From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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スカンジナビア2014: フィンランド、ヘルシンキ

今日はクルーズ最後のフル観光日。フィンランドのヘルシンキに到着する。船は6時にドックしたらしいんだけど、かなり中心地から離れているみたい。シャトルで中心地との往復ができるらしいけど、最初のシャトルは8時半とのこと。なんだー、朝早く到着するっていうから、それなりのプランを考えてたのにー。まあそのくらいの遅れなら全然大丈夫なので、朝食をちゃんと食べてから、8時半に船を出てシャトルで中心地へ向かった。ただこのシャトルはヨーテボリのときと違って、往復€10と有料。なんかセコイ気もしたけど、歩くには遠すぎるしタクシーを使うともっと金がかかると思うので、これを利用する以外ない。ほんの15分ほどのドライブで、シャトルバスは中心部のスウェーデン劇場前に着いた。

ここから朝のエスプラナーディ公園(Esplanadi)を東に歩く。まだ朝早いというのに、今回の旅行で訪問したどの街よりも湿気が高く、ジメジメした暑さが体にまとわりついてくる。あー、嫌だなぁ。今日も蒸し暑さに体力を使う観光になりそうだ。

マーケット広場(Kauppatori)は公園の東の端にある。まだ9時前だから開いている店は少ないだろうと思っていたんだけど、もうほとんどの店が営業しているみたいでビックリした。まぁ市場は朝早いものだから、ここも開いてるのは当たり前か。あちこちの店から新鮮なフルーツの香りが流れてきて、朝食を食べたばかりじゃなかったら、美味しそうなイチゴでも買っていたかもしれない。

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マーケット広場は新鮮なフルーツの香りでいっぱい

ここの広場のすぐ前のフェリー乗り場から、スオメンリンナ島(Suomenlinna)へのフェリーを探す。公共のフェリーの方が安いからそっちを使おうと思っていたんだけど、もう一つのJTラインのフェリーしか見当たらない。公共のフェリーはまだ帰ってきてないのかな。仕方がないのでJTラインのフェリーに乗り込んだ。往復€7の料金は中で払うらしい。10人くらいの中国人のツアーグループと一緒で、ガイドが自分のスピーカーを使ってずっと喋っていたのでちょっとうるさかったけど、ゆっくりと離れていくヘルシンキの街並みはとても綺麗だった。フェリーは15分でスオメンリンナ島に到着。到着直前に、赤い潜水艦ヴェシッコ号(Sukellusvene Vesikko)が見えた。色のせいか、なんとなく模型か何かのように見えてしまった。

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フェリーから眺めたヘルシンキの街

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潜水艦ヴェシッコ号。なんか模型みたい

スオメンリンナ島に着いてすぐのところにあるビジターセンターはまだ開いていなかった。ツアーグループは到着場所から南の方に歩いていったので、僕らは先に北の方から見ていくことにした。レンガ造りの建物や堅固な石壁が、青空に映えてとても綺麗だ。昔ここは要塞だったからか、昔僕のコーラスが合宿で使っていたFort Wordenに雰囲気がよく似ている。フェリーからも見えた、高い緑色のドームを持つスオメンリンナ教会もまだ開いていなかった。さらに北に進んでいくと、北の端のメインポートに到着したフェリーから降りたらしい人ごみが歩いてくるのが見えたので、ここで引き返すことにした。

ビジターセンターまで帰るとドアが開いていたので、ここで地図をもらってから、今度は南の方に歩いて行くことにする。こちらの方は石のトンネルがあったり、盾と兜が置いてある墓(Augustin Ehrensvärdの墓らしい)があったり、景観が変化に富んでいるので歩いていて楽しい。Kustaanmiekkaと呼ばれる丘の上には昔の大砲が並んでいて、ビーチや海が見渡せてとても気持ちいい。それでも過去には、これらの大砲が人の命を奪うような血塗られた時代があったに違いない。この爽やかな景色とのギャップがすごいと思った。

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丘の上に並ぶ大砲

ここからはずっと歩いて、島の南東のキングスゲート港まで景観を楽しみながら歩いた。この島は都会の喧騒を離れてピクニックを楽しむのにピッタリの場所だ。でもこの暑い陽気には困ってしまう。キングスゲート港からは帰りのフェリーが出るんだけど、周りに日陰が全然ないのはカンベンだった。帰りのフェリーの時間を確かめておくんだったなぁ。強い日差しの中15分くらい待って帰りのフェリーに乗り込み、またヘルシンキのマーケット広場に戻った。

