現実的な世界 【ローマ → シアトル】 … 4月26日(月)
咳はあまり出なくなって夜中に起きる頻度も減ったけど、朝の調子の悪さは変わらない。もともと朝は苦手なんだけどね。今日はシアトルに帰らなきゃいけない日。重い頭をもたげながら朝6時に起床。シャワーを浴びて荷作りをする。最低限のものを持ってきたはずなのに、全く着なかった服も出てくる有様。今度からもうちょっと服を減らすことにしよう。旅先で買うってこともできるし。パリで買った服や、ヴェネツィアで買った料理本、フィレンツェで買ったワインとビスコッティ、それにあちこちの史跡で買ったガイドブックなんかを詰め込むと、もうバッグはパンパン。空港までは一苦労しそうだ。
朝8時に頼んであるタクシーで空港に向かった。天気は快晴で気持ちいい。タクシーはヴェネツィア広場やコロッセオ、チルコ・マッシモなんかのそばを走る。ローマのいい復習になった感じかな。ホテルから空港までは固定料金で€48.荷物を抱えながら電車に乗ったり降りたりすることを考えれば、何も考えずに空港に行けるこの料金は高くはないと思う。
12日間のこの旅、思った以上に気力と体力を酷使した旅だった。一人では全く行動できない人を案内して回るというのは、想像以上にハードなことを体感した。それにペースを落として歩くって、フルペースで歩くよりもずっと疲れるのはなんでだろう。
でも僕もイタリアには15年前に行ったことがあるとはいえほとんど忘れてたし、新しい場所にも行けて嬉しかったし、美味しい食事も楽しかった。それに母が楽しんでくれたことがなによりかも。アメリカとは全く違う文化を体験してもらうことができたのがよかった。母はこの旅で、体力が落ちたことを痛感したと言ってた。それは僕も同じ。これからの旅行予定は、少しスケジュールを減らさなきゃいけないかもしれないなぁ。でも僕にとっては、何もしない時間ってのは、何かしている時間よりも疲れちゃうことが多いんだけどね。
帰ったすぐ次の日から仕事だっていう現実が待ってる。あーん、この旅行と仕事との間にバケーションが必要だよう(笑)。