ニューヨークJFK空港には朝の7時に到着。シアトル行きの便は夕方5時に出発。どうしようかさんざん迷ったあげく、空港に荷物を預けて、タクシーでダウンタウンまで出ることにした。その前にシアトルで調べてきたレストランにランチの予約を入れることも忘れない。
ダウンタウンではセントラルパークの散歩。大勢の人がゼッケンを着けて走ってる。なんかのマラソン大会かな? ゆっくりとニューヨークの朝の日差しを満喫した後は、5th Avenueの本屋Barnes&Nobleにまたもや向かい、「ハリー・ポッター」の第四巻をゲットする。思えばこの旅は、「ハリー・ポッター」がなくてはならない旅だったと言えましょう(笑)。ペーパーバックがまだ出てない重い最新刊をバックパックに詰めて、セントラルパークのすぐ隣にある、予約しておいたレストラン"Jean Georges"に向かう。最初にカニのサラダみたいなのを頼んだんだけど、これにかかってるソースっていうか柑橘系の汁が、すごく舌に刺激を感じる味で、うーんまだ体調が完璧じゃないのかなーって思ってたら唇の一部がタラコのように腫れてきてしまった。毒が入っていたわけじゃないと思うけど、柑橘系フルーツの酸味が強すぎたってのと、僕の体の抵抗力がダウンしてたのの相乗効果だったらしい。カニ自体はとても新鮮で、文句なしに美味しかったけどね。メインは何を頼んだかまたもや忘れてしまったんだけど(はい、これからはメモを取るようにします…)、僕の皿が運ばれてくるのを見て、隣のテーブルに座った上品そうなカップルのおばさんが興味を持ったらしく、何を頼んだのか聞いてきたのは憶えてる。あと、その料理を頼んで大正解だったってこともね。ちょっと頭に来たのが、ここでシャンペンを頼もうとしたんだけど、日曜はある時間まで酒を出しちゃいけないっていう、とてもバカげた州の法律がニューヨークにはあるらしく、アイスティーで我慢しなきゃならなかったこと。どうやら教会に行くことを前提に考えられているらしい。…この政治と宗教のミックスアップ勘弁してくれ、とか思いながら、でもこのJean Georgesでのランチに完全に満足してレストランを離れ、タクシーでまた空港へと戻った。
シアトルまで約5時間、ファーストクラスで帰る。とても疲れていたので、ゆったり座れる椅子が有難かった。ここでも本を読みながら、でも疲れたらウトウトしながら、とてもスムーズな帰途だった。
空港から自宅までタクシーに乗っている時に、今までの旅を振り返ってみる。もう遠い昔の旅のように思えてしまうのはなぜなんだろう。今回の旅は「出会い」がキーワードだった。いろんなコーラスのいろんな人と出会って、自分の人生がまた一つ輪をかけて豊かになった、そんな気分。僕が人と出会うときに、その人をそんな気持ちにしてあげられているんだろうかと、ちょっと不安になったりしたとき、見慣れた我が家が見えてきた。
ただいまー。