From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ロンドン2022: 突然の旅程変更

朝5:45に起床。今日はケンブリッジ(Cambridge)まで日帰りの旅をする予定。6:45にはアパートを出て、雨の降る中Liverpool Street駅に向かう。このアパートはQueensway駅にもBayswater駅にも、10分ほどで行けるのでとても便利だ。

Liverpool Street駅では、まず朝食。地図によるとマクドナルドが近くにあるみたいなので探したんだけど、駅構内にはどうも見つからない。雨の中に探しに行くのも気が引けたので、駅構内にあるプレタマンジェでサンドイッチとカプチーノの朝食にした。

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エッグサラダとベーコンのサンドイッチ

さて、電車のホームを探しに行きましょうか。ヨーロッパの電車は、発車時刻直前にならないとホームが決まらないことが多い。みんな電光掲示板のところに集まって、一様に上を見上げてるのが面白い。僕も同じようにケンブリッジ行きの電車を探したんだけど、8:03発の電車はまだホームが決まってないようだ。と、その電光掲示板のすぐ横を見ると見慣れたマクドナルドのロゴが。そっちの方にあったのね…。

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みんな自分の電車のホームが表示されるのを待っている

まだ時間もあるので座って待ってたんだけど、しばらくするとケンブリッジ行き8:03の出発時刻が、Expt.8:07と表示されるようになった。ああ、ちょっと遅れてるんだね。でもそのくらいだったら大丈夫、と待っていると、時間が経つに従って予想発車時刻が8:10、8:11、8:12と繰り上がってきた。……えー、これって、あれですか。オーストリアからドイツに戻る時に経験した列車キャンセルの二の舞ですか? 気がつくと、アナウンスでもケンブリッジ行きの電車のことを言っているよう。エコーがひどいのと英国アクセントで全部は聞き取れなかったんだけど、どうやらケンブリッジに行きたい人はキングスクロス駅に行けと言っているようだ。インフォメーションで「ケンブリッジ行きはここで待っててもダメなの?」と聞いてみると、「キングスクロスに行かなきゃダメ。持ってる切符はちゃんと使えるよ」と教えてくれた。それじゃ電光掲示板に「キャンセル」って出しとけよ! ん-、どうして僕の使う予定だった電車だけピンポイントでキャンセルになるかなぁ?

ここからキングスクロス駅まで移動してたら、それで時間食っちゃうじゃん。それにキングスクロス駅からケンブリッジまでってどのくらいかかるんだ?と調べてみると、各駅停車みたいなのしかないらしく1時間半以上かかる。駅の移動時間を考えると2時間以上で、そうしたらキングスカレッジの予約に間に合わないし、パンティング(川下り)の予約にも間に合わない可能性が高い。帰りの電車も他のを使わなきゃいけないとなると、ケンブリッジにいることのできる時間もどんどん少なくなるし。

様々なリスクアセスメントの結果、今回のケンブリッジ行きは泣く泣くキャンセルしてしまうことにした。電車代£17、キングスカレッジの予約£10、パンティングが£20で、合計£47もドブに捨てたことになるけど、苦労して行っても向こうで過ごせる時間が少ないんじゃしょうがない。雨の中でのパンティングも寒いだろうなぁとは考えてたしね。

思えば旅程を立てた時から、このケンブリッジ行きの日だけ、どうも何かがカチリとはまらないような印象を受けてたんだよなぁ。偶然だろうけど、今から考えると、あれが何かを予告していたのかもしれない。

さて、キャンセルすると決まったら今日何をするかを決めなければいけない。アパートに戻る地下鉄の中で予定表を見返してみた。自然史博物館(Natural History Museum)には行く予定だけど、あの辺りに博物館がいくつかなかったっけ? 調べてみると、科学博物館(Science Museum)があるではないですか。その中にはクロックメーカーズミュージアム(Clockmaker’s Museum)も入ってるらしい。科学博物館は無料だけど、行く時間を指定してチケットを取っておくのがベスト。アパートに帰ってから調べてみると、今日の入場にはまだまだ余裕があるらしいので、開館と同時の10時を予約しておいた。それと、特別展示で『サイエンスフィクション(Science Fiction)』(£20)と『がんの革命(Cancer Revolution)』(無料)の二つがあったので、そのチケットも取っておいた。これで今日という日を無駄にせずに済む。

少しアパートで休んだ後、Bayswater駅からCircleラインに乗って科学博物館まで向かう。最寄り駅に降りた時点でたくさんの学生たちがいたから嫌な予感はしてたんだけど、博物館の入り口にもかなりの学生が…。あー、科学博物館って、学校のフィールドトリップにはお決まりかもしれないなぁ。

開館と同時に入場して、すぐに特別展示『サイエンスフィクション』に向かう。数々のSFで使われている技術と、実際の技術との比較や考察をする展示らしい。入館してすぐなので僕とあと一人のおじさんしかいなかったけど、展示はまず小さな部屋で、自分の乗ったシャトルが発射するというイントロビデオを見せられた。進化したAIが、SFを通して、人間というものをよく理解するための旅に出たらしい。…なーんかちょっと痛い感じ。

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動画だけじゃなくて、この部屋自体が動いてくれたらいいのに…

展示もSF映画からのレプリカとか、ワープを作動させるためのゲームとか、子供だったら面白そうな展示がズラッと並んでる。でもなー、大人はなぁ…。これに£20払ったのはちょっと損した感じだった。

