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by Alex プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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パリでの年越し: 「ぼなね~」
「ぼなね~」 … 12月31日(火)
パリ3日目の今日、2002年の大晦日は、まずTimとKoreyと僕の3人でヴェルサイユに向かうことになっていた。9時にオープンするというので、朝食も食べずに8時にホテルを出発。RERの駅St.Michel-Notre Dameの窓口で、往復チケットとヴェルサイユ宮殿の入場チケットがセットになった “Forfait Loisirs Château de Versailles” というパス(€17.60)を買ってRER Cの電車に乗り込む。この時はチケットを買う時間が短縮できるぞくらいにしか思ってなかったんだけど、実はこのパスが僕たちの救世主になってくれることをまだこの時点では知らなかった。 ![]() 買うべし・買うべし・買うべし 二階建て電車に約30分乗った後、終点のVersailles-Rive Gauche駅に到着。朝一番で宮殿に入りたいっていう同じことを考えている人が多いらしく、周りはヴェルサイユ宮殿に向かうらしい人たちでごった返してる。やはりお腹が空いたということで、駅を出てすぐ前にあるマクドナルドで朝食セットを食べ、コーヒーを飲みながら宮殿に向かうことにする。宮殿に近づくにつれ、観光バスの群れや黒山の人だかりが目に入ってくる。あー、こりゃ今回もかなり待たなきゃ入れないんだろうなぁと沈む心。「地球の歩き方」に書いてあった通り、B2の入り口の列の最後に並ぶ。と、宮殿で働いているらしい赤いジャケットを着た女性が「そのパスを持ってるんだったらC2から入らなきゃダメよ。B2はその後で」と言われる。あれ? 「地球の歩き方」によるとCコースは王の寝室だから追加料金を払わなきゃダメなハズなんだけどなぁ。そういえばパスは本に書いてあった値段よりも高かった。Cコースもデフォルトでパスに付いてくるようになったのかな。 言われたとおりC2の入り口に行くと、なんと列は皆無。そのままドアを開けて中に入り、パスを見せてオーディオガイドを借り、ほとんど人のいない貸し切り状態のような建物の中に3人で入っていった。さすがヴェルサイユ宮殿、中は豪華絢爛。オーディオガイドからは各部屋にある家具や絵の説明から、人物紹介まで色々な情報が流れてくる。英語版を借りたんだけど、とても聞きやすいナレーションがBGMと相まって、なんともいい雰囲気だった。王の寝室も最高に豪華。あんなベッドで一度寝てみたいもんだ。 王の寝室コースは、途中の「鏡の間」で一時Bコースと合流する。二つのコースの間にはロープが引かれていて、お互いに行き来することはできないけど。「鏡の間」の王の寝室コースにはほとんど人がいないのに対し、Bコースは人がいっぱい。なんだかVIP待遇されてるような気になって嬉しかったな(笑)。 ![]() キンキラキン ![]() 王の寝室コースを一時間近くかけて見学した後は、外に出てB2の入り口に向かう。…さっきより列が随分長いんですけど。カルト・ミュゼの一件で味をしめたKoreyが係の人に聞いてみると、“Forfait Loisirs Château de Versailles” のパスを持っていてC2コースを終えた人たちは、列をスキップして中に入ることができるんだそうな。また周りの人たちの「なんでこいつら並ばなくて済むんだ?」っていうような痛い視線を感じながら、B2の列の頭に係の人に連れられて横入り。ごめんよー、僕たちもこのパスにこんな巨大な力があるなんて知らなかったんだよぉ。マジでVIP待遇って感じ。このパス、ヴェルサイユに行く人には絶対にオススメ。カルト・ミュゼを持ってるとしても、このパスを買う価値はあると思う。カルト・ミュゼではC2から入れないし(王の寝室コースは含まれてないので、Cコースのチケットを買うラインに並ばなきゃいけない)。 Bコースは人・人・人で溢れかえってて、思うように動けもしない状態。