From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ドイツ&オーストリア2017: 素晴らしい景色と音楽の一日

ホテルで朝食を食べた後、出発前にザルツブルクカードに開始日と時間を書き込んだ。書き込んだ時間から24時間カードが有効になる。ザルツブルクの主要な観光スポットはこれでほとんど無料になるし、城塞へのケーブルカーや、メンヒスベルクのエレベーターもタダ。僕らは利用する予定はないけど、ザルツブルク内のバスなんかの公共交通機関も無料になる。こういう感じの観光カードって、割が合わないものもたくさんあるけど、このザルツブルクカードは簡単に元が取れてしまうので、以前来たときから重宝していた。今日行く予定の場所は、全部カードで無料になるところばかり。

ホテルを9時ちょっと前に出発。うっわー、寒い!! スマートフォンの天気予報を見てみると、現在摂氏マイナス7度で、体感温度はマイナス15度らしい。今回の旅行一番の寒さだ。ちなみに、寒さと乾燥のせいで僕の手指がザラザラになって、スマートフォンの指紋認識ができなくなってしまったのには笑った。新たにザラザラ指の指紋を登録することで事なきを得たけど、やっぱり寒いとこういうこともあるんだなぁ。

ホテルから真っすぐザルツァッハ川に出て、そこから川沿いに進んでいこう。あまりの寒さに川辺の土手は真っ白な霜が多い尽くしていて、川の端も凍ってる。でも天気が良いので素晴らしく気持ちがいい。やっぱり僕は暑いよりも寒い方が好きだ。のどかで綺麗な景色を見ながら、旧市街の方に歩いていった。

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キンと冷えた空気の中で、ザルツブルクの街はより輝くよう

まずはメンヒスベルク(Mönchsberg)の丘に上ることにしよう。これは旧市街のすぐ裏側にある絶壁の丘で、『サウンド・オブ・ミュージック』の一シーンで使われた場所としても知られている。ザルツブルクカードを使ってエレベーターで上がると、朝陽を浴びたザルツブルクの旧市街が眼下に広がっていた。なんて素晴らしい景色なんだろう。以前来たときは暑いくらいだった覚えがあるけど、こんなキンとした寒さの中で見るザルツブルクは、まるでクリスタルの中の物語の舞台みたいに感じられた。

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メンヒスベルクの丘からの素晴らしい景色!

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『馬洗い池』もカチカチに凍りついている

エレベーターで丘を降りた後は、ザンクト・ペーター墓地を昨日とは逆方向に通り抜けて、ホーエンザルツブルク城塞(Festung Hohensalzburg)に向かった。ケーブルカーの乗り場には既に団体客が来ていたけど、チケットを買うのを待っていたらしく、僕らは彼らの横を通って先にケーブルカーに乗りこんだ。満員電車のようになってしまったケーブルカーから降りた後は、どっちに行ったらいいのかわからなくて迷った。確か前に来たときも迷った覚えがあるなぁ。どうやら城塞の中を見るにはオーディオガイドツアーに参加するしかないみたいで、その入口に行くと、すでに前にはイタリア人観光客の団体が並んでいた。このツアーにはある一定間隔でしか客を入れないらしく、最初のツアーを逃してしまったので、15分くらいそこで待っていなければいけなかった。

この団体の後ろはイヤだなぁと思いながらオーディオガイドを受け取り、最初の部屋に入った。以前来たとき、この部屋でのオーディオガイドの説明が長くて飽きてしまった覚えがある。でもちゃんとオーディオガイドを聞き終えなければ先に進めないらしいので、ガイドが話し終えるとすぐに部屋を出て真っ先に次のポイントに進み、次のガイドのプレイボタンを押す。こうすることで、他の人たちよりも先に進むことができたのでよかった。

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オーディオガイドツアーで一番退屈なのが、この最初の部屋

このツアーでの個人的な目玉は、塔の一つ(レック塔)に上れること。一番上からはザルツブルクの景色が360度見回せる。今日は天気がいいので最高に気持ちがいい! 塔の上がたくさんの人で溢れる前に、四方の写真を撮ってしまった。この景色のためだけにでもホーエンザルツブルク城塞を訪れる価値があるかもしれない。

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レック塔からはザルツブルクを360度見回せる!

