From Seattle, WA, USA
by Alex
プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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アンデス少年Alexの冒険: ワインな大晦日

ワインな大晦日 … 12月31日(水)

 朝7時起床。支度をして8時に朝食を食べにホテルのレストランに行く。朝食はごくありきたりなバフェ。これは世界中どこに行っても変わらないのかもしれないな。9:15にバスでホテルを出発。1時間ほどのドライブでConcha y Toroというワイナリーに向かう。本当は9時出発のはずだったんだけど、ツアーコンダクターのAaronが15分も遅れたせいで、遅い出発になってしまった。Aaronは昨日もバスに乗るのが一番最後だった。彼はいいヤツなんだけど、ツアコンが遅れちゃいけないよな。全然悪びれてる様子もないし。ワイナリーに着く20分ほど前に、ガイドのAmarantaがワイナリーと電話で話したらしく、予定の10時に間に合わないしその後のツアーはもう一杯なので、このワイナリーでのツアーはできないと言われる。すんげー悲しかった。Concha y Toroは結構有名なワイナリーだからすごく楽しみにしてたのに…。これでAaronの評価が急落したことは言うまでもない。ワイナリーに着く直前にまた電話がかかってきて、次の時間スロットの客も遅れたらしいので、結局ツアーができることになったんだけどね。まぁ終わりよければなんとやら。

 入り口の所でConcha y Toroの名前の入ったワイングラスを貰って(これは持って帰れるらしい)、いよいよツアーに出発。普通ワイナリーのツアーっていうと、ブドウ畑かワイナリーの醸造所からスタートするんだけど、ここはキレイな中庭からスタート。注いでもらったワインは2003 Trio Sauvignon Blanc。すごくサッパリしたワインでとても夏向きな味だったんだけど、水っぽい後味がちょっと気になった。昨日のランチを食べたレストランでのワインも水っぽい後味だったし、もしかするとこれってチリのSauvignon Blancの特徴なのかな。

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まったりとしていてそれでいてしつこくなく…

 これから屋内に行くのかなと思いきや、この敷地内を散歩するかのようなコースを歩き始めた。ワイナリーは初夏真っ盛り。様々な花が咲き乱れ、晴天の空の下、鳥の声も聞こえて、もう天国のような雰囲気。なんて気持ちいいんだろう。ワインを飲みながらこんな気持ちのいい景色の場所を歩けるなんて、もう最高。このワイナリーの創設者の豪邸の外観を見たり、大きな人造の池を周りを歩いたりしながら、二つ目のポイントに到達。ここはブドウ畑のすぐそば。よく見るとブドウ畑の一つ一つの列の前にはバラが植えてある。これは単に見目をよくするためかと思いきや、ブドウが病気にならないための感知器の役目をしているらしい。昔鉱山で働いてた人が、カナリヤをいつも持っていったのと同じ理由だよな。バラの方が病気や虫には弱いらしいので、もしバラに異常が出たら、ブドウに異常が到達するまでに何らかの手を打つことができる。よく考えてあるよ。ここではブドウの根につく虫がいないらしいので、農薬も肥料も使ってないらしい。宣伝してないけどレッキとした有機栽培なんだって。

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豪邸と素晴らしい庭

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まだ小さいけどブドウがなってた

 ここで試飲したワインは2003 Casillero del Diablo Carmenér。初めて聞くブドウの種類。とてもキレイな赤のワインなんだけど、口に含んだ瞬間土のような風味が口に広がる。タンニンもすごく強い。まるでニュージーランドで飲んだPinot Noirみたいだ。この土のような独特の風味が好きな人もいると思うんだけど、僕はもっとフルーティーなワインが好きな方なので、このワインにはあまり感動しなかった。もちろん残さずに全部飲んだけどね。このワインのタイトルのCasillero del Diabloとは『悪魔の蔵』の意味。ガイドのお姉ちゃんは、なぜこの名前が付いたのかは蔵に入ってから説明しますと意味深な言葉を残して、僕たちをワイン蔵の方に案内した。

