From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング

長いように思えた日本滞在も、残すは今日一日だけとなってしまった。明日にはシアトルに戻らなきゃいけない。猛暑によってかなり予定を削らなきゃいけなかったけど、人と会う予定は全部予定通りこなせたからよかったと思う(でも自分のポカで会えなかった人が約一名……ごめんRくん!)。

今日は皇居周辺を中心に観光するつもり。でもまずは飯田橋。8時頃ホテルを出て、日本に来る度に参拝している『東京大神宮』へと向かう。4年前に、母が残された時間を苦しまずにいられるようにと、ご祈祷をしてもらった場所だ。ここは縁結びや恋愛パワースポットとして人気のある場所らしいけど、僕にとってはたぶん個人的パワースポットの一つになってしまったんだと思う。いつ来ても気持ちがいいもの。しばらく境内で座ってたら蚊に刺されちゃったけど(笑)。

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日本に来る度に参拝している、東京大神宮

この後は昔働いていたビルの辺りまで歩いて行ってたんだけど、途中に『靖国神社』があることに気づいたので、参拝していくことにした。ここは僕は今までに行ったことがなかったし、「政治家が参拝すると非難を浴びる場所」くらいの知識しかなかったんだけど、やっぱりこういうのも縁だと思うし(笑)。

靖国神社の前にはドーンと大きな鳥居が立っていて、警備員もあちこちにいるのが見える。明治神宮と同じように巨大なご本殿はすごく重鎮な感じで、気軽に近づいたら怒られてしまいそうな雰囲気すらある。今回の旅行ではここの神社が最後の参拝になると思うので、素晴らしい日本旅行になったことに対して心からお礼を言っておいた。

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大きな鳥居はとても迫力がある

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すごく重鎮な雰囲気の靖国神社

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『桜の標本木』
東京の桜の開花状況は、この桜の木を見て発表されるらしい

ここの境内には遊就館という博物館もあって、ちょっと入ろうかとも思ったけど、入場料が¥1,000というのを見てやめてしまった(笑)。見たい場所にはもっとお金を使っても惜しくないけど、何も前知識がなくて、楽しめるかどうかもわからない場所に¥1,000ってのはちょっとね……。¥500だったら入ってたかもしれない。でも後で聞いた話によると、ここの展示はゼロ戦とか戦争に関するものばかりらしいので、やめておいて正解だと思った。

靖国神社を離れる頃から、雨が降ったり止んだりし始めたので、折り畳み傘を出さなきゃいけなかった。今日は歩くばかりの観光なので、ざんざん降りにならないといいなぁ。

ここから歩いてすぐの三番町と呼ばれるエリアに、日本マイクロソフトが設立された当時に会社が入っていたビルがある……はずなんだけど、どうやら今は大規模な改修工事か建て替えが行われているらしくて、建物自体は見られなかった。まぁ見てどうするってわけでもないんだけど、ここはアスキーからマイクロソフトに移ってきて最初に働いた場所なので(当時はバイトとしてだったけど)、思い入れがある場所だよね。もう一つ、ちょっと離れた場所に別の部署が入っているビルがあったんだけど、そこは健在だった。ビルの形も前のままのようで、ここに出入りしていた頃の記憶が蘇ってきた。あのバイト時代も楽しかったなぁ。

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昔働いていたビルは工事中…

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もう一つのビルはそのままの姿で残っていた

さてここからは皇居のお堀を越えて、行ったことのない『皇居東御苑』に向かおう。雨は上がったみたいだけど、そのせいで湿度が上がって蒸し暑くなってしまった。にも関わらず、皇居の周りを走る人たちがたくさん! 走ることは超苦手なので、こんな暑い中で走っている人を見ると、大丈夫なのかなと思ってしまう。

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皇居のお堀を渡っていく

北桔橋門から中に入る時にバックパックの中を見せなきゃいけなかったけど、警備員の人は腰が低くてにこやかでとてもいい感じだった。アメリカを筆頭とする他の国は、こういうところを見習ってほしいと思うな。

門から入ってすぐの天守台や石室、富士見多聞なんかを見ながら、広い公園のような東御苑を歩いていくんだけど、もう本当に蒸し暑いことこの上ない。拭いても拭いても汗が出てくる。使い捨てのタオルを持って来ていてよかった。この蒸し暑さがなかったら、とても気持ちのいい場所だと思うんだけどなぁ。

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天守台はかなりの迫力

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大手町のビジネス街に囲まれているっていうのも、結構シュールな感じ

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富士見多聞は守りの拠点だったらしい

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蒸し暑くなかったら、とても気持ちのいい場所だと思うんだけどなぁ

江戸城天守復元模型を見れる場所があって、そこでは長い間模型に見入ってしまった。いや、模型自体に興味があったと言うより、一番嬉しかったのは冷房がよく効いた場所だったこと! この汗を乾かしてくれるんだったら、いくらでも模型を見ますよ! 細部の細部まで!!(笑)

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江戸城天守復元模型……の部屋は涼しかった

って、実はそのすぐ隣には休憩所と売店があって、そこではアイスクリームを食べながら休むこともできたんだけどね。やっぱり暑い時に冷たいものを食べると、短期間とはいえ暑さを防ぐフォースフィールドになってくれるようだ。休憩所を出たら少し暑さが和らいだ気がしたもの。でもこの程度のアイスクリームじゃ有効時間は短い。かき氷だったら、もうちょっと長く暑さを防いでくれると思う。

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アイスクリームを食べて一息

大番所や百人番所を眺めた後は、大手門から外へ出よう。門から出たら大手町の向こうの方の景色が霞んでいて、それが近づいているような? 嫌な予感は当たって、いきなりの豪雨! こんなの小さな折り畳み傘じゃ防ぎきれないよ!! 道路を渡ったところにあるパレスホテルの下でちょっと雨宿りさせてもらったんだけど、そこまで歩くだけでジーンズの膝から下がびしょ濡れになってしまうくらいひどい雨だった。5分ほど雨宿りをしていたら、空が明るくなって雨も小降りになったので歩き始めると、数分のうちに雨が止んでくれたのでホッとした。あの豪雨の中を歩くのはちょっと不可能だよ。

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門を出た瞬間、突然の豪雨に!

大手町のこの辺りには、僕が小学校の頃に大好きだった博物館が二つあった。一つは逓信総合博物館。郵便や通信に関する展示で溢れていて、僕の好みにピッタリだった。何かで無料入場券を貰うたびに遊びに行っていたと思う。2013年に閉館されて、今ではビル自体が新しく建て替えられたみたいだ。閉館されることを知っていたら、その前にもう一度行ってみたかったなぁ。

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逓信総合博物館があった場所には新しいビルが建っていて、
その前には日時計のアートがあった

もう一つは電気通信科学館。ここも今は存在していなくて、建物だけはNTTデータ大手町ビルとして残っている。電気通信科学館はその名の通り、通信やコンピュータに関する博物館で、確かコンピュータを扱うクラブみたいなのもあったんじゃないかな。記憶にあるのは、ここでプッシュホンを使ったDIALSというサービスを無料で使えたこと。このサービスはプッシュホンのボタンを規則に従って押していくことで、コンピュータに演算させることができるというもの(そういえば昔日記に書いたよな)。電卓のような計算ができるのはもちろんのこと、バイオリズムや生まれてから現在までの日数なんかも、「ライブラリ」を使うことで計算できる。例えば今日の自分のバイオリズムを知りたい時には、「*4365*11967*42*419*2**#」と打ち込むと、「お答えは、身体(…)、感情(…)、知性(…)です」と答えを読み上げてくれる。子供の頃の僕はこれが本当にカッコよく思えて、家のプッシュホンでこのサービスを使いまくって、電話代がスゴイことになって怒られたことがある。

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電気通信科学館が入っていたビル。
外観はよく覚えてなかったけど…

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すぐ中の入り口は覚えていた。
そうそう、この階段を上がって入っていったんだよなぁ!

