From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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2019年のまとめ

いやはや、なんという年だろう。いつもの「気がついたら終わっていた」年と違って、肉体的にも精神的にも修行をさせられた感じの一年だった。

2019年前半のまとめ』にも書いたけど、1月の日本旅行から帰ってきてから酷いパニックアタックを何度も経験したり、お腹の調子もずっと悪くて、日本で何かに憑かれてしまったんじゃないかと思ったくらい。パニックアタックは少しずつ収まっていったけど、母の病気が発覚してからまた少し再発。それもなんとか収束したんだけど、お腹の調子はずっと悪いまま。あまりにも長く続くもんだから、日本の病院で腸カメラと胃カメラで検査してもらったくらい。結局どこにも異常はなく、医者にも原因は不明だった。

精神的にも、本当に辛い時期が続いた。母のすい臓がんのために、日本で一番暑い期間を埼玉の兄の家で過ごし、日に日に痩せていく母を見ていなければならなかった。でも母とはお互いに感謝の気持ちを伝えあったし、昔話もたくさんしたし、とても密度の濃い時間を過ごせたことは、この不幸な状況の中でもラッキーだったと思う。息抜きのために毎週末のように東京に出て、たくさんの友達に遊んでもらって、それでかなり救われていた部分もあったし。会って遊んでくれたみんな、本当にありがとう。

日本に着いてから2か月後に、母は息を引きとった。悲しかったけど、最後の最後まで手を握ってあげられたのは嬉しかった。母の遺言通り、葬式はせずに家族だけで2日後に火葬。遺灰は僕がシアトルに持って帰り、遺骨は兄が近くの寺で永代供養してもらうことになった。

母が亡くなってから3日後に僕はシアトルに戻り、3泊した後、2月から計画していたフランス旅行に旅立った。蒸し暑い日本の夏の後で体は悲鳴を上げていたけど、僕の心にとっては、悲しみを少しずつ大気に溶かしていくこの旅行が必要だったと思う。

不思議なことに、今年の頭からずっと調子の悪かったお腹の調子が、日本を出てすぐに治ってしまってビックリ。そういえば、母の痛み止めがモルヒネに替わる直前に、家族で病室に集まっていわゆる「最後のお別れ」をしたんだけど、その時に母が「みんなの悪いもの、全部持って行ってあげるからね!」と明るく言っていた。本当に母が、僕の体の不調を持って行ってくれたのかもしれない。心配していたパニックアタックも、7月以来起こっていないし。すごいよ、母!

楽しかったけどヘロヘロになってフランスから帰ってきた直後には、また大江千里さんと会う機会があった。僕が気に入っているシェフのイタリアンレストランに行って飲み食いしたり、その後は僕がよく行くバーに行って飲みながら色々なことを話したり。次の日には彼のお友達の八神純子さんがシアトルに来るらしく、「一緒にランチどう?」とお誘いを受けてしまった。せっかくのお二人の時間に部外者が邪魔しちゃ悪いと思って断ったんだけど、「大丈夫大丈夫!」との千里さんのお言葉に負けて、ご一緒させていただくことになってしまった。八神純子さんとはもちろん初めてお会いしたんだけど、とても穏やかで話しやすい方で、最初はすごく緊張していた僕もすぐにリラックスできた。千里さんは今年お父上を亡くされたし、なんと純子さんも今年お父上を亡くされたらしいので、三人で一緒にそれぞれの親に献杯。千里さんは3月に初めて会った時のことをよく覚えていてくれて、彼らが僕の家から空港に向かう車に乗った後、母がずーっと見送ってくれていたのこと。それを聞いた時、おもてなしの精神のことを、あの世の母から教えてもらった気がした。

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八神純子さんと大江千里さんと3人で食事できるなんて
えーっっ!

次の日にはシアトル日系人会のイベントで、八神純子さんのコンサートがあったので僕も行ってきた。純子さんの透き通った綺麗なソプラノボイスは健在で、もう感動! 最後には千里さんがサプライズゲストとして登場して、会場を沸かせていた。いやはや、本当になんという人たちと僕は一緒に食事できてしまったんだろう。母が繋いでくれたこの縁、本当に大切にしなきゃいけないな。千里さん、純子さん、本当にありがとうございました。

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八神純子さんの綺麗な歌声と大江千里さんのピアノ伴奏で
会場は沸きに沸いていた

忙しく動き回っているうちはいいんだけど、家に一人でいる時には、やっぱり母のいない寂しさを実感してしまう。そんなある日、夢を見た。部屋(実際の家とは全然レイアウトが違う)で音楽を聴いてたんだけど、家の中で家事をするような音がする。一人だと思ったのに、もしかしたら母がいるのか? 母のことを呼ぶと、「はーい」という声が壁の向こうから聞こえてきた。実際に姿は見なかったんだけど、僕は「なんだ母だったのか。あれ、でも確か母は…」と思ったところで目が覚めた。起きてから、家の中で母の音を聞くことがなくなってどれだけ寂しいかということに、改めて気がついた。それと同時に、あと数時間で日本では四十九日だということにも。四十九日というのは、死者が次の段階に進む時らしいんだけど、この世から完全に離れてしまう前に会いに来てくれたのかもしれない。溜まっていた洗濯物とかを、片づけようとしてくれてたのかもしれないな。

