![]() From Seattle, WA, USA
by Alex プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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運命を感じた東欧への旅: パスポート騒動、再び
パスポート騒動、再び … 8月26日(土)
まだ見足りない感じのプラハとも今日でお別れ。今日はこれから電車に乗って、オーストリアのウィーンへと旅立つ。このツアーの話が来たときに、訪れる国々を地図で見ていて、いつかは行きたいと思っていたオーストリアがすぐ近くだということを発見。すぐに3泊足して、ウィーンに行くことにしてしまった。決断から電車やホテルの予約まで、すごくトントン拍子に進んだんだけど、もしかしたらこのときからオーストリアに呼ばれていたのかもしれない。 朝食をホテルで取って、ツアーのみんなとハグで別れた後は、タクシーに乗り込んでチケットに書いてあったPraha Holešovice駅へと向かう。座席指定がされていないチケットだったので、指定席を貰おうと窓口に行くと、なんとこの電車はここの駅からではないと言われてしまう。そんなー! チケットにちゃんとココって書いてあるのに! ヨーロッパでもこうなのかい。アメリカでもこんなことはザラにあるので、やっぱりキチンとした日本って特殊な存在なのかもしれない。それにしてもちょっと多めに時間を見ておいてよかった。窓口のお姉さんに言われたとおり地下鉄に乗って、プラハのメインの駅であるPraha-hlavní nádražiに行くことにする。なんだよー、ここだったらホテルからもすぐなので、あんなにタクシー代払うこともなかったのに! 駅に着いてホームに上がると、向かいのホームにはなんと蒸気機関車が止まっているではないですか。特別な路線か何かなのかな? 周りの人もしきりに写真を撮りまくっていた。こういうのが好きなKoreyもかなり興奮していたみたい。僕は飛行機とか車とか電車とか、全く興味がないんだよなー。 ![]() 10:01に電車は定刻通りプラハを出発。たった$30ほどの差だったので一等車に乗ったんだけど、それほど高級な感じは受けなかったなぁ。二等車はコンパートメント形式になってるらしい。ニュージャージーからの40代後半くらいのカップルと向かい合わせだったのでちょっとだけ話をした。この旦那さんがなんかVal Kilmerをもうちょっと老けさせような感じだったのが印象に残ってる。ちょっと落ち着いた後は、混む前に食堂車に行って何か食べようということになった。 ![]() 食堂車といえば、2年前に母とヨーロッパ旅行をしたときに、フランスからイタリアに向かう電車の中で食べた電子レンジ製のまずいラザニアが頭にあったから、そんなに期待してなかったんだよね。ところが行ってみると、全部で20人ほどしか座れない小さな場所なんだけど、奥にちゃんとしたキッチンがあって、何か作ってるのが見える。20代前半くらいの若いコックが一人と、60代くらいのお爺さんサーバーが一人の、ちゃんとしたレストランっぽいじゃないですか。これだったらあのラザニアよりはいいかもね。まずはビールのBudwar(バドワイザーの本家)と、僕はグラーシュ・スープに、メインにグラーシュも頼んでしまう。同じ「グラーシュ」でも、スープとスープじゃないのとでは、全然違う料理だってのが面白い。 このグラーシュ・スープ、激ウマ! しっかりとしたストックで作ってあるスープは、パプリカの香りがアクセントになって、文句のつけどころがない。これって観光客目当ての下手なレストランよりもずっと美味しいんじゃないの? メインのグラーシュも、肉は柔らかでパプリカの味をよく吸っていて、これも最高レベルの美味しさ。んー、食堂車でこのレベルの食事ができるなんて思いもよらなかったぞ。これは本当に嬉しい驚きだった。驚きといえば、このお爺さんサーバー。さすがにヨーロッパの電車だけあって、僕たちがそこにいる間だけでも、チェコ語、ドイツ語、スペイン語の3ヶ国語でオーダーを取ってた。ここらへんでは当たり前のことなのかもしれないけど、やっぱりスゴイと思っちゃうよなぁ。 ![]() ![]() 食事に大満足した後は、席に戻って、景色を見ながらウトウトしてた。ここらへんの風景は本当に素晴らしい。どんなに小さな町でも、必ず教会や聖堂の高い塔が見える。日本でも、どこへ行っても神社やお寺があるのと同じような感覚なんだろうな。途中で雨が降ったけど、ウィーンに着く前には晴れ空に戻ってラッキー。予定通り午後2:28にウィーンに到着した。 まずここでやらなきゃいけないことは両替。ブダペストでの二の舞になるのはいやだから、カードを差し込むんじゃなくてスライドする方式のATMがあるといいんだけど……と探していると、なんとATMマシンにAMEXのマークが! アメックスのキャッシングサービスが使えるATMなんだね。