From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ドイツ&オーストリア2017: ザルツブルクに雪が降る

朝8時頃ホテルで朝食を食べ、3泊したホテルをチェックアウト。ここは駅から本当にすぐだし、設備もなかなかだったし、フロントの対応もよかったし、とてもいいホテルだったと思う。

9:30発の電車に乗って、オーストリアのザルツブルク(Salzburg)に向かう。ミュンヘンからはすごく近いので、時間に余裕のない人は日帰り旅行もするらしい。ミュンヘンを出てすぐに、車窓からの景色は真っ白な雪景色に変わって、素晴らしく綺麗。Siaのアルバム“Everyday Is Christmas”を聴きながら、1時間半の間ずっと移りゆく景色を眺めていた。ザルツブルクにも雪が降っていたらしく、プラットフォームは真っ白な雪に覆われていて感動した。

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こんな感じのメルヘンな景色が延々と続く

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ザルツブルク駅のプラットフォームは雪で真っ白!

ザルツブルクには6年半前にも来たことがあったので土地勘はあると思ったんだけど、電車の方向と駅の位置関係を逆に覚えていたらしく、どっちの出口に行けばいいのかちょっと戸惑ってしまった。結局、ほとんどの人が流れていく方向が正解。駅を出る前に、観光案内所で明日使う予定のザルツブルクカード(24時間有効で€24)を買っておいた。

駅を出て歩き始めると、雪がちらほらと舞っていて綺麗! 一番雪が似合うと思っていたローテンブルクとザルツブルクで雪が降ってくれるなんて、本当にラッキーだと思う。ホテルは駅から歩いて10分ほどのUrban Stay Salzburg City。まだチェックインできなかったので、荷物だけ預かってもらってランチに行くことにした。

ランチのために調べておいたレストランは、ホテルから徒歩1分のAsia Kitchen。アジア料理のビュッフェで、€10.90で食べ放題と、とてもお得。開店直後だったんだけど、品揃えが豊富でクオリティもなかなか。調子に乗ってちょっと取り過ぎたけど、全部食べることができたからよかった。

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アジア料理のランチ。なかなか美味しかった

さて、エネルギーを充填した後は、パワー観光に出かけることにしよう。ミラベル庭園(Mirabellgarten)は普段は花が咲き乱れていて最高に美しい場所なんだけど、雪景色もまた静かな感じでいい。いつもは庭園の中を歩けるはずなんだけど、ロープで囲いがしてあって、ミラベル宮殿沿いの道しか歩けなくなってる。その分、積もった雪が蹴散らされないで美しいまま残ってるんだけど、行きたいと思っていたドワーフ像があるエリアにも行けなくて、ちょっと残念だった。よく見ると庭園には黄色と青のスイートピーらしき花が咲いていて、その上に雪が積もってしおれた感じになってたのが可哀想だった。あと、庭園の一部の雪の上にナチス紋章が描かれていたのも悲しい。こういうことをするバカは、どこの国にもいるんだなぁ。そういえばミラベル宮殿の近くにもクリスマスマーケットがあるってことだったんだけど、そんなのは見なかったぞ。どこにあるんだろう?

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雪景色のミラベル庭園

庭園を抜けた後は、ザルツァッハ川沿いを歩いてモーツァルト橋(Mozartsteg)を渡り、旧市街へと入っていく。モーツァルト広場(Mozartplats)には、グリューワインのスタンドと共にアイススケートリンクができていた。大人も子供も気持ちよさそうに滑っていて、僕も小さい頃毎日のようにスケートリンクに通ってた頃のことを思い出してしまった。アイススケート初心者のために、腰くらいまでの高さの白クマを押しながら滑ることのできる補助具が可愛すぎた。

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静かなザルツァッハ川沿いを歩く

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補助具の白クマが可愛すぎ

さらに旧市街を奥に進むと、レジデンツ広場(Residentzplatz)の大きなクリスマスマーケットで多くの人が賑わってるのが見える。とりあえずここでグリューワイン休憩。ここのは縦長のマグで、可愛かったのでキープすることにした。

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賑やかなクリスマスマーケット!

