From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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フランス2019: アルルからのサイドトリップ

ホテルで朝食の後、8時頃車で出発。今日は色々とアルル近郊をまわる予定だけど、まず最初は『ラングロワ橋(Pont de Langlois)』に行こう。ゴッホが『アルルの跳ね橋』を描いた場所で、アルルから車で10分ほどの所にある。

現地に着くと、まだ早い時間だからか僕らの他には誰もいない。少しだけ雨が降ってたんだけど、東の空に日の出直後の太陽が見える。ラングロワ橋は木造で結構大きくて、上がった状態になっていた。このすぐ南側に橋がかけられているので、今ではこの橋を下ろすことはないのかもしれないな。確かに面白い形で、絵の題材にするにはピッタリな感じ。ゴッホが描いていたように、昔はこの橋を馬車が通ったりしていたんだろう。ただ改めてゴッホの絵を見てみると、橋が実際よりも巨大に描かれていることに気がついた。橋の上の馬車がすごく小さいんだよね。原寸大に描くと橋の上全てが馬車で占領されてしまう感じなので、ゴッホはスケールをちょっと調整したのかもしれないな。

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日の出がバックの『アルルの跳ね橋』

じっくりと橋を鑑賞した後は、『キャリエール・ド・ルミエール(Carrières de Lumières)』に向かおう。ここは昔採石所だったところで、今は屋内の岩肌に様々なアートを映し出す映像展示の場所になっている。今は期間限定で、ゴッホの『星降る夜』という名前の映像作品が上映されている。ちょっと早く着いてしまったので駐車場で待たなきゃいけなかったけど、ネットでチケットを買っておいたので9時半のオープンと共に入場。

屋内はかなり広く、採石した後の岩肌がむき出しになっていて、そこにプロジェクターで映像を映し出すらしい。暗くなって上映が始まると、周りはゴッホの絵でいっぱい! それぞれの壁が違う作品を表示したり、絵に動きを加えて音楽と一緒に映し出したりしていて、目が回ってしまうかと思ったほど。これは一つの壁だけ観ていたらダメで、歩き回りながら色々な壁の鑑賞しなきゃ。スメタナの『わが祖国(モルダウ)』や、ヴィヴァルディの四季から『夏』なんかの音楽が流れる中、テーマに合わせてゴッホの絵が動きまわる。これは想像を超えて素晴らしい映像作品だ。ゴッホってこんな絵も描いてたの?って感じで、僕が知らない絵もたくさんあった。いやはや、これは行ってよかった! いつかこの作品、DVDで出してくれないかなぁ。

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何もない巨大な空間なんだけど…

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上映が始まるとゴッホの絵が動く動く!

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『星降る夜』の時には地面までキラキラ

『星降る夜』の後は、『夢の日本』という作品が上映された。浮世絵や北斎の絵がメインなんだけど、こちらの方もスゴかった! 特に北斎の『神奈川沖浪裏』の波が壁中で動きまわる様は圧巻。坂本龍一の『戦場のメリークリスマス』もBGMに使われていて、もう感動ジーン状態。すごいよー、これ。日本のチームラボになんとなく似てるけど、テーマを持って映画のように観られるところがちょっと違うな。アメリカや日本でもこの展示やってほしい!

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北斎の波がザバンザバン

興奮して会場を出た後は、そこから車で3分の『レ・ボー・ド・プロヴァンス(Les Baux-de-Provence)』へ。ここはこの辺りで有名な「丘の上の村」。今まで丘の上の村はいくつも見てきたけど、ここはまた可愛らしい場所。それに一番上に『レ・ボーの城塞(Chateau des Baux)』があって、10世紀頃に建てられた城塞を見学することができる。村の中はレストランや土産物屋でいっぱい。ランチはそこら辺のレストランに入ってもいいけど、時間とお金を節約するために、どこかでサンドイッチを買って城塞の中で食べることにしよう。城塞にはピクニックテーブルがいくつもあることは事前に調べておいた。『La Sandwicherie des Baux』でサンドイッチを買い込んで、城塞に入ってすぐのピクニックテーブルに座って食べた。今回の旅行はこんな感じのランチが多いけど、景色を見ながらのランチは最高なので、美味しいサンドイッチが手に入るんだったら毎日でもやりたい感じ。

オーディオガイドを聞きながら城塞をまわったんだけど、どうも歴史的な説明が多くて、途中から聞かなくなってしまった。遺跡のような城塞をあっちこっち行くだけで楽しいや。オーディオガイドはどうしても当たり外れがあるなぁ。見どころやなんかをサッと短く説明した後、もっと詳しく聞きたい人は何番を押せ、みたいな感じだったら僕でも聞いていられるのに。旗が立っている塔の上に登ると、レ・ボーの村と周りのパノラマが同時に見えて、とても気持ちよかった。

