5月28日、日曜日、午前10時。南町田に集まったメンバーは、Genich!、kei、ALF2号、鮎麻呂、North、Unagipai、Yu、そして僕ことALEX。初めて会う人も多かったが、ネットワークオフラインでの出会いというのはそういうものである。それにこういった出会いというのは後々自分にとって素晴らしいものになることが多い。今回もその例外ではなかったわけだ。
駅から歩いて行く途中αベースの看板を見つけて、「この看板だけじゃ何やってるところか全然わからないね」などと冗談を交えながら、到着したのは巨大な倉庫のようなαベース。想像していたイメージ(前に書いた遊園地のような…ってやつ)とは随分違う。「本当にこんな中で遊べるんだろうか…」という感じ。少々の不安を感じつつ、2階の入り口の自動ドアを通り抜けた。
青い光、重低音、薄暗い室内、全くの別世界…。αベースの中に入ったときの第一印象である。
だいたい僕は映画を観たりすると、すぐにその主人公の気持ちになってしまったりする方なのだ。例えば『スターウォーズ』を観た後は自分でもフォースを使えるような気になったりとか、『エイリアン』を観た後はどこにエイリアンが潜んでいるかわからないという緊張感を楽しんだりとか。良く言えば空想家、悪く言えば現実逃避的性格なのかもしれない。しかしαベースに足を踏み入れた瞬間というのは、本当に自分を忘れてしまった。外界とは全く違う風景と雰囲気に完全に圧倒されて、「違う世界のもう一人の自分」になっていた。他のみんなが一緒でなかったら、しばらく圧倒されきった状態が続いていたと思う。ディスプレイの点数表示や、アメリカのフォトンのプロモーション用ビデオなんかを食い入るように見ながら、パスポート申請を済ませたのである。