プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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ロンドン2022: カムデンマーケットとリトル・ヴェニス、そして至福のディナー
起きてみると、予報通り晴れ! といっても、雨が降らないのは今日と明日だけで、その後はずっと雨になるらしい…。今日は晴れだからスラックスでも大丈夫なので、ジーンズや溜まっている洗濯物を近くのランドリーに持っていくことにしよう。この間アパートに帰る時に、このランドリーにちょっと寄って、洗濯物をドロップオフして洗ってくれるサービスがあるかどうか聞いたら、すごく愛想の悪いお兄ちゃんが対応したんで、またそこに行くのはためらわれたんだよな。行ってみると、あのお兄ちゃんが店番してる。仕方ないか…。洗濯を頼むと名前と電話番号なんかを聞かれて、それと一緒に「もしかしてアメリカ人?」と聞かれた。日本生まれだけどアメリカに住んでることを告げると、「そっかー、喋ってる英語と見た目が違うから不思議に思ってたんだ」と言う。それからは結構打ち解けて普通に話せた。あー、偏屈な人じゃなくてよかった! でも目をあまり合わせなかったり、普通だとちょっと失礼に聞こえるようなことも言ってしまうあたり、対人関係が苦手な人なのかもしれない。でも、うさんくさいヤツだと思われてるわけじゃないことがわかって、すごくホッとした。
今日はたくさん歩く予定なので、この天気はとても嬉しい。まずはカムデンマーケット(Camden Market)から観光を始めることにしよう。地下鉄でTottenham Court Road乗り換えでCamden Town駅まで行って、徒歩5分でマーケットへ。Camden Townからの道沿いにも面白い感じの店がたくさん並んでいて、歩いていて楽しい。 Camden Townの街もファンキーな感じ スタバもCamden Townに来ると、こんなにポップに! カムデンマーケットの向こうの鉄橋には、“Camden Lock”という文字が書いてある。え、Lockって水門だけど…、とか思ってたら、カムデンマーケットのすぐ前の運河に水門があるじゃないですか! へー、これは知らなかったぞ。今まさにボートが通過した直後だったらしい。 カムデンマーケットのすぐ前には水門が カムデンマーケットのコートヤードには、食べ物の屋台が所狭しと並んでる。他にもたくさん食べる場所があるみたいだから、なにもここで食べなくてもいいけど、早めの時間に食べておかないと混んでくるだろうし、今夜の夕食のお腹にも影響するだろう。ということで、とりあえず目についたインドネシアのカレーを注文することにした。これがね、すごく美味しそうに見えるんだけど、甘いっ! こういう甘さが苦手な僕は、途中で食べるのをやめようと思ったほど。うーん、今日はしょっぱなから失敗しちゃったなぁ。 たくさんの食べ物の屋台 美味しそうなんだけど、実は甘かったインドネシアカレー この後は、マーケットの他の店を検索しようと歩きまわってたんだけど、偶然見つけたのがパステル・デ・ナタ(Pastel de Nata)の店。ポルトガルで食べた時、すごく美味しかったんだよなー。思わず一つ買って、吸い込むように食べてしまった。ポルトガルで食べたのとはちょっと味が違うけど、とても美味しかった。これから歩くのに必要なエネルギーを貰った感じ。 パステル・デ・ナタ。優しい甘さが美味しい! このカムデンマーケットのことは深く調べてなくて、さっきのフードコートエリアとその周りのちょっとしたエリアだけなんだろうと思ってたら、これが広い広い! もっと大きなフードエリアもあるし、衣服を売る店がずらっとならぶ場所もあるし、ヴィンテージ物を扱うエリアもある。しかもそれぞれが個性的な店ばかりで、ショッピングにあまり興味のない僕も見ていて飽きなかった。 すごく綺麗なマーケットの一角 ランプを売る店は、草間彌生のアートを思い出させた ムーミンショップも発見! 中でも面白かったのが、このCyberdogという店。色々と変で奇抜なものを集めたこの店の中は、テクノビートな音楽が大音量で流れていて、まるでバーかどこかにいるよう。「ふざけるな」と書かれた扇子を見つけた瞬間、思わず買ってしまった(笑)。 入り口からして他とは一線を画す この色使いに加えて、大音量の音楽 これ思わず買っちゃったよ。£10なり いやいや、本当に楽しいマーケットだった。シアトルに帰る前までにもう一度来てみても面白いだろうな。 さて、これからちょっと運河沿いを歩いて行くことにしよう。この辺りの運河の周りにはモダンなビルが立ち並んでいて、面白い光景を作り出している。それとこの近くに、あの有名なバンクシー(Banksy)の絵があることを調べておいた。運河にかかる橋のすぐわきにあるんだけど、いたずらやダメージを防ぐために枠で覆ってあった。バンクシーの絵を見ると、いつも深く考えさせられてしまう気がする。 バンクシーの絵 綺麗な運河沿いを歩いていく パステルカラーの綺麗な家が立ち並ぶエリアもある。実はこの中心の青い家は、映画『くまのパディントン』で家族が住んでいた場所として撮影されたらしい。閑静な住宅街といった感じの場所で、とても静かで居心地がよかった。 