ツアーガイドが部屋に入ってすぐに説明を始めちゃうもんだから、客が部屋の入り口に固まってしまって、誰も通り抜けることができないような状態を作ってしまう。それに何十ものツアーがひしめき合ってるらしく、ガイド同士で「入り口で止まるな!」「うるせえ」とか言い争いになってたりして(こういうのっていつもイタリア人なんだよね(笑))。これには結構笑っちゃったけど、動きが制限された状態だと見るものも自由に見れない感じ。Cコースでゆっくり見学できただけに、Bコースはただただ早く出口に向かいたいって気持ちでいっぱいだった。人の熱気でムンムンした場所は僕は本当に好きじゃない。Cコースをじっくり見れば、Bコースはもしかしたら見なくてもよかったかもしれないな。有名な「鏡の間」はCでちゃんと見れたしね。 やっとのことで外に出て、人の熱気でかいた汗を乾かすために、庭園をちょっとだけ散歩することにする。ここの庭園は大好き。とにかく上品でセンスのよさが溢れてて、振り返ると豪華な宮殿がそびえ立ってて、現実離れさせてくれることこの上なし。もうちょっと暖かい時期だったら、一日使ってゆっくりこの庭園を散歩したい感じだった。ワインとチーズとパンでピクニックしたい気分だけど、きっとそういうことは許されてないんだろうなぁ。30分ほど庭園を散歩した後は、パリに帰るべく出口に向かう。…と、目に入る何百人、何千人の人の群れ。Cコースの入り口にも列ができてるし、チケットを買わなきゃいけないAコースの列なんか、2~3時間待たなきゃいけないような長さ。目が丸くなりながら、“Forfait Loisirs Château de Versailles” のパスに改めて感謝感謝。このパスがなかったら、ヴェルサイユ巡りは2倍くらい時間がかかったかもしれない。 ![]() ![]() 冬だからか全てカバーがかけてあった けど腕と弓だけ突き出してたり ![]() まるで繁華街だよ、これじゃ パリに戻った後は、本当はLes Bookinistes(レ・ブキニスト)っていうミシュラン3つ星シェフが持ってるレストランでランチしたかったんだけど、大晦日だったからかお休み。ショックを受けたけど。仕方ないのでMarais地区にあるOpen Caféで食事をした後、ポンピドーセンターあたりを眺めながら昨日行くことのできなかったPassage du Grand Cerf(パッサージュ・ドゥ・グラン・サール)まで歩くことに。ポンピドーセンターには入らなかったんだけど、そのすぐ前に噴水があって、どこかで見たことがあるなと思ったら、高校の時大好きだったハワード・ジョーンズの “What Is Love?” のビデオに出てきた噴水だってことを思い出した。不気味なドクロの顔が頭に残ってたんだよね。期待してなかったものを見れて嬉しかったなぁ。 ![]() Passage du Grand Cerfに行った目的は、ガイドブックに載ってた “A Tout á l’Heure” っていう掛け時計を売ってる店に行くこと。随分前からウチのリビングルームに大きくてアートな掛け時計が欲しいと思ってて探してたんだけど、いいのが全然見つからなかったんだよね。ここだったらあるんじゃないかと期待してたんだ。行ってみると、カラフルな時計がズラッと並んでる。みんなちょっと小さめだったんだけど、一つだけ一回り大きくて、デザインも僕好みの時計を発見。眺めてたら、店のおばさんが「悪いんだけど、こっちの壁に掛かってる時計は売り物じゃないのよ」とのこと。超ガッカリ。他には心を惹くような時計はなかったんで、仕方なくその場を後にした。ここの店、今は時計だけの店じゃなくなってるらしく、女性用のバッグをメインに扱ってるようだった。チェッ。アートな時計、どこを探せばいいんだろう? この日もかなり歩き回って疲れていたので、今夜に備えてホテルに戻ることにする。LAからMichaelとFabricioが合流した後は、みんなでどこかのレストランで大晦日の食事をすることになっていた。どこのレストランも予約はしてなかったんだけど、ホテルに着いたMichaelとFabricioが言うには、彼らが予約してきたとのこと。予約の8時半までにはかなり時間もあるので、近くのワインバーに飲みに行って時間をつぶしてた。こっちのワインバーは楽しくて雰囲気がいい。ピシェでハウスワインを頼めば安いし。フランスは単なるハウスワインでもグレード高いしね。