From Seattle, WA, USA
by Alex
プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

詳しいプロフィール
旅行記メニュー

(個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです)
カテゴリ
[一覧] 旅行記
日記
旅行記
エッセイ
パリ生活2018
夢日記
映画・DVD
レストラン
過去日記
以前の記事
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 03月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 06月
2022年 04月
2021年 12月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 08月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2016年 10月
2016年 08月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 04月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 10月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 10月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 05月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 06月
2004年 05月
2004年 04月
2004年 03月
2004年 02月
2004年 01月
2003年 12月
2003年 11月
2003年 10月
2003年 09月
2003年 08月
2003年 07月
2003年 06月
2003年 05月
2003年 04月
2003年 03月
2003年 02月
2003年 01月
2002年 12月
2002年 11月
2002年 10月
2002年 09月
2002年 08月
2002年 07月
2002年 06月
2002年 05月
2001年 03月
2001年 02月
2001年 01月
検索
ブログジャンル


日本2023: 「縁」

長かったような短かったような旅も今日で終わり。これからシアトルへの帰途に就かなければならない。朝8時頃起床して、シャワーを浴びて荷造りを終える。

今日のランチはどうしようか迷ったんだけど、一応予定通りに『SOBA HOUSE 金色不如帰』の様子を見てみることにしよう。この店は11時に開店なんだけど、9時半から整理券の配布が始まる。9時半ちょっと前に雨の中を店まで行ってみると、もうかなりの人が集まっていた。こりゃ11時ちょうどに店に入るのは無理な可能性が高いな。というわけできっぱり諦めてしまうことにした。ま、今回は縁がなかったということで。

今回の日本での最後の食事として、ラーメンがダメならやっぱりとんかつでしょう。それほど遠くない場所に良さそうな店があるらしいので、11時開店のその店に行くこと決定。

ホテルを10時きっかりにチェックアウト。大きな荷物を預かってもらった。ここのホテル、いくつか不便な点があったことは事実。まず以前書いたように、シャワーの温度が一定に保てないこと。暑い夏だからほとんど水シャワーでも大丈夫だったけど、冬に泊まるとなったら温水は必須だ。それともう一つの苦情としては、時々エアコンから水が垂れてきていたこと。以前水が垂れてきたのを見てフロントに言って直してくれたはずなんだけど、今朝机の上を見るとラップトップの上に水たまりが! エアコンから垂れた水が、机の上にラップトップの上に水たまりを作ってしまったらしい。気づいてすぐに拭いてから、起動してみたら大丈夫だったので心底ホッとしたんだけど、もしこれでラップトップが壊れてしまったら弁償問題に発展してしまう。チェックアウトの時にまだ水漏れがあることを言うと、まるで他人事のように笑顔で「教えていただいてありがとうございますー!」とのこと。本当にちゃんと対処してくれるんだろうか? フロントの対応は概ね良かったとはいえ、波があったのも事実だ。でもこの二点が改善されれば、ここは僕にとって定宿となり得る場所だと思う。

10:45くらいまでフロントで時間つぶしをした後、『とんかつ檍(あおき)のカレー屋 いっぺこっぺ』に向かって歩いて行くことにした。途中でまた豪雨が降ってきて、近くのビルの陰で雨宿りしなきゃならなかった。こういう極端な降り方、頼むから勘弁してほしい(泣)。シアトルは雨で有名な場所だけど、こんなに強く降ることは滅多にないよ! シアトルでは曇りの日が多くて、時々傘を差さなくてもいいような弱い雨が降るだけ。年間降水量を調べると、シアトルは952mmなのに対し東京は1529mmと、シアトルよりもかなり多く雨が降っていることになる。5分くらい雨宿りしていたら、小降りになったのでよかったけど。

日本2023: 「縁」_d0113429_15305679.jpg
雨宿り中。
雨が降るのはいいけど、豪雨はちょっと困る

日本2023: 「縁」_d0113429_15310169.jpg
今回の日本での最後の食事はここで

開店前から店の前で雨宿りしながら待っていて、最初の客として入店。入り口の販売機で、ひれかつ定食(¥1,800)の食券を買ってカウンター席へ。ここのひれかつは、とてもオーソドックスな感じに見える。ソースもあるけど3種類の塩も置いてあって、特にその一つの『ヒマラヤ岩塩 ナマック』がオススメらしい。それじゃまず始めにそのヒマラヤ岩塩をつけて食べてみることにしよう。説明に書いてあるように、この岩塩にはちょっと温泉玉子のような硫黄の香りがついてる。それと豚肉の味が面白いくらいマッチして、これは新しい美味しさだ! 他の塩もソースも美味しいことは美味しいけど、ヒマラヤ岩塩の風味はここが初めてだったので、ほとんどそれで食べていた気がする。感動するほどの美味しさではないにせよ、新しい味と香りの組み合わせを教えてくれたこの店に来てよかったと思った。

日本2023: 「縁」_d0113429_15310482.jpg
すごく美味しそう!

日本2023: 「縁」_d0113429_15310658.jpg
ソースと3種類の塩

店を出る頃には雨は止んでいたので安心した。ホテルまで歩いて帰ってスーツケースを受け取り、新宿駅に向かうことにしよう。歩いても15分くらいだけど、途中で雨がまた降り始めたらイヤなので、地下鉄で新宿まで行って、この間入ったル・カフェ・ド・ジョエル・ロブションで成田エクスプレス出発まで時間をつぶすことにした。

13:38に新宿を出発した成田エクスプレスは、空港第2ターミナルに14:56に到着。問題なくチェックインしてセキュリティを通り抜け、出国審査を終わらせた。カフェやレストランにはあまり興味がなかったのでゲートまで行ってしまうことにしたんだけど、ゲートのすぐ近くにラップトップを使えるようなカウンターがある場所を発見。そこの電源にラップトップを繋いで、搭乗が始まるまで旅行記を書いていた。集中していると時間はすぐ過ぎ去るもので、あっという間に搭乗時間になった。

日本2023: 「縁」_d0113429_15311328.jpg
成田エクスプレスから見た景色。
この日本的な景色にも、しばしのお別れ

行きの飛行機とは違って、帰りは前の席にも隣の席にも乗客がいたので残念。でも食事はベジタリアンではなく普通食に戻しておいたので、美味しく食べることができた。離陸してすぐに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』を観て、少しだけ寝て、その後『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を観た。どちらも派手なアクションシーンばかりだったけど、僕にとってはまあまあくらいの評価しかなかった。特に後者は映画が長すぎる!

日本2023: 「縁」_d0113429_15311579.jpg
JALの食事はとても美味しい

日本2023: 「縁」_d0113429_15311788.jpg
シアトルに帰ってきたぞ!

帰りは行きに比べて早く感じたな。シアトルには同日の朝11時ちょっと前に到着。特に問題もなく入国審査を通り抜け、11時半くらいには家に着いた。シアトルはもっと涼しいだろうと思ってたんだけど、今週は熱波が来ていて30℃超えの日々だそうな。まぁ湿気がないだけいっか(笑)。

日本2023: 「縁」_d0113429_15311900.jpg
症状は全くないけど、旅の後なので一応検査しておきたかった。
コロナ陰性!

