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by Alex プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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アメリカ国立公園めぐり第一弾: さすが死の谷…Death Valley
さすが死の谷…Death Valley 11月28日(日)
街を一歩出るとそこは砂漠 さて、いよいよ観光は最終日。この日は今回の旅のメインディッシュとも言えるDeath Valleyに行くことができる。ホテルのレストランで朝食を済ませてから、駐車場の車へと向かう。Flagstaffでは朝は強烈に寒かったので、寒くない朝がとても新鮮に感じた。 運転は最初僕が担当することになる。ホテルを出発してすぐハイウェイに乗ってものの15分も走らないうちに、周りの景色は砂漠に変わってしまう。砂漠といっても日本人がよく頭に想像するような砂丘の風景じゃないけど、とにかく道路以外なんにもない。Las Vegasは砂漠の中に作られた街たとは聞いていたけど、街の外がこんなにすぐ砂漠だとは思わなかった。「シアトルに帰ったら映画「Bugsy」をビデオでも借りて観ないとなー」とか話してた。そういえば道の途中、砂漠の真ん中に刑務所があったな。「刑務所エリア。ヒッチハイク禁止」とかって標識が出てるの。確かにここだったら逃げ場もないよなー。 さて、どこまでもまっすぐな95号線を北上して、373号線とのジャンクションでちょっとだけ休憩。只埜さんに運転を代わってもらう。一応レストエリアみたいな所なんだけど、見事にそれ以外何もない。レストエリアにも本当に人がいるのか?って感じ。ゴーストタウン化してたなー。ネバダ州とカリフォルニア州の州境を越えて、ひたすらDeath Valley目指して車を飛ばす。Death Valley Junctionあたりからディップの多い道になり、いよいよDeath Valleyの敷地内に入る。バレー内に入る直前にZabriski Pointっていうビューポイントがあったんだけど、まずはビジターセンターに行ってからということで、後回しにした。 Death ValleyのビジターセンターはFurnace Creek(灼熱地獄の谷)と呼ばれるビレッジの中にある。冬はそんなに熱くは感じないが(当たり前)、真夏には50℃以上(過去最高は57℃らしい)になることもあるという。安全な冬もいいけど、本当に灼熱地獄の夏にもまた来てみたいもんだ。ビジターセンターでお土産と地図を買った後、Bad Waterというポイントに向かう。 あの白いのって全部塩?? Bad Waterまでの道から見える景色も、何もない砂漠そのもの。はるか彼方の荒涼とした大地に水のように太陽の光を反射しているものがある。最初は小さな湖みたいなものだろうと思って、あまり気にも留めていなかった。なによりもこれからBad Waterを始めとする不気味な景色を見れることが楽しみだったのだ。 ![]() Bad Waterに到着すると、やはり観光客のグループは何組か来ていたが、Grand Canyonの比ではない。ここは西海岸で一番低い土地で、海抜がマイナス85.2m。塩水湖の地底だったそうで、地面に塩の結晶が浮き出ていて、その塩の道が塩の大平原へと続いている。…じゃあさっき車から見えた湖だと思っていたのって、全部塩の平原だったのか!塩の道をたどって、塩の平原へと歩いて行ってみる。見渡す限りの白い世界! これだけ白くて雪じゃないっていうのがスゴイ。結構感動してしまった。足元の塩を少しだけ舐めてみると、確かにしょっぱいけど、それ以外に苦さもかなり交じっている。はっきり言ってマズイ。色々なミネラルがたくさん含まれているのだろう。しかし静まり返った塩の大平原は不気味この上なかった。ここで日没を迎えたら結構恐いだろうな。 そんなこんなでBad Waterを十分に満喫した後、今来た道を北上しながらビューポイントを見ていくことにする。次に近いのはNatural Bridgeという場所。これは地球の歩き方には書いてなかったんだけど、駐車場からちょっとしたトレイルがあって、それに沿って歩いて行くと自然に作られた橋(アーチ)のようなものがあるという場所。昼前くらいになって太陽もだいぶ高くなったので、やっぱり熱くなってきた。おまけにトレイルは砂利道だから、体力を使って結構ツライ。10分くらいトレイルを歩くとナチュラルブリッジに到着。自然にできた岩のアーチは予想以上に大きなものだった。もっと奥まで歩くと色々とあったらしいんだけど、これ以上体力も使いたくなかったし、次のビューポイントに行きたいしというわけで、車に戻り、待ち望んでいたDevil's Golf Courseに向かうことにした。 