![]() From Seattle, WA, USA
by Alex プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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ドイツ&オーストリア2017: ニュルンベルクに天使降臨
ホテルで朝食を済ませた後、まだだいぶ暗いうちに出発。粉雪がぱらついていて、ひっそりとした街がミステリアスに見える。
8:13発予定の電車は少し遅れて出発したので、フルダ(Fulda)での乗り換えの心配をしたけど、結果的には大丈夫だった。目的地に到着するまで、雪に覆われた景色をずっと見ていた。本当に僕は雪が大好きだ。雪景色を見ていると時間の経つのも忘れてしまう。電車の窓からは、雪に覆われた太陽光発電所がいくつも見えた。世界がどんどんクリーンエネルギーの方向に動いてくれればいいな。 ニュルンベルク(Nürnberg)には予定より少しだけ遅れて、11時半頃到着。街のメインストリートのケーニヒ通り(Königstrasse)にあるGideon Hotelまで歩いて行く。チェックインは15時からとのことだったので荷物を置くだけ置いて観光に行こうと考えていたんだけど、部屋がもう用意できているみたいだったのでよかった。部屋の窓からは真ん前にマウトハレ(Mauthalle)・旧穀物貯蔵所が見える。こりゃ、最高のロケーションだ。 ![]() ホテルの目の前にあるPadelle d’Italiaでまたまたイタリアンのランチを食べてから、賑やかな歩行者天国のケーニヒ通りを北上していくことにする。まずは聖ローレンツ教会(Lorenzkirche)。かなり大きな教会で、賑やかな場所のど真ん中にあるのに、とても荘厳なオーラを放っている。ここでもパイプオルガンが鳴り出したので嬉しくなったんだけど、練習中らしく間違いだらけで、聴いてる方がヤキモキしてしまった。教会を周っているうちに、パイプオルガンのキーボードを発見。キーボードが地上階にある教会は初めてかな。80歳くらいのおじいさんが座って間違いながら練習しているのが見えて、ちょっと微笑ましく思ってしまった。 ![]() ケーニヒ通りは、北上するほどどんどん賑やかになっていく。出店がたくさん出ているんだけど、生鮮食料品を売っている店や、グリューワインを売ってる店なんかが混ざっていて、どうやらクリスマスのためだけじゃなさそう。人は多いんだけど、こういう出店がいい雰囲気を醸し出していて、全体的にリラックスした感じ。いいなぁ、こういうの。地図を見ると川を渡る感じになってるんだけど、気づいたら知らないうちに川を渡ってた。ホテルに戻るときに、どこが橋だったか確認してみなきゃ。 クリスマスマーケットのある中央広場(Hauptmarkt)までは、思ったよりも近く感じた。ニュルンベルクのクリスマスマーケットは今夜が開会式なんだけど、もうたくさんのクリスマスマーケットが営業してる。ここには夜に帰ってくるので、ちょっと横目で見る程度にしておいた。 14:30にツアーの予約をしている場所があるので、それほどゆっくりとしてはいられない。ニュルンベルクのお城、カイザーブルク(Kaiserburg)の方に上って行って、直前を左に折れてデューラー広場に入る。この角には、ニュルンベルク出身の有名な画家、アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer)が住んでいた家がある。広場にはデューラーの代表作品の一つ、『野うさぎ』をオマージュした作品が置いてある。でもこれ、なんかロールプレイングゲームに出てくる発狂した巨大うさぎみたいな感じで、すごく怖いんですけど…! ツアーの時間までにはまだちょっとあるので、この広場にあるカフェに入ってエスプレッソを飲んだりして時間をつぶしてた。 ![]() さて14:30からは、予約をしておいたアートバンカー(Historischer Kunstbunker)のツアー。ニュルンベルクの地下には巨大な規模の防空壕が掘られていて、その一部はドイツの美術品や宝物を空襲から守る、アートバンカーとして使用されていたらしい。ここは毎日1回だけ(週末は1日数回)のツアーでしか入ることができない。どれくらい混むかわからないからインターネットで予約しておいた。普段はドイツ語オンリーのツアーで、他の言語はオーディオガイドを貸してくれるとのことだったんだけど、今回のツアーにはドイツ語を話す人が一人もいなくて、英語でのツアーとなった(何人かはスペイン語のオーディオガイドを借りていたみたい)。ガイドのEmiliaは、こんなのとは珍しいと言っていた。 外は凍える寒さなんだけど、バンカーの中は一年を通してほぼ一定の気温に保たれているらしく、中は少し暖かい感じがした。Emiliaの説明によって、どんな美術品や宝物が持ち込まれていたかとか、爆撃によってどれだけニュルンベルクが被害を受けたかなんかを、バンカーの中を歩きながら詳しく学んだ。僕にとっては特に、戦後ニュルンベルクがどう再建されたかっていう説明が面白かったな。歴史や戦争のことに興味がない僕にとっても、1時間以上のツアーは全然長く感じなかった。ナチスは歴史的に最低のことをしたけど、美術品を守ろうとした努力は認めてあげなきゃいけないな。 ![]() アートバンカーで歴史の勉強をした後は、デューラーの家を横目で見ながら、昔々ニュルンベルクの皮なめし工達が建てた家々の並ぶ、ヴァイスゲルバーガッセ(Weissgerbergasse)へと歩いて行く。