パステルカラーの家々が可愛い ここからプリムローズヒル(Primrose Hill)までは歩いてすぐ。犬と遊んでいる人たちを見ながら、なだらかな坂を上っていくと、人がたくさん集まっている場所が見えてきた。あそこが頂上なんだな。息を切らしながら到着すると、なぜ人が集まっているのかがわかった。振り返ると、遠くにロンドンのビル街が一望できる! 本当に気持ちのいい景色だ。ベンチに腰掛けて、しばしこの景色に見入ってしまった。周りの人たちの多くは食べ物を持ってきて、ここでピクニックランチをしているみたい。僕もそうすればよかったなぁ。昨日まで雨が多かったので、この日差しがとてもありがたく感じる。でも15分くらいいたら雲に覆われて、寒くなっちゃったんだけどね(笑)。本当にロンドンの天気は変わりやすいなぁ。でもベストタイミングでこの景色を見ることができてよかった! プリムローズヒル、おすすめ!! 頂上からの景色は本当にスゴイ この後はネットで見つけたすごくモダンなデザインの家々を見に行ったり、ビートルズのジャケットに使われた場所を見に行ったり。ジャケット写真に使われた場所のそばには、ビートルズが使っていたスタジオと、そのショップがある。観光客はショップにしか入ることができないけど、中はたくさんの人で賑わっていた。ビートルズの曲は、僕が子供の頃、兄がよく聴いていたので馴染みが深い。僕個人としてはすごくファンってわけでもないけど、80年代のポール・マッカートニーは大好きだったなぁ。 こういうゴツゴツしたデザインの家々、個人的にすごく好み スタジオのショップ 「あの」ジャケット写真の横断歩道 かなり歩き疲れたので、途中のコーヒーショップでちょっと休憩。チョコレートとヘーゼルナッツの『シューナット(Chouxnut)』っていうのを食べた。シュークリームとドーナツが合体したようなもの。それほど甘くなくて、でも歩き疲れた体を癒してくれる感じで美味しかったー! 美味しいシューナットでエネルギー補給! この後は運河沿いに戻って、リトル・ヴェニス(Little Venice)と呼ばれるエリアを歩いてアパートに向かった。リトル・ヴェニスには個人のボートがたくさん止まっている場所があって、そこは一般の人は入れないようになってる。シアトルのユニオン湖にもたくさんハウスボートがあるけど、ここのボートの上で生活している人もいるんだろうか? 運河沿いを歩くのは本当に気持ちがいい リトル・ヴェニスの辺りは、観光船の発着場でもある アパートに帰り着いたのは15時をまわってから。今日もよく歩いたぜ。旅行記を書いたりしてちょっと休んだ後は、朝出した洗濯物を取りに行った。大きなバッグに入った洗濯物の値段は£16。自分でコインランドリーに行くと半日潰れてしまうので、時間を買ったと思えば高くはない。 さあ、今夜はミシュラン2つ星に加え、『世界のベスト50レストラン(The World's 50 Best Restaurants)』で35位にランクインしたレストラン、The Clove Clubを予約してある。スマートカジュアルがドレスコードなので、それほど着飾る必要はないけど、この間買ったちょっといいシャツに着替えていった。場所はイーストロンドン。地下鉄でLiverpool Street駅まで行った後は、約20分の徒歩。開店と同時にレストランに入った。 もちろん高級感はあるんだけど、肩が張らない感じ。バーというカジュアルな席にいるせいか、緊張しないで楽しめた。ここはコース料理のみ(£195)。老眼鏡(号泣)を持ってくるのを忘れたので、メニューの小さい字を読むのに苦労していたら、すぐに大きめの字でプリントアウトしたメニューを持ってきてくれた。こういう心遣いは、さすがにミシュラン星付きだと感じさせてくれる。 メニューに載っていない3皿から始まった後、8コースのディナーが始まった。繊細だけど計算されつくした味が口の中を駆け巡って、さすが!としか言いようがない。中でも一番感動したのは、このレストランの名物料理らしい生の貝柱の料理。トリュフとヘーゼルナッツの微かな香りが、貝柱の味を何倍にも膨らませている。口の中に残る後味が素晴らしすぎて、しばらくはワインも水も飲めなかったほど。繊細で過不足がまったくない、完成された味わいだった。こんな感動はいつ以来だろう? 値段は高かったけど、それだけの価値はあるディナー体験だった。 ああ、至福のディナー。来てよかった! すっかり満足した後は、そこからしばらく歩いてバーでビールを一杯やってから帰ることにした。でも金曜の夜だからか、バーはたくさんの若い客でごった返していて、ビールを注文するのも大変なほど。若いエネルギーがすごすぎて、自分が場違いに感じてしまったので、ビールを一杯だけ飲んだ後はすぐに退散。いい経験だったけどね。 UberでLiverpool Street駅まで戻って、地下鉄でアパートに戻った。帰り着いたのは23時近くになってから。明日は近くのノッティング・ヒル(Notting Hill)で開催されるポートベローマーケット(Portobello Market)から始める予定なので、朝はゆっくりできる。雨は明日は降らない予報だけど、どうかその予報のまま変わらないでいて!
by alexsea
| 2022-11-18 00:00
| 旅行記
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