プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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ロンドン2022: 雨の中のコッツウォルズ
6:15にアラームで目を覚まし、7時にアパートを出てGranier Bakery Caféに朝食に向かう。外はやっと明るくなり始めた頃。クロワッサンとパン・オー・ショコラ、それにホットチョコレートの朝食は、寒い朝に活力を与えてくれるよう。コーヒーを頼まなかったのは、バスに乗っている最中にトイレに行きたくなったらヤバイと思ったから(笑)。
定番だけど外さない味の朝食 今日のコッツウォルズ(Cotswolds)行きのツアーの待ち合わせ場所に行くために、ハイド・パーク(Hyde Park)に隣接するケンジントン・ガーデンズ(Kensington Gardens)に入り、どんどん南下していく。途中にあるのが、エルフィン・オーク(Elfin Oak)という古い古い樫の木。他の公園で800年近くも生きていた木なんだけど、20世紀初めにケンジントン・ガーデンズに移され、同時に彫刻家が妖精やノームなんかを木に刻むことになったらしい。その後ずっと人々に愛されてきた木なんだけど、どんどん老朽化してきていたので、1996年にあるコメディアンが資金集めをして、この木が半永久的に保てるようにコーティングしたり、鉄の檻で守られることになって今に至るとのこと。朝の綺麗な空気の中、古い樫の木に集まる妖精やノームたちは、とても神秘的に思えた。 朝のケンジントン・ガーデンズは、とても静か エルフィン・オークには妖精たちが集う 集合場所のすぐ近くには、映画監督のアルフレッド・ヒッチコックがしばらく住んでいた建物があった。青いプレートがはめ込んであって、それにはっきりと書いてある。近くを通りかかった地元民らしき人たちが、僕が写真に収めている青いプレートに気づいて、「あらー、全然知らなかったわ!」と驚きの声を上げていた。灯台下暗しだね(笑)。 ヒッチコックが住んでいた建物 今回のコッツウォルズ行きツアー(£74)は、Viatorで買ったもの。8時過ぎに到着したミニバンに乗りこんで、8時半に出発。運転手兼ガイドはLenという名前の人で、すごくいい人っぽい。後でちょっと話したら、日本に住んでいたことがあるらしい。客は僕以外にはアメリカ人が2人いて、その他はイタリア人だらけだった。全部で15人くらいだったんじゃないかな。 最初の目的地バーフォード(Burford)までは約2時間の旅。コッツウォルズに近づくにつれ牧歌的な景色が増えてきたんだけど、それと同時に雨も降ってきた。残念ながら今日はずっと雨の予報。バーフォードでバスを降りると、雨に加えて風もかなり強い! そのせいで外に出ている指が、すぐにかじかんできてしまう。それでも、コッツウォルズの特徴である石灰岩による蜂蜜色の建物が並ぶ景色はスゴイ! 天気が良かったら、のんびりと散歩するのが気持ちいい場所だろうなぁ。ここではフリータイムは1時間だったので、教会に行ったりして色々と歩きまわった後は、コーヒーショップでモカを注文して体を温めた。 景色がコッツウォルズ的に! 秋の景色が素晴らしい あの尖塔の教会を訪れた こんな感じの景色、大好き 次の停車地はバイブリー(Bibury)。僕らのミニバンは大通りを通らずに、わざわざ裏道を通ってコッツウォルズの景色を見せてくれた。一歩通行のような狭い道で対向車が来るとヒヤッとするけど、大型バスでは味わえない風景を見ることができて本当によかった。 萱葺きのような屋根。こういうのはコッツウォルズでも珍しいらしい バイブリーは小さな場所だけど、ここの景色がコッツウォルズで一番有名かもしれない。川沿いに立ち並ぶ、小さな建物たち。パーキングから、歩いて20分ほどのループトレイルが出ているんだけど、もうここを歩いているだけでため息が出るくらい美しい。だんだんと近づいてくる蜂蜜色の建物群は、歴史を感じさせてくれると共に、雨の中ということもあってか、どことなくミステリアスな印象も受けた。ここにいたのは40分ほどだけだけど、一番印象に残った場所だったな。 小道に並ぶ蜂蜜色の家々 雨が降っていたけど、この景色を存分に楽しめた トレイルの周りは自然がいっぱい コッツウォルズ独特の壁。 今はこれを作る人もほとんどいなくなったので、 コッツウォルズの家はすごく高価なんだとガイドが教えてくれた お次はバートン・オン・ザ・ウォーター(Bourton-on-the-Water)。名前の通り、小川沿いに可愛い建物が立ち並ぶ場所で、川にかかるいくつかの小さな橋もとても可愛い。でも超寒かったので、まずはランチを食べに行くことにしよう! 僕が行こうと思っていたレストランは閉まっていたので、そのすぐそばにあったCroftというレストランに決定。サーバーがお姉さん一人だけだったにも関わらず、客が次から次へと流れ込んでくるので、てんてこ舞いみたいだった。僕はチキンバーガーを注文。カラッと揚がっていて美味しいことは美味しいんだけど、味が薄い…。