From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ドイツ&オーストリア2017: アウクスブルクとホイットニー・ヒューストン

ホテルで遅めの朝食をとった後、10時過ぎに出発。

今日は最初の予定ではノイシュバンシュタイン城にツアーで行く予定だったんだけど、(1) ツアーで行っても、ミュンヘンから電車でフュッセン、フュッセンからチケット売り場までバス、そこから城の入口までシャトルバスまたは馬車と、3つの乗り物を乗り継いで行くのが大変、(2) 内部の写真撮影はできない、(3) 僕は29年前に行ったし、なんだか今回は呼ばれてる気がしない、という理由で、申し込んだツアーをキャンセルしてしまった。なんだかしっくりこないなーと思うときには、必ず何か変更しなきゃいけない。シュトゥットガルトをやめてヴュルツブルクにした時もそんな感じだった。キャンセルしたらどこに行こうと考えたら、ミュンヘンから電車で45分ほどのアウクスブルク(Augsburg)がしっくりくる気がしたので、大幅な予定変更をすることにした。これはドイツに向けて出発する10日ほど前の話。

ミュンヘンを10:35に出発した電車は、アウクスブルクに11:19に到着。雨がパラパラと降っていて、今回の旅で初めて折り畳み傘を使った。暴風雨ってわけじゃないし、全然許せてしまう範囲のもの。今までずっと晴れや曇りの日が続いて、雪が似合う場所では雪が降ってくれたので、感謝しなくちゃ。

駅の周りは繁華街だけど、旧市街の中心の方に向かうにつれて可愛い建物が見えてきた。その前を走るトラムも、とてもいい味を出してる。市庁舎の建物が見えてきたと思ったら、そのすぐ前の広場がクリスマスマーケットだった。昼前で雨が降る中にも関わらず、結構な人がマーケットを散策してたな。

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雨の中のクリスマスマーケット

僕らはここをちょっと見てからレストランでランチしようと思ってたんだけど、ある店の前を通ったときの美味しい匂いが僕を捕らえてしまった。香ばしさと酸味の香り……すごく美味しそう! なんなんだろう? 足を止めてその店を見ると、何かを鉄板で炒めてる。Schupfnudelnというものらしい。店の前で食べていた大学生くらいの男の子が、「ここはマーケットで一番の店だよ!」と教えてくれた。美味しそうだけど、ランチ用に考えてあったレストランも興味あるし……。でもやっぱり実際の美味しそうな匂いには勝てない。レストランはパスして、クリスマスマーケットでランチすることにしてしまった。

Schupfnudelnは€4。もっちりしたパスタと、ザワークラウトを一緒に炒めたものだった。ザワークラウトはちょっと酸っぱいけど、モチモチのパスタの味がそれを中和する感じ。それにどちらもちょっと焦げたところが香ばしくて、個人的なツボにはまる。すごく美味しかった。この料理は他のクリスマスマーケットでは見たことがなかったから、ここで食べなかったら絶対後悔してたと思う。試してみてよかった! Koreyは小さめのソーセージ2本をパンに挟んだヤツを購入。雨を避けながらグリューワインと一緒に食事した。

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モチモチしたパスタが美味しい!

お腹が落ち着いた後は、目の前の市庁舎へ。1階の土産物屋でチケットを買ってから4階まで階段を上ると、『黄金のホール(Goldener Saal)』がある。それまでの質素さが嘘のように、天井に広がる金色に輝く装飾と豪華なフレスコ画。これには本当に息を呑んだ。天井の装飾から扉の上の彫像まで、合計2.6kgの金箔が使われているんだそうな。市庁舎は戦時中に破損したらしく、黄金のホールの修復・改装は1996年に完成したらしい。そのせいか、フレスコ画はとても生き生きした色使いだった。ここは黄金のホールがもちろん一番の見どころだけど、窓から見えるクリスマスマーケットの全貌もなかなか。暗くなった後は綺麗なんだろうなぁ。市庁舎から出ると、もう雨は止んでいた。

