From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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4月10日(火) : スト、マルモッタン・モネ、来々軒、医療歴史博物館

今日はジヴェルニーに行くはずだった……。行くはずだったんだけど、昨日寝る前にメールをチェックしてみると、パリの鉄道会社SNCFからメールが入っていて、今日のジヴェルニー行きの電車がキャンセルされたとのこと。えー、なんでー?? そりゃ昨日、一昨日とストだったことはわかってたけど、今日から3日間はストがないはずなのにー。その後の便も調べてみると、午前中の電車はことごとくキャンセルされていて、午後に行く便しかない。これじゃ全然ダメじゃん。まぁジヴェルニーは今日行っても雨っぽかったし、来週も行くチャンスがあると思うから、サクッと諦めてしまうことにしよう。

そうと決まったらどうしよう? 今回は行く予定じゃなかったマルモッタン・モネ美術館(Musée Marmottan Monet)で、僕の大好きなコローの展示会をやっているとThierryさんに聞いたので、朝一で行ってみようかな。雨の予報なので、その後は色々とパッサージュをまわって、午後は14時から開く医療歴史博物館(Musée d’Histoire de la Médecine)に行けたら行こう。そんな予定をパパッと立ててから、昨日はベッドに入った。

今朝8時頃起きてみると、雨降ってないじゃん。予報でも、午後にもしかするとちょっとだけ降るかもしれない程度で、結構一日中いい天気らしい。なんか最近、本当に予報がコロコロ変わるから、その日にならないと安心できない。

シャワーを浴びて髪をセット。……なんかやっぱりちょっと短いよ。切ってから6週間経ってるけど4週間分くらいだけ切ってくれって言ったのに、これは6週間前よりも短くなってる。それにナニコレー! 左のもみあげがかなり短く剃られちゃってる! 右と左と比べてみると、明らかに左の方が上。あーあ、なんだかなぁ。初めてのところはいつも怖いんだけど、結局その危惧が現実になっちゃったか。いい場所だと思ったんだけどなぁ。シアトルでちゃんと直してもらわなきゃ。

9時ちょっと過ぎにアパートを出て、2本のメトロを乗り継ぎ、16区にあるマルモッタン・モネ美術館へ。ここは2年半前にも来た場所だから今回は来なくてもよかったんだけど、コローの特別展示があると聞いては来ずにはいられない。開館10分前くらいに着いたんだけど、ドアが開いたときにはもう10人以上並んでた。結構人気のある場所なんだなぁ。

驚いたのは、2年半前はここは撮影禁止のはずだったのに、今回は撮影OKになっていたこと。これは嬉しいぞ! さっそく入口を入ってすぐの、コローの特別展示に足を踏み入れることにした。

コローは風景画で有名なフランスの画家で、彼の情緒的で光の濃淡をよく捉えた作品の数々が大好き。でも今回の特別展示は、その風景画で有名な彼の、人物画を集めたもの。だから僕にとっては、人物の背景は好きなんだけど、人物自体はあまり好きではない作品ばかりだった。表情が優しくない顔ばかりというか、ちょっとぎこちない表情が多いんだよね。

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コローの人物画は、表情がちょっと好きじゃない

でも晩年の作品になると修道士を描いたものが多くなって、まるで風景と人物が溶け込んだような作品は僕も大好きだった。

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これはモノトーンで、すごく好き

特に彼が死ぬ直前に描いた最後の作品は、背景に風景画がないのにも関わらず、ため息をつくくらい僕好みの作品だった。老人が手に持つチェロは、コローの音楽への愛情を表しているらしい。ますますこの画家が好きになった一瞬だった。

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コローの最後の作品。
風景が描かれてないのに、これは大好きだ

なんだか今回の美術館巡りは、コローの作品を追いかけるような感じだったな。自分の中に、確固とした「好みの画家はコロー」という概念ができて嬉しかった。

マルモッタン・モネ美術館は、その名の通りモネの作品をたくさん展示してある。まずは階段を上って別の画家の作品や、美術館の建物自体の美しさをチラッと見てから、モネの作品を展示してある地下へ。

子供の団体がいてかなりうるさかったけど、ここはオランジュリー美術館とは違った観点から彼の作品を楽しむことができるいい場所だ。もちろん『睡蓮(Nymphéas)』もあるけど、『印象・日の出(Impression, Soleil Levant)』や、『ジヴェルニーの黄水仙畑 (Champ d’Iris Jaunes à Giverny) 』も僕のお気に入り。でも書きなぐったような『日本橋(Le Pont Japonais)』は、色がたくさん重なりすぎていて、ちょっと不安を誘うような感じだった。でも今日ジヴェルニーに行けなかったけど、その代わりにこんなにたくさんモネの作品が見れて、この美術館が穴埋めしてくれた感じかな。

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『印象・日の出』は、雑とも思えるタッチが魅力的

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『日本橋』は個人的にはうるさすぎる

最後にはなぜかたくさんのレーピアが展示されていた。みんな持つところがとても凝った造りで、なんだかこのまま魔法の杖のデザインに使えてしまいそう。特にクリスタルの柄のやつ、RPGのアイテムみたいで超僕好みだったなぁ(笑)。

