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by Alex プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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フランス2019: リュベロン地方の村々とアヴィニョン
昨日の夜降り始めた雨が、今朝起きたらまだ続いていた。予報によると天気は回復傾向なので、今日行く予定の場所では降っていないことを祈ろう。ホテルで朝食を済ませた後、駐車場まで荷物を引いていく。火曜日はヴェゾン・ラ・ロメーヌは朝市が開催されるはずなんだけど、雨のせいか準備をしている店が何軒かあるだけ。天気が良かったら、結構な賑わいなんだろうな。
ヴェゾン・ラ・ロメーヌから車で1時間ちょっとで、『リュベロン地方(Luberon)』の町の一つ、ゴルド(Gordes)に到着。町に入る前にビューポイントがあることは調べておいたので、まずはそこに行ってみよう。15分ほどなら駐車しておけるらしいので、そこに車を止めて町の全貌が見える場所に行ってみると……、やっぱりスゴイや! 平原の中の丘に、連なるように建ち並ぶ石造りの家々。こういう感じの景色って、ヨーロッパならではという感じがする。これは町の中を歩くだけでは得られない感動だろう。何枚も何枚も写真を撮りまくってしまった。 ![]() ゴルドの全貌。 丘すべてが町になっているよう 町に入る直前にある大きな駐車場に車を止めて、町まで歩いて行くことになる。今日火曜日は、ゴルドも市場の日。町の中心には生鮮食料品から、オリーブや石鹸、ワインや衣料品まで売る店が立ち並んでいたけど、まだ雨が少し降っていたせいかそれほど活気はない。雰囲気のいい町の中をノンビリ歩いたり、小さな教会に入ってみたりして、ゴルドの町並みを楽しんだ。そうそう、ここは映画『プロヴァンスの贈り物(A Good Year)』で、ヒロインが働いていたレストランがある場所なんだよな。ちょっと行ってみたけど、まだレストランは開いていないし、小雨が降ってるしで、とても寂しい感じで映画とは大違いだった。天気のいい日には大繁盛してるんだろうな。ゴルドを離れるくらいには、雨も止んで遠くの方には青空も見えていた。 ![]() 小雨が降る中の市場はちょっと寂しい感じ ゴルドの後は、車で20分ちょっとのルシヨン(Roussillon)へ。ここは黄土で有名な場所で、採掘して染料にされた黄土は村の建物に使われている。だから村全体が赤茶色で、車で村に入ったときにはその景色の変貌ぶりにビックリした。村を歩き回って景色を楽しんだ後、予定では『David Restaurant』という場所でランチにしようと思っていたのに、12時に開くはずのレストランのドアには12時半からと書いてある。えー、レストランが開くまで待って、それからちゃんとしたランチを食べると結構遅くなっちゃうなぁ。時間とお金の節約のために、駐車場近くの店でサンドイッチを買って、ルシヨンの丘から見える景色を見ながら食べることにした。この頃には太陽も顔を出していたので、気持ちいい景色を見ながらのサンドイッチは最高に美味しかった! ![]() ルシヨンは、この黄土で有名 ![]() 村の中は全て赤茶色! ![]() いい景色を見ながら食べるサンドイッチは最高! この後はまた車で30分ほどの、オッペド(Oppéde le Vieux)という村へ。ここもちょっと高い場所にある村で、裾野の方はまだ人が住んでるんだけど、丘の上には城塞の跡があって、そこら辺まで行くとまるでゴーストタウンらしい。駐車場に車を止めてから村に入るまでに、いくつもハイキングコースがあるらしくちょっと迷ったけど、なんとか到達することができた。ここも静かで雰囲気のいい場所! 