プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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ロンドン2022: リヴァプールにどっぷり
アパートを8時頃出発して、ユーストン(Euston)駅へ。リヴァプール行きの電車は9:07に出発する予定。この間のケンブリッジ旅行の二の舞にならないかと気が気じゃなかったんだけど、ちゃんと予定通りに出発してよかった。でも窓際の席を予約したのに、僕の席は窓と窓の間で景色が全然見えない! 仕方がないので、電車の中では昨日書けなかった旅行記をずっと書いていた。リヴァプール気分を高めるために、ビートルズの音楽を聴きながら(笑)。リヴァプールには11:20に到着。2時間ちょっとだから、東京から新大阪まで新幹線で行くような感じかな。
駅で電車を待ちながらの朝食 せっかくの窓際なのに風景が見えない… 今回のリヴァプール観光は、実は一人じゃない。シアトルで15年前に会って、いまだにバイファムのファンでもいてくれるカイさんがこの街に住んでいるので、案内してもらうことになってるんだ。電車から降りて駅の出口方向に向かうと、15年前に会った時と全く同じ感じのカイさんと、旦那さんのJayさんが見えた。カイさんは今日、僕のためにわざわざ有休まで取ってくれたんだ。本当にありがとう! ホテルのチェックインは14時以降なので、このまま観光に出かけてしまうことになる。 雨の予報だったのに、素晴らしい青空が広がるリヴァプール! まず向かったのは、リヴァプール大聖堂。そこまでの道に、二人が“Bombed Out Church”(爆撃された教会)と呼ぶ場所があった。通称なのかと思って今調べたら、正式名称もSt Luke’s Bombed Out Churchというらしい。屋根がない教会の遺跡のような場所なんだけど、今はここは教会としては機能していなくて、色々なイベントスペースとして利用されているらしい。敷地内にはピクニックテーブルもたくさんあって、確かに天気のいい日だったら、ここで結婚パーティーとかやったら気持ちいいだろうなぁ。個人的には、夏にビアガーデンでもやってほしい場所だった。 Bombed Out Church リヴァプール大聖堂(Liverpool Cathedral)は思っていたよりもずっと巨大でビックリ! ゴツゴツとしたコンクリートの重鎮な雰囲気が、なぜか宇宙船か何かのような印象を与えてくれた。中は素晴らしく広々としていて、高い天井、綺麗なステンドグラス、そしてその下に取り付けられてある場違いなようなネオンサインによって、そこが現実離れした空間のように思えた。僕が今までに行った他の大聖堂や教会では、所狭しと椅子が並んでる場所ばかりだったんだけど、ここでは椅子のスペースは中心のわずかな領域だけ。カフェテリアもあって、大聖堂の中のテーブルで食べられるようになってる。これは驚いたー。 リヴァプール大聖堂は予想以上にデカい! 内部もとてもゴシック 空間的に、すごく広く思えた カイさんが大聖堂の屋根に上るチケットを取ってくれていたので、三人で上ることにした。まずエレベーターで何階分か上がって、少し階段で上がって、その後また違うエレベーターに乗り換え、最後は100段ちょっとの階段を上る。途中には鐘を鳴らす装置も見えたりして、かなり面白かった。上っている最中にこの鐘が鳴りださないかと、ちょっとハラハラしたけど。 突然この鐘が鳴り始めたらどうしようかと思った 階段がきつくなり始めた頃、ようやく屋上に到着。大聖堂のゴツゴツした壁に覆われているのでそれほど開放感はないんだけど、壁の中のスリットのような覗き窓から外を見ると、リヴァプールとその周りの地域を一望できる。リヴァプールの街は、本当に新旧が混在した場所に見えた。古い建物もたくさんあるけど、モダンで新しいビルも少なくない。市がモダンな都市開発を進めてしまったので、2021年にはユネスコ世界遺産の登録が取り消されてしまったそうで、それには多くの人が落胆したらしい。一度世界遺産のリストに載ったのにも関わらず、それが取り消されてしまうなんてことがあるなんて知らなかった。でも確かに、古い街並みにはそぐわないモダンな建物がたくさん見えるのも事実。これからどうなっていくんだろうな。 