家路 … 8月29日(火)
約2時間の睡眠の後、荷物をまとめ、まだ真っ暗なうちにホテルをチェックアウトする。フロントのおじさんに、「素晴らしいホテルでした。また来たらここに泊まります」と言うと、満面の笑顔でお礼を言ってくれた。フレンドリーだけど結構運転の荒いタクシーで空港に向かい、ここからまたアムステルダム経由でシアトルに戻る。疲れてたのと眠たいのとで、帰りの飛行機のことはあまり覚えていない。離陸する前からもう寝に入っていた気がする。
こういう3泊ずつたくさんの街をまわるっていう欲張りな旅行もいいけど、やっぱり年を取ってきたからなのかな、一つの場所にゆっくり腰を落ち着けて、その街をじっくりと楽しみたいって感じに好みが変わってきた気がする。特にクラクフ、プラハ、ウィーンは結構早歩きでまわってしまった感があるので、いつかまたゆっくりと訪れたいという思いでいっぱい。まあ今回は、今度ゆっくり訪れる場所を決めるための、オーディション旅行だったって考えればいいのかな。
普段は毎日毎日楽しい尽くしの旅行なんだけど、今回はアウシュヴィッツとか、Dariuszからの民主化直後の話とか、色々と考えさせられることが多かった。それにウィーンで感じた、あの奇妙な心地良さ。あれは一体何だったんだろう? やっぱり前世に関係していたんだろうか? こんな感じの、ただの観光だけじゃない旅も、なかなかいいかもしれない。
でもシアトルに戻ってきたときの安心感は本物。もうこの街が、僕の心にとっては「家」になっちゃったんだなぁ。