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by Alex プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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フランス2019: アントワープとブリュッセル
今日はベルギーのアントワープ(Antwerp)とブリュッセル(Brussels)に日帰り旅行をする予定。フランスとベルギーを結ぶ高速線はタリス(Thalys)というんだけど、切符が予約可能になってからすぐだとすごく安い席が買える。今回は片道なんと€29。パリからブリュッセルまでは1時間半、アントワープまでも2時間なので、他の国に手軽に日帰り旅行できてしまうのが嬉しい。
ベルギーは以前日帰りでブルージュ(Bruges)に一度行ったことがあるくらい。最初はブリュッセルだけに行こうかと思ってたんだけど、『フランダースの犬』が大好きな日本人としては、やっぱりアントワープにも行っておかなきゃダメでしょうということで、パリ→アントワープ→ブリュッセル→パリというルートで行くことにした。 アパートを6時半頃出発して北駅に向かう。駅のパン屋Paulでサンドイッチを買って、どのホームから電車が出ることになるのか、モニターに表示が出るのを待ちながら食べた。まだ真っ暗のパリを7:25に出発。夜が明けて外が見えるようになった頃には、もう田園風景が広がっていた。アントワープの中央駅には9:27に到着。駅からして重鎮ですごく豪華でビックリ。「世界一美しい駅」に選ばれたことがあるらしい。やっぱり歴史のあるヨーロッパは違うなぁ。 ![]() アントワープ中央駅は、まるで芸術作品のよう ショッピングストリートのメール通り(Meir)はまだあまり店が開いていなかったけど、ずっと歩くこと約20分。旧市街らしく小さな店が混み合ってきた頃に、聖母大聖堂(Onze-Lieve-Vrouwekathedraal)に到着。ちょうど10時で開門するところだったので、まだあまり混み合っていない時に入れたのは嬉しかった。大聖堂の中にはたくさんの絵が飾ってあって、まるで教会と美術館を組み合わせたような雰囲気。何はともあれ、まず『フランダースの犬』でネロが最後に見ることができたルーベンスの絵、『キリスト昇架』と『キリスト降架』を見に行ってみよう。うんうん、この絵だ! 『フランダースの犬』の最終回はよく覚えてるけど、アニメで描かれていた絵は本当にそのままだったんだなぁ。『昇架』も『降架』も色鮮やかでストーリー性がいっぱいで、その存在感はやっぱりスゴイものがあった。昔は字が読めなかった人たちも、こういう絵で聖書の言葉を学んだんだろう。ふと気づいてみると、周りは日本人の観光客がたくさん。やっぱり日本人はこれを見に来るよね。 ![]() 「とうとう…、とうとう僕は見たんだ! なんて素晴らしいんだろう。 ああ、マリア様。ありがとうございます! これだけで…、これだけで僕は、もうなんにも要りません!」 この大聖堂は本当に美術品でいっぱいで、時間があったら半日くらい居たいところだった。特にヤン・ファーブルによる『十字架をもつ男』は、モダンアートだけどとても印象に残った。 ![]() 『十字架をもつ男』 シンプルなようで、意味は深いかもしれない 大聖堂のすぐ前には、ネロとパトラッシュ像がある。石畳を毛布にしているようで可愛いんだけど、アニメの『フランダースの犬』を知っている人にとっては、コレジャナイ感満載だと思う。 ![]() 可愛いんだけど…ねぇ… 大聖堂から歩いてすぐの市庁舎(Stadhuis van Antwerpen)は工事中で、豪華なファサードが見れなかったのが残念。でもその前のマルクト広場にある『ブラボーの噴水(Standbeeld van Brabo)』は、切り落とした巨人の手から水(血?)が噴出していて、それだけで迫力十分だった。 ![]() ブラボーの噴水は迫力がある この後は、Oude Koornmarkt 16から入るVlaeykensgangで過去に戻ったような小路を歩いた後、『聖カロルス・ボロメウス教会(Sint-Carolus Borromeuskerk)』へ。重そうな外見とは裏腹に、中に入ると白・金・茶色で統一された美しいインテリアが広がっている。祭壇の絵はルーベンスみたいだし、壁をぐるっと囲むように置いてある木造りの天使たちは優雅さと温かみを兼ね備えていて、この教会で一番印象に残ったかな。木彫りの天使に囲まれたパイプオルガンも見事で、教会にいる間音楽を楽しませてくれた。