母と一緒に見るテレビ

寝てる時に体に冷房がダイレクトに当たるんだけど、外に体を出すと寒いけど、ブランケットの中に入ると暑いという葛藤で、夜中に何度も起きてゆっくりと眠れなかった。ホテルでもこういう感じだったから風邪を引いちゃったんだな。朝8時くらいに起床して、午前中はテレビを見たりウェブサーフしたりしながらノンビリと過ごして、昼食は義理姉が作ってくれたお蕎麦＋サイドのたこ焼き。美味しかった！

やっぱり夏は冷たいものが美味しいよね

本当は今日から自転車で病院に通おうと思ってたんだけど、天気予報では台風一過で気温が37℃くらいまで上がってしまうらしい。「自転車で行ったら死んじゃうよ」と、姪が車で送ってくれることになった。いつもありがとね。

病院には13時ちょうどくらいに到着。病室に入って少ししたら、この間会った医者が入ってきた。母は食べようとすると吐き気を感じていたので入院したんだけど、今は少し良くなったらしく、固形物が食べたいと先生に言っていた。今はスープとか流動食ばかりで、物足りなかったらしい。そこまで食欲が回復したのは喜ばなきゃいけないな。先生はまた吐き気が戻るといけないので、軽いおかゆのようなものから始めましょうと言っていた。いつからそれが始まるのかわからないけど、このままちゃんと食べられるようになってくれるといいんだけど。

ただ、母の腫瘍は腹の真ん中にあって、前に屈むような恰好をすると内臓が圧迫されて咳きこんでしまうみたい。だから気分が良くなったのも、ずっと横になってるからなんじゃないかなぁ。起き上がって行動するようになると、また食べられなくなってしまうんじゃないかと、ちょっと不安だ。

この日はウェブサーフしたり、母の見ていたテレビドラマを一緒に見たり、『Qさま!!』というクイズ番組を二人で見たりしてた。このクイズ番組は僕は初めて見たんだけど、漢字や読み、歴史に出てくる人物の名前なんかを当てるもので、予想以上に面白かった。ここで母と一緒に言ってたのが、クイズ番組はやっぱり誰かと一緒に見るのが楽しいということ。一人だと自分の知識だけだけど、二人以上だと合計の知識以上になる気がする。母が答えの前半だけしかわからなくて、僕がそれをきっかけにして答えを思い出すとか。こんな風に二人でクイズ番組を見るのはとても久しぶりなので、すごく楽しかった。

気づくと3時間半も母の病室で一緒にテレビを見ていて、ちょうど義姉と姪が病室に来たので、僕は車に乗せてもらって帰ることにした。

晩御飯は義姉が用意しておいてくれた食事を、兄と二人で食べた。義姉はずっと韓国語を習っているらしく、土曜の夜はレッスンらしい。そういえば兄と二人だけで食べたことなんて、今まであったかなぁ？ 性格が正反対な感じなので、あまり近い兄弟じゃなかったけど、こういうのもちょっとはいいかもしれない。

兄と一緒の夕食は、しょうが焼きがメイン

夕食の後は、この間紀伊国屋で買ってきたDVD『母さんがどんなに僕を嫌いでも』を観た。これは僕の友人の歌川たいじさんが原作で、彼が本当に体験したことをコミックにして、それが映画になったもの。コミックを読んですごく良かったから、この映画は本当に観たかったんだよなぁ。原作の雰囲気を壊さずに、しかもキャストの演技の素晴らしいこと！ 何度も何度も涙が出てしまった。過酷な体験をしながらも、愛することをやめなかった彼。心から尊敬してしまう。今度また会って話したいなぁ。

原作もよかったけど、映画も最高だった！

DVDを見終わった後は、その余韻に浸ったまま23時には布団に入った。今日はちゃんと眠れるといいな。