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『黄金のホール』の豪華な内装に息を呑む

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市庁舎の窓からはクリスマスマーケットの全貌が見える

この後は5分ほど歩いて、『フッゲライ(Fuggerei)』と呼ばれる場所へ。ここは16世紀に設立された世界最初の社会福祉住宅で、今でも人が住んでいるらしい。質素な作りの長屋がずっと続いていて、結構静かな雰囲気。たくさんの人が住んでるみたいだけど、そのうちの1軒が博物館になっていて、昔の部屋を再現していたのが面白かった。キッチンとリビングの間には小さな窓があって、母親が台所で仕事をしていても、その窓から赤ん坊や子供の様子を見ることができる。社会福祉住宅というから狭いのかと思いきや、全てのユニットがリビング、キッチン、ベッドルーム、バスルームの4つの部屋で構成されているみたいで、かなりゆったりとした造りになっていることに驚いた。最近のシアトルはアパートの家賃が高騰していて、マイクロハウジングと呼ばれる極小ユニットでも月12万円以上払わなければいけないみたいなので、フッゲライの造りが羨ましく感じた。

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フッゲライには質素な長屋が続く

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昔のベッドルーム。
ベッドの下には石炭を入れる鍋のようなものが置いてあって、それで暖を取っていたらしい

博物館の他にも、フッゲライの1ユニットがモデルルームになっていて見学できた。博物館と同じような造りだけど、現代の家具やフラットスクリーンTVが設置されているモデルルームは、僕も住んでみたい気にさせられた。家賃は今でも年間€0.88(約¥118)と破格の安さ。水道、下水、ごみ処理、ケーブルテレビの代金は、団体からまとめた額が別に請求されるらしいし、電話、電気、暖房の料金は、入居者が自分で払うみたい。それでも安いことには変わりないよね。これだけ安いと希望者が殺到するだろうけど、どうやって入居者を選んでいるんだろう?

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現在のモデルルームのキッチン。ゆったりしていていい感じ

フッゲライの敷地の中には戦時中のバンカーもあって、今では博物館みたいな感じになってる。それほど大きくはないけど、暗い地下防空壕には戦時中のアイテムが並んでいたり、ビデオ上映があったりして、戦争の暗さが体験できた。

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バンカーの中には戦時中のアイテムが

歩き疲れたのでフッゲライ入口のカフェでコーラ休憩した後は、大聖堂(Dom)に向かうことにした。入ってすぐカメラ禁止のマークを見つけたので、残念がりながら一周見てまわったんだけど、さて出ようというときにその表示をよく読んでみると、「個人使用以外の撮影は禁止」ということだった。なーんだ、だったら僕は大丈夫じゃん! ということで、今度は写真を撮りまくりながら二周目をまわった(笑)。それほどゴテゴテした感じはしなくて、でもシンプルなわけでもなく、なんとなく温かみのある内部だったな。様々な場所があるので、とても見応えがあった。僧侶学生みたいな人たちが何人も観光してたのも印象的。小さな礼拝堂の前では、ちゃんと跪いて短い祈りを捧げてたりした。どういう経路から僧侶の道を進もうと思ったんだろうか?

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大聖堂の中には僧侶学生が何人もいた

さて観光はこれくらいにして、クリスマスマーケットに戻って散策することにしよう。ちょっと小腹が空いたので、この旅行でまだ食べていなかったクレープに挑戦! たくさん種類があって迷ったけど、結局シンプルにバナナとヌテラのクレープにした。日本だったら三角に畳まれてるのが普通だけど、ここのは単に長方形に畳んだだけ。だから食べにくいし、しかも量が多い! とても美味しかったんだけど、半分くらい食べたところでギブアップしてしまった。食べ物を無駄にするのは大嫌いなんだけど、これはしょうがない。

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熱い! 美味しい! 大きすぎ!

グリューワインを買って飲んでいたら、みぞれのようなものが降ってきた。雨宿りができるところを探していたら、クリスマスツリーの下で雨宿りをしていた年配のカップルが、こっちに来いと誘ってくれた。最初はドイツ人かと思ったんだけど、実はイギリス人カップルだということが判明。アウクスブルクに移り住んで間もないらしい。どういう経路で引っ越したのか聞かなかったけど、この街が大好きだと言っていた。旅先で見知らぬ人たちと会話するのって、楽しいもんだね。僕は結構シャイな方なんで、自分から話しかけることはできないんだけど、こんな風なキッカケがあったときには会話を楽しみたい。しばらくツリーの下で話をしていたら雨も止んで、青空も見えてきた。

