3月5日(月): 学校初日、初チュニジア料理

朝7:20に起床。8時ちょっと前には出発。アパートのすぐ近くに、中で食べることができる良さそげなパン屋を発見。明日の朝食はここで食べてみることにしようかな。

今朝の朝食は、こないだ行った学校の近くのマクドナルドで。ここはターミナルで注文できるから気楽でいいやと思ったら…、ターミナルが全部動いてない！ 今の時間帯に何が食べられるのかわからないから、とりあえずマックカフェの方に行ってチョコレートパンを2つとダブルエスプレッソを注文した。今までに最高レベルの不愛想姉ちゃんでちょっとムカついたけど、仕方ないか。チョコレートパンはなかなか美味しかったけど、やっぱりマクドナルドで食べる雰囲気じゃないなぁ。

マックカフェでの朝食

僕が今回通うのはLSIという語学学校なんだけど、8:50に到着するようにと書類に書いてあったので8:40ごろ行ってみると、受付の周りにもうたくさんの人が座って待っていた。静かに呼ばれるのを待ってる人たち…、なんだか子供の頃によく行ったオーディションのことを思い出してしまった。なんだかちょっと緊迫した空気が漂ってたけど、この中でどのくらいの人がフランス語初心者なんだろう？

受付の人が出てきて、まず真っ先に呼ばれたのが僕。書類が入っているらしいバインダーを渡された。何人か僕の後に呼ばれた後、今呼ばれた人たちはこっちー！みたいな感じで、教室に案内された。あれ、最初はレベルテストをやるようなことがメールには書いてあったんだけど、このメンバーで決まりなのかな？ 初心者コースだからなのかもしれないな。

生徒はイタリア人のMiranda、アメリカ人のLara、イラク人のMustafa、ベネズエラ人のAbie、あと休憩後に一人、ベネズエラ人のAngelikaが追加されて、結局僕を含めて6人のクラスらしい。

先生の名前はLucia。若い女の先生で、すごく親しみやすそうな人でホッとした。最初からフランス語ばりばりで授業が始まってどうしようかと思ったけど、なんとなく文脈から想像でどんなことを言ってるかわかるもんだね。

最初はフランス語のアルファベットの発音から始まった。僕は全然知らなかったんだけど、他の人たちも同じようなレベルっぽかったので安心した。アルファベットの発音の後は、名前、話す言語、国籍、歳なんかの言い方・聞き方を学んだ。言い方は知ってたけど、聞き方は初めてだったしちょっと複雑な感じだったんでゲゲッと思った。でもよくよく見てみると法則性があることに気がついた。後で文法のこともちゃんと教えてもらえるんだろうな。

休み時間中の誰もいない教室

今日習ったことの一部：
Comment tu t’appelles ?
Comment ça s’écrit ?
Quelle est ta nationalité ?
Quelles langues tu parles ?
Quel âge tu as ?

数の数え方も0から69まで学んだ。ずっと前にフランス語のクラスを取ったとき、この数の数え方で挫折して止めちゃったんだよなぁ。今回は下地があったからか、以前よりもすんなり理解できた気がする。僕以上に苦労してる生徒もいたせいか、肩の力を抜いて学べた感じ。

9時から12:40までのクラスは、途中に休み時間が1回あるだけ。必死だったせいか、それほど長いとは感じなかったのがよかった。イラク人のMustafaが31歳なことを除けば、他のみんなは16歳から23歳くらいまでの超若い軍団なので、最長老の僕としては頑張らなきゃいけないな。アパートに帰ったらちゃんと復習して、今日学んだことをしっかりと頭に刻み込んでおきたい。Miranda、Mustafa、Abieはインテンシブコースを取っているので、午後も授業があるらしい。僕はたぶんオーバーフローしちゃうと思うから、取らなくてよかったと思う。