長い渡り廊下を歩いた後はオーディオツアーの終わり。この後は博物館に行った。『黄金の間』は普通なら少し高いチケットを買わなきゃ入れないんだけど、ザルツブルクカードでも11時前に入れば見学できるとカードの説明書に書いてあった。『黄金の間』の入口に行ってカードを見せると、ちゃんとそのまま入場できたのでよかった。ここには前も来たことがあるけど、壁や天井に金のリベットがたくさん打ち込まれている部屋。かなりの重鎮感がある。窓から見えるザルツブルクの景色もよかった。博物館の方は、歴史に興味がなかったらあまり面白くないかな。戦時中のユニフォームとかは、僕でも興味深く見れたけど。

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黄金のリベットがビッシリと打ち込まれた天井がすごい

また満杯のケーブルカーに乗って地上に降りた後は、ノンベルク修道院(Stift Nonnberg)に向かった。ケーブルカーを降りた場所から、なだらかな坂を上って行くだけ。『サウンド・オブ・ミュージック』でマリアがいた尼僧院がここ。子供たちがマリアを訪ねて行ったときも、ここの入口が出てきた。中は教会が見学できるようになってる。前にも入ったことがあったらしいんだけど全く覚えていなかった。とても小さくて静かな教会で、今でも使われているのかどうかはわからない。€1コインを投入すると、祭壇やフレスコ画を展示してあるエリアの照明が点くようになってる。

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ノンベルク修道院の入口。
『サウンド・オブ・ミュージック』で使われたこの構図、覚えてる?

お腹も空いたので、ランチを食べに行くことにしよう。ノンベルク修道院から坂道を少し下りて、住宅街のようなところの階段を下りて行く。ここら辺は、他のエリアの喧騒が嘘のような静けさ。旧市街に住んでいる人もいるんだなぁ。家賃はどのくらいなんだろう? ランチはTrattoria Domaniでピザ。とても美味しかったけど、大きすぎて残すことになってしまったのが残念。隣にドイツ人のおばあさん二人が座ってたんだけど、僕が料理の写真を撮ったりしてるのをにこやかに見てた。最後に店を出るときに挨拶すると、二人とも満面の笑顔で応えてくれた。こういうのっていいよね。

この後は、ゲトライデガッセにあるモーツァルトの生家(Mozarts Geburtshaus)を訪れた。ゲトライデガッセは昨日よりも随分空いてる。まだ時間が早いからなのか、ランチタイムだからみんなレストランにいるのかな。ここは写真撮影禁止なのが残念なんだけど、直筆の楽譜や彼の髪の毛なんかを見ると、モーツァルトをとても身近に感じてしまう。この窓から見える景色を、彼も眺めていたんだろうなぁ。建物を出るときにポケットをいじっていたら、中に入れていたザルツブルクカードを落としてしまったみたいで、階段に座って誰かを待っていたらしい女の人が大声で教えてくれた。落としたことに気づかなかったからビックリした。ありがとう!

Furstでモーツァルトクーゲルンというお菓子を一つだけ買って、食べながら歩いた。このお菓子はミラベル社も作ってるけど、本当はFurstが元祖らしい。ここのは結構シンプルな味わいで、個人的にはミラベル社のモーツァルトクーゲルンの方が好きかな。

祝祭劇場のツアーに参加しようと思ったけど、クリスマスのショーがあったのでツアーがなくて残念。ここは以前来たときにも中を見たかったんだけど、ガイドが病気とのことでダメだったんだ。よくよく僕には縁がないらしい。

この後はレジデンツ(Residenz)の建物に入って、博物館や美術館を含めたDomQuartierと呼ばれるエリアの観光をすることにした。オーディオガイドを使いながら進む、とても長いツアー。内部の撮影は禁止だったのが残念! レジデンツは豪華だけど実用的な感じだったし、大聖堂の二階のパイプオルガンを間近に見れたのも面白かった。一部バルコニーを通るんだけど、ここからはクリスマスマーケットのベストショットが撮影できる。結構早足で見たつもりだったんだけど、最終的にここで1時間半くらい使っていた。

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バルコニーから見たレジデンツ広場のクリスマスマーケット

かなり疲れたけど、どうせカードで無料なんだから、ザルツブルク博物館(Salzburg Museum)にも行ってみることにしよう。ここは展示の仕方がとても凝っていて面白い場所だった。特に昔の楽器をたくさん展示してある部屋は、個人的にとても興味深く見ることができた。セルフサービスのカフェで、しばらく座って休憩できたのもよかったし。

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ザルツブルク博物館の展示の一つ。怖いよ!

