![]() From Seattle, WA, USA
by Alex プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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ああ、憧れのアメリカ (1988)ああ、憧れのアメリカ August 3, 1988 - October 6, 1988 大学時代は、今勤めている某会社の日本支社でアルバイトをずっとやってたんだけど、大学4年の夏休みに長期本社出張をさせてもらった。それも韓国から帰ってきた翌々日から(笑)。大学はもう9月には始まっちゃうってことで、ゼミの先生とちょっとだけもめたりしたんだけど、なんとかOK。卒業に必要な単位はもう3年までで取っちゃってたから、そんなにもめるとは思わなかったんだけど、僕がゼミの合宿に参加しない(できない)ってのと、ゼミの卒業研究をちょっと軽く見てたってのが先生は気に食わなかったらしい。ここで太文字にして言っちゃうけど、大学では何一つ役に立つことを学ばなかった。全てのカリキュラムがとても古臭くて、特に情報処理関係に関しては先生達の方が準備できてなかった感じだし。友達を作れたってのと、時間を好きなことに使えた、いわばモラトリアムが大学に入った唯一の利点だった。この時期にASCIIや今の会社でバイトして、自分で就職への足がかりも作ったし。だから、僕が卒業と同時に就職するであろう会社の出張を先生が渋ったってのが、なんとも納得がいかなかったんだよね。ま、それでも最終的にOKを出してくれた先生、本当にありがとうございました。この旅なくしては、今の僕はありえません。 大学のことはさておき。この出張は僕が子供の頃から憧れていたアメリカだし、しかも2ヶ月間! 韓国から帰ってきてすぐとはいえ、出発が待ちきれなかった。当日は僕の上司役の人と、日本支社の社長と僕の3人。上司役の人は1~2週間の出張で、社長は単にミーティング出張だったんじゃないかな。なんとビジネスクラスでのアメリカ行きは、感動感動の嵐だった。シアトルに着いて荷物を待っているときに、小さなかわいいビーグル犬がしきりに人や荷物を嗅ぎまくってた。「あー、これが話に聞く麻薬捜査犬なのかな」とか思ってたら、その犬が僕の荷物にやってきて、コレが怪しいと言わんばかりにちょこんと座ってしまう。もうすっかりパニック。麻薬なんて持ってないぞ!とか心拍数180で思ってたら、「何かナマもの入ってる?」って犬を連れてる人に聞かれて、震えながらバッグを開けると、寿司の折り詰めが。そういえば成田で社長が買ってくれた寿司の残りを、カバンの中に入れてたんだっけ。麻薬捜査犬ではなく、ナマものとかの検疫のチェックをする犬でした(笑)。「あーこれならいいよ」って言われたんだけど、さすがに8時間もバッグの中に入っていた寿司を食べる勇気もなく、ゴミ箱行きとなりました。 初めて感じるシアトルの風は、オーストラリアの時と同じようにドライで、でも8月だというのになんとなく肌寒かったのを憶えてる。「アメリカに来たんだから、まずはアメメシ食わなきゃ」って社長に連れて行かれたのは、Red Robinというアメメシレストラン。ハンバーガーとフライドオニオンを頼んで、出てきたものを見てビックリ。ハンバーガーなんてビッグマックの2倍はゆうにありそうな大きさだし、フライドオニオンなんかはバスケットに山盛りで4人で食べても余っちゃいそうな感じ。結局ハンバーガーは半分、フライドオニオンは2個か3個食べるだけで降参。僕の驚いた顔を見てさぞ満足したことでせう(笑)。>社長 まだ頭から離れないのが、出張先に着いた時に感じた、今さっき刈られたような芝生の匂いと、針葉樹の匂い。あっちこっちのスプリンクラーで芝生には水が撒かれてる。これに青空+太陽+ドライな風を加えると、天国の出来上がり。とにかく初めてのアメリカに興奮してて、時差ボケは全く感じなかった。驚いたのは、夜9時近くまで明るいこと。確かに北海道と同じかもう少し北にあって、しかも夏時間が採用されてるから、夜遅くまで明るいってのは理に適ってるんだけど、それでもやっぱり驚いてしまう。 初めての英語でのミーティングはすごく緊張したけど、同じオフィスになった将来僕の上司になる人がすごく英語を話せる人だったんで、とても助かった。とにかくみんなのびのびとして仕事してるなってのが第一印象。日本みたいにタイムカードを押す必要もなく、自分の好きな時に出社して、好きな時に退社してる。天気のいい金曜日の午後なんかは、3時くらいには会社にほとんど誰もいなくなっちゃってたし。アパートがあったのはシアトル郊外のベルビュー(Bellevue)というところだったので、シアトルのダウンタウンにはそんなに頻繁には行けなかったんだけど、上司役の人とかによく連れて行ってもらった。