AMEXのカードは変に曲がってるなんてことはないので、ここでやっとこさ現金を引き出すことができた。今回の旅行で初めてだよ、自分の現金を手にできたのは(笑)。やっぱり現金が手元にあるのとないのじゃ、安心感が違う。 路面電車Dに乗り込んで、ホテルから近いオペラハウス前で降りる。路面電車を降りてオペラハウスを横切った後くらいにKoreyが一言、「あれ、僕のカバンは?」 どうやら彼はスーツケースは持って出たけど、パスポートを入れてある小さな肩掛けカバンを路面電車の中に置き去りにしてきてしまったらしい。…ここまで来てまたパスポート騒動かいっ! 僕はしばし呆然。勘弁してくれようぅ。Koreyは路面電車の駅に戻ろうとしてたけど、「戻ってどうするわけ? もう路面電車は行っちゃった後だよ? それよりもホテルに早く着いて、フロントの人に助けてもらった方がいいよ」との僕の声にようやく正気に戻ったらしく、ホテルにまず行くことに。今回泊まるAmbassador Hotelまでは歩いて2分ほど。チェックインしようとフロントに着くと、パニック状態のKoreyは僕たちが何者か`も言わずにいきなり「パスポートが入ったカバンを路面電車に忘れちゃった!」とまくしたてるので、フロントのお姉さんは目パチクリ状態。まずはチェックインしようよとなだめて、全て手続きが終わった後、そのお姉さんに路面電車の会社に電話してもらうことにして、部屋で待つことになった。 このホテル、すごく重鎮な建物で、部屋ものすごく広い! 「3泊すると3泊目は無料」っていうExpediaでのオファーがあったから決めた場所だったんだけど、この部屋の広さは予想以上。これ、たぶんジュニアスイートみたいな感じだよ。ヨーロッパでこんなに広い部屋に巡り合えたのって初めてだ。バスルームもすごくキレイだったし。Koreyのパスポート事件がなければキャーキャー言って喜んでるところだったけど、やっぱり彼はそんな余裕はないらしい。カバンが出てこなかった時のことを考えて、アメリカ大使館に電話してた。今日が土曜日で、帰るのは火曜日。もしパスポートが出てこなくても、緊急パスポートを月曜日には発行できるらしいので、帰るのには支障がないらしい。パスポートの他にはお菓子とか、ジャンクものしか入ってなかったらしいから、カバンが戻ってこなくても全然平気みたい。でも彼は気が気じゃないらしくて、路面電車の会社からフロントに電話が入るのをホテルのバーでビールを飲みながら待ってると言う。とりあえずはよかったじゃんとなだめて、僕はお風呂に入ることにする(笑)。バスタブがある部屋なんてブダペスト以来だよー。風呂に浸かってのんびりしてると、電話がかかってきた。フロントのお姉さんからで、バッグがちゃんと見つかったのでKoreyはそれを取りにオペラハウスの駅に向かったとのことらしい。あーよかった! これで一安心だ。しっかし彼のパスポート騒動はこれで二度目だぜ?(一度目はみんなでパリで年越しをしたとき) もうちょっとちゃんとしてくれよー。€20を封筒に入れて、フロントでいろいろとやってくれたお姉さんに後で渡すことにする。イヤな顔一つもせずにいろいろとやってくれた人には、ちゃんと感謝しなくちゃ。本当ならこの午後を使ってホテルの近辺を見てまわる予定だったんだけど、バタバタしてたし、またちょっと風邪気味だったりしたので、ホテルで夕食の時間まで昼寝することにした。Koreyはずっとバーでビール飲んでたみたい。 ![]() ![]() 5時半頃ホテルを出て、ガイドブックで見つけていたレストランに行くことにする。ホテルの前がいつも歩行者天国の道なので、あちこちに音楽を奏でている人やパフォーマンスをしている人がいる。なんとなく新宿の歩行者天国を思い出させるんだけど、なんだろう、この土地から感じる落ち着いた静かなエネルギーは。今までのツアーが結構忙しいスケジュールだったので、その忙しさから逃れられたからかなと最初は思ったんだけど、どうもそれだけじゃ終わらないような、なんともいえないしっとりとした居心地の良さを感じる。この人混みの中でさえだよ? やっぱりここウィーンには導かれて来たのかな。 ![]() ウィーンのシンボルともいえるシュテファン寺院(Stephansdom)がちょうど通り道にあったので、寄ってみることにする。寺院の前には昔の衣装を着た人たちが、どうやらオペラや音楽のコンサートのチケットを売っているみたいだ。シュテファン寺院はやはり荘厳で素晴らしい場所。ちょうど6時のミサが始まるところだったらしくて、中にはパイプオルガンの音色が響いていた。 ![]() 衣装を着けてチケットを売る人たちが ![]() 今日のディナーは、ここから歩いて10分くらいのFiglmüller。ここはヴィーナー・シュニッツェルと呼ばれる、巨大な子牛肉のカツで有名な店。