これはスゴイぜ、悪魔のゴルフコース Devil's Golf Courseは、Natural Bridgeのすぐ近くから砂利道を車で5分ほど走った場所にあった。ポイントに到着してみると、見渡す限り尖った塩の結晶が広がっている。まるで別世界。本当に「悪魔のゴルフコース」とはよく言ったものだ。人間ならこんなところでゴルフなど出来るわけがないが、悪魔ならこんなゴツゴツした大地でも大丈夫なのかもしれない。途中まで歩いてみたが、地面があまりにデコボコしているのでとても歩きにくい。ともすると足をすぐに挫いてしまいそうだ。とても地球だとは思えない場所で、しばし放心してしまった。だいたい僕は、自然が作った不気味な場所とか現実にはあり得ないような場所が大好きなので、本当にこういう場所に来てみたかったのだ。以前サンフランシスコにいた時に、Yosemiteの後にDeath Valleyにも行こうと思っていたんだけどあまりに遠くて行けなかったもので、「やっと来れた」という感動はひとしおだった。本当ならばこういう現実を忘れてしまうような場所で1~2時間ボーッとしていたかったんだけど、まだ見なければいけない場所がたくさんあったので、かなり後ろ髪を引かれる思いでDevil's Golf Courseを後にした。 ![]() Devil's Golf Courseを出発した後は、Artist Palette Driveという道に入ることにする。ここは化学物質の反応で様々な色になった岩がたくさん見られる一歩通行の道である。ビューポイントに到着すると、目の前には色々なパステルカラーに染まった岩山がそびえている。銅によって着色された青い岩、コバルトの紫、他にも赤や黄色のたくさんの色がある。本当にまるでアーティストが岩山をパレットにして絵の具を乗せたような感じだ。でも本当にDeath Valleyって、一つの場所で様々なものを見ることができるから感動してしまう。 ![]() 細い上り下りの激しい一方通行の道を抜け出して、ビジターセンターのあったFurnace Creekへと再び向かう。そろそろお腹が空いてきた。昼食の時間だ。 日没に間に合わないっ! Furnace Creekは小さな村のような形になっている。ロッジがたくさんあって、そこで人々が生活しているみたい。いわゆるキャンプ村ってところかな。その中のレストランでちょっと遅い昼食を済ませ、近くの土産物屋でお土産をしこたま買い込む。この時既に時計は3時を回っていたと思う。今から考えてみれば、ここでちょっとゆっくりしすぎたんだよなぁ。 これから北に20マイルほど離れている砂丘と、その近くにあるDevil's Cornfieldという場所を見てから、Dantes Viewで日没を見ようということになっていたので、まずは砂丘に向けて車を走らせる。塩の大平原を車の左側に見ながら、ひたすら北に向かうこと約20分。道路のわきにDevil's Cornfieldの立て札を見つけ、周りを見渡してみる。Devil's Golfcourseに比べれば何の変哲もない平原なんだけど、植物のコロニーがいたるところに生えていて、それがちょっと不気味だからということで、「悪魔のトウモロコシ畑」という名前がついたんだろう(それにしてもDevil'sなんちゃらっていうネーミングが好きだねぇ)。まあ見渡す限りに散在する植物のコロニーは、Monument Valleyに行く途中でみた風景にどこか似ていて、やっぱり少し不気味だった。この不気味さがいいんだよなぁ。 ![]() さて、そこから5分ほどジャリ道の中を砂煙をあげながら走り、着いた所がSand Dunes、いわゆる砂丘である。Death Valleyなんだからすごく大きな砂丘でほとんど砂漠なのかなーとか思っていたら、ところがどっこい、これが小さくコンパクトにまとまった砂丘。おまけに砂の上には観光客がつけたものらしい足跡がビッチリ。砂丘は自然が作ったものなのに、足跡があるお陰でなんだか人工的なものを感じちゃったよ。ここはあまり不気味さがなかったからちょっと物足りなかったな。 砂丘にいるうちにだんだん日が傾いて、光が赤みを帯びてくる。え? 日没にはまだ時間があるはずでしょ?との疑問への答は、Dantes Viewへと向かう車の中で思いついた。Monument Valleyのあたりでは5時頃だった日没だが、Monument ValleyとDeath Valleyとでは1時間の時差がある。しかも時間変更線ぎりぎりに位置するDeath Valleyでは、日没時間も早いはずである。こんなことならビジターセンターでちゃんと日没時間も聞いておくんだった…。まだ見ていないポイントはDantes Viewと、一番最初にパスしたZabriski Pointがあったが、二つを比べるとZabriski Pointにはごめんなさいするしかないねということで、Dantes Viewに向けて大急ぎで車を走らせる。