感動のローストホース

いつものように朝はノンビリ。今日の天気予報によると、日中は33℃まで上がるらしい。暑い中自転車で移動するのは大変だし、今日は病院の後、直接東京に向かう予定なので、家までタクシーに来てもらって病院に行った。

ランチは病院のコンビニで買った焼きそば。食べる気が出ない母の前で食べるのはちょっと気が引けたなぁ。今日は早目の電車に乗って東京に出ようと思っているので、病室に滞在したのは約1時間ちょっとだけだった。

外は暑いのでタクシーで駅まで行こうと思って電話をかけたんだけど、いつまでたっても電話に出てくれない。仕方がないので、駅まで歩いて行くことにした。ゆっくりと日陰を歩くことで汗をかかずに済んだけど、やっぱり暑いよー。ちょっと前まで過ごしやすい日が続いたのに、また夏のピークに舞い戻ってしまったかのようだ。頭にくるほど暑い。憎悪が生まれるほど暑い！

駅に着いてみると、人身事故のため上下線ともに運転を見合わせているとのこと。えーー？？ この暑さの上にこれですか？？ まぁ早く出てきたから今夜の予定には間に合うだろうけど、これじゃホテルにチェックインした後ゆっくりできないじゃん。50分以上の遅れで運転は再開されたけど、乗務員に新宿まで行く一番早い方法を聞いてもネットで検索しろと言ってくるだけだし、乗ってる電車もいきなり途中で行き先が変更になったりして、もうメチャクチャ。仕方がないので、大宮で埼京線に乗り換えて新宿まで行くことにした。でも埼京線って、たくさん駅に止まるんだね。こんなんだったら、赤羽まで行ってから埼京線に乗り換えた方が良かったかな。っていうか、乗務員、ちゃんとアドバイスしてくれよー！

新宿には当初の予定よりも40分ほど遅れて到着。ホテルに着いたのは16:40をまわってからだった。ここのホテルは初めてだったんだけど、先週泊まったホテルの本当に目の前。でも先週のホテルに比べると設備も古いし、部屋も小さいし、バスルームはなんだか変な匂いがした。一泊¥6,000以下ってのは嬉しいけど、長期間滞在するにはちょっとキツイかもしれないな。シャワーに飛び込んで汗を流した後は、今夜の夕食に行くために17:15頃ホテルを出た。

今晩は、先週のバイファムの宴会で主催者の某Mさんが誘ってくれたディナー。『ローストホース』というかなり評価が高い馬肉メインのレストランなんだけど、会員オンリーなので行きたくても行けない人がたくさんいるらしい。それに人気が高いので、会員でも予約を取るのが難しいとのこと。でも今晩は奇跡的に空いていたので、僕を誘ってくれて合計6人で行くことになった。

最寄り駅で待ち合わせて、そこから徒歩1分のレストランへ。場所は非公開なので詳しくは書けないんだけど、もちろん看板も出ていないし、「これは秘密クラブか？！」って感じの入り口だった。中に入るとキッチンの横に長いテーブルがあって、ここに20人くらいの客がみんな座ることになる。僕ら6人はそのテーブルのど真ん中に座った。

それから息もつかせぬ感じで怒涛のようなコース料理が始まったんだけど、最初の冷製スープから最後のかき氷デザートに至るまで、全てごまかしのない味で感動だった。馬肉は1月に熊本でも食べたけど、ここの肉の旨さは比べ物にならないくらい上。様々な部位の刺身や、レバーやたてがみ、ローストまで、馬肉を本当に様々な角度から楽しめた感じ。レバーには雑味は全くなく、ただただ爽やかな味わいだったし、たてがみの部分はほとんど脂身で、口に入れるとフワッと溶けて脂の甘い味が広がった。馬という動物一つとっても部位によってこれだけ違う味が楽しめるって、本当にスゴイと思う。日本でこんな素晴らしい体験ができるとは思わなかった。Mさん、本当に感謝です！！

新宿まで戻った後は、初めてのバーに挑戦。ここは最近買った本の著者の店で、今夜は彼も店にいたので色々と話せて面白かった。狭いバーだからこそ、隣り合った客同士も話すことができて、こちらから話しかけることのできない僕にも何人かの人が話しかけてくれて、とてもいい時間を過ごせた。気がつくと12時過ぎだったので、ホテルの門限1時に間に合うように帰った。

ローストホースでは飲み放題で結構飲んでたし、バーでもまた飲んじゃったから、明日は二日酔いになるかもしれないな。アスピリンを1錠飲んでから寝ることにしよう。初めてのホテルだったけど、結構すぐに寝つけたと思う。