From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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4月5日(木) : オルセー、オランジュリー、コンシェルジュリー、ノートルダム地下遺跡

今日は結構よく眠れた気がする。アラームが鳴る前に起きたけどね。

駅に向かう途中のパン屋でクロワッサンをまた買って、食べながら駅へ。地下鉄でチュイルリー(Tuileries)まで行って、そこからチュイルリー公園を横断し、セーヌ川の向こうにあるオルセー美術館(Musée d’Orsay)に行った。開館の9:30よりも数分早く着いてしまって、チケットを持たない人の列も、チケットを持っている人の列も、同じくらいの長さだった。セキュリティを通り抜けなきゃいけないけど、開館から10分以内には入館できたんじゃないかな。開館直後の、あんなに空いたオルセー美術館を見るのは初めてだった。

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朝のチュイルリー公園は、人も少なくて気持ちいい!

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開館直後はこんなに空いてるオルセー美術館

5階までエレベーターで上がって、まずオルセーの目玉とも言える、印象派の作品から見ていくことにしよう。最初に目に入ったのはモネの絵。『睡蓮』が有名なモネもそればっかり描いていたわけじゃなくて、様々な被写体を同じスタイルで描いている。この階にはモネやルノアール、マネなんかの絵が目白押しで、印象派好きな人にはたまらない。最初のうちはそれほど混んでなかったんだけど、30分もすると団体客も押し寄せて、結構な人混みになってしまった。それでも昨日のルーブルとは比べ物にならない。

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今日初めての絵はモネ

5階を満喫した後は、エスカレーターで2階に下りて、たくさんの彫刻やゴッホの絵なんかを見た。ゴッホの有名な作品の前には人だかりがしていて、記念写真を撮る人がたくさん。一緒に写真を撮ったら、絵をよく見もせずに次の有名作品へと流れていくんだよね。そりゃ僕も写真撮るけどさ、絵を間近で見る機会なのに、写真だけっていうのはもったいないよなぁ。

そういえばパリに来る飛行機の中で、ゴッホの死をテーマにした映画『Loving Vincent』を観たので、ゴッホにとても興味を持ってしまった。映画の舞台となったオーヴェル・シュル・オワーズ(Auvers-sur-Oise)で描かれた作品がたくさんあることに気がついたし、僕が知ってた教会の絵はその町の教会だってことが、今日彼の作品を見ていてわかった。すごく興味があるので、来週日帰りでオーヴェル・シュル・オワーズに行ってみる予定。もちろん今は様変わりしてるだろうけど、ゴッホが描いたあの世界を実際に体験してみたい。

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オーヴェル・シュル・オワーズで描かれた絵。
なんだか乾草の匂いまでしてきそうで、この絵は大好き

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オーヴェル・シュル・オワーズの教会。
今でもまだあるのかな

2階と1階はたくさんの部屋が並行していて、ルーブルのように直線的にまわることができないので、ちょっと面倒。他の部屋の作品を見るときには、階段を上ったり下りたりしなきゃいけない場所も結構ある。自由度が高いっていえばそうなのかもしれないけど、ちょっとカオスな感じだったな。

今日のお昼は、オルセー美術館のレストランで食べようと思ってたんだ。11:45オープンなんだけど、もう11:20くらいから並んでた。開店前には20人くらい並んでたかな。最初の客だったから、窓際で景色を眺めることができる、とてもいい席をゲットできてよかった。このダイニングルームは椅子が様々な色で可愛いし、見上げるととても豪華な天井とシャンデリアがある。とても高級感溢れるシックな場所で、僕は大好きだ。

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素晴らしく雰囲気のいいレストラン

オニオンスープはちょっと玉ねぎが多すぎな気がしたんだけど、なかなか。メインのチキンは、パイ皮の上に乗ってきて、ホワイトソースで美味しかった。デザートはいつものようにチーズプレートを頼もうと思ってたんだけど、多すぎるかもとの忠告を受けて、エクレアにしてみた。キャラメルが個人的に余計だったけど、チョコレートクリームが深い味でとても良かった。

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どれも及第点の味

食事の後は1階に戻って、ここでも数あるコローの絵をじっくり鑑賞(どんだけコローが好きなんだか)した後、次の美術館に向かうべくオルセーを出た。

次のターゲットはオランジュリー美術館(Musée de l’Orangerie)。体調があまりすぐれないからここはパスしようかとも思ったんだけど、まあオルセーからはすぐなので行くことにした。美術館の外には列が全くなくてビックリ。団体客はランチ中なのかな。

