![]() From Seattle, WA, USA
by Alex プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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4月11日(水) : クレミュー、猫アーチ、ビュット・ショーモン、アリゴー
……本当にパリは一筋縄ではいかない。昨日寝る前に、もう一度電車をちゃんとチェックしておこうと鉄道会社のウェブサイトに行ってみると、水曜日のオーヴェル・シュル・オワーズ行きはストライキで動かないとのこと。えー、5日間に2日ストライキってのが6月頃まで続くのは知ってたけどさ、だからちゃんとそのストライキの日を書き出しておいたのにー! 水曜日はストはなかったはずなのに、なんで??
いつもの僕の旅はプラン通りに行くことが多いんだけど、パリだけは別。事前に色々と調べておいても、現地でなぜか店が開いてなかったり、病気になっちゃったり、今回のようにストじゃないはずの日にストが起こっちゃったり、もう全然思い通りに行かないことが多い。その反面、パリの街を歩いていると素晴らしい光景に偶然出会ったりとか、思いもかけない幸運を与えてくれることもある。パリって、ツンデレっていうか、柴犬みたいな性格なのかもしれないな。 水曜日はいい天気だからオーヴェル・シュル・オワーズを歩き回るのにピッタリだと思ってたのに、木曜日は雨が降るからダメだし。来週の月・火は主要なところが閉まっちゃってるからダメだし、水・木はまたストだし、そうなると来週の金曜日しかないなぁ。その日に電車が動いていることと、天気がいいことを祈るしかない。 朝は早く目が覚めてしまった。電車のウェブサイトを調べてみても、結果は昨日と同じ。やっぱり今日オーヴェル・シュル・オワーズに行くのは無理そうだ。それじゃ今日は天気もいいことだし、パリの東側を中心に歩き回ってみることにしよう。 10時くらいに家を出て近くでバスに乗り込んで、バスティーユのちょっと先まで。バスを降りてちょっと歩くと、クレミュー通り(Rue Crémieux)がある。ここはとても小さな通りなんだけど、ここに立ち並ぶ家々がパステルカラーに塗られていて、とてもいい感じ。でも朝は太陽の位置が悪く、ほとんど影になっていたのが残念だった。ここに来るのはやっぱり昼過ぎがいいのかな。 ![]() クレミュー通りは色とりどりで綺麗! この後は大通りまで戻って、高架下のル・ヴィアデュック・デ・ザール(Le Viaduc des Arts)という、ギャラリーや品のいい店ばかりが並ぶところをちょっとだけ歩いて、途中からその高架上のプロムナード・デ・プランテ(Promenade Plantée)へ。ここは2年半前に来た時も歩いたことがあるけど、高架橋の上にずっと道が作ってあって、しかもたくさんの植物が植えられているのでとても気持ちがいい。すれ違う人の半分くらいはジョギングをしている人たちだった。ここだったら、排気ガスの多いパリでも、少しはいい空気を吸えそうな気がする。プロムナード・デ・プランテをずっと歩いた後、通常の道に戻って10分くらい歩くと、サンテスプリ教会(Église du Saint-Esprit)がある。これは外観も他の教会とはかなり違うんだけど、中に入ると息を呑む。石造りの壁の前にはローマの水道橋のようなものが立ち並んでいて、上をみると巨大なドームになってる。Secret Parisという本に書いてあったんだけど、この教会はイスタンブールのアヤソフィアの縮小レプリカなんだそうな。ああ、確かにそんな感じだ。ドームの高さは33mで、それはキリストが死んだ時の年齢に合わせてあるらしい。ちょっとした物音でも石造りの壁に反響して、それだけでも他の教会とは異質なものを感じる。でもすごく気持ちがいい場所だった。 ![]() サンテスプリ教会は外観もスゴイけど ![]() 中はもっとスゴイ! ここからは歩いてどんどん北上していく。トイレに行きたくなったから、どこかのカフェにでも入らなきゃいけないかなと思っていたら、いきなり公共トイレが目の前に! お金を払って使うものだと思ってたんだけど、無料になったらしい。他の人が出てから、自動清掃のために2分ほど待たなきゃいけないけど、中に入るとトイレも床もとても綺麗。