今回の日本訪問、「縁」というものの素晴らしさを実感した旅だったと思う。僕にとって縁というのは偶然と必然の境目にあるもので、30~40年経って再会できるような友達とは、何かの理由で必然的に出会ったんじゃないかとさえ思う。子供の頃に繋がった人と、長い年月によって繋がりが切れ、何十年も経った後にまた繋がれる。そういう感じの繋がりって、今回の旅でもそうだったけど、僕の人生を豊かにしてくれるような気がする。縁で繋がった友達にとって、僕も彼らの人生を豊かにするような存在でありたいと願うばかりだ。

日本で会えた人たち、僕の旅を豊かにしてくれて本当にありがとう! 会えなかった友達も、次に日本に行く時に会えるのを楽しみにしてるよ!( もちろんシアトルに来てくれてもいいからね!)
# by alexsea | 2023-08-14 00:00 | 旅行記 | Comments(8)

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング

長いように思えた日本滞在も、残すは今日一日だけとなってしまった。明日にはシアトルに戻らなきゃいけない。猛暑によってかなり予定を削らなきゃいけなかったけど、人と会う予定は全部予定通りこなせたからよかったと思う(でも自分のポカで会えなかった人が約一名……ごめんRくん!)。

今日は皇居周辺を中心に観光するつもり。でもまずは飯田橋。8時頃ホテルを出て、日本に来る度に参拝している『東京大神宮』へと向かう。4年前に、母が残された時間を苦しまずにいられるようにと、ご祈祷をしてもらった場所だ。ここは縁結びや恋愛パワースポットとして人気のある場所らしいけど、僕にとってはたぶん個人的パワースポットの一つになってしまったんだと思う。いつ来ても気持ちがいいもの。しばらく境内で座ってたら蚊に刺されちゃったけど(笑)。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06140638.jpg
日本に来る度に参拝している、東京大神宮

この後は昔働いていたビルの辺りまで歩いて行ってたんだけど、途中に『靖国神社』があることに気づいたので、参拝していくことにした。ここは僕は今までに行ったことがなかったし、「政治家が参拝すると非難を浴びる場所」くらいの知識しかなかったんだけど、やっぱりこういうのも縁だと思うし(笑)。

靖国神社の前にはドーンと大きな鳥居が立っていて、警備員もあちこちにいるのが見える。明治神宮と同じように巨大なご本殿はすごく重鎮な感じで、気軽に近づいたら怒られてしまいそうな雰囲気すらある。今回の旅行ではここの神社が最後の参拝になると思うので、素晴らしい日本旅行になったことに対して心からお礼を言っておいた。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06140946.jpg
大きな鳥居はとても迫力がある

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06141154.jpg
すごく重鎮な雰囲気の靖国神社

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06141372.jpg
『桜の標本木』
東京の桜の開花状況は、この桜の木を見て発表されるらしい

ここの境内には遊就館という博物館もあって、ちょっと入ろうかとも思ったけど、入場料が¥1,000というのを見てやめてしまった(笑)。見たい場所にはもっとお金を使っても惜しくないけど、何も前知識がなくて、楽しめるかどうかもわからない場所に¥1,000ってのはちょっとね……。¥500だったら入ってたかもしれない。でも後で聞いた話によると、ここの展示はゼロ戦とか戦争に関するものばかりらしいので、やめておいて正解だと思った。

靖国神社を離れる頃から、雨が降ったり止んだりし始めたので、折り畳み傘を出さなきゃいけなかった。今日は歩くばかりの観光なので、ざんざん降りにならないといいなぁ。

ここから歩いてすぐの三番町と呼ばれるエリアに、日本マイクロソフトが設立された当時に会社が入っていたビルがある……はずなんだけど、どうやら今は大規模な改修工事か建て替えが行われているらしくて、建物自体は見られなかった。まぁ見てどうするってわけでもないんだけど、ここはアスキーからマイクロソフトに移ってきて最初に働いた場所なので(当時はバイトとしてだったけど)、思い入れがある場所だよね。もう一つ、ちょっと離れた場所に別の部署が入っているビルがあったんだけど、そこは健在だった。ビルの形も前のままのようで、ここに出入りしていた頃の記憶が蘇ってきた。あのバイト時代も楽しかったなぁ。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06141583.jpg
昔働いていたビルは工事中…

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06141740.jpg
もう一つのビルはそのままの姿で残っていた

さてここからは皇居のお堀を越えて、行ったことのない『皇居東御苑』に向かおう。雨は上がったみたいだけど、そのせいで湿度が上がって蒸し暑くなってしまった。にも関わらず、皇居の周りを走る人たちがたくさん! 走ることは超苦手なので、こんな暑い中で走っている人を見ると、大丈夫なのかなと思ってしまう。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06141933.jpg
皇居のお堀を渡っていく

北桔橋門から中に入る時にバックパックの中を見せなきゃいけなかったけど、警備員の人は腰が低くてにこやかでとてもいい感じだった。アメリカを筆頭とする他の国は、こういうところを見習ってほしいと思うな。

門から入ってすぐの天守台や石室、富士見多聞なんかを見ながら、広い公園のような東御苑を歩いていくんだけど、もう本当に蒸し暑いことこの上ない。拭いても拭いても汗が出てくる。使い捨てのタオルを持って来ていてよかった。この蒸し暑さがなかったら、とても気持ちのいい場所だと思うんだけどなぁ。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06142089.jpg
天守台はかなりの迫力

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06142232.jpg
大手町のビジネス街に囲まれているっていうのも、結構シュールな感じ

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06142456.jpg
富士見多聞は守りの拠点だったらしい

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06142628.jpg
蒸し暑くなかったら、とても気持ちのいい場所だと思うんだけどなぁ

江戸城天守復元模型を見れる場所があって、そこでは長い間模型に見入ってしまった。いや、模型自体に興味があったと言うより、一番嬉しかったのは冷房がよく効いた場所だったこと! この汗を乾かしてくれるんだったら、いくらでも模型を見ますよ! 細部の細部まで!!(笑)

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06142788.jpg
江戸城天守復元模型……の部屋は涼しかった

って、実はそのすぐ隣には休憩所と売店があって、そこではアイスクリームを食べながら休むこともできたんだけどね。やっぱり暑い時に冷たいものを食べると、短期間とはいえ暑さを防ぐフォースフィールドになってくれるようだ。休憩所を出たら少し暑さが和らいだ気がしたもの。でもこの程度のアイスクリームじゃ有効時間は短い。かき氷だったら、もうちょっと長く暑さを防いでくれると思う。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06142945.jpg
アイスクリームを食べて一息

大番所や百人番所を眺めた後は、大手門から外へ出よう。門から出たら大手町の向こうの方の景色が霞んでいて、それが近づいているような? 嫌な予感は当たって、いきなりの豪雨! こんなの小さな折り畳み傘じゃ防ぎきれないよ!! 道路を渡ったところにあるパレスホテルの下でちょっと雨宿りさせてもらったんだけど、そこまで歩くだけでジーンズの膝から下がびしょ濡れになってしまうくらいひどい雨だった。5分ほど雨宿りをしていたら、空が明るくなって雨も小降りになったので歩き始めると、数分のうちに雨が止んでくれたのでホッとした。あの豪雨の中を歩くのはちょっと不可能だよ。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06143126.jpg
門を出た瞬間、突然の豪雨に!

