From Seattle, WA, USA
by Alex
プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ニュージーランド・オーストラリア コーラスツアー: Rotoruaへのバスの旅

Rotoruaへのバスの旅 … 2月19日(水)

 この日は朝8時にホテルをチェックアウト。次の目的地Rotorua(ロトルア)へのバスの旅が始まった。ニュージーランドの田園風景はやはり他の国々とはどこか違う気がする。まず一番目につくのが、どこにでもいる羊、羊、羊。その他に馬や牛もいるけど、どこの丘を見ても羊・馬・牛がのんびりと草を食べてたりする。他の国と比べて動物たちがとてもリラックスしてみえるのはなぜだろう。

 途中、FoxtonとFlat Hillsという小さな町でトイレ・アイスクリーム休憩を取って、Taupaという町で短いランチタイムとなる。Lake Taupaというのはニュージーランドで一番大きな湖。その湖畔のTaupaという町は、やっぱりそれに見合うだけの規模みたい。町中いたるところに咲いている花、レストランやファーストフードショップ、ワインショップなどで町は埋め尽くされていた。時間があったらもうちょっとゆっくり湖畔を見て回りたかったな。時間があまりなかったので、僕は仕方なくKFC(ケンタッキー・フライドチキン)に入って、チキンバーガーをランチに食べちゃった。本当ならもっと違うものを食べたかったのに(泣)。

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ニュージーランドの牧歌的景色
Taupaで

 結局Rotoruaに着いたのは午後4時を回った頃。本来ならホテルにチェックイン後すぐに最初の観光ツアーに出かけるはずだったんだけど、長旅の後少しは休みたいだろうというウチのコーラスの指揮者Dennisの配慮によって、ツアーは次の日の朝に回された。バスの外に出てみるとまず気づく硫黄の匂い。まるで箱根かどこかの温泉街に来たような気になって、日本が懐かしくなってしまった。あぁ懐かしや、箱根の大涌谷。部屋に入ってみると、とても広い部屋の上にジャクジーがついてる! 次の集合時間6時までにはまだ間があるってことで、しっかり入っちゃった。長いドライブの後だったからいいお風呂タイムだったな~。外から漏れてくる硫黄の匂いのせいで、普通のお湯なのにまるで温泉に浸かってるようないい気分になってしまった。もしかして僕の部屋だけジャクジーがついてるのかと思いきや、後で聞いてみると他の部屋にもみんなついてたみたいで、なんとなくガッカリ(笑)。

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広い部屋に
ジャクジーまで!

 6時にホテルを出て、バスでそこからすぐのMaori Cultural Centerに行く。着いてすぐに、口の所に刺青をしたマオリ族の女性のお出迎え。なんだか今回はただの観光ってワケじゃなさそうだ。僕たちの「部族」のリーダーを決めろとか言ってるし。リーダーには今回のツアー委員会の委員長、Bob Jacksonがなることに決定されてから、みんなでバスを降りてマオリ族のいわゆる客間の建物に向かう。…と、向こうから威嚇の声を上げながら出てくるマオリ族の男性。目をひん剥いて大声を上げながら近づいてくる様はかなり怖かった。「あのぉ…大丈夫ですか?」って言ってあげたいような感じ(笑)。でも笑っちゃいけないような雰囲気だったので真剣に見てると、彼は地面にSilver Fern(裏が銀色に光るシダ類の植物)の葉を落とす。Bobはこれを聞いてたらしいんだけど、この葉は相手が友好的かそうでないかを見分けるためのもので、これを地面から取ると友好的だという印、その葉の上に乗ったりツバを吐きかけたりすると戦争だという印だそうな。もちろん地面から手で拾い上げるBob。 僕たちはその後、建物の中に案内されて、部族の長からマオリ族の言葉で友好の挨拶を受ける。Bobは僕たちがどこから来たか、どんな目的でここに来たかを述べ、いきなりみんなでコンサートのレパートリーの一曲“In This Very Room”の一番をみんなで唄うことになった。これは聞いてなかったからみんなビックリ。でもこれがこちらからの歌のプレゼントということらしい。

