![]() From Seattle, WA, USA
by Alex プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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心が重い旅行の始まり
これをブログに書こうかどうか迷ったんだけど、自分の気持ちを記録しておきたかったので、日記として書くことにした。
日本への旅は突然決まった。 7月20日の土曜日、シアトルの盆踊りフェスティバルからいい気持ちで帰ってくると、母が体調不良を訴えてきた。ちょっと不安な症状だったので、次の日の朝、救急病院で診てもらうことにした。胃カメラや腸カメラで検査することになり、その日のうちに検査入院。結局2日間入院して、胃カメラや腸カメラの他に、超音波検査やCTスキャンもやることになった。 23日の火曜日には退院になったんだけど、母を家に連れて帰る途中でドクターから電話が入った。十二指腸の辺りに塊があり、組織検査とCTスキャンの結果を考えると、膵臓がんが大きくなって十二指腸の方まで出ていたらしい。肝臓にもちょっと影が見えるので、転移も考えられるとのこと。ウチの家系には今までがんになった人がいなかったので、これは大きなショックだった。近々、外科医とがんの専門家を交えてミーティングをして、これからの対策を考えることになるらしい。 母は日本に帰って治療を受けたいという。環境や費用のことを考えると僕もその方がいいと思ったので、埼玉に住んでいる兄に現状を伝えて、日本で面倒を見てもらうことになった。さらに兄に、住民票の移動、保険証、がんセンターでの診療のことなんかを調べてもらった。母はすぐにでも日本に行きたかったらしいけど、7月31日の外科医とのミーティングで詳細な検査結果を貰わないといけないので、日本に出発するのは8月3日ということにした。 母は部屋の整理を始め、今まで着ていた服のほとんどを寄付。その中には僕も見覚えのある服がいくつもあって、それが持って行かれるのがすごく悲しかった。一着くらい貰っておこうかとも思ったけど、それでどうなるわけでもないので、やめておいた。 これからは母の行動の一つひとつがシアトルでは最後。洗濯の後、母が綺麗に折り畳んでくれたパジャマを見るのも、お昼に作ってもらったチャーハンを食べるのも、夕食に僕の好物の一口カツを味わうのも、もうこれで最後なんだと思うと、不安感が募ってミニ・パニックアタックの連続になってしまった。もう本当に、僕にとって2019年は最悪の年と言えそうだ。このパニックアタックをずっと抱えているわけにはいかないので、人生で初めてカウンセリングを受けることにした。これからもカウンセリングは続けることになりそうだけど、旅行の直前だということで、パニックアタックに対処する方法を色々と教えてもらえたのはよかった。 7月31日の外科医とのミーティングでは、腫瘍はかなり大きいので、抗がん剤治療で小さくしてからでないと手術で取り出せないということを知る。日本の病院に持っていくために組織検査の結果やCTスキャンの画像が入ったCDをもらって、8月9日に入っていた専門家とのミーティングはキャンセル。8月3日の日本行きを待つだけとなった。 - - - - - 8月3日の土曜日。母の部屋やリビングルームで写真を撮ったり、家の前のユニオン湖をバックにして母と一緒に記念写真を撮った後、10:30に空港に向けて出発。 ![]() 母のお気に入りのユニオン湖をバックに 空港では、JALに事前に頼んでおいた車椅子で母は移動。2週間前くらいから急に足が腫れるようになって、長時間立っていたり、距離を歩くことができなくなってしまった。ゲートは一番離れた場所にあったので、車椅子がなかったら母は疲れ果てていただろう。介助人へのチップは$5~10らしいんだけど、細かいお金がなかったので$20を渡すと、今までちょっと不愛想な感じだった彼女が、その後笑顔で接してきたのがちょっと可愛かった。 JALはやはり日本の航空会社だけあって、気配りが行き届いてる。車椅子サービスを使っているので優先的に飛行機に乗り込むことができたんだけど、その後もキャビンアテンダントが自己紹介してくれたりして、すごく日本的だなって思った。約9時間ちょっとの飛行中は20分ほどウトウトしただけだったけど、『Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald』、『Avengers: Endgame』、『Shazam』の3本の映画を観ることができて満足だった。 日本には16時過ぎに到着。車椅子使用のため飛行機を出るのは最後になってしまったけど、激混みの入国審査では待ち時間ゼロの専用ラインを使うことができたので、とても早く通過することができてラッキー。荷物も結構すぐに出てきてビックリ。迎えに来てくれた兄と合流した後は、兄の車で埼玉の彼の家まで車を飛ばした。 それにしても暑い! 想像していたよりも湿度が低いとはいえ、圧倒的な太陽のエネルギーが体全体を包む。夏に日本には絶対に行かないぞと心に決めていたのに、しばらくぶりに日本の夏を体験できて嬉しい自分がいるのも事実。せっかく来たんだから、かき氷を食べるとか、日本の夏でしかできないようなことを楽しんでやろう。 兄の家までは約1時間半。到着したのは18時半をまわってからだった。以前ここに来たのは、兄が家を買って引っ越しをする直前だから、もう20年くらい前の一度だけ。その時は「あーやっぱり日本の家だけあってコンパクトだなー」とか思ってた覚えがあるけど、今回はなぜか広い!って感じた。そりゃコンパクトだけど、5つも寝室がある上に広いリビングがあるなんて、日本の家としてはスゴイと思う。 兄の奥さんや甥や姪とも再会して、家で夕食。たくさんの種類の料理を一人ひとり好きなだけ取って食べる、ファミリースタイル。そりゃシアトルの家では母が作ってくれた料理を食べてたけど、それ以外の日本の家庭料理を食べるのなんてどのくらいぶりだろう? ソウルフードのように、心の隙間を満たしていく味がした。 ![]() 美味しい家庭料理の数々 家庭料理を楽しんでいると、19:23頃になんと地震が! 結構長い横揺れで、テレビの地震速報では、この辺りでは震度3だと伝えていた。即座に速報が出るのは、地震王国日本ならではのことだなぁ。日本に熱烈歓迎されちゃった?(笑) 食事の後はまだ早いけど、長旅で疲れたので早めに解散。甥が持ってきてくれた『ロケットマン』なるコミックを読んでいたら眠くなってきたので、21時にはリビングに布団を敷かせてもらって眠りについた。夜中にごく軽いパニック発作が出そうになったけど、明かりを点けて漫画をちょっと読んだら大丈夫だった。その後は寝たり起きたりを繰り返したけど、ちゃんとぐっすりと眠れたと思う。
by alexsea
| 2019-08-03 00:00
| 日記
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