
昨日は、僕が高校生の頃大好きだったアーティスト、ハワード・ジョーンズ(Howard Jones)のコンサートに行ってきた。
ハワード・ジョーンズは"
What is Love?"で一気に好きになって、日本でも武道館のライブに行ったことを覚えてる。同じ劇団の渕崎ゆり子ちゃんも行くことになってたんだけど、彼女はその日は仕事で遅くなってしまって、一番最後の曲にやっと間に合った感じで可哀想だったなぁ…。
ハワード・ジョーンズは2018年の1月にシアトルに来た時にも観に行ったので、丸々2年ぶりということになる。会場は僕がコーラスで歌っていた時に時々リハーサルで使っていた場所で、キャパシティは500人ちょっとの小さなホール。でもだからこそ彼の演奏を間近に観ることができるし、会場全体が一つのコミュニティみたいな感じでとても和気あいあいとしてた。
去年は彼一人だけだったと思うんだけど、今年はギターとベースを含めた3人構成。途中まで知らなかったんだけど、ベーシストは80年代に一世を風靡したバンド、カジャグーグー(Kajagoogoo)のベースのNick Beggs氏! 彼らの大ヒット曲の"
Too Shy"も演奏してくれたりして、僕にとってはこの上ないサプライズになった。

ベースのNick Beggs氏は、ひょうきんな感じで面白かった

カジャグーグー時代のNick Beggs氏
新しい『Transform』というアルバムからは2曲くらい歌っただけで、その他は全部僕が知ってる曲だった。80年代にはシンセサイザーを多用していたハワード・ジョーンズだけど、今回は電子音を全く使わないアコースティックなコンサートで、曲の雰囲気がガラッと変わった感じでとても新鮮。僕も歌詞を全部覚えてたので、ずっと頭の中で一緒に歌ってた。メロディラインと共に、あの頃の思い出が次々に浮かんでくる。やっぱり歌って、思い出とすごく結びついてるものだよね。
80年代の洋楽って、僕の歴史にとってはとても重要。『ベストヒットUSA』を観て好きになった曲は貸しレコード屋で借りてきて、歌詞も覚えておきたいから、全ての歌詞をコンピュータに打ち込んでプリントアウトしてた。だから英語に親近感がわいたし、語彙もそれで少しずつ増えたんじゃないかな。あの頃は辞書とにらめっこで必死に意味を調べてたけど、今は歌を聴くとすんなり意味が心に届く。僕も成長したもんだなぁ。
いやはや、本当に楽しいコンサートだった。ハワード・ジョーンズはもう64歳らしいけど、まだまだ元気に歌い続けてほしいな。彼がシアトルに来る時には、また絶対行くぞ!