でもDantes Viewってすごく高い場所で、そこに行くまでの道のりも山道のような感じなんだよね。急ぐっていっても限界があって、走っているうちにとうとう日没を過ぎ、だんだん暗くなってきてしまう。アセりにアセって、なんとかまだ少し明るいうちにDantes Viewに到着することができた。強い風の中、赤から青へと変わるグラデーションの空の下、Death Valleyの塩の平原が眼下に広がっている。これは本当に感動した。もう少し明るかったらもっと色々細かい所まで見えたんだろうけど、ちょうど黄昏時の不思議な光景っていうのもとてもいいもんだ。Grand Canyonの神々しさとは一味違う、幻想的な感じが漂ってた。そう、月がとても綺麗だった。いろんなカップルが車を止めて、車の中から風景を見てたみたい。うん、本当に来ることができて良かったなって感じた。しばし風景に見入った後、Death Valleyと別れるために車のエンジンをスタートさせた。 ![]() 急げや急げ。Back to Las Vegas! Dantes Viewへ行くときは只埜さんに運転してもらったけど、帰りは僕が運転することになった。こんなウネウネ道は運転したことがなかったので結構恐かったけど、スリルもあって面白かったかもしれない。夜になると活動し始めるのか、帰る途中に二度ほど車の前を動物が横切ってハッとさせられることもあった。この日はホテルで8時半からのショーを予約してあったので、何としてもそれまでには到着しなければいけない。まぁそんな急ぐ必要もない時間だったんだけど、念には念を入れてということで、アベレージ70~75mphで車を飛ばした。途中、カリフォルニアとネバダの州境を越えてすぐのガソリンスタンド(ここのショップのおばさんがいい人っぽかったなぁ)でガスを補給したくらいで、後はどうということもない帰り道だった。月の光が雲に反射して、とても不思議な立体的な空を作り出していたのを覚えてる。 Las VegasのホテルExcaliburに戻って、ネクタイなんぞをしめてちょっとはキチンとした服装に着替え(只埜さんはなんとスーツ!)、地下のショーの会場に向かう。ショーの名前は "King Authur's Tournament"。舞台は馬が走り回れるように、大きな楕円形の舞台に土を埋めてある。その回りを取り囲むように客席が配置されていて、ブロックによって旗の色と紋章が違う。たぶん「~家」みたいな感じなんだろうな。ショーが始まる前に飲み物とスープ、それとチキンの丸焼きが出てくる。スープの容器とかも金属の重いスープの椀に取っ手がついたような物で、中世の食器を再現してあるみたい。チキンの丸焼きやポテトとかも洗練された味ではなかったけど、中世の雰囲気を味わうって意味から言えばなかなかだったんじゃないかな(でもサービスはいまいちだったけど)。ショーはレーザー光線あり、スモークあり、騎馬戦ありの超豪華スタイル。こういったショーではお約束の、準観客参加形式で、観客の拍手や反応によってショーの流れを少し変えるみたい。とにかく騎馬戦やモーニングスターと盾を持った騎士の戦いなんかは本当に迫力があって、まるで映画「アーサー王の伝説」を観てるみたいだった。あの太刀(って言うのかな?)もかなり練習するんだろうな。ちょっと観客の拍手とかを頼り過ぎてる所があったのがマイナスといえばマイナスだったけど、全体的にとても楽しめるショーだったことは確実。やっぱり大人のためのディズニーランドっぽいLas Vegasだけあって、楽しませ方を心得てるって感じ。今度Las Vegasに行った時には、他のホテルのショーも渡り歩いてみたいな。 さてさて、ショーで十分楽しんだ後は、昨日と同じくカジノでギャンブル。この日は昨日の戦果である$80を元手にルーレットをプレイしたんだけど、…昨日のツキはどこへやら、全部スッってしまった。やっぱりギャンブルにはプラスがあればマイナスもあるもんだよね。こんなときにはどんなゲームをしてもダメだと思って、今日はこれでギャンブルは打ち止め。というわけで、今日の戦果はマイナス$80。昨日と合わせてプラスマイナス$0。得もしなかったけど、損もしなかったから、楽しめたぶんだけ得だと思わなきゃな。僕とは逆にツキまくってたのが只埜さん。スロットマシンで777を出して、他にも色々勝ったらしいから、儲けは$100以上になったんじゃないかな。スロットマシンで777が出てるの初めて見ちゃったぜ。 てなわけで、Las Vegas最後の夜は更けていったのだった。
by alexsea
| 2001-02-10 04:00
| 旅行記
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