ゆっくりと中を見ていると、教会の人らしいおじさんが2階があると教えてくれた。脇の階段から上がっていくと、中2階のような場所からは教会が一望できて素晴らしい。キリストの生涯を描いた絵が、壁に沿ってぐるっと飾ってあるし。おじさんに教えてもらわなかったら、ここからの景色は見逃してしまうところだった。 ![]() 聖カロルス・ボロメウス教会は美しくて感動! ランチの予約の時間も迫ってきたので、グルン広場(Gorenplaats)のルーベンス像を見た後は、予約しておいた『Het Gebaar』へ。ここはアントワープでかなり評判が高く、盛り付けがとても綺麗な料理の写真を見て行きたくなった場所。アペタイザーはブリオッシュに和牛の薄切り肉とトリュフを乗せたもの(€27.50)。メインはタルタルステーキ(€36.50)。デザートはオレリス(Orelys)というチョコレートを使ったもの(€27.50)を選んだ。とにかく美術作品のような盛り付けが素晴らしいんだけど、アペタイザーは全体的に塩辛くて、美味しいことは美味しいけれど感動するような味じゃない。タルタルステーキのフライドポテトの下には、ケチャップとマスタードから作られた薄いゼリーが敷いてあって、それは面白い発想だと思った。デザートは柑橘系、特に柚子の味と香りがして、酸味があまり得意じゃない僕にはいまいちだったかな。ワインを1杯だけ飲んで合計で€106。かなり高いランチになってしまった。 ![]() アートのような素晴らしい盛り付けなんだけど、 味は僕の好みとは完全には一致しなかった さて、これでアントワープの観光は終わり。駅まで歩いていって、切符の自動販売機でブリュッセル中央駅(Bruxelles-Centraal)までの切符を買い(€7.40)、タイミングよく来た電車に乗り込んだ。13:25発の電車はブリュッセル中央駅に14:06に到着。駅を出てすぐの、とても気持ちのいい『芸術の丘(Mont des Arts)』を通り抜ける。ここでは若者たちが思い思いの午後を送っていて、とてもゆったりとしたいい雰囲気。階段を上ったところには歌を唄っている人もいて、かなりの人が彼の音楽に聴き入ってた。この景色とノンビリした雰囲気は個人的に大好きだな。 ![]() 芸術の丘はノンビリしていて好きかも 『ベルギー王立美術館(Musées Royaux des Beaux-Arts de Belgique)』は、芸術の丘を上りきってすぐ。ここには3つの美術館があって、2つ以上訪れる人はコンボチケットを買った方が得みたい。何も考えずにコンボチケットを買ったんだけど、後になって高速電車タリスの乗客には割引があることをすっかり忘れていたことに気がついた。それほど高くはなかったけど、タリス乗客はどれだけ得だったんだろうか? まずは古典美術館から。入ってすぐに、部屋いっぱいに広がる日本人アーティストの作品があって、これがとてもインパクトがあった。赤い糸と網が部屋中に張り巡らされていて、それが収束した先には靴がある。これは塩田千春氏による『どこかにいる私(Me Somewhere Else)』という作品で、なんだか人間の体から血管以外を取り除いて、それを部屋いっぱいに拡げたもののように感じた。綺麗だけど、どても不安を誘うアート。この美術館には、ちょっと漫画的なタッチで興味を引かれたPieter Brueghel II, the Youngerの作品もたくさんあってよかったけど、最初に見たこの『どこかにいる私』が一番印象に残った。 ![]() 『どこかにいる私』は まるで人間が爆発しているかのよう この後はすぐ隣の『マグリット美術館(Musée Magritte)』。ここはシュールレアリストのルネ・マグリット(René Nagritte)の作品をたくさん展示してある場所。この名前は聞いてもピンと来なかったんだけど、この絵を見た時にハッと気づいた。この人って、黒い帽子を被った男の顔が青リンゴっていう絵を描いた人か! その絵自体はここにはなかったんだけど、シュールな絵ばかりを描いていた人で、なんとなくダリと方向性が似ているかもしれないと思った。こういうアートって、個人的に結構好きだ。 ![]() この絵を見て初めてピンときた 十分に芸術鑑賞をした後は、ブリュッセルで一番の観光地『グランプラス(Grand Place)』まで歩いて行こう。さっきまではあんなにノンビリしていた雰囲気だったのが、グランプラスが近づくにつれてどんどん人が多くなっていって、グランプラスの周りでは新宿の繁華街並みの混雑ぶり。確かにグランプラスは歴史を感じさせる建物にぐるりと囲まれていて、とても綺麗で圧倒される。