学校が終わった後はどこでランチしようか迷ったけど、ポンピドゥーセンターの辺りを歩いていてみつけたCafé Rive Droiteというレストランに入って食べることにした。野菜スープと、「本日のクロック」、それにビールを頼んで、全部で€23.10なり。そんなに感動する美味しさじゃなかったけど、まあまあのクオリティでよかった。観光地でもレベルが高いっていうのは、日本のレストランに通じるところがあるかも。

ランチはビールとスープから始まって…

「本日のクロック」は、トーストの上にチキンやマッシュルームが乗ってる

アパートに帰ってからはちょっと昼寝しようと思ったけど、さっき学校で学んだことが頭の中に渦巻いて全然眠れない。それに喉の辺りがイガイガして、なんだかまた風邪を引きそうな気配がする。やばいなぁ。パリに来る1週間前に重い風邪で4日ほど寝たきりだったっていうのに、またですか？？ 仕方ないので昼寝は諦めて、風邪薬を飲んだ後、今日学んだことを復習することにした。こんな感じで「勉強」したのって、いつ以来だろう？

夕食時間のちょっと前あたりに、ユージくんから「飲みに行く？」とのメッセージが入った。今日は学校で頭を使ったので、リラックスするためにぜひぜひ行きたいー！ というわけでバーで待ち合わせて、ビールを3杯も飲んで気持ちよくなってしまった。ユージくんの友達で、アメリカにも住んでいたことがあるっていう黒人の人と知り合って、結構長い間3人で英語で喋ってた。あー、なんか英語で会話できるとホッとする！ ユージくんとは日本語使ってたからこんなこと言うのは変に聞こえるかもしれないんだけど、日本語はあまりにも英語やフランス語とは違うから別次元レベルなんだよね。アメリカに住んで今年で25年になるので、いかに英語が「自分の言葉」になってしまったかってことに、ちょっと驚きを感じた一瞬だった。

ユージくんの家に行って、2人で飲みながら何か食べようかということになったんだけど、駅に向かっていう途中にヒロラくんとばったり出会ってビックリ！ 別の店に3人で一杯飲みに行くことになった。そこの店ではアメリカ人とカナダ人のカップルと知り合ったりして、ここでも楽しかった。先週の凍えるような寒さはどこかへ行ってくれたので、外まで溢れてるバーでも道で楽しく飲むことができたってのは、天気の神様に感謝しなきゃいけないな。

飲んでるときに気づいたんだけど、これからユージくんの家に行って飲み食べしてたら、帰ってくるのが遅くなっちゃうなぁ。クラスで出された宿題もやらなきゃいけないし…。というわけで、ユージくんの家に行くというプランは今度の機会にしてもらって、ヒロラくんとはここでお別れして、ユージくんにお気に入りの店で夕食を食べることにした。

連れて行ってもらったのは、Restaurant La Gouletteという中東系の小さな店。僕はケバブとライス、ユージくんはクスクスにシチューみたいなのがついてくるのを頼んだんだけど、どちらもとても美味しかった！ ケバブは適度に香ばしいながらも柔らかくて、とてもいい風味。ライスもたくさん食べられて文句なし。ユージくんのもちょっと試させてもらったんだけど、このシチューがまるでグラーシュにそっくりで最高。今度またいつか来て、これを自分で頼みたいと思ったくらいだもん。店の人もにこやかで親切。二人ともコーラも頼んで、全部で合計が€20という超お得なディナーだった。アパートにも近いし、いい店を教えてもらっちゃったな。

La Gouletteはとても小さな店

でも美味しい料理が安い値段で楽しめる！

ユージくんと別れてアパートに帰ってきてからは、まずは宿題をやらなきゃ。今日やったことの復習みたいなものだったけど、宿題をやってる途中にいくつか学んだこともあった。

宿題やらなきゃ！

よく飲んで食べたのです、宿題の後はすぐにベッドに入ったんだけど、やっぱり今日習ったことが頭の中に渦巻いていて、朝まであまりよく眠れなかった。久しぶりに頭を使うとこうなっちゃうのかな(笑)。