開放感はあまりないけど、リヴァプール近辺を一望できる さっきまで青空だったのに、いきなり雲が出てきて太陽が隠れてしまった。こうなると屋上は強い風が吹くので、とても寒い。凍えてしまう前に下に降りて、大聖堂のカフェテリアでランチにすることにしよう。 僕が事前に「リヴァプール名物を食べたい!」とリクエストしたので、ここではみんなリヴァプールの名物料理スカウス(Scouse)を注文。牛肉とじゃがいもが入っていて、カイさんは「リヴァプールの肉じゃが」と呼んでいた。食べてみると、ビーフシチューとグラーシュの中間みたいな感じ? どっしりとしたいい味がして、上に乗った赤キャベツのピクルスが酸味を加えてくれて、舌が飽きない。屋上の風に吹かれて冷えた体を、内側から温めてくれる感じ。こういう家庭料理っぽいの、いいよなぁ。リヴァプールでしか食べられないってのが残念だけど。ロンドンでも探せばあるかな? スカウスはリヴァプールのシチュー。美味しかった! カイさんとJayさんと3人でセルフィ― この後はマージ―川沿いの、アルバートドック(Royal Albert Dock)へと向かう。リヴァプールの、このアクセクし過ぎないリズムと、水がすぐそばにあるってことから、なんだかシアトルと雰囲気が似てるなと個人的に思った。シアトルのウォーターフロントも楽しいけど、このアルバートドックにはレストランや美術館なんかが入っていて、ここだけで一日過ごせてしまえそうな感じ。パラパラと途中で雨が降ってきたんだけど、アルバートドックを歩いているうちに巨大な虹が出現! くっきりとしていて、よく見ると二重になってる。虹は個人的なラッキーシンボルと決めているので、見ることができてすごく嬉しかった。これだけで気分が二段階くらい高揚した感じ! アルバートドックにはレストランやカフェや美術館やら全て入ってる マージ―川の前の鎖には、おびただしい数の錠が モダンアートの美術館、テート・リヴァプール いきなり虹がくっきりと! 雨もすぐに上がったし、この後はピアヘッドの方でビートルズの銅像の写真を撮ったり、リヴァプール博物館(Museum of Liverpool)に入ったり。リヴァプール博物館は無料で入れる場所で、リヴァプールの歴史や、リヴァプール出身の著名人のことを学べる。映画のハリーポッターでドレイコ(日本語表記だと「ドラコ」なの??)のお父さん役をやったJason Isaacsや、“Sex and the City”でサマンサ役だったKim Cattrall、それに“Killing Eve”でサイコパスな殺し屋を演じたJodie Comerも、みんなリヴァプール出身だってのには驚いた。無料だったし、リヴァプールのことを詳しく知ることができたし、これはいい博物館だった。 川沿いに立ち並ぶ3つの綺麗な建物は、スリーグレイシス(Three Graces)と呼ばれる ビートルズの彫像は、いつもはかなり混雑しているらしい リヴァプール博物館は、この街のことを深く知るのにピッタリの場所 時間も16時をまわっていたので、今夜の宿Hanover Hotel & McCartney's Barにチェックインして荷物を置いてくることにした。ラップトップや洗面用具なんかがバックパックに入っていたんで、重かったんだよね。朝食もついて一晩£35.96と格安のため、部屋はとてもベーシック。でもバス・トイレは共用じゃないし、寝に帰るだけだからいいんだ。 一泊だけのホテルの部屋は、とてもベーシック この後はマフラーも巻いて防寒対策をしっかりした後、ビートルズが演奏した場所として有名なCavern Clubの入口だけ見に行ったりした。ここではほとんどいつも誰かしら音楽を演奏していて、Cavern ClubがあるMatthew Streetも、そういう感じの音楽を聴けるパブで溢れているらしい。時間があったらここで音楽を聴きたかったけど、なにせ一晩しかないスケジュールなので、先を急ぐことにしよう。 Cavern Clubの入口 Matthew Streetには、ライブハウスのようなパブが立ち並ぶ この綺麗なクリスマスツリーは、中を通り抜けられる 駅の近くではクリスマスマーケットが開催されていた。ヨーロッパのクリスマスマーケットらしく、たくさんの種類の食べ物やマルドワイン、ぬいぐるみなんかを売る店で溢れてる。観覧車やスノー・スライドなるものもあるらしくて、とても楽しそう。