プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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ロンドン2022: バース一泊旅行
今日はバース(Bath)に一泊旅行に出かける日。大昔に温泉保養地だったこの街には、ずっと行ってみたかったんだ。
7時頃アパートを出て、地下鉄でパディントン駅へ。駅の中でクロワッサンとパン・オー・ショコラを食べ、8:02発の電車に乗りこんだ(往復£45)。今回はちゃんと景色が見える席でよかった! ずっと霧がかった牧歌的風景が続いてたんだけど、バースに近づくにつれて霧も少し深くなってきた気がする。ずっと前の天気予報ではバースでは雨と出ていたのでショックだったんだけど、最新の予報では今日明日は雨は降らないことになっているので、傘も持ってこなかったんだ。せめて霧だけで、雨が降りませんように。 初めてちゃんと景色が見える席だ! 霧が出ているけど、こういう景色は大好きだ 予定より2分遅れの9:22にバースに到着。駅の風景をスマホのカメラで撮った直後、スマホの画面が真っ黒になってしまった。えっっ?? 真っ黒な画面ながらも、カメラ起動する時には本体がわずかに振動して起動を知らせてくれるので、本体はちゃんと動いていて、画面だけの問題らしい。でも困るよ! この中に切符やら何やら全部入ってるのに! 再起動ってどうやるんだっけ?と色々とやっていたら、いきなりこっちの緊急ナンバーに繋がってしまったらしく、「どんな緊急事態ですか?」という声が聞こえてきた。「ごめんなさい! スマホが異常動作していて間違いでかけてしまったみたいです!」と謝って、向こうに切ってもらった。そっか、新しいOSになってから、パワーボタンを連打すると緊急ナンバーに繋がるってことになってたっけ。依然として画面は真っ黒のまま。えーん、どうしたらいいのー?! この写真を撮った直後にスマホの画面が真っ黒に… 途方に暮れていたら、なぜか画面の下半分だけが見えるようになった。これなら!ということで、パワーボタンとボリュームボタンの上を同時に押して、半分の画面に出た「再起動」を選択。再起動したら画面がちゃんと出た! よかったー!! でもこれ問題だよー。画面が見えない時の再起動の仕方がわからないとダメじゃん! すぐにGoogleで調べてみると、Pixel 5まではパワーボタンを10秒以上長押しすることで再起動になったらしいけど、Pixel 6以降はパワーボタンとボリュームボタンの上を同時に長押ししなければならなくなったらしい。いきなり画面が真っ黒になるのも大問題だけど、再起動方法が直感的じゃないのもダメ! 最終的に直ったとはいえ、心からヒヤッとした10分間だった。 ホテルには15時までチェックインできないので、駅の近くの荷物預かり所にバックパックを預けて(£3.75)、街の中心に歩いていくことにしよう。 駅から中心部までは徒歩で10分ほど。バース寺院の周りには、いくつかのクリスマスマーケットの店が開店の準備を始めていた。中心部はビルも店もたくさんあって近代的だけど、周りは石造りの建物も多くて、ヨーロッパの古い町って感じがする。 左側がバース寺院、右側がローマ浴場博物館 ローマ浴場博物館(The Roman Baths)には、開館と同じ10時に入場するチケットを買っておいた。無料のオーディオガイドを片手に、じっくりと見ていくことにしよう。 順路の最初の2階の回廊からは、たくさんの石像が、緑色で湯気を出す温泉を見下ろしている。このお湯はフィルターに通されていないので、今では入ることはできないけど(それにちょっと生臭い匂いがする)、昔はここでたくさんの人たちが湯浴みしていたのかと思うと不思議な気持ちになる。 緑色の温泉からは湯気が出ている それから博物館の中に入っていくんだけど、役者を使った再現フィルムがあったり、展示物に重ねて映像を映し出したりして、すごくわかりやすく説明してくれてる。