From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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フランス2019: サイドカーでパリをドライブ

6:15くらいにアパートを出て、まだ真っ暗な中Châtelet – Les Hallesの駅までKoreyを送っていった。彼は仕事に戻らなければいけないので、今日シアトルに帰ってしまう。僕はこの後2週間、アパートで一人で暮らすことになる。

アパートに戻った後はもうちょっと寝て、11時過ぎくらいに観光に出かけた。今日は『ラ・グット・ドール(La Goutte d’Or)』と呼ばれる、18区の地域から観光を始めよう。「ラ・グット・ドール」とは「金の雫」という意味で、この名前は19世紀頃までここら辺で作られていたワインから取られたもの。王様に献上されるほど良いワインだったらしい。その後様々な国からの移民で人種のるつぼになったけど、たくさんのアフリカ系移民が暮らすエリアとして知られている。

水曜と土曜は『Marché Barbès』 という市場が開かれているらしいので、そこから見ていくことにした。高架下の市場はかなりゴミゴミした場所で、観光客はほとんどいなくて、生活感丸出しといった感じ。エネルギッシュだけど、写真を撮れるような雰囲気じゃなかったので、早足で通り過ぎるだけになってしまった。本当に地元の人ばかりで、そこを「観光」できるような空気じゃない。

卒業旅行で初めてパリに来た時に泊ったアパートが近くにあるので、そこを見に行ってみよう。あの時はイギリスからフェリーに乗って北駅に着いた時に、客引きのおばさんに捕まって、ここのアパートに泊ることになったんだ。手頃な値段だったけど、今から考えてみるとすごい場所に宿を取ったもんだ。エレベーターがない建物の6階だったし(笑)。でもあの頃はまだ観光客が全体的に少なくて、周りの人の方が「このアジア人の群れはなんなんだ?」って奇異な目で見ていたかもしれないな。アパートがどんな外見だったかなんて全く覚えてなかったんだけど、意外と綺麗な建物でちょっと驚いた。まぁあれから30年も経ってるんだから、改装工事も行われたんだろうな。

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卒業旅行では中央の白い壁の建物の5階に泊った

この後は、Rue Dejeanという道にいつも出ているらしい市場を横目で通り過ぎた後、『Don’t Be A Tourist In Paris』というガイドブックで勧められていた『Les Délices du Sacré-Coeur』というアフリカ系レストランでランチを食べようと思ったんだけど、もう開店時間を過ぎているはずなのに開いてない。んー、フランスはなんかこういうの多い気がする。季節的なものもあるのかな。仕方がないので、モンマルトル(Montmartre)の方でどこかに入って食べることにしよう。

モンマルトルの方までテクテク歩いて、映画『フレンチ・キス』の一シーンで使われた場所(Rue Feutrier & Rue Paul Albert)を見た後は、長い長い階段を上ってサクレ・クール聖堂(Sacré-Coeur)へ。相変わらず観光客でごった返してたけど、いつものように聖堂の中の椅子に15分ほど座って、色々なことに思いを巡らせてみた。自分の人生や、母との別れ、友人からの親切や、「護られている」という感覚。宗教には絶対に入らない僕だけど、教会や神社や寺といった空間はやっぱり空気が違っていて、こんな風に自分と世界との繋がりについて考えてみるのにピッタリな場所だと思う。そういえば、以前は撮影禁止だった聖堂の内部は、信者の人たちが入る中心のエリアを除いては、フラッシュなしで撮影OKになっていた。今はどんどんそういう方向に進んでるね。個人的にはとても嬉しいことだ。

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映画『フレンチ・キス』で使われた場所

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サクレ・クール聖堂までは長い長い階段を上る

この後はモンマルトルを歩きながらレストランを探していたんだけど、観光地のお昼時なので人でいっぱい! 気分が悪くなりそうだったので、すぐに裏道に抜けてゆっくりと散歩していた。見るのが初めてだった『壁抜け男(Le Passe-Muraille)』や、斬られた首を自分で持っている『サン・ドニ像(Saint-Denis)』を写真に収めたりしながら、秋のモンマルトルを歩いてた。中心地は観光客だらけで満員電車のようだけど、ちょっと外れると静かに散歩を楽しめる。特にVilla Léandreのような気持ちのいい通りは、普通のモンマルトルとはちょっと違う感じで、とてもいい雰囲気だった。

