From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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運命を感じた東欧への旅: トラブルから始まったブダペスト観光

トラブルから始まったブダペスト観光 … 8月18日(金)

 今日はブダペスト本格観光の日。ガイドによる半日観光がツアーに組み込まれている。体のだるさも大丈夫なレベルまでに回復したみたいだし、これならブダペストをちゃんと楽しめそうだぞ。

 観光ツアーが始まる前に、近くの銀行のATMで現地のお金を引き出しておかなきゃ。ということで、オペラハウスのすぐ前にある銀行に行って、カードをATMに差し込んだ。……ん? 何も起こらないぞ? 20秒ぐらいウンともスンとも言わなくなった後、ATMについていた蛍光灯が消えてしまった。なに~?! もしかしてカードを喰われた?? これから二週間近い観光が待ってるっていうのに、カードがなくなったら困るどころの騒ぎじゃないんですけど! 幸いこれは銀行の中のATM。すぐに銀行の窓口に行って、カードが喰われたことを告げ、座って待つこと10分。マネージャーらしき人がカードを持って出てきてくれた。よかった~! どうやら以前、どこかの手動カード読み取り機(カードとその上に三枚綴りくらいの用紙を置いてガッチャンコってやるアレ)で失敗されたときに、カードの一部が曲がってしまっていて、それがATMに詰まってしまったらしい。カードが返ってきたのはよかったんだけど、また他のATMでこんなことが起こるといけないからこのカードはATMで使えないし。これから先どうすればいいんだよう…。まぁレストランとかで他の人の分もカードで払って、それで現金をもらえばいいんだけど、なーんか面倒くさいなぁ。シアトルに戻ったら早速銀行に電話して、新しいカードに替えてもらわなきゃ。

 旅のしょっぱなからハラハラした後、ホテルのロビーで観光ツアーを待っていると、ガイドが遅れるらしいとのことをツアーディレクターのMichaelから告げられる。なんでも、翌々日の20日の建国者聖イシュトヴァーンの日の準備のために、予告なしにくさり橋が閉鎖されてしまったため、交通渋滞がものすごいことになってしまっているらしい。約一時間待った後、このままホテルのロビーで待っていてもしょうがないということで、昨日フライングで行ってしまった、聖イシュトヴァーン大聖堂を自分たちで見学しながらガイドを待とうということになった。

 聖イシュトヴァーン大聖堂は、ブダペストのシンボルともいえる大聖堂。ここの目玉は、聖イシュトヴァーンのミイラ化した右手首らしい。大聖堂の奥の小さな部屋に、凝った装飾のガラスケースに入れられていた。ミイラ化しているせいか、普通の手よりもとても小さく感じる。同じツアーグループの誰かも言ってたけど、何でヨーロッパ人っていろんな人をミイラにしたがるかなぁ(笑)。確かずっと前に卒業旅行でイタリアの小さな町に行ったときも、教会にミイラが飾ってあったし。何かちょっと日本人的感覚とはかけ離れた世界だ(あ、日本でも即身仏ってやってたか。でもそれを観光客に見せるようなことはしてないよね)。8月20日の建国者聖イシュトヴァーンの日には、パレードやら花火やらでブダペストはすごく盛り上がるらしい。この日にはこの右手が外に出されるようなことを聞いた気がする。ミイラ化した右手が地面を這いずりながら進んで、それにパレードが続く光景を想像すると、とてもシュールで笑ってしまう。不謹慎~。

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大聖堂の前はこんな広場

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これがミイラ化した右手が入っている器…

 そういうしているうちに、ガイドが到着。彼女の名前はEva(エヴァ)。予想外の遅れに彼女は平謝り。でも予告なしに橋が閉鎖されたんじゃしょうがないよね。僕たちはもう大聖堂の中は見てしまったので、外でちょっとした説明の後、市内ツアーが開始されることになる。そうそう、ここの大聖堂の中の祭壇には聖イシュトヴァーンが祀ってある。本来ならばキリストを祀ることしか許されないはずの祭壇なんだけど、ローマ法王から直々にお許しが出ているんだそうな。