シラチャ・マヨネーズで味つけしてあるってメニューには書いてあるのに、量が全然少ないみたい。忙しそうなお姉さんに言うのも可哀想なので、中に塩を振って食べた。イギリスは、美味しい場所と美味しくない場所に開きがあるなぁ。 とても可愛いバートン・オン・ザ・ウォーターの街 チキンバーガーで腹ごしらえ ランチを食べ終わった後は、寒い中バートン・オン・ザ・ウォーターを歩きまわって写真を撮ったり、街のミニチュア版を見ることができるThe Model Villageというものを見に行ったりした。有料(£4.50)なんだけど、これは行ってよかったと思った。石灰岩で作られているミニチュアの街はかなりの完成度で、まるで自分が巨人になったかのように感じる。教会からはコーラスの音楽が聞こえてきたり、透明な窓から中を覗くこともできる。強風と雨のためか、客は僕一人だけ。だからこそ、思う存分に巨人感を楽しむことができてよかった。 ミニチュア版の街はかなり精巧。自分が巨人になったかのよう ミニチュア版と… 実際の建物の比較。 かなり細かくコピーしてあってスゴイ 最後の訪問地はストウ・オン・ザ・ウォルド(Stow-on-the-Wold)。『丘の上の村』という意味らしい。丘の上だからか、強風で雨が横殴りに降ってくる! ここは少し規模が大きくて店もたくさんあって、イタリアのヒルタウンを連想させるな。そういえば、走ってるバスから見えた風景がイタリアのトスカーナ地方を連想させてくれた。コッツウォルズは、イギリスのトスカーナ地方なのかもしれない。 ガイドが教えてくれるまで全然知らなかったんだけど、この街で有名なのは、『指輪物語』のJ.R.R.トールキンがホビットの家のアイデアを思いついた場所なんじゃないかと噂されている教会のドア。なるほど、ドアを挟むように2本の木が生えていて、まるでホビットが住む家の入口のような感じがする。トールキンはコッツウォルズやストウ・オン・ザ・ウォルドをよく訪れていたことはわかっているらしいので、本当にここからインスピレーションを得たのかもしれない。 ホビットの家っぽいよね?! ストウ・オン・ザ・ウォルドは結構規模が大きい もう一つこの街で有名なのは、英国で一番古い、西暦947年創業の宿とパブThe Porch House。傘がひっくり返ってしまうほどの強風を逃れて、このパブでホットチョコレートを飲むことにした。バーテンのお姉さんと客が会話してるのを聞いたんだけど、まさに僕がいたそのパブのエリアこそ、西暦947年に建てられたものらしい。パブの梁をRadiocarbon Dating(放射性炭素による年代測定)することによってわかったんだって。こういう話って大好きだ! 1000年以上前からのパブで、ホットチョコレート やっぱり寒さや雨って、蒸し暑さと同じように体力を削るもんだね。バスに戻った頃にはもうヘロヘロになってて、ロンドンに向けて出発してすぐに寝ちゃったもの。途中で渋滞に巻き込まれたので2時間半近くかかったけど、ロンドンには17:45頃到着。いやいや、いいツアーだった! ガイドが説明しながら連れ歩いてくれるわけじゃないけど、見所とか必要最低限なことは教えてくれて、それぞれの場所では自由行動っていうのが僕には合ってる。ドライバーのLenには£10のチップを渡して別れた。コッツウォルズのことは今回の旅まで全く知らなかったんだけど、いつかもっと気候のいい時期に、車を借りてのんびりとまわってみるのもいいかもしれないな。 アパートに帰るまでの道にSichuan PoPoというレストランを見つけておいたので、そこで夕食にしよう。まずはビールと、牛肉の入った辛いヌードルを注文。冷えた体に辛いスープが染みわたる~! 牛肉もホロホロで麺も美味しくて、これは大満足の味。 辛くて美味い! この後は歩いて帰ろうかと思ってたんだけど、近くの地下鉄駅から2駅で戻れるらしいので、そうしてしまうことにした。ロンドンの地下鉄は本当に便利だ。スマホをタッチするだけで出入りできるってのが、なんともカッコいい。それに先週どんなものにお金を使ったか調べていたら、週の後半で地下鉄の料金が全く引き落とされてないことに気がついた。後でまとめて引き落とされたりしたらイヤだなぁと思っていたところで、ふと思い出したことがあった。そういえば、日単位の運賃上限に加えて、週単位もあるって読んだ覚えが! 調べてみたら、月曜から日曜を一週間として、ある程度運賃を支払ったら、それ以上は払わなくていいらしい。先週は結構あちこち行ってたんで、それで週上限に達しちゃったのかな。これは嬉しいサプライズだよー。ロンドンの乗り物、最高! 他の場所もこのシステムを取り入れてほしいもんだ。 アパートに帰り着いたのは19時近くになってから。明日はそれほど早いわけじゃないけど、旅行記を書いたりした後は、すぐにベッドに入ることにしよう。雨と風に吹かれたけど、今日はいい一日だった!
by alexsea
| 2022-11-21 00:00
| 旅行記
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