皮なめしと聞くとあまり高級な職業のように思わないけど、昔の皮なめし工はとてもリッチだったらしい。ラッキーなことに彼らが建てた家々は爆撃から免れ、カラフルな昔ながらの建物をここで見ることができる。これは予想以上に見応えがあった。 ![]() この後はくさり橋(Kettensteg)を見たりした後、中央広場の方にゆっくりと戻った。そういえばさっき中央広場を通り抜けたときに、ニュルンベルクで有名な『美しの泉(Schöner Brunnen) 』と呼ばれる噴水を見てなかった。とても美しい塔のような噴水で、その鉄柵の上の方に付いている金色の輪を、願い事をしながら3回まわすと叶うとの伝説があるらしい。少し列ができていたけど、折角だから僕もやってきた。願い事は内緒。人に言うと叶わなくなるらしい。 クリスマスマーケットの開会式の始まる17:30までにはまだ1時間以上もあったので、『美しの泉』の真ん前にあるホテルのカフェに入ってシャンペン休憩することにした。体が温まって、足の疲れも取れてよかった。17時くらいに外に出てみると、開会式が行われる中央広場の向こうのフラウエン教会(Frauenkirche)まで、ものすごい人が集まってる! ホテルの前ですら身動きが取れないほど。こりゃ中央広場に行くのは無謀なので、そのままホテルの前で開会式を待つことにした。少しずつ周りの明かりが消え始めて、開会式が始まる17時半になると、「ここは大晦日のタイムズスクエア?!」と思ってしまうほどの超混雑ぶり! 覚悟はしてたけど、やっぱりすごいや。 ![]() 管楽器による音楽の演奏に続いて、金色に輝く天使の衣装に身を纏った女性が、フラウエン教会のバルコニーに立って開会の言葉を述べる。ドイツ語だから何を言ってるのかわからなかったけど、10分くらい続いたんじゃないかな。金色の天使は、ニュルンベルクのクリスマスのシンボル。1500年代初めに宗教改革を行ったマルティン・ルターは、サンタクロース(または聖ニコラス)がプレゼントを運ぶっていうのは、キリストの誕生というクリスマスの意味から外れたものだと考え、「教会」に意味を持たせるため、プレゼントは赤ん坊のキリストが与えるものとの考えを広めた。でも子供たちにとっては、いくらキリストとはいえ赤ん坊がプレゼントを運んで来るとは想像しにくいので、その役目を金色に輝く天使に与えたとのこと。これが『クリストキント(Christkind)』で、ニュルンベルクのクリスマスのシンボルの由来らしい。 ![]() 開会式が終わると、今まで照明を消していた近くの建物にも明かりが灯り、いよいよ本格的なクリスマスマーケットの始まり始まり! 開会式の間はとにかく身動きできるような状況じゃなかったので、どーすんだよこれ?って思ってたんだけど、式が終わってすぐに人々はそれぞれの方向に移動して、マーケット内ではかなり普通に動けるようになったのでホッとした。 ![]() まずは腹ごしらえ。人だかりのしているニュルンベルガーソーセージの店で、ソーセージ3本とザワークラウトがパンに挟まったヤツを購入。ニュルンベルガーソーセージは普通のソーセージの半分くらいの大きさで、結構可愛い。昨日のソーセージもそうだったけど、同じソーセージでどうしてここまで味が違うの?って驚いてしまう。今まで食べたソーセージの中で、このニュルンベルガーが個人的に一番好きな味だったかな。 ![]() ソーセージを食べた後は、もう一つニュルンベルクで食べなきゃいけない必須アイテムの、ジンジャ―ブレッドを購入。かなりの大きさだったから全部食べることはできなかったけど、厚みのあるジンジャ―ブレッドは甘さ控えめで、生姜の香りもちょうどいい感じで、とても美味しかった。嚙み切るときに前歯の裏にくっついちゃうのが面倒だったけど(笑)。 ![]() マーケットを歩いていると、フラウエン教会の前に楽隊がいて、テレビ局か何かのチームが彼らの演奏を収録しようと準備しているところだった。僕も見たかったので、すぐ近くに陣取ってしまうことにした。5分くらい待った後、収録がスタート。日本では昔「ニーンニーキニーンニーン」で知られていた(わかるかなぁ?)表彰式によく使われる音楽、ヘンデル作曲の『見よ、勇者は帰る』を楽隊が演奏し始めた。エアフルトのセヴェリ教会でも聞いたし、さっき寄った聖ローレンツ教会でおじいさんが練習していたのもこの曲だった。ドイツではクリスマスの音楽として扱われてるのかな? 綺麗にライトアップされたフラウエン教会の前で、ほとんど最前列で楽隊の演奏を聴けるなんて、本当にラッキーだと思った。 ![]() この後はまたグリューワインを飲んだり、店で売ってる小物なんかを物色したりしながら、クリスマスマーケットを楽しんだ。でもやっぱり開会式前から立ちっぱなしだったから、結構疲れたな。19時頃、ホテルの方に向けてゆっくりと帰ることにした。帰り道もたくさんの店が出ていて、それに様々なイルミネーションが輝いていて、街全体が明るくキラキラしているよう。こんな楽しいお祭りがクリスマス前に何週間も続くなんて、ドイツ人が羨ましすぎるぜ。 ![]() ![]() ![]() ![]() このまま帰って寝るだけってのは惜しい気がしたので、ホテルの近くのバーで一杯飲んでから帰ることにした。人ごみに揉まれて結構疲れたけど、素晴らしい一日だった!
by alexsea
| 2017-12-01 00:00
| 旅行記
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