 この後はバスに乗り込み、アンドラーシ通り(Andrássy út)を通り英雄広場(Hősök tere)へ。ここは昨日Gundelに向かう途中にバスから見えた場所。なんでもハンガリー建国1000年を記念して1896年に造られた場所らしい。ガイドが言うには、それと同時にたくさんの建物が建てられたので、ブダペストの街は同じような建築様式の建物が多いんだそうな。記念碑の上には天使ガブリエル。ローマ法王の夢に現れて、イシュトヴァーンに王位を授けるように告げたらしい。大聖堂にイシュトヴァーンを祀ることができるのも、こういった理由からなのかもしれない。天使と英雄たちが青空に映えてとても綺麗だった。

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青空に映える英雄広場

 バスはその後、市民公園(Városliget)を通り抜ける。ここには動物園やら温泉やらたくさんある場所で、ブダペストの人々の憩いの場のような場所。前日にここの中にあるセーチェニ温泉に行った人もいるらしい。ブダペストは温泉で有名な場所。僕もここを離れるまでに温泉体験しなきゃだな。

 さてこの後はブダ側にある王宮の丘にバスは向かうんだけど、くさり橋が閉鎖されているので交通渋滞がものすごいことに。マルギット橋を渡る前くらいのところが一番酷くて、ここを通り抜けるのに20分くらいかかったんじゃないかな。

 やっとのことで王宮の丘に着いた後は、バスを降りて三位一体広場(Szentháromság tér)の方にに向かう。土産物屋やレストランが並んでて、すごく観光地っぽかったな。残念ながら三位一体の像は修復中らしくここにはなかったけど、ゴシック様式のマーチャーシュ教会(Mátyás templom)の姿がものすごくて、ガイドに言われるまで像がないことに気づかなかった。屋根のモザイクも見事だった。中に入ってガイドの説明をひとしきり聞いた後は、外の聖イシュトヴァーンの騎馬像(Szt. István-szobor)を見た後、漁夫の砦(Halászbástya)に上ってみる。ここからのブダペストの眺めは最高! とても暑い日だったので、砦の上に吹く風が汗を乾かしてくれて、すごく気持ちよかった。

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マーチャーシュ教会はモザイクの屋根が独特

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中はやっぱりとても荘厳

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漁夫の砦

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…から見たドナウ河方面

 なんだかんだでもう1時を過ぎていたので、この後はお昼を食べることに。Gary、Bob、Mike、Korey、僕の5人で、さっきの土産物屋が並んでいるあたりのレストランに入ってランチ。今夜のディナーのためにあまりお腹が膨れすぎてもいけないので、軽くチキンの入ったパンケーキを食べることにする。パプリカをたっぷり使ったソースがかけてあって、観光地のレストランらしからず思いもよらず美味。そういえば「パプリカ」ってハンガリー語なんだってね。ハンガリーの料理はパプリカがたくさん使ってあるものが多いらしい。

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チキンの入ったパンケーキ。美味!

 この後はバスに戻ってホテルに連れて帰ってもらってもいいけど、僕はガイドブックで見た王宮地下迷宮(Budavári labirintus)がとても気になっていたので、ここで解散して、MikeとKoreyと一緒にそっちに行くことにした。くさり橋は歩行者は通れるらしいので、歩いても帰れるし。

 地下迷宮の入り口はこのレストランのすぐ裏側にあった。入った瞬間、みんなで「なんかワインセラーみたいな匂いだね」って顔を見合わせてしまった。薄暗い照明しかないので、人が少ないときには不気味な場所かもしれない。ところどころに効果音の出てる場所とかあって、不気味さを盛り上げてる。ワインセラーのような匂いが強くなってきたと思ったら、ワインの湧き出る部屋があったり。他のグループの人がちょっと飲んでみてて、すごくマズそうな顔をしてたのが笑えた。外が暑いだけに、涼しい地下迷宮は最高だった。薄暗い照明と効果音でロールプレイングな気分が盛り上がっちゃったし。

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こんな像がいきなり置いてあったり

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ワインの湧き出る泉があったり

 地下迷宮で涼んだ後は、王宮(Budavári palota)の方にあるケーブルカーに向かう。その前に出店がたくさん並んでる場所があって楽しかったな。KoreyとMikeはここでビールを買ってぐびぐび飲んでたり。僕は眠たくなるといけないので、ちと遠慮しておきました。

