From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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フランス2019: パリの13区から15区を歩いて横断

今日は本当はいくつか美術館巡りをする予定だったんだけど、来週は雨が降るかもしれないと天気予報が言っているので、来週歩き回る予定だった日とやる事を交換してしまうことにした。昨日はかなり歩き回ってまだ足が疲れてる感じがするけど、今日も頑張って歩かなければ!

今日はまず13区のプティット・サンチュールに行くことにしよう。パリの外側の境界線あたりには、その昔鉄道の環状線が走っていた。今では使われなくなってしまって線路はほとんど立ち入り禁止になっているんだけど、いくつかの区域では遊歩道として一般に公開されている場所がある。それがプティット・サンチュール。4年前にパリに来た時に12・15・16区のプティット・サンチュールには行ったんだけど、オープンしたての13区のエリアには入れなかった。今回はその雪辱戦というわけ。

メトロのMaison Blanche駅で降りて歩くこと5分、4年前には閉まっていた13区のプティット・サンチュールにやっと入ることができた。15区と同じ感じでとてもいい雰囲気の遊歩道になってるんだけど、普通は鍵がかかっているらしい柵のところも開いていたので、そっちの方にもちょっと行って写真を撮らせてもらった。植物が生い茂っていて、トンネルの壁には壁画がかいてあったりして、すごくいい感じ! ビルの横の散歩道的なプティット・サンチュールもいいけど、こういう廃墟的な景色はとても心に残る。今回来ることができて本当によかった。

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こういう廃墟的な感じの場所、大好きなんだー!

この後は雰囲気のいいRue Dieulafoyを通り抜けた後、「パリの中の田舎」と呼ばれている『ビュット・オー・カイユ(Butte-aux-Cailles)』の方に歩いていった。その途中もたくさん見どころがあって楽しい。サンタンヌ教会(Église Sainte-Anne de la Butte-aux-Cailles)という雰囲気のいい教会があったり、いきなりドンキーコングの可愛い壁画が現れたり、アールヌーヴォー調の市民プールがあったり。なるほど、一つの町を想像させるような雰囲気がこの辺りにはある。

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とてもいい雰囲気のRue Dieulafoy

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いきなりドンキーコングの壁画があって驚いた

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アールヌーヴォー調の市民プール

もうすぐお昼なので、この辺りで美味しいとされている『Chez Gladines』に向かおう。ここはバスク地方の料理で人気の場所らしく、手頃な値段とかなりのボリュームで有名なレストランらしい。なんとなく大衆食堂みたいな感じで居心地はいいけど、やっぱりここは友達と一緒に来たい雰囲気だな。ランチセットはアペタイザーとメインで€13。書かれたメニューの他には今日のスペシャルがあるらしいんだけど、それはサーバーのお姉さんがフランス語で教えてくれるだけ。なんとなく今日のスペシャルのメインは鶏だってことはわかったけど、アペタイザーは全然聞き取れなかった。でもどちらもスペシャルを注文! 結局アペタイザーはカルパッチョにチーズとオリーブオイルをかけたもので、さっぱりしていてとても美味。メインコースは鶏肉にホワイトソースがかかったものに、ポテト、サラダ、インゲンがついてきた。こりゃ噂通りすごいボリュームだ。鶏肉はしっかりとした主張のある味でとても美味しかった。サラダは全部食べたけど、ポテトもインゲンも半分以上残してしまった。若い人にはこういうのは嬉しいだろうな。今度機会があったらまた友達と来てみたい場所だ。

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Chez Gladinesで美味しくて安いランチ!

この後はまわりの綺麗な道を散策。ビュット・オー・カイユの中心らしいRue de al Butte aux Caillesや、Passage Boiton、Rue Michal、Passage Barraultなどなどを歩き回った。さっき訪れたサンタンヌ教会のことを調べていたら、佐伯祐三という画家の絵が出てきた。あれ、これって僕が撮った写真によく似ているような…? これってRue Michalからの景色じゃん! 全く知らなかった画家なんだけど、同じ場所からの景色を彼も見ていたことがなんとなく嬉しかった。

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Rue Michalからの景色と、佐伯祐三氏の作品

Villa Davielはアールヌーヴォー調の家々が並んでいる小路で、閑静な住宅街といった感じの場所。その家々をよく見てみると、完全なアールヌーヴォーであることが玄関の上の雨除けからわかる。雰囲気がメトロの入口のアートにそっくり。昔からのこの雨除けを、みんな大切に保存しているんだろうな。

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Villa Davielにある家の、アールヌーヴォー調の雨除け

次はちょっと歩いて、『花の街(Cité Florale)』と呼ばれるエリアへ。ここは道の名前にアイリスとか蘭とか、花の名前がついた一角。とても静かで可愛らしい家々に囲まれていて、まるでどこかの小さな村にワープしてきたかのような気になる。花がたくさん咲いているわけじゃなかったけど、春にはもっと花で賑やかになって、名前の通りの場所になるのかもしれないな。都会好きの僕でも、こういう場所にはちょっと住んでみたいと思わせるものがあった。

