de Belémの前には長い列ができていてビックリ! さっき食べたときには地元の人が集まるカフェって感じの雰囲気だったのに、今はもう完全に観光地になってる。これはシアトルのスターバックス一号店のノリだ(笑)。

国立馬車博物館(Museu Nacional dos Coches)は最初プランに入れようかどうしようか迷ったんだけど、時間もあるし、Lisboa Cardで無料だしってことで、ちょっと入ってみることにした。貴族や王族たちの旅行手段だった数々の馬車を、広いフロアにデーンと展示してあるのは結構圧巻。とても豪華な馬車ばかりだけど、当時はサスペンションもなかったので乗り心地は最低だったんだろうなぁ。なんでも中の椅子は、蓋を取ると即席トイレになるとのこと。今の時代に生まれてよかったと心から思った(笑)。馬車の展示の隣の部屋には、なぜか消防の歴史の展示があった。常設なのか特別展示なのかわからないけど、結構面白かったな。

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独特な雰囲気の国立馬車博物館

もうそろそろお昼なので、ランチを食べに行くことにしよう。博物館のすぐ前からタクシーを拾って、カンポ・デ・オウリケ市場まで行く。国によってはタクシーでボられるところもあるけど、ポルトガルのタクシーは安心して利用できるのが嬉しい。ちなみにお値段もとてもリーズナブル。今回は€6だった。

カンポ・デ・オウリケ市場(Mercado de Campo de Ourique)はマーケットとフードコートが一つになったような、ちょっとこじんまりとした場所。でもフードコートだけをとってもたくさんの店があって、どこも美味しそうで目移りがしてしまう。結局僕はステーキサンドイッチにすることにした。牛、鴨、鶏から肉を選べて、ソースも5種類の中から選ぶことができる。
注文してから焼いてくれるので、ジューシーで美味しかった! フードコートの雰囲気も結構いいし。週末とか夜は混むんだろうなぁ。

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カンポ・デ・オウリケ市場のフードコート

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美味しいステーキサンドイッチでランチ!

ランチを食べている間に気づいたんだけど、風邪でもひいたのか、ちょっと体がだるい気がする。これは疲れからくるだるさじゃなくて、ちょっと微熱を伴った風邪のだるさっぽい。なんだか最近旅に出るたびに風邪をひいているような気がする。歳のせいかな、いやだなぁ。風邪薬を飲んで様子を見ることにしよう。旅行中に風邪はよくひくけど、家にいるときとは違って治りは早いんだよな。気力で治す感じ。今回もすぐ治ってくれればいいんだけど。

カンポ・デ・オウリケ市場から、すぐ近くのプラザレス墓地(Cemitério dos Prazeres)までのんびりと歩いていく。ここには有名な市電28Eの発着場がある。混んだ市電に途中で乗って満員電車を経験するよりも、始発に乗り込んだ方が景色をより楽しめると思ってこのプランを組んだんだ。でもやっぱり同じようなことを思ってる人は大勢いるらしく、発着場にはかなりの人が並んでいてビックリ。一台目は満杯になってしまったので、見送って次の市電に乗り込むことにした。一台目のすぐ後ろに二台目が来てたのはラッキー。二台目に一番で乗り込んで席を取った後も、どんどん人が乗り込んできて超満杯になってしまった。年配の人が近くに来ないことを祈るばかりだったけど、みんな後ろの方に歩いていったのでホッとした(笑)。

ゴトゴトと音を立てながら街中を走る市電。最初は大きな道を走ってたんだけど、バイロ・アルトの中心部に行く頃には、駐車してある車との間が3cmくらいしかない狭さ! 市電の幅は決まってるし車のように蛇行することもないから、一度駐車してしまえば大丈夫なんだろうけど、やっぱり見ていてハラハラする。車をこすったことも絶対あるだろうな。

ヨーロッパ独自の古い町並みを市電で抜けていくと、あぁリスボンに来たんだということを実感してしまう。僕は街歩きが大好きだけど、こうやって歴史的な乗り物に乗って街中を走るのもいいもんだな。停車場の名前をアナウンスしないのでちょっと不安だったけど、旅行のプラニングをしているときに地図が頭に入ってしまっていたので、今どこら辺を走ってるなというのはわかったからよかった。