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土産物屋がいっぱい

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青空の下でビールを飲むKoreyとMike

 ケーブルカーで丘の下に降り、くさり橋(Széchenyi Lánchíd)を渡ってペスト側に戻り、ホテルに向かう。くさり橋、もう開いてるじゃん! 一日中閉鎖ってワケじゃなかったんだね。KoreyとMikeはまたビールするために途中でカフェに立ち寄って、僕はホテルに帰ってお風呂で足の疲れを癒しましたとさ。よくエネルギーがあるなー、あの二人。

 今夜はZagatで22点を取っていてガイドブックにも載っていたMűvészinasというレストランに行こうと思ってたんだけど、ホテルのフロントで予約が必要かどうか聞いてみると、そこはあまりオススメできないという答えが返ってきた。以前はホテルからも客を送ってたりしたそうだけど、最近評判が悪くなったらしい。「もっといいところがありますよ」ということで教えてもらったのがMokkaというレストラン。そんじゃそこでいいやってことで、予約を入れてもらった。でもなんかちょっと不安だったなぁ。交流のあるレストランだけに客を送ってるんじゃないかっていう気になってしまって。これでここのレストランがまずかったりしたら承知しないぞー。このレストランの予約と同時に、次の日に行きたいと思っていたVadrózsaというレストランの予約もお願いしておいた。

 9時からドナウ河のナイトクルーズが予定されているので、ちょっと早めの6時にディナー。Mokka(モカ)というレストランは、聖イシュトヴァーン大聖堂のすぐワキにあった。中はとてもモダンな感じで、アフリカともアジアとも思える装飾品でいっぱい。いろいろあって何を頼もうかすごく悩んだけど、とりあえずスープとビーフで行くことに。ワインはオススメの白(メインはビーフなんだけど、とても白気分だったので)を持ってきてもらうことにした。

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レストラン Mokka

 最初はイカの入ったロブスターのクリームスープ。「クリームスープ」って書いてあったけど、ビスクだよね、これは。もっとこってりした味かと思ってたんだけど、思いもよらず軽くていい感じ。ロブスターの香りと、グリルしたイカの香ばしい匂いに包まれて、わき目もふらずに飲みつくしてしまった。本当に美味しかった。ワインも美味しくて「後でペンを借りて名前を書いて帰らなきゃ」なんて話してたら、それをサーバーが聞いたらしく、ちゃんとワインの名前を紙に書いて持ってきてくれた(Somló 2004 Gy­ògykcuàcs Hàrsheveuü)。こういう気配りって大好きだ。

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イカの入ったロブスターのクリームスープ(ビスク)

 メインはビーフステーキとフォアグラ。横に蜂蜜で調理したブラック・ライ・ブレッドとゴルゴンゾーラチーズ、その上に卵黄がぽっちゃりと乗っている。ビーフステーキもフォアグラも、そんなに普通とかけ離れた感じはしなくて、まずまずの味。添えてあるブラック・ライ・ブレッドは蜂蜜のためほんのり甘くて、イタリアのブルーチーズ、ゴルゴンゾーラとの相性がとてもよかった。卵黄もいいアクセントになってたし。でもねー、全体で考えるとどうも何か腑に落ちない料理って感じだったんだよな。なんでかは自分でもよくわからなかったけど。確かに綺麗に仕上がっていて味も及第点なんだけど、なんかピンとこないっていうか、感動しないっていうか。一つ一つは美味しかったけど、調和が取れてない感じで。まあ味のレベルはなかなかだしサービスも雰囲気も良かったので、ホテルが薦めるのもわかる気がした。