コンピュータを扱うクラブでは、レーザー光線を出す装置を「マイコン」(今で言うパソコン)に繋げて、レーザー光線を反射する小さな鏡をマイコンでコントロールすることで、自由自在に点や線を描くプログラムを書くことができた。ランダムであちこちにレーザー光線を動かすプログラムを書いたら、鏡がものすごい勢いでガシャガシャと動いてしまって、装置が壊れちゃう!との理由でそのプログラムは禁止されてしまったりもした(笑)。あの頃は本当に楽しかったなぁ。

じっくり懐かしんだ後は、ランチを食べに行くことにしよう。この辺りのレストランを探している時に偶然見つけたのが、丸の内オアゾというビルの中にある『M&C Café』という場所。ここではハヤシライスの元祖が食べられるみたいなので、行ってみることにした。

まだ11時前だったんだけど、店の前にはズラッとたくさんの人が座って待っている。入口にある紙に名前を書いて順番を待つ間に、「早矢仕(はやし)ライスの由来」と書いてあるチラシを読んでみた。それによると、早矢仕ライスを生み出したのは丸善の創業者の早矢仕有的(はやしゆうてき)で、丸善の百年史にはこんな一節があるらしい。

幕末か明治の初年のことであろう。友人が訪問すると、有的は有り合わせの肉類や野菜類をゴッタ煮にして、飯を添えて饗応するのが常であった。そこから人々はこの料理を 《早矢仕ライス》といい、ついにはレストランのメニューにまで書かれるようになった。

なるほどね、ゴッタ煮がハヤシライスの元だったのか。

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こういう食べ物の見本が見れる場所も少なくなったみたい?

15分後ぐらいにやっと中に案内されて、ハンバーグ早矢仕ライス(¥1,700)を注文。出てきたお皿は、いかにも日本の洋食!という雰囲気。食べてみると、深みはある味だけど、僕の頭の中にあるハヤシライスとは全然性格が違う。普通のデミグラスソースのような主張は少なく、ポークやマッシュルームなんかを丸くまとめ上げる味。ハンバーグもとてもニュートラルな味。全体的に、良く言えば万人向け、悪く言えば平凡でつまらない。まぁ昔からのレシピをある程度は守ってると思うので、改善して美味しくしたら「元祖」じゃなくなっちゃうよね。美味しくないわけじゃないけど、「元祖」を売りにしている場所で感動を期待しちゃいけないなと気づいた。これからはそういうことも踏まえてレストラン探しをすることにしよう。

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ハンバーグ早矢仕ライス。
美味しいけど、まあ普通な感じ

この後は『KITTEガーデン』内の屋上庭園とか、東京駅の中の『東京おかしランド』とかに行ってみてもよかったんだけど、蒸し暑さと雨でかなり疲れてしまったので、丸ノ内線でホテルに帰ってしまうことにした。もっと深い観光は暑くない時期じゃないとダメだ、やっぱ。

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東京駅周辺も、いつか深く観光してみたい

ホテルに戻った後は、まず洗濯。シアトルに帰ってから洗濯してもよかったんだけど、綺麗になった洗濯物をちゃんと畳んで荷造りした方が気持ちいいしね。最後にまたマッサージに来てもらおうかとも考えたんだけど、世間話で疲れるのもイヤなんでやめておいた(笑)。

日本での最後の宴会は、昔のフォトン&パソコン通信友達と。以前行ったことのある『陶玄房』に18時に予約を入れてある。ホテルを出たら強い雨が降っていて、陶玄房に着く頃にはさっき洗ったばかりのジーンズの裾が再度びしょ濡れになってしまった。

いやはや、本当に懐かしい顔ぶれだ。この中の二人とは4年前に飲みに付き合ってもらったけど、他の三人とはかなり長いこと会っていない。でも再会してから5分ほどで、すっかりあの頃の僕らに戻れる感じがするのは、それだけ深い付き合いだったということだろう。

パソコン通信のオフ会で初めて会った時の話や、フォトンの話、フォトンでアメリカ遠征した時の話や、みんなで油壷の別荘で年越しした時の話など、話題が尽きない。こういう時によかったなと思うのが、僕が持っている全ての写真をクラウドにアップロードしてあること。懐かしい話題を話している時に、すぐに当時の写真を引っ張り出して見せることができる。そうするとその写真に刺激されて、もっと思い出が溢れ出てくる。こういうのっていいな。次にまたこんな機会がある時には、もっと大きなタブレットでも持ってくることにしよう。

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フォトン&パソコン通信友達と楽しい宴会

ここでも思い出話に忙しくて、料理の写真を撮るのを忘れてしまった。ここの居酒屋グループ、どの店に行っても素晴らしい料理を出してくれるので、アメリカに行く前からファンだった。今回も美味しい料理をたくさん食べて、美味しい日本酒をガバガバ飲んで、もっとこの店をリピートするべきだとあらためて思った。新しい店を開拓するのもいいけど、昔からの馴染みの店を大切にすることを忘れたくない。

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これくらいしか食べ物の写真を撮ってないけど、
頼んだものは全て美味しかった!

気がついたらこの店に3時間も居座ってしまった。日曜日の夜に出てきてくれたみんな、本当にありがとね。今度はまた少し大きなフォトン同窓会でも開きたいね!

ホテルに荷物を置きに一度帰ったんだけど、今夜はこの後まだ会う人がいる。ダメ元で昨日連絡して今夜会えることになったのは、劇団時代から友達の「たっちゃん」こと松野太紀くん。LINEで連絡を取り合いながら待ち合わせて、たっちゃんと再会! するとサプライズゲストがいてビックリ。えーっ、三ツ矢雄二さん?! 三ツ矢さんとは『タッチ』や『陽あたり良好!』なんかで一緒に仕事をしたけど、その他にも彼の劇団プロジェクトレヴューのミュージカルにも客演させていただいたりもして、大尊敬する声優さんの一人だ。4年前に偶然再会したけど、その時はあまり話せなくて残念だったんだ。

たっちゃんの知り合いのバーで三人で乾杯! たっちゃんとも久しぶりに会えて嬉しかったし、三ツ矢さんとこんな風に飲めるのは僕は初めて。一度こんな風に三ツ矢さんとじっくり話をしてみたかったんだ。それにたっちゃんと三ツ矢さんの会話が、もう掛け合い漫才のようで笑った笑った! 二人でニューヨークに行った時の話とか、もうゲラゲラ笑いながら聞いてたもん。昔から仲のいい二人の話を聞いていて、ちょっと羨ましく思ってしまった。たっちゃんは色々な仕事をして芸歴を広げているみたいだし、三ツ矢さんは最近は執筆活動で忙しいらしい。僕も二人を見習って何か面白いことを始めなきゃ!と、ポジティブなエネルギーを貰えた気がする。

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たっちゃんと三ツ矢さん(とマスター)、
旅の最後を素晴らしいものにしてくれて、ありがとう!

日付が変わる時間くらいまで三人でたくさん喋ってたくさん飲んで、最高の旅のエンディングとなった。たっちゃん、三ツ矢さん、本当にありがとう。またいつかこんな感じで飲みましょう!