やっぱりここの睡蓮は本当に綺麗だ。近くで見ると筆遣いがハッキリとわかって、一体何を描いているのかわかりづらいけど、ちょっと離れると本当に可憐な花が描かれていて感心してしまう。中央には椅子も置いてあるので、そこに座ってじっくりと眺めてた。好きな絵でいつもやるように、その情景の場所の音や香りも想像してみる。『睡蓮』には水の音、風が通り過ぎる音、虫の音も聞こえるかな。香りは濡れた植物の匂いに、微かな花の香りもあると思う。来週この絵の舞台となったジヴェルニー(Giverny)に行く予定なので、そこで『睡蓮』を思い出してみることにしよう。

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オランジュリー美術館はリラックスにピッタリの場所

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アップで見たときの筆遣いがスゴイ

この美術館には地下もあって、ルノアールなんかの絵を展示してある。ルノアールは丸みを帯びたやさしい人物像や風景がメインだと思ってたんだけど、彼が描いたイチゴの絵はとても美味しそうで、なんだかルノアールがちょっと近くに感じた瞬間だった。

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ルノアールの描いたイチゴ。これ好きかも

さてオランジュリーを離れた後は、またセーヌ川を渡って、バスに乗ってクリュニー美術館(Musée de Cluny)に向かう。バスは路線がわかりずらいけど、時に目的地にとても近い場所に連れて行ってくれるので、とても便利。Googleマップに感謝だな。

でもクリュニー美術館に到着してみると…、あれ? 工事中で閉まってる? ウェブサイトをアクセスしてみると、3月1日から7月半ばまで改装工事で閉館中とデカデカと書いてある。えー、いつもはこういうこともちゃんと下調べするのに、今回は気を抜いたー! ここは前に一度来たことがあるけど、結構いい場所だったので再訪問を楽しみにしてたのにな。

仕方ない、それじゃこの間プランから削ったコンシェルジュリー(Conciergerie)に行くことにしますか。ここはフランス革命後に牢獄として使われていた場所で、マリー・アントワネットもここに投獄されていた。前は独房の展示を見たような記憶があるんだけど、今回はなかったような? それに入ってすぐの広間に、セーヌ川から引いた水を流してる展示があったんだけど、あれは何だったんだろう? 解説書に書いてないからわからないや。面白かったけどね。

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コンシェルジュリーの中にはセーヌ川の水が!

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マリー・アントワネットの遺品?

コンシェルジュリーをサクっと見た後は、明日の予定だった、ノートルダム地下遺跡(Crypte Archéologique du Parvis Notre-Dame)に行くことにしよう。ここにはローマ時代、リュテシアと呼ばれていたパリの祖先の遺跡が眠ってる。セーヌ川を港のように使っていたことを示す展示とかがあって、結構面白かった。出土された昔のコインなんかも展示されていて、遺跡好きにはいい場所なんじゃないかな。

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昔は港として使われていた場所らしい

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マルチメディアをふんだんに使ってあって、
小さいけど面白い場所だった

さて今日もよく観光したことだし、アパートに戻ることにしよう。帰り着いたのは15時半頃。まだ喉がイガラっぽくて体がだるいので、アパートに帰ったら即行でベッドに入った。あまり眠れなかったけど、6時間近く歩いていた体には休息が必要。明日も美術館巡りがあるから、少しでも体調が良くなるといいなぁ。

夕食はチュニジア料理の店でクスクスをサクっと食べて帰ろうと思ったら、ディナーラッシュだったのか、店内のテーブルが全部埋まってた。相席は気を遣うので今回は諦めて、来る途中にあったタイ料理屋Chao Prayaに初めて入ってみることにした。ビーフとタイバジルの炒め物を頼んだんだけど、これが甘い! シアトルでも甘いタイ料理がたくさんあって閉口してるんだけど、ここのは輪をかけて甘い。これだったら前に行った、アパートの近くのタイ料理屋の方が美味しいかな。雰囲気がいい店なだけに、ちょっと残念だった。

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美味しかったけど、甘いよ~!

アパートに帰ってからは、いつものようにFacebookに写真をアップしたり、日記を書いたり。ヒロラくんが学校帰りにバーに行くというので誘われたんだけど、今日はあまり体調が良くないので、残念ながらパスさせてもらった。明日は天気が良いっていう予報だから、少しでもいい体調で歩き回りたいから。

今日の戦果は、オルセーが€12、オランジュリーが€9、コンシェルジュリーが€9、ノートルダム地下遺跡が€8で、合計€38。ミュージアムパス様々です!

by alexsea | 2018-04-05 00:00 | パリ生活2018 | Comments(0)
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