
2月に50歳の誕生日を迎えてから、自分の人生について色々と考え始めてる。30や40になったときにはそれほどショックでもなかったんだけど、50になってからは「人生の終わり」ということも考え始めるようになった。
色々ときっかけはあったんだけど、一番印象に残ってるのが、ビタミン剤を買いに行ったときのこと。毎日飲んでる総合ビタミン剤の残りが少なくなったので新しいのを買いに行ったんだけど、『シルバー』と呼ばれる高齢者用(50歳以上)のビタミン剤の歳になってしまったことに気がついてしまった。精神的にはまだ20代中盤くらいの気でいるのに、体は確実に歳を重ねていることを見せつけられて、自分が思っていたほど「明日」というものは確実ではないと思い始めた。
そこで思ったのが、「いつか何々をしたい」というフレーズ。50歳になってしまった今、その「いつか」という時間はどんどん少なくなってきている。もっと歳をとって体力がなくなったら、できなくなってしまうこともあると思う。
アメリカでは『バケットリスト(Bucket List)』という言葉がある。これは死ぬまでにやりたいことを書き並べたリストのこと。今までは周りの人がこういう話をしていても、現実的には思えなくて話半分で聞いてたんだけど、これが一気にリアリティを増した感じかな。
僕自身は明確なバケットリストは持ってないんだけど、ずっと前からパリやニューヨークに何か月か住みたいという思いはあった。だから、それを行動に移してみようと思う。
まずは、来年の春に8週間ほどパリに住んでみることにした。そのうちの2週間はフランス語学校で勉強する予定。もうアパートも決めたし、航空券も購入済み。違う街に長期滞在するのなんて、シアトルに来た時以来だからもう四半世紀ぶりくらい。不安もあるけど、ワクワクの方が大きく勝ってる感じかな。
8週間という限られた時間の中で人生にどんなインパクトを与えられるのかわからないけど、頑張ってこの滞在を価値あるものにしたい。最初にアメリカに来たときのように、まずは毎日一つ新しいことをすることから始めてみようと思う。