この夢を見た数日後の11月23日から24日にかけては、友達の別荘があるSeabrookに行くことになっていた。母の遺言通り、家の前のユニオン湖に遺灰を半分流し、その後はSeabrookに着いてから、海に残りの遺灰を流した。このSeabrookの海には、母が可愛がっていた柴犬のFoxの遺灰も流してある。悲しさや寂しさは、この時にはほとんどなかった。母の魂が遺灰に留まってるわけじゃないと思ってたし。母の体を地球に還すことができてホッとした感じ。Seabrookでは親友たちと遊べて、本当に楽しかった。

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母の遺灰を流した海は潮が遠くまで引いていて、
まるで別世界への入口のようにも感じた

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親友たちと楽しく飲み食い

年末が近づくにつれて、正月のことを考えなきゃいけなくなってくる。アメリカに住むことになった当初から、母は正月にはお雑煮を作りに来てくれていた。今度の正月は、母のお雑煮を食べられない最初の年。日本で母が入院する前に、母にお雑煮の作り方を書いておいてもらった。年末になってからそれをじっくりと読んだんだけど、それほど難しい作業はないにせよ、料理をやったことのない僕にとっては所々に疑問な個所がある。あの世の母に電話をかけて、質問したい感じだ。言うべきことは言って、やるべきことはやったつもりでいたけど、母が元気なうちに一緒に料理をやっておけばよかったと、今になって後悔の気持ちが出てきた。でもそんな時に、頭の片隅に響く母の声。「私がいなくても大丈夫。自分でやってみりゃいいのよ!」

ということで、正月はお雑煮作りに初挑戦する予定。試行錯誤で頑張ってみたいと思う。

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20年以上ぶりくらいに作ったカレー。
これからはもっと料理を覚えなきゃな

2019年はこんな感じで楽しいことも悲しいことも盛りだくさんだったけど、2020年は悲しいことは最小限に抑えて、楽しいことを最大限に膨らませることにできる年にできるといいな。来年もよろしくお願いします!
by alexsea | 2019-12-31 01:00 | 日記 | Comments(6)
Commented by 亜紀 at 2020-01-01 17:50 x
お母様のいない初めてのお正月はきっと寂しいね。今回のブログを読んで、お母様の素敵なところがなんちゃんに受け継がれてるって思ったよ。お雑煮、ぜひ挑戦してみて。
今年もよろしくね。
Commented by alexsea at 2020-01-02 17:31
>亜紀ちゃん

ありがとう。お雑煮はまあまあでした。次回作る時にはもうちょっと美味しいのができるといいな。
Commented by カイ at 2020-01-03 07:53 x
年末年始って一年で一番日本が恋しくなる時ですよね。
昨年は私個人にとっても色々と修行のような一年でしたが(Alexさんの経験とは比べものになりませんが)、ブログを拝読しているとAlexさんとお母様の旅路にご一緒させていただいているような気分で、色々と考えさせられたり気づかされたり、自分の心情とシンクロするところもあったり、とても助けられました、本当にありがとうございました。
2020年は気持ち新たに、ネガティブもポジティブに変えてやるくらいの心意気でいきたいと思います。ブログも引き続き楽しみにしています。今年もよろしくお願いいたします(^^)
Commented by alexsea at 2020-01-03 10:20
>カイさん

こちらこそ読んでいただいていてありがとうございました。自分の覚え書きのために書いたような日記でしたが、頂いたコメントに励まされました。今年はお互いにポジティブな一年になるといいですね。今年もよろしく!
Commented by たけ at 2020-02-16 03:04 x
どうも、こんにちは。
小学生の頃、学校で『ガキ大将行進曲』を見た事があります。タイトルは忘れてしまってましたが、わずかに残っていた設定の記憶から辿りつけました。
当時でもちょっと古そうな映画だとは感じていましたが、自分が生まれるよりも前に撮影されていたとはその当時は想像してませんでした。
Youtubeを見ると、動画がアップロードされてるので閲覧な状態になってます。本当は良くないんでしょうけど。

お母さまが亡くなられたのですか。自分の母親は、今のalexさんに近い年齢の時に亡くなりましたが、家族が亡くなるのは寂しいモノです。ただ、母のことを思い出そうとすると碌な記憶が無いので、今では特に寂しいと言う感情も薄れてきましたが。

blogの内容を拝見していると、1人身なのでしょうか?結構色んな事をされてる感じがして、映画の役のイメージとはちょっと違った印象を受けます。あと、大分昔に芸能界からは離れられたようですが、現在も有名な方と繋がりがあるのがすごいですね。
Commented by alexsea at 2020-02-18 08:43
>たけさん

はじめまして! 『ガキ大将行進曲』、懐かしいですねー。あの頃はホームビデオなんてなかったので、子供の頃の自分の姿が見れるのはちょっと不思議な気がします。たけさんが生まれるよりも前に撮影された映画が小学校の頃上映されていたなんて、そんな息の長い映画に関わることができてとても嬉しく思います。これからもよろしくお願いします!
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