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市電に乗ってリスボン観光

僕のすぐ前の、市電の内側を向くように座っていたイギリス人の女性が、「あなたたちが降りるときに、そっちの席に代わっていい?」と聞いてきたので、もちろん!と返事した。アルファマ地区のポルタス・ド・ソル広場で下車するときには、他の人に取られないようにスライドするように彼女たちが僕らの席に移った。あの人たち、終点まで行くのかな。

このポルタス・ド・ソル広場(Largo Portas do Sol)はアルファマ(Alfama)地区でも眺めのいい場所の一つらしいけど、市電を降りて景色を見たときに息を飲んだ。目の前に広がるのは、テージョ川と空の青によく映える、オレンジ色の屋根の数々。昨日展望台から見た景色よりも、もっとカラフルに、ダイナミックに迫ってくる感じ。すぐそばにキオスクがあったので、そこでビールを買って景色を見ながら一休みすることにした。今日がいい天気でよかった! 薬のお蔭か気分もよくなったし、なによりこの景色とビールが体にエネルギーを送り込んでくれてる感じ。30分以上は景色を見ながら、ずっと景色と雰囲気を楽しんでいた。

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ポルタス・ド・ソル広場からの素晴らしい景色に乾杯!

この後はゆっくりと歩いて、サン・ジョルジェ城(Castelo de São Jorge)へ。Lisboa Cardで20%オフ、€6.50の入場料を払って中に入った。砲台の並ぶサン・ジョルジェ展望台からは、昨日のサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台とは逆方向の景色が見える。テージョ川から4月25日橋、バイシャ地区からバイロ・アルト地区まで、ずーっと見渡すことができる。昨日行ったバーのTOPOも見えた。城壁がベンチのように削られていて、そこに座って景色を楽しむことができるのが面白い。人はかなり多いけど、こんなところで景色を見ながらピクニックランチできたら最高だろうなぁ。

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サン・ジョルジェ展望台からの景色も素晴らしい

サン・ジョルジェ城の城壁にも上って一周してみたけど、こっちの方はあまり感動はしなかったな。最高に景色を楽しめる場所があちこちにあるから、こういうところに上らなくてもいいんだよね。城や建築、歴史が好きな人にはとても興味深い場所だと思う。

サン・ジョルジェ城をゆっくりと見学した後は、またゆっくりと歩いてさっきのポルタス・ド・ソル広場のすぐ下に位置するサンタ・ルシア展望台(Miradouro de Santa Luzia)にちょっと寄ったりしながら、アルファマ地区の中心地へ向かって坂を下りていく。アルファマ地区はリスボンで最も古い街並みがまだ残っている場所で、細い路地が迷路のようになっていて、ちょっと油断していると迷子になってしまいそう。でも雰囲気は最高! 今度リスボンに来ることがあったら、ぜひこのアルファマ地区に宿をとって、毎日この辺りを歩き回りたい。

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アルファマ散策。こういう雰囲気が好きなんだよなぁ

アルファマ地区の丘を下りきったところにはファド博物館(Museu do Fado)があったけど、なんとなく興味をそそられなかったのでパス。細い路地を歩いてカテドラル(Sé)を見学した後は、カテドラルの前のキオスクでサイダー休憩。アルファマの散策のときにはたまにしか観光客とすれ違わなかったけど、カテドラルの辺りまで来るとかなりの人で賑わっていて、ちょっとしか離れていないのに都会に帰ってきたって気になるのが面白い。

この後はアウグスト通りで音楽の演奏なんかをちょっと聴いたりした後、午後4時半過ぎにホテルに戻ってシャワーと昼寝。あちこちで休憩していたとはいえ、朝から観光全開モードだったから、ベッドが気持ちよかったー!