大手町のこの辺りには、僕が小学校の頃に大好きだった博物館が二つあった。一つは逓信総合博物館。郵便や通信に関する展示で溢れていて、僕の好みにピッタリだった。何かで無料入場券を貰うたびに遊びに行っていたと思う。2013年に閉館されて、今ではビル自体が新しく建て替えられたみたいだ。閉館されることを知っていたら、その前にもう一度行ってみたかったなぁ。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06143356.jpg
逓信総合博物館があった場所には新しいビルが建っていて、
その前には日時計のアートがあった

もう一つは電気通信科学館。ここも今は存在していなくて、建物だけはNTTデータ大手町ビルとして残っている。電気通信科学館はその名の通り、通信やコンピュータに関する博物館で、確かコンピュータを扱うクラブみたいなのもあったんじゃないかな。記憶にあるのは、ここでプッシュホンを使ったDIALSというサービスを無料で使えたこと。このサービスはプッシュホンのボタンを規則に従って押していくことで、コンピュータに演算させることができるというもの(そういえば昔日記に書いたよな)。電卓のような計算ができるのはもちろんのこと、バイオリズムや生まれてから現在までの日数なんかも、「ライブラリ」を使うことで計算できる。例えば今日の自分のバイオリズムを知りたい時には、「*4365*11967*42*419*2**#」と打ち込むと、「お答えは、身体(…)、感情(…)、知性(…)です」と答えを読み上げてくれる。子供の頃の僕はこれが本当にカッコよく思えて、家のプッシュホンでこのサービスを使いまくって、電話代がスゴイことになって怒られたことがある。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06143644.jpg
電気通信科学館が入っていたビル。
外観はよく覚えてなかったけど…

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06143842.jpg
すぐ中の入り口は覚えていた。
そうそう、この階段を上がって入っていったんだよなぁ!

コンピュータを扱うクラブでは、レーザー光線を出す装置を「マイコン」(今で言うパソコン)に繋げて、レーザー光線を反射する小さな鏡をマイコンでコントロールすることで、自由自在に点や線を描くプログラムを書くことができた。ランダムであちこちにレーザー光線を動かすプログラムを書いたら、鏡がものすごい勢いでガシャガシャと動いてしまって、装置が壊れちゃう!との理由でそのプログラムは禁止されてしまったりもした(笑)。あの頃は本当に楽しかったなぁ。

じっくり懐かしんだ後は、ランチを食べに行くことにしよう。この辺りのレストランを探している時に偶然見つけたのが、丸の内オアゾというビルの中にある『M&C Café』という場所。ここではハヤシライスの元祖が食べられるみたいなので、行ってみることにした。

まだ11時前だったんだけど、店の前にはズラッとたくさんの人が座って待っている。入口にある紙に名前を書いて順番を待つ間に、「早矢仕(はやし)ライスの由来」と書いてあるチラシを読んでみた。それによると、早矢仕ライスを生み出したのは丸善の創業者の早矢仕有的(はやしゆうてき)で、丸善の百年史にはこんな一節があるらしい。

幕末か明治の初年のことであろう。友人が訪問すると、有的は有り合わせの肉類や野菜類をゴッタ煮にして、飯を添えて饗応するのが常であった。そこから人々はこの料理を 《早矢仕ライス》といい、ついにはレストランのメニューにまで書かれるようになった。

なるほどね、ゴッタ煮がハヤシライスの元だったのか。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06144073.jpg
こういう食べ物の見本が見れる場所も少なくなったみたい?

15分後ぐらいにやっと中に案内されて、ハンバーグ早矢仕ライス(¥1,700)を注文。出てきたお皿は、いかにも日本の洋食!という雰囲気。食べてみると、深みはある味だけど、僕の頭の中にあるハヤシライスとは全然性格が違う。普通のデミグラスソースのような主張は少なく、ポークやマッシュルームなんかを丸くまとめ上げる味。ハンバーグもとてもニュートラルな味。全体的に、良く言えば万人向け、悪く言えば平凡でつまらない。まぁ昔からのレシピをある程度は守ってると思うので、改善して美味しくしたら「元祖」じゃなくなっちゃうよね。美味しくないわけじゃないけど、「元祖」を売りにしている場所で感動を期待しちゃいけないなと気づいた。これからはそういうことも踏まえてレストラン探しをすることにしよう。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06144252.jpg
ハンバーグ早矢仕ライス。
美味しいけど、まあ普通な感じ

この後は『KITTEガーデン』内の屋上庭園とか、東京駅の中の『東京おかしランド』とかに行ってみてもよかったんだけど、蒸し暑さと雨でかなり疲れてしまったので、丸ノ内線でホテルに帰ってしまうことにした。もっと深い観光は暑くない時期じゃないとダメだ、やっぱ。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06144470.jpg
東京駅周辺も、いつか深く観光してみたい

ホテルに戻った後は、まず洗濯。シアトルに帰ってから洗濯してもよかったんだけど、綺麗になった洗濯物をちゃんと畳んで荷造りした方が気持ちいいしね。最後にまたマッサージに来てもらおうかとも考えたんだけど、世間話で疲れるのもイヤなんでやめておいた(笑)。

日本での最後の宴会は、昔のフォトン&パソコン通信友達と。以前行ったことのある『陶玄房』に18時に予約を入れてある。ホテルを出たら強い雨が降っていて、陶玄房に着く頃にはさっき洗ったばかりのジーンズの裾が再度びしょ濡れになってしまった。

いやはや、本当に懐かしい顔ぶれだ。この中の二人とは4年前に飲みに付き合ってもらったけど、他の三人とはかなり長いこと会っていない。でも再会してから5分ほどで、すっかりあの頃の僕らに戻れる感じがするのは、それだけ深い付き合いだったということだろう。

パソコン通信のオフ会で初めて会った時の話や、フォトンの話、フォトンでアメリカ遠征した時の話や、みんなで油壷の別荘で年越しした時の話など、話題が尽きない。こういう時によかったなと思うのが、僕が持っている全ての写真をクラウドにアップロードしてあること。懐かしい話題を話している時に、すぐに当時の写真を引っ張り出して見せることができる。そうするとその写真に刺激されて、もっと思い出が溢れ出てくる。こういうのっていいな。次にまたこんな機会がある時には、もっと大きなタブレットでも持ってくることにしよう。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06144795.jpg
フォトン&パソコン通信友達と楽しい宴会

ここでも思い出話に忙しくて、料理の写真を撮るのを忘れてしまった。ここの居酒屋グループ、どの店に行っても素晴らしい料理を出してくれるので、アメリカに行く前からファンだった。今回も美味しい料理をたくさん食べて、美味しい日本酒をガバガバ飲んで、もっとこの店をリピートするべきだとあらためて思った。新しい店を開拓するのもいいけど、昔からの馴染みの店を大切にすることを忘れたくない。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06144893.jpg
これくらいしか食べ物の写真を撮ってないけど、
頼んだものは全て美味しかった!

気がついたらこの店に3時間も居座ってしまった。日曜日の夜に出てきてくれたみんな、本当にありがとね。今度はまた少し大きなフォトン同窓会でも開きたいね!