夏にはもっと人が訪れるのかもしれないけど、今は僕らの他に一組か二組いるくらいで、静かな村を楽しむことができた。城塞に上っていく道の横には人が住んでいる場所があるみたいだけど、まるで遺跡の中の山道を上っていくようで個人的には大興奮。頂上には小さな教会があったんだけど、残念ながら扉には鍵がかかっていて、鍵穴から中を覗くことしかできなかった。でも教会の前からの景色は最高! 青空の下のプロヴァンスの景色を堪能することができて、とても嬉しかった。帰りには村で唯一開いているっぽいレストランで地ビール休憩。美味しかったー。 ![]() オッペデでは、こんな道をどんどん上っていく ![]() まるで遺跡の中を歩いているみたい ![]() 頂上からは素晴らしい景色が! さてリュベロン地方を堪能した後は、今夜の宿を取ってあるアヴィニョン(Avignon)に向かうことにしよう。オッペデからは約1時間。今までは田舎を走っていたのに、どんどん車が増えてきて都会的になってきた。まずはアヴィニョンのホテルLe Magnan (一泊€68.58)に行って、車をどこに止めたらいいか聞かなきゃ。旧市街に入るといきなり道が狭くなって、一方通行だらけになる。スマホのナビ頼りだったんだけど、途中からGPSの信号が受けにくくなったらしく、突然車の位置があちこちに飛び始めた。ぎゃー! 旧市街の右も左もわからないような場所でそれはないでしょう!! なんとか位置を自分で把握して僕がナビすることができたけど、あれは怖い体験だった。石造りの建物だらけの中では、GPSの電波が届きにくいんだろうな。 ホテルのすぐ脇に車を一時停止して、僕はチェックインを済ませ、Koreyはホテルの駐車場に車を止めてきた。結構途中の道が混雑していたらしく10分以上待たなきゃいけなかったけど、ちゃんと駐車場に止められたらしく、これで今夜は安泰だ。早速部屋に荷物を置いて、アヴィニョンの観光に出かけることにしよう。 アヴィニョンはかなり大きな街。随分歴史のある場所なんだけど、今では学生の街としても知られているらしい。まずはアヴィニョンで絶対に見なければならないものの一つ、「アヴィニョン橋」として童謡にもなっている『サン・ベネゼ橋(Pont St. Bénezet)』に向かうことにしよう。アヴィニョンは裏道もカフェやレストランが並んでいて、とても楽しい感じ。メインの通りを少し離れると、地元の人たちが住む住宅街になる。リヨンとはまた違った落ち着きがあって、歩いていて居心地がよかった。 ![]() アヴィニョンの裏通りは落ち着いた感じ ローヌ川まで行って、城壁の外をサン・ベネゼ橋まで歩いていったんだけど、どうやら橋には城壁の中からしか入れないらしい。岩山をくり抜いたトンネルをくぐって城壁の中に入って、サン・ベネゼ橋の入口で法王庁宮殿とのコンボチケットを買って、オーディオガイドと共に橋の上に出た。オーディオガイドは詳しくて芝居がかっていて面白いんだけど、ちょっと説明が長すぎる。歴史的なことにはあまり興味がないので、途中からオーディオガイドを聞くのをやめてしまった。すっかり晴れ渡った青空の下、ローヌ川に架かる歴史的な橋はとても重鎮に見える。12世紀に建設されたこの橋は、13世紀に3/4が戦争で破壊されたんだけど、その後アヴィニョンの人たちによって再建。でも17世紀には橋の維持ができなくなり、洪水などでどんどん崩壊していって、結局今のような「どこにも渡れない橋」が残ったというわけ。今ではちゃんと補強してあるんだろうけど、最初の橋は800年以上前に建てられたんだから、当時の技術もスゴかったんだなぁ。 ![]() サン・ベネゼ橋の先端からアヴィニョン方向を望む この後は、以前法王が住んでいた『法王庁宮殿(Palais des Papes)』に入る前に、その前の広場にあるカフェでビール休憩。宮殿っていうけど、もうこれほとんど城だよ! 