今夜は7時半にレストランを予約してあるので、7時頃ホテルを出た。レストランはバイロ・アルト地区にあるので、サンタ・ジュスタのエレベーターを使って行こうかと思ったけど、すごい行列だったのでパス。バイシャからバイロ・アルトに続くなだらかな坂道を歩いて上った。この辺はすごい人ごみ! さすが中心街だけあるなぁ。週末の夜だからなのかな? なんだか新宿あたりを思い出してしまう。昨日前を通ったA Brasileiraの前ではヒップホップっぽい音楽が演奏されていたので、僕らもちょっと足を止めて賑やかな人ごみを見ながら音楽を聴いたりしてた。

今夜のディナーはBelcanto(訪問記へ)。ここはポルトガルを代表するレストランで、ミシュラン二つ星、『Word’s Top 50 Restaurants』では78位にランクインしている場所。今回の旅行で唯一の贅沢ディナーだったんだけど、評判の通り、最高のひと時を過ごすことができた。かなり高級なんだけど、緊張することなく食事を楽しめる雰囲気を作ってくれるサービスも素晴らしいと思った。

最高のディナーで最高に気分がよくなった後は、ピンク・ストリートと呼ばれる昔の歓楽街の辺りに歩いて行ってみることにした。ここは今ではバーやライブハウスなんかがたくさんあって、週末には大変な賑わいになるらしい。でもね、なーんか個人的に楽しめるような雰囲気じゃないんだよなぁ。完全に観光地化してるっていうか、なんとなく歌舞伎町を連想させるっていうか。僕らには合わない感じだったので、すぐに来た道を引き返して、ゆっくりと歩いてホテルに戻って大人しく寝ることにした。明日もスケジュール満載だ!

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ピンク・ストリートは人によっては合わないかも

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# by alexsea | 2016-10-14 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ポルトガル2016: 初めてのポルトガル
ポルトガルという国は、行きたい国のリストの中には載っていなかった。3年前にスペインに行ったときに、近いからポルトガルまで足も延ばそうかと考えたんだけど、駆け足旅行になってしまいそうな気がして、その時は旅程から外したんだった。今年の旅行はそのときの雪辱戦といった感じなんだけど、なぜか最初はプラニングに気が乗らなかったんだよなぁ。ポルトガルの中で、あまり「見たいっ!」という場所が頭に思い浮かばなかったので、ガイドブックを読んでいてもどうも気乗りがしなかった。

その気持ちに変化が訪れたのは、ガイドブックかネットで知ったモンサントという場所。僕の好きな『奇妙な風景』の場所で、スペインのセテニルのように岩がボコボコしていて、その間に家が建っているような村。写真を見た瞬間に、ここには行きたいぞ!と心が呼ばれた気がした。そこを含められるようにレンタカーを借りる前提で、アメリカでは有名なRick Stevesのポルトガルツアーで行く場所なんかを参考にして、旅行計画を立ててみた。普通だったら6カ月前には全て宿の手配やなんかも全て終わっているのに、今回の旅行では航空券やホテルの予約を入れたのが約3か月半前。航空券が高くてどうしようかと思ってたんだけど、いきなり半額近くに値下がりした週があって、そのときにバシッと購入できたのはラッキーだった。前の週まで往復$1,200台だったのが、いきなり$657だよ? これは買わないわけにはいかないよね。最初プラニングに気乗りがしなかったのは、もしかしたら神様がこの時を待てと言ってくれていたのかもしれない(笑)。

この旅程で唯一気がかりだったのが、ヨーロッパでの乗り継ぎ。行きはパリ、帰りはアムステルダムで乗り継ぎがあるんだけど、どちらも約1時間しかない。まぁデルタ航空のオフィシャルなウェブサイトで買ったので、たぶん大丈夫だろうとは思ってたんだけど、いちおうオフィスに電話をして聞いてみると、やっぱり大丈夫とのこと。もしフライトに遅れが生じて乗り継ぎがうまくいかなかった場合でも、その日のうちにリスボンに飛ぶ飛行機は他に3本あるので、心配しなくてもいいと言われた。これで少しは気が楽になったけど、やっぱりちょっと不安な気持ちは最後まで拭えなかった。