自動清掃がもっと速ければ言うことはないんだけど、こういうのがあっちこっちにあるってのはスゴイことだと思う。 僕の目的地は、巨大な猫の彫像。パリを舞台にしたビデオに出てきたのを見て、一瞬で行きたくなった場所。小さな路地を巨大な赤い猫がまたいでアーチになってる。5年前にアートプロジェクトで建てられたらしいからまだ日は浅いけど、このインパクトはもの凄い。猫についていたプレートを読むと、これはCharles Trenetの“La Soleil et La Lune”という歌にインスピレーションを得た作品らしい。ちょっと遠かったけど、これが見れてよかった。 ![]() 赤い猫のアーチをくぐりぬける さてここからは近くからバスに乗って、ずっと行きたかったビュット・ショーモン公園(Parc des Buttes Chaumont)に向かおう。お昼時だったからかなりの人で混雑していて、とても窮屈な20分の旅だった。それにしてもバスの運転手、細い路地に駐車してある車にぶつかることなしに、よく運転できるもんだ。さすがプロ。バスのクラクションは普通の車とは違って、サンフランシスコのケーブルカーの鐘みたいな音になってる。周りの人に対する配慮なのか、他の車の運転手がわかりやすいようにとの配慮なんだろうか。 バスを降りてからは、すぐに公園に入らない。どこかでサンドイッチを買ってきて、公園の中のベンチに座って食べたかったんだ。Googleマップで調べると、徒歩5分のところにGluttony Bakeryというパン屋があるらしいから、そこで買うことにしよう。でもGluttonyって「貪食」のことだから、スゴイ名前…。普通のパン屋で、そこのおじさんもすごく愛想のいい人でよかった。サンドイッチとファンタを買い込んで、いざ公園へ出発! 公園の中の道をずっと進んでいくと、急に視界が開けてパリの街を見下ろすスポットに出た。あれー、こんなに高低差があったんだ! 下の方に行く前に、ここで街の景色を見ながらランチにすることにしよう。隣のベンチに高校生の団体がいてちょっとうるさかったけど、いい景色を見ながらのサンドイッチは最高! 映画『Paris, je t’aime』の最後のシーンのように、この公園でサンドイッチを食べてみたかったんだー! ![]() 素晴らしい景色を見ながらのサンドイッチは格別! 食べ終わったら公園の散策。ここには大きな池の中から岩山(ビュット)が突き出ていて、その上にはちょっとした展望台のような場所もある。ここからの景色も最高だった。 ![]() 岩山の上の展望台 ![]() 気持ちのいい眺め! 吊り橋を渡って公園の下層に向かうと、ベンチで喋っている人や、芝生の上でくつろいでいる人でいっぱい。かなり人がいるのに、全然せかせかした気がしないのは不思議。とにかく僕は元から岩山のような景色がものすごく好きなので、池の周りをゆっくりと歩きながら、ちょっと現実離れしたような風景を360度の方向から楽しんでいた。 ![]() 一日中でもここにいられたと思う ちょっと残念だったのが、たくさんの緑と水があるせいか、所々に蚊柱が立っていたこと。仕方ないんだけど、虫が大嫌いな僕は、顔の前で手をバタバタ扇ぎながら歩かざるを得なかった。 ビュット・ショーモン公園にすっかり満足した後は、この近くにあるらしい教会に行くことにしよう。サンセルジュ教会(Église Saint-Serge)の入口は、私有地のような場所のゲートを入っていかなきゃいけないので、とてもわかりづらい。行き方を知っていないと、そこに教会があることすらわからない場所。 とても変わった木造りの教会に辿り着いたら、ギシギシ言う階段を上って二階へ。ここがサンセルジュ教会の入口なんだ。ドアを開けて入ってみると、中にはお香の匂いが立ちこめていて、今まで訪れた教会とは一線を画してる。それもそのはず、これはロシア正教の教会。なんだか僕には様々宗教が混じったような感じに思えて、改めて宗教の多様性を思い知った感じ。 ![]() サンセルジュ教会の入口は実は二階にある ![]() 中もとてもユニーク この後は歩いてメトロのCrimée駅を目指す。途中でクリメ橋(Pont Crimée)を渡ったんだけど、これはパリで唯一の引き橋。