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『壁抜け男』は面白い感じ

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斬られた自分の首を持つサン・ドニ像

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Villa Léandreはモンマルトルでもちょっと異質な綺麗さ

大通りに出たところで、偶然ベトナム料理の店『Aname』を発見。居心地のよさそうなレストランだったので、ここでランチをすることにしよう。アペタイザーには大好きな生春巻き、メインは日替わりでチキンが出てきた。骨付き肉だったからほぐすのが大変だったけど、しっかりとした味付けで、皮も香ばしくて、とても美味しかった。ここまでランチを待っていて正解だったな。

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ベトナム料理屋でランチ。美味しかった!

この後は映画『ジュリー・アンド・ジュリア』でも外観が使われたPâtisserie Boulangerie Borisを見たりした後、モンマルトル墓地(Cimetière de Montmartre)の方に歩いて行った。

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このレトロな外観が
『ジュリー・アンド・ジュリア』で使われた

モンマルトル墓地は、以前シアトルのコーラスでヨーロッパツアーをやった時に泊ったホテルがすぐ近くだったので、ちょっとだけ通り抜けた記憶がある程度。今回は行ってみたいお墓があったんだ。去年モンマルトルに来た時に見た『ダリダ像』のダリダのお墓。像を見た時には全然知らなかったんだけど、エジプト出身の歌手で60年代から70年代にかけてフランスで一世を風靡した人。1987年に自ら命を絶つまで、フランスではとても有名だったらしい。この旅行に来る前に『ダリダ~あまい囁き~』という映画をネットで観ることができたので、それで彼女の人生を知ることができた。

このモンマルトル墓地は、後の都市計画で道路が通ることになったので、高架下の墓を見ることもできる不思議な場所。たくさんの著名人がここに眠っていて、ダリダの墓には彼女の美しい像があって、花がたくさん供えられていた。今でもファンの人たちが花を供えに来るんだろう。ここにはダリダの墓だけを見に来たので、他の有名人のことは調べなかったんだけど、昔吹き替えをやったことのある『トリュフォーの思春期』の監督のトリュフォーや、画家のデガやギュスターヴ・モロー、それに日本人画家の荻須高徳という人もここに眠っているらしい。

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高架下に墓があるって、すごく珍しい風景

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とても綺麗なダリダの墓

この後はムーラン・ルージュの前を通り過ぎて、『パリ市立ロマン主義博物館(Musée de la Vie Romantique)』へ。ここは僕も初めて行く場所なんだけどロマン派の画家アリ・シェフェール(Ary Scheffer)が住んでいた場所が博物館になったもの。中にはたくさんの絵や昔のアイテムが展示されていて、昔の家の中を案内されているよう。でもここで僕が一番気に入ったのは、家の脇にある庭園にあるカフェ。気持ちのいい庭で、みんな思い思いの午後を送っているみたい。僕もホットチョコレートを注文して、しばらく庭の花を眺めながら歩き疲れた足を癒してた。博物館は入場無料だし、このカフェを利用するためだけに入ってくる人もいるのかもしれないな。

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ロマン主義博物館の庭で一息

さて、今日もよく観光しました。近くの駅からメトロに乗ってアパートに帰って、少しの間昼寝。

今日の夜は、僕が去年よく行っていたチュニジア料理の『La Goulette』でクスクスでも食べようと思ってた。ユージくんに声を掛けてみると彼も参加希望とのことだったので、18:30に店で待ち合わせ。そうしたら彼は友人の家に行った帰りで、そこでクスクスをご馳走になってしまったとのこと。どんな偶然だよ!(笑) なので僕がクスクスを食べている間、彼はソーダを飲みながら待っていてくれた。食後はいつものバーでユージくんとちょっと話した後、僕は行くところがあるので先に失礼した。

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これこれ。このクスクスが大好き!