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『花の街』の一角

モンスーリ公園(Parc Montsouris)でベンチに座ってちょっと休んだ後は、近くのとても静かな住宅街の道Square de Montsourisの雰囲気を楽しんだ。道の入口には「私道」のサインが大きく掲げられていたので、ここに来る僕みたいな観光客も後を絶たないんだろう。写真を撮りながらサッと通り過ぎるだけにしておいた。

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モンスーリ公園ではベンチに座って一休み

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Square de Montsourisはとても綺麗な住宅街

この後はまたどんどん歩き続けて、石畳の道Villa d’Alésiaを通り抜けた後、Cité Bauerにある年季を感じさせるハート型の門や、植物がアーチのようになっていてとても可愛いRue des Thermopylesなんかをゆっくりと通りながら、パリにいるとは思えないような非都会的な雰囲気を楽しんでいた。

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とてもユニークなハート型の門

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石畳の小路Rue des Thermopylesでは
植物がアーチを作ってる

去年パリにいるときに初めて訪れたNotre-Dame-du-Travail教会で、またしばし椅子に座って思いを巡らせた後、行ったことのない『ブールデル美術館(Musée Bourdelle)』まで歩いていった。平日だから空いているかと思いきや、入場待ちの人々が20mくらいの列を作ってる! うわー、どうすんだこれ、とか思いながら一応列に並んだんだけど、結構スイスイ進んでいったんで安心した。全然進まないようだったらスマホで列をスキップできるチケットを買おうと思ってたんだけど、10分ほどで中に入れたのでよかった。

ここは彫刻を主に展示してある美術館なんだけど、今は『背中(Dos à la Mode)』という特別展をやっていた。時代を感じさせる彫刻の横に、ドレスを着たマネキンが背中を向けて立っていたりして、なんか結構シュールな感じでいい。昔の彫刻もいつもだったら正面を向いているだろうに、この特別展の間だけは背中を向けているものもたくさんある。順路の途中にファッション・ジャーナリストの言葉が飾ってあったけど、「ファッションショーで撮られて、インターネットで一般の目に入る写真はいつもモデルの正面からのもので、横や後ろから撮った写真はアップロードする時間が惜しいとでも言わんばかり。体や服は三次元なのにね。こんなことが続いたら次世代のファッションデザイナーは、正面からの見目だけを重視するようになってしまうのではないか?」とのこと。確かにねー。飾ってあるドレスの背中をそういう目で見ると、新鮮に背中側のデザインを楽しむことができた。こんな風に新たな視点でアートを楽しむって、なかなか思いつかないものなのかもしれない。たくさんの彫刻も、たくさんのドレスも、とても見応えがあった。

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昔の彫刻と背中を向けたマネキンが一緒に置いてあるのって
どう考えてもシュール

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いつもは正面を向いているであろう彫刻も
背を向けていた

さて、今日は随分歩き回ったので疲れてしまった。メトロに乗ってアパートに帰り着いたのは16時半頃。足を自分でマッサージした後、ちょっと昼寝して疲れを癒した。

今日の夜は、ヒロラくんとバーで落ち合うことになってる。何杯か飲んだ後夕食を食べに行こうという話になって、僕が行きたいと思っていてヒロラくんも知っていた、『Trois Fois plus de Piment』(「ペッパー3倍」という意味)という担々麺を食べられる店に行くことになった。店に到着したのは21時半頃。遅い時間なのに、外に10人くらい並んでいてビックリした。人気のある場所なんだなぁ。出てくる人が結構いたのか、列はどんどん進んで5分くらいで中に入れたのでホッとした。

まず二人で辛い水餃子(€5.40)をシェアすることにして、僕は汁あり担々麺(€10.90)、ヒロラくんは牛肉麺(€12.90)なるものを注文。麺の方は辛さを0から5まで選べる。ヒロラくんが以前レベル1を食べた時には物足りなく、レベル3だと「脳から汗をかいた」辛さだったらしい。そしたら当然レベル2で注文だよね。水餃子はピリ辛のソースがかかっていてプリプリで美味しかったし、僕の担々麺は必要な味が全て揃っているのに加え、痺れるような辛さもちゃんと含まれていて、今まで食べた担々麺の中で一番美味しかったと思う。麺もプリプリで最高! なるほど、これは人気があるわけだ。レベル2の辛さだと、辛いのが好きな僕にちょうどいい感じだった。いい場所を見つけちゃったなぁ。今度また来て、汁なしの担々麺も食べてみることにしよう。同じ系統のレストランはパリに全部で5軒ある。Trois Fois plus de Piment(ペッパー3倍)は3軒、他にDeux Fois plus de Piment(ペッパー2倍)とCinq Fois plus de Piment(ペッパー5倍)という店がある。何が違うんだろう? いつか2倍と5倍にも行ってみたいなぁ。

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Trois Fois plus de Pimentで美味しい担々麺!

大満足の食事を終えて、アパートに帰ってきたのは22時半。今日もよく観光しました。明日もまた歩き回る予定なので、すぐに寝なきゃ。

by alexsea | 2019-10-25 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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