ホテルに荷物を置きに一度帰ったんだけど、今夜はこの後まだ会う人がいる。ダメ元で昨日連絡して今夜会えることになったのは、劇団時代から友達の「たっちゃん」こと松野太紀くん。LINEで連絡を取り合いながら待ち合わせて、たっちゃんと再会! するとサプライズゲストがいてビックリ。えーっ、三ツ矢雄二さん?! 三ツ矢さんとは『タッチ』や『陽あたり良好!』なんかで一緒に仕事をしたけど、その他にも彼の劇団プロジェクトレヴューのミュージカルにも客演させていただいたりもして、大尊敬する声優さんの一人だ。4年前に偶然再会したけど、その時はあまり話せなくて残念だったんだ。

たっちゃんの知り合いのバーで三人で乾杯! たっちゃんとも久しぶりに会えて嬉しかったし、三ツ矢さんとこんな風に飲めるのは僕は初めて。一度こんな風に三ツ矢さんとじっくり話をしてみたかったんだ。それにたっちゃんと三ツ矢さんの会話が、もう掛け合い漫才のようで笑った笑った! 二人でニューヨークに行った時の話とか、もうゲラゲラ笑いながら聞いてたもん。昔から仲のいい二人の話を聞いていて、ちょっと羨ましく思ってしまった。たっちゃんは色々な仕事をして芸歴を広げているみたいだし、三ツ矢さんは最近は執筆活動で忙しいらしい。僕も二人を見習って何か面白いことを始めなきゃ!と、ポジティブなエネルギーを貰えた気がする。

日本2023: 皇居近辺の観光と、素晴らしい旅のエンディング_d0113429_06145007.jpg
たっちゃんと三ツ矢さん(とマスター)、
旅の最後を素晴らしいものにしてくれて、ありがとう!

日付が変わる時間くらいまで三人でたくさん喋ってたくさん飲んで、最高の旅のエンディングとなった。たっちゃん、三ツ矢さん、本当にありがとう。またいつかこんな感じで飲みましょう!

あまりにも楽しかったので、ホテルまでの帰り道で顔がにやけていたと思う(笑)。本当に僕は素晴らしい人たちに囲まれている。それを当たり前のことのように思わずに、いつも感謝しながら人生を進んでいきたいと思う。
# by alexsea | 2023-08-13 00:00 | 旅行記 | Comments(2)

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達

今日は清津峡と湯沢高原に行く日帰りバスツアーに参加する予定だったんだけど、参加人数が少なかったらしく、数日前にキャンセルの知らせが入ってガッカリした。まぁちょっと前からそのツアー会社の予定表を頻繁にチェックしてたんだけど、予定されているツアーがことごとく「催行決定間近」にも「催行決定」にもならずに「終了」になっていたので、嫌な予感はしてたんだよね。全部最低人数に満たなかったとすると、この会社のマーケティングに大きな問題があると思う。清津峡、行ってみたかったなぁ。

昨日セブンイレブンでスマホがプリンターに接続できなかった件をネットで調べたら、いくつか解決策らしいものを見つけた。その中の一つに心当たりがあった。そういえば、家でNintendo Switchとスマホを繋げる時にも同じような問題がなかったっけ? あの時はWi-FiはONでデータ通信を一時的にOFFにすることで解決したんだった。今日もう一度セブンイレブンに行ってみて、それを試してみることにしよう。

Googleマップで調べたら、ホテルから10分ほど歩いたところにダイソーがあるらしい。そこで写真立てを探すことにして、途中にあるセブンイレブンでプリントに最チャレンジしてみることにした。

ホテルを10時頃に出て、ダイソーの方向に歩いていく。途中でセブンイレブンを見つけたので、プリンターでその解決策を試してみたら……大成功! ちゃんとプリントできて心からホッとしたよ。後はこれを入れる写真立てを買うだけだ。ダイソーで探したけど、残念ながら2Lの大きさの写真立ては売っていなかったのでガッカリ。伊勢丹に行けば売ってるかな?

そこから伊勢丹方面に向かったんだけど、途中にある花園神社に参拝していくことにしよう。この間通った時には偶然盆踊りを見たけど、夜だったから参拝しなかったんだよな。この神社も、日本に来る度に挨拶に来る場所だ。もうすぐシアトルに帰ってしまうけど、この日本旅行をとても楽しめたことへのお礼を言っておいた。

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達_d0113429_08093299.jpg
花園神社は日本に来るたびに訪れる、なんとなくホッとできる場所

伊勢丹の文具売り場に行くと、とてもいい写真立てが見つかったので安心した。写真を入れてからのギフトラップをお願いする。やっぱり日本のデパートのサービスは嬉しくなってしまうほど素晴らしい。よかった、これで西村先生へのお土産が完成した!

今日のお昼は、伊勢丹のすぐ近くの『ガンジー』でカレーを食べようと思っていた。11時半開店なんだけど、開店20分前くらいに到着すると、もう既に2人の客が店のドアの前で待っている。僕も椅子に腰かけて開店を待っていたんだけど、階段を上がった2階で冷房もないので暑い暑い! どっと汗が噴き出てくるのが感じられたもの。たった20分だけだったけど、この待ち時間は拷問に感じた。

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達_d0113429_08093416.jpg
カレーの店『ガンジー』は1972年創業らしい

開店前に注文しておいたので、着席した後ほとんどすぐにミックスカレー(¥1,480)が出てきた。ポークのスペアリブ、ビーフ、エビとマッシュルーム、トマトが入ってる。食べてみると、うん、深いコクがあって辛味も妥当な感じで美味しい。ただやっぱり奥底に少し酸味を感じてしまって、それが個人的な好みとは合わないので途中で飽きてしまったのが残念。確かに美味しいとは思うけど、僕の好みじゃない。この前のカシュクでのカレーもそうだったし、もしかすると僕は日本の「洋風カレー」が合わない人間なのかもしれないな。日本で食べたカレー(インド料理を除く)で唯一不満がなく美味しいと感じたのは、4年前に行った『CoCo壱番屋』だけだもの。チェーン店とはいえ、やっぱり人気のある場所はよく研究してあるんだなぁ。

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達_d0113429_08093859.jpg
ミックスカレー。美味しけど、僕の好みの方向性とはちょっと違う

西村先生に13時に会いに行くまでにはまだ間があるので、ちょっと時間をつぶさなきゃいけない。昨日行った追分だんごに行ってみると、昨日とは全く逆で、店の方には誰も並んでいないのに喫茶室には長蛇の列。しばらく並んでみたけど全然進む気配がないので、残念ながら脱落した。そこから歩いてすぐのコメダ珈琲店に行ってみると、客席は結構空いていたので大丈夫かなと思いきや、入り口には椅子に座って待つ人がたくさん。え、コメダ珈琲店って並ぶほど有名な場所なの??