さて、出発当日。今までの旅行では朝が劇的に早いフライトが多かったんだけど、今回は朝10時くらいに家を出ることになるので、とてもゆったりのんびり。パリまでのフライトも遅れることなく定刻通りに到着。機内のフライトアテンダントに短時間の乗り継ぎのことを聞いたら、「1時間だったら大丈夫。パスポートコントロールでは短時間の乗り継ぎだと言えば、あまり待たなくていい列に並ぶことができるわよ」と教えられた。パリで飛行機を降りた後は、エスカレーターに乗ったり電車に乗ったりして別のターミナルに行って、パスポートコントロールでは短時間乗り継ぎのことを言って、別の短いラインに並ぶことができてラッキー! でもここでKoreyがランダムチェックに引っかかって、手荷物の中を徹底的に検査されてしまった。この検査官がまたノンビリしてるんだわ。動きが本当に遅くて、わざとやってんのかオラ!って言いたくなった。まぁ時間はあったから大丈夫だとは思ったけど、やっぱりイライラしたことは確か。そんなこんなで、かなり離れたゲートに到着したときには、もう搭乗が始まっていた。こんなのは初めてだけど、ゲートで待つよりは、いきなり列に並んで搭乗できた方が気が楽だよね。パリからリスボンまでは約2時間半。ここでも定刻通りに到着した。

リスボンには朝11時ちょっと過ぎに到着。荷物を受け取った後、まずはATMでユーロを引き出し、観光案内所へ。かなりの人がいて15分くらい待たされたけど、ここでLisboa Cardの72時間用を購入。€39なり。これがあると色々な観光名所が無料になったり割引になったりするし、一番便利なのは市内のバスやトラム、ケーブルカーに乗り放題だということ。特にケーブルカーは多用する予定なので、その度に払うと時間もかかるし、かなりの割高になってしまう。元は取れないかもしれないけど、便利さをまず優先させたい。

空港を出た後はすぐにタクシーに乗ろうと思ったんだけど、……なんですかこの行列は。タクシー乗り場には60人以上の人が並んでいてビックリ! 空港バスに乗ることもできたんだけど、なんか面倒だったので、そのままその列の最後に並んでしまった。かなり速いペースで進んだので、待ったのは10分くらいじゃなかったかな。タクシーに乗り込んで、予約してあるホテルAmericano Inn Rossioまでは約20分。このホテルは観光地のど真ん中で、立地条件は最高。まだチェックインはできなかったので、荷物預かりの部屋に大きな荷物だけ置いておいて、さっそく観光に出発することにした。

今日はかなり変わりやすい天気らしく、太陽が出たり曇ったりしてた。でも雨が降らないだけよかったかな。まずはアウグスタ通り(Rua Augusta)のCasa Brasileiraでビールとサンドイッチのランチ。もっとポルトガルっぽいものを注文したかったけど、もう午後1時だし、夜はファドの聴けるレストランを予約してあるしってことで、軽いもので済ませておくことにした。アウグスタ通りはバイシャ(Baixa)地区の中心とも言える通りで、観光客や地元の人でかなり賑わっている場所。レストランや土産物屋も多く軒を連ねていて、まさに観光地の中心という雰囲気がビシバシ伝わってくる。しばらくビールを飲みながらピープルウォッチングをしていたかったけど、ちゃんと観光もしたいということで、まずはアウグスタ通りを南下していくことにする。

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まさに観光地!という雰囲気のアウグスタ通り

アウグスタ通りの南の端に見えるのは、勝利のアーチ(Arco da Rua August)。通りの向こうにアーチが見える景色は、パリのサン・ドニ門を思い出してしまう。こういう景色はヨーロッパならではもので、僕は大好きだ。歴史を勉強することには全く興味がないんだけど、こういう歴史を感じさせるものを見るのは好きなんだよなぁ。

この勝利のアーチを抜けるとすぐに、コメルシオ広場(Praça do Comércio)がある。テージョ川沿いのゆったりと大きな広場で、ここも観光客で賑わってはいるけど、アウグスタ通りよりもずっとリラックスしたものを感じる。テージョ川に下りて行ける階段もすぐ近くにあって、夏には川辺で遊ぶ人たちも大勢いるのかななんて考えてた。テージョ川の向こうに見えるのは4月25日橋と、リオデジャネイロのキリスト像によく似た『クリスト・レイ』。リスボンが出てくる映画には、必ずといっていいほどこの二つが登場する。シアトルのスペースニードルみたいな感じで、この街の象徴ともいえるものなんだろう。