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このマグは結構気に入った

ここのクリスマスマーケットで人気があったのが、癌の研究・治療のために€2の寄付をすると、1回くじ引きができて賞品が貰えるというもの。下から風を吹きつけてパタパタと紙が舞う箱に手を突っ込んで、自分の賞品が書かれた紙をゲット。天使の格好をしたボランティアに渡すと、その賞品を取ってきてくれる。€5を払うと3回できるらしいので、僕が2回、Koreyが1回やってみることにした。Koreyはリンゴ、僕はリンゴとティーバッグを賞品として獲得。他にもCDとか色々あったみたいだけど、寄付をして楽しいくじ引きができるんだから、こういうのっていいよね。

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このくじ引きには長い列ができていた

隣のドーム広場(Domplatz)にも大きなクリスマスマーケットがあるけど、それはまた後で来ることにして、カピテル広場との間のトイレに入ってさっきのマグをすすいだ後は、大聖堂(Salzburger Dom)に入った。さすがにザルツブルクのメインの教会だけあって、すごく大きくて威厳がある。二階の後ろにあるパイプオルガンに加えて、祭壇の近くの4つの角にもそれぞれ別のパイプオルガンがあった。この角のパイプオルガンの一つでモーツァルトが演奏したこともあったらしい。

この後は、金の玉に乗った男のアートが目印のカピテル広場(Kapitelplatz)を通り抜けて、ザンクト・ペーター墓地(St. Peters Friedhof)へ。ここは『サウンド・オブ・ミュージック』で家族が隠れた墓地のインスピレーションとなった場所。実際にはスタジオで撮られたんだけど、確かにあのシーンを思い出させる鉄柵が続いている。雪が降ってとても滑りやすいんだけど、雪で薄化粧された墓地はとても綺麗だった。

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金の玉の向こうにはホーエンザルツブルク城塞が見える

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雪の積もったザンクト・ペーター墓地

ザンクト・ペーター教会(Stiftskirche St. Peter)に抜ける墓地を歩いていると、教会の裏の扉に“20 C+M+B 17”とチョークで書かれているのを発見。これ、今回の旅行で訪れた他の場所でも見たことがある。最初に見たときには拡張工事か何かのマーキングかなと思ったんだけど、これほどあちこちで見るってことはそうじゃなさそう。後でネットで調べてみると、これは“Epiphany House Blessing”と呼ばれるもので、公現祭日(1月6日)か元旦に家を祝福するものらしい。20と17はその年、CとMとBはキリストの誕生を祝った東方の賢者たちの頭文字、“+”は十字架を意味していて、チョークで玄関の扉に書きながら祈りを捧げることで、家が祝福されるというもの。こんなの初めて知ったよ! アメリカでは見たことがないなぁ。

ザンクト・ペーター教会は大聖堂よりももうちょっとエレガントな感じで、個人的にはこっちのインテリアの方が好き。この後はまた雪がちらほらと降る中、祝祭劇場の方に歩いていった。そこで焼き栗を見つけたので、買ってみることにした。ヨーロッパでは焼き栗は冬の風物詩らしいけど、僕は食べたことがなかったんだよね。栗には一つひとつ切り込みが入れてあって、そこから殻を割れるようになってる。でも日本で食べる甘栗よりも皮が厚く、渋皮も取りにくいので、食べられる状態になるまでが一苦労だった。身は結構ドライで、栗そのものの微かな甘味しか感じない。はっきり言って、あれだけの手間をかけて食べたいものじゃないなぁ(笑)。4つか5つ食べただけで、もったいないけど後は捨ててしまった。手間のかかる食べ物は嫌いなんだよぉ。

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初めて焼き栗に挑戦!

この後は馬洗い池(Pferdeschwemme)を見ながら、ザルツブルクで一番有名なショッピングストリートのゲトライデガッセ(Getreidegasse)へ。うひゃー、なにこれ! 新宿の繁華街の人ごみにも負けないほどの混雑ぶり! さすがにクリスマスマーケットのハイシーズンだけのことはある。以前来たことがあるSporerというシュナップスの店で一杯やろうかと思ってたんだけど、店の外まで人が溢れ出してる状況で、その光景にゲンナリ。諦めることにした。