1時間以上ワインをガブガブ飲みながらいろんな話をしてたんじゃないかな。 さて8時半、予約していたレストランLe Tresorに歩いて行くと、まだ全然客がいなくてガラガラ状態。お祭り騒ぎが好きなMichaelは、もうちょっと時間をつぶしてからまた来ようと提案。店の人もOKしてくれたので、みんなで近くのバーで一杯飲んで、30分後にまたレストランに帰ってきた。 ![]() 僕・Tim・Fabricio・Michael・Eddie 5コースのメニューでシャンペンも付いて€100。インテリアも良くてなかなか期待値大だったんだけど、とにかく一皿一皿出てくるのが超遅くてイライラは募るばかり。料理自体はまぁまぁの味だったと思う。個人的には★★(4つ星が最高)かな。特にキノコとトリュフのパスタは美味しかった。全部量が多いもんだから、かなりお腹いっぱいになっちゃうんだけどね。12時以前には食事が終わるものと思いきや、12時10分前の段階でまだ3コース目のメインディッシュが出てきたばかり。なんだかなぁ。本当ならシャンゼリゼ大通りまで行って新年を迎えようと思ってたのに、これじゃそのプランは諦めなきゃいけない。パリに来る前にはエッフェル塔の花火を見たいと思ってたんだけど、こっちに来てから新年にはエッフェル塔から花火が上がらないことを知って大ショック。ま、花火が見たいからパリに来たわけじゃないからいいけどね。 ![]() エビのサラダ ![]() キノコとトリュフのパスタ ![]() ビーフステーキ、フォアグラ添え カウントダウン直前には店の人はパーティー用具を配ってた。ファンキーはパーティーハットと、カラフルな筒、それに色とりどりの玉。筒に玉を入れて、吹き矢の要領で玉を飛ばすらしい。所変わればなんとやらだよなぁ。アメリカではノイズメーカーが主流なのにな。コースの最後にシャンペンも出される予定だったので、それをシャンペンのボトルに替えてもらって、グラスと一緒にレストランの外に道に繰り出す。あんまり騒がしくはなかったけど、遠くで騒ぐ声が聞こえたりしてた。どこからか聞こえてくるカウントダウンの後、みんなでシャンペンで乾杯! 2003年はなんとなく不思議な始まり方をした。 ![]() ![]() レストランに戻ると他の客たちもみんなパーティーハットをかぶって「ぼなね~」と騒いでる。これは “Bonne année!” で、英語の “Happy New Year!” と同じような意味。カワイイ響きだよなぁ(笑)。僕もいろんな人に「ぼなね~!」とか叫んだりしてた。楽しかったな。結局ディナーが全部終わったのは夜中の1時を回ってから。こんなに時間のかかるディナーは初めて。みんなもブーブー言ってた。MichaelとFabricioの知り合い、MichelがオーナーのBanana Caféというバーのパーティーに招待されているので、みんなで歩いて行く。この間にもたくさん「ぼなね~」を聞いた。 ![]() ![]() Banana Caféのパーティーは本当ならば€14払わなきゃいけなかったんだけど、オーナーのMichel(すんげーいい人)が入り口で笑顔で出迎えてくれたので僕たちは無料。それに僕たちに “Reserved” のテーブルを使わせてくれて、ここでもVIP気分になることしきり。やっぱり気分がいいもんだ。Banana Caféは2フロアに分かれてて、1階はダンスフロアのある熱気ムンムンの場所。地下はテーブルがあるちょっとだけ静かなピアノバー。最初は地下のテーブルに座ってたんだけど、みんなダンスフロアに行きたいってことで1階に行くことに。上に登るとすごい人だかりで動けるような状態じゃない。僕はこういう人ごみがとても苦手なので、すぐに地下に舞い戻ってしまった。一人でビールを飲んだりしてたんだけど、疲れてとても眠たかったので、みんなと別れて一人でホテルに戻ることにした。入り口のMichelにお礼を言った後、まだ熱気覚めやらぬパリの街を歩いてホテルに帰る。あっちこっちにシャンペンボトルが転がってたり、あっちこっちから例の「ぼなね~」が聞こえてきたりして、初めてのパリでの年越しはとてもいい気持ちで終えることができた。
by alexsea
| 2002-12-31 00:00
| 旅行記
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