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コメルシオ広場のドン・ジョゼ1世の騎馬像

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テージョ川には降りて行けるようになってる

この後はプラタ通り(Rua da Prata)を北上して、フィゲイラ広場(Praça da Figueira)まで歩く。この広場は、ちょっと離れただけでこんなにも地元のカラーが出るのか!って感じの場所。観光客もいるけど地元の人がほとんどで、市電の発着場になっているので、みんなここでお喋りをしながら市電を待ってる感じ。観光客がものすごく多い場所を歩いてきたので、もっとリラックスした地元のカラーがとても新鮮に見えた。

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市電とフィゲイラ広場。とてもリスボンらしい風景

ここからすぐのところには、サオ・ドミンゴス教会(Igreja de São Domingos)がある。これは日本語のガイドブックには載っていない場所なんだけど、昔から地震や火事で被害を受けてきた場所みたいで、今でも火事ですすぼけた場所がわかるくらい。きらびやかな教会とは違う、地元の人たちの信仰心が刻まれた場所っていう感じのオーラが漂っていて、僕は大好きだった。

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サオ・ドミンゴス教会は、まだ火事の傷跡が残る場所

さて、ここからすぐ角を曲がったところにあるのがア・ジンジーニャ(A Ginjinha)。「ジンジャ」と呼ばれる酸っぱいサクランボから作ったリキュールを出してくれる場所。観光客が多い感じだったけど、ジンジーニャを飲みながら何人かで世間話をしているような地元の人たちもいた。一杯€1.50。ジンジャ入りとそうでないものが選べるらしい。僕はフルーツなしのものを頼んで飲んでみた。それほど甘すぎくなく、さっぱりとした口当たりでとても美味しい。観光の中心地で人当たりした感じだったので、一杯のジンジーニャが体も心もリラックスさせてくれた気がした。

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ジンジーニャがプラスチックカップ入りなのはちょっと残念だったけど、美味しかった!

さて、ここからホテルは歩いて3分ほど。もう部屋も準備できてるだろうから、ちゃんとチェックインすることにしましょうか。ロシオ(Rossio)広場を横断してホテルに行って、正式にチェックイン。荷物を荷物置き場から出して部屋に向かうと……、え、まだドアが開いたままで掃除中みたいなんですけど。メイドの人に聞いてみると、「ごめんなさい! あと10分ほどで終わるから、すぐそこの部屋で待ってて!」とのこと。疲れた体にはちょっと堪えたけど、用意できてないんだからしょうがない。

10分ほど待ってから掃除の終わった部屋に入ると……、え、なにこの部屋。なんか屋根裏部屋って感じ? 最上階の部屋がみんなこんな感じなのかもしれないけど、天井は斜めになっていて、梁のようなものが天井に沿うように突き出してる。だからベッドからバスルームに行くときには、頭をかがめていかなきゃいけない。窓を開けても景色は全然見えないし。まぁこの中心地で格安ってのはよかったけど、こんな落とし穴があったとは。部屋は清潔だし、バスルームも新品みたいだし、天井以外はいいんだけどねぇ。寝に帰るだけだから我慢しなくちゃ。というわけで、ベッドに横になって少し昼寝することにした。到着直後の観光で結構疲れていたので、エネルギー充填が必要だった。

夕食の後までホテルに戻るつもりはないので、昼寝の後は午後4時頃また観光に出かけることにする。今度はバイロ・アルト(Bairro Alto)地区。ケーブルカーのグロリア線(Elevador da Glória)を使うために、まるで博物館のような重鎮な外観のロシオ駅を通り過ぎる。ケーブルカー乗り場には結構たくさんの人が並んでたので次のに乗れるかどうか心配だったんだけど、大丈夫だったのでよかった。乗ってすぐのところにある機械にLisboa Cardを当ててケーブルカーに乗り込む。カードを持ってないと一回の乗車で€3.60も取られてしまうので、かなり割高だ。