もう11時近いということで、どこかランチ休憩をしようかと思ったんだけど、今日は土曜日ということもあって、ここら辺のレストランは12時か1時にならないと開かないらしい。行きたいと思っていたミシュランの「ビブ・グルマン」マーク取得のレストランも1時オープンらしいので、泣く泣く諦めた。それじゃ観光を続けるしかないか。

まずは歩いて5分ほどの、ウスペンスキー寺院(Uspenskin katedraali)に行く。北欧最大のロシア正教の教会らしい。なるほど、タリンのアレクサンドル・ネフスキー聖堂よりもいくぶん大きい気がする。レンガ色の建物と緑色の屋根、それに屋根についている金色の装飾がとても綺麗だ。中の祭壇にはキリストと12使徒のテンペラ画があって、とても豪華。ドームの内側にも星がたくさん描かれていて、これ全体が巨大な美術品という印象を受けた。

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ウスペンスキー寺院は北欧最大のロシア正教の教会

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中の装飾も見事

ここから10分くらい歩いたところには、ヘルシンキのシンボルとも言えるヘルシンキ大聖堂(Tuomiokirkko)がある。堂々とした白い建物が青空に映えて綺麗なこと! そのすぐ前の元老院広場(Senaatintori)には、ロシア皇帝アレクサンドル2世の立像が天使に護られながら立っている。彼はロシアでは人気がなかった人だけど、フィンランドの独立に協力したために、フィンランドではヒーローとして扱われているらしい。早速階段を上って大聖堂に行こうとすると、暑さでバテているKoreyは以前にも来たことがあるから、カフェでビールを飲みながら待っているという。無理もないよ、僕も結構ヘロヘロだったもん。大聖堂の入口には、何かのイベントが開催されるために、一般への公開はあと10分で終了することが表示してあった。間に合ってよかった! 堂々とした外観とは裏腹に、内部はかなり質素な作りでビックリした。これも宗派の違いによるものなんだろう。

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元老院広場のアレクサンドル2世の立像と、ヘルシンキ大聖堂

元老院広場の脇にあるカフェで僕もビール休憩をした後は、ランチのレストランを探しながら街の西の方に歩いて行くことにした。元老院広場とエスプラナーディ公園に挟まれた辺りにはレストランがたくさんあるけど、まだ開いていないか、とんでもなく高いかのどちらか。高いレストランに入って不味かったら最低なので、そういう店も一応パス。まだ二人ともそれほどお腹が空いていないということで、観光を進めながら、良さそうな場所があったら入ろうということになった。

マンネルヘイミン通り(Mannerheimintie)までエスプラナーディ公園の横の道を歩いて、そこから北に向かう。ここら辺はヘルシンキの繁華街で、様々な店やデパートやファーストフードの店なんかで賑わっている。この一角に『三人の鍛冶屋像』があった。これは社会的な連帯や労働讃美を意味した像らしい。長い間ロシアに支配されていたフィンランドの昔のメンタリティを垣間見れる感じで、僕はこの像が大好きになってしまった。

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三人の鍛冶屋像

さらに北の方に歩いていくと、広場の真ん中に大きな楕円形のモダンな建物が突然現れる。これはカンピ・チャペル(Kampin kappeli)で、「静寂の礼拝堂」とも呼ばれているらしい。2012年にワールド・デザイン・キャピタルに合わせて建設されたとのこと。だから僕の’12~’13版のガイドブックには載っていなかった。中は全て木造。自然光が柔らかに降り注ぐ天井や、様々な木の色が見て取れる壁など、フィンランドのデザインの粋が感じられる。ここは宗教的な施設というよりも、「静寂」をテーマにした場所らしい。しばらく椅子に座って静寂を楽しみたかったけど、なにせ外は猛暑。中にエアコンがあるわけもないので、まるで蒸し風呂のような感じ。写真を何枚か撮るだけでギブアップしてしまった。すごく個人的に心に訴えかけてくる場所だったのになぁ。