さあどうしよう。そういえば4年前にも同じような経験をしたなぁ。その時に救世主となったのは、伊勢丹メンズ館の上にあるカフェだった。そこに行ってみると、待たずに座れてラッキー! ここは穴場だな。値段はちょっと高いけど、あちこち探すことを考えればそのくらいは安いもんだ。アイスコーヒーを飲みながら、しばしの間リラックス。

西村先生がいる場所は千川。幸いここからだと、副都心線一本で行ける。6年ぶりの先生は以前よりもまた小さくなってしまったように感じたけど、とてもお元気そうだったので安心した。最近はターバンは巻かないらしいけど、今日は僕が来るということで以前の『ターバン西村』になってくれたとのこと。この間のこまどり同窓会の話をして、集合写真が入った写真立てをプレゼントしたら、とても喜んでくれたのでよかった。最後に「先生、元気でね!」と言うと、「もう、いい!」だって。昔からキッパリサッパリの先生そのままだったので、思わず笑ってしまった。僕らに演技を基礎から教えてくれて、みんなの先生兼マネージャーでもあった西村先生。いつもスタジオについてきてくれて、僕らの行動に目を光らせてくれていた先生は、こまどりのみんなの第二の母だ。この人のお陰で今の僕がある。どんなに感謝してもしきれない。最後に別れる時には僕も涙目になってしまったけど、先生の目も少し潤んで見えた。どうか西村先生の毎日が、楽しいものでありますように!

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達_d0113429_08094058.jpg
嫌がる先生を説き伏せて一緒にセルフィーを撮らせてもらった

この後はホテルに戻る前に、新宿のミスタードーナツに寄ってドーナツを買うことにした。僕は大のドーナツ好き。夢にも出てくるくらい(笑)。シアトルにもたくさんドーナツ屋はあるけど、僕の好みからはちょっと外れてる感じなので、日本でミスドには絶対行きたかったんだ。代田橋に住んでいた頃、毎日のように駅前のミスドでチョコファッションとアイスミルクティーを朝食代わりにしていたことを思い出す。店内で食べてる時に、マドンナの『マテリアル・ガール』が流れていたなぁ。あれももう40年近く前のことだ。

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達_d0113429_08094214.jpg
ミスドのドーナツを食べたかったんだー!!

かなりの人が並んでいる上に店内はいっぱいだったので、ドーナツを2つ買ってホテルに持って帰ることにした。自動販売機でアイスミルクティーを買って、あの頃の味の再現をホテルの部屋で。やっぱりミスドのオールドファッションはカリッとしていて美味しい! ディップされたチョコも甘すぎないのが嬉しい。とても美味しい時間だったけど、今これを書いていて大失敗に気がついた。『マテリアル・ガール』を聴きながら食べればよかった…! 次回の日本訪問の時には、予定に組み込んでおくことにしよう(笑)。

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達_d0113429_08094414.jpg
やっぱり僕はチョコファッションが一番好き!

今夜の宴会は、大学の時に卒業旅行に行ったメンバーと。2日前に大学の他の友達とは会ったけど、今日の3人とは卒業旅行の話で盛り上がりたかったので別に予定を入れてたんだよね。場所は僕も以前何度か行ったことがある『鼎 (かなえ)』で18時から。

卒業旅行の話はもちろん、大学の頃の話や近況まで、美味しい料理を食べながら4人でたくさん話をした。ここは他の居酒屋に比べると少し高めな気がするけど、料理のクオリティが素晴らしい場所なので、どうしてもリピートしてしまう。

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達_d0113429_08094723.jpg
『鼎』は、日本では珍しく僕がリピートする場所

白髪交じりの黒髪が二人に、全白髪が二人。体質なのか、苦労してるのか(笑)。この4人で一緒に行った卒業旅行は、僕の人生の旅の中でもトップクラスに楽しいものだった。ヨーロッパに行くのはみんな初めてだったし、色々なトラブルもあって大変だったけど、みんなであちこち観光したあの3週間はかけがえのないものだった。あの頃はビデオカメラが大型で高価だったので、旅行中のビデオがないのが残念でたまらない。この旅行の3か月後くらいにソニーから「ハンディカム」が発売になったので、もう1年遅ければ持って行けたのになぁ。何年経っても思い出の中で風化することがないビデオは、写真と同じく僕にとってはとても大切なものだ。

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達_d0113429_08094937.jpg
今回も楽しかったよ。ありがとね!

みんな歳を取ったけど、次に会う時まで健康でいよう!と言って別れた。今日は出てきてくれてありがとう!

日本2023: 劇団の先生と、卒業旅行友達_d0113429_08095126.jpg
ホテルの窓からの景色。
あの高層ビルが気になるなぁ

# by alexsea | 2023-08-12 00:00 | 旅行記 | Comments(0)

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会

朝起きる時に横を向いたら、急にめまいを経験。あちゃー、また来たか! 6月くらいにベッドでめまいを経験して、ネットで検索すると良性発作性頭位めまい症らしい。耳石が三半規管に入りこむのが原因みたいで、頭を動かすと短時間のめまいを経験する。確かに僕の症状にピッタリだ。数週間くらいで治るとのことだったので放っておいたら、その時はきっちり1週間で治ったので安心した。それがまた帰ってきてしまったか…。今回も1週間くらいで治るといいけど、あまり頻繁に起こるようだったら医者に行って診てもらわないといけないなぁ。シャワーを浴びている時に、目を閉じてる状態で頭を動かしてめまいが発生。グラッと倒れそうになってビックリしたよ。目を閉じた状態でのめまいはとても危険なので、これからは気をつけるようにしなきゃ。

今日の最初の予定は、ホテル近くのレストランで以前の同僚とランチすること。その店は11時開店だけど、結構な人が並ぶということをネットで読んだので、10時半には並んでいようと思っていた。ただこの日は部屋の掃除日だったので10時までに部屋を出なければならなくて、近くのコーヒー屋で30分ほど時間をつぶすことになった。

10時半に『ハンバーグ ウィル』に着くと、僕が最初の客らしい。5分も経たないうちに、以前会社の同じチームで働いていたIさんが現れた。彼とはちょうど30年前、チームの7~8人と一緒にシアトルに出張した仲。出張中はみんなで食事に行ったり、Iさんとは一緒に国立公園に遊びに行ったりもした。彼は1年で日本に戻ってきたけど、僕は上司から「いつまでいてもいい」と言われたので、喜んでそうさせてもらうことにしたんだった。Iさんとは4年半前に同僚の新居訪問をした時に会ったのが最後だったけど、なぜかもっと長く会っていなかった気がした。

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04445952.jpg
『ハンバーグ ウィル』は、かなり並ぶ店らしい

Iさんは僕が会った中で、特に「この人頭いいな~!」と思った人たちの一人。知識をひけらかすとかそういうんじゃなくて、プログラムの綺麗さやちょっとした考え方で、ふとそう思う瞬間が多々あった。一緒に国立公園めぐりをした時はすごく楽しかったし、会社の近くのカラオケ屋に「練習」と称して二人で歌いに行ったりもしてたっけ。そんなことを話しながら待っていると、いつの間にか僕らの後ろには長い列ができていた。早めに来ておいて本当によかった!