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展示は綺麗だったんだけどね

特別展示から出てきた後は、クロックメーカーズミュージアムに向かうことにしよう。ここは英国で発明・開発されてきた時計の歴史を知ることができるコーナー。ウェブサイトによると、11時から無料のツアーが始まるらしいので、それを待つことにした。出てきたガイドは、なんとこのクロックメーカーズミュージアムを作ったトップのDr. James Nyeという人(後で調べてみたら、この人は時計学(Horology)の権威らしい)。このミュージアムは、ちょっと前まで別の博物館として存在していたらしいんだけど、この科学博物館が中に入らないかと誘ってくれたのでここに移ったとのこと。

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ガイド(って館長なんですけど)がわかりやすく説明してくれた

彼は1600年代から現代までの時計製作のことを、とてもわかりやすく説明してくれた。昔の時計は精度が高くなくて一日に15分くらいずれていたとか、それを直すには日時計を使っていたとか、振り子時計が開発されてからは精度が一気に高まったとか…。時計は僕にとっても結構興味深いエリアだったけど(高校受験の時の模試で「時計」というタイトルの作文を書かなきゃいけなかったことがあって、それで満点をもらったのは嬉しかった)、彼の説明でより興味をかきたてられた感じ。1時間ちょっとのツアーだったんだけど、この人の時計に対する情熱が伝わってきて、参加者みんな飽きることなく話に引き込まれてた。いやー、本当にいいツアーだった。ケンブリッジ行きがキャンセルされてよかったかもと思ってしまったほどだった。

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グリニッジにあった時計の続き

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本当に様々な時計が並んでる

この後はカフェでサンドイッチを買ってランチにした後、予約しておいたもう一つの特別展示『がんの革命』へと足を運ぶ。3年前に母をがんで亡くした僕にとって、がんというものが他人事ではなくなった感じ。この特別展示は結構僕が知ってることばかりだったんだけど、薬学療法がどのように行われるかをシミュレーションゲームで学ぶってのもあって、それは面白かったな。早くmRNA療法とかが完成して、がんというものが脅威ではなくなる未来が来てほしい。

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サンドイッチでランチ。またエッグサラダ

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昔の乳がんの手術後は大きな穴が開いていたらしい

二つの特別展示を見た後は、学生や子供で溢れる一般展示へ。とにかく科学に関することがいやってほど詰め込んであって、かなり見ごたえがある。展示だけではなく、実際に参加できるゲームのようなものもあちこちにあって、飽きさせないようによく作ってあると思う。新型コロナに関する展示もあったので、かなり頻繁にアップデートされているんだろう。とにかく広いので、一日中でもここで遊べると思う。これだけのものが無料で開放されてるイギリスって、やっぱりスゴイと思うなぁ。

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この見えてるエリアの3倍の広さはある。とにかく広い!

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科学系の博物館には必ずあるコモドール。僕の持ってたTRS-80は??

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新型コロナに関する展示もあって驚いた

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人体に関するエリアへの入口に置かれている巨大な像

気がついたら14時半だったので、アパートに戻って少し休憩することにした。今夜はロンドン交通博物館の『隠れたロンドン(Hidden London)』シリーズで、今は閉鎖された地下鉄のオルドウィッチ駅を見せてもらえる、“Aldwych: The End of the Line”というツアーに参加することになっている。£44なり。

19時に始まったこのツアー、参加者は20人ほどだったかな。160段の階段を降りると、1994年以来使われなくなったプラットホームがあった。建設当時からそれほど使う人はいなかったらしいけど(最初の運転で乗った乗客はゼロだったらしい)、エレベーターを交換するコストが乗客からの収入源に見合わないとの理由で、1994年に閉鎖された。それ以来、この場所は映画やTVの撮影に使われているらしい。プロパガンダ風な貼り紙は全て映画撮影からのもの。

あ、それと、他の駅の内装を変える時に、この駅で試験的にやってみることもあるらしい。ピカデリーサーカスのタイルを替えた時、タイルの上にタイルでちゃんと接着するかが、この駅でテストされたとのこと。駅の一部が、ピカデリーサーカス駅のタイルデザインになってるのは面白かった。

閉鎖された駅ってのは、閉鎖された学校と同じ感じで、やっぱりなんとなく不気味なもんだ。普段体験する駅と違って、人の熱気が感じられないからなんだろうな。でも僕はこういう雰囲気が大好き。いいツアーだった!

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閉鎖された駅って、すごくシュールな感じ

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貼ってあるポスターは、全て映画撮影からのものらしい

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空襲時には、地下鉄の駅が住民の避難場所になったりした

この後は予約しておいたHumble Chickenというレストランまで歩いて行って、焼き鳥を食べた。ここもビブグルマンを獲得しているだけあって、クオリティは抜群。ポン酢とチリ胡椒のもも肉、梅とシソの胸肉、わさびと大麦麹のヒレ肉、しっかりとしたタレのつくね、どれも最高に美味しかった。特にわさびと大麦麹のヒレ肉が感動だったなぁ。メインに頼んだ博多豚腹肉は、タレの味が濃すぎる気はしたけど、全体的にとても美味しかった。今日のディナーは大成功!

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アレンジ焼き鳥は、どれも最高に美味しかった

地下鉄の駅に向かうまで、オクスフォード・ストリートとリージェント・ストリートのクリスマスの電飾に見とれてた。こんな風に綺麗な電飾を見ながら人混みの中を歩いてると、まだ日本にいる時にクリスマスに一人で新宿を散歩してたことが思い出されるな。今度また夜に、あの頃聴いてたカーペンターズの『クリスマス・ポートレイト』を聴きながらロンドンの街を歩いてみることにしよう。

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クリスマスの電飾を見ると、なぜか少し物悲しい気持ちにもなる

ケンブリッジに行けなかったのは残念だけど、それを補って余るくらい今日は楽しんだと思う。23時頃就寝。

by alexsea | 2022-11-17 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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