下を流れる運河に船が通るときには、橋が垂直に上下するらしい。なんでもエッフェル塔と建てたのと同じ会社によって造られた橋なんだそうな。 ![]() 彫刻がビルを建設中 ![]() パリに一つしかない引き橋 トイレに行きたくなったので、駅の近くのカフェに入って白ワイン休憩。ここら辺に来ると、観光客は全然いない感じ。カフェで飲んでる人たちも地元の人ばかりみたい。なんとなく違った雰囲気のパリが感じられてよかったな。 Crimée駅からメトロに乗って一本でアパートに帰った。歩き回ったのとワインのせいで、電車の中では眠くてしょうがなかった。アパートに帰ってからはまず昼寝! 日記を書いたりした後は、今日の夕食を考える。 始めは中華を食べに行こうかと考えてたんだけど、パリにいられるのもあと2週間なので、違うレストランを開拓したい。そういえばずっと前に行こうと思って予約して、結局それをキャンセルした場所があったっけ。アリゴー(aligot)というチーズの入ったマッシュポテトが有名な店。そこに空きがあったので、19:30に予約を入れた。 Ambassade d’Auvergneは、オーヴェルニュ地方の料理を出す店らしい。パリに来てからフォアグラを食べていないので、それから始めようと思ったら、今日のスペシャルアペタイザーは旬のグリーンアスパラガスだという。うーん、昨日も食べたけど、またそれでもいいや。それと仔羊をメインに。 グリーンアスパラガスはいたって普通の味。すごく冷やされているので喉ごしがいいけど、味の方はこれといった特徴がない感じ。もっと味が濃くて美味しいアスパラガスを食べたことがあるので、こういうシンプルな調理法にするならそういうアスパラガスじゃないとダメなんじゃないかと思った。 アリゴーはメインと一緒に持ってくる前に、鍋から引っ張り出して、どんなに粘り気があるかを見せてくれた。このパフォーマンスは嬉しかったけど、味の方はまあまあかな。さして特徴があるわけでもなく、微妙にチーズの味がするポテトというだけの感じ。仔羊の肉もなかなか美味しかったけど、場所によっては野生の風味が感じられることがあって、それがあまり好きではない僕は残してしまった。デザートのアイスクリームも美味しかったけど、特筆することはない程度。 ![]() アリゴーはチーズのせいで伸びる伸びる ![]() まあまあ美味しかったけど… 感動するほどではないけど、まあ美味しいレストランだった。でもお勘定を頼んだら、さっきのアリゴーのパフォーマンスをしたサーバーが、何も言わずにチェックをテーブルの上に。さっきのパフォーマンスの後も、なんか「あーあ、やってらんねー」みたいな雰囲気があったと思ったんだけど、気のせいにしてあげようと思ってた。でも現金で払ってお釣りをまたテーブルに持ってきたときも、Merciの一言も言わずにテーブルの上に置くだけ。これは本当に頭にきた。最後の印象って大事じゃん? カフェでもここまで印象が悪いところってないよ。そりゃフランスはサービスで知られている場所じゃないことはわかってるけど、このレストランのレベルではありえないと思った。 だから生まれて初めて、チップを置かずにレストランを出てきた。フランスはサービス料が込みなので本来はチップは置く必要がないんだけど、いいレストランでいいサービスを受けたときには10%ほどのチップを置くようにしてる。でもここでは何も置かなかった。オーナーらしき人がメニューを説明してくれたときにはすごくいいと思ったし、他のサーバーの対応もよかった。この一人だけの対応でレストランの印象がこんなにも悪くなるって、本当に残念だ。後でレストランからアンケートが来たので、このことをちゃんと書いておいた。 ちょっと機嫌が悪くなったけど、ユージくんがバーにいるというので帰りに行ってみると、ヒロラくんもいて3人で盛り上がった。何人かの人たちとも知り合いになれたし、すごく楽しかった! ![]() この後、かなりみんなで酔っ払いに あー、このパリ生活もあと2週間で終わりかぁ…。シアトルに帰りたくないわけじゃないけど、やっぱり寂しいなぁ。
by alexsea
| 2018-04-11 00:00
| パリ生活2018
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