ハンバーグ ウィルは小さな店なんだけど、中はあまりごちゃごちゃしていなくて居心地がいい。ここのハンバーグは、岩手県の高級銘柄豚『岩中豚』を100%使ったもの。ポーク100%のハンバーグなんて僕は初めてだ。5種類の味つけのハンバーグと、3種類のソースを組み合わせを選べる。僕は今まで食べてきたハンバーグと比べたかったので、スタンダードに粗挽きブラックペッパー(¥1,480)のハンバーグと、ソースはデミグラスソースを選んだ。

出てきたハンバーグは小ぶりだけど、かなり分厚くて美味しそう。一口食べてみると、豚のやさしい旨味にブラックペッパーがパンチを加えてる感じで、確かに今まで食べてきたハンバーグとは違う。軟らかいけど崩れたりしないし、玉ねぎのいい香りもしてとても美味しい。温泉玉子にディップして食べると、柔らかな玉子の味が全体的な印象をソフトに変えてくれて、それもまた良い。なるほど評判になるのも頷ける味だと思った。でも30分も並ぶ価値があるかどうかは疑問だなぁ。昼は予約ができないのが痛い!

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04450157.jpg
フワフワのハンバーグは豚の旨味でいっぱい!

Iさんとは、食べながら本当に色々な話をした。僕は50歳台だということと、4年前の母の死や、最近の何人もの友達の死によって、いかに明日というものが不確実なものであるかを最近実感しているということを話したら、Iさんも闘病中で同じように考えているという。昔はかなり意見が食い違う人でも友達として認識していたけど、今となってはそういう人はどんどん切り捨てていかないと自分の負担になってしまう。どれだけ自分に残された時間があるのかわからないけど、若い時に比べれば確実に減ってるわけだし、その貴重な時間を無駄なことに遣いたくない。そんなことを喋っていたら、Iさんがこんな話をしてくれた。

「その日の気分を色にしてカレンダーに毎日塗っていくとするじゃん? 今日はこんな嬉しいことがあったとか、こんな楽しいことがあったとか、毎日綺麗な色で塗っていきたいよね。嫌な気分の汚い色は塗りたくない。後でそのカレンダーを見た時、すごく綺麗な色に塗られているといいよね」

あー、それって素晴らしい考え方だなって思った。嫌なことを経験すると、その時の嫌な気持ちはそこだけで終わらずに、後々まで長引いてしまうことがある。そうなると次の日に綺麗な色でカレンダーを塗ったとしても、前日の嫌な色が滲んで綺麗な色を汚してしまうかもしれない。そういったことを避けるためにも、もうこの歳になったら少し自分に我が儘になってもいいんじゃないかと思う。もちろんそれで他の人を傷つけちゃいけないけど、できるだけ毎日、自分と愛する人たちのために楽しい思い出を作っていきたいよね。それが最後の日に後悔しない生き方になるんじゃないかな。周りの友達でそんな感じのことを考えている人はあまりいないので、Iさんとこういう深い話ができて本当によかったと思う。

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04450356.jpg
Iさんと記念写真。
店を出た時にもまだ20人以上並んでいた

美味しいランチの後は、もう一軒Iさんに付き合ってもらうことにした。『追分だんご本舗 新宿本店』でデザートを食べたい! 店にはかなりの人が並んでいたけど、喫茶室はほとんど待たずに座れたのでラッキーだった。僕はもちろんかき氷。クリーム宇治金時(¥1,705)を注文。なんだか昨日のかき氷と同じようなものを頼んじゃったけど、ここは和菓子の店だし、いちごよりも宇治金時かなと思ったから。これももう最高に美味しかった! ここの氷のフワフワ感は、他とは全然違う感じ。やっぱりアイスを食べようとすると氷の中に沈んでしまいそうになるので、なるべくこぼさないように食べるのが至難の業だった。アイスクリームと餡子を食べきって氷だけになった時、「やっと邪魔者がいなくなった!」と言ったら、Iさんに笑われてしまった。だったらアイスクリームのトッピングを頼むなよ!(笑)

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04450548.jpg
かき氷のサインの下には、巨大な本物の氷が!
作りものだと思ってたよ

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04450703.jpg
さすがに高いだけあって美味しいクリーム宇治金時

でも本当に、今日はIさんとゆっくり話せて嬉しかった。お互いに頑張ってカレンダーに綺麗な色を塗っていきましょう!

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04451098.jpg
今日は祝日なので新宿は歩行者天国に。
こういうのも本当に懐かしい

ホテルに戻ったのは13時半前。掃除を早めに終わらせてもらえるように頼んでおいたので、ちゃんと部屋は綺麗になっていてよかった。

少し休んだ後、明日のプランを考えていた。バスツアーに行く予定だったんだけど参加者が足りなかったらしくキャンセルになってしまったので、日中はまるまる空いてしまった。そういえばこの間、西村先生の連絡先をみーなさんがこまどりのグループLINEで教えてくれてたな。最後に先生に会ったのはもう6年も前なので、また挨拶に行きたいなぁ。電話してみると大丈夫そうだったので、明日のお昼過ぎに会いに行くことになった。この間こまどり同窓会で撮った集合写真を写真立てに入れて、お土産として持っていこう。

今夜は、40年前に僕が声を当てていたアニメ『銀河漂流バイファム』の同窓会。プロデューサーの植田さんに日本に行く期間を伝えたら、8月11日にバイファム40周年のイベント(トークショー?)を企画してくれるとのことだったんだけど、諸事情によってそれができなくなってしまったので、飲み会だけでもやりましょうということになった。奇しくも8月11日は、僕が声を当てたキャラクター、ロディ・シャッフルのマイナス21歳の誕生日なのだ (笑)。

佐々木るんさんが飲み会の前にバイファムトークを録りたいということだったので、2時間前に会場に行くことになった。17時に渋谷の『ラ・プラーヤ』に到着。ここは植田さんの知り合いの店で、今日は貸し切りにしてくれたみたい。到着してビックリしたのが、同じ劇団出身の鳥海くんがそこにいること! この間のこまどり同窓会には彼は仕事で来られなかったんだけど、ここで会えてよかったー! 最後に会ったのはいつだったっけ? たぶん三ツ矢雄二さんのミュージカルに一緒に客演させてもらったのが最後だと思うので、もう36年前になると思う。顔も性格もテンションも、全てあの頃のままの鳥ちゃんでよかった。いつまでも周りの人をホンワカさせる鳥ちゃんでいてください!

プロデューサーの植田さん、佐々木るんさん、原えりこさん、鳥海くん、そして僕の5人で、バイファムの思い出話を収録。4年半前に植田さんのネットラジオで同じような感じで喋ったけど、今回は鳥ちゃんも加わってまた新鮮だった。やっぱり5人で喋っていると、あの頃の思い出が芋づる式に出てきて楽しい楽しい。 ト書きをセリフのように読んでしまった鳥ちゃん、スタジオでカップうどんをすすって怒られた菊池、みんなで出前を頼んだけど出番が多くて伸びきったラーメンを食べることになったみーなさんの話とか、裏話が尽きることがなかった。今年の秋でバイファムは40周年。来年の頭にはリマスターされたブルーレイも発売されるらしい。るんさんやえりこさんは、バイファムを知らない若い世代の人たちにも観てほしいねぇとしきりに言っていた。確かに、バイファムは今観てもいい作品だったと僕も思えるな。子供たちの成長を、あんな感じで描いた作品ってあまりないかもしれない。素晴らしい作品に関わることができて、本当にラッキーだったと思う。

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04451209.jpg
収録後にみんなで記念撮影

収録の後、バイファム同窓会は19時から始まった。また舞い上がってしまっていて、いつもは撮る料理の写真が今回は数枚しかない! ここのスペイン料理は飾り気は少ないけど味わい深い、まさに本場の料理という感じで心から堪能した。特に白パエリアは、貝の旨味におこげの香ばしさが加わって、これだけでお腹いっぱいにしてしまいたい感じだった。

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04451469.jpg
この白パエリアが美味しかったー!