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いきなり現れる大きな楕円形の建物

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「静寂の礼拝堂」の名の通り、中はとても静か

次はここから北西に歩いて10分、「岩の教会」として有名なテンペリアウキオ教会(Temppeliaukionkirkko)に入った。ここは大きな岩をくり抜いて建てられた教会で、自然の岩とモダンな屋根が見事にマッチしている不思議な空間。やっぱり北欧はデザイン力が高い。ここも僕のツボのど真ん中だったんだけど、やっぱり我慢できないくらい暑い。空気が動かないから、ジメッとした暑さが体にまとわりついてくるよう。もっと涼しかったら、15分くらい椅子に座って考えを巡らせたかったのになぁ。もう僕には暑い夏の旅行は絶対に無理だな。

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「岩の教会」、テンペリアウキオ

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この岩との一体感が素晴らしい

さて、メインの観光はこれで全て終わり。他にも行きたい場所はいくつか書き出しては来たけれど、この暑さと天秤にかけると、行かなくてもいいレベルの場所ばかり。シャトルバス乗り場のスウェーデン劇場まで戻って、その近くでレストランを探すことにしよう。

スウェーデン劇場の裏にレストランが会ったんだけど、やっぱり高い高い! 一皿$30超えのものばかり。それでもって味が悪かったら泣くに泣けないし。どうしようかと思っていたら、そういえば近くにアカデミア書店(Akateeminen Kirjakauppa)があって、映画『かもめ食堂』にも登場したCafé Aaltoがあると思い出した。そこに行ってみようか!

アカデミア書店の中は、今回の旅行で一番エアコンが効いている場所で、入った瞬間に嬉しい叫び声をあげてしまった。これだったら座ってノンビリできる! 二階のCafé Aaltoは『かもめ食堂』で、ガッチャマンの歌詞を教えてもらっていた場所。あー、ここだここだと思いながら席に着いて、僕はニジマスのオープンサンドイッチと、アップルサイダーを頼んだ。料理が出てくるのを待つ間に、僕はトイレで顔を洗ってサッパリすることにした。冷たい水で汗が洗い流されると、なんだか元気が50%アップしたみたいな気分。ニジマスのオープンサンドイッチにはお約束のディルが乗っていたけど、素材が全部新鮮でとても美味しい一品だった。本屋のカフェでこのクオリティのものが食べられるって、立派だと思う。『かもめ食堂』の場所にも行ってみたかったんだけど、土曜日は定休日らしいのでとても残念だった。

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ニジマスのオープンサンドイッチは美味しかった!

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Café Aaltoは、本屋の二階の小さなカフェ

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『かもめ食堂』のこのシーンで使われた

ランチを食べた後はシャトルバスに乗って、2時前には帰船。すぐにシャワーを浴びて、部屋で少し休んだ後はプールエリアへ。船尾のプールはたくさんの人で賑わっていた。そりゃこの陽気じゃ裸になりたくなるよね。そういえば僕も水着は持ってきてたけど、一度も使わなかったな。4時半に、ゆっくりと船が港から離れていく。港の周りは工場地帯であまり景色はよくなかったけど、ずっと遠くにスオメンリンナ教会の緑色のドームが見えたりした。明日はストックホルムで下船する日。ああ、これでこのクルーズも終わっちゃうんだなぁ。感慨深い思いを胸に、どんどん離れていくフィンランドの景色をずっと見ていた。

この後はCrow’s Nestでちょっと旅行記を書いたり、プールエリアの「最後のディスコ」で、スタッフ一同の感謝のスキットを見たりした。みんな一同大拍手。本当に楽しいクルーズだった!

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スタッフ一同による、さよならスキット

今日のディナーはどうしようか迷ったんだけど、メインダイニングルームで失敗しても嫌なので、昨日と同じくイタリアンのCanalettoに行くことにした。ソーセージとオリーブと一緒に調理したリガトーニは最高だったし、仔牛肉のピカタもとても美味しかった。昨日よりも良かったかも。これは一人$10払う価値はあるな。最後はバニラアイスクリームにエスプレッソをかけて、自分でアフォガートを作って食べた。シンプルな美味しさがたまりませーん!

今夜はクルーズの最後の夜ということもあって、色々なショーが目白押し。二人でピアノを競演する“Snuggling Pianos”ってヤツを見に行こうと思ってたんだけど、もうなんか体が動きたくないって言ってる感じだし、また人ごみの中に戻るのも嫌だったので、部屋のテレビで映画『Silver Linings Playbook』を観たりしてずっとノンビリしてた。映画の後はすぐに寝てしまった。明日は起きたらすぐに荷造りしなければ!
by alexsea | 2014-07-26 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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