運転手のすぐ脇に立って、急な石畳の坂道をキーキーガタガタと上っていくのを車内から眺めていると、あぁリスボンに来たんだなっていう実感が湧いてくる。ケーブルカー自体にも道にもかなり落書きがすごくてちょっとイヤだったけど、頂上に着くちょっと前には綺麗な壁がたくさん現れて思わず息を呑んだ。落書きしてるヤツラも、もうちょっと勉強してカラフルな壁画を描いてくれればいいのにな。

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急な坂道をガタゴトと上っていくケーブルカー

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終点近くではたくさんの壁画を見ることができる

頂上までは5分もかからなかったんじゃないかな。ケーブルカーから降りてすぐのところには、サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台(Miradouro de São Pedro de Alcântara)があって、ここからのリスボンの眺めは最高! うまい具合に天気も良くなったので、青空とテージョ川の青に囲まれたリスボンの街の美しさに感動してしまった。シアトルもサンフランシスコもそうだけど、坂が多い街は動き回るのが大変。でも高台からはこんな素晴らしい景色が楽しめるので、僕は坂の街が大好きだ。

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サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台からの景色は最高!

ここからゆっくりとバイロ・アルト地区を散策しながら、サン・ロケ教会(Igreja de São Roque)に入ったり、下に続く階段の所々にレストランやバーがあるカルサダ・ド・ドゥケ通り(Calçada do Duque)を横目に見たりしながら、僕が楽しみにしていたカルモ教会(Convento do Carmo)へ。大地震で倒壊したこの教会は、今では遺跡のようになっていて、僕のツボにハマりまくり! 屋根が倒壊した教会の上には綺麗な青空が広がっていて、もしかしたら屋根があった頃よりも神々しさを感じさせてくれるんじゃないかと思ってしまったほど。こういう景色、個人的に大好きなんだよなぁ。当時の美術品と共に、最近のアートも所々に飾ってあって、とても不思議な魅力を醸し出していた。リスボンに住んでたら、一週間に一度は通ってしまいそうな場所だな。中は考古学博物館になっていて、その土産物屋のすぐ外に見晴らしのいいバーが見えたので、そこの係の人に聞いてみると、教会とは全く関係のないバーで、サンタ・ジュスタのエレベーターに行く道の方から行けるとのこと。時間があったら後で行ってみることにしよう。

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カルモ教会。こういう雰囲気、好きなんだよなぁ

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向こう側のは古い彫像だけど手前のはモダンな美術品

この後は超有名なA Brasileiraというカフェに行ってみたんだけど、やっぱり超混雑していて座るテーブルもないし、座ってもゆっくりできそうな雰囲気じゃない。なんだかシアトルのスターバックス一号店みたいだってKoreyと話してた。有名なポルトガルの詩人フェルナンド・ペソア像の写真だけ撮っていくことにした。リスボンにいる間にまた来れたらいいな。

ここからすぐのところにはカモンイス広場(Praça de Luís de Camões)を通り抜けて、ケーブルカーのビカ線(Elevador da Bica)を見に行くことにした。カモンイス広場も観光客と地元の人たちが入り混じってかなりの人ごみだったけど、この辺りではあちこちで警官が二人一組になって警備してるみたい。以前はリスボンも治安が悪かったみたいだけど、今では安心して歩き回れるようになったっていうのは、彼らのお蔭なんだろうな。

ビカ線が通る道は、まさに「これぞリスボン!」って感じの風景。ずっと向こうにはテージョ川があって、とてもヨーロッパ的な雰囲気の狭い道を古いケーブルカーがゴトゴトと上がってくるのが見える。こういうその土地ならではの景色を見たとき、僕は旅の醍醐味を感じるなぁ。地元の人と知り合って話ができるってのも醍醐味の一つだけど、ちょっとシャイな僕にとっては、それが起こるのは稀なこと。景色は自分だけで楽しめるもんね。あーこの景色、30分くらいずっと眺めていたかったなぁ。