着いた日の翌々日には、ダウンタウンでSea Fairのパレードがあってそれを見に行ったり、週末にはスペースニードルに上ったりして、シアトルの観光もちゃんとこなしてた。自分でもバスを使えるようになってからは、行動範囲が広がった。 アメリカに来てからちょうど一ヶ月経った9月の頭の連休(Memorial Day)に、カナダのバンクーバーへの一人旅を企画した。朝早く起きてバスでシアトルのダウンタウンまで行って、グレイハウンドバスのターミナルからバンクーバー行きのバスに乗り込む。 ![]() さすがに最初は一人旅だってことで緊張したんだけど、あの「シドニー空港一時間半ウロウロ事件」を思えば、もうなんでも来いって感じ。バンクーバーではYMCAに泊まって、自分の足であっちこっち見て回ったり、カピラノ渓谷に行くグレイラインの半日バスツアーを申し込んだりした。バスツアーは大勢の人だったんだけど、僕の他に唯一、一人で旅をしているらしい女の人を発見、カピラノ渓谷で思い切って話しかけてみた。彼女はLibbyっていうオーストラリア人で、あっちこっちをバックパッカーとして旅をしているんだけど、バンクーバーが旅の最後で、この後はオーストラリアに帰るらしい。 ![]() ![]() グラウス・マウンテンってところにケーブルカーで昇って昼食だったんだけど、このときも彼女と一緒にハンバーガーを食べて、いろんな話をした。一人旅も気楽だけど、こんな風な出会いも楽しいなって心底思った。ツアーが終わった後は、一人でまたいろんな所に行ってみる。特に朝のスタンリーパークのサイクリングがすごく気持ちよかった。最初の一人旅、大成功だった。 ![]() バンクーバーへの旅行で味をしめた僕は、日本に帰る前にもう一度ということで、9月の終わりに今度はカナダのビクトリアへの旅を計画した。この頃はシアトル-ビクトリア間の高速船もなく、車も積み込める大きなフェリーでの4時間半かかる旅だった。バンクーバーに行った時にはYMCAは予約してたんだけど、今回はちょっと旅慣れた感じで観光案内所に行ってホテル探しをしてもらったりした。ブッチャートガーデンのツアーも申し込んだり、有名なエンプレス・ホテルでのアフタヌーン・ティーも予約を入れたりした。アフタヌーン・ティーの予約を入れるときに、ホテルに行って注意書きを呼んでみると、ジーンズは不可とのこと。「どひー、ジーンズしか持ってきてないよー」ってことで、一応それを係のおばさんに言ってみたら、僕の服装を上から下まで見て、「その服装だったら大丈夫よ」って笑ってくれた。確かにジーンズを履いてたんだけど、シャツはボタンダウンのちゃんとしたヤツだったからOKだったのかもしれない。とにかくブッチャートガーデンも、アフタヌーン・ティーも本当に良かった。ガーデン巡りは一人でも楽しかったけど、やっぱりアフタヌーン・ティーは一人じゃちょっと寂しい感じだったな。ウロウロしながら時間を持て余してたら、シガニー・ウィーバー主演の映画 “Gorillas in the Mist” が封切りになってるのを発見。思わず入って観ちゃった。外国での初めての映画体験。今回の旅もバンクーバーのときと同じく大成功。シアトルにフェリーで着いたのはもう真っ暗になってからだったから、バスを待ってるときはちょっとハラハラしたな。治安のいい町とはいえ、やっぱり暗くなってからの雰囲気はちょっとヤバそげな感じがあったし。 ![]() とにかく2ヶ月の間、仕事もしながら、詰め込めるだけ詰め込んだ旅だった。今度出張に来たときには一人で行動できるようにってことで、車の免許もこっちで取ったし。アメリカに来るまでは、車を運転することなんて一生ないだろうって思ってたんだけど、やっぱりアメリカでは必需品。簡単な筆記試験をパスした後、ちゃんと教習所に申し込んで一から運転を習った。こっちでは「教習所」っていう場所は存在しなくて、教官が車に乗って会社まで迎えにきて、公道で運転を習っちゃう。初めてのレッスンでいきなり公道だったからすげービビった。でも最初の実地試験で見事合格してよかったよかった。あとやっぱり心に残ってるのが、会社の人に乗せてもらった小型飛行機。ボーイングフィールドから飛びたって、『ツイン・ピークス』で有名なスノカルミーの滝の方までぐるっと回って飛んできた。「趣味で飛行機の運転習ってる」とかって言えちゃうところがやっぱりアメリカだよなってひどく感心した。 ![]() 左が僕の上司(パイロットじゃありません) アメリカの生活は、一つ一つのことに驚いたり感動したりするんだけど、すぐ馴染んじゃうんだよね。まるでここに生まれたときから住んでましたって感じに。子供の頃から特別な存在だったアメリカ、もしかしたら前世はアメリカ人だったのかもなんて思っちゃう。初めて来て2ヶ月も住んじゃうなんて思いもよらなかったけど、すごくいい経験だった。
by alexsea
| 2001-02-03 00:00
| 旅行記
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