さて、観光はこのくらいにして、またクリスマスマーケットに行くことにしよう。旅も終わりに近づいているので、お土産を買うんだったら今日か明日しかない。売ってるオーナメントの種類は無限にあるようだし、ほとんどは量産されているっぽいものばかりだったので結構迷ったけど、結局レジデンツ広場で一つ、ドーム広場で一つオーナメントを買うことにした。買い物の途中にちょっとみぞれが降ってきたけど、傘を差すほどでもなかったからよかった。

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夜のクリスマスマーケットは一層輝きを増すよう

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買ったオーナメントの一つ

ドーム広場でグリューワインを飲んでいると、大聖堂の方から歌声が聞こえてきた。ライトに照らされて綺麗な大聖堂の前にグループがいて、彼らの歌を聴くためにたくさんの人が集まってる。僕らもちょっと聴いてたんだけど、こんな風に音楽がある街っていいよねぇ。

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大聖堂の前からは歌声が

さて17時になったので、城塞に上がるケーブルカーの方に行こう。今夜はホーエンザルツブルク城塞でディナーつきのコンサートを予約してある。予約のプリントアウトを見せると、ケーブルカーには無料で乗ることができる。レストランに行く前に、下界を見下ろせる場所に行ってみたんだけど、寒いながらにザルツブルクの夜景はとても綺麗だった。

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ザルツブルクの夜景も素晴らしい

コンサートと抱き合わせのディナーなのであまり期待はしてなかったんだけど、クリームスープも、コニャックソースの仔牛肉も、『モーツァルトのデザートバラエティ』と名付けられたデザートも、とても美味しかった。そりゃ星つきレストランのようにはいかないけど、不満を探そうと思ってもあまり見つからないレベル。サービスもとてもよかった。満足満足!

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予想以上に美味しかったディナー

VIPチケットなるものを取ったので(ディナーとコンサートで一人€81)、コンサートの方はまた最前列のど真ん中に座れた。でも演奏のレベルは昨日に比べると明らかに落ちる。それになぜか第一バイオリンが二人いて、気が散るったらありゃしない。どちらも上手いんだけど、二人で演奏してるもんだから他のパートよりも明らかに浮いていて、全体を聴くのが難しかった。まぁそれほどあら捜しをしなければ問題はないんだけどね。でも、ハープ奏者はもっと練習が必要! つっかえつっかえという感じで、聴いてるこっちがハラハラしてしまった。

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コンサート自体はまあまあだったかな

ケーブルカーで地上に下りると、さっきよりも少しだけ気温が上がって暖かくなった気がする。21時過ぎなのでクリスマスマーケットも全て閉まって、さっきまでの喧騒が嘘のよう。ひっそりと静まり返った旧市街は、映画のセットのような気すらしてくる。もう明日にはこの場所を離れてしまうので、ザルツブルクの街に別れを告げながらホテルに向かった。川にかかる橋の一つ(Makartsteg)が電飾で輝いていてとても綺麗だったのでそれを渡ることにしたら、橋には南京錠がビッシリ! 『愛の南京錠』と呼ばれるものだけど、これは個人的に大反対。見た目も悪いし、橋に負荷をかけるし(パリのポンデザール橋は南京錠の重さで破損したらしい)、錠をつけた後の鍵は水に投げ入れるらしいので川を汚染するし。僕にとっては、落書きと同じレベルで許せないことの一つだ。将来規制が進むことを祈るばかり。

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『愛の南京錠』がビッシリつけられた橋。個人的に大反対

ホテルに帰るまでの道で、指揮をしている姿の銅像が明かりで照らされているのを発見。変わってるなと思って写真を撮ってたんだけど、有名な指揮者カラヤンの銅像だと気づいてビックリ。小さい頃ヴィヴァルディの『四季』のレコードを持ってたんだけど、その指揮者がカラヤンだった。「カラヤンの四季」とジャケットにデカデカと書かれていたので、そういう名前だと思い込んでしまって、学校で『春』の楽譜を読んでその名前を答えるテストがあったときに、「カラヤンの四季」と書いてバツになったことがあった。納得できないものを感じたけど、今となってはいい思い出だ(笑)。昨夜のミラベル宮殿のコンサートでも『四季』を全部聴くことができたし、このカラヤンの銅像を偶然見つけたのも、何か意味があることにように思ってしまった。

ホテルに帰った後は、ちょっと荷物の整理をしてベッドに入った。いよいよ今回の旅は、明日一日を残すだけとなった。
by alexsea | 2017-12-10 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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