 蔵の中は年間を通して摂氏14度に設定されてるらしく、入った瞬間にヒヤッとした。樫の樽の匂いがとてもいい。オリジナルの『悪魔の蔵』は、このワイン蔵の奥の奥にある。なんでもこのワイナリーの創設者はとてもマメな人で、毎日自分のワイン蔵のワインの本数を数えてたんだそうな。ある日ちょっと出かけて帰ってみると、ワインが何本か足りないことに気づいた。どの従業員に聞いても知らぬ存ぜぬで犯人は見つからなかったんだって。オーナーはふと思いついて、ワイン蔵には悪魔が棲みついているという噂を流すことにした。その話が従業員に行き渡ってからは、ワインがなくなることはなかったらしい。と、これが『悪魔の蔵』と呼ばれることの始まり。鉄格子で仕切られた向こうに見えた悪魔の影は、怖いっていうよりもコミカルだったけど。でも写真には写らないんだよな、この影。

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ビデオには写ってた

 最後に試飲したワインは2003 Trio Cabernet Sauvignon。これは先ほどのワインに比べて、もっと一般的などっしりとしたカベルネの香りと味。有名なワイナリーだから期待してたんだけど、試飲が終わってみるとなんか普通な感じだったな。最後のワインだけがかろうじて僕の好みにひっかかっただけで。まぁ次のワイナリーに期待することにしよう。

 お次のワイナリーはSanta Rita。ワイナリー見学は特筆することはあまりなかったけど、僕たちはここのワイナリーでランチを食べることになっている。ここのレストランの前には中庭があるんだけど、ここがキレイなことこの上なし。大きな大きな木を抱きしめるかのように咲きまくっているブーゲンビリアは圧巻だったし、初夏に咲き乱れる花々と鳥の声に囲まれて、本当にいい気持ちになってしまった。この中庭を眺めながら、Sauvignon Blancがグラスに注がれ、エンパナーダが配られる。エンパナーダ(ひき肉とか色々入った身をパイ皮のようなもので包んだもの)は美味しいし、Sauvignon Blancもさっきのワイナリーのよりも美味しいし、眺めはいいし…。はぁぁぁ、極楽極楽。本当に来てよかった!

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美しい中庭でエンパナーダを食す

 レストランでの食事自体はまあ美味しかったけど、特筆するほどでもなかったな。アピタイザーはサーモンの乗ったパンケーキ。サーモンはちょっとしょっばすぎる気があったけどなかなかだった。半分くらいの大きさでもよかったな。全部食べられなかったもん。

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パンケーキに乗ったサーモン

 メインディッシュはターキー。このターキーは今まで食べたどのターキーよりもしっとりとしていて全然ドライじゃない。それにアーモンドを主体にしたソースがかかっていて、ちょっと一本調子な感じがしたけどとても美味しかった。

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とってもモイストなターキーと野菜

 デザートはキャラメルソースの上にパリパリのクラストが渦巻状に置いてあって、その上にバニラアイスクリームが乗ってるヤツ。バニラアイスクリームは卵の味がしてとても美味しくて、それとクラストがすごくよく合ってた。惜しむらくはこのキャラメルソース。美味しい美味しいって食べてた人たちもいたけど、このソース僕には超甘すぎ。このソースさえなければかなりなレベルのデザートだったのにな。なるべくソースがつかないように食べるってのは結構至難の技だったぜ。

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ちょっと甘すぎるデザート

 南アフリカのワインカントリーに行ったときにワイナリーで食べたランチがもう最高だったもんだから、ここのランチがどうしても色褪せて見えてしまうのは仕方がない。結果的にはツアーも楽しかったし、景色はすごくキレイだったし、食事も不味くなかったので、文句を言ったらバチがあたるかもしれない。ほとんど飲み放題のワインのせいで、帰りのバスの中ではほとんど寝てた。ホテルに帰り着いてからは、1時間$6のお金を払ってホテルのロビーエリアにあるWi-Fiでネットにアクセスした後は、夕食の時間までダラダラと旅行記を書いたりして過ごしてた。