あまりにも楽しかったので、ホテルまでの帰り道で顔がにやけていたと思う(笑)。本当に僕は素晴らしい人たちに囲まれている。それを当たり前のことのように思わずに、いつも感謝しながら人生を進んでいきたいと思う。
# by alexsea | 2023-08-13 00:00 | 旅行記 | Comments(2)

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達

今日は清津峡と湯沢高原に行く日帰りバスツアーに参加する予定だったんだけど、参加人数が少なかったらしく、数日前にキャンセルの知らせが入ってガッカリした。まぁちょっと前からそのツアー会社の予定表を頻繁にチェックしてたんだけど、予定されているツアーがことごとく「催行決定間近」にも「催行決定」にもならずに「終了」になっていたので、嫌な予感はしてたんだよね。全部最低人数に満たなかったとすると、この会社のマーケティングに大きな問題があると思う。清津峡、行ってみたかったなぁ。

昨日セブンイレブンでスマホがプリンターに接続できなかった件をネットで調べたら、いくつか解決策らしいものを見つけた。その中の一つに心当たりがあった。そういえば、家でNintendo Switchとスマホを繋げる時にも同じような問題がなかったっけ? あの時はWi-FiはONでデータ通信を一時的にOFFにすることで解決したんだった。今日もう一度セブンイレブンに行ってみて、それを試してみることにしよう。

Googleマップで調べたら、ホテルから10分ほど歩いたところにダイソーがあるらしい。そこで写真立てを探すことにして、途中にあるセブンイレブンでプリントに最チャレンジしてみることにした。

ホテルを10時頃に出て、ダイソーの方向に歩いていく。途中でセブンイレブンを見つけたので、プリンターでその解決策を試してみたら……大成功! ちゃんとプリントできて心からホッとしたよ。後はこれを入れる写真立てを買うだけだ。ダイソーで探したけど、残念ながら2Lの大きさの写真立ては売っていなかったのでガッカリ。伊勢丹に行けば売ってるかな?

そこから伊勢丹方面に向かったんだけど、途中にある花園神社に参拝していくことにしよう。この間通った時には偶然盆踊りを見たけど、夜だったから参拝しなかったんだよな。この神社も、日本に来る度に挨拶に来る場所だ。もうすぐシアトルに帰ってしまうけど、この日本旅行をとても楽しめたことへのお礼を言っておいた。

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花園神社は日本に来るたびに訪れる、なんとなくホッとできる場所

伊勢丹の文具売り場に行くと、とてもいい写真立てが見つかったので安心した。写真を入れてからのギフトラップをお願いする。やっぱり日本のデパートのサービスは嬉しくなってしまうほど素晴らしい。よかった、これで西村先生へのお土産が完成した!

今日のお昼は、伊勢丹のすぐ近くの『ガンジー』でカレーを食べようと思っていた。11時半開店なんだけど、開店20分前くらいに到着すると、もう既に2人の客が店のドアの前で待っている。僕も椅子に腰かけて開店を待っていたんだけど、階段を上がった2階で冷房もないので暑い暑い! どっと汗が噴き出てくるのが感じられたもの。たった20分だけだったけど、この待ち時間は拷問に感じた。

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カレーの店『ガンジー』は1972年創業らしい

開店前に注文しておいたので、着席した後ほとんどすぐにミックスカレー(¥1,480)が出てきた。ポークのスペアリブ、ビーフ、エビとマッシュルーム、トマトが入ってる。食べてみると、うん、深いコクがあって辛味も妥当な感じで美味しい。ただやっぱり奥底に少し酸味を感じてしまって、それが個人的な好みとは合わないので途中で飽きてしまったのが残念。確かに美味しいとは思うけど、僕の好みじゃない。この前のカシュクでのカレーもそうだったし、もしかすると僕は日本の「洋風カレー」が合わない人間なのかもしれないな。日本で食べたカレー(インド料理を除く)で唯一不満がなく美味しいと感じたのは、4年前に行った『CoCo壱番屋』だけだもの。チェーン店とはいえ、やっぱり人気のある場所はよく研究してあるんだなぁ。

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ミックスカレー。美味しけど、僕の好みの方向性とはちょっと違う

西村先生に13時に会いに行くまでにはまだ間があるので、ちょっと時間をつぶさなきゃいけない。昨日行った追分だんごに行ってみると、昨日とは全く逆で、店の方には誰も並んでいないのに喫茶室には長蛇の列。しばらく並んでみたけど全然進む気配がないので、残念ながら脱落した。そこから歩いてすぐのコメダ珈琲店に行ってみると、客席は結構空いていたので大丈夫かなと思いきや、入り口には椅子に座って待つ人がたくさん。え、コメダ珈琲店って並ぶほど有名な場所なの??

さあどうしよう。そういえば4年前にも同じような経験をしたなぁ。その時に救世主となったのは、伊勢丹メンズ館の上にあるカフェだった。そこに行ってみると、待たずに座れてラッキー! ここは穴場だな。値段はちょっと高いけど、あちこち探すことを考えればそのくらいは安いもんだ。アイスコーヒーを飲みながら、しばしの間リラックス。

西村先生がいる場所は千川。幸いここからだと、副都心線一本で行ける。6年ぶりの先生は以前よりもまた小さくなってしまったように感じたけど、とてもお元気そうだったので安心した。最近はターバンは巻かないらしいけど、今日は僕が来るということで以前の『ターバン西村』になってくれたとのこと。この間のこまどり同窓会の話をして、集合写真が入った写真立てをプレゼントしたら、とても喜んでくれたのでよかった。最後に「先生、元気でね!」と言うと、「もう、いい!」だって。昔からキッパリサッパリの先生そのままだったので、思わず笑ってしまった。僕らに演技を基礎から教えてくれて、みんなの先生兼マネージャーでもあった西村先生。いつもスタジオについてきてくれて、僕らの行動に目を光らせてくれていた先生は、こまどりのみんなの第二の母だ。この人のお陰で今の僕がある。どんなに感謝してもしきれない。最後に別れる時には僕も涙目になってしまったけど、先生の目も少し潤んで見えた。どうか西村先生の毎日が、楽しいものでありますように!

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嫌がる先生を説き伏せて一緒にセルフィーを撮らせてもらった

この後はホテルに戻る前に、新宿のミスタードーナツに寄ってドーナツを買うことにした。僕は大のドーナツ好き。夢にも出てくるくらい(笑)。シアトルにもたくさんドーナツ屋はあるけど、僕の好みからはちょっと外れてる感じなので、日本でミスドには絶対行きたかったんだ。代田橋に住んでいた頃、毎日のように駅前のミスドでチョコファッションとアイスミルクティーを朝食代わりにしていたことを思い出す。店内で食べてる時に、マドンナの『マテリアル・ガール』が流れていたなぁ。あれももう40年近く前のことだ。

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ミスドのドーナツを食べたかったんだー!!

かなりの人が並んでいる上に店内はいっぱいだったので、ドーナツを2つ買ってホテルに持って帰ることにした。自動販売機でアイスミルクティーを買って、あの頃の味の再現をホテルの部屋で。やっぱりミスドのオールドファッションはカリッとしていて美味しい! ディップされたチョコも甘すぎないのが嬉しい。とても美味しい時間だったけど、今これを書いていて大失敗に気がついた。『マテリアル・ガール』を聴きながら食べればよかった…! 次回の日本訪問の時には、予定に組み込んでおくことにしよう(笑)。

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やっぱり僕はチョコファッションが一番好き!