これにオーディオガイドの説明が加わると、もう百人力。もしかすると今までで入った博物館の中で、一番の出来かもしれない。いつもならオーディオガイドの説明もすっ飛ばしがちなのに、ここでは全部聴いてたもん。入場料金は£17.50とちょっと高めだったけど、これだったらその値段の価値はあると思う。とにかく、最初から最後まで関心しっぱなしだった。 昔の建物を再現してあったり 発掘された石像と同じ髪型の女優を使った再現フィルムがあったり その頃の神殿では、こういうものに呪いを書いて神に祈ったらしい。 「うちの奴隷を盗んだヤツに不幸が降りかかりますように!」 温泉脇には、当時の衣装を着た人たちも! その昔、人々がその場所をどう使っていたかを遺跡に投影してる この場所は体を鍛えたりボールゲームをしたりする「体育館」だったらしい 最後には温泉の水を飲める場所も。 少しだけ飲んでみたけど、生臭くてあまり美味しくはなかった 約2時間たっぷりと博物館を楽しんだ後は、その建物の中に併設されているThe Pump Roomで、アフタヌーンティーを12時に予約してある。普通のアフタヌーンティーに、スターター(アペタイザー)とスパークリングワインを加えたものが£47.50。アフタヌーンティーをランチにしてしまおうというわけ。目の前ではピアノの生演奏をしてくれていた。この演奏のクオリティはいまいちだったけど、一人で食事する時の生演奏はいつもありがたい。 天井が高くて豪華なPump Room スターターのスモークサーモンと、スパークリングワインを楽しむ 今回も、甘いものは全部食べることはできなかった 食べ物のクオリティもなかなか。でもやっぱり甘いものは全部食べ切れない。アフタヌーンティーのメニューを全部食べられてしまう人なんて、本当にいるんだろうか?? この後は寒空の下、混雑するクリスマスマーケットを通り抜けて、ロイヤル・クレッセント(Royal Crescent)の方に歩いていこう。ここにはNo.1 Royal Crescentという、18世紀のバースの家を再現した場所がある。クリスマスの時期なので、各部屋は当時クリスマスをどんな風に祝っていたかがわかるように飾られていた。ダイニングルームには七面鳥や魚のパイなどが所狭しと並べられていたり、キッチンでは肉のローストが調理されていたり、使用人の部屋ではクリスマスの翌日(ボクシング・デー)で家人からの贈り物があったり。鏡がディスプレイになっていて説明を映し出したり、壁に絵が照射されたりとか、ここもかなりハイテクな見せ方で驚いた。ローマ浴場博物館でもすごかったし、バースは博物館に対する熱意が半端ないかもしれない。 寒空の下、こんな風に演奏している人たちがあちこちにいた バースのクリスマスマーケットの規模はデカい! 18世紀のバースの家のダイニングルームで、 クリスマスの食卓を再現 ハーブの香りの漂うキッチンでは、肉がローストされてたり 使用人の部屋は質素だけど、プレゼントがたくさんあった ロイヤル・クレッセントでは、弧を描く建物が美しい この後はまた賑やかなクリスマスマーケットを抜けて、パルトニー橋(Pulteney Bridge)へ。フィレンツェのヴェッキオ橋のように、この橋の上には店が並んでいる。カフェも入っているんだけど、人でいっぱいだった。この橋の下に見える独特の堰を見ながらのお茶は、最高だろうなぁ。 面白い形の堰の向こうに見えるのがパルトニー橋 予定には入ってなかったんだけど、ギルドホール・マーケット(Bath Guildhall Market)なる場所を偶然見つけたので入ってみた。結構小さめの建物なんだけど、昔はここがギルドホールとして使われていたんだろうな。たくさんの小さな店が入っていて、結構楽しそう。土産物を売ってる店もあるけど、肉屋や本屋、毛糸を売る店など、地元の人も利用する場所みたいな感じ。こういう雰囲気、結構好きだな。 ここには小さな店がたくさん入ってる この後はバース中心地のシンボル、バース寺院(Bath Abbey)へ。無料なんだけど、£5くらいの寄付を求められる。