さて3週間の旅が終わり、卒業式が待つ日本に帰らなければならない。帰りはローマから、またモスクワを経由して日本へと向かう。モスクワでは随分待つってことで食事券を貰ったんだけど、一皿一皿出てくるのがすごく遅くて(一皿出てくるのに40分くらいかかってた)、結局最後まで食べられずに飛行機に乗り込むことになってしまった。共産圏の文化の違いを、すごく身近に感じてしまった出来事だった。帰りの飛行機は来るときほどは揺れず、結構快適だったと思う。さすがに長かったけどね。
3週間のヨーロッパの旅、すごく駆け足だったけど、これによってヨーロッパのどんな場所が好きかってことがわかってきたから、大収穫だったと思う。パリには絶対にまた来たいと思ったし、フランクフルトのザクセンハウゼンでもまた食べて飲みたいし、イタリアは他の場所も回ってみたいし。
この3週間の旅、気のおけない3人と一緒に回れたのが何よりも嬉しかった。興味が違うときには別々に行動したりして、お互いに気を遣うことがないから全然疲れない。社会生活に入ってあまり会えなくなる前に、この旅行を彼らとできて本当によかった。あれからもう13年。僕も色々な場所に行ったけど、今でもこれが僕の人生で一番楽しい旅だったと、心から言える。これから先、またこんなに楽しい旅をすることがあるだろうか。年を取ってからまたこの仲間と集まって、4人でどこかに旅行したいなぁ。僕の大好きな曲、Ann Hampton Callawayの『Old Friend』の歌詞みたいに…。
But we’ll meet the year we’re 62
And we’ll travel the world as old friends do
And we’ll tell each other what we’ve been through
How love is rare and life is strange
Nothing lasts and people change…