同窓会にはみーなさんに加えて、バーツ役の竹村拓さん、ジミー役の千々松幸子さんもいらしてくれて大感激! 竹村さんとは4年半前にも会ったけど、千々松さんとはバイファムが終わって以来だと思うので実に39年ぶり?! 千々松さんは野沢雅子さんと並ぶ大ベテラン声優(『ど根性ガエル』のペア!)。お二方はスタジオ内で、僕らこまどり軍団のお母さんのような感じでいつもやさしく接してくれていた。またお会いできて嬉しかったなぁ。毎日放送プロデューサーの丸谷さんや、元バオバブの町田さんとも再会できてよかった!

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04451677.jpg
バイファムの同窓会は最高に楽しかった!

みーなさんに会うのは2週間で3回目という快挙。まるでこまどり時代に戻ったかのようだった(笑)。彼女からは、『冨永堂』のTシャツやグッズなんかをお土産に貰ってしまって嬉しかった! 明日西村先生に会いにいくということを伝えたら、先生にもあげて!といくつかグッズを渡してくれた。

日本2023: 素晴らしいハンバーグと、バイファム同窓会_d0113429_04451806.jpg
みーなさんから貰ったグッズ。ありがとね!

今夜も最高に楽しかったなぁ。セットアップしてくれた植田さん、今日来てくださった皆さん、本当にありがとうございました!

帰る途中にセブンイレブンに寄って、西村先生に渡すための集合写真をプリントしようと思ったんだけど、なぜかスマホがプリンターにうまく繋がってくれない。ネットで繋がれないならメモリーカード経由でプリントするしかないか。いくつかコンビニをまわったけど、変換アダプターのついたSDカードがどこにも見つからない。うーん、これはまたチャーハンの時のように意志を試されてる?(笑) 仕方ないので、明日は朝に別のコンビニに行って探してみることにしよう。
# by alexsea | 2023-08-11 00:00 | 旅行記 | Comments(2)

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達

今日の観光予定はそれほどない。チャーハンで有名な店にランチを食べに行くというのが、昼間の一番大きな目的。

でもそれだけでは寂しいということで、その店の近くに観光できる場所がないか調べると、根津神社があるじゃないですか! 2018年12月に日本に来た時、谷中銀座を観光する際に、時間と余裕があったら根津神社にも行こうと考えていたんだった。でもその時は谷中銀座を観光した時点で結構疲れてしまったので、諦めた記憶がある。それじゃランチの店が開くまで、そこで観光していることにしよう。

ホテルを9時半頃出発して、四谷経由の南北線で東大前で下車。そこから10分ほど炎天下の中を歩いて、『根津神社』に到着。ここも緑が濃くて、いい場所だなぁ。なぜかもっと小さな神社を想像していたので、大きな敷地に少し驚いた。たくさんの鳥居が伏見稲荷のように連なっている場所もあって、そこで外国人観光客が写真を撮っているのが見える。まずはもうちょっと奥にあるらしい、ご本殿でご挨拶することにしよう。

ここのご本殿はかなり大きくて、落ち着いた赤・緑・金色で風格を感じさせる。ここでも、良い旅を続けられていることを神様に感謝!(「…暑いけど」と、ちょっとだけ不満も言ってみたり(笑)) ゆったりと落ち着いた雰囲気でとても居心地がよかったので、お参りの後は境内でしばらく青空に映えるご本殿をずっと眺めていた。

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11464367.jpg
気持ちのいい根津神社のご本殿

さっき来た道に戻って、鳥居のたくさんある乙女稲荷神社にもお参りしよう。千本鳥居的なものがあると、気分が上がるのはなぜだろう。トンネルのような鳥居をビデオで撮った後、神様にご挨拶。池の中には亀がいて、最初は全然動かないので心配したんだけど、そのうち元気に泳ぎ出したのでホッとした。この暑さでバテないといいね。すぐ横にある駒込稲荷神社にもご挨拶。ここではなぜか小さな神社にもお参りしようという気になったんだけど、他の神社ではご本殿にだけお参りして、境内にある他の神社はパスしてしまうことも多い。ひょっとして、全部ご挨拶しなきゃ失礼だったりするのかな??

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11464656.jpg
千本鳥居は異世界に続くトンネルのようにも感じる

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11464814.jpg
池の亀は元気に泳いでいてくれてよかった

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11465198.jpg
とても綺麗な神社だ

千本鳥居のような場所ではいつも撮影しているカップルを見るけど、ここでも正装をしたカップルをプロのカメラマンらしき人が撮っていた。中国語が聞こえたので、どこからかの観光客なのかもしれない。確かに絵になるよね。そっちの方向に行くことができずに、ぐるっと大回りしなきゃいけなかったけど(笑)。

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11465429.jpg
プロの撮影らしい

チャーハンの店がオープンするのは11時半なので、まだまだ時間がある。Googleマップで辺りを見てみると、大通り沿いに喫茶店のような場所があったので、そこで時間つぶしをすることにした。かき氷の暖簾が出ていてラッキー! 迷わずに宇治抹茶わらび(¥780)を注文。色々と乗っていて最初はどこから食べていいのかわからなかったけど、冷たい抹茶の味がとても美味しかったし、わらび餅も程よい甘さで最高だった。こんな風に餡子が乗ったかき氷を食べるのは、これが初めてかもしれないな。僕の中では、かき氷と餡子はあまり合わない感じはする。美味しいんだけど、あまりにも氷と軟度が違うので食べづらいんだよね。餡子を掬おうとして、氷がその力に負けて沈んじゃう感じで。

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11465609.jpg
宇治抹茶わらび。美味しい!

さて、もう11時過ぎなのでチャーハンの店に向かおうとしよう。外に出るとやっぱり暑いけど、店に入る前のような疲労感がない。これってやっぱりかき氷のせいだよな。汗が引いて、しばらくの間は暑さがあまり気にならなくなる。フォースフィールドで暑さから守られているような感じで、やっぱりかき氷ってスゴイと思った。

Googleマップで見ると、この店は大通りの角にあるらしい。まだ開店30分近く前だけど、もう並んでいる人がいるかもしれないとビクビクしてた。でも近づいても並ぶ人たちは見えない。あれ、平日の昼だから、こんなに早く来る必要はなかったのかな? と思いながらも、何かイヤ~な予感がしたのも事実。中華料理屋『兆徳』の正面にまわってみると、「お盆休みのお知らせ 8/6(日)~8/19(土)』との貼り紙が……。えーっ、またこれですか?! なんだか今回の日本旅行、パリで経験したみたいに一筋縄ではいかない感じだなぁ。

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11465844.jpg
えーっ、お盆休み?!