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ゲトライデガッセはすごい人ごみ

ゲトライデガッセからちょっと横に入ったところにも別のクリスマスマーケット“Sternadvant”があったけど、ここもすごい混雑で身動きがとれない。足が疲れたので、どこかで座って休憩したいんだけど、どこのカフェやレストランも人で溢れかえっていてダメ。旧市場(Alter Markt)のエリアを抜けて、モーツァルト広場から来た道を戻りながら、休憩できるカフェを探そうということになった。ザッハートルテで有名なSacherのカフェも、超満杯で入れない。そういえば近くに高級ホテルBristolもあったなぁ。そっちに行ってみると、やっとゆったりとラウンジに座れることができた。モカ・マティーニで乾杯! やっぱり人が多いハイシーズンの旅行は自分には合わないかなぁ。でもクリスマスマーケットは、その苦手意識を押しのけて来る価値があったと思う。

ホテルに戻る途中に、ミラベル広場(Mirabellplatz)のクリスマスマーケットを道沿いに発見! そっか、ミラベル宮殿の逆側にあったんだね。今夜暗くなってからここに戻って来ることにしよう。

ホテルにチェックインした後は、18:45くらいまでの2時間ほど、昼寝したりネットを散策したりしてゆっくりと休んだ。今日はミラベル宮殿でのコンサートを予約してある。20時開演なので、19時半までに行ってチケットを貰わなきゃいけないらしい。それまでは宮殿の前のクリスマスマーケットで何か食べることにしよう。

ミラベル宮殿前のクリスマスマーケットは、旧市街に比べるととても小規模。でもかなりの人出で、一軒一軒見てまわるのもやっとという感じだった。食べ物を売ってる店は一軒だけみたいで、僕はオーソドックスにソーセージをパンに挟んだものを買った。ここのマスタードはエアフルトのものとは違い、ちゃんと辛くてソーセージにピッタリで美味しかった! グリューワインを飲みながら周りを見回すと、近くの人たちが同じ店で違う食べ物を買っていた。ジャガイモから作られた何かがメインで、スープやなんかの付け合わせを選べるらしい。えー、もうちょっと注意深くメニューを読むんだったなぁ…!

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美味しいソーセージ

ミラベル宮殿のコンサートホールには19:15頃到着。予約のプリントアウトを見せてチケットを貰うと、最前列のど真ん中の席を確保できていてラッキー! 最前列を含めた前の方の指定席が€38、その後ろの自由席が€32。違いはたった€6なんだから、指定席を買わなきゃ損だよね。かなり前に予約したからいい席を取れたのか、備考欄に「なるべく前の中央の席をお願いします」と書いておいたからいい席を取れたのか、どっちなんだろう?

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ミラベル宮殿のコンサートホールは、シックに豪華

今夜のコンサートは、モーツァルトのザルツブルク交響曲を皮切りに、ヴィヴァルディの『四季』から春と夏。休憩を挟んで、後半はコレッリのクリスマス協奏曲から始まって、ヴィヴァルディの秋と冬で終了。マイクもスピーカーもない部屋で、弦楽器とハープシコードの音色が部屋中に反射して、これ以上ないアコースティックを作り出してる。もちろん演奏レベルもピカイチで、途中から加わった韓国人バイオリニストWonji Kimのダイナミックな演奏が素晴らしかった。ヴィヴァルディの『四季』は超有名でみんなよく知っているからこそ、独自のアレンジが加えられるとすぐわかって面白い。『冬』のLargoは普通はゆったりと平和なメロディなんだけど、彼らのバージョンはチェロが元気なリズムを刻んでいて、すごく動きのある感じに仕上がっていて微笑んでしまった。平和ながらに、エキサイティングなクリスマスマーケットの情景でも見ているかのよう。あと、『秋』だったかな。曲がハープシコードのグリッサンドで終わった時には、面白くて笑ってしまった。いやー、本当にいいコンサートだった。あまり音楽に興味がなくても、ザルツブルクに来たら一回はコンサートに足を運ぶのがいいと思う。

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最高の演奏をありがとう!

とてもいい気持ちで興奮した後は、すぐにベッドに入っても眠れそうにない。近くのホテルIMLAUERの最上階にあるバーでジンのロックを頼んで、興奮を落ち着けてからホテルに戻った。
by alexsea | 2017-12-09 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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