今夜の宴会は、大学の時に卒業旅行に行ったメンバーと。2日前に大学の他の友達とは会ったけど、今日の3人とは卒業旅行の話で盛り上がりたかったので別に予定を入れてたんだよね。場所は僕も以前何度か行ったことがある『鼎 (かなえ)』で18時から。

卒業旅行の話はもちろん、大学の頃の話や近況まで、美味しい料理を食べながら4人でたくさん話をした。ここは他の居酒屋に比べると少し高めな気がするけど、料理のクオリティが素晴らしい場所なので、どうしてもリピートしてしまう。

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『鼎』は、日本では珍しく僕がリピートする場所

白髪交じりの黒髪が二人に、全白髪が二人。体質なのか、苦労してるのか(笑)。この4人で一緒に行った卒業旅行は、僕の人生の旅の中でもトップクラスに楽しいものだった。ヨーロッパに行くのはみんな初めてだったし、色々なトラブルもあって大変だったけど、みんなであちこち観光したあの3週間はかけがえのないものだった。あの頃はビデオカメラが大型で高価だったので、旅行中のビデオがないのが残念でたまらない。この旅行の3か月後くらいにソニーから「ハンディカム」が発売になったので、もう1年遅ければ持って行けたのになぁ。何年経っても思い出の中で風化することがないビデオは、写真と同じく僕にとってはとても大切なものだ。

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今回も楽しかったよ。ありがとね!

みんな歳を取ったけど、次に会う時まで健康でいよう!と言って別れた。今日は出てきてくれてありがとう!

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ホテルの窓からの景色。
あの高層ビルが気になるなぁ

# by alexsea | 2023-08-12 00:00 | 旅行記 | Comments(0)

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会

朝起きる時に横を向いたら、急にめまいを経験。あちゃー、また来たか! 6月くらいにベッドでめまいを経験して、ネットで検索すると良性発作性頭位めまい症らしい。耳石が三半規管に入りこむのが原因みたいで、頭を動かすと短時間のめまいを経験する。確かに僕の症状にピッタリだ。数週間くらいで治るとのことだったので放っておいたら、その時はきっちり1週間で治ったので安心した。それがまた帰ってきてしまったか…。今回も1週間くらいで治るといいけど、あまり頻繁に起こるようだったら医者に行って診てもらわないといけないなぁ。シャワーを浴びている時に、目を閉じてる状態で頭を動かしてめまいが発生。グラッと倒れそうになってビックリしたよ。目を閉じた状態でのめまいはとても危険なので、これからは気をつけるようにしなきゃ。

今日の最初の予定は、ホテル近くのレストランで以前の同僚とランチすること。その店は11時開店だけど、結構な人が並ぶということをネットで読んだので、10時半には並んでいようと思っていた。ただこの日は部屋の掃除日だったので10時までに部屋を出なければならなくて、近くのコーヒー屋で30分ほど時間をつぶすことになった。

10時半に『ハンバーグ ウィル』に着くと、僕が最初の客らしい。5分も経たないうちに、以前会社の同じチームで働いていたIさんが現れた。彼とはちょうど30年前、チームの7~8人と一緒にシアトルに出張した仲。出張中はみんなで食事に行ったり、Iさんとは一緒に国立公園に遊びに行ったりもした。彼は1年で日本に戻ってきたけど、僕は上司から「いつまでいてもいい」と言われたので、喜んでそうさせてもらうことにしたんだった。Iさんとは4年半前に同僚の新居訪問をした時に会ったのが最後だったけど、なぜかもっと長く会っていなかった気がした。

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『ハンバーグ ウィル』は、かなり並ぶ店らしい

Iさんは僕が会った中で、特に「この人頭いいな~!」と思った人たちの一人。知識をひけらかすとかそういうんじゃなくて、プログラムの綺麗さやちょっとした考え方で、ふとそう思う瞬間が多々あった。一緒に国立公園めぐりをした時はすごく楽しかったし、会社の近くのカラオケ屋に「練習」と称して二人で歌いに行ったりもしてたっけ。そんなことを話しながら待っていると、いつの間にか僕らの後ろには長い列ができていた。早めに来ておいて本当によかった!

ハンバーグ ウィルは小さな店なんだけど、中はあまりごちゃごちゃしていなくて居心地がいい。ここのハンバーグは、岩手県の高級銘柄豚『岩中豚』を100%使ったもの。ポーク100%のハンバーグなんて僕は初めてだ。5種類の味つけのハンバーグと、3種類のソースを組み合わせを選べる。僕は今まで食べてきたハンバーグと比べたかったので、スタンダードに粗挽きブラックペッパー(¥1,480)のハンバーグと、ソースはデミグラスソースを選んだ。

出てきたハンバーグは小ぶりだけど、かなり分厚くて美味しそう。一口食べてみると、豚のやさしい旨味にブラックペッパーがパンチを加えてる感じで、確かに今まで食べてきたハンバーグとは違う。軟らかいけど崩れたりしないし、玉ねぎのいい香りもしてとても美味しい。温泉玉子にディップして食べると、柔らかな玉子の味が全体的な印象をソフトに変えてくれて、それもまた良い。なるほど評判になるのも頷ける味だと思った。でも30分も並ぶ価値があるかどうかは疑問だなぁ。昼は予約ができないのが痛い!

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フワフワのハンバーグは豚の旨味でいっぱい!

Iさんとは、食べながら本当に色々な話をした。僕は50歳台だということと、4年前の母の死や、最近の何人もの友達の死によって、いかに明日というものが不確実なものであるかを最近実感しているということを話したら、Iさんも闘病中で同じように考えているという。昔はかなり意見が食い違う人でも友達として認識していたけど、今となってはそういう人はどんどん切り捨てていかないと自分の負担になってしまう。どれだけ自分に残された時間があるのかわからないけど、若い時に比べれば確実に減ってるわけだし、その貴重な時間を無駄なことに遣いたくない。そんなことを喋っていたら、Iさんがこんな話をしてくれた。

「その日の気分を色にしてカレンダーに毎日塗っていくとするじゃん? 今日はこんな嬉しいことがあったとか、こんな楽しいことがあったとか、毎日綺麗な色で塗っていきたいよね。嫌な気分の汚い色は塗りたくない。後でそのカレンダーを見た時、すごく綺麗な色に塗られているといいよね」

あー、それって素晴らしい考え方だなって思った。嫌なことを経験すると、その時の嫌な気持ちはそこだけで終わらずに、後々まで長引いてしまうことがある。そうなると次の日に綺麗な色でカレンダーを塗ったとしても、前日の嫌な色が滲んで綺麗な色を汚してしまうかもしれない。そういったことを避けるためにも、もうこの歳になったら少し自分に我が儘になってもいいんじゃないかと思う。もちろんそれで他の人を傷つけちゃいけないけど、できるだけ毎日、自分と愛する人たちのために楽しい思い出を作っていきたいよね。それが最後の日に後悔しない生き方になるんじゃないかな。周りの友達でそんな感じのことを考えている人はあまりいないので、Iさんとこういう深い話ができて本当によかったと思う。

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Iさんと記念写真。
店を出た時にもまだ20人以上並んでいた

美味しいランチの後は、もう一軒Iさんに付き合ってもらうことにした。『追分だんご本舗 新宿本店』でデザートを食べたい! 店にはかなりの人が並んでいたけど、喫茶室はほとんど待たずに座れたのでラッキーだった。僕はもちろんかき氷。クリーム宇治金時(¥1,705)を注文。なんだか昨日のかき氷と同じようなものを頼んじゃったけど、ここは和菓子の店だし、いちごよりも宇治金時かなと思ったから。これももう最高に美味しかった! ここの氷のフワフワ感は、他とは全然違う感じ。やっぱりアイスを食べようとすると氷の中に沈んでしまいそうになるので、なるべくこぼさないように食べるのが至難の業だった。アイスクリームと餡子を食べきって氷だけになった時、「やっと邪魔者がいなくなった!」と言ったら、Iさんに笑われてしまった。だったらアイスクリームのトッピングを頼むなよ!(笑)

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かき氷のサインの下には、巨大な本物の氷が!
作りものだと思ってたよ

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さすがに高いだけあって美味しいクリーム宇治金時

でも本当に、今日はIさんとゆっくり話せて嬉しかった。お互いに頑張ってカレンダーに綺麗な色を塗っていきましょう!