今夜は『レトロ・ツアー・パリ(Retro Tour Paris)』で、ナイトツアーを予約してあるのだ。これはバイクのサイドカーに乗せてもらってパリの街をドライブしてくれるもので、このツアーのことを知ったときに面白いなと思ってたんだ。ナイトツアーはちょっと高め(€209)だけど、ずっと乗ってみたかったサイドカーに乗って、90分間夜のパリの風景を見せてくれるというので、思い切って申し込んでしまった。こんなこと滅多にできないしね。

ポンピドゥーセンターの近くに宿を取っていると申し込みの時に書いたので、ツアーのスタートする19時半に近くまで迎えに来てくれた。ちょっとやんちゃな感じのドライバーの名前はRomain(ロマーン)。このナイトツアーはカスタマイズが可能で、まずはどんな場所に行きたいかをドライバーと相談して、これからのルートを決める。僕は結構観光地は一通り見てきたので、とりあえず夜景が綺麗な王道をまわってもらうことにした。

サイドカーはそれほど大きくないけど、足から腰まで毛布も掛けられるし、乗り込んでみると結構快適。バイクが走り出すと道の凹凸が直に伝わってくる感じで、特にスピードが出るとかなりスリリング。結構ヒヤッとすることはあったけど、サイドカーに乗った以上、ドライバーに全てを任せるしかない。Romainは本当に手慣れた感じで、混んでいる場所もスイスイ抜けていく。少し下の目線からのパリの街は、とても新鮮に感じた。

まずバイクはモンマルトルの方に向かい、夜のムーラン・ルージュや、サクレ・クール聖堂、それに映画『アメリ』のロケ地なんかをまわってくれた。その後は凱旋門に向かっていって、一度は体験してみたかった凱旋門の周りのループを走る。いやーもうスリリングで気持ちいい! まるで映画の主人公になったような気になってしまう。もうこれだけでこのツアーをやった甲斐があった。でも凱旋門がライトアップされていなかったのが残念だったなぁ。前に来た時にはちゃんとライトアップされてたのに。Romainに聞いてみると、なぜライトアップを止めてしまったのか彼もわからないらしい。ただ、7月14日などの特別な日にはちゃんとライトアップされるらしいので、電力の節約のためなのかもしれないな。

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ムーラン・ルージュの前の信号待ちでは、
ドライバーのRomainが写真を撮ってくれた

この後は、光り輝くエッフェル塔へ。夜のエッフェル塔は前にも見たことがあったけど、サイドカーから見るパリのシンボルはまた全然趣が違ってスゴイ。輝くエッフェル塔がどんどん迫ってくるっていうのは本当に圧巻。これはバイクかオープンカーでないと味わえない醍醐味だ。Romainはエッフェル塔がよく見える公園脇にバイクを止めて、シャンパーニュをグラスに注いでくれた。もちろん彼は飲めないので、僕だけエッフェル塔を見ながらこの景色に乾杯! シャンパーニュはボトル1本あったんだけど、僕はやっぱりそんなに飲むわけにもいかず、グラスに2杯とちょっと飲んだだけだった。後は捨てることになっちゃってもったいないなぁ。

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光り輝くエッフェル塔をバックに

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ドライバーのRomain

エッフェル塔の景色に酔いしれた後は、サン・ジェルマンの裏通りの繁華街を通り抜けていく。あちこちのカフェやレストランは人で満杯! サイドカーをつけたバイクなんて珍しいので、たくさんの人たちが僕らに注目してた。なんだか恥ずかしかったけど、ちょっとだけいい気分だったかな。サン・ジェルマンを抜けた後はノートルダム聖堂の横を通って、出発地点と同じポンピドゥーセンターの近くでツアー終了。



いやー、本当に楽しかった! これはトルコのカッパドキアの気球ツアーと同じ感じで、ちょっと高いけど一度はやってみるべきツアーだと思う。バイクの視点からパリの街を眺められるなんて、滅多にできない経験だ。1台のバイクには、サイドカーに一人、ドライバーの後ろに一人と、合計2人まで乗ることができるらしい。大オススメなので、ぜひ一度経験してみてくださーい!

by alexsea | 2019-10-23 00:00 | 旅行記 | Comments(2)
Commented by カイ at 2019-11-19 06:25 x
サイドカーのツアー楽しそう〜!
動画も疑似体験感があって、Alexさんのお声も少し聞けて嬉しかったです♪ 欲を言えば、Alexさんの話すフランス語も聞いてみたかったですけど!(*^-^*)
Commented by alexsea at 2019-11-19 08:52
>カイさん

あははは、フランス語はほとんど話しませーん! 話せてもアメリカ訛りかも(笑)。
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