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リスボンの有名な景色の一つ

さて、この日の観光はすべて終了。夕食までにはまだまだ時間があるので、さっき見たカルモ教会の裏のバーに行ってみることにしましょうか。サンタ・ジュスタのエレベーターに抜ける道に入ってカルモ教会の裏に行くと、さっき見たバーがありましたありました。サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台ほど高い場所じゃないけど、目の前にリスボンの街を見ながらリラックスできるってのはもう最高。すぐ横にはサンタ・ジュスタのエレベーターも見えるし。こんなにいい場所なのに、あまり混んでないのが不思議でしょうがなかった。僕はここでサイダー(日本でいうシードル。リンゴから作る発泡酒)を飲みながら、刻々と変わるリスボンの街の景色をかなり長い間眺めてた。偶然見つけたバーだけど、ここって最高なんですけど! 名前はTOPOというらしいので、これからリスボンに行かれる方は要チェック。

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サイダーを飲みながら、リスボンの街にカンパーイ

TOPOでかなり長い間リラックスしてたんだけど、夕食までにはまだまだ時間がある。仕方がないので、レストランの近くまで歩いていって、その辺のバーで時間つぶしすることにしましょうか。暗くなったバイロ・アルト地区の裏道は、さっきまでとは全然違う。レストランやバーが開き始めて、ひっそりとした中にも歓楽街っぽい雰囲気が漂い始める。安全性を気にしなくていいところは、やっぱりリスボンの治安の良さのなせる業。レストランを見つけて、そこから1ブロックくらい離れたバーに入って、飲みながら時間つぶしをしていた。

今日の夕食のレストランはO Faia。ポルトガルに来たらファド体験しなきゃいけないみたいだけど、ここのレストランはファドを聴きながら食べられる店のなかでも、評判がいい場所の一つ。開店直後の店に入ると、予約のない人たちが何組も断られていた。ずっと前から予約を入れておいて本当によかった!

O Faiaでの食事は可もなく不可もなくといったところ。店自体かなり大きいし、ファドを聴くのがメインの人も来るだろうから、味には期待できないだろうなとは思ってたけどね。ちなみにメインは鶏のもも肉にポルトガルソーセージが入ったもののローストを注文した。不味くはないけど、ポルトガル初日の夜のディナーとしてはちょっとガッカリだったかな。

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ポルトガル最初のディナーは不味くはなかったけど…

開店と同時の午後8時の予約で、やっとファドが始まったのは10時をまわってから。初めて聴くファドはパワフルで感動!のはずだったんだけど……、お腹もふくれて照明も落とされて音楽も流れるとなると、あまりにも気持ちよくて眠いっ、眠すぎるっっ!! これは完全に僕のプラニングの失敗だ。到着直後に観光満載で、夜も遅くなったらそりゃ眠くなるよ。旅程計画は慣れてたはずなのに、こんなミスを犯してしまうとは…。ファド自体はスペインのフラメンコの歌バージョンといった感じで、感情豊かで素晴らしかったんだけど、なにせ目を開けているのもツライ感じ。二人目の男性シンガーが歌い終わった直後に、仕方なくギブアップして帰ることにした。ダイニングルームを出たところにあるバーでは次に歌うらしい女性シンガーが待っていて、その横を通り抜けてレストランを出るのは悪い気がしたなぁ。でももう限界。ホテルに帰って寝なきゃ!

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中心の白く光ってるのがファドシンガー。眠くなきゃもっと楽しめたのに…!

外の涼しい風を顔に浴びると少しは目が覚めたけど、ホテルまでのんびりと歩いて帰って、ベッドに倒れ込むように寝てしまった。
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# by alexsea | 2016-10-13 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)
ポルトガル 2016
10/12~13: 初めてのポルトガル
10/14: ベレン観光とアルファマ散策
10/15: 霧の中のシントラ
10/16: 車を借りてサレマへ
10/17: サグレス観光とのんびりした午後
10/18: エヴォラへの旅
10/19: ポルトガル版ストーンヘンジと、オビドス、ナザレ
10/20: ナザレから修道院巡り
10/21: 岩の村、モンサントへ
10/22: ポルトの散策
10/23: ポートワインのテイスティング
10/24: コインブラでファド体験
10/25: ユーラシア大陸の最西端へ
10/26: 大成功のポルトガル

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# by alexsea | 2016-10-12 00:00 | 旅行記 | Trackback | Comments(0)