僕はこの季節初めてのマルドワイン(ラム酒を足したやつ)を買って飲んで、2017年のクリスマスマーケット巡りを思い出したりしてた。もうこの味は、僕の中でクリスマスと密接に結びついちゃったみたいだ。 久しぶりのマルドワイン! クリスマスマーケットは、そこにいるだけでウキウキしてくる この後はレストランやカフェでいっぱいのBold Streetに行って、Jayさんオススメのレストランで夕食にすることに。Bakchichというレバノン料理の店らしい。え、ちょっと待って。その名前は記憶にあるぞ。明日のランチ場所を探している時に、「安くて美味しい人気のレストラン」ってことでチェックを入れてた場所じゃないか! 明日のランチはここだって決めていたわけじゃなかったので、チェックを入れていたレストランが地元の人も好きな場所だとわかって嬉しかった。僕はShish Taouk(£14)という、鶏肉を串に刺して炭で調理したヤツを注文。Jayさんは「それがここではベスト!」とのことで、彼も同じものを注文していた。カイさんはラム肉版を注文。かなりの量が出てきて驚いたけど、スパイスが効いていてとても美味しくて、肉とご飯は完食できたのには自分でもビックリした。 レストランやカフェがひしめくBold Street Shish Taouk(£14)はスパイスが効いていて瑞々しくて最高! 店の人に頼んで記念写真を撮ってもらった いやー、本当に楽しかった! ちょっと前まで雨の予報だったのにも関わらず少しパラパラと降っただけだったし、リヴァプールを十分に観光できたし、ランチもディナーも美味しいものを食べられたし、もう言うことなし! ホテルまでの帰り道で朝食の話になって、「イングリッシュ・ブレックファストだったら賞を取ったレストランが近くにあるよ」とJayさんが教えてくれた。え、それは嬉しいぞ。明日はホテルで無料の朝食を食べようと思ってたけど、そんな場所があるんだったら行かなきゃ!ということで、地図にマークを入れておいた。 ホテルの前でカイさんとJayさんとお別れ。今日は一日付き合ってもらっちゃって、本当にありがとう! カイさんとはバイファム時代の話も色々できてとても楽しかったし。一人旅も楽しいけど、やっぱり人と会うと世界が一段と広がる気がする。カイさん、またいつか会いましょう。シアトルにも遊びに来てね! ホテルの下にあるパブでビールを2杯くらい飲んだ後、すぐにベッドに入って眠ることにした。例の朝食レストランは8時オープンなので、開店と同時に行かなきゃ!
by alexsea
| 2022-11-23 00:00
| 旅行記
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Comments(2)
こちらこそ、リヴァプールまでお越しいただき、ありがとうございました!私もJayも一日ご一緒できて本当に楽しかったです!天気もなんとか持ち堪えて、感動的な虹まで見られたのは嬉しいサプライズでしたね🌈
15年ぶりの再会に感慨無量でしたし(でも「15年前に会った時と全く同じ感じ」と思っていただけてホッとしました😆)、バイファムの話でも盛り上がれて、ファン冥利に尽きる至福のひとときでした✨ リヴァプールの街も食事も楽しんでいただけて嬉しいかぎりですし、こんな素敵な記事にしていただいて光栄です、ありがとうございます!☺️ シアトルにもぜひ伺いたいですが、いつ実現できるかなぁ…でもほんと、きっとまた会いましょう!「絶対に!(ロディ口調で😁)」←これ、私の中でしばらく流行りそうです🤣
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Commented
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alexsea at 2022-11-26 18:18
>カイさん
本当にありがとうございました! ずっと一人旅なもんで、会話しながら歩けたり食べたりできるのがすごく嬉しかったです。リヴァプールの街、本当にゆったりした感じがして、すごく居心地がよかったし。とても楽しいサイドトリップでした。またいつの日かお会いしましょう!
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