From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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フランス2019: ブルゴーニュワインの産地めぐり

今日は土曜日。オスピス・ド・ボーヌの前の広場(Place de la Halle)で市場が開催されることは調べてあったので、昨日ビール休憩をしたBaltard Caféで朝食にしよう。

8時過ぎに行くと、もうかなりの店が出て賑わっていた。まずBaltard Caféでコーヒーとクロワッサンをお腹に入れた後は、たくさんの店をゆっくりと見てまわることにしよう。果物を売っている店の近くを通ると美味しそうな甘い香りが漂ってきて恍惚となってしまうし、野菜もとても新鮮そうなものばかり。トリュフを売っている店があったので足を止めて見ていると…、安いよ! アメリカだったら$100以上はするであろう黒トリュフが€9~€17くらい! これだったら毎日は使えなくても、ちょっと週末の料理に使ってみようとか、今日は贅沢にパスタにトリュフを振りかけてみようとか、色々できるよね。値段に驚きながらトリュフを見ていたら、店のおじさんがタッパーに入ったトリュフを出してきて、蓋を開けて匂いを嗅がせてくれた。あー、もう恍惚となってしまうこの香り! 最近はトリュフオイルとかで乱用されがちだけど、やっぱり抗いがたい魅力を感じてしまう。まだトリュフのシーズンには早いけど、シーズンが始まったらもっと新鮮な香りが楽しめるんだろうな。将来いつか市場でトリュフを買って、料理に使ってみたいなぁ。

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果物を売る店からは、甘くて美味しそうな香りが

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黒トリュフが安-い!!

パン屋のブースもあって、とても美味しそうなパンがズラッと並んでたけど、僕が目をつけたのはグジェ。結構大きなグジェで、しかも安い! 10個買うとお得だったので、思わず買ってしまった。ふんわりとチーズの香りがして美味しいよぉ! 昼にはレストランを予約してあるのであまり食べられないけど、その場でパクパクと3個ほど食べてしまった。これはいい買い物をしたなぁ。

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おばさんがグジェを袋に入れてくれてます

さて屋外や屋内の市場をじっくりと見学した後は、ホテルに戻って車を出すことにしよう。午前中はボーヌの南、午後はボーヌの北のワインの産地にあちこち行く予定だ。

まずはポマール(Pommard)。ここは僕にはあまり馴染みがない産地なんだけど、ボーヌから車で10分ほどのところなので行ってみることにした。ボーヌを出てすぐにブドウ畑だらけの景色になって、あっという間にポマール到着。ここではDomaine Lejueneというワイナリーでテイスティングさせてもらおうと思ってたんだけど、閉まってる! 定休日でもないし、もう開いてる時間のはずなんだけどな。オフシーズンは予約しないとダメなのかな? 今回はポマールには縁がなかったということで、次に向かうことにした。

また10分くらい車を走らせたところにあるのは、ムルソー(Meursault)。ここは聞いたことがあるぞ。ポマールよりもちょっと大きめで、ここは村というよりも小さな町だな。ここではテイスティングするワイナリーを調べてなかったんだけど、駐車場のすぐ近くにあった大きめのワイナリー『Château de Cîteaux』に入ってみることにした。掃除するような音が聞こえるだけで誰も店先にはいなかったんだけど、少しすると若い女性が僕らに気づいて出てきてくれた。3種類のテイスティングで、確か€10ちょっとだったんじゃないかな。やってみたんだけど、どれもピンと来るものがない。確かにクオリティは高いんだけど、味の方向性が僕の好みじゃないんだよね。というわけで、ここもテイスティングだけで退散することにした。