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今日は祝日なので新宿は歩行者天国に。
こういうのも本当に懐かしい

ホテルに戻ったのは13時半前。掃除を早めに終わらせてもらえるように頼んでおいたので、ちゃんと部屋は綺麗になっていてよかった。

少し休んだ後、明日のプランを考えていた。バスツアーに行く予定だったんだけど参加者が足りなかったらしくキャンセルになってしまったので、日中はまるまる空いてしまった。そういえばこの間、西村先生の連絡先をみーなさんがこまどりのグループLINEで教えてくれてたな。最後に先生に会ったのはもう6年も前なので、また挨拶に行きたいなぁ。電話してみると大丈夫そうだったので、明日のお昼過ぎに会いに行くことになった。この間こまどり同窓会で撮った集合写真を写真立てに入れて、お土産として持っていこう。

今夜は、40年前に僕が声を当てていたアニメ『銀河漂流バイファム』の同窓会。プロデューサーの植田さんに日本に行く期間を伝えたら、8月11日にバイファム40周年のイベント(トークショー?)を企画してくれるとのことだったんだけど、諸事情によってそれができなくなってしまったので、飲み会だけでもやりましょうということになった。奇しくも8月11日は、僕が声を当てたキャラクター、ロディ・シャッフルのマイナス21歳の誕生日なのだ (笑)。

佐々木るんさんが飲み会の前にバイファムトークを録りたいということだったので、2時間前に会場に行くことになった。17時に渋谷の『ラ・プラーヤ』に到着。ここは植田さんの知り合いの店で、今日は貸し切りにしてくれたみたい。到着してビックリしたのが、同じ劇団出身の鳥海くんがそこにいること! この間のこまどり同窓会には彼は仕事で来られなかったんだけど、ここで会えてよかったー! 最後に会ったのはいつだったっけ? たぶん三ツ矢雄二さんのミュージカルに一緒に客演させてもらったのが最後だと思うので、もう36年前になると思う。顔も性格もテンションも、全てあの頃のままの鳥ちゃんでよかった。いつまでも周りの人をホンワカさせる鳥ちゃんでいてください!

プロデューサーの植田さん、佐々木るんさん、原えりこさん、鳥海くん、そして僕の5人で、バイファムの思い出話を収録。4年半前に植田さんのネットラジオで同じような感じで喋ったけど、今回は鳥ちゃんも加わってまた新鮮だった。やっぱり5人で喋っていると、あの頃の思い出が芋づる式に出てきて楽しい楽しい。 ト書きをセリフのように読んでしまった鳥ちゃん、スタジオでカップうどんをすすって怒られた菊池、みんなで出前を頼んだけど出番が多くて伸びきったラーメンを食べることになったみーなさんの話とか、裏話が尽きることがなかった。今年の秋でバイファムは40周年。来年の頭にはリマスターされたブルーレイも発売されるらしい。るんさんやえりこさんは、バイファムを知らない若い世代の人たちにも観てほしいねぇとしきりに言っていた。確かに、バイファムは今観てもいい作品だったと僕も思えるな。子供たちの成長を、あんな感じで描いた作品ってあまりないかもしれない。素晴らしい作品に関わることができて、本当にラッキーだったと思う。

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収録後にみんなで記念撮影

収録の後、バイファム同窓会は19時から始まった。また舞い上がってしまっていて、いつもは撮る料理の写真が今回は数枚しかない! ここのスペイン料理は飾り気は少ないけど味わい深い、まさに本場の料理という感じで心から堪能した。特に白パエリアは、貝の旨味におこげの香ばしさが加わって、これだけでお腹いっぱいにしてしまいたい感じだった。

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この白パエリアが美味しかったー!

同窓会にはみーなさんに加えて、バーツ役の竹村拓さん、ジミー役の千々松幸子さんもいらしてくれて大感激! 竹村さんとは4年半前にも会ったけど、千々松さんとはバイファムが終わって以来だと思うので実に39年ぶり?! 千々松さんは野沢雅子さんと並ぶ大ベテラン声優(『ど根性ガエル』のペア!)。お二方はスタジオ内で、僕らこまどり軍団のお母さんのような感じでいつもやさしく接してくれていた。またお会いできて嬉しかったなぁ。毎日放送プロデューサーの丸谷さんや、元バオバブの町田さんとも再会できてよかった!

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バイファムの同窓会は最高に楽しかった!

みーなさんに会うのは2週間で3回目という快挙。まるでこまどり時代に戻ったかのようだった(笑)。彼女からは、『冨永堂』のTシャツやグッズなんかをお土産に貰ってしまって嬉しかった! 明日西村先生に会いにいくということを伝えたら、先生にもあげて!といくつかグッズを渡してくれた。

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みーなさんから貰ったグッズ。ありがとね!

今夜も最高に楽しかったなぁ。セットアップしてくれた植田さん、今日来てくださった皆さん、本当にありがとうございました!

帰る途中にセブンイレブンに寄って、西村先生に渡すための集合写真をプリントしようと思ったんだけど、なぜかスマホがプリンターにうまく繋がってくれない。ネットで繋がれないならメモリーカード経由でプリントするしかないか。いくつかコンビニをまわったけど、変換アダプターのついたSDカードがどこにも見つからない。うーん、これはまたチャーハンの時のように意志を試されてる?(笑) 仕方ないので、明日は朝に別のコンビニに行って探してみることにしよう。
# by alexsea | 2023-08-11 00:00 | 旅行記 | Comments(3)

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達

今日の観光予定はそれほどない。チャーハンで有名な店にランチを食べに行くというのが、昼間の一番大きな目的。

でもそれだけでは寂しいということで、その店の近くに観光できる場所がないか調べると、根津神社があるじゃないですか! 2018年12月に日本に来た時、谷中銀座を観光する際に、時間と余裕があったら根津神社にも行こうと考えていたんだった。でもその時は谷中銀座を観光した時点で結構疲れてしまったので、諦めた記憶がある。それじゃランチの店が開くまで、そこで観光していることにしよう。

ホテルを9時半頃出発して、四谷経由の南北線で東大前で下車。そこから10分ほど炎天下の中を歩いて、『根津神社』に到着。ここも緑が濃くて、いい場所だなぁ。なぜかもっと小さな神社を想像していたので、大きな敷地に少し驚いた。たくさんの鳥居が伏見稲荷のように連なっている場所もあって、そこで外国人観光客が写真を撮っているのが見える。まずはもうちょっと奥にあるらしい、ご本殿でご挨拶することにしよう。

ここのご本殿はかなり大きくて、落ち着いた赤・緑・金色で風格を感じさせる。ここでも、良い旅を続けられていることを神様に感謝!(「…暑いけど」と、ちょっとだけ不満も言ってみたり(笑)) ゆったりと落ち着いた雰囲気でとても居心地がよかったので、お参りの後は境内でしばらく青空に映えるご本殿をずっと眺めていた。

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気持ちのいい根津神社のご本殿

さっき来た道に戻って、鳥居のたくさんある乙女稲荷神社にもお参りしよう。千本鳥居的なものがあると、気分が上がるのはなぜだろう。トンネルのような鳥居をビデオで撮った後、神様にご挨拶。池の中には亀がいて、最初は全然動かないので心配したんだけど、そのうち元気に泳ぎ出したのでホッとした。この暑さでバテないといいね。すぐ横にある駒込稲荷神社にもご挨拶。ここではなぜか小さな神社にもお参りしようという気になったんだけど、他の神社ではご本殿にだけお参りして、境内にある他の神社はパスしてしまうことも多い。ひょっとして、全部ご挨拶しなきゃ失礼だったりするのかな??