城の前には一人ハーモニカを吹いているアーティストがいて、ビールを飲んでいる最中にいい雰囲気を出してくれてたんだけど、途中から歌い始めてその雰囲気が壊れてしまった(笑)。歌はまあまあだけど安心して聴けるようなレベルじゃなくて、ずっとハーモニカを吹いててくれたらよかったのにねとKoreyと二人で話してた。それでも楽しませてくれたことは事実なので、後でチップを入れてきた。 ![]() 法王庁宮殿の前でビール休憩 法王庁宮殿に入ると、一人ひとりヘッドホン付きのiPadを渡される。この「ヒストパッド」と呼ばれるソフトウェアの指示に従って内部を観光するらしい。音声と地図でどこに行けばいいのかが一目瞭然だし、その場所に着くと自然に解説が流れてくる。面白かったのが、各部屋に置いてある『タイムゲート』のコードをiPadで読み取ると、画面の中だけ建設当時の時間に戻って、AR(拡張現実)を使ってiPadを向けた場所が当時どんな感じだったかを見ることができる。まるでiPadが時間を超える窓のようで、とても面白かった。感動したのはそれだけじゃない。各部屋には仮想のコインが隠されていて、画面の中で色々なアイテムを調べるとコインが見つかる。様々な部屋からそれぞれのコインを集めて、全部集まったら記念品が貰えるというゲームも入ってる。本来は歴史に興味のない子供たちに楽しんでもらうためのものだと思うんだけど、ゲーム好きな僕ももちろんハマってしまった。だって一つコインが見つかったら全部集めたくなるじゃん! ARは楽しんだけど、部屋の説明なんかはそっちのけで、最後までコインを探すことに集中してた気がする。コインが全部集まったらメールアドレスを聞いてきた。後でこのアドレスにご褒美を送ってくれるとのこと。1週間後くらいに送られてきたのは「ヒストリーハンター証明書」のPDFファイルだった。まぁそんなことだと思ってたんだけどね(笑)。歴史的な細かいことはともかく、各部屋が昔どんな姿だったかを知ることができたし、歴史的建造物の観光としては今までで一番面白い経験をしたと思う。子供にも大人にも楽しく学んでもらえるこの「ヒストパッド」、作成者の人々には脱帽って感じです。これからの観光は、みんなこんな風になっていくといいなぁ。 ![]() 宮殿の上から街を眺める ![]() 宮殿の中では撮影禁止の場所が多かったんだけど、 こういう感じの雰囲気は大好き 法王庁宮殿の観光が終わったのは18時半過ぎ。今夜はレストランを19時半に予約してあるので、それまでまだ1時間ある。ここから宿に戻るにはちょっと遠いので、近くのロルロージュ広場(Place de l’Horloge)にあるたくさんのカフェの一つで休憩することにした。 ![]() アヴィニョンは表通りを離れると急にヒッソリする ずっとフランス料理ってのも一辺倒だということで、今日の夕食はイタリアン。評判のいいイタリアンの店『Chez Mimmo』をネットで見つけたので、友達に電話予約しておいてもらった(ユージくん、本当にありがとう!)。とてもアットホームな感じの店で、開店直後だというのにあれよあれよという間に席が埋まって、結構いっぱいになってしまった。ここも予約は必須かな。パスタな気分だったので、サラダを頼んだ後は僕もKoreyもパスタを注文。フライパンに乗ったまま出てきたパスタはものすごい量で、これだったら一つを二人で分けても全然大丈夫だった気がする。僕もKoreyも全部食べられずに残してしまったけど、味も雰囲気もとてもいい店だった。 ![]() Chez Mimmoの美味しいパスタ。でも多すぎ! この後はひっそりとした裏通りを通ってホテルに戻り、僕は結構すぐに寝てしまって、Koreyはまた近くのバーに行っていた。よくエネルギーが続くよなぁ(笑)。
by alexsea
| 2019-10-15 00:00
| 旅行記
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