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どのワインもあまり呼ばれるものがなかった

また10分ほどで、ピュリニー・モンラッシェ(Puligny-Montrachet)に到着。この村のレストランで12時にランチの予約をしてある。でも時間は11時ちょっと前なので、村の中心あたりにある『Caveau de Puligny-Montrachet』で、休憩を兼ねてテイスティングをすることにした。ここでは5種のワインテイスティングが€20。お兄さんがコート・ド・ボーヌの大きな地図を引っ張り出してきてくれて、5種類のワインがピュリニー・モンラッシェ村のどこで作られたかを教えてくれた。3種類の白と2種類の赤を試したんだけど、やっぱりピンと来るものがない。クオリティはすごく高いんだけど、白は僕には酸味が強すぎて軽い感じ。僕の大好きなコルトン・シャルルマーニュもルドワも、ボーヌの北の産地からだから、僕にはそっちの方が合ってるのかもしれないな。赤は玄妙で複雑な味わいで、美味しかったと思った。

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ピュリニー・モンラッシェ村の中心には、こんな銅像が

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5種類のワインをテイスティング

さて、時間はもうそろそろ12時。予約していたレストラン、『Le Montrachet』に向かうことにしよう。ここは以前ミシュランの星がついていたレストランなんだけど、今ではそれがなくなってしまったみたい。ランチは€34で3コース、各コースは2種類の料理の中から選ぶことができる。その他に2種類のアミューズ・ブーシュと、デザートにはプチ・フールもついてくるので、このクラスのレストランとしては破格のお得感だと思う。僕はアペタイザーにマッシュルームスープ、メインはヘイクという魚、デザートは洋ナシを焼いたものを注文。どれも最高に美味しかった! 本当に文句のつけどころがないくらい。このクオリティとサービスで星がないってのは不可解だ。もしかして最近新しいシェフになって良くなったのかな? ここでランチを食べることにして、本当によかった!

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この素晴らしいクオリティで€34だなんて信じられない!

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キッチンを撮ろうと思ってズームしたら、いきなりシェフが登場。
彼がシェフのRomain Versino氏

約1時間半の至福のランチの後は、サン・ロマン(Saint Romain)の方に向かう途中にある高台から遠くを見渡せる場所に行ってみたんだけど、天気があまりよくなかったのでそれほど感動できる景色じゃなかった。

この後はボーヌの北に行って、グラン・クリュ街道(Route des Grands Crus)を北上しながらワインの産地を訪れていくことにしよう。まず最初に向かったのは、去年パリの試飲会ですごく美味しかったDomaine Jacob。でもここは一般にオープンしている場所じゃないみたいで、入れなかったのが残念。本当なら、事前にここに連絡してテイスティングの予約を取ったり、アメリカにワインを送ってくれるかなんかを聞きたかったんだけど、日本でドタバタしていたのでそれができなかった。残念だったけど、また次回があるだろう。

この後は、世界で一番有名なワインと言っても過言ではない『ロマネ・コンティ』を生み出す、ヴォーヌ・ロマネ(Vosne-Romanée)。ロマネ・コンティはもちろん一般人の入れるような場所じゃないんだけど、畑は道路から見ることができるみたいなので行ってみた。世界で一番高価なワインを生み出す畑の前には、石の十字架がある。この写真は何度も見たことがあったので、その場所に来れたことに感動したなぁ。そこで写真を撮っている間にもワインツアーらしきバスが何台か来て、十字架の前で一時停止したりしてたけど、誰も降りてこなかったのはラッキー。この十字架の後ろの畑から、誰もが飲んでみたいと思わせるワインができるなんて、そしてその畑をこんなに間近に見れるなんて、信じられない感じだった。「畑には入らないでください」って書いてある小さなサインがあるだけで、柵なんかはどこにもない。マナーの悪い観光客に荒らされないことを祈るばかりだ。

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ロマネ・コンティの畑の前の十字架。
ここに来てみたかったんだ!