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千本鳥居は異世界に続くトンネルのようにも感じる

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池の亀は元気に泳いでいてくれてよかった

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とても綺麗な神社だ

千本鳥居のような場所ではいつも撮影しているカップルを見るけど、ここでも正装をしたカップルをプロのカメラマンらしき人が撮っていた。中国語が聞こえたので、どこからかの観光客なのかもしれない。確かに絵になるよね。そっちの方向に行くことができずに、ぐるっと大回りしなきゃいけなかったけど(笑)。

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プロの撮影らしい

チャーハンの店がオープンするのは11時半なので、まだまだ時間がある。Googleマップで辺りを見てみると、大通り沿いに喫茶店のような場所があったので、そこで時間つぶしをすることにした。かき氷の暖簾が出ていてラッキー! 迷わずに宇治抹茶わらび(¥780)を注文。色々と乗っていて最初はどこから食べていいのかわからなかったけど、冷たい抹茶の味がとても美味しかったし、わらび餅も程よい甘さで最高だった。こんな風に餡子が乗ったかき氷を食べるのは、これが初めてかもしれないな。僕の中では、かき氷と餡子はあまり合わない感じはする。美味しいんだけど、あまりにも氷と軟度が違うので食べづらいんだよね。餡子を掬おうとして、氷がその力に負けて沈んじゃう感じで。

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宇治抹茶わらび。美味しい!

さて、もう11時過ぎなのでチャーハンの店に向かおうとしよう。外に出るとやっぱり暑いけど、店に入る前のような疲労感がない。これってやっぱりかき氷のせいだよな。汗が引いて、しばらくの間は暑さがあまり気にならなくなる。フォースフィールドで暑さから守られているような感じで、やっぱりかき氷ってスゴイと思った。

Googleマップで見ると、この店は大通りの角にあるらしい。まだ開店30分近く前だけど、もう並んでいる人がいるかもしれないとビクビクしてた。でも近づいても並ぶ人たちは見えない。あれ、平日の昼だから、こんなに早く来る必要はなかったのかな? と思いながらも、何かイヤ~な予感がしたのも事実。中華料理屋『兆徳』の正面にまわってみると、「お盆休みのお知らせ 8/6(日)~8/19(土)』との貼り紙が……。えーっ、またこれですか?! なんだか今回の日本旅行、パリで経験したみたいに一筋縄ではいかない感じだなぁ。

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えーっ、お盆休み?!

どうしよう、チャーハンの店の候補はもう一つあるけど、そっちはもう11時に開いてしまっているので、人混みがすごいかもしれない。でも今日を逃したら、大好きなチャーハンを食べる機会がないかもしれないので、並んでもいいからそっちの店に行くことにした。近くの駅から南北線と東西線を乗り継いで、神楽坂を目指そう。

神楽坂駅から歩いてすぐの『龍朋』に到着すると、案の定ズラッと人が並んでいる。でもなんか様子が変だな。何人もの人が心配そうに店の人と話してる。店の入り口にはこんな貼り紙が……。

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二軒目でもコレですか。
どんな罰ゲームなんだか…

電気系統の故障のために臨時休業? えーっ、えーっ、なんでー?? なんだか今日は何か大きな力が、チャーハンを食べさせない方向で動いているような気がした。他のレストランを探そうかとも思ったけど、「復旧次第営業します」と書いてあるし、チャーハンは大好物の一つなので日本にいる間には絶対に食べたい! もう今からどこに行っても待つことになると思うので、賭けになってしまうけど、ここの列に加わって少し待ってみることにした。陰のほとんどない裏通りには、真夏の日差しが容赦なく降り注いでめげそうなくらい暑い。何人か脱落していくのも見えた。でも10分ほど待っていると、復旧したらしく列が進み始めた! あーよかった。「チャーハンを食べたいと思う意志」を試されている気がして、その試練に勝った感じ!

やっとのことでチャーハンとビールにありつけたんだけど、お味の方はB+といった感じ? とてもオーソドックスで過不足のない味だけど、これがチャーハンで有名な店??という疑問は消えなかった。前にこれよりずっと美味しいチャーハンは食べたことがあるからなぁ。昔大学の頃に友達が代田橋の家に泊まりに来て、夜食を食べに甲州街道沿いにあった中華屋に行ったことがあるんだけど、その時のチャーハンが僕の人生で一番美味しかった。その友達も感動しながら食べてたもん。もう今はそこに店はないみたいだし、なんていう名前の店だったかも覚えてないけど、あの時の感動は今でも忘れない。それでも、今日ここでチャーハンを食べられたことは感謝しなきゃいけないな。

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やっとチャーハンにありつけた

今日はこの後、気力が残っていたら昔住んでいた西新宿の辺りを歩いてみようかとも思ったんだけど、『チャーハンの試練』で気力はほとんど使いきってしまって、この殺人的な暑さの中を歩けるわけもなかったので、おとなしくホテルに戻って休むことにした。僕にとっては、寒くても行動範囲は狭まらないけど、暑いとできることが激減してしまう。西新宿を懐かしむのは、次に日本に来る時のために取っておくことにしよう。

ホテルに帰って昼寝したんだけど、今までの旅行の疲れが蓄積しているのか、全身が疲労の膜に包まれている気がする。この間のロンドン旅行でもやったように、ここらでマッサージでも頼みたいなぁ。部屋のテレビを点けるとホテルのインフォメーションが表示されるんだけど、その中で「リラクゼーション 16時から翌日3時まで」と書いてある項目があった。フロントに電話してみると、やっぱりこれはマッサージのことらしい。この時点で16時だったんだけど、ダメ元で16時半からマッサージを頼めないか聞くと、大丈夫だと折り返し電話がかかってきた。これはラッキー! しかも値段は60分¥6,000と、とてもお手頃。アメリカのようにチップはいらないのも嬉しい。

16時半にマッサージに来たのは、50台後半か60歳くらいの男性。こんな風にホテルの部屋でマッサージを頼むのは初めてだったので戸惑ったけど、肩の辺りからマッサージを始めてくれて、とても気持ちよかった。彼によると、右肩がものすごく凝っているらしい。「頭痛しませんか?」と聞かれて、確かに鈍い頭痛がしているのに気づいた。左肩はそうでもなかったらしいけど、なんで右肩だけ凝っちゃったんだろうな。

前に体験したマッサージと違ったのは、無言でリラックスさせてくれないこと。色々な話題で話しかけてきて、気持ちのいいマッサージをじっくり楽しむことができない。アメリカに住んでいると話したことから、「バイデンってボケてるんだって?」とかいきなり言ってきた。あー、やっぱり日本でもろくでもない情報が出回ってるんだなぁ。そういうことを信じてしまっている人には何を言っても無駄なことが多いので、軽く流しておいた。情報がどこから出てきているのか、そのソースをまず吟味してくださいね。

会話はともかくとして、マッサージはとてもよかった。終わった後は体が軽くなった感じがしたもの。あの疲労の膜も、今では心地よいだるさに変わったし。マッサージしてもらってよかった。これからはどこの国を旅行する時も、途中でマッサージの時間を旅程に入れなきゃダメかな。