すぐそばには『セルクラース像(Everard 'T Serclaes)』があって、その前ではたくさんの中国人団体客が写真を撮っていた。この像に触ると幸運が訪れるというけど、次から次に人が触っていく像には手を出したくなかったなぁ。なんかイヤな気をもらっちゃいそうで(笑)。 ![]() グランプラスは人で溢れてるけど、 やっぱりとてもいい感じ! そこからちょっと歩いたところにあるのが、超有名な『小便小僧(Manneken Pis)』。世界3大ガッカリと言われているけど、なかなか可愛くていいんじゃない? でもここも観光客だらけで気分が悪くなりそうだったので、早々に退散。ここからちょっと遠いんだけど、ぜひ見てみたかったのが『小便犬(Zinneke Pis)』。こちらはあまり知る人がいないのか、ほとんど人がいなかったのでゆっくりと見ることができた。これが一番リアルで可愛かったかな。(この後、夕食を食べた後には『小便少女(Jeanneke-Pis)』も見て、ブリュッセルでオシッコしている像3体、全て制覇!) ![]() ブリュッセルの小便像、3種。 個人的には犬が一番好きだった 『小便犬』がちょっと外れた場所にあったので、またグランプラスまで戻ってきて、『La Chaloupe d’Or』というレストランのテラス席でビール休憩。ベルギーではやっぱりビールも飲まなきゃ!(っていつも飲んでるけど) グランプラスを行き交う人々を眺めながら飲むビールは最高! 今日は日没前に帰っちゃうけど、ここは夜も綺麗そうだなぁ。今度来ることがあったら、夜のグランプラスをぜひ体験したい。そんなことを考えながらビールを飲んでいると、女声合唱の声がどこからか聞こえてきた。グランプラスの真ん中に、アジア人の若い女の子たちが集まってコーラスを歌ってる。全部で20人くらい。中国か韓国だと思うけど、ヨーロッパのツアーでもやってるのかな。とても綺麗な歌声に、しばし聞きほれてしまった。どこのコーラスかは知らないけど、素晴らしい歌のプレゼントをありがとう! ![]() グランプラスで飲むビールは、また格別 この後は豪華な『ギャルリー・サンチュベール(Galeries Royales St-Hubert)』を通り抜ける。ここは世界最古のアーケード街らしい。たくさんの店が軒を並べていて、特にチョコレート屋がたくさんあった。そう、ベルギーといえばチョコレート。パリでいつも買っていたPierre Marcoliniの店もあったので、ここで大好きなマシュマロチョコを購入。これ、薄いチョコレートで覆われた中にはフワフワのマシュマロが入ってて、あまり甘すぎることがないので大好物なんだ。 ![]() ギャルリー・サンチュベールには チョコレート屋がいくつもあった ショッピングはそれくらいにして、ちょっと早いけど夕食にしよう。ブリュッセルでは超有名なレストラン『Chez Leon』。客のほとんどが観光客みたいだったけど、やっぱりベルギーに来たらお約束のムール貝も食べなきゃ。ということで、ムール貝のスペシャル(€24.85)とビールを注文。「スペシャル」とは、セロリ、玉ねぎ、バターで調理されたものらしい。お味の方はシンプルでいいけど、やっぱり想像通り、特筆することもないレベルだった。ずっと前にイタリアでムール貝を食べた時には、あまりの美味しさに泣くかと思ったけど、やっぱりイタリア近辺とはムール貝自体が違うのかな。ベルギーはムール貝が美味しいと聞いていただけに、残念だなぁ。 ![]() 不味くはないけど、さして美味しいとも思わなかった 『小便少女』はChez Leonのすぐ近くなんだけど、グランプラスまで戻ってから見忘れたことに気がついて、もう一度そっちに行かなきゃいけなかった。でもブリュッセルでは全ての小便像を見たし、ベルギーチョコレート買ったし、ムール貝食べたし、ビール飲んだし、観光客がやらなきゃいけないことは全てやった感じ(笑)。やっぱり日帰りだと駆け足になっちゃうから、一泊くらいするのがいいのかもしれないな。 さて、この後は南駅まで約20分歩いて、19:13発のタリスに乗り、パリの北駅には20:35到着。最寄り駅からアパートまでの間にマクドナルドがあったので、ビッグマックをテイクアウトで買ってアパートで食べた。だって夕食は早かったし、ムール貝だけだったからお腹が空いちゃったんだもん。今日はたくさん歩いたから、カロリーが差し引きゼロになってくれればいいなぁ(笑)。 やっぱり1日で2つの街の観光は疲れた。ベッドに倒れ込むように寝てしまったと思う。
by alexsea
| 2019-10-24 00:00
| 旅行記
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