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このブドウから世界一高価なワインが生まれる

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ここがロマネ・コンティ

お次はどんどん北上して、ヴージョ(Vougeot)にある『クロ・ド・ヴージョ城(Château du Clos de Vougeot)』を目指す。ここはブルゴーニュワインの発祥の地と呼ばれる場所で、12世紀にシトー会の修道士たちがここでブドウを栽培していたのが始まりとされている。今ではワインを製造していないけど、ブルゴーニュワインの聖地であることには変わりない。

ナビに従ってドライブしていたら、城の裏門から入ってしまってビックリ。城の裏口から調理器具を大きな車に運び込んでいるのが見えて、何か今日はイベントがあったのかなと思ってた。城の前で駐車しようとすると警備員の人が来て、今日は特別イベントで食べ物や試飲もついて一人€39するけどいいかと聞いてきた。せっかく来たんだからそれでいいと答えて中に入ると、『Les Journées Mondiales de L’Oeuf en Meurette』というイベントの最終日だったらしい。17時までのイベントで、僕らが着いたのは15時半くらい。ぎりぎりセーフでホッとした。

『Les Journées Mondiales de L’Oeuf en Meurette』は『ウフ・アン・ムレットの世界記念日』といったような意味。ウフ・アン・ムレット(Oeuf en Meurette)はブルゴーニュ地方の郷土料理で、赤ワインソースに半熟卵が入ったもの。僕らが聞いたこともない料理だ。入場料を払うと3色のピンをくれた。この一つひとつが、ウフ・アン・ムレット、デザート、ワインと交換できるらしい。城の中に入ると調理場が見えたので、まずはウフ・アン・ムレットと赤ワインを貰って、すぐ脇にある部屋に入って食べることにしましょう。濃厚な赤ワインソースからは豚の脂のいい匂いがする。玉子はちょうど半熟で、フォークを入れるとトロリと黄身がソースの中に流れ出す。うん、美味しい! 感動するほどの味じゃないけど、郷土料理らしく安心できて温かい味わいだ。赤ワインのソースなんだから、赤ワインと合うのは当然だった。いやはや、このイベントのことは全く知らなかったんだけど、本当にラッキーだったなぁ。

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クロ・ド・ヴージョ城の中

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これがウフ・アン・ムレット!

食後は城の中を見てまわった。城といってもそれほど大きくなくて、昔のキッチンの様子とか、大きなダイニングルームのセッティングなんかを見られるだけだった。イベントのない日に来ていたら、ちょっと退屈していたかもしれないな。でも外に出ると、一面のブドウ畑が広がっていて感動! 秋で色づき始めているブドウ畑が、顔を出した太陽の光に照らされて、ため息が出るほど綺麗だった。

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綺麗なブドウ畑に息を呑んだ

この後は予定ではシャンボール・ミュジニー(Chambolle-Musigny)やジュヴレ・シャンベルタン(Gevrey-Chambertin)の方まで足を伸ばそうと思ってたんだけど、もう16時だし、おとなしくボーヌに戻ることにした。雨が上がった後に、太陽の光を受けてキラキラと輝くブドウ畑が延々と続いていて、本当に綺麗だった。

ホテルに戻ってからは、ちょっとだけ昼寝。19時ちょっと前に予約してあるレストランに出かけることにしよう。

今夜予約してあるのは、ミシュランで1つ星の『Le Jardin des Remparts』。ホテルからは徒歩わずか5分。古い石造りの豪邸のような場所で、とても雰囲気がいい。アラカルトを頼もうと思ってたんだけど、今日はコースメニューしかないという。そんなこと聞いてなかったけど、もしかしたら週末はコースメニューだけなのかな? コースメニューは一人€89なので、それほど高くはないからいっか。

次々と出てくる料理を楽しんでいたんだけど、恐れていたことが起こってしまった。ランチもたくさん食べたし、しかも予期していなかったウフ・アン・ムレットまで食べたので、食べ物が消化しきれてなくてまだお腹いっぱい! 途中から量を減らしてもらったんだけど、それでも各コース一口くらいしか食べられなくて、もう泣きそうな感じ。あまりに食べられないもんだから、マネージャーのような人が出てきて料理に不都合はないか聞いてくる始末。本当に食欲がないだけなんだと、こっちの方が平謝りだった。まぁ美味しかったけど、全体的に僕の好みの味の方向性ではなかったかな。それでも食べられないってのはツラかったよー!

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Le Jardin des Rempartsの料理の数々

完全に粉砕した感じでホテルに戻り、僕はすぐに寝てしまった。Koreyはまた近くのバーに繰り出してたみたい。

by alexsea | 2019-10-12 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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