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昔の鎧や武器を展示してあるところはRPGっぽい

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高い塔の上からは、レ・ボーの村とその周りの景色がよく見える

この後は村でアイスクリーム休憩をした後、レ・ボーを外側から見られる場所に行って写真撮影。その後はサン・レミ・ド・プロヴァンス(St-Rémy-de-Provence)まで20分ほど車を走らせた。

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アイスクリームはいつでも美味しい

ここにはゴッホが精神を癒すために入院していた『サン・ポール・ド・モゾル修道院(Le Monastère Saint-Paul de Mausole)』がある。ゴッホの銅像や、この修道院で彼が描いた絵のパネルがあちこちに飾ってある。ゴッホが入院中の部屋を再現した場所があったり、その時代からあまり変わっていないだろうと思われる庭園にも出られたりして、ゴッホと時間を超えた交流をしているようだった。静かで落ち着いていて、すごくいい場所だったなぁ。

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修道院入口にあるゴッホの銅像

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ゴッホが居た時の部屋を再現してある

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ゴッホもこの同じ庭園の風景を見ていたかと思うと感動

近くにはグラナム遺跡(Site Archéologique de Glanum)もあったんだけど、古代遺跡系はもういいかなと思ってここはスキップ。アルル方向に戻る途中で、『シャトー・デストゥブロン(Château d'Estoublon)』にちょっと寄り道。ここは入口からしてとても高級なシャトーで、ワインやオリーブオイルを作って売っている場所。ブティックでワインのテイスティングもできるんだけど、ここのレストランでワインを飲みたい気分だったので行ってみると、ワインは食事と一緒じゃないと出せないし、レストランはあと20分で閉まってしまうという。えー、なんかガッカリ。すごく気持ちのいい場所だから外のテーブルで飲みたいと思っていたのに、一気に士気が低下しちゃった感じ。ここでテイスティングして美味しいワインが見つかっても、買って持ち歩くのもなんだしなぁと思って、結局ここでは何も買わなかった。Koreyはプロヴァンス地方のミックスハーブとかを買ってたみたいだけど。

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シャトー・デストゥブロンの入口は「ここ入っていいの??」って感じ

さて、アルルに戻るまでに寄らなきゃいけないのは、昨日遠くから見て行きたいと思った『モンマジュール修道院(Abbaye de Montmajour)』。ここは完全に遺跡なんだけど、今ではイベントスペースとしても使えるみたい。最初は10世紀に礼拝堂がここに建てられたんだけど、その後300年の間に増改築を続けて、プロヴァンス地方で最大級のロマネスク様式の修道院になったらしい。ゴッホもアルルからここまで歩いてスケッチをしたことがあると、弟テオに宛てた手紙に書いていた。まるで砦のような修道院の遺跡のまわりは牧草地帯で、白い馬の群れが牧草を食べているのが見える。なんてのどかなんだろう。こういう感じの場所は大好きだ。

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モンマジュール修道院には様々な顔がある

今日の観光は全てこれで終わり。アルルまでは車で約15分。またホテルの駐車場に入れさせてもらった後は、ホテルの裏にあるカフェでワイン休憩。アルルも今日で最後。すごくいい場所だったなぁ。大きすぎも小さすぎもせず、大好きなゴッホの足跡があちこちに残ってた。一週間くらいここでノンビリしても飽きないかもしれないな。プロヴァンスはとてもいい場所なので、また将来訪れることになると思う。その時には初夏に満開のラベンダーを見てみたいな。

今日の夕食は、アルルで一番のレストランと評判の『L’Atelier Jean-Luc Rabanel』。ミシュラン2つ星レストランで、20時の予約をしてある。ダイニングルームとは別の部屋でシャンパーニュを飲みながらアミューズブーシュを食べていると、なんとシェフのJean-Luc Rabanel氏が挨拶をしにきてくれた。いきなりのことだったので写真を撮り忘れたのが残念! 彼は隣にもうちょっとカジュアルなレストランも持っていて、そっちの方もかなり流行っているらしい。

9コースのディナーは€165で、それに7種類のワインのペアリングを€85で追加。結構な値段になってしまったけど、どのコースもとても美味しかった。感動してテーブルの上で踊りたくなるようなことはなかったけど、全てが輝いた味わいで感心。途中の3コースでは、皿の料理にソースをかけてくれて、それを食べた後にソースだけを味わえるようにショットグラスに注いでくれたりした。料理とソースの味に自信がなければできないことだ。テーブル脇でサーブしてくれるプレゼンテーションも楽しかったし、アルルでの最後の夜を飾るのにピッタリの体験だったな。

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テーブル脇でサーブしてくれるプレゼンテーションも楽しい

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どのコースもとても美味しかった!

食後はまた夜のアルルをぶらついて、ホテルの前のローヌ川の景色に別れを告げてから部屋に入った。

by alexsea | 2019-10-18 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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