どうしよう、チャーハンの店の候補はもう一つあるけど、そっちはもう11時に開いてしまっているので、人混みがすごいかもしれない。でも今日を逃したら、大好きなチャーハンを食べる機会がないかもしれないので、並んでもいいからそっちの店に行くことにした。近くの駅から南北線と東西線を乗り継いで、神楽坂を目指そう。

神楽坂駅から歩いてすぐの『龍朋』に到着すると、案の定ズラッと人が並んでいる。でもなんか様子が変だな。何人もの人が心配そうに店の人と話してる。店の入り口にはこんな貼り紙が……。

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11470047.jpg
二軒目でもコレですか。
どんな罰ゲームなんだか…

電気系統の故障のために臨時休業? えーっ、えーっ、なんでー?? なんだか今日は何か大きな力が、チャーハンを食べさせない方向で動いているような気がした。他のレストランを探そうかとも思ったけど、「復旧次第営業します」と書いてあるし、チャーハンは大好物の一つなので日本にいる間には絶対に食べたい! もう今からどこに行っても待つことになると思うので、賭けになってしまうけど、ここの列に加わって少し待ってみることにした。陰のほとんどない裏通りには、真夏の日差しが容赦なく降り注いでめげそうなくらい暑い。何人か脱落していくのも見えた。でも10分ほど待っていると、復旧したらしく列が進み始めた! あーよかった。「チャーハンを食べたいと思う意志」を試されている気がして、その試練に勝った感じ!

やっとのことでチャーハンとビールにありつけたんだけど、お味の方はB+といった感じ? とてもオーソドックスで過不足のない味だけど、これがチャーハンで有名な店??という疑問は消えなかった。前にこれよりずっと美味しいチャーハンは食べたことがあるからなぁ。昔大学の頃に友達が代田橋の家に泊まりに来て、夜食を食べに甲州街道沿いにあった中華屋に行ったことがあるんだけど、その時のチャーハンが僕の人生で一番美味しかった。その友達も感動しながら食べてたもん。もう今はそこに店はないみたいだし、なんていう名前の店だったかも覚えてないけど、あの時の感動は今でも忘れない。それでも、今日ここでチャーハンを食べられたことは感謝しなきゃいけないな。

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11470262.jpg
やっとチャーハンにありつけた

今日はこの後、気力が残っていたら昔住んでいた西新宿の辺りを歩いてみようかとも思ったんだけど、『チャーハンの試練』で気力はほとんど使いきってしまって、この殺人的な暑さの中を歩けるわけもなかったので、おとなしくホテルに戻って休むことにした。僕にとっては、寒くても行動範囲は狭まらないけど、暑いとできることが激減してしまう。西新宿を懐かしむのは、次に日本に来る時のために取っておくことにしよう。

ホテルに帰って昼寝したんだけど、今までの旅行の疲れが蓄積しているのか、全身が疲労の膜に包まれている気がする。この間のロンドン旅行でもやったように、ここらでマッサージでも頼みたいなぁ。部屋のテレビを点けるとホテルのインフォメーションが表示されるんだけど、その中で「リラクゼーション 16時から翌日3時まで」と書いてある項目があった。フロントに電話してみると、やっぱりこれはマッサージのことらしい。この時点で16時だったんだけど、ダメ元で16時半からマッサージを頼めないか聞くと、大丈夫だと折り返し電話がかかってきた。これはラッキー! しかも値段は60分¥6,000と、とてもお手頃。アメリカのようにチップはいらないのも嬉しい。

16時半にマッサージに来たのは、50台後半か60歳くらいの男性。こんな風にホテルの部屋でマッサージを頼むのは初めてだったので戸惑ったけど、肩の辺りからマッサージを始めてくれて、とても気持ちよかった。彼によると、右肩がものすごく凝っているらしい。「頭痛しませんか?」と聞かれて、確かに鈍い頭痛がしているのに気づいた。左肩はそうでもなかったらしいけど、なんで右肩だけ凝っちゃったんだろうな。

前に体験したマッサージと違ったのは、無言でリラックスさせてくれないこと。色々な話題で話しかけてきて、気持ちのいいマッサージをじっくり楽しむことができない。アメリカに住んでいると話したことから、「バイデンってボケてるんだって?」とかいきなり言ってきた。あー、やっぱり日本でもろくでもない情報が出回ってるんだなぁ。そういうことを信じてしまっている人には何を言っても無駄なことが多いので、軽く流しておいた。情報がどこから出てきているのか、そのソースをまず吟味してくださいね。

会話はともかくとして、マッサージはとてもよかった。終わった後は体が軽くなった感じがしたもの。あの疲労の膜も、今では心地よいだるさに変わったし。マッサージしてもらってよかった。これからはどこの国を旅行する時も、途中でマッサージの時間を旅程に入れなきゃダメかな。

今夜の宴会は18時半から大学の友達と、新宿駅東口の『手打そば 大庵』で。大学はクラスの感覚があまりなくて、クラブやゼミ繋がりでの友達が多いんだけど、今回の参加者はみんな結構バラバラでありながら、なぜか当時から仲のよかったグループだ。このみんなとは全員Facebookで繋がっているけど、4年前も今年もOくんが音頭を取って飲み会を計画してくれた。

この店、ちょっと量が少ないかなと思うこともあったけど、頼む料理全部がとても美味しくて嬉しくなってしまう。やっぱり日本料理はしみじみ来る味で、他の国の料理では味わえない、心の全てのポイントを刺激してくれる感じ。素晴らしい料理を堪能できた。

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11470412.jpg
量が少ないなと思うこともあったけど、クオリティはばっちり

みんなとは4年前にも会ったとはいえ、色々な話をするのが楽しくてしょうがなかった。みんな着実に人生を歩んでいて、会社でも重鎮の人たちがたくさん。同じ場所で足踏みを繰り返しているような自分を思うと、これでいいんだろうか?と考えて少し不安になってしまう。2019年の始めにパニックアタックを何度も経験したのも、どんどん偉くなっている友達にたくさん会って、無意識のうちに不安になっていたからだと思う。今でこそ、こんな僕でも大丈夫と思えるようになったけど、やっぱりみんなの活躍を羨ましく思っている僕もまだ存在するのは確かだ。状況を変えることができるのは自分だけ。僕も無理のない程度に、前に進んでいくことを模索していきたい。

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11470633.jpg
楽しかった。みんな来てくれてありがとう!

試練の昼間とは対照的に、夜はとても楽しい宴会だった。アレンジしてくれたOくん、本当にありがとう。今度また日本に行った時も、またみんなで飲もうね!

ホテルに帰ると、昨日Amazonで注文した、映画『タワーリング・インフェルノ』のブルーレイが届いていた。この日本語吹き替え版には、僕の小学校の時の声が収録されているらしいことを知ったので買いたいと思ってたんだけど、どこで買ったらいいのかわからなかったのでホテルの住所を指定してオンラインでオーダーしておいたんだ。本当に便利な時代になったもんだと感心する。シアトルに帰ったら、すぐ観てみることにしよう。

日本2023: チャーハンを求めて三千里 & 大学友達_d0113429_11470891.jpg
この中の子どもの声を当てたのは、小5か小6の頃だったと思う

# by alexsea | 2023-08-10 00:00 | 旅行記 | Comments(0)