今夜の宴会は18時半から大学の友達と、新宿駅東口の『手打そば 大庵』で。大学はクラスの感覚があまりなくて、クラブやゼミ繋がりでの友達が多いんだけど、今回の参加者はみんな結構バラバラでありながら、なぜか当時から仲のよかったグループだ。このみんなとは全員Facebookで繋がっているけど、4年前も今年もOくんが音頭を取って飲み会を計画してくれた。

この店、ちょっと量が少ないかなと思うこともあったけど、頼む料理全部がとても美味しくて嬉しくなってしまう。やっぱり日本料理はしみじみ来る味で、他の国の料理では味わえない、心の全てのポイントを刺激してくれる感じ。素晴らしい料理を堪能できた。

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量が少ないなと思うこともあったけど、クオリティはばっちり

みんなとは4年前にも会ったとはいえ、色々な話をするのが楽しくてしょうがなかった。みんな着実に人生を歩んでいて、会社でも重鎮の人たちがたくさん。同じ場所で足踏みを繰り返しているような自分を思うと、これでいいんだろうか?と考えて少し不安になってしまう。2019年の始めにパニックアタックを何度も経験したのも、どんどん偉くなっている友達にたくさん会って、無意識のうちに不安になっていたからだと思う。今でこそ、こんな僕でも大丈夫と思えるようになったけど、やっぱりみんなの活躍を羨ましく思っている僕もまだ存在するのは確かだ。状況を変えることができるのは自分だけ。僕も無理のない程度に、前に進んでいくことを模索していきたい。

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楽しかった。みんな来てくれてありがとう!

試練の昼間とは対照的に、夜はとても楽しい宴会だった。アレンジしてくれたOくん、本当にありがとう。今度また日本に行った時も、またみんなで飲もうね!

ホテルに帰ると、昨日Amazonで注文した、映画『タワーリング・インフェルノ』のブルーレイが届いていた。この日本語吹き替え版には、僕の小学校の時の声が収録されているらしいことを知ったので買いたいと思ってたんだけど、どこで買ったらいいのかわからなかったのでホテルの住所を指定してオンラインでオーダーしておいたんだ。本当に便利な時代になったもんだと感心する。シアトルに帰ったら、すぐ観てみることにしよう。

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この中の子どもの声を当てたのは、小5か小6の頃だったと思う

# by alexsea | 2023-08-10 00:00 | 旅行記 | Comments(0)

日本2023: 感動の地下神殿と、アスキーな人々

朝5時半には起床。今日は初めてホテルで無料の朝食ビュッフェに行こうと思っていた。6時半から開始なので数分前に1階に下りていくと、エレベーターの前から朝食場所まで伸びる長い列! まだビュッフェが開いていないらしく、僕の前には15人くらいの人が並んでいる。数分で開いたらしく列が動き始めたけど、これだけの人が色々な食べ物を取っていくもんだから結構時間がかかる。メニューはほとんど100%日本人向けって感じだけど、かなりの種類の食べ物が並んでいてビックリした。色々なものを少しずつ食べてみたけど、クオリティは単にまあまあといったところ。でも無料ということを考えると、全く文句は言えないだろう。もし気に入らなければ外に食べにいけばいいだけだし。今回の旅はランチのために朝食抜きの日ばかりなので、ホテルで朝食を食べるのは今回が最初で最後だろうな。ちょっともったいない気もする。

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ホテルの朝食。まあまあだけど、無料なんだから文句は言えない

今日は埼玉の方まで旅をしなければならない。新宿駅から7:39発の湘南新宿ラインに乗って大宮まで出て、そこから東武アーバンパークラインに乗り換えて南桜井駅で下車。平日なので朝のラッシュアワーに遭遇しないか心配したけど、あまり混んでいなかったのでちょっと拍子抜けした。逆方向が混んでるのかもしれないな。

南桜井駅の前からタクシーで向かった場所は、『首都圏外郭放水路』の見学会のある庄和排水機場。いつかネットで見た写真が忘れられなくて、その見学会があると聞いて予約開始の1か月前にチケットを購入したんだ。タクシーがいなかった時のことを考えて、駅からここまで歩いてきてもいいように(徒歩30分)早めに出てきたんだけど、結局早すぎたので30分ほど外で時間つぶしをしなければならなかった。

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庄和排水機場の建物

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こんな機械を見るだけで気分が上がってきてしまう

9時半に、ツアー受付と資料館がある『龍Q館』への扉が開いた。受付を済ませて、ツアーが始まる資料館で待機。資料館といっても、首都圏外郭放水路のことを説明してある部屋が一つあるだけ。時間が来ると、ツアーガイドが地図や展示を見せながら説明を始めてくれた。

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中央操作室は、まるでSF映画に出てきそう。
と思っていたら、戦隊モノやTVドラマで使われることも多いらしい

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メカニズムを説明したパネルは、とても分かりやすかった

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ガイドが詳しく説明してくれる

要するにこの場所は、大雨の際に小さな川々から溢れた水を、立坑(たてこう)に取り込んでトンネルに送り、調圧水槽に溜めて水の勢いを弱め、巨大ポンプで大きな江戸川へと送る施設で、小さな川の流域に洪水を起こさないようにするのが目的。ものすごい規模の施設を作ったもんだと感心してしまった。

しばらく説明を聞いた後は、いよいよ『地下神殿』との異名を持つ調圧水槽へと入っていく。入口は資料館から少し歩いた場所にあって、まるでバンカーか何かへの入り口みたい。資料館を出る直前になって豪雨が降ってきたので少し待たなきゃいけなかったけど、すぐに雨足が弱くなって、入口に着いた頃には雨は止んでいた。

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これが地下神殿への入り口

入口からは100段以上の階段を下りていく。途中、地下神殿の柱が見え始めた時には感動したけど、階段からは安全のため写真を撮ってはいけないことになっているので我慢我慢。一番下に着いてガイドの説明が終わった後は、約15分の撮影タイムがあった。

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これこれーっ! これを見たかったんだ!!

この調圧水槽はサッカーフィールドくらいの広さがあって、高さは18m。巨大な柱が立ち並ぶ灰色の空間は、さっきの雨のせいか霧がかかったようになっていて、とてもミステリアスだ。地下神殿という名前が本当にしっくりくる。この景色を見たかったんだ! とても現実離れしていて、SF映画か夢の中にでも出てきそうな感じだ。こんな感じのちょっと不気味な風景って、大好きなんだよなぁ。

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あまりにも現実離れしていて鳥肌が立ってくる。
一人だけのセルフィーはあまり撮らないけど、ここではやらずにいられなかった

床には所々に泥が溜まっているのが見える。大きな石や異物などは流入施設で取り除かれるけど、川の泥はどうしても入ってきてしまうらしい。調圧水槽の天井には大きな扉があって、そこからクレーンでショベルカーを釣り下ろして、その泥を掃除するんだそうな。洪水を防いだ後のメンテナンスも大変なんだなぁ。

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所々に泥が見える

小さな川に繋がった第5~第2立坑の水は、全長6.3kmのトンネルを通って調圧水槽のすぐ隣にある第1立坑に流れ込み、そこから調圧水槽に流れ出てくる。そして逆側には江戸川へと送り出すポンプ施設があるというわけ。このポンプはかなり巨大でパワフルなもので、4つあるポンプ全部を動かすと、学校にある25mプールに1秒で水を入れることができるらしい。