 今夜は大晦日。DennisがホテルのコンセルジュやガイドのAmarantaとかと必死にレストランを探してたんだけど、ダンスパーティーとパッケージじゃないとか、高すぎないとか、条件に合うレストランが見つけられなかったんだって。ホテルのレストランでも大晦日ディナーがあるらしいんだけど、US$130とものすごく高いし。でも昨日のSidaccionで会ったCarlosにいいレストランがないか聞いたら、彼のルームメートが新しいニュージーランド料理のレストランでバーテンをしていて、彼自身もそこでちょっと手伝ったことがあるらしい。それでそこの料理が美味しいと勧められたもんだから、ホテルのコンセルジュから電話してもらったら、19人という大人数にも関わらず難なく予約が取れてしまった。アピタイザーとメインディッシュ、デザートとコーヒーやシャンペンも付いて一人US$39とお手頃な値段だし。ホテルの近くにあるコミュニケーションタワーから花火が上がるらしいことを聞いたので、早目にディナーを食べてホテルに戻り、タワーが見えるバルコニーが付いているPhilの部屋にみんなで集まって花火を見ようということになった。

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Akaranaはニュージーランド料理の店

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アミューズはシーフードとプルーン

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エビとスパイシーソースのサラダ
超・超・超・美味しかった!!

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ビーフステーキはちょっと塩が足りない…

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デザートは…なんだったっけ?

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ハーブティーですっきりさっぱり

 7:30にホテルを出て地下鉄でEl Golfという駅まで行く。ここらへんはラス・コンデス(Las Condes)地区と呼ばれていて。とても高級なショップやレストランがたくさんあるところらしい。駅から出てすぐのレストランAkaranaに8時に着いて、10時過ぎまで美味しいディナーを楽しんだ。今年の“Best New Restaurant in Santiago”賞に輝いただけあって、本当に満足できる味だった。地下鉄が10時半に終わってしまうらしいので最後がちょっと慌しかったけど、なんとかホテルの近くの駅に着いて外に出ると、大通りは車が通行止めになっていて、もう大勢の人たちがタワーの方向に向かっていた。大音量の音楽がタワーの方から聞こえてくるし、なんだか僕も本当にウキウキしてきたぞ。去年のパリでの年越しは結構静かだったんだけど、今年はもうちょっと楽しい年越しができそうだ。

 レストランに行く前に酒屋で買っておいたワインを持ってPhilの部屋に行く。同じ階なのにどうしてこんなに違うんだってくらい立派なPhilの部屋。大通りに臨む大きなバルコニーに出てみると、なるほどタワーがすぐそこに見える。ここなら花火はもちろんのこと、大通りを歩く人たちも見えるし、これ以上望めないくらいベストなロケーション! みんなでワインやシャンペンを飲みながら12時を待つ。大通りにはどんどん人が詰め寄せて来ていて、人ごみが嫌いな僕としてはその中にいないことを感謝するばかりだった。スペイン語でカウントダウンの後は、大歓声と共にタワーから花火が上がる…上がる…上がる………おい、いつまで続くんだよ(笑)。シアトルのスペースニードルからの花火は5分くらいで終わってしまうので、いつまでも続く花火に驚いてしまった。最後の方には見上げる首が疲れてきて、みんなの間で「まだ終わらないの?」って苦笑が上がってたくらいだもん。シアトルの7月4日の花火よりも長いかもしれない。結局30分続いた花火は観客の大歓声と共に終了。僕らはチリの慣習に則って “Happy New Year!”を言いながらみんな一人一人ハグし合った。いっやー本当に楽しかった! パーフェクトな年越しってこういうのを言うんだろう。大好きな仲間に囲まれて新しい土地で新年を迎えられるって、なんて幸せなんだろう。

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Philの部屋のベランダで

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タワーから上がる花火!花火!

 1時にパーティーはお開きになって部屋に戻った。ホテルのレストランが窓のすぐ下でダンスパーティーを開いているらしく大音量の音楽が聞こえてくる。普通なら絶対に寝つけないようなノイズなんだけど、この日ばかりは疲れているのとアルコールのせいですぐに寝てしまった。途中で一回起きたときにはもう音楽は終わってたしね。

 2003年は旅行づいてて本当にいい年だった。神様、2004年もいい年でありますように!
by alexsea | 2003-12-31 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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