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クリスマスピラミッドが青空に映えて綺麗

カップルに別れを告げて、あちこちのクリスマスマーケットを通り抜けながら駅に向かう。ヴィースバーデンもそうだったけど、ここのショッピングストリートもすごく雰囲気がいい。たくさん店があって大勢の人がいるのに、せかせかしている感じがしない。こういう街だったら住んでも楽しいだろうなって思った。

駅に着くと、ミュンヘン行きの電車が2分後に発車予定だったので、ホームまで走って行った。電車に乗って席を確保してすぐ、大きな雷を聞いたと思ったら、窓の外はみぞれの嵐! 見る見る真っ白になっていくホームを見ながら、ここでも天気に関してラッキーだったことに感謝! ミュンヘンまでずっと窓の外に雪が降るのを見てたけど、到着直前には止んでくれた。

ホテルでゆっくり昼寝した後、18時過ぎに地下鉄に乗って、すぐ隣のSendlinger Torという駅へ。フランクフルトでもあった『ピンク・クリスマス』がここでも開催されているらしい。地下鉄の駅から出てからどっちの方向かちょっと迷ったけど、ピンク色の光が溢れる場所に難なく到着。結構小さな広場だったのでちょっと驚いた。もうかなりの人で賑わってるけど、ステージの真ん前が空いていたので、場所を取ってしまうことにする。19時からここでショーが始まることを調べておいてよかった。

綺麗なマグに注がれた白のグリューワインを飲みながら待っていると、19時ちょうどくらいにパフォーマーが登場。Ikenna Benéyという人で、英語もドイツ語もペラペラ。「ドイツ語を話せない人、どのくらいいる?」と手を挙げさせておいて、「そんなの知ったこっちゃないね」と笑いを取ってた。予定表には「ホイットニー・ヒューストンのダブル」と書かれていたんだけど、衣装もメイクも表情も、本当にホイットニー・ヒューストンそっくり。それに歌が始まってビックリ! 本当に歌ってる! 普通ドラッグクイーンのショーはほとんど口パクなんだけど、この人は素晴らしい歌唱力を持ってる。歌の間には観客を笑わせながら話を繋いだりして、とても楽しいショーだった。こんなのが無料で体験できるなんて、最高!

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グリューワインを飲みながらショーの開始を待つ

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Ikenna Benéyの歌唱力にビックリ! 楽しいショーだった!

ショーはまだ続いてるんだけど、30分くらい観た後、何かお腹に入れたいってことになった。クリスマスマーケットは人が満杯で身動きがとれるような状況じゃないので、調べておいた近くのレストランに行ってみることにしよう。シュニッツェルで有名なAndy’s Krablegartenという店は満杯でしかも予約でいっぱいでダメ、ベトナム料理のJack Glockenbachも同じ状況。他にも数軒回ってみたけど、みんな満杯だった。あちゃー、金曜の夜は予約なしじゃツラかったか!

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ピンク・クリスマスは動きがとれないくらい人でいっぱい

やっと別の通りにあったItxasoというタパス屋に入ることができてホッとした。すごく小さな場所で、隣のテーブルとの距離もないに等しい。何を注文しようか迷っていると、隣のドイツ人カップルが黒板に書かれたメニューを一つひとつ説明してくれた。なんていい人たちなんだろう。だいたい料理の内容はその前からわかっていたとはいえ、こういう親切心がすごく嬉しかった。タパスをいくつか注文して、ワインで乾杯。美味しかったけど、ちょっと重かったかな。それに後から考えたら勘定が間違っていたみたいで、結構余計に取られてしまった気がする。でもわざとじゃなくて、完全な計算ミスだと思う。

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ワインとタパスでディナー

なんかこの近所って、「ダウンタウンから少し離れた、美味しいレストランがたくさん集まっているエリア」という観点から、シアトルで僕が住むキャピトル・ヒルにそっくりな気がした。キャピトル・ヒルは週末はすごく混雑するので、金曜の夜に予約がないと入れないってのはよくわかる。この後は近くのバーに入って2杯ほど飲んだ。地元の人ばかりワイワイやってるような場所で、その雰囲気だけでも楽しかったな。

ホテルに戻ったのは22時を過ぎてからだったと思う。歩き回って疲れたので、結構よく眠れた。
by alexsea | 2017-12-08 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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