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このまま魔法の杖として使えちゃいそう

1時間以上ゆっくりと美術館を楽しんだ後は、またメトロに乗ってGrands Boulevards駅へ。ここら辺にはたくさんのパッサージュが点在してる。晴れになっちゃったから有難味がないけど、雨の日にはいい雰囲気を醸し出すんだろうなぁ。

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パッサージュは少しずつ性格が違う

いくつかパッサージュ巡りをした後は、近くの日本食レストラン街に行ってランチにしよう。この間の日本食パーティーで食材を買ったスーパーから見えていて、来々軒というレストランにずっと惹かれていたので、今日試してみることにした。店の中でいきなり日本語で会話できるって嬉しい(笑)。味噌ラーメンと半チャーハンを注文。どっしりスープ系が好きな僕には、ここの味噌ラーメンのスープはちょっと弱い気がしたなぁ。麺は美味しいんだけど、もうちょっと味噌を濃くしてほしい感じだった。チャーハンは食べた瞬間に魚臭さが鼻をついて、なんで?って感じ。入ってるエビが古いとか? でもエビっていうよりも、鯖とか光り物系の臭さな感じなんだよな。だからちょっと僕には合わなくて、何口か食べただけで残してしまった。これは残念だったなぁ…。

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ラーメンはまあまあだけど、チャーハンが魚臭い…

ランチの後はまたパッサージュを通ったりしながら、パレ・ロワイヤル公園へ。ここのカフェ・キツネで抹茶ラッテと抹茶フィナンシエを買って、公園のベンチに座って食べた。どちらも美味しかったけど、この2つで€10っていうのは、パリでも高い気がした。

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抹茶づくしのデザート。美味しいけど高いねー

この間来たときには木々には何もついてなかったんだけど、今回は若芽が吹き出て春の訪れを喜んでいるよう。チューリップなんかの花々も咲き乱れてるし。ベンチがほとんど満席だってのもわかる気がする。ここ、本当に気持ちがいいもん。パリで僕が一番好きな場所の一つだな。

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前は何もついてなかった木々が芽吹いてる!

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歩いている途中で見たビルも、春を満喫しているよう

この後はまたいくつかパッサージュを通った後、電車に乗って左岸に向かい、医療歴史博物館に入った。この博物館は大学の建物の一部屋だけという、とても小さなもの。でも見応えがあって驚いた。僕は特に子供の頃、人体にすごく興味があったりしたので、その頃のワクワク感が蘇った感じだった。でもねー、昔の外科手術は怖いものが多い。足を切断する器具なんかはノコギリそのままだし、結石を取り除く(または打ち砕く)器具の横にはイラストもついてて、えーこんなの絶対無理!って感じだった。僕も結石をやったことがあるだけに、現代の医学に感謝様様だった。

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医療歴史博物館はこの一室だけ。
でもすごく楽しめた

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この器具は結石を取り除くためのものなんだけど…

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ぎゃーーっ! ほとんど拷問だよ!!

じっくりと楽しんだ後は、近くからバスに乗ってアパートの方角へ。バスを降りてからはスーパーに寄って、洗濯洗剤と柔軟剤を補充。アパートに戻った後は洗濯をスタートした後、日記書きと昼寝! 結構歩いたんで疲れた疲れた。

今日の夕食は鴨のコンフィのムードなので、近くのLes Philosophesへ。本日のアペタイザーのアスパラガスを頼んだら、これが大正解! アスパラの上には白身魚の薄い刺身が乗っていて、その上には半熟卵。味つけも上品に薄く、時々口に入る塩気のあるスパイスだけで、他は全て素材の味だけ。濃厚な黄身が溢れ出してきて、アスパラガスと刺身を包み込むと、もう最高のコンビネーション! とても美味しかった。メインの鴨のコンフィはこの間のように美味しいんだけど、アペタイザーの爽やかさに比べたら鈍重に思えた。最後はいつものようにチーズプレートも頼んだけど、今回はチーズの種類が少なかった。なぜ?

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今夜は特にアペタイザーが美味しかった

Les Philosophesはすごくいいレストランだと思うんだけど、時にサーバーがワタワタしすぎ。今回のサーバーはみんなにコメディアンのように振舞っていて、それでいて空のワイングラスに気づかなかったり、水を持ってくるのを忘れたりしていて、ちょっと好きなタイプじゃなかった。こっちがフランス語で話しているのに、英語で返してくるってのもなんだかなぁ。このサーバーのせいで、僕の中のレストランの評価が落ちた感じ。ちょっと後味が悪かった。

アパートに帰ってからは、いつものごとく日記書き。明日はゴッホの終焉の地、オーヴェル・シュル・オワーズに行く予定! 駅に行ってからチケットを取らなきゃいけないけど、ちゃんと行ってこれればいいなぁ。

by alexsea | 2018-04-10 00:00 | パリ生活2018 | Comments(0)
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