中は豪華な造りだけど、セント・ポール大聖堂をじっくりと見た後だったから、それほど感動はなかった。でもしばらく椅子に座ってあちこちを眺めながら、想いを巡らせるのにはピッタリの場所。ミサとかで使われるらしいマイクのついた台が黄金の鷹を模ってあって、すごく豪華でしばし見入ってしまった。 バース寺院もクリスマスの雰囲気でいっぱい この説教台(?)に見とれてしまった さて、時間も15時。預かってもらっていたバックパックを取りに行って、ホテルにチェックインすることにしよう。Parade Park Hotelはバース寺院から歩いて5分程度の場所。ロケーションはいいし、一泊£54というお手頃価格もいい。鍵を貰って部屋に入ると、まぁかなりベーシック。リヴァプールで泊ったホテルよりは大きくて、窓からはバース寺院が見えるのも嬉しい。ただ、ここでしばらく休んでたんだけど、壁が薄いらしく他の客の声が聞こえまくり。隣の部屋では何人かでスポーツをテレビで見ているらしく、時々「行け行けー!」とか「なんだよちくしょー!」とか大声で聞こえてきて、ゆっくり昼寝できる状態じゃなかった。今夜は耳栓が必要だな。 部屋はシンプルだけど、今度はいい景色も見えるぞ 17時半近くにホテルを出て、The Bath Distillery Gin Barまで歩いて行く。徒歩7分程度。バースで作られたジンを出す場所だって調べておいたので、夕食の前に一杯飲んでおきたかったんだ。良かったらまた食後に戻ってくればいいしね。ここは結構古い感じのバーで、とても雰囲気がいい。「地元のジンなんだよね? マティーニにするならどのジンがいい?」とバーテンに聞くと、色々とインフューズされたジンはあるけど、マティーニだったらオリジナルがいいんじゃないかということで、それでマティーニを作ってもらった。ドライさ0から10のスケールで、8で注文(かなりドライ)。出てきたマティーニは、美味しいことは美味しいんだけど、僕が好きなシャープさがない。誰にでも好まれる味っていえばそうなんだけど、逆に言えば面白くない味。Bombay Sapphireが僕が好きじゃないのと同じ理由で、ソフトすぎる。ちょっと残念! 一杯だけ飲んで、夕食に向かうことにした。 バース寺院の周りはライトアップされていて、とても綺麗 クリスマスの雰囲気がいっぱいで、自然に笑顔になってしまう ディナーの前にマティーニで一服 今日のディナーはThe Ovenというレストランでピザ。30種類近くあるピザの中から、賞を取ったと書いてあった、コット・ハム、ンドゥジャ、くるみのペースト、イチジクのジャム、それにバジルというピザを注文。ん-、これもなぁ……。はっきり言って、これで賞を取れたってのが信じられない。くるみのペーストは脂肪分の甘味でいい味を出していて、それにイチジクのジャムがどっしりと甘みを加えている。それに対抗するハムとンドゥジャとチーズの塩味が弱くて、結果的に焦点がボケた味になっちゃってる。甘さを加えて非凡にしたってことが賞を取れた原因なのかもしれないけど、それでも全然面白くないよ、これ! あーん、今夜はジンもピザも外れになっちゃったなぁ。 賞を取ったらしいピザだけど、僕はあまり好きじゃなかった… この後はさっきのバーに戻って別のカクテルを飲もうかとも思ったんだけど、結構疲れてしまっていたので、閉まりつつあるクリスマスマーケットの店を見ながらホテルに戻った。ホテルにもバーがあったので、そこでビールでも飲もうかとも一瞬考えたけど、もう今夜はこのまま寝ちゃおうと決心。少しだけ旅行記を書いた後、21時半くらいにはベッドに入った。遠くからは若者たちが騒ぐ声が聞こえてくる。ホテルの壁だけじゃなくて、外の音もかなり聞こえる部屋のようだ。耳栓をしっかりしたら、すぐに寝ることができた。 部屋から見えるバース寺院のライトアップも美しい
by alexsea
| 2022-11-29 00:00
| 旅行記
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