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ビーフステーキとフォアグラ

 のんびりと歩いてホテルに帰ると、明日行きたいと思っていたVadrózsaというレストランは予約で一杯で入れないとのこと。えーん、ブダペストで一番の高得点を取っていたレストランなのにー! 二番目の候補だったBarakaというレストランは、ずっと閉まってるらしいし(閉店しちゃったのか夏季休業なのかはわからない)。んー、ツイてないぞ。「昨日はGundelに行ったんだけど、食べ物が素晴らしく美味しいレストランのオススメってある?」と聞くと、「Gundelはどう思いました? あそこの食事は気に入りましたか?」と逆に聞かれてしまう。あまり関心しなかったということを伝えると、「そうでしょー? 私もあそこの料理はあまり好きじゃないんですよ」とのこと。お、味の趣味が合う人らしい! 彼女に教えてもらったのは、やはり聖イシュトヴァーン大聖堂の近くのNosztalgiaというレストラン。ハンガリー料理は重いものが多いらしいけど、ここのレストランの食事は伝統的なものであるにも関わらず、そんなに重く感じないとのこと。それは素晴らしいってことで、そこの予約をお願いしてしまった。

 部屋で少し休んだ後は、ドナウ河ナイトクルーズに出かけるためにロビーに集合。これはオプショナルツアーで、最初はあまり気乗りがしなかったのでパスする予定だったんだけど、まだシアトルにいるときに「ドナウ河のクルーズ、申し込んでないのAlexだけなんだけど、いいの?」とツアーディレクターに聞かれてしまい、なんだみんな行くんだったら僕も行く!って申し込んだものだった。

 みんなでタクシーを分乗して、ナイトクルーズが出発するピア7に向かう(1500Ft=約$7.50)。二階建てのボート。一階はもう席が埋まっていたので、二階にみんなで上る。各席にはヘッドホンとコントローラーが置いてあって、自分で好きな言語を選んでナレーションを聞くことができるらしい。デフォルトで英語に設定してあったので、そのまま聞くことにする。

 ヘッドホンから『美しき青きドナウ』のワルツが流れ出し、ボートは出発。Uターンしてまず南に向かうらしい。「私はドナウ河。数々の命を見守ってきた」なんていう、かなりクサいナレーションを聞きながら窓から外を見てみると……、えーー? すげー綺麗じゃん!! なんでヨーロッパって、こう照明をうまく使ってる場所が多いんだろう。王宮や古い建物がみんなライトアップされていて、息を呑むくらい素晴らしい。昨日行ったツィタデッラには、しゅろの葉を掲げた女性像もライトアップされて見える。その場所場所によって、ナレーションが芝居がかった口調でその歴史を教えてくれる。途中で(とてもまずい)シャンペンも配られて、静かな波音と素晴らしいブダペストの夜景にうっとりしてしまう。「あれでしょ? ドナウ河のナイトクルーズなんて観光観光してるだけで、あまり面白くないんでしょ?」なんて思ってた僕がバカでした。一時間以上のクルーズ、途中であまり気持ちよくて居眠りしそうになっちゃったけど、ブダペストの夜景を本当に心から楽しめた。これは絶対にオススメかも。

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王宮とくさり橋

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ライトアップされた議事堂

 うっとりとした気分のまま船を下りて、みんなでタクシーに乗り込む。同乗した人が「メーターの上がり方が速いんじゃない?」なんて言ってたけど、ホテルに着いたときにはなんと6600Ft(=約$33)!! さっきの4倍以上って何?! 早速抗議開始。運転手はふてぶてしそうにプライベートタクシーだからだなんて言ってる。そこに後続のみんなが到着。彼らに聞いてみると1500Ftだったそう。それを聞いて、僕らの車のふてぶてしい運転手は、彼らの運転手に怒った口調で何か言ってる。僕らとしては他の車が1500Ftならそれ以上払うつもりはまったくないので、チップも何もつけない1500Ftを押しつけさっさとホテルに入ってしまう。向こうは向こうでハンガリー語でどなり散らしながら、車でどこかに行ってしまった。あ~あ、いい気分もこれじゃ台無しだよ。こういうイヤな体験が、その街の印象をすごく悪くしちゃうってこと、どうしてわからないかなぁ。正直に働いていればチップ分だけでも稼げただろうに。もちろんいい運転手もいるだろうけど、Buda Taxiはちょっと要注意。

 最後の最後でつまづいた感じだったけど、まあいい日だったことには変わりない。そういえば、気づいてみれば体調も大丈夫みたいだし。明日は一日中フリー。あっちこっち歩き回ってやるぞ。
by alexsea | 2006-08-18 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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