日本の料理で何が一番好物かと言われると迷わずトンカツと答えてしまう僕だから、このシュニッツェルはどうしても食べに行きたかった。現地に到着すると……やっぱり並んでる。でもそんなに長い列じゃないし、待っていようということにする。なんか支店もあるようなことが書いてあったんでそのことをKoreyと話してたら、僕たちの後ろに並んでたカップルの女の人が、「ここが本店で、そこに書いてあるのは二号店なのよ」って教えてくれた。どうもこの人はウィーンの人らしい。現地の人が来るレストランに間違いはないよね! 二人なんだけどというと、いきなり席に通されてしまった。大きなテーブルに相席といった感じだけど、5分も待たなくて座れてしまったことにビックリ。僕はもちろんシュニッツェルとポテトサラダを注文することにする。あと、ワイン。シャルドネを注文しようとすると、サーバーの人が「シャルドネは甘いですよ。もし甘くないのがよかったらリースリングがいいですよ」と教えてくれる。ええっ? 普通は逆じゃないの?って思ったんだけど、サーバーはこういう事態に慣れているらしい。それじゃ、リースリングを頼んでみましょうか。 ![]() 頼んで10分もしないうちに運ばれてきたシュニッツェルは、下の大きな皿からはみ出すほどデカイ! 紙のような薄さに叩いて伸ばしてあって、それをカラッと揚げてある。上に乗ってきたレモンを絞って食べてみると……んーーー、ウマいっっ! シンプルなんだけど、カツ好きな僕には堪えられない美味しさ。ちょっと甘めのポテトサラダもよく合ってるし。さらにこのリースリング、やっぱり甘くないんだわ(笑)。所変われば、ワインに対する常識も変わるってことなんだね。もう美味しいからバクバク食べてたんだけど、大食いの僕でもさすがにこの大きさを全部平らげるのは無理。1/3くらい残してしまった。同席しているのは、ウィーンに住んでいるらしいカップルと、彼らにアメリカで訪れるべき場所を教えているらしいアメリカ人。みんな同じシュニッツェルを食べてたと思うんだけど、3人ともキレイに平らげてる。すっげー。どーゆー胃をしてるんだ。それにしても、ここのレストランは大成功だった! ![]() ![]() お腹は一杯だったんだけど、僕にはウィーンで成すべきことがあった。それはザッハートルテを食べること! ウィーンで有名なチョコレートケーキ。これをどうしても現地で食べてみたかったんだー。本家のHotel Sacherのザッハートルテと、Demelのザッハートルテ。どちらが本家かで一時期は裁判沙汰にまでなったみたいなんだけど、今は仲良く共存しているらしい。両方とも食べて帰るのが、今回の僕のウィーンでの任務。 Hotel Sacherは、僕たちが泊まっているHotel Ambassadorとオペラハウスの中間にある、ウィーンで最上級のホテル。ここのカフェに入ってザッハートルテを食べることにする。僕たちの席の真ん前くらいに色々なケーキの乗っているカートがあって、どれも本当に美味しそう。ウィーンにもっと長く滞在するんなら、いろんな種類のケーキを食べてみたいところだけど、僕の心はザッハートルテに決まっている。コーヒーは寝られなくなるから、どうしようかなぁとメニューを眺めていると、ザッハーリキュールなるものがあるのを発見。隣のテーブルを見ると、ポートワインのグラスに入った茶色い液体がある。どうもアレがそうらしい。「ザッハー」と名が付くからには美味しいんじゃないの?というわけで、それも注文してみることにする。 ![]() ザッハートルテは、当たり前のように美味しかった。僕にはほんのちょっとだけ甘すぎる気もしたけど、アメリカで食べるデザートのように口が曲がるような甘さじゃない。高級でしっとりとした甘さっていえばいいのかな。普通のチョコレートケーキみたいに大味じゃないんだよね。生地がとてもいい味を出してる。ザッハーリキュールの方は、まさにこのザッハートルテをそのままネットリとした液体にして、それにブランデーを加えた感じ。ブランデーが強くてかなりパンチのある飲み物だけど、どっしりとした男性的な味で、個人的にかなり気に入ってしまった。一瓶買って帰ろうかとも思ったけど、こういうのって機会がないとなかなか飲まないもんだしなぁというわけで、今回はパスすることに。もし飲みたいと思ったら、もしかしたらアメリカからでも買えるかもしれないし(と思って今検索してみたら見つからなかったり。ひーん)。 ![]() ![]() いやはや、パスポート事件を除けば大成功のウィーン第一日目。いい気分をもうちょっと長続きさせたかったので、ホテルのすぐ裏にあるシャンペンの専門店Reissで一杯飲んでから部屋に戻ることに。暑くも寒くもない、とても心地のいい夜だった。
by alexsea
| 2006-08-26 00:00
| 旅行記
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