In this very room
There’s quite enough love for one like me
And in this very room
There’s quite enough joy for one like me
And quite enough hope
And quite enough power
To chase away any gloom
For a spirit, our spirit
Is in this very room


 こちらの歌が終わった後は、マオリ族からの歌のプレゼントのお返し。独特のリズムと目をひん剥いた威嚇の表情で唄われる曲はすごく迫力があった。その後はマオリ族の一人一人とマオリ風の挨拶。ここにいる7人はみんな本物の家族らしい。握手しながら相手と鼻を2回くっつけて「キオラ(Kia ora)」という。どうやら「キオラ」っていうのはHelloに似た意味があるみたい。こっちは7人と「挨拶」するだけだったんだけど、向こうは90人ものグループ一人一人と鼻をくっつけなきゃいけないんだから大変だ。最初は恐々やってたんだけど、途中からその親密さに気づいて感動。やっぱり新たな文化を学ぶのっていいなぁ。観光客相手にやっていることとはいえ、こちらに感動を与えてくれることには変わりない。こういう異文化との出会いが、自分をレベルアップさせてくれる気がする。

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威嚇しながら出てくる
マオリ族の戦士
女性は口元に刺青を入れている
目をひん剥いて威嚇の表情

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友好のダンスらしいけど
まだ目をひん剥いているのはなぜ?
マオリ族の挨拶
2回鼻をくっつける
3回だと求婚になっちゃうらしい

 さて歓迎の儀式の後はいよいよディナー。ディナーホールに移り、バフェ形式でマオリ族の人々が調理した夕食を取りに行く。チキンや子羊、ポークなんかの肉はマオリ族独特の方法で6時間以上調理されたものらしい。どれも素朴な味で美味しかった! 食べ終わるとマオリ族のパフォーマンス。舞台の上でさっき歓迎の儀式で会った人たちが、いろいろな歌を唄ってくれる。愛の歌とか戦争の歌、あと女性が毛糸の玉っぽいのを手で回しながら唄うってのもとても面白かった。会場内から何人か選ばれて、その人たちへの毛糸の玉回しのレッスンタイムとかあって、これも大爆笑だったし。特にいつも僕らのコンサートで手話通訳をやってるKevinは、それを習ってるときの顔の表情がもうおかしくておかしくて。涙が出るほど笑ってしまった。

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「ハンギ・ディナー」
美味しかった!
踊りを教えてもらってます
中央がKevin

 向こうのコンサートが終わった後は、次はこちらのコンサートのお返し。今回のツアープログラムから選ばれた何曲かを彼らに向かって唄う。最初にDennisが「今回は一応『リハーサル』ってことで聞いてやってください。なんせ一週間以上唄ってないもんで」って言ったときにはみんな笑ったけど、それを言っておいてもらってよかった。なんせ唄うのが一週間ぶりなもんで、歌詞は忘れてるわ振り付けは忘れてるわ…。まぁ滅茶苦茶というわけじゃなかったんだけど、Aucklandでのコンサートの前にどこを重点的に練習しなきゃいけないのがわかったってのが大きな収穫かな。それでもみんなすごく楽しんでくれたみたいで本当によかった。こういう文化の交換ほど素晴らしいものはないと思う。

 コンサートが終わった後は、マオリ族の青年DJによるダンスパーティー。僕は踊らずに飲んでるだけだったんだけど、楽しかったなぁ。ちょっと外に出てみるとキレイな星空が広がってたし。南十字星もちゃんと発見! 天の川もうっすら見えて感動感動。

 最後バスに乗ってホテルに戻るときに、バスの中で誰かが「今日はAlexの誕生日だよ~!」と大声を上げたことによって、バスの中で“Happy Birthday To You”の大合唱。そうでした、今日は僕の誕生日。とうとう36になっちまったよ。顔を真っ赤にしながら“Thank you~!!”で応えた。大好きな文化の交流と新しい人々との出会いがあったこの日、僕にとっては最高の誕生日だった。
by alexsea | 2003-02-19 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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