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すぐ隣の第1立坑から水が流れ込んでくる

場所によっては床に数センチの水たまりがあって、気をつけないと靴が濡れてしまいそうだった。

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場所によっては水たまりが

柱はただの円柱形ではなく、横に長い形になっている。これは立坑から流れ込んだ水が、渦を巻かないようにとのことらしい。

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巨大な柱の上方には「定常運転水位」、
下方には「ポンプ停止水位」のラベルが取り付けられている

いやぁ感動した! この景色を見たいというだけで施設についての前知識はなかったので、こんな大規模なシステムで洪水を防いでいるってのが素晴らしい。日本政府、頑張ってるね! これは本当に脱帽です。

地下神殿を十分に満喫した後は隣の第1立坑を見学するため、来た階段を上って一度外に出て、立坑の入り口へと向かう。今回僕が選んだのは『立坑体験コース』(¥3,000)だったので立坑にも行けるけど、地下神殿だけ見学できる『地下神殿コース』(¥1,000)や、水を江戸川に送り出すポンプを見学することができる『ポンプ堪能コース』(¥2,500)なども日時によって選ぶことができる。

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この階段を下りてきた

第1立坑の入り口では、ヘルメットを被り、腰にハーネスを巻いて準備。調圧水槽の中から第1立坑内に見えた階段を途中まで下りていって、1グループ毎に撮影タイムをもらえた。

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安全装備を身に着けて、第1立坑の階段を下りていく

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あの四角い穴の向こうが、さっきまでいた地下神殿

その後は第1立坑の一番上のキャットウォーク(作業用通路)で、ハーネスから出ている滑車を壁のレールに取り付けて安全を確保してから、立坑をぐるっと一周する。約70mの深さは結構迫力があった。僕は高い場所は苦手なんだけど、不思議とここは全然怖くなかったな。とにかく、この巨大な施設を設計・運用する技術に感動するばかり。人間の叡智って素晴らしい。

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この滑車をレールに取り付けてから、立坑をぐるっと一周

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立坑には苔のようなものが生えた場所も。
ここに流れ込むのは川の水で下水ではないので、嫌な匂いは感じない

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約70mの高さの立坑は、やっぱり迫力がある

いやー本当に楽しめた! かなりアクセスが悪い場所だけど、来てよかった! 約2時間弱のツアーを終えた後は、タクシー会社に電話して迎えに来てもらおう。受付のところに3つのタクシー会社の電話番号が貼り出されてあったけど、最初の番号にかけると送迎はできないと断られるし(なんで?!)、二番目の会社にはなぜか僕の電話からは繋がらないみたいだし、三番目の番号にかけてやっと来てもらえた。ちょっとハラハラしたよ。

さっきから降ったり止んだりしていた雨なんだけど、タクシーに乗っている間に豪雨になってしまう。ランチのことは事前に調べて、駅の近くのとんかつ屋『とん一』で昼を食べようと思ってたんだけど、運転手さんもその店は知ってるみたいだった。でもそこに着くと「しばらくの間休業します」との貼り紙が! なんかこういうの、最近多くない? がっかりしたけど、運転手さんも「残念だなぁ、食べていってほしかったな…」と一緒に嘆いてくれたので、ちょっとホッコリした(笑)。この辺りでは前調査した店はないので、駅まで送ってもらって大宮で何か食べることにしよう。

電車の中で大宮の駅の中のレストランをスマホで調べると、『Aloha Table』というハワイアンの店がよさそう。大宮駅の中のLumineのエスカレーターを上っていくと、あれ? ここなんか記憶にあるな? あー、4年前に漬物を大宮まで買いに来た時にこのフロアでランチしたっけ!

Aloha Tableに行ってみると、店の外にはズラッと長蛇の列が…。とてもそんなに待てる気分じゃないので、近くのタイ料理屋『マンゴツリーカフェ』で食べることにした。この店の名物らしいガパオライスと、ビールを注文。ガパオライスは美味しいことは美味しいけど、僕はシアトルにあった(今はもうない(号泣))Little Uncleというタイ料理屋でもっともっと美味しいヤツを食べたことがあったので、感動はなかった。でもまぁ地下神殿で昂った心が、ガパオライスとビールでやっと落ち着いた感じでよかったな。

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ガパオライスとビールで一服

さて今日の観光も終わったので、ホテルに帰って休むことにしよう。

今夜の宴会は青山で。昔々、中学の頃からアルバイトさせてもらっていたアスキーという会社にいた方々からお誘いを受けた。

アスキーと最初に関わったのは、中学1年の時。持っていたコンピュータで『ムーンベース』というゲームを作ったのを月刊アスキーという雑誌に投稿して採用され、1980年1月号に掲載してもらったのが始まりだった。その後の夏休みに、バイトさせてもらえないかと編集部にいきなり懇願して、なんと雇ってもらえることになった。何も技術を持っていないのに雇ってほしいとお願いできた自分の図太さ、そんな僕を雇ってくれた編集部の人たちの心の広さに、今更ながら驚いてしまう。高校の夏休みにもゲームなんかを担当していたHSPという部門で、大学の時にはマイクロソフト関連のソフトウェアを担当していた部署でアルバイトさせてもらっていた。だからアスキーは、僕の人生にはなくてはならない存在だったんだ。

でも宴会のお誘いを受けた時、最初は躊躇してしまった。アルバイトしていたとはいえ、その頃の僕は中学とか高校とかのレベルなので、おぼろげな記憶しかない。他の人からすれば、中坊なんかがバイトしているのは珍しいので覚えてもらったんだと思うけど、僕の方は一緒に働いていた人々のことは微かな記憶しかない。だからこんな僕が本当に参加していいんだろうかと、ちょっと悩んでしまった。でもマイクロソフトでもずっと一緒だったAさんが宴会の幹事なので、最低でも何人かは知っているだろうと思ったので結局参加させてもらうことにした。

会場は表参道の駅から歩いて10分弱の『青山ぼこい』。アスキーの面々には懐かしい場所らしいけど、中学生や高校生はまずそんな居酒屋には行かないはず(笑)なので、僕には全く記憶がない場所だ。

参加者は僕を含めて8人。Aさんはもちろん知ってるし、最初にこの宴会に誘ってくれたKさんは「あーこういうお姉さんがいた!」という記憶があった。当時のアスキーにイラストを描いていて僕も大ファンだったIさんは、以前お会いしたことがあることはぼんやり覚えてたし、その頃の有名なゲームの作者で、彼が会社を設立した時には遊びにも行かせてもらったKIさんは、Facebookの友達でもあるのでもちろん覚えていた。他の3人とは全く初対面だったけど、皆さんとても話しやすい方々で、安心して美味しい料理とお酒を楽しむことができた。当時のことはほとんど覚えていなかったけど、時々誰かの話題に「あれ? それって記憶にあるかも!」ということが何度も。やっぱり同調連鎖ってあるもんだなぁ。

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昔アスキーで働いていた方々

ここの店、料理も美味しいし日本酒も最高! 今回の旅行では暑いからビールやサワーばかり飲んでいたので、ここの日本酒が感動的に美味しく感じる。やっぱり日本酒は、こういう料理に合うなぁ。ちなみにここのポテトサラダは、ちょっと前にとても有名だったらしい。確かに全てのバランスが絶妙で、とても美味しかった。

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ぼこいの美味しい料理!

この後は2人抜けた後、6人で近くの店に二次会へ。ここも昔アスキーの人たちご用達の店だったらしい。いやぁ、本当に楽しい飲み会に誘っていただいて、ありがとうございました!

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二次会も楽しかった!

本当に充実した一日だった。毎日、こんなに幸せでいいんだろうか?
# by alexsea | 2023-08-09 00:00 | 旅行記 | Comments(0)